2024年11月28日

大鹿村騒動記 邦画 2011年

大鹿村騒動記 邦画 2011年(平成23年) 1時間33分 動画配信サービス

 観終えて、来年はどこかの時期に、東京の歌舞伎座や新橋演舞場などで歌舞伎を観たくなりました。
 銀座の歌舞伎座は見学したことがありますが、お土産(おみやげ)売り場と建物の屋上にある展示やお庭を楽しんだだけです。
 こちらの映画を観て、きれいな舞台を一度観てみたいという気持ちになりました。

 映画のほうは、ローカル感ただよう長野県の山の中です。
 紅葉しているのに、台風が来るという、ちょっと季節が違うのではないかという違和感がありました。
 認知症みたいになっている記憶障害の女性が、おかしくなったり、正常になったりして、おもしろかった。
 映画の素材となった村の歌舞伎は、300年の歴史があるそうです。さかのぼって、西暦1700年ぐらいだと江戸時代ですな。
 設定として、リニア新幹線の建設が地中であるそうです。賛成・反対両方の意見があるようですが、映画にはあまり影響がありませんでした。話題です。
 
 ゆったり流れる時間が心地よい。日本各地の山奥にある暮らしぶりです。
 いなかの人たちは、幼なじみが多い。都会のように、自分と関係ない人間は石ころと同じという扱いではありません。
 
 人妻と駆け落ちの過去ありです。夫婦と妻を奪った男の関係は、三人とも幼なじみで、仲間で、昔は、鹿牧場の共同経営をしていた人たちです。よくある三角関係です。
 恋をして、好いた(すいた)、惚れた(ほれた)と、いろいろあります。そして、恋愛が成就しても、たいていは、女も男も、こんなはずじゃなかったと思うのです。(そこを乗り越えてからが、人間づきあいとしての男女関係の本番なのです)

 記憶障害が、万引きという行為につながるそうです。認知症のおばあさんみたいです。
 
 それぞれ事情がある人たちが、チームワークをつくって、歌舞伎を完成させて上演します。万雷(ばんらい。盛大な)の拍手です。
 
 地上デジタル放送普及の話題があります。(そういうことがあったなあ。今から20年ぐらい前のことです)

 映画では、演劇の楽しみがありました。暴風雨の台風が去って、いいお天気の映像です。
 華やかな、『美(び)』があります。
 『かしこ・まって・ござります』というセリフ付近のリズム感あふれるやりとりが楽しかった。
 衣装は、金ぴかキラキラで、マツケンサンバみたい。
 赤色、朱色、黄色、黒、白、キラキラできれいです。
 緑色した松の木の絵が映えています。
 
 歌舞伎の上演は、共同作業です。
 それぞれが、自分の役割を果たしていきます。

 『怨み(うらみ)は、これまで』
 暗闇の中の鹿の瞳が良かった。

 おもしろかった。

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