クラッシュ 洋画DVD

クラッシュ 洋画DVD 2006年公開

 サンドラ・ブロックという女優さんを作品「ゼログラビティ」で観て、ほかにもいい映画に出演されているので、今回このDVDを手にとりました。中身の前情報は0で観始めました。人種差別を扱った映画なので、日本人のわたしにはピンとこない。
 銃社会アメリカです。治安が悪い。
 冒頭、車の追突事故で、いったん過去に戻り、最後は、車の追突事故の時刻で終わります。その間の出来事がいくつかのグループで展開されていきます。
 アメリカ合衆国の濃厚で深刻な問題を扱っている映画です。
 観客が予測したとおりにはならない内容があります。
 ちいさな女の子が父親をかばって、「透明なマントで守ってあげる」と言ったところが良かった。
 ひとりの人間が相手を攻撃しながらもその孤独なひとりは哀しみを抱えている。最終的には、命の尊さを表現する映画となっています。  

日本文学盛衰史 高橋源一郎

日本文学盛衰史 高橋源一郎 講談社文庫

 文学史の本かと思いながら読み始めました。違います。
 明治時代の文豪の名前が次々と出てきます。まじめな雰囲気の歴史小説家と思いきやいきなりセクシュアルな記述に変化したりします。歌手の桂銀淑(ケイウンスク)とか玩具のたまごっちが出てきてびっくりしました。「もののけ姫」も出てきます。
 文章量は多く、ページ全体に文字があります。突然横書きのローマ字表記に変わったりもします。何だろうこの小説は。なにかしら、明治時代の人間が明治と平成を行ったり来たりするような不思議、不可解な感覚があります。政治闘争、学園紛争の雰囲気もあります。
 石川君(たくぼく)がいて森田君がいて私がいる。私はだれなのか。
 ちょっと私にとっては本作品は難解です。

(つづく)

 わたしが、「国木田独歩」として書かれている部分もあります。
 なにに感動すればいいのかわからなくなりました。流し読みに入ります。

(つづく)

 すさまじい文字数です。とても精読できません。こういうものが芸術か。
 100年前に活躍していた人たちです。
 さらけ出す小説です。明治時代当時の自然主義文学を再現しています。
 「坊ちゃん」は夏目漱石が11日間で原稿用紙200枚あまりに書いたとあります。すごいなあ。
 虚無的な部分もありますが、内容は、事実へと変化していきます。
 エロっぽい部分は読むのがきつくて読み飛ばします。
 作者が強調したいこととして、「誰も読まない明治の小説」そして、「本物の作家じゃない」

「二葉亭四迷:ふたばてい・しめい。明治42年1909年45才没。本名長谷川辰之助」、「島崎藤村:昭和18年1943年73才没」、「北村透谷:きたむら・とうこく。明治27年1894年25才自死」、「宮下太吉:明治44年1911年35才没死刑。天皇暗殺計画者」、「夏目漱石:大正5年1916年49才没」、「石川啄木:明治45年1912年26才没」、「森鴎外:大正11年1922年60才没」、 「金田一京助:昭和46年1971年89才没」、「蒲原有明:かんばら・ありあけ詩人昭和27年1952年76才没」、「国木田独歩:明治41年1938年36才没」、「田山花袋:たやま・かたい。昭和5年1930年58才没」、「柳田邦男:昭和37年1962年87才没」、「自然主義文学:真実を描くために美化を否定する」、「伊藤整:いとう・ひとし。昭和44年1969年64才没」、「高村光太郎:昭和31年1956年73才没」、「樋口一葉:明治29年1896年24才没病死」、「中上健次:平成4年1992年46才病死」  

相棒 プレシーズン DVD

相棒 プレシーズン DVD 2000年 2001年

 ビデオ屋でプレシーズンのDVDがあることに気づき、まずこれを観なければならなかったと、後先になってしまいましたが鑑賞します。

第1話
 人質立てこもり事件です。人質はなんと杉下右京の相棒となる亀山薫です。(名前が女性と勘違いしやすい。男性)
 骨董品みたいなパソコンが杉下右京の机の上にあります。なつかしい。ウィンドウズ95。携帯電話も初期のものです。「テレクラ」という言葉も今では死語でしょう。
 クラッシクベートーベン作曲「喜びの歌」で、このドラマの長い歴史の幕開けです。
 
 雰囲気は暗いのですが、自由奔放な発想があります。
 杉下右京は、「法治国家の教科書」みたいです。創作にあたって、あたりまえのことをあたりまえにつきつめる主人公の設定が大事なのでしょう。そうすると彼の周囲では混乱が起こる。人間生活はあたりまえをあたりまえにしにくいから。

 劇中のトリックは途中で気づけました。

 亀山刑事が杉下右京に、「いっしょに行ってもらえませんか」と願い、杉下が、「もちろん」と答える。ここで、『相棒』が成立しました。観ていて気持ちがいい。


第2話
 女性ばかりを狙う連続殺人事件です。5人連続です。なんでも、1800年代にロンドンで起った切り裂きジャックが下地にあるらしい。

 思い切りがいい内容構成です。
 そういうことかと納得しました。
 深い人間心理が描写されていました。

 「疑うのが仕事」

第3話
 自殺にみせかけた殺人事件です。病院の屋上から医学部助教授の医師が転落します。そこに化学工場の爆発事故がからんできます。
 ポケベル、フロッピーディスク、なつかしい。2001年の放映です。かれこれ20年間ぐらいテレビはニュースと天気予報ぐらいしか見ない生活を送ってきたので、リタイヤした今は、テレビドラマや過去の映画をさかのぼる作業をしています。
 杉下右京の観察眼は鋭い。大半の人が自殺と判断したのに殺人と気づきます。
 バックミュージックの「アダージョ」が雰囲気を盛り上げます。
 人の命を救う医療従事者が人の命を奪おうとする。正義を貫くために内部告発をしようとする人間を殺害する。正義を貫く人間は殺害される。人間の本性(生まれながらの性質)が浮き彫りにされています。ルールに従ってロボットのように生きることが自分の身を守ることにつながる。
 このドラマシリーズは、人により、好き嫌いがあるでしょう。

 刑事とは:私服で活動する警察官の俗称  

東野・岡村の旅猿 インド編

東野・岡村の旅猿 インド編 2008年1月 DVD

 体調を崩してからは旅行に出ることが少なくなりました。ビデオ店でこのDVDを見て、そういえば、10年ぐらい前にテレビで観ておもしろおかしかったという記憶が蘇りました。しばらくは、DVDを観て旅気分を味わいます。

 以前観たときの内容は覚えていません。ひとつだけ、インドの食堂で頼んでもいないのに次から次へと料理が出てくるところだけ覚えています。おもしろかった。貨幣価値がかなり違っていて、他のシーンも含めて、請求額が日本円だと何百円なので安心して観ていられます。本人たちもそんな余裕がある様子でした。

 東野さんの言葉「インドは行くところではなく、導かれるところ。ガンジス河で沐浴をする」は味わいに満ちています。

 紙のないトイレ(左手でふく)、おいしくないカレー、恐ろし気な路線バスの中、降車時のバスは自分でドアを開く、財布を失くす、水牛の行列、しつこいTシャツ売り、コブラを操る蛇使い、象に乗る、クラクションで騒がしい、爆竹、寝台車、8℃の冷たいガンジス河に入る。盛りだくさんです。

 タージ・マハルは美しい。白い宝石です。行ってみたいけれど、今は、映像を見るだけです。最初の航空機に乗ったときの座席シーンを観て旅行気分が高まりました。

 インドの子どもたちが元気だったこと、現地の案内の人が家に呼んでくれて家族と一緒に奥さんんがつくってくれたおいしいカレーを食べたシーンが良かった。  

オーパーツ超古代文明の謎 南山宏

オーパーツ超古代文明の謎 南山宏 二見レインボー文庫

 理屈が説明できない古代につくられたものを「オーパーツ」というそうです。書中では、「場違いな事物」とあります。
 大昔の科学技術ではつくることができないものが遺跡や遺物として残っている。だれも解明できない。ある意味、解明不能として放置されている。そこに光を当てる本です。オーパーツには、「知識」と「技術」があると記されています。
 小学生の頃、雑誌のなかのひとつのジャンル記事として掲載があり読んだことがあるのを思い出します。
 古代の謎、神秘、不思議に関する写真が冒頭に並べられています。
 文明が開化して、精神的物質的に人間が豊かになってから5000年です。
 発掘・発見の地は、18か所あり、世界の旅を楽しめます。
 昔の人間のほうがレベルが低かったというのは、現代人の思い込みと誤解でしょう。新しければ優れているというものではありません。むしろ、昔の人間のほうが生命力も想像力も意思も強かった。生活の知恵はレベルが高かった。進化と発展によってむしろ人間は弱くなったという考えもあります。
 
 オーパーツに対して、①事実と認める②虚構と判断する③ほおっておくのパターンがあるかと思います。つついてもメリットがないとなれば③になります。書中の言葉を借りれば、「解かれざるミステリー」です。それが、UFOとか宇宙人のしわざまで想像が広がります。
 
 62ページまで読みました。世界遺産の紹介みたいです。
 とうてい古代には作成不能であると思われる「正確な球形の石」、「恐竜を形どった粘土細工」、「スペースシャトルを模した工芸品のようなもの」などが紹介されています。

 読んでいると古代に吸い込まれる不思議な感覚が生じます。古代には現代文明よりも高い文明が存在していた。それは、核戦争で廃墟となったか、宇宙人のしわざかというものです。
 地球上には、まだ解明されていないたくさんの謎があるようです。巨大で重量のある加工した岩や石をどうやって運んだのか。今よりも高度な土木建築技術があったのではないか。2000年前に電力が存在していたのではないか。
 
 イースター島のモアイ像は、5~6体ぐらいだと思いこんでいました。1000体ぐらいはあるそうです。どうやってつくって、どうやって運搬したのか。小さな島の中で、人口もそれほどないと思われるのに。

 学術の本です。学校で習ったチグリス・ユーフラテスとかインダスとか文明を思い出します。

 調べた単語類として、「虚心坦懐:きょしんたんかい。なんのわだかまりもない。さっぱりしている」、「アスファルト:原油からできる」、「インダス文明:インド、パキスタン、アフガニスタン」  

ショートターム 洋画DVD

ショートターム 洋画DVD 2014年公開

 前情報なしで観始めました。施設? 孤児院? 18歳までの施設であることはわかりました。調べたらグループホームとありました。

 何もすることがない時間をどうやってつぶすのか。草野球、リッスンミュージック、人形遊び、太鼓を叩く、けんか、似顔絵を描く、手拍子を叩いて集団ゲームをする、ボールの壁当て。

 親に恵まれない境遇で不安を抱える子どもたちです。「自分は普通の人生を知らない」と悩んでいます。自傷行為もあります。親からの性的虐待もあります。
18才で施設を卒業する。されどまだ人生の先は長い。

 行き場がない。

 施設に『反省室』なるものがある。こんな環境におかれて、何を反省しろというのでしょう。

 苦悩を克服できない子どもがいます。施設職員も助けられない。頭に血がのぼった女性職員は親と闘おうとする。(親に危害を与えようとする)

 現実社会でもなかなか出口が見えない問題です。

 タームは「期間」だから、短い期間とタイトルを理解しました。おとなになってからの時間がはるかに長い。  

男はつらいよ(11-14)

男はつらいよ 邦画DVD

第11作 寅次郎忘れな草 1973年 昭和48年8月
 浅丘ルリ子さんです。これまでのマドンナ役とは雰囲気が異なります。これまでは、「お姫さま」扱いでした。今回は、自立した女性として描かれています。浅丘さんは、親分肌です。底辺の暮らしが背景に置いてあります。濃厚なドラマがあります。
 ロケ地は北海道網走で、劇中ひろしさんが言うのですが、地平線が見えます。話のつなぎかたが上手な脚本です。北海道の景色と蒸気機関車の映像が貴重です。
 冒頭付近、法事風景で、笠智衆さんのお坊さんがお経をあげているときに渥美清さん演じる寅さんがふざけるわけですが、演じている皆さんが演技で笑っているのではなく、本当におかしくて笑っていることがわかります。
 押したり引いたりの話運びがうまい。わらえます。外面は良くても内面はぼろぼろ、寅さんのような人物は本来やっかい者ですが、親族のなかにはひとりぐらいこういうタイプがいそうです。
 まんなかに廊下があって、両側に部屋がある昔のアパートの構造、寅さんの老眼鏡をかける様子、まだ舗装されていない北海道の真っ直ぐな道、バックグラウンドミュージックなど、浅丘さんが出るシーンはイタリア映画を観ているような雰囲気でした。
 サブストーリーとして、印刷工場の水原君と女子の恋愛話があります。神経質すぎる気もするのですが清純な付き合いです。
 フーテンの男女が意気投合して、「自分たちは、あぶくのようなもの」 のちのバブル経済の破綻を思い出しました。


第12作 私の寅さん 1973年 昭和48年12月
 赤ちゃんのときから出演していたひろしさんとさくらさんの息子満男くんが演技をします。「おならぶー」と寅さんに電話ごしに言うシーンです。名シーンとして残るのでしょう。
 珍しく、旅先で美女に出会うのではなく、友人の妹という設定で岸恵子さんが画家として登場します。前田武彦さんも津川雅彦さんも若い。津川さんは「相棒」で老人役で出ているのでなおさらです。もうおふたりともあの世の人です。
 だんだんパターンに飽きてきたところで、寅さんの例のひがみ根性は観ていて嫌悪感をもちます。本音と建前がコロコロ変わる。個性的な顔立ちは一度見たら忘れられない。いろいろな要素があります。美女二人を「らっきょときりぎりす」とからかいます


第13作 寅次郎恋やつれ 1974年 昭和49年8月
 第9作で登場した吉永小百合さんが再登場です。このとき吉永さんが29才、渥美清さんが46才です。
 島根県津和野が舞台で、まだ、蒸気機関車が走る映像があります。トロイメライの曲が流れています。ラジコン飛行機もなつかしい。
 吉永さんが帝釈天のだんご屋に来て、「わたし、来ちゃった」、2年前の「バターの話し(写真撮影時のチーズ)」が出て笑います。笑いのパターンとして、言ったこととそのあとの対応が正反対になる(本音とたてまえ)、言葉遊び(洋酒のナポレオンとワシントン)があります。
 吉永さん親子(父親は小説家)はともに同じ性格です。がんこで強情っぱり(自分を主張して他人を受け入れない)です。

 今回の映画は、「父親の娘に対する謝罪」を描いた映画です。

 車寅次郎については、同じ場所に根を張って、地道に働けない人物を描いています。


第14作 寅次郎子守歌 1974年 昭和49年12月
 赤ちゃん置き去り騒動の話から始まって、看護婦さんとコーラスグループの指揮者との恋愛成就にまで至ります。
 寅さんの口上に出てくる「熊坂長範:くまさかちょうはん。平安末期の盗賊。牛若丸に討たれた」
 おいちゃんが下条正巳さんで、車家の良心が伝わってきます。満男くんは5歳ぐらいに見えます。たまに演技をするのがいい。
 ロケ地は佐賀県唐津です。映像を観ていると福井県若狭の風景にも似ている。日本海側の漁港なので似るのでしょう。