消滅 恩田陸

2016年01月08日

Posted by 熊太郎 at 21:34│Comments(1)TrackBack(1)読書感想文
消滅 恩田陸(おんだ・りく。女性。仙台市出身) 中央公論新社

 同作者の作品では、夜のピクニックとか、ドミノ倒しみたいな小説を読んだことがあります。ドミノはかなりおもしろかった。映像化を期待しましたがまだされていません。そのドミノぽい小説だと、この消滅を読み始めました。群像劇です。たくさん登場人物がいるのでメモが欠かせません。

 全体523ページのうちの184ページまできました。テロがらみで空港の入管に閉じ込められた乗客たちです。男性6名、女性4名、こども男児1名と犬1頭
 把握のために記しておきます。
・大島凪人(おおしま・なぎひと):見た目が不審者。サングラス、40代。離婚した。大手出版社勤務。娘は中学生梨音(りおん)で、彼女はCOS11の予備軍(アイドルグループ)
・小津康久:日焼け男。タツタ製作所勤務。ラーメン好きのビジネスマン。今回は3か月ぶりの帰国。娘亮子は中国の精華大学に留学中。4月30日か5月1日に娘と会っている。この物語の進行役。エンジニアのはしくれ。最近髪が薄くなってきている。
・鳥の巣頭(天然パーマ)の伊丹十時(ととき):青年。この物語では推理小説の探偵役のようなポジションを務める。ひょろりと背が高い。身長194cm。黒いリュック。学者風。愛称「トト」。イギリスでベンジャミン・スコット(後述、ネットで本音をばらす人)の幼馴染として学習した。
・ごま塩頭の男成瀬幹柾:空港トイレ個室にいた。今回の帰国は甥の結婚式でスピーチ。カリフォルニア州で豆腐工場経営。
・ヘッドフォンを付けた青年岡本喜良(おかもと・きら):長身。入管前でAEDの女・三隅渓とからんだ。飛行機好き(のっている間が好き。旅の目的地なし)「乗りヒコ」
・Gさんに似た人(岡本喜良から見て五嶋という過去の思い出の人に似ている):パソコンの画面を見ているサエない感じの親父。皮肉屋。訴えてやるが口癖。年齢不詳。自称人材派遣業の苦情処理係。
・ガラガラ声の女:ダンガリーシャツ、ジーンズ、ぼさぼさの日に焼けた髪、赤いフレームの眼鏡。爆睡女。いびきがひどい。機内では、岡本喜良のそばにいた。空港ロビーで、白人男性病人をひとり救助。救急隊に引き渡す。AEDを使用した。
・若い女と就学前の男児:男児の名前は「きよと」。男児は空港入管前で、大島凪人にぶつかった。他人なのに、ダディと助けを求めた。ふたりとも大きなリュックを背負っている。
・上品な中年女:子供夫婦が海外在住。そこからの帰路

なかなかむずかしい。

 サイレンとか、火災とか、爆発音とか、臨場感があります。なのに、入管手続きは時間がかかっているものの静かです。スマホ、携帯の電波が使えなくなりました。おもしろそう。

 アメリカ人青年実業家(ネットで真実をばらす。昔そういう人が話題になったことがある)ベンジャミン・リー・スコットという人が出ました。
 
 ヒューマノイド(機械。自ら意思をもつような精密ロボット)の女性キャスリンが出ました。

 わからなかったこととして、「ファウスト:ゲーテの戯曲。内容は書きません(知りません)」、「スリーパー:ねむっている人。犯罪歴がないがこれから犯罪者になる人の分類。本人に自覚もない」、「ダンガリーシャツ:ダンガリーは素材。ワークシャツ、ウェスタンシャツなど」、「ハーメルンの笛吹き:ねずみとか、まちのこどもたちを笛で連れていってしまう。ハーメルンは地名」、「アルカイック・スマイル:古代ギリシャアルカイック彫像のスマイル。無表情だが口元に笑みあり」

(つづく)

 読み終えました。
 他の人はどうかわかりませんが、自分にとっては、拍子抜けでした。
 それから、登場人物がよくわからない。読みながらメモしていきましたが、最後半部で、氏名が出たりしてわかりにくい。外国小説みたいに、最初のページに、登場人物紹介欄を設けてほしい。

 舞台は、東日本大震災で津波被害に遭った仙台空港のような設定で、たぶん羽田空港です。ただし、物語はずっと空港内の一部屋で続くので、世界に広がりがありません。集団の舞台劇を観ているようでした。

 推理は、頭の体操をしているようでした。「消滅」の状態は、ここには書けないので書きません。何かが消えるのです。


この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行...
「消滅 VANISHING POINT」恩田陸【粋な提案】at 2017年05月16日 09:31
この記事へのコメント
短い時間を濃密に表現していて、読ませる物語だと思います。
長く引っ張った謎の真相が明らかになってスッキリです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
Posted by 藍色 at 2017年05月16日 09:36
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 

過去記事