2024年09月05日

はなのあなのはなし やぎゅう げんいちろう

はなのあなのはなし やぎゅう げんいちろう・作 かがくのとも絵本 福音館書店

 なかなかいい絵本でした。
 耳鼻咽喉科のテキストを読むようでもあります。

 『このほんは、はなのあなをしっかりとふくらましてよんでください。』から始まります。
 メッセージ文字は手書きです。

 自分のはなのあなと、人のはなのあなを比較します。大きさ比べです。
 かたちを比べたりもします。
 動物のはなのあなも出てきます。
 ユーモラスです。(おもしろい。おかしい)
 ぞう、うま、かめ、いぬ、らくだ、いのししなんかのはなのあなです。
 それぞれあなはふたつあります。
 いるかのはなのあなはひとつだそうです。頭の上にあります。潮をふいたりしているあなです。

 開け閉めできる、はなのあながあります。
 あざらしとか、かばのはなのあなです。
 ほーっと感心しました。
 
 呼吸をするために、はなのあながあります。
 だいじな、あなです。
 あながないと息が苦しくなります。
 はなのあなは、においをかぐこともできます。
 ときおり、はながつまったり、はなたれになることもあります。
 はながつまると、発声がうまくいかなくなることもあります。
 
 はなげの話が出ます。
 はなげは、はなのなかをおそうじしてくれる役目があります。
 はなくその話も出ます。

 花粉症のときはつらい。
 ティッシュだらけになります。

 たま~に、はなじが出たりもします。
 はなじが止まるまで心配です。

 はなの構造図があります。わかりやすい。人間の顔の断面図です。
 
 はなの穴に、石や、豆や、消しゴムや鉛筆などを入れてはいけないと注意があります。
 先日観たテレビ番組、『東野・岡村の旅猿 マカオ編』では、ろうそくのような形をした棒で、片方の端っこに火をつけて、反対側から煙が出てきて、その部分を、耳の穴にあてたり、おへその上にのせたりするマッサージをしていました。マッサージをしてもらっていたダイアンの津田さんが、悶絶(もんぜつ。苦しくて気絶しそうになる)状態になり、裸体に紙パンツをはいていたのですが、紙パンツが破れて、だいじなものが見えている状態になってしまいました。そんなことを思い出しました。あのろうそくのような筒から出ていた煙には、感覚をマヒさせるような薬物効果があるのではないかなどと、絵本をながめながら思ったのでした。

 読み終えました。
 なるほど、いいお話でした。
 裏表紙に書いてあるたくさんの黒丸は、はなのあなが並んでいる絵でしょう。
 いい感じです。  

Posted by 熊太郎 at 07:23Comments(0)TrackBack(0)読書感想文