2024年09月13日

しりながおばけ たなかひかる

しりながおばけ たなかひかる 文響社

 なかなかおもしろい絵本でした。

 先日読んだ同作者の、『おばけのかわをむいたら』の続編でしょう。
 バナナの皮をむいたあとのバナナの実みたいな形をしたおばけです。
 ただ、うしろから見ると、平面的ではなく、立体的で、せんたくばさみのようでもあります。

 絵本の絵に動きがあります。
 ビニール袋の口を留める(とめる)ためのクリップがわりになるおばけです。
 
 でた! おすもうさんたちです。
 前作の、『おばけのかわをむいたら』でも、たくさんのおすもうさんたちが登場しました。
 たまたまこれを書いている今日は、名古屋場所の千秋楽です。(これは、7月に書いた文章です。ぼーっとしていたら、大相撲は、9月場所が始まってしまいました)
 (7月場所の)きのうは、隆の勝(たかのしょう)が、劇的な勝利で横綱照ノ富士を破りました。館内に紫色のざぶとんが飛び交い(とびかい)ました。さて本日結びの一番と隆の勝の一番はどうなるでしょうか。楽しみです。(9月場所での横綱照ノ富士は、病気のためお休み(休場)です。なお先場所名古屋場所の優勝力士は、照ノ富士でした)

 絵本のほうは、おすもうさんたちによるだじゃれのような展開でページが進みます。
 おしゃれ、おしゃれ、たいほ(逮捕)、れもん、おしゃれ、もっとおしゃれ……
 
 おもしろい、のびたおしりの部分がすべり台になります。
 おすもうさんたちが、すべり台をすべっていきます。
 ふざけているみたいだけれど楽しい。
 ぽよ~ん。楽しい。
 おばけが、おもちゃです。
 
 いいオチ(話の締め)です。
 絵本からおすもうさんがこぼれおちました。
 おもしろかった。

 立体的です。
 ピカソか、ダリの絵画みたい。
(先日、東京駅のそばにあるアーティゾン美術館というところで、ピカソの絵を観てきました。また、文章ができあがったらアップしてみます)  

Posted by 熊太郎 at 06:37Comments(0)TrackBack(0)読書感想文