2024年10月30日

こどもかいぎ 北村裕花

こどもかいぎ 北村裕花(きたむら・ゆうか ) フレーベル館

 こどもさんが読む絵本です。
 会議の議長であるけんたの、『おっほん……』から始まりました。
 「おっほん」という言葉を久しぶりに聞きました。古い表現です。
 メンバーは6人です。けんた、あゆみ、まさと、みか、りく(男子)、らん(女子)です。

 議題(話し合うテーマ)です。
 『おこられたときは、どうしたらいいか?』
 けんたが、『きょうの おだいは……』と話し始めました。
 「おだい」という言葉も古い。今どき聞きません。落語のお題(おだい)のようです。
 作者は年配の人だろうかと思ったら、そうでもない方だったので不思議です。1983年(昭和58年)栃木生まれの女性です。
 
 おこられたときには……
 あやまる。(謝る)。
 
 コラー!って、おこられるそうです。
 「コラー!」もまた古い表現だと思いました。

 おこられたときは……
 泣く。
 笑ってごまかす。
 (いろいろあります。歳をとると怒られる(おこられる)こともなくなります。年寄りにおこってくる相手は、自分のこどもぐらいです。
 年金生活者は、とりあえず、死ぬまで生きるだけです。だんだん感情が薄くなっていきます。おこられてもなにも感じません。なんだったぁ?です。

 とあるこどもさんから訴えがあります。
 手洗いをしないと親におこられるそうです。
 (そうかな。今どきは、おふろに入らない女の人が増えたと聞きました。シャワーだけです)
 
 ピーマンを残すと、おとうさんに叱られるそうです。(しかられる)
 (設定が古いような。ピーマンで怒る(おこる)父親はいないような気がします)
 (ピーマンを食べなくても人間は死なない)

 なんだか、会議じゃありません。
 それぞれが、自分の親が一番怖いと(こわい)主張します。
 ストーップ!
 議長役のけんたが、発言を止めました。
 けんたが、軌道修正をしました。
 『おこられたときには、どうしたらいいのか』についての話し合いです。

 らんさんの答えです。
 『ぎゅっとする(親にだきつく。だきしめる)』
 スキンシップです。
 ぎゅとしたあとで、ごめんなさいという。

 会議が終わりに近づきました。
 絵本の絵で、会議をしている場所が、幼稚園(わかばえん)の教室であることがわかりました。
 設定は、小学生低学年だと思って読んでいました。幼稚園の年長さんですな。(6歳)
 ページをめくると、園庭のようすです。この絵が、最初にあったほうがわかりやすい。
 
 おこられたら、ママにだきついて、ごめんなさいという。ママに甘える。
 けっこうむずかしい解決法です。
 こどもを攻撃してくるママもいます。
 あしたの会議では、結果報告ですな。
 こどももたいへんです。

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