2020年01月28日

こんとあき 林明子

こんとあき 林明子 福音館書店

 「こん」はきつねのぬいぐるみで、「あき」は4歳ぐらいの女の子に見えます。19見開きの心優しい絵本です。雨から孫を守るために開く傘のような立場のおばあちゃんの愛情が伝わってきます。
 こんのふるさとだという砂丘は、きっと鳥取砂丘のイメージなのでしょうが、自分は見たことがないので、見たことがある静岡県の中田島砂丘をイメージしながら読みました。
 高齢者の世代にとって、子どものころの思い出の乗り物は電車です。電車に乗って移動した記憶が多い。
 絵にあるプラットホームでの駅弁売りも今では見かけなくなりました。
 電車で砂丘のまちをめざして旅をするこんとあきのコンビは、「相棒(ともに同じことをする仲間)」です。あきは、ひとりぼっちじゃない。こんというサポーターがいます。
 読み聞かせのときには、駅弁の中身を見ながら、おかずの種類をネタにお話をします。孫との会話がはずみます。駅弁は、五目ごはんのような、ふりかけごはんのような、かつ丼のようにも見えます。ちょっとわからない。プリンが入っている駅弁は珍しい。
 優しい車掌さんが、電車の扉にはさまれたこんのしっぽを応急手当してくれました。けがをしないように、「もう、ずっとすわっていようね」
 ふたりの旅は、わざと変わったことをして、人の気をひこうとするものではありません。
 22ページと23ページに広がる砂丘の絵は、広々としていて気持ちがいい。
 突然、松林のなかから出てきた犬にくわえられてこん、どこに連れていかれるの。ちいさな文字でこんが、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」とくちぐせの言葉を言い続けます。
 人は、海を見ると気持ちが落ち着きます。おばあちゃん登場。そして、ハッピーエンド。
 こんの表情がいい。こんは、笑顔がかわいい素直で素敵な妖精です。  

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2020年01月27日

M-1ぐらんぷり2016 DVD

M-1ぐらんぷり2016 DVD

 優勝は銀シャリでした。

「アキナ」 秋山賢太 山名文和 446点
 結婚してこどもがほしい。ふたりで、父親と5歳の男児になっての役割割り当て劇です。男児がおとなびていておもしろ楽しかった。こどもが、父母離婚後の自分のあり方とか、離婚理由を述べたりしていました。

「カミナリ」 竹内まなぶ 石田たくみ 441点
 たくみさんという人が相方まなぶさんの頭をパシパシとなんどもたたくのが気になりました。叩き漫才です。ネタは川柳でした。孫とじいちゃんです。失敗したのではないだろうかと思いましたが、点数はそれほど悪くはありませんでした。

「相席スタート」 山崎ケイ 山添寛 436点
 男女のコンビです。野球で、「ふってしまう球」を女性になぞらえます。難しい流れだと思いましたが、審査員には好評でした。理屈っぽい。野球を知らないとわからない。下ネタがオチだったような。

「銀シャリ」 鰻和弘 橋本直 470点
 DVD本番のほうは、「権利の都合上カット」と表示されて映像がありません。特典映像で、30分ぐらいかけて、発したセリフを追いながら漫才解説があります。ドレミの歌が素材になっています。漫才のつくり方の説明を聞いているようでおもしろかった。内容は、アドリブの集合体です。

「スリムクラブ」 真栄田賢 内間政成 441点
 おもしろかったと思うのですが、審査員の評価は辛かった。工夫が必要とのこと。
 登山の話から始まって、天狗の話になります。祖母が車を山に捨てて、すいませんからずっと、聞いていて笑えました。ただ、最後がきちんと締まらなかった。

「ハライチ」 岩井勇気 澤部佑 446点
 RPG(ロールプレイングゲーム)の設定がうまくいかないという話。審査員には好評で、点数も良かったのですが、ひとりの審査員が言ったとおり、RPGを知らない人が聴いたらわからないということで、わたしはわかりませんでした。

「スーパーマラドーナ」 田中一彦 武智 459点
 エレベーターに閉じ込めらた男女の話。男が変態、挙動不審です。どんでん返しがありますが、全体的にはふつうな感じがしました。

「さらば青春の光」 東ブクロ 森田哲也 448点
 みっちゃんが池で溺れているからはじまって、「マンガや」、つづいて、もうかたほうが、「能や」とか、「浄瑠璃や」と流れていきます。審査員にはひとつのことを最後まで貫き通したのが良かったと好評でしたが、「能」が唐突で、不思議で、笑えませんでした。むずかしい笑いでした。

「和牛」 水田信二 川西賢志郎469点
 ドライブの役割割り当て劇です。しっかりまとまっている漫才でした。

〇決勝
「スーパーマラドーナ」
 わたしは、ここが優勝だと思いましたが、はずれました。時代劇の殺陣(たて。斬りあいのポーズつけ)です。不死身なのが笑えました。スピードが速くて、すごい。

「和牛」
 花火大会、まなみちゃん、カエルに婚約指輪をはめる、おもしろかった。ただ、玄人漫才の感じで、若々しさがほかのコンビより落ちます。

「銀シャリ」
 うんちくばなしです。(雑学豊富な知識)語源をたどります。アンデスメロン、ビッグマック、カーディガンなど。おもしろいけれど、ちょっとつまらなかった。優勝したのは、準決勝との合わせ技なのでしょう。
  

2020年01月26日

はじめてのキャンプ 林明子

はじめてのキャンプ 林明子 さく・え 福音館書店

 全体を読み終えたとき同作者作の「こんとあき」を思い出しました。おさなごのあきちゃんと、しゃべるきつねのぬいぐるみこんちゃんとのおばあちゃんの家(鳥取砂丘の近く)を目指したほのぼのとしたふたり鉄道旅でした。そのときのふんいきをこの絵本にも感じました。

 おんなのこの名前は、「なほ」で、ともこおばさんが、なほちゃんのサポーターです。
 なほちゃんは、キャンプに行きたいのですが、大きい子たちが、小さい子は、すぐ泣く、荷物をもてない、夜にこわがるとかいって、仲間に入れるのをいやがります。
 でも自立心が強いなほちゃんはだいじょうぶだと宣言して仲間に入れてもらいました。
 それなりの苦労の連続がありますが、なほちゃんは、がんばります。

 ちいさいこどものころに、自然とのふれあい体験という思い出を残すことは大切です。星、風、川、キャンプファイヤーの炎、打ち上げ花火、とんぼが群れになっての飛行、光るほたる、野鳥のさえずりなど。
 40ページのすいかの絵、おいしそう。
 夜、テントの中でのこわい話も定番です。
 男なら立ちションベンの座りションベン。
 なほちゃんは、がんばりました。
 こどもの自立心、独立心、冒険心をたたえる絵本でした。
 そして、幼き時期は、あっという間に過ぎていきます。
  

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2020年01月25日

太川・蛭子の旅バラ最終回 路線バスの旅 奥州山脈攻略の旅

太川・蛭子の旅バラ最終回スペシャル 路線バスの旅 奥州山脈攻略の旅 テレビ番組

 福島県郡山から山形県銀山温泉までの路線バスによる乗り継ぎ旅です。
 マドンナは、天然の方もいて、おもしろかった。
 加藤紀子さん:しっかり者の感じ。山形観光大使をしていた。
 さとう珠緒さん:以前出演した時に2万キロ歩いたと話あり。(じっさいは2万歩歩いた)
 熊切あさ美さん:(タクシーの中で、自分たちが行き先を告げたのに、運転手に)わたしたちは、どこに向かっているんですか。
 の3人でした。
 
 2007年番組スタート時の映像を見ると主役おふたりはとても若々しい。比較して、今のふたりをみると、やはり72歳の蛭子さんは加齢のためか、顔色が悪くなり、表情がくずれたかんじがします。これ以上の過酷な路線バス乗り継ぎの旅はお気の毒です。
 太川さんはまだまだお元気なので、相方を変えてやられるといいと思います。
 
 番組のほうは、ゴールできて良かった。みなさん、お疲れさまでした。

 蛭子語録などとして、
①(この番組の中止は)俺が言い出したの?
②(地図で、郡山→銀山温泉を見て)この距離なら、今日中に着く。日帰りできる。
③温泉には入りたくない(服を脱ぐのがめんどくさいから)
④喫茶店で、ケーキを切り分けたフォークを自分のコーヒーで洗う。
⑤(可愛らしい小学生にさよならの手をふりながら「あの頃にかえりたい」と言ったゲスト3人の女性に向かって)「もうとりかえせない」
⑥(以前の番組でさとう珠緒さんが、2万キロ歩いたとの発言に)「俺もいたの?」
⑦蛭子さんが書いたゲスト3人の下手くそな似顔絵
⑧(バスの車内で寝ていて、太川さんが運転手さんにたずねていると、目を覚まして)あれ、(太川さんは)どこに行ったの?
⑨(ミラクルの乗り継ぎができて)こういうときに馬券を買ったらいい。
⑩(番組最後のバスに乗車することになって)「これが最終列車なのね」

 ゲストの言葉として、太川さんは、地図を持って歩く姿が、「二宮金次郎みたい」

 芸能人の人たちが、こんな田舎道を8.5kmも歩くとはと驚きました。途中、歩きながら5人で、地名しりとりをされました。太川さんが、「『たがわ』はある」と言われ、福岡県田川市を出しました。最近になって、お笑い番組のDVDを見るようになったのですが、旧炭鉱町同市出身の小峠英二さん、バカリズムさんなどが思い浮かびました。
  

2020年01月24日

チョコレート戦争 大石真

チョコレート戦争 大石真・作 北田卓史・絵 理論社

 1965年(昭和40年)の作品です。名作の復刻版という位置づけの本です。
 作者は、1990年に亡くなっています。画家も1992年に亡くなっています。
 この本は人気の作品ですが、読むのは初めてです。

 作者が15年ぶりに会った小学校の先生からもらった長い手紙をもとにして、この物語をつくりましたという「はじめに」から始まります。

 子ども同士のケンカがあって、小原君と藤本明君、星野光一くんが登場します。
 古い文体です。大横綱大鵬の名前も出てきます。当時の現役力士で英雄でした。
 そんななかで、『金泉堂』というフランス風洋菓子店の話がでます。ショートケーキ、シュークリーム、エクレールがおいしい。こどもが病気の時に食事がのどを通らないと、親がお店で買って来て食べさせてくれる。

 絵がきれいです。紙芝居風でもあります。絵本の延長とか、マンガのイメージもあります。

(つづく)

 星野光一と藤本明の小学3年生コンビが洋風菓子店金泉堂にシュークリームを買いに行きますが、シュークリームが値上がりしていて買えません。しかたなくあきらめて、ショーウィンドウの外から店内をながめていたら、どういうわけか、ショーウィンドウのガラスが割れてしまいます。お店の人たちは、ふたりがガラスを割ったとしてふたりを犯人扱いします。冤罪(えんざい。ぬれぎぬ。犯人違い)の発生です。
 ふたりは、お店に仕返しをしようと企てるところまで読みました。
 こども向けの物語にしては、人間のいやな部分を題材にしておりめずらしい。やはり、きれいごとだけでは、物語は成立しません。おとなの汚さへの挑戦であり抗議です。
 金泉堂のご主人である谷川金兵衛さんは、正直者のたとえとして、さくらの木を間違って切ったワシントンのことをフランクリンと言います。おもしろい。りんごの実が落ちるのを見て万有引力を発見したことに関連づけてあります。
 おもしろい設定です。洋菓子店VS小学6年生+先生(先生はこどもの味方です)
 ショーウィンドウが割れた原因がわかりません。証拠がありません。
 74ページ、75ページの絵は、百貨店の屋上遊園地です。昔はよく見ましたが、今は見なくなりました。
 
(つづく)

 読み終えました。
 人と人との距離が近かった昭和40年代のころを思い出しました。
 10円玉を使う公衆電話の数も減りました。間違い電話の部分はおもしろかった。
 少年たちは、盗みという行為をしようとします。最後はまるくおさまりますが、いまの時代だったらいろいろとクレームがきそうです。
 しかえしのための盗み行為に参加できない藤本明です。星野光一から、弱虫は仲間に入れることはできないと突き放されます。
 味の判断をするお菓子屋さんの経営者がたばこを吸うのはクエスチョンです。
 トラックを停めてのヒッチハイクは、今は怖くてしにくい。
 こどもの世界に親や先生、店主などのおとながからんでくるのはいいことです。
 最初は、金泉堂の主人谷川金兵衛を悪人としますが、実は善良な苦労人とするとことは、平衡感覚があっていいことです。経営のために少年たちを宣伝で使うところもおとなの考えることらしくていい。お金や物の損得ではなく、「信用」を失うことの損失を最大の被害と考えるのがおとなです。
 たくさんの人物が登場します。人物が生き生きとしています。
 最後はどうなるのか予想がつきませんでした。

 調べた単語などとして、「スナブノーズ:短銃身の回転式拳銃。仲裁役をかって出た星野光一が空気銃としてもっている」、「名誉棄損:社会的評価をおとしめる。害する」、「身びいき:身内を引きたてる」、「エクレール:いなづま。シュークリームを細長くして、上にチョコレートをぬったお菓子」、「ババロア:プリンみたい」、「こけんにかかわる:家屋売買の証書。信用をなくす。プライドをつぶされる」

 印象に残った文節などとして、「どんなことばよりもききめがあった(最近、ききめという言葉を聞かなくなったことに気づきました)」
  

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2020年01月23日

もりのへなそうる わなべしげお・さく やまわきゆりこ・え

もりのへなそうる わなべしげお・さく やまわきゆりこ・え 福音館書店

 へなそうるとは?
 本の最後のほうにあるページで、キリンのような姿がちらりと見えました。
 表紙には、森の中にある木のそばで、兄弟らしき男の子ふたりがなにか気配があって、不思議そうな表情で立っています。
 これから読み始めます。
 1971年(昭和46年)初版発行のロングセラーです。作者の渡辺茂男さんは2006年に亡くなっています。

(つづく)

 表紙を開くと、山の上につづく風景があります。渓流が流れています。

 てつたくん:5才、幼稚園生
 みつやくん:3才、幼稚園はまだ。

「でっかいたがも」
 短編4本になっているようです。
 言葉がまだ追いつかないみつやくんです。「たがも」は、「たまご」のことです。
 地図の話になります。冒険が始まるきっかけの地図です。
 おかあさんが、おべんとうをつくってくれました。

 きちんとまだ発音ができないこどもさんの「言葉」の物語です。
 兄の物まねをする弟のみつやくんです。
 言葉の言い違えが、漫才のようです。

 てつたくん5才は、たどたどしいけれど、ひらがなが書けます。
 ふたりは森の中で、大きなたまごを発見します。きょうりゅうのたまごと名づけて隠しました。
 たのしいお話でした。ここから、本好き少年少女がスタートするのでしょう。

「へなそうる」
 前話からのつづきになっていました。
 次の日、ふたりは、森へきょうりゅうのたまごをさがしにいきましたが見つかりません。きょうりゅうのかわりにみたこともない動物がいます。それが、へなそうるなのですが、ふたりは、頭の中が、きょうりゅうのたまごのことでいっぱいで、へなそうるに興味をもちません。へなそうるが、たまごから産まれたので、もう、たまごはないのですが、へなそうるじしんも、自分はたまごをみたことがないといいだします。おもしろい。あったかみがわいてきました。
 へなそうるは、ふたりとともだちになってあそびはじめます。ともだちづくりのノウハウを教える本になっています。あたたかい。今年読んで良かった1冊になりそうです。
 46ページと47ページにカラーでへなそうるの絵があります。体格はきりんみたいで、顔はかばみたいで、色はインコかオウムみたい。話し方は、裸の大将放浪の画家山下清画伯のようです。そして、くいしんぼうなのです。
 つらいことがあったとき、こういう世界に逃げたいという気分になります。

「かくれんぼ」
 かくれんぼあそびです。読み終えて、自分もいっしょに遊んだ気分になりました。たのしかった。
 てつたくんとみつやくんが、両手を広げてひこうきのまねをしながら森へ行くシーンがいい。

 3才のみつやくんが、かくれんぼでかくれていて、ほっぺたを蚊に刺されたあたりがおもしろかった。かゆいかゆい。
 ことばの言い間違いネタで、漫才のようです。「蚊に刺された」が、「カニにはさまれた」になって、次はみんなで、カニをつかまえにいくそうです。

 調べた言葉などとして、「バンデージ:包帯、テープ」、「たかれ:集まれ。集る(たかる)」
 
「かにとり」
 読み終えました。いい本でした。
 もりのおくのきれいな川にかにがいて、ふたりとへなそうるが、かにをとりに行きました。
 きょうりゅうみたいな、キリンみたいな姿のへなそうるは、おにぎりが大好きなくいしんぼうです。読んでいて、思わずふふふとほほえみがこぼれます。
 こどもたちをつつみこむ自然があります。
 へなそうるは、おおきなからだなのに、こわがりです。カニがこわい。カエルがこわい。オタマジャクシもこわい。へなそうるは、川の水に映った自分の姿を自分だと思わずにびっくりしました。
 平和でいいなあ。
  

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2020年01月22日

たいせつなこと うちだややこ・やく

たいせつなこと マーガレット・ワイズ・ブラウン・さく レナード・ワイスガード・え うちだややこ・やく フレーベル館

 2001年9月の発行で、訳者は、内田也哉子さん、内田裕也さんと樹木希林さんの娘さんです。当時の年齢が、25歳ぐらいです。

 各自の個性を大切にするいうメッセージがあります。

 最初にコオロギが、「たいせつなのは、くろいこと」から始まります。

 立体的な絵です。
 グラスにとってたいせつなこと…
 スプーンにとってたいせつなこと…
 (この時点で、人間にはそれぞれ生まれながらに役割が割り当てられているということを思い浮かべました。)
 ひなぎくにとってたいせつなこと…
 あめにとってたいせつなこと…
 (人のためになることをする)
 くさにとってたいせつなこと…
 (物事を良い方向に考える)
 ゆきにとってたいせつなこと…
 (自然、季節、雪、本質(根本的なもの)に迫る)
 りんごにとってたいせつなこと…
 かぜにとってたいせつなこと…
 そらにとってたいせつなこと…
 (暗示、囲まれていて、囲まれているなかに存在している)
 くつにとってたいせつなもの…
 (啓示)
 人間の根っこ

 絵本の文章を書いた人は、もう110年ぐらい前に生まれた人です。68年前に亡くなっています。絵を描いた人も、104年前に生まれた人です。

 絵の色合いは濃く、ものの存在感を強調しています。

 内田也哉子さんのあとがきがあります。
 きれいな言葉がつづられています。絵本を「星」にたとえます。
 昔絵本を読んでもらった。今度は自分が読んであげる立場になった。そんなことが書いてありますが、最初に読んだ時は、なぜかしら、肌で「孤独」を感じました。自分は自分であるという強い意志をもっていないと、心が折れる。そういうメッセージが、絵本のなかにあるような気がしたからです。


*この本を読んだ日の夜に、たまたま樹木希林さんご夫婦と内田也哉子さんご家族に関するテレビ番組「樹木希林の天国からコンニチワ」がありました。そちらの感想も添えてみます。
 内田也哉子さんは、こどものころに、いじめにあっていたとお話しされました。母親は怒りっぽくがんこで、父親も短気、どちらも怖かった。ふたりがそろったときは最高に怖かったそうです。そういったことを聞いてから、この絵本を読むと、怖い環境のなかにあっても、自分は、強い心をもって、自分を信じて生きてゆくんだという意志が感じられるのです。
  

Posted by 熊太郎 at 06:43Comments(0)TrackBack(0)読書感想文