2024年03月18日

スマホが壊れた。

スマホが壊れた。

 親族とリモート電話をしていたら、スマホの画面が固まりました。
 話が終わって、電話を切ろうとしても切ることができません。
 相手に切ってもらいました。
 スマホの画面は、ピクリとも動きません。
 やむなく、再起動しようと、ボタンを長押しして電源を落としました。
 以降、スマホは立ち上がらなくなりました。
 実は、10日ほど前から、突然画面が(フリーズ。凍る(こおる)。止まる)して、再起動をして立ち上げることを5回~6回ぐらいしていました。修理か、機種変更が必要な時期なのかなあ。

 販売店訪問の予約をして、訪問して修理をお願いしました。
 翌日電話があって、修理不能と返答がありました。
 型落ち(古い型)でよければ、無償で交換するとのことでしたが、新型にしたかったので、機種変更をすることにしました。
 そのあと、新しいスマホの設定等で、苦闘がありました。疲れました。

1 ようやく知ったこと。
 画面の下に、『◀ ● ■』(スリーボタンナビゲーション)のマークがありますが、このマークを表示したり、非表示にしたりすることができることを知りました。『設定』から入って設定できました。
 これまで使っていた自分のスマホにはその表示がなくて、スマホでなにかの手続きをしているときに、直前に表示していたページ(履歴)を見たくても、どうやって、どこを見ていいのかわからず、混乱していました。(あとから、画面の下から少し上に指をすべらせると、履歴の画面が出てくることを知りました)
 スマホを修理に出した時にショップで貸してくれたスマホの画面下に、『◀ ● ■』(スリーボタンナビゲーション)の表示があり、自分のスマホには、スリーボタンがないので、履歴のページの見方がわからないというようなことを、店員さんに話をしたら教えてくれました。これまで自分はいったい、何に苦労していたのだろうかと、力が抜けました。スリーボタン表示だと、■を押すと、過去に見たページが表示されます。

2 最初に入力するPIN(ピン。数字6桁(けた))のこと。
 新たに買ったスマホをいじっていました。(ちなみに、以前のスマホでは、PINの設定とか、指紋認証とか、顔認証の設定はしていませんでした。スマホは基本的に、電話とメール、写真撮影とラインなど、どうしても必要な範囲内で使っています)
 わたしのスマホは家電(いえでん。家に置いてある加入電話機)みたいなもので、わたしがいないときに電話の呼び出し音が鳴ったり、ラインの到着音がしたりすると、家族が気づけばスマホの電話やラインに出てくれます。また、相手と電話で会話をするときには、みんなに通話の声が聞こえるようにして、複数でわいわいがやがやと話をすることもあります。だから、だれかに知られて困るようなことがらは、スマホの中には入っていません。
 新しく買ったスマホの画面に、個人情報を保護するための設定をしてください、みたいな文章が出てきたので、あとでPINのいらない状態に戻せばいいからと思いPINを設定しました。(そこから苦闘と苦悩が始まりました)。PINの消し方がわかりません。
 スマホには、大金がからんだアプリは入れていないこともあって、いちいち立ち上げるときにPINを入れるのはめんどうです。自分は個人情報を気にする世代として人生を送ってきてはいません。
 突然ですが、思い出したことがあります。半世紀ぐらい前、給料は現金支給で、受取りの一覧表に各自が領収印を押していました。町内会の回覧板みたいに、全員の給料の一覧表が回ってきて、領収印欄に押印して次に回していました。一覧表には、だれがいくらもらっていて、税金等はいくらで、職場がからんだ貯金はいくら、親睦会費はいくら、職場がらみで借りた住宅ローンの返済金はいくらといろいろ記載がありました。
 他人の給料が丸見えという今考えるとありえないことなのでしょうが、当時はほとんどだれも気にしていませんでした。そもそも当時の日本人社会に、『個人情報』という言葉はなかった記憶です。仕事場にいる人たちは、みんな家族のような仲間でした。(そういうことがイヤだという人はいたと思いますが、少数派でした)
 話が脱線しましたが、さらに、老齢で、視力も衰えているので、スマホの画面に数字を入れ間違えるし、パスワード等のど忘れも最近多いです。スマホへのPIN入力が苦痛の種となりました。
 ネットで調べたら、初期化(最初の状態に戻す)しないとPINは消せないみたいに書いてあるので、ああ、個人情報保護の観点からしかたがない設定だとあきらめました。それでも、心の中は悶々(もんもん)としたストレスを抱えることになりました。
 息子が家に晩御飯を食べに来た時に、(息子は、もう三十代のおっさんになってしまいました)そんな愚痴をこぼしました。すると、PINは消すことができるし、自分は、毎日必要に応じて、設定したり消したりしているというので、ひっくりかえるほどびっくりしました。息子に教えてもらって、PINの設定、非設定ができるようになりました。心の重荷がとれて、ほっとしました。いい気分です。

 ほかにも自分の思いどおりに使えないことがいくつもありましたが、自分の無知が原因でした。
 克服できたおかげで、今は快適にスマホを使用できるようになりました。
 ふりかえって思うのは、やはり、学習(教えてもらう)が必要です。
 ネットの説明記事を見ただけでは、わからないこともあります。
 年寄り向けのスマホの操作の研修を受けるといいのでしょう。
 何歳になっても新しいことを覚えるための勉強は必要です。
 まあ、あとは、スマホなんて、もたなくてすむならもたないほうがいい。
 人間の心が、徹底的に内(うち)にこもるような道具です。
 先々週、金曜夜のドラマ、『不適切にもほどがある!』で、主役の阿部サダヲさん(昭和61年、1986年の人間が現代にタイムトラベルで来ているという設定で)が、スマホに怒りを感じて、大きな怒鳴り声をあげながら、スマホを床にたたきつけようとします。バカヤロー、こんなもの(いらんわ!)です。同感です。  

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2024年03月13日

ちょっとびっくりしたこと アルファベットの筆記体

ちょっとびっくりしたこと アルファベットの筆記体を学んでいない若い人たち

 街中のとある店舗で手続きをしていました。
 若い店員さんに、わたしが手書きで書いた、『q』の筆記体を『g』の筆記体と勘違いされてびっくりしました。
 そうか…… 習っていないんだ。
 ショックを受けつつ、しかたがないとあきらめました。
 義務教育で、アルファベットの筆記体を教えていないのです。(教えてもいいし、教えなくてもいいそうです。それなら、教えないでしょう)
 『ゆとり教育』という言葉を思い出します。
 それで、良かったのだろうか。疑問が残ります。当時、ゆとり教育を提唱された人たちは、今どこでどうされているのだろう。そんなこどもたちが社会に出てきて、職場はそれなりに混乱しました。

 なにかしら、省略したがる。
 手間を省きたがる。(はぶきたがる)。手間がかかることをばかにする。
 時間がかかってめんどうな作業でも、それなりに意味があります。顧客の存在がある仕事です。職場の事務仕事において、目の前に置かれているのは、学校試験用のペーパーではありません。
 手抜きをしたがる若い労働者が増えてきて、上の世代は、教える気もなくなりました。
 日本人の能力とか知力、人生体験が乏しく(とぼしく。不足)なってきていることは否定できません。

 『G』の大文字筆記体とか、『z』の小文字の筆記体も読めないし、書けないのでしょう。
 
 しかたがありません。
 歳をとるにつれて、あきらめることが多くなりました。


  

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2024年02月22日

いじわるな人

いじわるな人

 もうずいぶん昔のことになりましたが、就職した時に、職場に中年のいじわるな女性がいました。
 二十代だったわたしに、なにかしら、いじわるな言動をするのでした。わたしのことが心の底からキライだったようです。
 わたしが困っているのに、そこまで言わなくてもいいのにと思うことがありました。
 一度は、そばにいた男性の先輩が間に入って、話を穏便に(おんびんに。おとなしく。おだやかに)まとめてくれたことがありました。
 自分が人事異動してからは、いじわるな女性と会うことはありませんでした。

 それから40年ぐらいがたって、リタイアした自分は、年1回開催される職場の同窓会に行きました。
 名簿にいじわるだった女性の名前とコメントがありました。『病気療養中で同窓会には参加できません』と書いてありました。
 ああ、あの人は、40年ぐらいたっても、いじわるな性格は変わっていないのだろうなあと考えました。

 コロナ禍があって、3年間職場の同窓会が中止になりました。
 去年久しぶりに開催された同窓会に行ったら、配布された資料の物故者(ぶっこしゃ。亡くなった人)の紹介の欄に、いじわるだった人のお名前がありました。ああ、結婚されずに亡くなったのだなあと思いました。生まれつきいじわるな人は、一生いじわるな人だったのだろうなあという思いがありました。

 それからしばらくして、自分が二十代だったころの仕事仲間と久しぶりに会い、雀荘で(じゃんそうで)、マージャン卓を囲みました。
 左に座っていた男性の先輩が、『自分は、〇〇さん(わたしが思ういじわるな女性)にとても世話になった。』と、突然話し始めました。あの人がいなかったら、今の自分はないとまで話をされるので、わたしはびっくりしました。(わたしは、そのとき、なにも話しませんでした)

 もう亡くなったあの女性は、いじわるな人ではなかったようだと思いましたが、なにやらすっきりしません。
 ずーっと考えました。そして、結論が出ました。
 『えこひいきをする人だったのだ』
 自分が気に入った人は厚遇して(こうぐう。手厚いフォロー(世話)をする)、自分が気に入らない人には冷遇(れいぐう。冷たくする。冷淡な態度で接する)する人だったのだ。
 
 ひとりの人間でも、二重人格ということはよくあります。自分が気に入った人には親切にして、自分が気に入らない人には冷たくします。相性(あいしょう)があります。気が、合う、合わないです。その区別の具体的な理由がわからないときがあります。
 なんとなく好きで、なんとなく嫌いなのです。
 しかたがありません。しょせん人間なんて、そんなものなのでしょう。  

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2024年02月08日

添い寝(そいね)

添い寝(そいね)

 旅先のホテルで、小学校低学年の男の孫とベッドで添い寝をすることがあります。
 孫がいっしょに寝たがります。孫には甘い祖父なので、孫からは慕われています。よくなついてくれています。
 初めての添い寝の時は、夜中に孫がベッドから転落しました。(とはいえ、おおごとにはなりません)
 その後の宿泊では転落することもなく熟睡しているようすです。
 隣で小さなこどもが寝ていると、自分も気持ちが落ち着きます。
 孫が生まれたときの姿を覚えているので、大きくなったなあという実感があります。

 自分が小学生だったころ、たまにおねしょをしていました。
 夜中にオヤジがこっちへこいと呼ぶので、オヤジのふとんでふたりで寝ました。
 わたしは、いばりんぼうで権力的なオヤジがキライでしたが、濡れたふとんで寝るのはイヤでした。
 オヤジのふとんはあったかくて、気持ちが良かったことを今でも覚えています。
 中学の時にオヤジが病気で死んでからもう50年以上がたちました。
 時が過ぎるのは早いものです。いろいろありましたが、やれやれです。残りの人生という時間を楽しんで、孫たちにいいじいさんだったと惜しまれながら(おしまれながら)、この世にサヨナラしたいものです。  

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2023年12月26日

2023年 今年読んで良かった本

2023年 今年読んで良かった本

『トラのじゅうたんになりたかったトラ ジェラルド・ローズ(香港生まれ、イギリス育ち)/文と絵 ふしみ・みさを/訳 岩波書店』
 タイトルを見て? トラはトラではないのか。トラはトラであるからして、わざわざじゅうたんになる必要はなかろうに。こどもさん向けの絵本です。

『無人島のふたり 120日生きなくちゃ日記 山本文緒(やまもと・ふみお) 新潮社』
 亡くなった女性小説家の方の日記です。おととし2021年10月13日(令和3年)に、すい臓がんのため58歳で逝去されています。
 同作者の作品『自転しながら公転する 新潮社』を読んだのは、2021年5月のことでした。その本は、いつも自分たち家族がごはんを食べる部屋にある本棚に立ててあります。(著者への癌の宣告は同年4月でした)

『彼女の家計簿 原田ひ香 光文社』
 主人公 瀧本里里(りり):32歳。シングルマザー。未婚の母。銀行員から転職して今は、女性向け情報サイトの会社『ホワイトスノウクラブ』で働いている。
 瀧本啓(けい):里里(りり)の娘。2歳半。非嫡出子(婚姻関係にない男女の子ども。ひちゃくしゅつし)。誕生日は秋。

『いたずらおばあさん 高楼方子(たかどの・ほうこ)・作 千葉史子(ちば・ちかこ)・絵 フレーベル館』
 小学校低学年のこどもさん向けの本でしょう。
 エラババ先生:84歳。洋服研究家の偉い先生だそうです。絵では、体は小柄で背が低い。息子の家族と同居している。
 ヒョコルさん:68歳。エラババ先生が講義するおしゃれ講座の生徒。エラババの弟子となる。体は細くて背が高い。夫あり。
 エラちゃん:8歳ですから小学2年生ぐらい。おしゃれといたずらが好き。いけすかない大人がきらい。いけすかない:どうにも気にくわない。
 ヒョコちゃん:8歳。おとなしい。

『めくってわかる*からだのしくみ 人体絵本(じんたいえほん) ジュリアーノ・フォルナーリ・作 加藤季子(かとう・すえこ)・訳 ポプラ社』
 こどもさん向けの人体解剖図です。とてもいい本です。今年読んで良かった一冊になりました。

『夜に星を放つ(よるにほしをはなつ) 窪美澄(くぼ・みすみ) 文藝春秋』
 好みの作家さんです。味わい深い文章を書かれる作家さんです。本は直木賞受賞作です。いつかは、同賞を受賞される作家さんだと思っていました。おめでとうございます。短編5本です。

『これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝 文春文庫』
 著者は昭和10年生まれ(1935年)で、わたしの親の世代です。満州で生れて、第二次世界大戦後、帰国されています。たいへんなご苦労があった戦争体験者の世代です。ご本人は平成20年(2008年)に72歳でご逝去されています。

『ウクライナ戦争 小泉悠(こいずみ・ゆう) ちくま新書』
 BSや地上波のテレビ報道番組でよく見かけるお方(おかた)です。軍事評論家としてのわかりやすい解説に好感をもっています。奥さんがロシア人、複雑なお心もちでしょう。この本は売れています。

『信仰から解放されない子どもたち #宗教2世に信教の自由を 横道誠 編・著 明石書店』
 2022年7月8日、前総理大臣の銃撃事件があった昨年夏から話題になっていることがらです。 新刊書をチェックしていて目に留まり、興味を持ち取り寄せました。
 執筆者は、元統一教会2世信者、元オウム真理教2世信者、天理教5世信者、元エホバの証人2世信者、元創価学会2世信者、教育学者、社会福祉士、ジャーナリスト(報道に関わる人)、宗教社会学者などの方々です。

『育児まんが日記 せかいはことば 齋藤陽道(さいとう・はるみち) ナナロク社』
 この本と同時進行で読み始める本があります。『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと 五十嵐内(いがらし・だい) 幻冬舎』
 ろう(聾):聴力を失っている。耳が聞こえない。
 本の帯に『耳の聞こえない母が大嫌いだった。』と書いてあります。
 コーダ:耳が聞こえない・聞こえにくい親ももつこどものこと。著者の両親は、ふたりとも耳が聴こえないと本の帯に書いてあります。五十嵐さんの本は、ろうの両親から生まれたこどもさんが書いた本です。
 そして、対比するようにこれから読むこの本のほうは、ふたりのお子さんをもつ、ろうのご両親のうちのパパが書いたこちらの本です。
 本の帯にあるメッセージは『毎日は、いつもおもしろい』です。0才と3才のこどもさんがおられます。2018年生まれの長男とあります。うちの孫よりは年下です。
 ろう者のこどもの立場の人が書いたほうは暗そうな内容、親の立場の人が書いたほうは明るそうな内容です。さて、どのような感想になるか楽しみです。

『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと 五十嵐内(いがらし・だい) 幻冬舎』
 ろう(聾):聴力を失っている。耳が聞こえない。本の帯に『耳の聞こえない母が大嫌いだった。』と書いてあります。

『宙ごはん(そらごはん) 町田そのこ 小学館』
 宙(そら):女の子 産みの親である実母が川瀬花野で、育ての親が、川瀬花野の妹である日坂風海(ひさか・ふみ)。冒頭付近で、宙は自分のことをクレヨンの灰色にたとえます。日の崎第二小学校の小学1年生です。

『ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち・文 はたこうしろう・絵 福音館書店』
 きむらゆういちさんの作品では、『あらしのよるに』が有名で、自分もそのシリーズのファンです。
 話の筋立ては一貫しています。(いっかん。つらぬいてある一本)。食べるもの(動物)と食べられるもの(動物)が、会話をお互いにするなかで、仲良しになっていくのです。

『僕の心臓は右にある 大城文章(おおしろ・ふみあき) 朝日新聞出版』
 著者は、太川陽介さんの路線バス対決旅で見たことがあります。大城さんは、太川チームのゲストで参加されました。熊太郎自身でも、いつ情報を脳みそに仕入れたのか記憶が定かではないのですが、大城さんのこの本が爆発的におもしろいと聞きました。読んでみたくなりました。

『がまんのケーキ かがくいひろし 教育画劇』
 おもしろそうな絵です。絵には特徴があります。絵はシャープ(するどい)ではありません。もったりしています。どじょうのようなものがいちごケーキにはりついています。それは、なまずのようでもあります。ケーキを山登りのように登っているように見えます。その右側には、ヒゲを生やした、あやしげなカメが、これまた山登りのような姿勢で、ケーキにしがみついています。

『あしたから出版社 島田潤一郎(しまだ・じゅんいちろう) ちくま文庫』
 『とても生きにくい世の中だと思う…… 若いころにちゃんと働いてこなかった人間にとって…… 本当は就職をしたかったのだ……』(始まりにある魅力的な文章です。読む意欲が湧いてきます)

『にゃんこ大戦争で学ぶ!お金のヒミツ KADOKAWA』
 こちらはかなりいい本です。思うに学校で国語算数理科社会を学ぶように、お金のことを学んだほうがいい。お金の管理ができなくて破綻(はたん)する人がいます。働いて稼いで貯めるとか、ローンを組んで車や家を買うとか、教育資金とか、少しはずれて、貸した金は返ってこないとか、保証人になったら全財産を失うこともあるとか、そういう現実的な学びが必要です。

『なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ PHP』
 なかなかいい絵本でした。色がきれいで、絵が優しい(やさしい)ことがこの作者さんの特徴です。 そして、発想がいっぱいです。(アイデア豊富)

『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 聞き書き・片山龍峯(かたやま・たつみね) 筑摩書房』
 姉崎さんはこどものころから働き続けて17歳で自分たち家族の家を建てています。この時代の生活が、このあと読んでいるとよく伝わってきます。日本人が大正時代から昭和時代にかけて生きてきた歴史書であり、読むことで、読み手は疑似体験ができます。良書です。今年読んで良かった一冊に加えておきます。

『定本 本屋図鑑 本屋図鑑編集部 編 徳地直美 絵 夏葉社』
 古いものを追う企画にみえます。消えていくものです。(町の本屋が消えていきます)。1995年(平成7年)、ウィンドウズ95が発表されて以降、物の流通が大きく変化していきました。
 ネットで注文、配達、電子書籍の登場です。町の本屋がたくさんなくなりました。
 憩いの場であった町の本屋です。こちらの本に、そんな本屋の紹介が盛りだくさんです。
 全国47都道府県を回っておられます。取材は、2012年(平成24年)11月から2013年(平成25年)6月の約半年間と2020年(令和2年)以降です。

『敗北からの芸人論 平成ノブシコブシ 徳井健太 新潮社』
 著者は、こどものころ母親が統合失調症で、ヤングケアラーをしていたという記事をどこかで読みました。この本はご本人の自伝だろうと思って買いました。違っていました。(53ページに、ご本人のその件に関するコメントがあります。お母さんは自殺されています)

『おかあちゃんがつくったる 長谷川義史(はせがわ・よしふみ) 講談社』
 2012年(平成24年)初版の絵本ですが、内容は、昭和30年代から40年代初めの内容です。
 すごい絵本です。胸が熱くなります。死別母子家庭の母親とこどものお話です。ジンとくる結末です。

『ボクはやっと認知症のことがわかった 医師 長谷川和夫 読売新聞編集委員 猪熊律子(いのくま・りつこ) KADOKAWA』
 こちらの本では、認知症の医療や介護にかかわってきた自分自身が認知症になりましたと書かれています。2017年(平成29年)88歳のときに公表されています。(この部分の文章は、2020年(令和2年)になるころに書かれています。著者は、2021年(令和3年)に老衰により92歳で亡くなられています)

『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと 山下賢二 夏葉社』
 松本隆:作詞家。ミュージシャン。グループ活動として、ロックバンド『はっぴいえんど』。作詞作品として、アグネス・チャンの『ポケットいっぱいの秘密』、チューリップの『夏色の思い出』、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』、そのほか、ヒット曲多数。細野晴臣さん、大瀧詠一さんほかと交流がある。

『歌うように、伝えたい 人生を中断した私の再生と希望 塩見三省(しおみ・さんせい) 角川春樹事務所』
 今年4月以降、NHKBSの再放送で、『あまちゃん』を見ていました。塩見三省さんは、岩手県三陸を舞台に勉さん(べんさん)を演じておられました。琥珀をいつも大事そうに磨いておられました。
 熊太郎『塩見三省さんは病気になって亡くなったねーー』
 熊太郎の妻『そうだね。お気の毒だったねぇ』
 調べたら塩見三省さんはご存命でした。失礼しました。

『その本は 又吉直樹 ヨシタケシンスケ ポプラ社』
 おもしろそうです。
 王さまが、又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんに指令を出します。
 世界を回って、『めずらしい本』の話を集めてきて、わたしに教えてくれというパターンです。  

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2023年12月22日

今度ちびっこたちにプレゼントしたい絵本リスト

今度ちびっこたちにプレゼントしたい絵本リスト

『ぼくのおふろ 鈴木のりたけ PHP研究所』
 おふろを楽しむ習慣を身につけさせてあげたい。

『おしりをしりたい 鈴木のりたけ 小学館』
 ざーっとページをめくって、「にんげんのおしりだいしゅうごう」の見開き2ページのところがおもしろい。いろんな人、いろんなタイプのおしりが12種類描いてあります。けして、エロ本ではありません。

『さかなくん しおたにまみこ 偕成社』
 絵を見ると『シュールレアリスム』という言葉を発想します。奇抜、独特、幻想的です。現実離れした絵です。魚が歩いて小学校へ行きます。登校班に、人間もいるし、きつねみたいな動物もいます。最初は不可解な思いをいだきながら読み始めましたが、内容は傑作でした。いい絵本です。

『きいろいのはちょうちょ 五味太郎(ごみ・たろう) 偕成社』
 しかけ絵本です。かなりおもしろい。親戚のちびっこたちにプレゼントする候補作にしました。

『11ぴきのねことあほうどり 馬場のぼる こぐま社』
 かなりおもしろいです。
 こんど親戚のちびっこたちに会ったときにプレゼントする候補の一冊に入れておきます。

『るるるるる 五味太郎 偕成社』
 文字が『る』と『れ』しかでてきませんが、楽しめます。

『バスにのって 荒井良二 偕成社』
 結局バスには乗れません。

『わたしとあそんで マリー・ホール・エッツ文 よだじゅんいち訳 福音館書店』
 ともだちづくり、人間関係づくりの始まりとなる絵本です。

『まどから おくりもの 五味太郎(ごみ・たろう) しかけ絵本 偕成社』
 前知識として、クリスマス、サンタクロースの絵本というものがあっての、本読み開始です。

『ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち・文 はたこうしろう・絵 福音館書店』
 きむらゆういちさんの作品では、『あらしのよるに』が有名で、自分もそのシリーズのファンです。
 話の筋立ては一貫しています。(いっかん。つらぬいてある一本)食べるもの(動物)と食べられるもの(動物)が、会話をお互いにするなかで、仲良しになっていくのです。

『がまんのケーキ かがくいひろし 教育画劇』
 おもしろそうな絵です。絵には特徴があります。シャープではありません。もったりしています。 どじょうのようなものがいちごケーキにはりついています。それは、なまずのようでもあります。ケーキを山登りのように登っているように見えます。その右側には、ヒゲを生やしたあやしげなカメが、これまた山登りのような姿勢でケーキにしがみついています。

『へんてこ へんてこ 長新太(ちょう・しんた) 佼成出版社』両方
 なにが始まるのだろう?
 山奥に橋があって、人間はこわがって、その橋を渡らないそうです。

『ちっちゃなおさかなちゃん ヒド・ファン・ヘネヒテン/作・絵 古藤ゆず(ことうゆず)/翻訳 Gakken』
 ちいさなお子さん向けの絵本です。ことしの春に生まれた親戚の男の子に贈るつもりです。まず、自分が読んでみます。かんたん、やさしい、かわいい。一歳児ぐらいから二歳児ぐらい向けの印象があります。

『なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ PHP』
 なかなかいい絵本でした。色がきれいで、絵が優しい(やさしい)ことがこの作者さんの特徴です。
 そして、発想がいっぱいです。(アイデア豊富)

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 長谷川義史(はせがわ・よしふみ) BL出版』
 最初にページを最後までゆっくりめくってみる。かなりおもしろい。今度親戚のちびっこたちに会ったらプレゼントする候補の一冊にします。

『つきのぼうや イブ・スパング・オルセン やまのうち・きよこ訳 福音館書店』
 まず、絵本のサイズが変わっています。縦が、34cmで、横が、12.7cm。細長い本です。この細長さを利用して、空の月から下にある地面、そして、海底までを絵で表現してありました。
 1975年(昭和50年)初版の絵本です。


(じっさいにプレゼントしました。2023年12月のとある日のことです。)
 鹿児島市へ観光旅行に行った帰路、福岡県内で、親戚の集まりがありました。
 大衆食堂で昼食会です。ちびっこが5人で、0歳から年長さんまで、来年出産予定のおなかがふくらんだママもいます。世の中は少子化ですが、うちの親族はまだほかにもこどもたちがいて、あかちゃんから小学校低学年まで、こどもが10人以上のおおぜいです。この日は、おとなが8人、ちびっこ5人の集まりで、3時間ほどお店で飲食を楽しみました。

 さて、プレゼントした絵本とその結果です。
・年長(6歳)の女の子と年少(4歳)の女の子へ贈った絵本です。
 『まどからのおくりもの』と『がまんのケーキ』
 『まどからのおくりもの』は、サンタクロースからのプレゼントが内容で、しかけ絵本です。上の子がかなり気に入ってくれました。昼食会の間もずーっと手に持っていてくれて、最後に集合写真を撮影した時も手に持っていてくれました。よほどおもしろかったようです。

・年中(5歳)の女の子と3歳の男の子、生後5か月の男の子
 『へんてこへんてこ』『たべもの』『ちっちゃなおさかなちゃん』
 5歳の女の子が独特の雰囲気を持っていて、本好きで、将来文学者になりそうなタイプに見えますが、今回は、ぴたりとくるような絵本がなかったようすに見えました。しかけ絵本をあげればよかったかなと考えなおしましたが、熊太郎の奥さんが、こどもたちを集めていっしょうけんめい読み聞かせをしていました。
 生後5か月の男のあかちゃんを抱かせてもらい記念写真を何枚も撮りました。あかちゃんの小さなてのひら5本指で、熊太郎の右手のひとさし指をぎゅっと握ってもらうと、幸せだなーーという気分にひたれます。  

Posted by 熊太郎 at 07:45Comments(0)TrackBack(0)熊太郎の語り