2024年06月11日
アザラシのアニュー あずみ虫・作
アザラシのアニュー あずみ虫・作 童心社
白い流氷の上に白いアザラシのこどもがのっているのが表紙です。
アザラシのこどもと母親が出てくるこどもさん向けの絵本です。
ひととおり読みました。
これからまた最初から読んでみます。
こどものアザラシに、『アニュー』と名前が付けられたのですが、現実社会では、野生のアザラシにおいて、(アザラシに限らず)アザラシの母親が自分のこどもに名前を付けるわけはなく、では、どうやって、その子が、自分が産んだこどもだとわかるのだろう? 不思議です。においでわかるというような話がありますが、そうだろうか。
あんがい、母親がこどもを認識するのではなく、こどもが、母親を認識して、常に母親から離れないようにしているのではなかろうか。
母親は、自分にくっついてくるこどもアザラシは、自分のこどもだと判断するのではなかろうか。
そんな流れではなかろうか。
アザラシの脳みそに記憶する領域があるとするなら、親子はいつまで親子だという記憶が残るのだろうか。あんがい、短期間で自分たちが親子であった記憶が、親子ともに消えるような気がします。
こどもは自立して、すんだことは忘れて、自分の相方(あいかた。配偶者)をさがすような気がします。
あかちゃんアザラシの体の色が、成長するにつれて変化していきます。
黄色(おかあさんのお乳(ちち)を飲んでいる。甘くておいしいそうですが、甘くもないし、おいしいという感覚もないのが現実だと思います)→毛が白くなる(白い毛は、寒さ、冷たさから体を守ってくれる)→アザラシのこどもは遊ぶそうだけれど、何をして遊ぶのだろう。遊ぶための道具がありません→あかちゃんは、1週間で3倍の大きさになる→生まれて10日目に海に入る練習を始める(泳ぐ練習を始めます)→生まれて2週間がたち、春が近づいて、氷がとけ始めたそうです。母親は、自分だけが北極へ泳いでいくそうです。あかちゃんは、成長して毛が灰色になって、しっかり泳げるようになったら自分で北極まで来なさいだそうです→こどもアザラシのアニューに灰色の毛が生えてきました。海に入ってオキアミ(エビのような姿をしたプランクトン)を食べました。アニューは、いつまでもあかちゃんではありません。自立して自活しなければ死んでしまいます→アニューの全身が灰色になりました。流氷もだいぶ、とけてしまいました。さあ! 北極へ行こう→アニューは、外の世界を知ることになります。引きこもっていてはなんにも楽しくありません。失敗してもいいから冒険するのです。外の世界には、アニューが初めて見る生き物がたくさんいます。→シロイルカの家族に出会いました。ツノメドリという鳥たちといっしょに魚とりをしました→アニューは、3頭のシャチに襲われました。外の世界は、自分の味方ばかりではありません。自分を守るためにがんばろう→同じアザラシに出会いました。お仲間です。そのアザラシは、『トック』という名前だそうです→トックについていくと、アザラシがたくさんいる場所に着きました。サンクチュアリです(安全な地域という意味)あるいは、コロニー(生物集団の定着地)です→お母さんには会えないまま物語は終わりました。
『あとがき』にこまかい話が書いてあります。
タテゴトアザラシは、生まれてから2週間で親離れをしなければならないそうです。
野生動物の世界では、食物連鎖(しょくもつれんさ。弱肉強食)という自然の流れがあるから、シャチなどの食べ物として命を終えるタテゴトアザラシのあかちゃんもいることでしょう。
タテゴトアザラシの母親は、カナダであかちゃんを産む。そこは、安全な地域だそうです。(ホッキョクグマがいない)。
地球温暖化で、あかちゃんが育つための海氷(かいひょう。海に浮かんでいる氷のかたまり)が減少しているそうです。
地球温暖化をなんとしてもくいとめなければなりません。だけど最終的にはできそうもありません。これから地球はどうなるのだろう。人類にとっても生き物にとっても、ゆっくりと破滅に向かっているような気がします。
ページをめくると、タテゴトアザラシの説明があります。
タテゴトアザラシは、ごちそうを食べています。
タラ、シシャモ、ニシン、エビ、カニなどです。お寿司みたいです。
天敵は、ホッキョクグマ、シャチ、サメだそうです。襲われたらこわそうです。
タテゴトアザラシは、成長するにつれて毛の色や模様が変化します。
黄色→白→灰色に黒い点→灰色に竪琴(たてごと)に見える模様が現れます。
実際には、自分のこどもに名前を付けることはないけれど、自分のこどもは、こどものにおいと声で見分けがつくそうです。
(でも、たまには、間違えて、よそのこどもを自分のこどもと勘違いすることがあるかもしれません)
白い流氷の上に白いアザラシのこどもがのっているのが表紙です。
アザラシのこどもと母親が出てくるこどもさん向けの絵本です。
ひととおり読みました。
これからまた最初から読んでみます。
こどものアザラシに、『アニュー』と名前が付けられたのですが、現実社会では、野生のアザラシにおいて、(アザラシに限らず)アザラシの母親が自分のこどもに名前を付けるわけはなく、では、どうやって、その子が、自分が産んだこどもだとわかるのだろう? 不思議です。においでわかるというような話がありますが、そうだろうか。
あんがい、母親がこどもを認識するのではなく、こどもが、母親を認識して、常に母親から離れないようにしているのではなかろうか。
母親は、自分にくっついてくるこどもアザラシは、自分のこどもだと判断するのではなかろうか。
そんな流れではなかろうか。
アザラシの脳みそに記憶する領域があるとするなら、親子はいつまで親子だという記憶が残るのだろうか。あんがい、短期間で自分たちが親子であった記憶が、親子ともに消えるような気がします。
こどもは自立して、すんだことは忘れて、自分の相方(あいかた。配偶者)をさがすような気がします。
あかちゃんアザラシの体の色が、成長するにつれて変化していきます。
黄色(おかあさんのお乳(ちち)を飲んでいる。甘くておいしいそうですが、甘くもないし、おいしいという感覚もないのが現実だと思います)→毛が白くなる(白い毛は、寒さ、冷たさから体を守ってくれる)→アザラシのこどもは遊ぶそうだけれど、何をして遊ぶのだろう。遊ぶための道具がありません→あかちゃんは、1週間で3倍の大きさになる→生まれて10日目に海に入る練習を始める(泳ぐ練習を始めます)→生まれて2週間がたち、春が近づいて、氷がとけ始めたそうです。母親は、自分だけが北極へ泳いでいくそうです。あかちゃんは、成長して毛が灰色になって、しっかり泳げるようになったら自分で北極まで来なさいだそうです→こどもアザラシのアニューに灰色の毛が生えてきました。海に入ってオキアミ(エビのような姿をしたプランクトン)を食べました。アニューは、いつまでもあかちゃんではありません。自立して自活しなければ死んでしまいます→アニューの全身が灰色になりました。流氷もだいぶ、とけてしまいました。さあ! 北極へ行こう→アニューは、外の世界を知ることになります。引きこもっていてはなんにも楽しくありません。失敗してもいいから冒険するのです。外の世界には、アニューが初めて見る生き物がたくさんいます。→シロイルカの家族に出会いました。ツノメドリという鳥たちといっしょに魚とりをしました→アニューは、3頭のシャチに襲われました。外の世界は、自分の味方ばかりではありません。自分を守るためにがんばろう→同じアザラシに出会いました。お仲間です。そのアザラシは、『トック』という名前だそうです→トックについていくと、アザラシがたくさんいる場所に着きました。サンクチュアリです(安全な地域という意味)あるいは、コロニー(生物集団の定着地)です→お母さんには会えないまま物語は終わりました。
『あとがき』にこまかい話が書いてあります。
タテゴトアザラシは、生まれてから2週間で親離れをしなければならないそうです。
野生動物の世界では、食物連鎖(しょくもつれんさ。弱肉強食)という自然の流れがあるから、シャチなどの食べ物として命を終えるタテゴトアザラシのあかちゃんもいることでしょう。
タテゴトアザラシの母親は、カナダであかちゃんを産む。そこは、安全な地域だそうです。(ホッキョクグマがいない)。
地球温暖化で、あかちゃんが育つための海氷(かいひょう。海に浮かんでいる氷のかたまり)が減少しているそうです。
地球温暖化をなんとしてもくいとめなければなりません。だけど最終的にはできそうもありません。これから地球はどうなるのだろう。人類にとっても生き物にとっても、ゆっくりと破滅に向かっているような気がします。
ページをめくると、タテゴトアザラシの説明があります。
タテゴトアザラシは、ごちそうを食べています。
タラ、シシャモ、ニシン、エビ、カニなどです。お寿司みたいです。
天敵は、ホッキョクグマ、シャチ、サメだそうです。襲われたらこわそうです。
タテゴトアザラシは、成長するにつれて毛の色や模様が変化します。
黄色→白→灰色に黒い点→灰色に竪琴(たてごと)に見える模様が現れます。
実際には、自分のこどもに名前を付けることはないけれど、自分のこどもは、こどものにおいと声で見分けがつくそうです。
(でも、たまには、間違えて、よそのこどもを自分のこどもと勘違いすることがあるかもしれません)
2024年06月10日
ノツクドウライオウ 靴ノ往来堂 佐藤まどか
ノツクドウライオウ 靴ノ往来堂 佐藤まどか あすなろ書房
タイトルの意味は、靴屋の往来堂(おうらいどう)です。なぜに、ノツクドウライオウなのかは、右から読む看板表示であり、老舗(しにせ)の歴史がある靴屋だからです。手づくりで靴をつくってくれるお店なのです。『オーダーメイドシューズの店』とあります。
こちらの作家さんの作品は以前、『一〇五度(ひゃくごど)』を読んだことがあります。
一〇五度というは、椅子の背もたれの角度のことでした。椅子をつくる職人の話だった記憶が残っています。
以下が感想の一部です。
一〇五度 佐藤まどか あすなろ書房
『105度』とは、温度ではありません。椅子の背もたれの角度です。この小説は中学生向けで、椅子のデザインを素材にしたものです。珍しい。
主人公は、大木戸真(おおきど・しん)、中学3年生ですが、身長177cmと高い。神奈川県逗子市内の(ずししない)の公立中学から、東京都内の中高一貫教育の大学付属校へ中学3年の4月に編入しています。
『イスが好き』と自己紹介したところから、『イス男』扱いです。椅子好きは、椅子職人の祖父の影響です。椅子に座った人たちの気配を感じることが快感だそうです。今後、スラカワという早川(同級生女子、同じくイスのデザイン好きらしい)とともに物語を進行していきます。
さてこちらの本です。こんどはオーダーメイドの靴職人です。
木村夏希:今は、中学二年生か。14歳。靴屋の四代目の孫娘。祖父が四代目。木村夏希が5歳の時に、五代目になるはずだった父親が、家を出て行ったそうです。父親とは4年ちょっと会っていない。父親は再婚して遠くへ行った。
木村穣(きむら・じょう):木村夏希の兄。妹より7歳年上。21歳か。父が家を出たあと、靴屋の五代目を期待されたが、この物語が始まったとたん家出をしたようです。靴屋にはなりたくなさそうです。家出をして3か月たったあたりからこちらの話が始まっています。パスポートをとっていたので、外国に行っている可能性があります。
木村総一郎:別名、『マエストロ(イタリア語で、教師、達人、英語圏では、オーケストラの指揮者。一般的には、優れた知識や技術をもつ人物をさす)』。往来堂の四代目。65歳。さきほどのふたりの祖父。一本筋がとおったがんこ者。若いころにイタリアのフィレンツェという古都にあるオーダーメイドシューズ工房で修行をしたことがある。
木村夏希のひいおじいちゃんはイタリアを旅したときにフィレンツェのオーダーメイドシューズ工房のマエストロと知り合った。そのマエストロは来日して木村夏希の家に泊まった。そのマエストロの息子がヤコポで、祖父のマエストロになった。ヤコポは75歳で店をたたんだ。
祖母:別名、『店長』
母:佐和子。40歳。別名、『事務室長』。19歳で妊娠して、できちゃった婚をした。長男と長女を生んで育てて離婚した。
政(まさ):引退した職人。今は夫婦で、ワゴン車に乗って日本国内を旅している。自由気ままな旅で、北海道とか三重県伊勢神宮なんかに行っている。
岸田:往来堂で20年間働いた。2年前に靴屋として独立した。
佐野宗太:木村夏希のクラスメート。中学2年生ぐらい。木村夏希は佐野宗太を嫌っているが、佐野宗太は、そう悪い人間でもない。往来堂の常連さんの水野老夫婦の孫であることがあとあとわかる。木村夏希いわく、佐野宗太は、クラスメートには態度がでかいが、年上には礼儀正しい。いやなやつだ。
靴屋の『靴ノ往来堂』が立っている場所です。高いビルの間に建っている。右隣が、10階建てのガラス張りビルで、1階にはレストランやカフェ、上にはショップや事務所が入っている。
左隣は7階建てのビルだが、長期間使用されていないボロいビルで、『お化けビル』と呼ばれている。
『靴ノ往来堂』は、3階建てで築100年。(100年前は、1924年、大正13年)。くすんだ色のレンガ造り。関東大震災(1923年9月1日。大正12年)で全焼したので、建て直した。第二次世界大戦の空襲ではかろうじて難を逃れた。
12ページまできましたが、少ないページ数のなかに、たくさんの情報が書き入れられた文章です。把握(はあく。しっかり理解すること)がたいへんです。
ぼんやりとした家族関係があります。
お互いに本音(ほんね。正直な気持ち)を言って話し合わないと、なんとなく時間が過ぎていく家族関係になってしまいます。ただ、本音を言えないということはあります。夫婦や親子関係において、本音が言えない状態は、深刻な状態です。
家業を継ぐということは、かなりしんどい話題です。
長女木村夏希のひとり語りが続きます。
彼女の夢です。靴屋はやりたいが、オーダーメイドシューズをつくる職人ではなく、シューズデザイナー(靴のデザインを考えたり練習で靴をつくったりする)になりたい。
吉岡英次郎:85歳。往来堂のお得意さん(いつも買ってくれる人)。吉岡ウィング、マッケイ・ハンドソーン、ソールはメス入り生地仕上げの靴を履かれるそうです。
セミオーダーメイド:来店せずに靴をつくる資料をやりとりして集めて靴をつくる。
3Dプリンターで、靴の木型を樹脂でつくる。(3Dプリンター:立体的モデルを製造できる)
祖父のマエストロは、セミオーダーメイドも3Dプリンターもやらない主義です。
なんだろう。観察がていねいな記述の文章です。じょうずです。それなのに違和感があります。中学2年生14歳女子の語り口としては成り立たないのです。14歳はもっと幼い。
クロッキーブック:白い薄い紙のノート。絵の練習に使う。
日本製の革切り包丁(かわきりほうちょう)、シューメーカーナイフ、トリンチェット(細長くてすごくとんがっているナイフ)、メッザルーナ(大きなナイフ。日本語ではラウンドナイフ)、スチニングナイフ(長くカーブを描いている)、ドイツ製のハサミ、京都の握りバサミ、ワニ(表の革を裏の底まで引っ張る道具)、ボーンスティック(骨でできたヘラ)、タックスプーラー(クギを立ち上げたり抜いたりする)、すくい針、だし針、ふまず針、南京針(なんきんはり)、
アシンメトリー:左右対称ではない。非対称。道具で、右利き用、左利き用がある。
靴製作の描写はかなり細かい。
メタファー:隠喩(いんゆ)。『たとえ』のこと。たとえ話。
ケミカル剤:化学洗剤。
色:手づくりの靴の色は、草木染。自然の草木の色。
水野老夫婦:きれいな色の革靴が好き。色は自然の草木の色。あとで、ご主人は亡くなる。本人お気に入りの靴をはかせて棺桶に入れた。
読んでいて、数年前よくテレビに出ていた元横綱の若い息子を思い出しました。
感じの悪い人でした。
注文を受けて靴をつくっているのにいつまでたってもできあがらない。そんな話でした。ところがこちらの本を読むと、オーダーメイドの靴は、平均が6か月ぐらいだけれど、できあがるまでに1年間ぐらいかかることもあるそうです。そういうものなのか。
オーダーメイドの靴づくりは、収入がたくさんあるわけではないけれど、食べていけないことはないそうです。まずは、商売をしていくうえで、家賃がないことが経営の条件のようです。
金もうけだけのためにやる仕事ではありません。
靴の用語の言葉はむずかしい。
靴づくりのテキストか、図鑑を読むようです。
マエストロいわく、靴づくりの仕事は、『意地(いじ。負けてたまるかという気持ち)』になってやるものだそうです。挫折したくない。(ざせつ:あきらめる。やめる。ほおりだす)
みっちゃん:コンビニ店の娘。木村夏希の同級生。
茜:レストランの娘。木村夏希の同級生
亜美:和装店の娘。木村夏希の同級生。
陽介:書店の息子。木村夏希の同級生。
マッケイ式製法:靴のつくり方。イタリアではよくある。日本には少ない。
靴店の不動産としての土地がほしい人間として、スーツを着た男サラリーマンがふたり出てきます。土地開発会社の社員です。ふたりの頭の中にあるのは、カネ、カネ、カネです。(お金のこと)
年配の人:白いストライプ(たてじま)の入った紺色スーツ姿。
若い人:グレースーツ姿。
土地を売ってほしい。立派なビルを建てる。ビルの1階に『往来堂』が入る。最上階の高級マンション部分をふたつ、往来堂の人間にあげる。地下には駐車場ができる。上下は、エレベーターで移動する。
ステータス:社会的地位。身分。
77ページにある左右サイズが異なるシューズでもかまわないという部分に驚きましたが納得しました。オーダーメイドの靴です。(注文してつくる靴)。人間の足は、両方とも同じサイズとは限らないのです。
このストライプさんとグレーさんというサラリーマンが出て来たあたりから、話がやわらかくなりました。いい感じです。読みやすい。
木村夏希が靴づくりの修行をしています。
小さめの靴をつくります。
ミシン縫いと手縫い(ハンドソーン)です。
吉岡美佐:吉岡英次郎85歳の孫娘。結婚式を挙げる。身長185cm。靴のサイズが28cm。バレーボールの選手。大きいです。米国プロ野球日本人選手オオタニさんの奥さんみたいです。
吉岡美佐が結婚する相手が原という男性です。ウェディングドレスを着るときの靴をマエストロにオーダーしました。
フィッティングシューズ:ファッション性の高い通気性があるニットのシューズ(ニットは編んだものという意味)。軽量で足にぴったり合う。
職業選択のことが書いてあります。
わたしの感想です。
中学時代の希望で将来の進路(職業)が確定するということはあまりありません。(109ページの末尾にマエストロの意見が出ます。わたしと同じです)
現実的には、お金を得るために仕事をするわけですが、まずは、世のため人のためと思って仕事をしないと仕事が続かないということはあります。仕事をするための動機付けは大事です。
ずばぬけた才能があれば学歴はいらないということはあります。職人技で勝負します。
一芸に秀でた(いちげいにひいでた)人は、一芸以外のことはできなかったりもします。そういう人は、心ある(道徳に従って思いやりをもって主役を支える)人に頼って、一芸に専念します。
社会的には有名でも、洗濯機の使い方やお風呂掃除のしかた、簡単な料理のしかたなどの衣食住のやりかたとか、生活をしていくうえでの契約ごと(部屋を借りる、電気・ガス・水道の契約をするなど)とか、それこそ電車やバスの乗り方を知らない有名人もいます。あわせて、食料品や物の一般的な値段を知らない人もいます。買い物体験がなければ、知らないのはしかたがありません。
物語は、なんだか、恋バナ(恋の話)になってきました。
都立高校への進学について書いてあります。
昔は私立よりも公立のほうが、学力が高かったと思うのですが、今は逆のようです。半世紀ぐらい前は、公立高校に合格できない者が、すべり止めで私立高校を受験していました。
プライドの話も出ます。
お客さんの前でひざまずくのがイヤだろうみたいな話が出ますが、仕事です。かがまないと靴のサイズを測れません。
月一の土曜登校日(中学ですが、完全週休二日制ではないようです。わたしが通っていた昔は、土曜日は午前中だけ学校がありました。世の中が週休二日制になったのは、わたしが大人になってからずいぶんあとのことでした)
物語は、会話で話を進めていく手法です。
中学生の男子と女子が、こんなにたくさん会話のやりとりをしないだろうと思いながら読んでいます。(199ページに佐野宗太からそのへんの事情の説明があります)
『頑固者(がんこもの)』について考えます。
わたしの考えですが、昔は、がんこなことはいいことだという慣例がありました。(かんれい:それが普通なこと。しきたり)。美談(びだん。いい話)扱いもありました。
わたしが長い間生きてきて思うのは、人間は、がんこである必要はない。むしろ、がんこであるがために、うまくいくものもうまくいかなくなって、不幸を生むということがあるのです。とくにこどもの結婚には反対しないほうがいい。こどもが連れて来た相手に不満があっても、父親というものは、『おめでとう』と言うしかないのです。反対してこじれると、のちのち深く後悔することになります。ただひとこと、『おめでとう』と言えばいいのです。それが父親の役割です。
見習い職人長という肩書の夏希。
木村夏希の母、佐和子の言葉があります。
『結婚するまでは勢いで、夫婦になったら忍耐力……かな?』
わたしの思い出です。
結婚しようとすると、たいていだれか、反対する人が出てきます。やめといたほうがいいよと、よけいなことを言う人がいます。
自分が思うに、『なにがあってもこの人と、なにがなんでもこの人と必ず結婚するんだ』とばかになって思いこまないと結婚式までたどりつけないということはあります。
家出をした長男の穰は、もしかしたら再婚した父親のところに行ったんじゃないだろうか。(結局、行き先の明記はありませんでした)
ミュール:女性の履物。サンダルの一種。
木村夏希は、参考書を3冊使って勉強しても勉強ができるようにならないというような話題が出ます。
わたしは、中学生のときは貧乏な母子家庭だったので、参考書は1冊しか買えませんでした。その1冊を何回も解きました。同じ問題を繰り返しやって、数学のテストのときは、暗記していた解き方のパターンに数字をあてはめて解いていました。数学は自分にとっては暗記科目でした。
物語では、佐野宗太が木村夏希に学習のしかたをアドバイスします。どうも、木村夏希は成績が芳しくない(かんばしくない)ようです。それでも、靴づくりでは、木村夏希のほうが佐野宗太より先輩です。佐野宗太は将来靴職人になりたいみたいなことを言い出しています。
靴づくりに合わせて、離婚した親とその子の微妙な気持ちが表現されている作品です。
親の気持ちとこどもの気持ちは違います。
親権を失った父親は、いっときはこどものことを考えますが、そのうちにこどものことは忘れると思います。
こどもは、失った父親を追いかけると思いますが、心変わりをしていく父親の態度にいずれ気持ちが冷めると思います。
たいていの男はそんなものです。
木村夏希の両親は離婚していますが、佐野宗太の両親も似たようなものだそうです。離婚はしていないけれど、仮面夫婦、家庭内別居とか、そういうことなのでしょう。
佐野宗太の兄である佐野将暉(さの・まさき)に関しておかしなことになっているそうです。兄は23歳で亡くなっています。
家族というものは、外から見ると仲良しそうに見えても、一歩中に入るとうまくいっていないということはあります。あんなに仲が良かった親子が心中(しんじゅう。親がこどもを道連れにして亡くなる)するなんて驚いたということが、現実にはあります。外面(そとづら。見た目)がいい家族は、演技をしているのです。
等価交換(とうかこうかん):同じ価値のものを交換する。ふつう、不動産取引で使う言葉。
中学生が労働をするとまずいみたいな表現がありますが、老齢者から見ると不思議な考えです。時代が変わりました。半世紀ぐらい前は、こどもは労働力でした。農家なら農作業、漁業なら船で魚とりにこどもでも出ていました。
わたしが初めて働いて他人からお金をもらったのは、小学二年生のときでした。その当時は、地域に小学生の縦型社会があって、上級生がボスになって下のこどもたちのめんどうを見ていましたが、ボスが、小銭をもらえる仕事を探してきて、みんなで働いていました。集落にある万屋(よろずや。今のコンビニみたいなお店)のまわりの草取り作業をしました。労働賃は、5円でした。5円ですがお菓子が買えました。お菓子1個が50銭で、自分が小学生にあがる前でしたが、1円玉をもってお店に行くと、お菓子が2個買えたりもしました。わたしは、たまに家の中に落ちている1円玉を拾ってひとりで駄菓子屋へお菓子を買いに行っていました。お店のおねえさんがやさしかった。家の中で50円玉を拾ってお店に行って、こくごや、さんすうのノートを買ったことがあります。そこのおねえさんが、買い物をしたときに、ひらがなとか、数字を教えてくれました。
話がずれました。自分は、中学生のときは新聞配達をしていました。あとで知りましたが、アルバイトをするときは、事前に学校に届けがいったようですが、だれもそんなことは気にしていない世の中でした。
自分が高校生のころは、長期休みの時は土方仕事(どかたしごと)をしていました。ともだちの父親の知り合いの建設会社で肉体労働のアルバイトをしました。一日、朝8時から夕方5時まで働いて、2300円ぐらいの日当でした。そのことでだれかになにか言われたことはありませんでした。お金がほしかったら、おとなもこどもも働くことは当たり前のことでした。
213ページに、中学生が学習塾から帰るのは夜の11時と書いてあります。異常です。なんだかへんな世の中になってしまいました。中学生が働くことはだめで、塾なら真夜中になってもかまわないのです。
かなり時間がかかりましたが読み終えました。
物語は、完成していない話です。
これから先、まだ続きがあるような状態で終わっています。
タイトルの意味は、靴屋の往来堂(おうらいどう)です。なぜに、ノツクドウライオウなのかは、右から読む看板表示であり、老舗(しにせ)の歴史がある靴屋だからです。手づくりで靴をつくってくれるお店なのです。『オーダーメイドシューズの店』とあります。
こちらの作家さんの作品は以前、『一〇五度(ひゃくごど)』を読んだことがあります。
一〇五度というは、椅子の背もたれの角度のことでした。椅子をつくる職人の話だった記憶が残っています。
以下が感想の一部です。
一〇五度 佐藤まどか あすなろ書房
『105度』とは、温度ではありません。椅子の背もたれの角度です。この小説は中学生向けで、椅子のデザインを素材にしたものです。珍しい。
主人公は、大木戸真(おおきど・しん)、中学3年生ですが、身長177cmと高い。神奈川県逗子市内の(ずししない)の公立中学から、東京都内の中高一貫教育の大学付属校へ中学3年の4月に編入しています。
『イスが好き』と自己紹介したところから、『イス男』扱いです。椅子好きは、椅子職人の祖父の影響です。椅子に座った人たちの気配を感じることが快感だそうです。今後、スラカワという早川(同級生女子、同じくイスのデザイン好きらしい)とともに物語を進行していきます。
さてこちらの本です。こんどはオーダーメイドの靴職人です。
木村夏希:今は、中学二年生か。14歳。靴屋の四代目の孫娘。祖父が四代目。木村夏希が5歳の時に、五代目になるはずだった父親が、家を出て行ったそうです。父親とは4年ちょっと会っていない。父親は再婚して遠くへ行った。
木村穣(きむら・じょう):木村夏希の兄。妹より7歳年上。21歳か。父が家を出たあと、靴屋の五代目を期待されたが、この物語が始まったとたん家出をしたようです。靴屋にはなりたくなさそうです。家出をして3か月たったあたりからこちらの話が始まっています。パスポートをとっていたので、外国に行っている可能性があります。
木村総一郎:別名、『マエストロ(イタリア語で、教師、達人、英語圏では、オーケストラの指揮者。一般的には、優れた知識や技術をもつ人物をさす)』。往来堂の四代目。65歳。さきほどのふたりの祖父。一本筋がとおったがんこ者。若いころにイタリアのフィレンツェという古都にあるオーダーメイドシューズ工房で修行をしたことがある。
木村夏希のひいおじいちゃんはイタリアを旅したときにフィレンツェのオーダーメイドシューズ工房のマエストロと知り合った。そのマエストロは来日して木村夏希の家に泊まった。そのマエストロの息子がヤコポで、祖父のマエストロになった。ヤコポは75歳で店をたたんだ。
祖母:別名、『店長』
母:佐和子。40歳。別名、『事務室長』。19歳で妊娠して、できちゃった婚をした。長男と長女を生んで育てて離婚した。
政(まさ):引退した職人。今は夫婦で、ワゴン車に乗って日本国内を旅している。自由気ままな旅で、北海道とか三重県伊勢神宮なんかに行っている。
岸田:往来堂で20年間働いた。2年前に靴屋として独立した。
佐野宗太:木村夏希のクラスメート。中学2年生ぐらい。木村夏希は佐野宗太を嫌っているが、佐野宗太は、そう悪い人間でもない。往来堂の常連さんの水野老夫婦の孫であることがあとあとわかる。木村夏希いわく、佐野宗太は、クラスメートには態度がでかいが、年上には礼儀正しい。いやなやつだ。
靴屋の『靴ノ往来堂』が立っている場所です。高いビルの間に建っている。右隣が、10階建てのガラス張りビルで、1階にはレストランやカフェ、上にはショップや事務所が入っている。
左隣は7階建てのビルだが、長期間使用されていないボロいビルで、『お化けビル』と呼ばれている。
『靴ノ往来堂』は、3階建てで築100年。(100年前は、1924年、大正13年)。くすんだ色のレンガ造り。関東大震災(1923年9月1日。大正12年)で全焼したので、建て直した。第二次世界大戦の空襲ではかろうじて難を逃れた。
12ページまできましたが、少ないページ数のなかに、たくさんの情報が書き入れられた文章です。把握(はあく。しっかり理解すること)がたいへんです。
ぼんやりとした家族関係があります。
お互いに本音(ほんね。正直な気持ち)を言って話し合わないと、なんとなく時間が過ぎていく家族関係になってしまいます。ただ、本音を言えないということはあります。夫婦や親子関係において、本音が言えない状態は、深刻な状態です。
家業を継ぐということは、かなりしんどい話題です。
長女木村夏希のひとり語りが続きます。
彼女の夢です。靴屋はやりたいが、オーダーメイドシューズをつくる職人ではなく、シューズデザイナー(靴のデザインを考えたり練習で靴をつくったりする)になりたい。
吉岡英次郎:85歳。往来堂のお得意さん(いつも買ってくれる人)。吉岡ウィング、マッケイ・ハンドソーン、ソールはメス入り生地仕上げの靴を履かれるそうです。
セミオーダーメイド:来店せずに靴をつくる資料をやりとりして集めて靴をつくる。
3Dプリンターで、靴の木型を樹脂でつくる。(3Dプリンター:立体的モデルを製造できる)
祖父のマエストロは、セミオーダーメイドも3Dプリンターもやらない主義です。
なんだろう。観察がていねいな記述の文章です。じょうずです。それなのに違和感があります。中学2年生14歳女子の語り口としては成り立たないのです。14歳はもっと幼い。
クロッキーブック:白い薄い紙のノート。絵の練習に使う。
日本製の革切り包丁(かわきりほうちょう)、シューメーカーナイフ、トリンチェット(細長くてすごくとんがっているナイフ)、メッザルーナ(大きなナイフ。日本語ではラウンドナイフ)、スチニングナイフ(長くカーブを描いている)、ドイツ製のハサミ、京都の握りバサミ、ワニ(表の革を裏の底まで引っ張る道具)、ボーンスティック(骨でできたヘラ)、タックスプーラー(クギを立ち上げたり抜いたりする)、すくい針、だし針、ふまず針、南京針(なんきんはり)、
アシンメトリー:左右対称ではない。非対称。道具で、右利き用、左利き用がある。
靴製作の描写はかなり細かい。
メタファー:隠喩(いんゆ)。『たとえ』のこと。たとえ話。
ケミカル剤:化学洗剤。
色:手づくりの靴の色は、草木染。自然の草木の色。
水野老夫婦:きれいな色の革靴が好き。色は自然の草木の色。あとで、ご主人は亡くなる。本人お気に入りの靴をはかせて棺桶に入れた。
読んでいて、数年前よくテレビに出ていた元横綱の若い息子を思い出しました。
感じの悪い人でした。
注文を受けて靴をつくっているのにいつまでたってもできあがらない。そんな話でした。ところがこちらの本を読むと、オーダーメイドの靴は、平均が6か月ぐらいだけれど、できあがるまでに1年間ぐらいかかることもあるそうです。そういうものなのか。
オーダーメイドの靴づくりは、収入がたくさんあるわけではないけれど、食べていけないことはないそうです。まずは、商売をしていくうえで、家賃がないことが経営の条件のようです。
金もうけだけのためにやる仕事ではありません。
靴の用語の言葉はむずかしい。
靴づくりのテキストか、図鑑を読むようです。
マエストロいわく、靴づくりの仕事は、『意地(いじ。負けてたまるかという気持ち)』になってやるものだそうです。挫折したくない。(ざせつ:あきらめる。やめる。ほおりだす)
みっちゃん:コンビニ店の娘。木村夏希の同級生。
茜:レストランの娘。木村夏希の同級生
亜美:和装店の娘。木村夏希の同級生。
陽介:書店の息子。木村夏希の同級生。
マッケイ式製法:靴のつくり方。イタリアではよくある。日本には少ない。
靴店の不動産としての土地がほしい人間として、スーツを着た男サラリーマンがふたり出てきます。土地開発会社の社員です。ふたりの頭の中にあるのは、カネ、カネ、カネです。(お金のこと)
年配の人:白いストライプ(たてじま)の入った紺色スーツ姿。
若い人:グレースーツ姿。
土地を売ってほしい。立派なビルを建てる。ビルの1階に『往来堂』が入る。最上階の高級マンション部分をふたつ、往来堂の人間にあげる。地下には駐車場ができる。上下は、エレベーターで移動する。
ステータス:社会的地位。身分。
77ページにある左右サイズが異なるシューズでもかまわないという部分に驚きましたが納得しました。オーダーメイドの靴です。(注文してつくる靴)。人間の足は、両方とも同じサイズとは限らないのです。
このストライプさんとグレーさんというサラリーマンが出て来たあたりから、話がやわらかくなりました。いい感じです。読みやすい。
木村夏希が靴づくりの修行をしています。
小さめの靴をつくります。
ミシン縫いと手縫い(ハンドソーン)です。
吉岡美佐:吉岡英次郎85歳の孫娘。結婚式を挙げる。身長185cm。靴のサイズが28cm。バレーボールの選手。大きいです。米国プロ野球日本人選手オオタニさんの奥さんみたいです。
吉岡美佐が結婚する相手が原という男性です。ウェディングドレスを着るときの靴をマエストロにオーダーしました。
フィッティングシューズ:ファッション性の高い通気性があるニットのシューズ(ニットは編んだものという意味)。軽量で足にぴったり合う。
職業選択のことが書いてあります。
わたしの感想です。
中学時代の希望で将来の進路(職業)が確定するということはあまりありません。(109ページの末尾にマエストロの意見が出ます。わたしと同じです)
現実的には、お金を得るために仕事をするわけですが、まずは、世のため人のためと思って仕事をしないと仕事が続かないということはあります。仕事をするための動機付けは大事です。
ずばぬけた才能があれば学歴はいらないということはあります。職人技で勝負します。
一芸に秀でた(いちげいにひいでた)人は、一芸以外のことはできなかったりもします。そういう人は、心ある(道徳に従って思いやりをもって主役を支える)人に頼って、一芸に専念します。
社会的には有名でも、洗濯機の使い方やお風呂掃除のしかた、簡単な料理のしかたなどの衣食住のやりかたとか、生活をしていくうえでの契約ごと(部屋を借りる、電気・ガス・水道の契約をするなど)とか、それこそ電車やバスの乗り方を知らない有名人もいます。あわせて、食料品や物の一般的な値段を知らない人もいます。買い物体験がなければ、知らないのはしかたがありません。
物語は、なんだか、恋バナ(恋の話)になってきました。
都立高校への進学について書いてあります。
昔は私立よりも公立のほうが、学力が高かったと思うのですが、今は逆のようです。半世紀ぐらい前は、公立高校に合格できない者が、すべり止めで私立高校を受験していました。
プライドの話も出ます。
お客さんの前でひざまずくのがイヤだろうみたいな話が出ますが、仕事です。かがまないと靴のサイズを測れません。
月一の土曜登校日(中学ですが、完全週休二日制ではないようです。わたしが通っていた昔は、土曜日は午前中だけ学校がありました。世の中が週休二日制になったのは、わたしが大人になってからずいぶんあとのことでした)
物語は、会話で話を進めていく手法です。
中学生の男子と女子が、こんなにたくさん会話のやりとりをしないだろうと思いながら読んでいます。(199ページに佐野宗太からそのへんの事情の説明があります)
『頑固者(がんこもの)』について考えます。
わたしの考えですが、昔は、がんこなことはいいことだという慣例がありました。(かんれい:それが普通なこと。しきたり)。美談(びだん。いい話)扱いもありました。
わたしが長い間生きてきて思うのは、人間は、がんこである必要はない。むしろ、がんこであるがために、うまくいくものもうまくいかなくなって、不幸を生むということがあるのです。とくにこどもの結婚には反対しないほうがいい。こどもが連れて来た相手に不満があっても、父親というものは、『おめでとう』と言うしかないのです。反対してこじれると、のちのち深く後悔することになります。ただひとこと、『おめでとう』と言えばいいのです。それが父親の役割です。
見習い職人長という肩書の夏希。
木村夏希の母、佐和子の言葉があります。
『結婚するまでは勢いで、夫婦になったら忍耐力……かな?』
わたしの思い出です。
結婚しようとすると、たいていだれか、反対する人が出てきます。やめといたほうがいいよと、よけいなことを言う人がいます。
自分が思うに、『なにがあってもこの人と、なにがなんでもこの人と必ず結婚するんだ』とばかになって思いこまないと結婚式までたどりつけないということはあります。
家出をした長男の穰は、もしかしたら再婚した父親のところに行ったんじゃないだろうか。(結局、行き先の明記はありませんでした)
ミュール:女性の履物。サンダルの一種。
木村夏希は、参考書を3冊使って勉強しても勉強ができるようにならないというような話題が出ます。
わたしは、中学生のときは貧乏な母子家庭だったので、参考書は1冊しか買えませんでした。その1冊を何回も解きました。同じ問題を繰り返しやって、数学のテストのときは、暗記していた解き方のパターンに数字をあてはめて解いていました。数学は自分にとっては暗記科目でした。
物語では、佐野宗太が木村夏希に学習のしかたをアドバイスします。どうも、木村夏希は成績が芳しくない(かんばしくない)ようです。それでも、靴づくりでは、木村夏希のほうが佐野宗太より先輩です。佐野宗太は将来靴職人になりたいみたいなことを言い出しています。
靴づくりに合わせて、離婚した親とその子の微妙な気持ちが表現されている作品です。
親の気持ちとこどもの気持ちは違います。
親権を失った父親は、いっときはこどものことを考えますが、そのうちにこどものことは忘れると思います。
こどもは、失った父親を追いかけると思いますが、心変わりをしていく父親の態度にいずれ気持ちが冷めると思います。
たいていの男はそんなものです。
木村夏希の両親は離婚していますが、佐野宗太の両親も似たようなものだそうです。離婚はしていないけれど、仮面夫婦、家庭内別居とか、そういうことなのでしょう。
佐野宗太の兄である佐野将暉(さの・まさき)に関しておかしなことになっているそうです。兄は23歳で亡くなっています。
家族というものは、外から見ると仲良しそうに見えても、一歩中に入るとうまくいっていないということはあります。あんなに仲が良かった親子が心中(しんじゅう。親がこどもを道連れにして亡くなる)するなんて驚いたということが、現実にはあります。外面(そとづら。見た目)がいい家族は、演技をしているのです。
等価交換(とうかこうかん):同じ価値のものを交換する。ふつう、不動産取引で使う言葉。
中学生が労働をするとまずいみたいな表現がありますが、老齢者から見ると不思議な考えです。時代が変わりました。半世紀ぐらい前は、こどもは労働力でした。農家なら農作業、漁業なら船で魚とりにこどもでも出ていました。
わたしが初めて働いて他人からお金をもらったのは、小学二年生のときでした。その当時は、地域に小学生の縦型社会があって、上級生がボスになって下のこどもたちのめんどうを見ていましたが、ボスが、小銭をもらえる仕事を探してきて、みんなで働いていました。集落にある万屋(よろずや。今のコンビニみたいなお店)のまわりの草取り作業をしました。労働賃は、5円でした。5円ですがお菓子が買えました。お菓子1個が50銭で、自分が小学生にあがる前でしたが、1円玉をもってお店に行くと、お菓子が2個買えたりもしました。わたしは、たまに家の中に落ちている1円玉を拾ってひとりで駄菓子屋へお菓子を買いに行っていました。お店のおねえさんがやさしかった。家の中で50円玉を拾ってお店に行って、こくごや、さんすうのノートを買ったことがあります。そこのおねえさんが、買い物をしたときに、ひらがなとか、数字を教えてくれました。
話がずれました。自分は、中学生のときは新聞配達をしていました。あとで知りましたが、アルバイトをするときは、事前に学校に届けがいったようですが、だれもそんなことは気にしていない世の中でした。
自分が高校生のころは、長期休みの時は土方仕事(どかたしごと)をしていました。ともだちの父親の知り合いの建設会社で肉体労働のアルバイトをしました。一日、朝8時から夕方5時まで働いて、2300円ぐらいの日当でした。そのことでだれかになにか言われたことはありませんでした。お金がほしかったら、おとなもこどもも働くことは当たり前のことでした。
213ページに、中学生が学習塾から帰るのは夜の11時と書いてあります。異常です。なんだかへんな世の中になってしまいました。中学生が働くことはだめで、塾なら真夜中になってもかまわないのです。
かなり時間がかかりましたが読み終えました。
物語は、完成していない話です。
これから先、まだ続きがあるような状態で終わっています。
2024年06月07日
わが投資術 市場は誰に微笑むのか 清原達郎
わが投資術 市場は誰に微笑むのか 清原達郎(きよはら・たつろう) KADOKAWA
よく売れている本らしい。読んでみることにしました。
自分は、株式投資はまだ浅い3年目です。試行錯誤を繰り返しながら、なんとかプラスは維持しています。この本を読んで作戦づくりの参考にします。
著者は、投資の世界では有名な方のようですが、自分は存じ上げません。
著者の経歴はとりあえず横においといて、書いてある中身に注目してみます。
【1回目の本読み】
わたしが実用書を読むときは、まず、最初のページから最後のページまでゆっくりと1ページずつめくりながらおおまかに目を通します。
気になったところには、ふせんを貼って、あとからもう一度見ます。そのあと、何回か読み込んでいきます。
たくさん字が書いてある本です。
文章は横書きです。
以下の文章で、( )の中がわたしの思うところです。
『間違っても損をするとは限らない。正しかったから儲かるとは限らない』
(同感です。個人投資家の投資というのは、スライムのようにどろどろとした形の定まらない物体で、株式市場全体から見ればほこりのように小さな個人投資家が、上下する株価のすきまに入りこんで、すきまを埋めて利益を得ていくようなイメージがあります。
教科書(マニュアル)に沿ってやったからといってうまくいくものでもないということが自分のこれまでの実感です。
もうかるためには、運がからんできます。①ひらめき②勢い③真剣さのポイント3点が、安定した利益を得るカギだと感じています。
銘柄選びのとき、だれもがこの株がいいと思った時には、タイミングとしてはもう遅い。
だれも目をつけていないときに、いかにしてなるべく低い株価でその株を手に入れるかがチャンスをつかむコツ(秘訣ひけつ)だと感じています。最低限、人気が出てしまったあとの高値掴み(たかねづかみ)だけは避ける。買ったあと大きく下がってしまった株価は、なかなか上がってくれません。危険な予感がしたら、その株には近づきません)
(無理はしない。もうかるときもあれば、損をするときもあるのが株取引だと割り切る。複数の銘柄をかかえて、トータルでプラスならよしとする)
ヘッジファンド:投資信託。ヘッジ:避ける(損失をなるべく避ける)。85ページに詳しく書いてあります。
(わたしは、1年半ぐらい投資信託をしましたが、株のほうが自分で銘柄を選んで楽しめるので、投資信託は引き上げて、株式投資だけにしました。いろいろ作戦を考える時間はある年金生活者です)
『損をする個人投資家のパターン』
証券会社がらみの手数料の話をまじえながら文章が書かれています。
(人はなぜ本を書くのか。自分が、この時代のこの場所で生きていたという証拠を後世に遺したい(のこしたい)から人は本を書くと、わたしは考えています)
適正PER(株価収益率)、PBR(株価/一株当たり純資産)
(こういうアルファベット3文字のものは、自分にはなんのことかわかりません。わかりませんが、取引はできるし、利益を出しています。わからないものはわからないからしかたがありません)
『イメージの悪い業界こそチャンス』、『資金100万円で「格安小型成長株」投資』
(この部分、わたしにはわからない世界です。基本的に自分が知らない会社の株を、自分は買いません)
『株式投資に「才能」などない』
(自分は、迷ったときは、過去の自分の体験を思い出して、これからどうしたらいいのかを判断します。体験で考える人です)
『1998年7月-1999年9月』、『2018年2月-2020年3月』
著者の体験話があります。
『ショートの分散投資はおろかな行為』
ショート:売り。信用取引。担保を提供して取引をする。
『ファナック』、『ブラザー』
具体的な銘柄がいくつか出てきます。
(『ブラザー』は、だいぶ前から自分も値動きを記録しています。保有はしていません。決算発表とか、配当金権利日付近でポンを上がって、以降またもとの株価に戻る(下がる)性質があると自分なりに分析しています)
『EGC投資はナンセンス(ナンセンスは、ばかげたことという意味)』
EGCとは、環境、社会、企業統治。
『10年以内に起きる破滅的リスク』
(やばいなと感じたら、いったん全部資金を引き上げるのだという気持ちはいつももっています。市場が落ち着いたら、またやればいい)
10年に1回のペースぐらいで、大きな暴落があるそうです。戦争、大地震、爆発的な感染症の発生、急激な気候変動による自然災害などについて書いてあります。
(最近、自分なりに、日本の政党で、政権交代も株価に影響がある要因になるかもしれないと考えています。上がる要因にもなるし、下がる要因にもなりそうです)
【2回目の本読み】
内容がむずかしい専門用語のところは流し読みします。
この本の書き手から読者へのメッセージの趣旨を把握します。
2005年(平成17年)の長者番付で著者が1位になったそうです。長者番付、そういうものがありました。納税額のランキングだったと思います。最近は聞きません。プライバシーの侵害になるので、役所は公表をやめたのでしょう。
6年前、喉頭がんの手術で声を失ったそうです。
がんは、相手がだれでも発病します。おそろしい。
まずは、健康が一番です。
投資でミスされたことが書いてあります。
ミスをしない投資家はいないと励みになります。
この本は、個人投資家にとっては、むずかしいところもあるそうです。
(たしかに、自分は理解できそうもないことがあちこちに書いてあります)
読んでいて思ったのは、『迎合しない(げいごう。自分の考えを曲げて、他人の意見に従って気に入られるようにすること)』
投資のアイデアは、すでに出ているアイデア以外のことを考えるのがもうける秘訣と読み取れます。
(自分も同感です。大多数の人が、株を買いたいと思っているときは、こちらとしては、売るタイミングだし、逆におおぜいの人が売りたいと思っているときは、こちらとしては、買うチャンスです)
投資の第一歩は、『常識を疑う』こととあります。
たしかに、専門家の人たちなどの未来予想をふりかえってみると、けっこうハズレがあります。ハズレたからといって、大きな罰があるわけでもなさそうです。いつも、投資は自己責任でお願いしますと付け足しの言葉があります。わたしは、他者からの情報は、半分信じて、のこり半分は信じないようにしています。
222ページまで目を通して、もうちょっと無理かなという気持ちになりました。この本はわたしにはむずかしい。書いてある文章を理解できません。
ある程度経験の実績がある人が読んで参考になる本です。
私の場合は、これから体験をしながら、ときおりこの本のページをめくるという本の読み方になりそうです。
ひとまず、感想を続けてみます。
ヘッドファンド、ロングとかショートとか空売りとか、ちょっと意味がわかりません。
リスクがない世界は存在しない。(ごもっともです)
ユダヤ人とお金は結びつきが強いらしい。(だからアメリカ合衆国の国民の一部は、ユダヤ人の味方なのか)
生まれ故郷は島根県の松江だそうです。(行ったことがないのでいつか訪れてみたい)
『格安』とか、『PER』とか、『イメージの悪い業界』とか、『経営者の姿勢』とか、ときおり、ニトリの話が出てきますが、最近ニトリは業績が落ちて、株価が下がったというニュースを耳にしました。
『成長株投資』、『バリュー株投資』、『半導体(わたしにはなんのことかわからないので、半導体の会社の株は買いません)』。
父親を尊敬しておられた。いわゆる伝記に出てくるような偉人は、どこのだれだかわからない人なので尊敬の対象にならなかった。(なるほど)
『確率』の話が続きます。
この本は、ときおり開いて、何回も読む本です。
2020年(令和2年)2月に天国から地獄へ突き落とされる。コロナ禍の始まりです。
以前読んだ別の女性個人投資家のコメントに、修羅場をくぐりぬけてようやく『億り人(株式投資で資産が一億円を超えた人)』になれましたというコメントがありました。実感がこもっていました。
『オリンパス』という銘柄が出てきました。若い頃、カメラにこって買ったオリンパスの一眼レフカメラがありました。もうはるかに遠い昔の若い頃です。
カメラメーカーは、今はキャノンとか富士フィルムとかも含めて医療用機器の生産をしているようです。また、防犯カメラという分野の開拓もあるようです。
ETF買い:例として、『ユニクロ』のことが書いてあります。ETFというのは、投資信託の種類だそうです。株のように市場で売買ができるそうです。
『安川電機』、『イオン』、銘柄の羅列(られつ)は、過去のふりかえりです。
『レーザーテック』
う~む。この本は、わたしにはレベルが高すぎる内容です。
283ページにある記述が、わたしには不思議でした。
環境問題を考えるあるいは趣旨とする株への投資は意味がないことだと書いてあります。
わたしが先日読んだ絵本、『さよならプラスチック・ストロー ディー・ロミート文 ズユェ・チェン絵 千葉茂樹・訳 光村教育図書』には、ウミガメを守るためにプラスチック・ストローはやめましょうというメッセージがありましたが、いっぽう、こちらの本では、『「マイクロプラスチック」の議論は消えてなくなりました』とあります。なにが本当なのかがわかりにくい世の中です。なにが本当なのかを見極めるのだという気持ちはいつももっていたい。
ネットで調べたら、マイクロプラスチックについて、どのような影響があるのかは、今はまだわからないそうです。(そうなのか)
後半は取引を巡る不正のことが書いてあります。
関わり合いにはなりたくありません。
うまい話には裏があります。気をつけます。
そのあとは、高い手数料に気をつけましょうと書いてあります。
10年に1回のリスクとか、日本人は英語が下手(へた)というようなことが書いてあります。
わたしは、最近、次の衆議院選挙では、今の与党がたくさんの議席数を失うだろうと予想しています。政権交代になるか、政権交代に近い状況の議席数になるだろうと考えています。
民主主義は、『自分たちとあいつらの世界』です。かならずふたつに分かれるシステム(制度)です。そして最終的には、多数決で決定します。少数は、切り捨てられます。
与野党逆転、あるいは与野党伯仲(はくちゅう。優劣がない)の数値になった時、株式市場は、爆上げになるのか、大きく下落になるのかはわたしにはわかりませんが、不安定にはなるだろうと予想しています。株式市場の不安定さが、一時的なもので済むのか、継続するのかはわかりません。
わたしは、リスク(損失の危険)をさけるために、次の衆議院選挙の前には、各銘柄へ投資している資金をある程度、いったん引き上げようと思っています。市場が落ち着いたらまた投資すればいい。大きく得をすることよりも、大きく損をしないことを優先します。
313ページには、もう投資の仕事からは引退しますという気持ちで、あれやこれやを書かれています。
長い間、お疲れさまでした。
【3回目の本読み】
全体で320ページぐらいの本ですが、専門的なことがたくさん書かれた文章なので、なんども文章をなでるように読んでいきます。
以下、素人(しろうと)である自分の理解なので、失礼がありましたらすいません。
ヘッジファンド:著者が、ヘッジファンドというものを、投資家を集めて運用して自分も投資家も儲けを出したと理解しました。私募投信(しぼとうしん)。タワーK1ファンド。相場の上げ下げに関係なく利益を出すシステム。
ロング:“買い”のこと。ただし単純な買いではない。担保をもとにして取引をする“買い”。
ショート:“売り”のこと。単純な売りではない。担保あり。
バリュー:良い業績のわりに株価が安い銘柄。格安株(バリュー株)。
NAV:なぶ。投資信託の純資産総額。
REIT:リート。不動産投資信託。投資者から集めたお金で投資を行う。
[資金100万円で「格安小型成長株」に投資する]
これからしばらく分析と試行のために、本に書いてあるとおりにやってみます。(仮想です。お金は入れません)
小型株の中で、PBR(株価純資産倍率。純資産から見た株価の格安性)とPER(株価収益率。株価の格安性)で格安な銘柄を20ぐらい選ぶ。(これを書いている今の時点で調べました)
PBRについて。岩手銀行、日本製紙、秋田銀行、清水銀行、三十三フィナンシャルグループ、山形銀行、大分銀行、北日本銀行、東和銀行、駒井ハルテック、栃木銀行、山梨銀行、大垣共立銀行、百十四銀行、四国銀行、双葉電子工業、トモニホールディングス、愛知製鋼、三協立山、加藤製作所でした。地方銀行が多い。
PERについて。パソナグループ、エイチワン、三菱製紙、三井E&S、日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)、三菱自動車、日本ケミコン(にっぽんけみこん)、ミツバ、スターゼン、ミラースホールディングス、日本冶金工業(にっぽんやきんこうぎょう)、東北電力、富士石油、KPPグループホールディングス、日産自動車、大日精化工業、オープンハウスグループ、グローバル・リンク・マネージメント、富士製薬、富山第一銀行など。
いくつか選んでモニター(株価を追いかける)する。
ひと銘柄、10万円ずつ買っていく。市場全体が大きく下がったときに、10万円ずつ買う手法もあるそうです。10銘柄で100万円ぐらいをつぎこむ。(市場全体が大きく下がったときに買うのは、なかなか勇気がいります)
参考にさせてもらいます。
トップダウンアプローチ:たとえば、金利が上がると判断した時、それで恩恵がある銘柄を探して投資をする。(考えたことがあります。だけど、なかなか金利が上がりません)
JALは倒産したことがある。(別の人の株の本で読んだことがあります。その人はJALの株を保有していました。紙切れになった。大損をしたと書いてあったような記憶です)
東芝:有名な会社だったのに変な感じになってしまいました。昭和世代にとっては身近な会社です。
著者は、コロナ禍のときは、メガバンクの株を大量に買ったそうです。
メガバンクの株価はその後とても上がりました。
393ページ、『今後の日本株を取り巻く環境「8(8つのこと)」の予想』があります。
5番目に、「為替は120円/USドルへと円高が進む」とあります。これまで、円安傾向です。これからどうなるのだろう。
(その後)
前記した『PER(株価収益率。株価の格安性)で格安な銘柄を20ぐらい選ぶ』の中に会った銘柄で、7月3日水曜日に日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)が上昇の上位に入ってきました。
6月7日の株価が2017円で、7月3日が2583円です。急上昇しています。ちょっとこのあとの株価を追いかけてみます。
(さらに 7月12日金曜日追記)
7月10日水曜日に日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)の株価が垂直上昇しました。2545円が、2756円まで、+211円でした。びっくりしました。
出来高が少ないことが気になります。もう少し経過を見て、安全だと納得できたら100株だけ購入するかもしれません。
よく売れている本らしい。読んでみることにしました。
自分は、株式投資はまだ浅い3年目です。試行錯誤を繰り返しながら、なんとかプラスは維持しています。この本を読んで作戦づくりの参考にします。
著者は、投資の世界では有名な方のようですが、自分は存じ上げません。
著者の経歴はとりあえず横においといて、書いてある中身に注目してみます。
【1回目の本読み】
わたしが実用書を読むときは、まず、最初のページから最後のページまでゆっくりと1ページずつめくりながらおおまかに目を通します。
気になったところには、ふせんを貼って、あとからもう一度見ます。そのあと、何回か読み込んでいきます。
たくさん字が書いてある本です。
文章は横書きです。
以下の文章で、( )の中がわたしの思うところです。
『間違っても損をするとは限らない。正しかったから儲かるとは限らない』
(同感です。個人投資家の投資というのは、スライムのようにどろどろとした形の定まらない物体で、株式市場全体から見ればほこりのように小さな個人投資家が、上下する株価のすきまに入りこんで、すきまを埋めて利益を得ていくようなイメージがあります。
教科書(マニュアル)に沿ってやったからといってうまくいくものでもないということが自分のこれまでの実感です。
もうかるためには、運がからんできます。①ひらめき②勢い③真剣さのポイント3点が、安定した利益を得るカギだと感じています。
銘柄選びのとき、だれもがこの株がいいと思った時には、タイミングとしてはもう遅い。
だれも目をつけていないときに、いかにしてなるべく低い株価でその株を手に入れるかがチャンスをつかむコツ(秘訣ひけつ)だと感じています。最低限、人気が出てしまったあとの高値掴み(たかねづかみ)だけは避ける。買ったあと大きく下がってしまった株価は、なかなか上がってくれません。危険な予感がしたら、その株には近づきません)
(無理はしない。もうかるときもあれば、損をするときもあるのが株取引だと割り切る。複数の銘柄をかかえて、トータルでプラスならよしとする)
ヘッジファンド:投資信託。ヘッジ:避ける(損失をなるべく避ける)。85ページに詳しく書いてあります。
(わたしは、1年半ぐらい投資信託をしましたが、株のほうが自分で銘柄を選んで楽しめるので、投資信託は引き上げて、株式投資だけにしました。いろいろ作戦を考える時間はある年金生活者です)
『損をする個人投資家のパターン』
証券会社がらみの手数料の話をまじえながら文章が書かれています。
(人はなぜ本を書くのか。自分が、この時代のこの場所で生きていたという証拠を後世に遺したい(のこしたい)から人は本を書くと、わたしは考えています)
適正PER(株価収益率)、PBR(株価/一株当たり純資産)
(こういうアルファベット3文字のものは、自分にはなんのことかわかりません。わかりませんが、取引はできるし、利益を出しています。わからないものはわからないからしかたがありません)
『イメージの悪い業界こそチャンス』、『資金100万円で「格安小型成長株」投資』
(この部分、わたしにはわからない世界です。基本的に自分が知らない会社の株を、自分は買いません)
『株式投資に「才能」などない』
(自分は、迷ったときは、過去の自分の体験を思い出して、これからどうしたらいいのかを判断します。体験で考える人です)
『1998年7月-1999年9月』、『2018年2月-2020年3月』
著者の体験話があります。
『ショートの分散投資はおろかな行為』
ショート:売り。信用取引。担保を提供して取引をする。
『ファナック』、『ブラザー』
具体的な銘柄がいくつか出てきます。
(『ブラザー』は、だいぶ前から自分も値動きを記録しています。保有はしていません。決算発表とか、配当金権利日付近でポンを上がって、以降またもとの株価に戻る(下がる)性質があると自分なりに分析しています)
『EGC投資はナンセンス(ナンセンスは、ばかげたことという意味)』
EGCとは、環境、社会、企業統治。
『10年以内に起きる破滅的リスク』
(やばいなと感じたら、いったん全部資金を引き上げるのだという気持ちはいつももっています。市場が落ち着いたら、またやればいい)
10年に1回のペースぐらいで、大きな暴落があるそうです。戦争、大地震、爆発的な感染症の発生、急激な気候変動による自然災害などについて書いてあります。
(最近、自分なりに、日本の政党で、政権交代も株価に影響がある要因になるかもしれないと考えています。上がる要因にもなるし、下がる要因にもなりそうです)
【2回目の本読み】
内容がむずかしい専門用語のところは流し読みします。
この本の書き手から読者へのメッセージの趣旨を把握します。
2005年(平成17年)の長者番付で著者が1位になったそうです。長者番付、そういうものがありました。納税額のランキングだったと思います。最近は聞きません。プライバシーの侵害になるので、役所は公表をやめたのでしょう。
6年前、喉頭がんの手術で声を失ったそうです。
がんは、相手がだれでも発病します。おそろしい。
まずは、健康が一番です。
投資でミスされたことが書いてあります。
ミスをしない投資家はいないと励みになります。
この本は、個人投資家にとっては、むずかしいところもあるそうです。
(たしかに、自分は理解できそうもないことがあちこちに書いてあります)
読んでいて思ったのは、『迎合しない(げいごう。自分の考えを曲げて、他人の意見に従って気に入られるようにすること)』
投資のアイデアは、すでに出ているアイデア以外のことを考えるのがもうける秘訣と読み取れます。
(自分も同感です。大多数の人が、株を買いたいと思っているときは、こちらとしては、売るタイミングだし、逆におおぜいの人が売りたいと思っているときは、こちらとしては、買うチャンスです)
投資の第一歩は、『常識を疑う』こととあります。
たしかに、専門家の人たちなどの未来予想をふりかえってみると、けっこうハズレがあります。ハズレたからといって、大きな罰があるわけでもなさそうです。いつも、投資は自己責任でお願いしますと付け足しの言葉があります。わたしは、他者からの情報は、半分信じて、のこり半分は信じないようにしています。
222ページまで目を通して、もうちょっと無理かなという気持ちになりました。この本はわたしにはむずかしい。書いてある文章を理解できません。
ある程度経験の実績がある人が読んで参考になる本です。
私の場合は、これから体験をしながら、ときおりこの本のページをめくるという本の読み方になりそうです。
ひとまず、感想を続けてみます。
ヘッドファンド、ロングとかショートとか空売りとか、ちょっと意味がわかりません。
リスクがない世界は存在しない。(ごもっともです)
ユダヤ人とお金は結びつきが強いらしい。(だからアメリカ合衆国の国民の一部は、ユダヤ人の味方なのか)
生まれ故郷は島根県の松江だそうです。(行ったことがないのでいつか訪れてみたい)
『格安』とか、『PER』とか、『イメージの悪い業界』とか、『経営者の姿勢』とか、ときおり、ニトリの話が出てきますが、最近ニトリは業績が落ちて、株価が下がったというニュースを耳にしました。
『成長株投資』、『バリュー株投資』、『半導体(わたしにはなんのことかわからないので、半導体の会社の株は買いません)』。
父親を尊敬しておられた。いわゆる伝記に出てくるような偉人は、どこのだれだかわからない人なので尊敬の対象にならなかった。(なるほど)
『確率』の話が続きます。
この本は、ときおり開いて、何回も読む本です。
2020年(令和2年)2月に天国から地獄へ突き落とされる。コロナ禍の始まりです。
以前読んだ別の女性個人投資家のコメントに、修羅場をくぐりぬけてようやく『億り人(株式投資で資産が一億円を超えた人)』になれましたというコメントがありました。実感がこもっていました。
『オリンパス』という銘柄が出てきました。若い頃、カメラにこって買ったオリンパスの一眼レフカメラがありました。もうはるかに遠い昔の若い頃です。
カメラメーカーは、今はキャノンとか富士フィルムとかも含めて医療用機器の生産をしているようです。また、防犯カメラという分野の開拓もあるようです。
ETF買い:例として、『ユニクロ』のことが書いてあります。ETFというのは、投資信託の種類だそうです。株のように市場で売買ができるそうです。
『安川電機』、『イオン』、銘柄の羅列(られつ)は、過去のふりかえりです。
『レーザーテック』
う~む。この本は、わたしにはレベルが高すぎる内容です。
283ページにある記述が、わたしには不思議でした。
環境問題を考えるあるいは趣旨とする株への投資は意味がないことだと書いてあります。
わたしが先日読んだ絵本、『さよならプラスチック・ストロー ディー・ロミート文 ズユェ・チェン絵 千葉茂樹・訳 光村教育図書』には、ウミガメを守るためにプラスチック・ストローはやめましょうというメッセージがありましたが、いっぽう、こちらの本では、『「マイクロプラスチック」の議論は消えてなくなりました』とあります。なにが本当なのかがわかりにくい世の中です。なにが本当なのかを見極めるのだという気持ちはいつももっていたい。
ネットで調べたら、マイクロプラスチックについて、どのような影響があるのかは、今はまだわからないそうです。(そうなのか)
後半は取引を巡る不正のことが書いてあります。
関わり合いにはなりたくありません。
うまい話には裏があります。気をつけます。
そのあとは、高い手数料に気をつけましょうと書いてあります。
10年に1回のリスクとか、日本人は英語が下手(へた)というようなことが書いてあります。
わたしは、最近、次の衆議院選挙では、今の与党がたくさんの議席数を失うだろうと予想しています。政権交代になるか、政権交代に近い状況の議席数になるだろうと考えています。
民主主義は、『自分たちとあいつらの世界』です。かならずふたつに分かれるシステム(制度)です。そして最終的には、多数決で決定します。少数は、切り捨てられます。
与野党逆転、あるいは与野党伯仲(はくちゅう。優劣がない)の数値になった時、株式市場は、爆上げになるのか、大きく下落になるのかはわたしにはわかりませんが、不安定にはなるだろうと予想しています。株式市場の不安定さが、一時的なもので済むのか、継続するのかはわかりません。
わたしは、リスク(損失の危険)をさけるために、次の衆議院選挙の前には、各銘柄へ投資している資金をある程度、いったん引き上げようと思っています。市場が落ち着いたらまた投資すればいい。大きく得をすることよりも、大きく損をしないことを優先します。
313ページには、もう投資の仕事からは引退しますという気持ちで、あれやこれやを書かれています。
長い間、お疲れさまでした。
【3回目の本読み】
全体で320ページぐらいの本ですが、専門的なことがたくさん書かれた文章なので、なんども文章をなでるように読んでいきます。
以下、素人(しろうと)である自分の理解なので、失礼がありましたらすいません。
ヘッジファンド:著者が、ヘッジファンドというものを、投資家を集めて運用して自分も投資家も儲けを出したと理解しました。私募投信(しぼとうしん)。タワーK1ファンド。相場の上げ下げに関係なく利益を出すシステム。
ロング:“買い”のこと。ただし単純な買いではない。担保をもとにして取引をする“買い”。
ショート:“売り”のこと。単純な売りではない。担保あり。
バリュー:良い業績のわりに株価が安い銘柄。格安株(バリュー株)。
NAV:なぶ。投資信託の純資産総額。
REIT:リート。不動産投資信託。投資者から集めたお金で投資を行う。
[資金100万円で「格安小型成長株」に投資する]
これからしばらく分析と試行のために、本に書いてあるとおりにやってみます。(仮想です。お金は入れません)
小型株の中で、PBR(株価純資産倍率。純資産から見た株価の格安性)とPER(株価収益率。株価の格安性)で格安な銘柄を20ぐらい選ぶ。(これを書いている今の時点で調べました)
PBRについて。岩手銀行、日本製紙、秋田銀行、清水銀行、三十三フィナンシャルグループ、山形銀行、大分銀行、北日本銀行、東和銀行、駒井ハルテック、栃木銀行、山梨銀行、大垣共立銀行、百十四銀行、四国銀行、双葉電子工業、トモニホールディングス、愛知製鋼、三協立山、加藤製作所でした。地方銀行が多い。
PERについて。パソナグループ、エイチワン、三菱製紙、三井E&S、日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)、三菱自動車、日本ケミコン(にっぽんけみこん)、ミツバ、スターゼン、ミラースホールディングス、日本冶金工業(にっぽんやきんこうぎょう)、東北電力、富士石油、KPPグループホールディングス、日産自動車、大日精化工業、オープンハウスグループ、グローバル・リンク・マネージメント、富士製薬、富山第一銀行など。
いくつか選んでモニター(株価を追いかける)する。
ひと銘柄、10万円ずつ買っていく。市場全体が大きく下がったときに、10万円ずつ買う手法もあるそうです。10銘柄で100万円ぐらいをつぎこむ。(市場全体が大きく下がったときに買うのは、なかなか勇気がいります)
参考にさせてもらいます。
トップダウンアプローチ:たとえば、金利が上がると判断した時、それで恩恵がある銘柄を探して投資をする。(考えたことがあります。だけど、なかなか金利が上がりません)
JALは倒産したことがある。(別の人の株の本で読んだことがあります。その人はJALの株を保有していました。紙切れになった。大損をしたと書いてあったような記憶です)
東芝:有名な会社だったのに変な感じになってしまいました。昭和世代にとっては身近な会社です。
著者は、コロナ禍のときは、メガバンクの株を大量に買ったそうです。
メガバンクの株価はその後とても上がりました。
393ページ、『今後の日本株を取り巻く環境「8(8つのこと)」の予想』があります。
5番目に、「為替は120円/USドルへと円高が進む」とあります。これまで、円安傾向です。これからどうなるのだろう。
(その後)
前記した『PER(株価収益率。株価の格安性)で格安な銘柄を20ぐらい選ぶ』の中に会った銘柄で、7月3日水曜日に日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)が上昇の上位に入ってきました。
6月7日の株価が2017円で、7月3日が2583円です。急上昇しています。ちょっとこのあとの株価を追いかけてみます。
(さらに 7月12日金曜日追記)
7月10日水曜日に日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)の株価が垂直上昇しました。2545円が、2756円まで、+211円でした。びっくりしました。
出来高が少ないことが気になります。もう少し経過を見て、安全だと納得できたら100株だけ購入するかもしれません。
2024年06月06日
出川哲朗の充電バイクの旅 鳥取横断SP
出川哲朗の充電バイクの旅 鳥取横断SP 湖山池(こやまいけ)→大神山神社(おおがみやまじんじゃ) ゲスト 井桁弘恵 中村獅童 ネットもテレ東
出川哲朗の充電させてもらえませんか? ネットもテレ東
■行くぞ!鳥取を横断112キロ!■日本一<大きな池>からゴールは<霊峰大山(だいせん)>の大神山神社なんですが■初登場の井桁弘恵&中村獅童に哲朗もタジタジでヤバイよヤバイよSP■
鳥取県にある大山(だいせん)には、自分が高校一年生だった15歳の夏に登ったことがあります。
ふもとで一泊して、翌朝早くから登山を始めて、大山(だいせん)の幅が(はばが)狭い尾根を歩いて、蒜山(ひるせん)という山のほうへ縦走(じゅうそう)して、赤崎という海岸沿いの町に降りて、堤防のそばでテントをはって一泊して、翌日福岡県の実家へ列車に乗って帰りました。もう半世紀以上前のことになりました。
今回、こちらの映像で大山の雄姿を見ることができたらいいなと楽しみにして見始めました。
ゲストの井桁弘恵(いげた・ひろえ)さんも福岡県の人で、地元では進学校で有名な高校を出て早稲田大学に行かれて、その間にスカウトされてモデルになってという経歴で、今は毎週日曜日に山崎育三郎さんと、『おしゃれクリップ』という番組で、ゲストを迎えてインタビューをされています。自分は、毎週楽しみにしながら観ています。
以前、山崎育三郎さんが、琵琶湖あたりが旅先で、この充電バイクの旅番組に出られたので、その番組つながりで、今度は井桁弘恵さんが出られたのかなあと推理しました。
中村獅童さん(なかむら・しどうさん)は、先日、『徹子の部屋』で、ちいさな男の子のお子さんふたりといっしょに出ておられました。とてもかわいいお子さんでした。たしか、6歳(1年生)と3歳だったという記憶です。
じょうずにご夫婦で子育てをされていることがわかりました。歌舞伎という世襲(せしゅう。子が親のあとをつぐ)の世界でたいへんなこともある子育てですが、お子さんふたりは歌舞伎の演技がうまくて、生まれもった才能は順調に開花することがわかりました。今はまだ幼いこどもさんたちが、さきざき歌舞伎界をしょってたつようになることが楽しみです。
こちらの充電バイクの番組では今回、偶然ですが、中村獅童さんの登場時に、わんぱく大相撲大会のシーンにがちあいます。
体の大きな佐渡ヶ嶽親方(元琴の若、さどかたけおやかた)とか、先日引退された琴恵光(ことえこう)さんとか本物が出てきてびっくりしましたが、自分は相撲ファンなので映像を観ていて嬉しくなりました。
横綱だった琴櫻(ことざくら)は、鳥取県倉吉市の出身だそうです。自分が小中学生の時に白黒テレビの中継を母方の祖父と並んで観ていた時代の力士さんです。
前半のゲストが井桁弘恵さんでした。みんなから、『イゲちゃん、イゲちゃん』と呼ばれています。
井桁弘恵さんについての自分がもつイメージですが、ひとりで動くことが多い人というものです。夜、することがなく、あてもなく街をふらついていそうです。ひとりでニューヨークにも行ってしまいます。
番組中何度か話題が出てきますが、仮面ライダーに出演されていたことは今回初めて知りました。
番組中では、モデルという職業であるがゆえに、ラーメンはめったに食べないけれど、きょうは食べたいとか、食べた料理のにんにくの臭いが消えたとか、いろいろ苦労があることがわかりました。なにせ、太ってはいけないのです。
映像では、金色スープのきれいなラーメンを初めて見ました。おいしそう。
町内の歴史あるお祭りシーンです。すごくおもしろかった。良かった。
自分も小学生のときに法被(はっぴ)を着て2度ほど山車を(だしを)ひいたことがあるので、祭りのときの楽しかった子ども時代を思い出しました。
出川さんと井桁さんのおふたりが、山車(だし)に乗せられて、ちびっこたちが山車を引っ張ります。にぎやかです。
旅番組によく出てくる、『鳥取のハワイ』が出てきました。昔、羽合町(はわいちょう)という地方自治体だったそうです。ハワイ州と姉妹都市として提携している。それから、羽合温泉があるそうです。現在は合併して、湯梨浜町(ゆりはまちょう)です。
充電バイクで移動途中、テニスに挑戦です。たまたま見つけたテニスコートで、学生さんたちとテニス勝負です。強豪校の学生さんだったようです。(このあとも県で表彰された理容師の方とか、大相撲の力士の出身地とか、鳥取県は人口が少なくても人材が豊富な土地だと感心しました)
井桁弘恵さんは学生時代硬式テニス部員だったそうです。でも、そのときのシーンは軟式テニスで、井桁さんはかなり苦労されていました。軟式と硬式は違うと思います。お気の毒でしたが、その場は盛り上がっていたようです。テニスはむずかしい。出川チームは、1点もとれませんでした。
今回は、熊谷ディレクターでした。
ゲストさんたちふたりが破天荒なところもあって、充電のタイミングがうまくいかないときもあり、ご苦労をお察しします。
井桁弘恵さんは、仮面ライダーゼロワン(2019年。令和元年)という番組で、バルキリーという役をやっていたそうです。
充電を依頼した先の奥さんは、仮面ライダーは知っているが、バルキリーは知らないと言い、そこのもう大きくなった息子さんが、自分は知っていると返答されていました。ぎりぎりで知っている世代だろうということでした。
井桁弘恵さんは、充電依頼のコメントがにがてそうにしていました。すらすらと用件をしゃべるよりも、たどたどしくても、気持ちをこめて話せば、相手もわかってくれると思います。
井桁さんは気を使って、おうちの人に声をかける前にスイカヘルメットをぬがれましたが、かぶったままのほうがいい。世間では、スイカヘルメットを見て、出川さんの番組が来たと、番組内容がすぐわかるようになっています。
充電のお礼に、早稲田大学卒だから、玄関先で、中学三年生の息子さんの家庭教師をします。たいへんなロケです。
温泉でのコメントで、ロビーの香りがとても良かったようで、『初恋の匂い(におい)』と紹介がありました。
温泉に入れて良かった。
透き通ったお湯です。温度も適温です。
そのあと、お寿司屋さんに行って、井桁弘恵さんが発した(はっした)言葉がとても良かった。
『胃袋の充電もさせてもらっていいですか?』
お寿司がおいしそう。食べたい。1200円です。お手頃値段です。地方には、お手頃値段で、おいしいものがたくさんあります。
井桁さんはモデルなので、食事にからんで、体形の管理がたいへんそうに見えました。
みなさんのやりとりを見ていると、人間ってなんだろうなあと思うのです。
おいしいものを食べて、楽しい時間を過ごすために、人の生活ってあるのだろうなあ。
宿泊するホテルの従業員の方の動きを見ていて思ったことです。
宿泊とか撮影の可否を責任者に判断してもらうのですが、責任者はその場に居ません。
『支配人』は、いつでもどこでも連絡がとれる。責任者は常に判断を求められるので、気が休まるときがありません。お察しします。
4月21日、本日わんぱく相撲大会(こどものすもう大会)があるという情報提供がホテルからありました。
ゲストの井桁弘恵さんとは、泊まったホテルの朝でサヨナラです。井桁さん、なかなか良かった。また来てネ。
中村獅童さんはやんちゃです。登場シーンの展開がすごい。いきなりわんぱく相撲(すもう)の土俵の近くに中村獅童さんが現れます。ハプニングみたいな流れです。倉吉市は、横綱琴櫻(ことざくら)の出身地と紹介がありました。
豪華キャストがそろったわんぱく相撲大会でびっくりしました。
地元の有力者もたくさんです。宣伝したい思惑(おもわく)があるから、大人の世界もからんできますが、それはそれでいいと思います。
小学6年生のユウキくんと出川さんの相撲勝負です。どうも、出川さんは、すもうの技(わざ)を知らないみたいです。とても勝てません。
勝負のあとは、ちゃんこ鍋です。アツアツの鳥ガラスープが抜群にうまいと、趣味でスープづくりをしている中村獅童さんがほめていました。
中村獅童さんのスイカヘルメットをかぶった姿がかっこいい。
倉吉白壁土蔵群を散策しました。静かでした。そういうものなのでしょう。
江戸時代から明治時代の商家の街並みでした。
中村獅童さんが、しきりに、わんぱく相撲のことをPRしていました。
たんぼに咲く紫色のレンゲソウの群れがきれいでした。
鳥取のラーメンは、とんこつではなく、牛骨(ぎゅうこつ)スープだそうです。
町の床屋さんに立ち寄って、充電させてもらって、中村獅童さんが、シャンプーとカットをしてもらいました。たまたまですが、鳥取県で有能な理容師さんで表彰も受けておられる男性理容師の方でした。見た目がお若い方で、とても60歳には見えませんでした。お孫さんがあかちゃんでかわいい。
店に入る前に出会った歴史好きのキャラクターの小学生少年がなかなかいい個性を出していました。中村獅童さんはNHKで歴史番組に出ているそうです。少年はその番組を見ているそうで、ふたりのやりとりがとてもおもしろかった。
見ていて思うのは、いいなぁーー、東京以外の地方でも、人は生きています。
ラーメン屋さんの店先は人がいなかったのに、店の中に入ったらとても混んでいたのでびっくりしました。
おでんを食べます。セルフサービスです。牛すじ、たまご、厚揚げを頼みました。
どこへ行っても、出川さんのまわりには、こどもさんがいっぱい集まってきます。
世の中、どこが少子化なのだろうか。
雨降りでたいへんです。
わたしが楽しみしていた大山(だいせん)の山は見えないなあ。
出演者は雨に濡れてびっちょびちょで、とてもひどいかっこうです。
顔もびちょびちょです。
温泉に入れて着替えができて良かった。
体が冷えているから、温泉のお湯が熱く感じるのでしょう。
映像を観ていて思ったのは、仕事で働く皆さんは、まだコロナ対策のマスクを着用されているのね。山陰地方の皆さんは、まじめでおとなしく感じました。
カッパを来て、またバイクの運転です。
転倒したあぶない雨降る道です。
観たかったと思っていた大山(だいせん)の晴れていた時の映像が流れたことがうれしかった。
ああ、あの刃物のような形をした尾根(おね)を15歳のときの自分は歩いたのだとなつかしかった。
バイクの旅は最終盤を迎えて電池切れです。
とりあえず、中村獅童さんだけが先着しました。
出川さんもバイクを押してたどり着いて、なかなかいいゴールシーンでした。
神社の中を流れる伏流水(ふくりゅうすい)の紹介がありました。
人が少ないと自然がきれいです。
そんなことを思いました。
中村獅童さんにとっては、苦労した地方ロケの思い出になるでしょう。
ときおり中村獅童さんが、出川さんがこの番組をやれなくなったら自分があとを引き継ぎたいと言われました。
この番組が始まって8年と聞きました。
この番組の起源は、東野・岡村の『旅猿』だと思うのです。ゲストで『旅猿』に出ていた出川さんが、自分の旅番組をもちたくて始めた充電バイクの旅です。出川さんも60歳になってしまいました。体に気をつけて、ケガにも気をつけてできるだけ長く続けてください。応援します。
(その後のこと。『ブランディング』)
放送の途中で出川さんが、以前のロケ番組で井桁弘恵さんが激高した(げきこう。はげしくおこった)ようなことを話したのですが意味がわかりませんでした。そのときに、ふたりが、『ブランディング』という言葉を使いました。どうも、テレビ番組製作側が、意図的にゲストが怒るように、この時は、井桁弘恵さんを精神的に追い込んだというような出川さんの話でした。
わたしは先日たまたま街中で、テレビ局がロケをしているのを見ましたが、スタッフは若い人たちばかりで、大学生たちのクラブ活動の延長のように見えてだいじょうぶだろうかと心配しました。なんだか頼りない。
ブランディング:これはいいものだというイメージづくりと理解しました。
なんというか、映像などで、人前に顔をさらしてする仕事は大変だと思います。自分は相手を知らなくても相手は自分を知っている。不安にもなります。いいイメージで映像に映らなければ安心できない。
お笑いのためなら何をやってもいいとか、お金のためなら何をやってもいいとなると、イジメに通じる人間の悪の意識が垣間見える状態になります。(かいま見える。垣根の間から見える)。
人が苦しんでいるのを見て楽しむのは、精神が幼稚な(ようちな)人間がやることです。
(そのほか)
今回初めて、『ネットもテレ東』でこの番組を見ました。いままでは、『TVer(ティーバー)』で観ていました。その前は地上波のテレビ愛知とか三重テレビで観ていました。
同じ番組でも、いろんな視聴方法があることにだんだん気づいてきました。こんなふうでは、テレビの地上波放送では、よほどいい番組を流さないと視聴者が離れていくでしょう。スポンサーも同様に離れていくでしょう。スポンサーはインターネット方式の番組に流れていくのでしょう。
世の中では、いろんなことをする方法がどんどん変わってきていきます。わたしは歳(とし)をとってきましたが、なんとか変化についていきたいものです。
出川哲朗の充電させてもらえませんか? ネットもテレ東
■行くぞ!鳥取を横断112キロ!■日本一<大きな池>からゴールは<霊峰大山(だいせん)>の大神山神社なんですが■初登場の井桁弘恵&中村獅童に哲朗もタジタジでヤバイよヤバイよSP■
鳥取県にある大山(だいせん)には、自分が高校一年生だった15歳の夏に登ったことがあります。
ふもとで一泊して、翌朝早くから登山を始めて、大山(だいせん)の幅が(はばが)狭い尾根を歩いて、蒜山(ひるせん)という山のほうへ縦走(じゅうそう)して、赤崎という海岸沿いの町に降りて、堤防のそばでテントをはって一泊して、翌日福岡県の実家へ列車に乗って帰りました。もう半世紀以上前のことになりました。
今回、こちらの映像で大山の雄姿を見ることができたらいいなと楽しみにして見始めました。
ゲストの井桁弘恵(いげた・ひろえ)さんも福岡県の人で、地元では進学校で有名な高校を出て早稲田大学に行かれて、その間にスカウトされてモデルになってという経歴で、今は毎週日曜日に山崎育三郎さんと、『おしゃれクリップ』という番組で、ゲストを迎えてインタビューをされています。自分は、毎週楽しみにしながら観ています。
以前、山崎育三郎さんが、琵琶湖あたりが旅先で、この充電バイクの旅番組に出られたので、その番組つながりで、今度は井桁弘恵さんが出られたのかなあと推理しました。
中村獅童さん(なかむら・しどうさん)は、先日、『徹子の部屋』で、ちいさな男の子のお子さんふたりといっしょに出ておられました。とてもかわいいお子さんでした。たしか、6歳(1年生)と3歳だったという記憶です。
じょうずにご夫婦で子育てをされていることがわかりました。歌舞伎という世襲(せしゅう。子が親のあとをつぐ)の世界でたいへんなこともある子育てですが、お子さんふたりは歌舞伎の演技がうまくて、生まれもった才能は順調に開花することがわかりました。今はまだ幼いこどもさんたちが、さきざき歌舞伎界をしょってたつようになることが楽しみです。
こちらの充電バイクの番組では今回、偶然ですが、中村獅童さんの登場時に、わんぱく大相撲大会のシーンにがちあいます。
体の大きな佐渡ヶ嶽親方(元琴の若、さどかたけおやかた)とか、先日引退された琴恵光(ことえこう)さんとか本物が出てきてびっくりしましたが、自分は相撲ファンなので映像を観ていて嬉しくなりました。
横綱だった琴櫻(ことざくら)は、鳥取県倉吉市の出身だそうです。自分が小中学生の時に白黒テレビの中継を母方の祖父と並んで観ていた時代の力士さんです。
前半のゲストが井桁弘恵さんでした。みんなから、『イゲちゃん、イゲちゃん』と呼ばれています。
井桁弘恵さんについての自分がもつイメージですが、ひとりで動くことが多い人というものです。夜、することがなく、あてもなく街をふらついていそうです。ひとりでニューヨークにも行ってしまいます。
番組中何度か話題が出てきますが、仮面ライダーに出演されていたことは今回初めて知りました。
番組中では、モデルという職業であるがゆえに、ラーメンはめったに食べないけれど、きょうは食べたいとか、食べた料理のにんにくの臭いが消えたとか、いろいろ苦労があることがわかりました。なにせ、太ってはいけないのです。
映像では、金色スープのきれいなラーメンを初めて見ました。おいしそう。
町内の歴史あるお祭りシーンです。すごくおもしろかった。良かった。
自分も小学生のときに法被(はっぴ)を着て2度ほど山車を(だしを)ひいたことがあるので、祭りのときの楽しかった子ども時代を思い出しました。
出川さんと井桁さんのおふたりが、山車(だし)に乗せられて、ちびっこたちが山車を引っ張ります。にぎやかです。
旅番組によく出てくる、『鳥取のハワイ』が出てきました。昔、羽合町(はわいちょう)という地方自治体だったそうです。ハワイ州と姉妹都市として提携している。それから、羽合温泉があるそうです。現在は合併して、湯梨浜町(ゆりはまちょう)です。
充電バイクで移動途中、テニスに挑戦です。たまたま見つけたテニスコートで、学生さんたちとテニス勝負です。強豪校の学生さんだったようです。(このあとも県で表彰された理容師の方とか、大相撲の力士の出身地とか、鳥取県は人口が少なくても人材が豊富な土地だと感心しました)
井桁弘恵さんは学生時代硬式テニス部員だったそうです。でも、そのときのシーンは軟式テニスで、井桁さんはかなり苦労されていました。軟式と硬式は違うと思います。お気の毒でしたが、その場は盛り上がっていたようです。テニスはむずかしい。出川チームは、1点もとれませんでした。
今回は、熊谷ディレクターでした。
ゲストさんたちふたりが破天荒なところもあって、充電のタイミングがうまくいかないときもあり、ご苦労をお察しします。
井桁弘恵さんは、仮面ライダーゼロワン(2019年。令和元年)という番組で、バルキリーという役をやっていたそうです。
充電を依頼した先の奥さんは、仮面ライダーは知っているが、バルキリーは知らないと言い、そこのもう大きくなった息子さんが、自分は知っていると返答されていました。ぎりぎりで知っている世代だろうということでした。
井桁弘恵さんは、充電依頼のコメントがにがてそうにしていました。すらすらと用件をしゃべるよりも、たどたどしくても、気持ちをこめて話せば、相手もわかってくれると思います。
井桁さんは気を使って、おうちの人に声をかける前にスイカヘルメットをぬがれましたが、かぶったままのほうがいい。世間では、スイカヘルメットを見て、出川さんの番組が来たと、番組内容がすぐわかるようになっています。
充電のお礼に、早稲田大学卒だから、玄関先で、中学三年生の息子さんの家庭教師をします。たいへんなロケです。
温泉でのコメントで、ロビーの香りがとても良かったようで、『初恋の匂い(におい)』と紹介がありました。
温泉に入れて良かった。
透き通ったお湯です。温度も適温です。
そのあと、お寿司屋さんに行って、井桁弘恵さんが発した(はっした)言葉がとても良かった。
『胃袋の充電もさせてもらっていいですか?』
お寿司がおいしそう。食べたい。1200円です。お手頃値段です。地方には、お手頃値段で、おいしいものがたくさんあります。
井桁さんはモデルなので、食事にからんで、体形の管理がたいへんそうに見えました。
みなさんのやりとりを見ていると、人間ってなんだろうなあと思うのです。
おいしいものを食べて、楽しい時間を過ごすために、人の生活ってあるのだろうなあ。
宿泊するホテルの従業員の方の動きを見ていて思ったことです。
宿泊とか撮影の可否を責任者に判断してもらうのですが、責任者はその場に居ません。
『支配人』は、いつでもどこでも連絡がとれる。責任者は常に判断を求められるので、気が休まるときがありません。お察しします。
4月21日、本日わんぱく相撲大会(こどものすもう大会)があるという情報提供がホテルからありました。
ゲストの井桁弘恵さんとは、泊まったホテルの朝でサヨナラです。井桁さん、なかなか良かった。また来てネ。
中村獅童さんはやんちゃです。登場シーンの展開がすごい。いきなりわんぱく相撲(すもう)の土俵の近くに中村獅童さんが現れます。ハプニングみたいな流れです。倉吉市は、横綱琴櫻(ことざくら)の出身地と紹介がありました。
豪華キャストがそろったわんぱく相撲大会でびっくりしました。
地元の有力者もたくさんです。宣伝したい思惑(おもわく)があるから、大人の世界もからんできますが、それはそれでいいと思います。
小学6年生のユウキくんと出川さんの相撲勝負です。どうも、出川さんは、すもうの技(わざ)を知らないみたいです。とても勝てません。
勝負のあとは、ちゃんこ鍋です。アツアツの鳥ガラスープが抜群にうまいと、趣味でスープづくりをしている中村獅童さんがほめていました。
中村獅童さんのスイカヘルメットをかぶった姿がかっこいい。
倉吉白壁土蔵群を散策しました。静かでした。そういうものなのでしょう。
江戸時代から明治時代の商家の街並みでした。
中村獅童さんが、しきりに、わんぱく相撲のことをPRしていました。
たんぼに咲く紫色のレンゲソウの群れがきれいでした。
鳥取のラーメンは、とんこつではなく、牛骨(ぎゅうこつ)スープだそうです。
町の床屋さんに立ち寄って、充電させてもらって、中村獅童さんが、シャンプーとカットをしてもらいました。たまたまですが、鳥取県で有能な理容師さんで表彰も受けておられる男性理容師の方でした。見た目がお若い方で、とても60歳には見えませんでした。お孫さんがあかちゃんでかわいい。
店に入る前に出会った歴史好きのキャラクターの小学生少年がなかなかいい個性を出していました。中村獅童さんはNHKで歴史番組に出ているそうです。少年はその番組を見ているそうで、ふたりのやりとりがとてもおもしろかった。
見ていて思うのは、いいなぁーー、東京以外の地方でも、人は生きています。
ラーメン屋さんの店先は人がいなかったのに、店の中に入ったらとても混んでいたのでびっくりしました。
おでんを食べます。セルフサービスです。牛すじ、たまご、厚揚げを頼みました。
どこへ行っても、出川さんのまわりには、こどもさんがいっぱい集まってきます。
世の中、どこが少子化なのだろうか。
雨降りでたいへんです。
わたしが楽しみしていた大山(だいせん)の山は見えないなあ。
出演者は雨に濡れてびっちょびちょで、とてもひどいかっこうです。
顔もびちょびちょです。
温泉に入れて着替えができて良かった。
体が冷えているから、温泉のお湯が熱く感じるのでしょう。
映像を観ていて思ったのは、仕事で働く皆さんは、まだコロナ対策のマスクを着用されているのね。山陰地方の皆さんは、まじめでおとなしく感じました。
カッパを来て、またバイクの運転です。
転倒したあぶない雨降る道です。
観たかったと思っていた大山(だいせん)の晴れていた時の映像が流れたことがうれしかった。
ああ、あの刃物のような形をした尾根(おね)を15歳のときの自分は歩いたのだとなつかしかった。
バイクの旅は最終盤を迎えて電池切れです。
とりあえず、中村獅童さんだけが先着しました。
出川さんもバイクを押してたどり着いて、なかなかいいゴールシーンでした。
神社の中を流れる伏流水(ふくりゅうすい)の紹介がありました。
人が少ないと自然がきれいです。
そんなことを思いました。
中村獅童さんにとっては、苦労した地方ロケの思い出になるでしょう。
ときおり中村獅童さんが、出川さんがこの番組をやれなくなったら自分があとを引き継ぎたいと言われました。
この番組が始まって8年と聞きました。
この番組の起源は、東野・岡村の『旅猿』だと思うのです。ゲストで『旅猿』に出ていた出川さんが、自分の旅番組をもちたくて始めた充電バイクの旅です。出川さんも60歳になってしまいました。体に気をつけて、ケガにも気をつけてできるだけ長く続けてください。応援します。
(その後のこと。『ブランディング』)
放送の途中で出川さんが、以前のロケ番組で井桁弘恵さんが激高した(げきこう。はげしくおこった)ようなことを話したのですが意味がわかりませんでした。そのときに、ふたりが、『ブランディング』という言葉を使いました。どうも、テレビ番組製作側が、意図的にゲストが怒るように、この時は、井桁弘恵さんを精神的に追い込んだというような出川さんの話でした。
わたしは先日たまたま街中で、テレビ局がロケをしているのを見ましたが、スタッフは若い人たちばかりで、大学生たちのクラブ活動の延長のように見えてだいじょうぶだろうかと心配しました。なんだか頼りない。
ブランディング:これはいいものだというイメージづくりと理解しました。
なんというか、映像などで、人前に顔をさらしてする仕事は大変だと思います。自分は相手を知らなくても相手は自分を知っている。不安にもなります。いいイメージで映像に映らなければ安心できない。
お笑いのためなら何をやってもいいとか、お金のためなら何をやってもいいとなると、イジメに通じる人間の悪の意識が垣間見える状態になります。(かいま見える。垣根の間から見える)。
人が苦しんでいるのを見て楽しむのは、精神が幼稚な(ようちな)人間がやることです。
(そのほか)
今回初めて、『ネットもテレ東』でこの番組を見ました。いままでは、『TVer(ティーバー)』で観ていました。その前は地上波のテレビ愛知とか三重テレビで観ていました。
同じ番組でも、いろんな視聴方法があることにだんだん気づいてきました。こんなふうでは、テレビの地上波放送では、よほどいい番組を流さないと視聴者が離れていくでしょう。スポンサーも同様に離れていくでしょう。スポンサーはインターネット方式の番組に流れていくのでしょう。
世の中では、いろんなことをする方法がどんどん変わってきていきます。わたしは歳(とし)をとってきましたが、なんとか変化についていきたいものです。
2024年06月05日
ごめんね でてこい ささきみお作・絵
ごめんね でてこい ささきみお作・絵 文研出版
こどもさん向けの本です。
はなちゃん:小学一年生ぐらいに見えます。
おばあちゃん:この本のおばあちゃんは、かなり年配に見えます。ふつう、孫が1年生だと、祖父母の年齢は60代で、比較的まだ若いことが多い。前期高齢者ぐらいです。(65歳以上)
ゆうちゃん:はなちゃんのなかよしのともだち。
タイトルからすると、相手に、『ごめんね』が言えないというお話だろうか。
読み始めます。
事情があって、一時的に、おばあちゃんが、はなちゃんの家に来て、同居するらしい。
きんちゃく:開口部をひもでしばって締めるようにした袋。
はなちゃんとおばあちゃんでクッキーをつくるそうです。
ちびっこは、食べ物が大好きです。
ちびっこは、甘い食べ物が、なおさら好きです。
公園からの帰り道で、ふたりは、チョコレートを食べながら歩きました。
とはいえ、はなちゃんにとって、いいことばかりではありません。
おばあちゃんは、口うるさかったりもします。ああしなさい。こうしなさいです。
ふつうは、ママが、口うるさいのですが、この本では、おばあちゃんが口うるさくなります。
ちゃんとあいさつしなさいとか、宿題をやりなさいとか、ごはんをこぼしてはいけないとか、歯をみがきなさいとかです。おふろあがりは、きちんと体をふきなさいもあります。電気をつけてから本を読みなさいもあります。(う~む。うっとおしい)
食事のおかずの内容についての話があります。
おばあちゃんは、魚や煮物などの昔風のごはんのおかずです。(ちょっと古い世代のおばあちゃんですな。今の80代の年齢の感じです。ひいおばちゃんの世代に思えます)
はなちゃんが食べたいのは、カレーライスやスパゲティやハンバーグです。
なにかしら、祖母から孫へのおしつけの意識と状態があるような雰囲気がただよいだしました。
絵本のようです。
マンガを読むようでもあります。
ページをごとに絵と文章があります。
祖母の孫に対する過干渉があります。
孫のはなちゃんが委縮していきます。
ちょうどこの本を読んだ時に、同時進行で読んでいた本のことを思い出しました。
小学校5年生の長男さんが、母親に抗議します。反抗期の入口です。
『ニワトリと卵と、息子の思春期 繁延あづさ(しげのぶ・あづさ) 婦人之友社』
自立したいという、お子さんの反抗期の始まりがあります。
これまでは、おかあさんの言うことをきいてきた。でも、これからは、おかあさんのいうことをききたくないのです。母は母で、どう対応したらいいのかわからず悩みます。まっこうからダメと言えなくて、条件闘争になったりもします。(そうしたかったら、こういう条件をのみなさいというパターンです)
『お母さんがなんと言おうと、オレは放課後ゲームを買いに行く!』
強い主張があります。オレの人生はオレのもので、お母さんのものではない。オレの人生をお母さんが支配することはできないというこどもさんからの強い主張が母親に対してあります。オレのことはオレが一番わかる。オレのことは、お母さんにはわからない。
ゲーム機を買うと吠えていた(ほえていた)ご長男が、ゲーム機ではなく、ニワトリを買ったというところがおもしろいエピソードです。理由は、卵がとれるからでした。
こちらの本では、おばあちゃんがはなちゃんに、『でもね』と言い返します。
はなちゃんが、こうしたい、ああしたいと思っても、おばあちゃんが、『でもね』と否定します。
一般的に世間では、日常会話で人が言ったことを否定する人は嫌われます。否定されるとその場の雰囲気が冷たくなります。否定する人は嫌われて、ひとりぼっちになります。
文章からは、おばあちゃんが、はなちゃんのことを思っての言動であることが伝わってきます。
だけど、はなちゃんはおもしろくありません。
おばあちゃんが、おせっかい者です。(でしゃばり。不必要な世話)
とちゅうまで読んできて、う~む。こういうきちょうめんでまじめな人が(おばあちゃんのことです)認知症になるんだよなあと思ってしまいました。
ついにはなちゃんは、あたまにきて、おばあちゃんに、あんたなんか嫌い!というような感じで強く抗議しました。
両親との関り(かかわり)がでてこない本です。めずらしい。どうしたのだろう。
いまどきは、祖父母と交流が密にある孫というのは減りました。
少子化の影響です。
昔でも、祖父母と交流がある孫というのは、祖父母のこどもである長男・長女、次男・次女あたりぐらいまででした。
兄弟姉妹のちゅうくらいから下になると、そのこどもである孫たちと祖父母との交流は希薄になります。両親や祖父母のお墓参りの習慣も下の世代は薄くなります。お墓参りに行くのは、兄弟姉妹たちの上のほうの世代です。
今は、高齢化社会ですから、仕事場での営業の場面では顧客が高齢者ということが多いのですが、高齢者と触れ合ったことがない孫世代の社会人は、仕事場の窓口などで、高齢者の相手をうまくできなかったりもします。イライラするようです。高齢者相手の接遇は、マニュアルを読んで簡単にできるようなことでもありません。いまどきは、上下の世代間の気持ちの距離が開くようになりました。
はなちゃんは、おばあちゃんに言います。『いいから、あっち いって。』
う~む。なんというか、血のつながりがある祖父母と孫たちというのは、この話のように気まずくはならないものです。
わたしも孫にどなることがありますが、(逆に小学生の孫にどなられることもありますが)少し時間がたてば、お互いにケロッとしています。孫は血を分けた自分の分身です。気まずくなる前に、コノヤローといいながら、スキンシップでじゃれあえば、こどもが小さいうちは、気持ちは元に戻ります。変にまじめだと、修復がむずかしくなります。
ああ、やっぱり。本の中のおばあちゃんは、体の具合が悪くなって入院しました。(やっぱり認知症みたいになってしまいました)
この本は、道徳の本みたいな面もあります。
ちゃんとあいさつしましょうです。
最近は、無言の無表情で接客接遇をする若い人が増えました。
どういうわけか、基本は、知らん顔です。人口知能ロボット人形ですな。最近はAI(エーアイ)がはやっています。きのうテレビで、大きな液晶画面の中の女の人がお客さんと会話ができると紹介されていました。それこそほんとうの人工知能型接客ですな。
う~む。年寄りの側の願望なのかなあ。
この絵本を読んで、ちびっこは、どう思うのだろう。
お年寄りを大切にしようということですな。
絵本のテーマである『ごめんなさい』がでてこない理由をつきとめよう。
自分が悪くないから、ごめんなさいが言えないということがあります。
世間では、自分が悪くなくても、ごめんなさいを言う時があります。
物事がスムーズに流れていくようにするために、本当は、あやまる気持ちはないのだけれど、あやまるかっこうをすることがあります。
それが、人間です。そういうことを身に付けましょうということなのかもしれません。う~む。それでも社交辞令とまではいえません。(しゃこうじれい:関係をスムーズにするために本心ではないことを、あたりさわりのないように言うこと)。人間の自然な感情の動きです。正しいか正しくないかだけではなく、総合的に考えてうまくいくかいかないか、集団の中の一員(いちいん)として自分が集団と調和していけるかいけないかで考えるということはあります。
深く考えると、内部告発をした人間がまわりにいる人間たちに干される(ほされる)のはどうしてかというところまで考えが及びます。明確な答えが出せない課題というものは、人間界にはたくさんあります。不合理、不条理、理不尽である状態がふつうの人間界だからです。たいていの人は、気持ちに折り合いをつけてがんばります。それぞれ娯楽を見つけて楽しむのです。気晴らしです。気持ちをそらします。その場しのぎですが、苦痛を忘れようとします。
こどもさん向けの本です。
はなちゃん:小学一年生ぐらいに見えます。
おばあちゃん:この本のおばあちゃんは、かなり年配に見えます。ふつう、孫が1年生だと、祖父母の年齢は60代で、比較的まだ若いことが多い。前期高齢者ぐらいです。(65歳以上)
ゆうちゃん:はなちゃんのなかよしのともだち。
タイトルからすると、相手に、『ごめんね』が言えないというお話だろうか。
読み始めます。
事情があって、一時的に、おばあちゃんが、はなちゃんの家に来て、同居するらしい。
きんちゃく:開口部をひもでしばって締めるようにした袋。
はなちゃんとおばあちゃんでクッキーをつくるそうです。
ちびっこは、食べ物が大好きです。
ちびっこは、甘い食べ物が、なおさら好きです。
公園からの帰り道で、ふたりは、チョコレートを食べながら歩きました。
とはいえ、はなちゃんにとって、いいことばかりではありません。
おばあちゃんは、口うるさかったりもします。ああしなさい。こうしなさいです。
ふつうは、ママが、口うるさいのですが、この本では、おばあちゃんが口うるさくなります。
ちゃんとあいさつしなさいとか、宿題をやりなさいとか、ごはんをこぼしてはいけないとか、歯をみがきなさいとかです。おふろあがりは、きちんと体をふきなさいもあります。電気をつけてから本を読みなさいもあります。(う~む。うっとおしい)
食事のおかずの内容についての話があります。
おばあちゃんは、魚や煮物などの昔風のごはんのおかずです。(ちょっと古い世代のおばあちゃんですな。今の80代の年齢の感じです。ひいおばちゃんの世代に思えます)
はなちゃんが食べたいのは、カレーライスやスパゲティやハンバーグです。
なにかしら、祖母から孫へのおしつけの意識と状態があるような雰囲気がただよいだしました。
絵本のようです。
マンガを読むようでもあります。
ページをごとに絵と文章があります。
祖母の孫に対する過干渉があります。
孫のはなちゃんが委縮していきます。
ちょうどこの本を読んだ時に、同時進行で読んでいた本のことを思い出しました。
小学校5年生の長男さんが、母親に抗議します。反抗期の入口です。
『ニワトリと卵と、息子の思春期 繁延あづさ(しげのぶ・あづさ) 婦人之友社』
自立したいという、お子さんの反抗期の始まりがあります。
これまでは、おかあさんの言うことをきいてきた。でも、これからは、おかあさんのいうことをききたくないのです。母は母で、どう対応したらいいのかわからず悩みます。まっこうからダメと言えなくて、条件闘争になったりもします。(そうしたかったら、こういう条件をのみなさいというパターンです)
『お母さんがなんと言おうと、オレは放課後ゲームを買いに行く!』
強い主張があります。オレの人生はオレのもので、お母さんのものではない。オレの人生をお母さんが支配することはできないというこどもさんからの強い主張が母親に対してあります。オレのことはオレが一番わかる。オレのことは、お母さんにはわからない。
ゲーム機を買うと吠えていた(ほえていた)ご長男が、ゲーム機ではなく、ニワトリを買ったというところがおもしろいエピソードです。理由は、卵がとれるからでした。
こちらの本では、おばあちゃんがはなちゃんに、『でもね』と言い返します。
はなちゃんが、こうしたい、ああしたいと思っても、おばあちゃんが、『でもね』と否定します。
一般的に世間では、日常会話で人が言ったことを否定する人は嫌われます。否定されるとその場の雰囲気が冷たくなります。否定する人は嫌われて、ひとりぼっちになります。
文章からは、おばあちゃんが、はなちゃんのことを思っての言動であることが伝わってきます。
だけど、はなちゃんはおもしろくありません。
おばあちゃんが、おせっかい者です。(でしゃばり。不必要な世話)
とちゅうまで読んできて、う~む。こういうきちょうめんでまじめな人が(おばあちゃんのことです)認知症になるんだよなあと思ってしまいました。
ついにはなちゃんは、あたまにきて、おばあちゃんに、あんたなんか嫌い!というような感じで強く抗議しました。
両親との関り(かかわり)がでてこない本です。めずらしい。どうしたのだろう。
いまどきは、祖父母と交流が密にある孫というのは減りました。
少子化の影響です。
昔でも、祖父母と交流がある孫というのは、祖父母のこどもである長男・長女、次男・次女あたりぐらいまででした。
兄弟姉妹のちゅうくらいから下になると、そのこどもである孫たちと祖父母との交流は希薄になります。両親や祖父母のお墓参りの習慣も下の世代は薄くなります。お墓参りに行くのは、兄弟姉妹たちの上のほうの世代です。
今は、高齢化社会ですから、仕事場での営業の場面では顧客が高齢者ということが多いのですが、高齢者と触れ合ったことがない孫世代の社会人は、仕事場の窓口などで、高齢者の相手をうまくできなかったりもします。イライラするようです。高齢者相手の接遇は、マニュアルを読んで簡単にできるようなことでもありません。いまどきは、上下の世代間の気持ちの距離が開くようになりました。
はなちゃんは、おばあちゃんに言います。『いいから、あっち いって。』
う~む。なんというか、血のつながりがある祖父母と孫たちというのは、この話のように気まずくはならないものです。
わたしも孫にどなることがありますが、(逆に小学生の孫にどなられることもありますが)少し時間がたてば、お互いにケロッとしています。孫は血を分けた自分の分身です。気まずくなる前に、コノヤローといいながら、スキンシップでじゃれあえば、こどもが小さいうちは、気持ちは元に戻ります。変にまじめだと、修復がむずかしくなります。
ああ、やっぱり。本の中のおばあちゃんは、体の具合が悪くなって入院しました。(やっぱり認知症みたいになってしまいました)
この本は、道徳の本みたいな面もあります。
ちゃんとあいさつしましょうです。
最近は、無言の無表情で接客接遇をする若い人が増えました。
どういうわけか、基本は、知らん顔です。人口知能ロボット人形ですな。最近はAI(エーアイ)がはやっています。きのうテレビで、大きな液晶画面の中の女の人がお客さんと会話ができると紹介されていました。それこそほんとうの人工知能型接客ですな。
う~む。年寄りの側の願望なのかなあ。
この絵本を読んで、ちびっこは、どう思うのだろう。
お年寄りを大切にしようということですな。
絵本のテーマである『ごめんなさい』がでてこない理由をつきとめよう。
自分が悪くないから、ごめんなさいが言えないということがあります。
世間では、自分が悪くなくても、ごめんなさいを言う時があります。
物事がスムーズに流れていくようにするために、本当は、あやまる気持ちはないのだけれど、あやまるかっこうをすることがあります。
それが、人間です。そういうことを身に付けましょうということなのかもしれません。う~む。それでも社交辞令とまではいえません。(しゃこうじれい:関係をスムーズにするために本心ではないことを、あたりさわりのないように言うこと)。人間の自然な感情の動きです。正しいか正しくないかだけではなく、総合的に考えてうまくいくかいかないか、集団の中の一員(いちいん)として自分が集団と調和していけるかいけないかで考えるということはあります。
深く考えると、内部告発をした人間がまわりにいる人間たちに干される(ほされる)のはどうしてかというところまで考えが及びます。明確な答えが出せない課題というものは、人間界にはたくさんあります。不合理、不条理、理不尽である状態がふつうの人間界だからです。たいていの人は、気持ちに折り合いをつけてがんばります。それぞれ娯楽を見つけて楽しむのです。気晴らしです。気持ちをそらします。その場しのぎですが、苦痛を忘れようとします。
2024年06月04日
インターステラー アメリカ合衆国映画 2014年
インターステラー アメリカ合衆国映画 2014年(平成26年) 2時間49分 動画配信サービス
宇宙もの、異次元もの、SF(サイエンスフィクション)映画でした。
Intersteller:有人惑星間航行
地球が滅亡するので、地球人の移住先となる新たなる惑星を探すのです。
サウンド(音)がリアルです。迫力があります。
パイロットは、今は農夫をしている男性ですが、以前は宇宙飛行士(エンジニア)だったそうです。
男性には、娘と息子がいます。老いた父がいます。妻はいません。病死したようです。
なんだかんだと理屈が多い映画ですが、まずは、映像を楽しむ映画です。
宇宙空間や惑星の風景が雄大です。
『家族』とか、『親子』の愛情を大切にする映画です。
アメリカ合衆国は離婚が多い国なので不思議です。だから、『愛』を大切にしようというメッセージがあるのだろうか。
正直、くどい理屈がつまらない。
アポロが月に行ったのはウソだったみたいな話が出ます。自分が小学生の時に白黒テレビで観ました。あれがウソだったとは思いたくありません。
話の展開は平面的です。
政府の組織ですが秘密の組織だそうです。
『ワームホール』というところを通れば、速く目的の星に行けるそうです。
『ワームホール』は、ふたつの地点をつなぐ通路なのですが、ふたつの地点を書いた紙を曲げて、地点同士を合わせると円になる。そして、その空間は、球体になるという考えです。
途中、ブラックホールに吸い込まれるというような不安な話も出ます。だから気をつけなければなりません。ブラックホール:極端に重力が強い天体。入ると抜け出せなくなる。
宇宙と地球では時間の経過が異なる。
宇宙にある惑星の1時間が、地球では7年間だそうです。
最後のほうでは、主役の男性(父親)よりも地球にいた娘のほうが老齢になっていました。
理屈っぽい会話が続きます。
『地球は恵(めぐみ)の大地、恵みの星』です。
解読したメッセージとして、『STAY(ステイ。ここにいて。ここでじっとしていて)』があります。
そして、腕時計がからんできます。
モールス信号の話もからんできます。
う~む。映画だからか、『給料』の話が出ない。
仕事をして、いくらもらえるのかは、大事な話です。
宇宙というのは本来、無音の世界だと思います。
大きなBGM(バックグラウンドミュージック)が、ときおりわずらわしい。
次から次へとセリフが続きますが、現実的な内容ではありません。
4つの直方体がつながったような形のロボット出てきます。
ロボットはしゃべります。なかなかいい。
雄大な映像を(パニックシーンですが)楽しむ映画です。
チームはあるけれど、だれが司令塔になるのかわかりません。秩序がありません。
人間だから、仲間の裏切りもあります。自分の命を捨ててでも使命を果たすという気持ちのまっすぐな隊員ばかりではありません。自分の命がなにより大事です。
地球から宇宙船へのビデオメッセージはあまりに感情的な内容です。
映画を観ている人の感情を動かすようにつくられたメッセージの文章です。
地球人が移住する候補の星がふたつあって、次にどちらの星に行くのか。選択をしなければなりません。燃料等から考えて、どちらかひとつしか行けません。
理論や学説でものを考えるのか、それとも、人間の愛(感情)でものを考えるかです。
愛は時間と空間を超える。だから愛を信じるというような言葉が出ます。暗示です。洗脳です。 まちがっています。
どちらの星を選択するかは、テレビ番組、『芸能人格付けチェック』ぐらい、むずかしい。
氷河期が来たかのような惑星の地表シーンが美しい。
白い世界。寒くて冷たい世界です。
『家族』の話が多い映画です。人が人であるための土台が、『家族』だそうです。
抽象的な話です。
映画製作者は、人間がもつ、『悪』をあぶり出そうとしているのか。
(でも内容としてはつまらない。言葉数ばかりが多い映画です)
映像は、南極の風景みたいです。
時間軸が交差するような空間が出ます。
現在と過去のいくつかのシーンが、同じ空間のあっちとこっちにあるのです。
三次元ではなく、五次元というような話がでます。
なんだかむずかしいのね。
五次元の世界に三次元の世界をつくる。
『重力』にこだわりあり。
トントンツートン、トンツートントン、モールス信号でメッセージを伝える。腕時計の秒針の動きを利用する。
『パパが救ってくれる』
(なんだか、古代史の卑弥呼(ひみこ)のようです)
ラストシーンまできて、まあ、こういう映画もあるわいなという感想でした。
宇宙もの、異次元もの、SF(サイエンスフィクション)映画でした。
Intersteller:有人惑星間航行
地球が滅亡するので、地球人の移住先となる新たなる惑星を探すのです。
サウンド(音)がリアルです。迫力があります。
パイロットは、今は農夫をしている男性ですが、以前は宇宙飛行士(エンジニア)だったそうです。
男性には、娘と息子がいます。老いた父がいます。妻はいません。病死したようです。
なんだかんだと理屈が多い映画ですが、まずは、映像を楽しむ映画です。
宇宙空間や惑星の風景が雄大です。
『家族』とか、『親子』の愛情を大切にする映画です。
アメリカ合衆国は離婚が多い国なので不思議です。だから、『愛』を大切にしようというメッセージがあるのだろうか。
正直、くどい理屈がつまらない。
アポロが月に行ったのはウソだったみたいな話が出ます。自分が小学生の時に白黒テレビで観ました。あれがウソだったとは思いたくありません。
話の展開は平面的です。
政府の組織ですが秘密の組織だそうです。
『ワームホール』というところを通れば、速く目的の星に行けるそうです。
『ワームホール』は、ふたつの地点をつなぐ通路なのですが、ふたつの地点を書いた紙を曲げて、地点同士を合わせると円になる。そして、その空間は、球体になるという考えです。
途中、ブラックホールに吸い込まれるというような不安な話も出ます。だから気をつけなければなりません。ブラックホール:極端に重力が強い天体。入ると抜け出せなくなる。
宇宙と地球では時間の経過が異なる。
宇宙にある惑星の1時間が、地球では7年間だそうです。
最後のほうでは、主役の男性(父親)よりも地球にいた娘のほうが老齢になっていました。
理屈っぽい会話が続きます。
『地球は恵(めぐみ)の大地、恵みの星』です。
解読したメッセージとして、『STAY(ステイ。ここにいて。ここでじっとしていて)』があります。
そして、腕時計がからんできます。
モールス信号の話もからんできます。
う~む。映画だからか、『給料』の話が出ない。
仕事をして、いくらもらえるのかは、大事な話です。
宇宙というのは本来、無音の世界だと思います。
大きなBGM(バックグラウンドミュージック)が、ときおりわずらわしい。
次から次へとセリフが続きますが、現実的な内容ではありません。
4つの直方体がつながったような形のロボット出てきます。
ロボットはしゃべります。なかなかいい。
雄大な映像を(パニックシーンですが)楽しむ映画です。
チームはあるけれど、だれが司令塔になるのかわかりません。秩序がありません。
人間だから、仲間の裏切りもあります。自分の命を捨ててでも使命を果たすという気持ちのまっすぐな隊員ばかりではありません。自分の命がなにより大事です。
地球から宇宙船へのビデオメッセージはあまりに感情的な内容です。
映画を観ている人の感情を動かすようにつくられたメッセージの文章です。
地球人が移住する候補の星がふたつあって、次にどちらの星に行くのか。選択をしなければなりません。燃料等から考えて、どちらかひとつしか行けません。
理論や学説でものを考えるのか、それとも、人間の愛(感情)でものを考えるかです。
愛は時間と空間を超える。だから愛を信じるというような言葉が出ます。暗示です。洗脳です。 まちがっています。
どちらの星を選択するかは、テレビ番組、『芸能人格付けチェック』ぐらい、むずかしい。
氷河期が来たかのような惑星の地表シーンが美しい。
白い世界。寒くて冷たい世界です。
『家族』の話が多い映画です。人が人であるための土台が、『家族』だそうです。
抽象的な話です。
映画製作者は、人間がもつ、『悪』をあぶり出そうとしているのか。
(でも内容としてはつまらない。言葉数ばかりが多い映画です)
映像は、南極の風景みたいです。
時間軸が交差するような空間が出ます。
現在と過去のいくつかのシーンが、同じ空間のあっちとこっちにあるのです。
三次元ではなく、五次元というような話がでます。
なんだかむずかしいのね。
五次元の世界に三次元の世界をつくる。
『重力』にこだわりあり。
トントンツートン、トンツートントン、モールス信号でメッセージを伝える。腕時計の秒針の動きを利用する。
『パパが救ってくれる』
(なんだか、古代史の卑弥呼(ひみこ)のようです)
ラストシーンまできて、まあ、こういう映画もあるわいなという感想でした。