漫画 君たちはどう生きるのか 原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一 マガジンハウス

 話題になっている本です。読後感がいい。

 児童文学作家の昔の作品を漫画にしてあります。
 時代は昭和13年ころに思えます。
 舞台は男子校である中学校に見えます。戦後の義務教育ではありません。

 読み始めは、人はなぜ生きるのかのような哲学書のようでした。
 35年ぐらい前読んだマンガに「コペルニクス的展開」と書いてあったのを思い出し、今回、ああ、この本のことを示していたのか。

 最終ページ付近に記載がある世の中の中心にあるものの定義は、真理を得ています。

 本には書いてありませんが、読んでいて思いついたことは、終わったことは変えられないという流れで、「ぼくらは人間だ。だから間違える。そして人間だから訂正できる。」

 親友とか配偶者とかで、言動や性格がぴったり合う人なんていない。

 ナポレオンの一生はこれまで知らなかったこともあって、今回知れてなかなか良かった。

 「古今独歩:昔から今に至るまでで比べるものがないほど優れているもの」、「衷心:ちゅうしん。心の底」、「ラクトーゲン:育児用輸入粉ミルク」

 大昔の小説をマンガにという企画はいい発想です。
 前半は、社会全体を統率して秩序をつくるような組織をつくる教育本にみえました。また、片親家庭、経済的貧困への光当ては、80年前と今が似ているという意味にとれました。

 絵の方は、なんだか色調が薄いなあと感じました。あと、おじさんの顔がページによって違う顔に見えました。それから、中学生の顔と名前がすんなりくっつかない(北見君と水谷君のどちらがガッチンというニックネームの人なのか)ということがありました。ただし、それらは、「文句」ではありません。感想です。

 本の前半に書いてあることは、理解してしまえばむずかしいことではありません。

 ひとことわたしなりのコメントをここに置いておきます。
『パパやママの言うことをよくきく「いい子」になっちゃいけない。そういう子はおとなになってから壊れます』

 たとえば都会だと1街区(1町内会ぐらい)に5000人ぐらいは住んでいます。だけど、なにかするときに5000人の世話をするのは数人です。伝達は順番に時間をかけて期限までにいきます。だけど、ひとりで暮らしている人は自分のまわりに5000人が住んでいるとは思っていません。自分ひとりだけです。遅いなどと不満を言うのです。

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この記事へのコメント
おはようございます。

自分も「漫画 君たちはどう生きるのか」読みましたよ。
読後感がいいですよね。
コペル君を取り巻く周りの人々の愛情が伝わって来ました。
そのうえ最後まで飽きることがありませんでしたよ。
そしていろんなことを考えさせられました。
Posted by 神崎和幸 at 2017年12月10日 11:00
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