2024年07月31日
ノートパソコントラブル ウィンドウズのブルースクリーン
ノートパソコントラブル ウィンドウズのブルースクリーン
7月19日金曜日にWindowsについて世界的なトラブルが発生しているとのネットニュースを見て、でもそれは、企業が対象みたいに書いてあって、ああ、個人である自分は関係ないなと安心していたら、報道が流れた翌々日日曜日の朝パソコンを立ち上げると、ブルースクリーン状態が始まりました。(ブルースクリーンとは、青を下地にした白文字での注意喚起表示です。『デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。自動的に再起動します』というメッセージが現れて、以降何度も再起動が繰り返されました。終わりがありません。ちょっとしたパニックに陥りました(おちいりました))。
すったもんだしましたが、時間をあけて何回か修復に挑戦して、夕方になって、自力で回復できました。ほっとしました。こんなこともあるんだと、びっくりしました。
再起動状態が延々と続くので、とりあえず、電源ボタンを長押しして(約10秒間)電源を落としました。
マニュアルを見ようとしたのですが、だいじにしすぎて、マニュアルをどこにしまったのか、見つかりません。
今年2月にこんなことがありました。
『固定電話の契約をNTTからほかの会社に変えたことがきっかけだったと思うのですが、屋内工事のあと、2週間以内に切り替わりますと言われて、屋内工事後5日目のお昼に電源を入れると変な画面が出てきました。
起動したら、『BitLocker(ビットロッカー)回復』という表示が出て、『回復キー(48文字の数字)』の入力を求められました。なんのことかわからず、『回復キー』、そんなものは知らないと思いこみ四苦八苦しながら操作をしました。そのうち、パソコンは、電源を入れてもうんともすんともいわなくなりました。だけど、さらにがんばってみました。
さんざん苦労して、パソコン購入時のマニュアルに、『回復キー』が、ノートパソコンを設定した時に、自分の手で鉛筆書きしてあるのを見つけました。恐ろしい思いをしました。良かった。本当に良かった。ほっとしました』
そのときに、マニュアル(取扱説明書)を大事に保管しておかねばならないと思い、どこかにしまったのですが、どこにしまったのかを思い出せません。
しかたなく、パソコンメーカーのホームページとか、ラインとかで、調べたり、問い合わせをしてみたりしましたが、休日であり、相手はAI(人工知能)であり、明確な答えが返ってきません。
とにかく、マニュアルを探そうということで、片付けを兼ねて、ていねいに整理整頓を始めたところ、今年3月にスマホが壊れて買い換えたときの携帯電話会社の紙袋にノートパソコンのマニュアルを見つけました。ほっとしました。
パソコンメーカーによってやり方が違うのでしょうが、マニュアルを見ながら、ノートパソコンを起動させました。
画面に、英語で書かれた、『起動メニュー』が表示されたので操作しました。
次に、ブルースクリーンの状態で、『BitLocker(ビットロッカー)』画面が出たので、回復キー(48文字の数字)を入力しました。次に、『続行』をクリックしてノートパソコンは短時間で元通りになりました。
ほっとしました。
どうして自分のノートパソコンがおかしくなったのだろうかと考えました。たぶん、『Windows365』を利用しているからでしょう。わたしは、サブスクリプション(サブスク)の年間使用契約で、ワードとかエクセルなどを利用しています。インターネットを利用して、データを、『クラウド(雲)』というところに保存しているので、その関係だろうと推測しました。
7月19日金曜日にWindowsについて世界的なトラブルが発生しているとのネットニュースを見て、でもそれは、企業が対象みたいに書いてあって、ああ、個人である自分は関係ないなと安心していたら、報道が流れた翌々日日曜日の朝パソコンを立ち上げると、ブルースクリーン状態が始まりました。(ブルースクリーンとは、青を下地にした白文字での注意喚起表示です。『デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。自動的に再起動します』というメッセージが現れて、以降何度も再起動が繰り返されました。終わりがありません。ちょっとしたパニックに陥りました(おちいりました))。
すったもんだしましたが、時間をあけて何回か修復に挑戦して、夕方になって、自力で回復できました。ほっとしました。こんなこともあるんだと、びっくりしました。
再起動状態が延々と続くので、とりあえず、電源ボタンを長押しして(約10秒間)電源を落としました。
マニュアルを見ようとしたのですが、だいじにしすぎて、マニュアルをどこにしまったのか、見つかりません。
今年2月にこんなことがありました。
『固定電話の契約をNTTからほかの会社に変えたことがきっかけだったと思うのですが、屋内工事のあと、2週間以内に切り替わりますと言われて、屋内工事後5日目のお昼に電源を入れると変な画面が出てきました。
起動したら、『BitLocker(ビットロッカー)回復』という表示が出て、『回復キー(48文字の数字)』の入力を求められました。なんのことかわからず、『回復キー』、そんなものは知らないと思いこみ四苦八苦しながら操作をしました。そのうち、パソコンは、電源を入れてもうんともすんともいわなくなりました。だけど、さらにがんばってみました。
さんざん苦労して、パソコン購入時のマニュアルに、『回復キー』が、ノートパソコンを設定した時に、自分の手で鉛筆書きしてあるのを見つけました。恐ろしい思いをしました。良かった。本当に良かった。ほっとしました』
そのときに、マニュアル(取扱説明書)を大事に保管しておかねばならないと思い、どこかにしまったのですが、どこにしまったのかを思い出せません。
しかたなく、パソコンメーカーのホームページとか、ラインとかで、調べたり、問い合わせをしてみたりしましたが、休日であり、相手はAI(人工知能)であり、明確な答えが返ってきません。
とにかく、マニュアルを探そうということで、片付けを兼ねて、ていねいに整理整頓を始めたところ、今年3月にスマホが壊れて買い換えたときの携帯電話会社の紙袋にノートパソコンのマニュアルを見つけました。ほっとしました。
パソコンメーカーによってやり方が違うのでしょうが、マニュアルを見ながら、ノートパソコンを起動させました。
画面に、英語で書かれた、『起動メニュー』が表示されたので操作しました。
次に、ブルースクリーンの状態で、『BitLocker(ビットロッカー)』画面が出たので、回復キー(48文字の数字)を入力しました。次に、『続行』をクリックしてノートパソコンは短時間で元通りになりました。
ほっとしました。
どうして自分のノートパソコンがおかしくなったのだろうかと考えました。たぶん、『Windows365』を利用しているからでしょう。わたしは、サブスクリプション(サブスク)の年間使用契約で、ワードとかエクセルなどを利用しています。インターネットを利用して、データを、『クラウド(雲)』というところに保存しているので、その関係だろうと推測しました。
2024年07月29日
インセプション アメリカ映画 2010年
インセプション アメリカ映画 2010年(平成22年) 2時間28分 動画配信サービス
インセプション:原因、起点。『開始』、『発端(ほったん)』
ドム・コブ(レオナルド・デカプリオ):夢をみている間に、脳内にある潜在意識から、貴重な秘密を盗み出すことを業務とするスペシャリスト(特定の分野に専門的で深い知識をもっている。特殊な技術をもっている)。産業スパイ。国際指名手配されている。アイデアを盗むことが仕事。そのことをエクストラクトという。エクストラクトは、『絞り出す。抽出する。取り出す』という意味。
サイトー(渡辺謙):日本人実業家。お金持ち
アーサー:ドム・コブの右腕。チームの頭脳
モル:ドム・コブの妻。死んでいる。
アリアドネ:大学生。チームの設計士。優秀な人材
イームス:偽装師。変装のプロ
ユスフ:調合師。薬剤師。睡眠薬を提供する。
ロバート・フィッシャー:産業スパイグループにとってのターゲット(獲物。えもの)。エネルギー複合企業の経営者。親から継いだ事業だが、父親とは仲が悪い。サイトーは、その企業をつぶしたい。ロバート・フィッシャーは、インセプションのことを知っていて、自分自身の脳に防衛のための対策をほどこしてある。
モーリス・フィッシャー:ロバート・フィッシャーの父親。
ピーター・ブラウニング:モーリス・フィッシャーの部下、ロバート・フィッシャーの同僚
ナッシュ:ドム・コブたちの同僚
マイルス教授:ドム・コブの妻であるモルの父親。ドム・コブの義父。
エレベータ―が出てきます。
重力が関係あります。
上の階層の重力は軽くて、下の階層の重力は重い。
時間は、上の階層の時間経過は速くて、下の階層の時間の経過は遅い。
第4階層:ドム・コブの夢(虚無)
第3階層:イームスの夢
第2階層:アーサーの夢
第1階層:ユスフの夢
第0階層:現実
なかなかややこしい。すんなり理解できない内容です。
なんの話かわからない。
夢の世界⇔現実の世界。
対象者が寝ている世界に入っていく。
今が夢か現実かを判断する道具が、金属製のコマです。
夢の中に入りこんで、アイデアを植え付けることができる。
俺たちが、心に種を植える。
夢の中なら妻子といっしょにいられる。(現実では、妻は死んでいる)
飛行機の中にいる大企業の経営者を眠らせて、意識の中に入っていく。
夢の中はおそらくニューヨークの市街地で、ドンパチ打ち合いが始まる。
観ていて何が何だかわかりません。
夢の中なのに、敵がいます。(夢の中に入られている人間は、この手法を知っていて、防衛のための対策が脳になされているのです)
最終的に、復活できないほどの状態(死んだみたい)になると、『虚無(きょむ)』という世界に堕ちる(おちる)らしい。現実に帰ってくることができなくなる。
なにやらむずかしい。想像ができない。
トーテムというのだろうか、金属製のコマが、映画全体の流れを象徴します。
時間の流れを表現していると感じます。
眠りながら異世界へ行く。
異世界で、敵(潜在意識)と戦う。
わけがわからなまま映像を観ています。
大きな音のBGM(バックグランドミュージック)が緊張感を高めます。うるさいと思うぐらい大きな音です。
爆発アクションシーンがあります。でもそれは、夢の中の出来事なのです。
父親と息子の対立があって、でも、最後にお互いの誤解が解けて、息子は復活したような状態になります。
父親からのメッセージは、父親である自分の物まねをするな(企業経営において)、息子に対して、自分のやり方で、経営をしなさいというアドバイスがあります。(ふたりが、厳しく対立するほどの問題点とは思えないのですが……)
金庫の中に遺言書があって、金庫を開けるための番号を知りたい。
夢の中で夢をみさせて、その夢の中でまた何かをする。ややこしい。
眠っている人たちは、仮死状態みたいになっています。ちょっとやそっとでは目覚めません。
階層の世界は先日観た宇宙SF映画の、『インターステラー アメリカ合衆国映画 2014年(平成26年)』みたいですが、先にできたのは、こちらのほうの映画です。(2010年の作品)。
あとで調べたら同じ監督でした。クリストファー・ノーラン氏です。さらに同監督は、先日アカデミー賞を受賞した、『オッペンハイマー』の監督でもあられました。わたしは無知でした。
わたしは、映画も文学も、なんとか賞受賞作品というものには興味が湧かない人間です。なんとか賞の授与式という儀式は、売上向上のための宣伝目的がメインで、審査の内容ほかは、仲間内(なかまうち)の自画自賛に見えてしまうのです。
受賞作というのは、主催者側にとって都合のいい作品が賞に選ばれるものだと判断しています。まあ、経過や結果として、演者や作家を育てるという意味合いはあると思います。
夢の中での『アイデア』は、ウィルスみたいなものらしい。
夢の中で、登場人物たちが、潜在意識(姿は人間たち)に追われています。夢をみている当事者は、夢にへんなものを植え付けられないために、敵に対抗する手段として、潜在意識をもつ訓練を受けているらしい。
登場人物たちが陰謀(いんぼう)をもって(夢をみている人物が経営する企業をつぶしたい。ライバル会社の経営者が渡辺謙さん。今回は、渡辺謙さん発端の悪だくみ計画の実行です)、夢をみている相手企業トップの夢の中に入って行ったという流れです。
死後の世界のような層があります。
主人公ドム・コブの妻モルがいる世界です。
どちらが現実?
なんとでも想像と設定ができてしまいます。
なんだかわからないまま観終えたのですが、最後に思ったのは、『人間は生きてなきゃいけない』ということでした。
ほかの方の感想を読みました。
高評価でした。
わたしにとっては、この映画は、難解でした。
インセプション:原因、起点。『開始』、『発端(ほったん)』
ドム・コブ(レオナルド・デカプリオ):夢をみている間に、脳内にある潜在意識から、貴重な秘密を盗み出すことを業務とするスペシャリスト(特定の分野に専門的で深い知識をもっている。特殊な技術をもっている)。産業スパイ。国際指名手配されている。アイデアを盗むことが仕事。そのことをエクストラクトという。エクストラクトは、『絞り出す。抽出する。取り出す』という意味。
サイトー(渡辺謙):日本人実業家。お金持ち
アーサー:ドム・コブの右腕。チームの頭脳
モル:ドム・コブの妻。死んでいる。
アリアドネ:大学生。チームの設計士。優秀な人材
イームス:偽装師。変装のプロ
ユスフ:調合師。薬剤師。睡眠薬を提供する。
ロバート・フィッシャー:産業スパイグループにとってのターゲット(獲物。えもの)。エネルギー複合企業の経営者。親から継いだ事業だが、父親とは仲が悪い。サイトーは、その企業をつぶしたい。ロバート・フィッシャーは、インセプションのことを知っていて、自分自身の脳に防衛のための対策をほどこしてある。
モーリス・フィッシャー:ロバート・フィッシャーの父親。
ピーター・ブラウニング:モーリス・フィッシャーの部下、ロバート・フィッシャーの同僚
ナッシュ:ドム・コブたちの同僚
マイルス教授:ドム・コブの妻であるモルの父親。ドム・コブの義父。
エレベータ―が出てきます。
重力が関係あります。
上の階層の重力は軽くて、下の階層の重力は重い。
時間は、上の階層の時間経過は速くて、下の階層の時間の経過は遅い。
第4階層:ドム・コブの夢(虚無)
第3階層:イームスの夢
第2階層:アーサーの夢
第1階層:ユスフの夢
第0階層:現実
なかなかややこしい。すんなり理解できない内容です。
なんの話かわからない。
夢の世界⇔現実の世界。
対象者が寝ている世界に入っていく。
今が夢か現実かを判断する道具が、金属製のコマです。
夢の中に入りこんで、アイデアを植え付けることができる。
俺たちが、心に種を植える。
夢の中なら妻子といっしょにいられる。(現実では、妻は死んでいる)
飛行機の中にいる大企業の経営者を眠らせて、意識の中に入っていく。
夢の中はおそらくニューヨークの市街地で、ドンパチ打ち合いが始まる。
観ていて何が何だかわかりません。
夢の中なのに、敵がいます。(夢の中に入られている人間は、この手法を知っていて、防衛のための対策が脳になされているのです)
最終的に、復活できないほどの状態(死んだみたい)になると、『虚無(きょむ)』という世界に堕ちる(おちる)らしい。現実に帰ってくることができなくなる。
なにやらむずかしい。想像ができない。
トーテムというのだろうか、金属製のコマが、映画全体の流れを象徴します。
時間の流れを表現していると感じます。
眠りながら異世界へ行く。
異世界で、敵(潜在意識)と戦う。
わけがわからなまま映像を観ています。
大きな音のBGM(バックグランドミュージック)が緊張感を高めます。うるさいと思うぐらい大きな音です。
爆発アクションシーンがあります。でもそれは、夢の中の出来事なのです。
父親と息子の対立があって、でも、最後にお互いの誤解が解けて、息子は復活したような状態になります。
父親からのメッセージは、父親である自分の物まねをするな(企業経営において)、息子に対して、自分のやり方で、経営をしなさいというアドバイスがあります。(ふたりが、厳しく対立するほどの問題点とは思えないのですが……)
金庫の中に遺言書があって、金庫を開けるための番号を知りたい。
夢の中で夢をみさせて、その夢の中でまた何かをする。ややこしい。
眠っている人たちは、仮死状態みたいになっています。ちょっとやそっとでは目覚めません。
階層の世界は先日観た宇宙SF映画の、『インターステラー アメリカ合衆国映画 2014年(平成26年)』みたいですが、先にできたのは、こちらのほうの映画です。(2010年の作品)。
あとで調べたら同じ監督でした。クリストファー・ノーラン氏です。さらに同監督は、先日アカデミー賞を受賞した、『オッペンハイマー』の監督でもあられました。わたしは無知でした。
わたしは、映画も文学も、なんとか賞受賞作品というものには興味が湧かない人間です。なんとか賞の授与式という儀式は、売上向上のための宣伝目的がメインで、審査の内容ほかは、仲間内(なかまうち)の自画自賛に見えてしまうのです。
受賞作というのは、主催者側にとって都合のいい作品が賞に選ばれるものだと判断しています。まあ、経過や結果として、演者や作家を育てるという意味合いはあると思います。
夢の中での『アイデア』は、ウィルスみたいなものらしい。
夢の中で、登場人物たちが、潜在意識(姿は人間たち)に追われています。夢をみている当事者は、夢にへんなものを植え付けられないために、敵に対抗する手段として、潜在意識をもつ訓練を受けているらしい。
登場人物たちが陰謀(いんぼう)をもって(夢をみている人物が経営する企業をつぶしたい。ライバル会社の経営者が渡辺謙さん。今回は、渡辺謙さん発端の悪だくみ計画の実行です)、夢をみている相手企業トップの夢の中に入って行ったという流れです。
死後の世界のような層があります。
主人公ドム・コブの妻モルがいる世界です。
どちらが現実?
なんとでも想像と設定ができてしまいます。
なんだかわからないまま観終えたのですが、最後に思ったのは、『人間は生きてなきゃいけない』ということでした。
ほかの方の感想を読みました。
高評価でした。
わたしにとっては、この映画は、難解でした。
2024年07月27日
かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった 絵本
かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった かいじゅうとドクターと取り組む2 怒り・かんしゃく 新井洋行 岡田俊・監修(児童精神科医) パイ インターナショナル
ふだんはおとなしそうに見えるかいじゅうポポリですが、怒るとびゅーんと狂暴になるようすが、ぶあつい表紙をめくると描いてあります。
赤い体に、頭の上に白い角(ツノ)を2本付けて、赤鬼みたいなかいじゅうポポリです。
体はそれほど大きくはありません。幼稚園児のイメージです。
ポポリのともだちなのか、そうでもなさそうなかいじゅうが、かいじゅう、『ゾムゾーラム』で、大きな体、白い体に水色の、せびれのようなものがついています。
おこりんぼだと、人が離れていきます。(ポポリはかいじゅうだから、かいじゅうたちが離れていきます)
おこりんぼは、最後はひとりぼっちになってしまいます。
人間界にいるクレーマーみたいなものです。(しつこく苦情を言うお客さん。あきらめないことを善(ぜん。いいこと))だと勘違いしている)
クレーマーは、自分が文句を言っても言い返せない立場の人に文句を言います。ほかに相手をしてくれる人がいないからです。典型的な弱い者いじめです。
クレーマーは、さびしんぼです。しかたがありません。いつも文句ばかり言っているので、いっしょにいても楽しくないから人が離れていきます。
さて、かいじゅうポポリは、クレーマーの類(たぐい)でしょうか。
『ポポリのしっぽって、おもしろいかたちだねえ』、とゾムゾーラムが言っただけで、パポリは真っ赤になって、からだがビッグになって、がおおおおおお!と怒り狂います。(いかりくるいます)
しっぽのことでばかにされたと思った。誤解です。
ポポリは頭が悪いのです。考えが不足しているのです。
さよならポポリです。ゾムゾーラムは、もうポポリには会いたくありません。
公園に、かいじゅうギブラとパーパルとスミスーイがいます。水遊びをしています。
ちょっと極端な設定で、お話がつくられています。
通りがかっただけのくせに、自分を仲間はずれにしたなと三人におこるポポリです。
(話のつくりすぎではなかろうか。おおげさです)
ポポリと三人のケンカが始まりました。
ポポリは自分勝手な人間(かいじゅう)なのです。
ポポリの言葉、『ぼくなんか、いなくなればいいんだ!』は、意味がとおりません。
(だれもいなくなればいいとは言っていません。迷惑だと言っているのです)
ポポリは、おなかがすいているから怒る(おこる)んじゃないだろうか。
おいしいごはんをおなかいっぱい食べればおこらなくなるんじゃないだろうか。
読み手であるわたしはそう考えました。
絵本の文字が、絵の役割を果たします。
文字が大きくなって、絵のようです。文字が、絵にとけこみます。
太くて大きな文字です。
自分に自信がないから怒る(おこる)ということはあります。自信:自分の価値や能力を信じること。自分は自分だから大丈夫(だいじょうぶ)だと自分を信じる心。
自信がないと不安になります。不安を吹き飛ばすために人に対して怒ります。(おこります)。力で自分の言うことをきかせようとします。
プアイズ:『いかりのマスターかいじゅう』だそうです。怒り(いかり)をコントロールするということだろうか。頭に白い角(ツノ)が生(は)えているひとつ目の小さなかいじゅうです。
この絵本では、『怒り(いかり)』を赤い色で表現してあります。赤色は怒りの色です。
なぜ怒り(いかり)が生まれるのかを考えます。
見開き2ページにわたって、とっても細かく、怒りが生まれる理由が絵付きで紹介されています。
自分に対して被害(不利益)があったときに怒り(いかり)が生まれるようです。
いろんな絵があって、ポケモンの種類みたいです。
自分がされてイヤなことは、人に対してやってはいけないとも考えることができます。
対策を考えます。
すぐにカッとこないで、時間の間(ま)をもちます。
いつも気持ちを100%に張りつめて(はりつめて)がんばっていると、予想外のことが起きたときに、そのことを受け止める余裕がなくなります。だから、力は常に100%発揮してはいけません。40%から60%ぐらいでいいのです。それで十分です。わたしはそう思います。
なにがどうなろうと、なんとかなるさと考える。
物事が行きどまりになることはありません。自分が損をするということはあります。損をしたり得をしたりしながら時は過ぎていきます。それはそうなるものだったと思えばいい。
世の中では、ネバーギブアップとか言って、あきらめたらいけないみたいな教えとか指導や指示があります。
あきらめてもいいのです。むしろ、じょうずにあきらめることを覚えたほうがいい。相手にじょうずに負けるのもこの世を生き抜く手段です。
顔で泣いて、心で笑っていればいいのです。
そういう人のまわりには人が集まります。孤独ではありません。
なにがなんでも自分の思いどおりにならないと、カッとなって、大声でどなったり、机をたたいたり、イスをけったりする人がいます。暴力で相手に自分の言うことをきかせようとします。
自分が悪いくせに、人が悪いと主張します。パワハラです。自分で自分の感情をコントロールできない人です。頭がおかしい。こどもです。案外、組織で有能だという人に多い。わたしは長いこと生きてきて、パワハラをする男の人や女の人を何人も見ました。あまりにもひどかったときに、『どうしてそんなに感情的になって怒鳴り続けるのですか。落ち着いて静かに話してください』と上司に言ったら、絶句されていました。(ぜっく。言葉が詰まって言い返すことができない)。本人の脳みそのなかに、想定していない状況が起きてしまったからなのでしょう。パワハラは心の病気です。薬はありません。本人自身が努力して自分の人格を変えようとしなければ治りません。(なおりません)。
世の中はなんとでもなるのです。そうなるしかないのです。極端な話、あなたがいなくてもなんとかなる。なんとかなるしかないのです。
おこりんぼのポポリと、ダーギーと、ペコバラスとが、ボードゲームをしています。
ルールのことで、ポポリが怒り(おこり)だしそうです。
なにがなんでも相手にゲームで勝つのではなく、じょうずに負けることも覚えたほうがいい。自分だけの幸せよりも全体の平和のほうが、自分にとっていいこともあります。そして、たかが、ゲームなのです。
昔、プロ野球で怒ってばかりいる監督(ほしの監督)が言っていました。『気持ちは熱くはなるけれど、最後は、しょせん野球です。たかが野球の話です。(広い世の中にあっては)小さな話です』。ほしの監督は、寛大な人だったのです。
だいじなことは、自分が勝っていい思いをするということではなく、みんなで楽しく遊べることなのです。あしたもまたいっしょに遊べるということは、気持ちがいいことなのです。
今度は、ポポリの前に、かいじゅうソーサラスが出てきて、ポポリをからかいはじめました。
怒り(いかり)をがまんする、がまんしたいポポリです。
笑いたいときには笑って、泣きたいときには泣いて、だって、人間だから(かいじゅうだけど)。ぼくは、おこりんぼかいじゅうじゃない。そんな気持ちになりました。
理屈(りくつ)はむずかしいけれど、この絵本をこどもに読んであげれば、こどもの気持ちは落ち着くでしょう。
昔、クレーマーとクレーマーがぶつかったらどうなるのかと思ったことがありました。
そうしたら、クレーマーとクレーマーがぶつかるシーンを見ました。
クレーマーにも、強い弱いがあるのだと知りました。強いクレーマーにぶつかると、弱いクレーマーは身を引きます。
もうひとつは、違うシーンでした。
クレーマーを見たクレーマーが言いました。『あの人はひどいクレーマーだ』、その人は自分がクレーマーだとは自覚していないのだということがわかりました。
もうひとつ付け加えると、クレーマーをじょうずに扱えるようになると、お金(お給料)が上がったり昇進(出世)したりすることもあります。そういうことができる人には、いい人が集まってきます。したたかに生きることでうまくいくことがあります。したたか:打たれ強くてしっかりしている。
なんだか、アンガーマネジメントの研修本を読むようでした。(怒り(いかり)をコントロールする)
ふだんはおとなしそうに見えるかいじゅうポポリですが、怒るとびゅーんと狂暴になるようすが、ぶあつい表紙をめくると描いてあります。
赤い体に、頭の上に白い角(ツノ)を2本付けて、赤鬼みたいなかいじゅうポポリです。
体はそれほど大きくはありません。幼稚園児のイメージです。
ポポリのともだちなのか、そうでもなさそうなかいじゅうが、かいじゅう、『ゾムゾーラム』で、大きな体、白い体に水色の、せびれのようなものがついています。
おこりんぼだと、人が離れていきます。(ポポリはかいじゅうだから、かいじゅうたちが離れていきます)
おこりんぼは、最後はひとりぼっちになってしまいます。
人間界にいるクレーマーみたいなものです。(しつこく苦情を言うお客さん。あきらめないことを善(ぜん。いいこと))だと勘違いしている)
クレーマーは、自分が文句を言っても言い返せない立場の人に文句を言います。ほかに相手をしてくれる人がいないからです。典型的な弱い者いじめです。
クレーマーは、さびしんぼです。しかたがありません。いつも文句ばかり言っているので、いっしょにいても楽しくないから人が離れていきます。
さて、かいじゅうポポリは、クレーマーの類(たぐい)でしょうか。
『ポポリのしっぽって、おもしろいかたちだねえ』、とゾムゾーラムが言っただけで、パポリは真っ赤になって、からだがビッグになって、がおおおおおお!と怒り狂います。(いかりくるいます)
しっぽのことでばかにされたと思った。誤解です。
ポポリは頭が悪いのです。考えが不足しているのです。
さよならポポリです。ゾムゾーラムは、もうポポリには会いたくありません。
公園に、かいじゅうギブラとパーパルとスミスーイがいます。水遊びをしています。
ちょっと極端な設定で、お話がつくられています。
通りがかっただけのくせに、自分を仲間はずれにしたなと三人におこるポポリです。
(話のつくりすぎではなかろうか。おおげさです)
ポポリと三人のケンカが始まりました。
ポポリは自分勝手な人間(かいじゅう)なのです。
ポポリの言葉、『ぼくなんか、いなくなればいいんだ!』は、意味がとおりません。
(だれもいなくなればいいとは言っていません。迷惑だと言っているのです)
ポポリは、おなかがすいているから怒る(おこる)んじゃないだろうか。
おいしいごはんをおなかいっぱい食べればおこらなくなるんじゃないだろうか。
読み手であるわたしはそう考えました。
絵本の文字が、絵の役割を果たします。
文字が大きくなって、絵のようです。文字が、絵にとけこみます。
太くて大きな文字です。
自分に自信がないから怒る(おこる)ということはあります。自信:自分の価値や能力を信じること。自分は自分だから大丈夫(だいじょうぶ)だと自分を信じる心。
自信がないと不安になります。不安を吹き飛ばすために人に対して怒ります。(おこります)。力で自分の言うことをきかせようとします。
プアイズ:『いかりのマスターかいじゅう』だそうです。怒り(いかり)をコントロールするということだろうか。頭に白い角(ツノ)が生(は)えているひとつ目の小さなかいじゅうです。
この絵本では、『怒り(いかり)』を赤い色で表現してあります。赤色は怒りの色です。
なぜ怒り(いかり)が生まれるのかを考えます。
見開き2ページにわたって、とっても細かく、怒りが生まれる理由が絵付きで紹介されています。
自分に対して被害(不利益)があったときに怒り(いかり)が生まれるようです。
いろんな絵があって、ポケモンの種類みたいです。
自分がされてイヤなことは、人に対してやってはいけないとも考えることができます。
対策を考えます。
すぐにカッとこないで、時間の間(ま)をもちます。
いつも気持ちを100%に張りつめて(はりつめて)がんばっていると、予想外のことが起きたときに、そのことを受け止める余裕がなくなります。だから、力は常に100%発揮してはいけません。40%から60%ぐらいでいいのです。それで十分です。わたしはそう思います。
なにがどうなろうと、なんとかなるさと考える。
物事が行きどまりになることはありません。自分が損をするということはあります。損をしたり得をしたりしながら時は過ぎていきます。それはそうなるものだったと思えばいい。
世の中では、ネバーギブアップとか言って、あきらめたらいけないみたいな教えとか指導や指示があります。
あきらめてもいいのです。むしろ、じょうずにあきらめることを覚えたほうがいい。相手にじょうずに負けるのもこの世を生き抜く手段です。
顔で泣いて、心で笑っていればいいのです。
そういう人のまわりには人が集まります。孤独ではありません。
なにがなんでも自分の思いどおりにならないと、カッとなって、大声でどなったり、机をたたいたり、イスをけったりする人がいます。暴力で相手に自分の言うことをきかせようとします。
自分が悪いくせに、人が悪いと主張します。パワハラです。自分で自分の感情をコントロールできない人です。頭がおかしい。こどもです。案外、組織で有能だという人に多い。わたしは長いこと生きてきて、パワハラをする男の人や女の人を何人も見ました。あまりにもひどかったときに、『どうしてそんなに感情的になって怒鳴り続けるのですか。落ち着いて静かに話してください』と上司に言ったら、絶句されていました。(ぜっく。言葉が詰まって言い返すことができない)。本人の脳みそのなかに、想定していない状況が起きてしまったからなのでしょう。パワハラは心の病気です。薬はありません。本人自身が努力して自分の人格を変えようとしなければ治りません。(なおりません)。
世の中はなんとでもなるのです。そうなるしかないのです。極端な話、あなたがいなくてもなんとかなる。なんとかなるしかないのです。
おこりんぼのポポリと、ダーギーと、ペコバラスとが、ボードゲームをしています。
ルールのことで、ポポリが怒り(おこり)だしそうです。
なにがなんでも相手にゲームで勝つのではなく、じょうずに負けることも覚えたほうがいい。自分だけの幸せよりも全体の平和のほうが、自分にとっていいこともあります。そして、たかが、ゲームなのです。
昔、プロ野球で怒ってばかりいる監督(ほしの監督)が言っていました。『気持ちは熱くはなるけれど、最後は、しょせん野球です。たかが野球の話です。(広い世の中にあっては)小さな話です』。ほしの監督は、寛大な人だったのです。
だいじなことは、自分が勝っていい思いをするということではなく、みんなで楽しく遊べることなのです。あしたもまたいっしょに遊べるということは、気持ちがいいことなのです。
今度は、ポポリの前に、かいじゅうソーサラスが出てきて、ポポリをからかいはじめました。
怒り(いかり)をがまんする、がまんしたいポポリです。
笑いたいときには笑って、泣きたいときには泣いて、だって、人間だから(かいじゅうだけど)。ぼくは、おこりんぼかいじゅうじゃない。そんな気持ちになりました。
理屈(りくつ)はむずかしいけれど、この絵本をこどもに読んであげれば、こどもの気持ちは落ち着くでしょう。
昔、クレーマーとクレーマーがぶつかったらどうなるのかと思ったことがありました。
そうしたら、クレーマーとクレーマーがぶつかるシーンを見ました。
クレーマーにも、強い弱いがあるのだと知りました。強いクレーマーにぶつかると、弱いクレーマーは身を引きます。
もうひとつは、違うシーンでした。
クレーマーを見たクレーマーが言いました。『あの人はひどいクレーマーだ』、その人は自分がクレーマーだとは自覚していないのだということがわかりました。
もうひとつ付け加えると、クレーマーをじょうずに扱えるようになると、お金(お給料)が上がったり昇進(出世)したりすることもあります。そういうことができる人には、いい人が集まってきます。したたかに生きることでうまくいくことがあります。したたか:打たれ強くてしっかりしている。
なんだか、アンガーマネジメントの研修本を読むようでした。(怒り(いかり)をコントロールする)
2024年07月26日
かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった 絵本
かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった かいじゅうとドクターと取り組む1 不安・、こわい気持ち 新井洋行 森野百合子・監修(児童精神科医/英国児童・思春期精神科専門医) パイ インターナショナル
こどもさん向けの絵本です。
かいじゅうたちは、ロボットに見えます。
かいじゅうたちは、鳥のようでもあり、小動物のようでもあり、虫のようでもあり、ポケモンたちのようでもあります。
かいじゅうといえば、ティラノザウルスとか、トリケラトプスとかの恐竜、ゴジラとか、ガメラとか、キングギドラとかの映画の主人公を思い浮かべますが、こちらの絵本の怪獣はロボットのようです。
かいじゅうたちは、それぞれが、幼稚園生か、小学校低学年のこどもたちに見えます。
かいじゅうたちは、だいたいが男の子に見えます。
『かいじゅう その1 モーモクロスのばあい』
モーモクロスと聞くと、ももいろクローバーZを思い出します。
モーモーと聞くと、牛の鳴き声を思い出します。
お話は、高所恐怖症のお話です。
高いところがにがてなのに、どういうわけか、モーモクロスというかいじゅうが、がけから飛び降りて、バンジージャンプにチャレンジするそうです。(わたしはやりません。100万円もらってもやりません)
ページをめくりました。
なんと!
モーモクロスの背中に、羽がはえました。ナイス!(ステキです)
自分にとって、いいふう(つごうの良いように)考える。自分の背中に羽が生えるからだいじょうぶ。
自己暗示ですな。自己催眠でもありますな。
バンジージャンプの結果は安全だとわかっているから、あとは、度胸だけです。
モーモクロスは、無事(ぶじ)にジャンプできました。(なるほど)
『かいじゅう その2 サスピッチのばあい』
サスピッチは注射がキライだそうです。(注射が好きだという人をわたしは聞いたことがありません。わたしの場合は持病があって、4週間に1回、血液検査のために採血があります。毎回イヤだな~と思いますが健康管理のためですからしかたがありません。あきらめています)
注射対策が提示されました。体がカチンコチンになる(固まる)そうです。絵を見て笑えました。
固くなると注射針を刺(さ)せなくなるのではないか。
むしろ、とうふや、コンニャクのように柔らかくなったほうがいいのではないか。
リラックスしたほうが、いいとわたしは思います。
『かいじゅう その3 パルリラのばあい』
パルリラは、おおぜいの前で発表することがにがてだそうです。緊張するのです。まあ、だれでもそうでしょう。
ページをめくりました。どうかなあと思う対策です。
大きな息を吐いたら、お客さんが全員どこかへふっとんでいきました。
対策は、演じる技術を身につけるということです。演劇でなくても、ふつうの人でも自分ではない自分のようなものを演じながら仕事をしています。人間はみんな役者なのです。悪いことではありません。
『かいじゅう その4 ガラーブのばあい』
ガラーブは、暗いところがこわいそうです。
夜中はこわくてトイレに行けません。
ついに行けませんでした。(照明で明るくすればいいのに)
ガラーブは、おしっこがとまったと言いましたが、おねしょをしたかもしれません。
行かねばならないときは、行かねばなりません。やらねばならないことは、歯をくいしばってやらねばなりません。
最初は、ゆっくり、少しずつでやっていけば、だんだん慣れていきます。なにごとも、そのようにやれば、たいていは、うまくいきます。
全体のまとめに入りました。
パルリラが、自分たちは、逃げただけじゃないかとみんなに問題提起します。
こわいものから逃げたくない。(逃げてもいい時はあります)
『こわい』の原因は、『ゾワゾワ』だそうです。
そうしたら、ゾワゾワが4つ出てきました。黄色で、星みたいな形をしています。大きくはありません。
次に、ゾワゾワの親分のような、黄色いウニみたいなかいじゅうが出てきました。『ゾワゾワキング』だそうです。
うまくやるコツは、ゾワゾワをつぶすのではなくて、ゾワゾワと仲良しになることだそうです。
う~む。できることはできるし、できないことはできない。それでいいし、それだけのことだと、わたしは思います。
説明が抽象的で、こどもさんにはわかりにくい。
こどものころにはわからないことがあります。
人は、お金を手に入れて生活していくということです。
食べていくためにはお金がいるのです。
勉強だけをしていてもお金は懐に(ふところに)入ってきません。
おとなになるとわかります。
だから、つらいことがあっても、お金を手に入れるために、がんばったり、いやなことでもやったりできるのです。
お金をもらうとうれしくなるのです。
先日読んだ文章でなるほどと思うものがありました。
日本人は、宝くじで高額賞金が当たると、仕事を辞める(やめる)ことを考える。
外国人は、宝くじで当たったお金を資金にして、事業を始めて、さらにもうけることを考える。
日本人の気質をじょうずに言い当てていると感心しました。日本人は、ネガティブ(うしろ向き)なのです。
困ったことがあったときに励ましたり、なぐさめたりしてくれる仲間がいると心にいいということはあります。
ただ、人間的に同じようなタイプで、お互いの傷をなめ合う関係だと、愚痴をこぼしあうだけで、状況は好転せず、現状維持か、堕ちていく(おちていく)ことになります。
なかなかむずかしい。
こどもさん向けの絵本です。
かいじゅうたちは、ロボットに見えます。
かいじゅうたちは、鳥のようでもあり、小動物のようでもあり、虫のようでもあり、ポケモンたちのようでもあります。
かいじゅうといえば、ティラノザウルスとか、トリケラトプスとかの恐竜、ゴジラとか、ガメラとか、キングギドラとかの映画の主人公を思い浮かべますが、こちらの絵本の怪獣はロボットのようです。
かいじゅうたちは、それぞれが、幼稚園生か、小学校低学年のこどもたちに見えます。
かいじゅうたちは、だいたいが男の子に見えます。
『かいじゅう その1 モーモクロスのばあい』
モーモクロスと聞くと、ももいろクローバーZを思い出します。
モーモーと聞くと、牛の鳴き声を思い出します。
お話は、高所恐怖症のお話です。
高いところがにがてなのに、どういうわけか、モーモクロスというかいじゅうが、がけから飛び降りて、バンジージャンプにチャレンジするそうです。(わたしはやりません。100万円もらってもやりません)
ページをめくりました。
なんと!
モーモクロスの背中に、羽がはえました。ナイス!(ステキです)
自分にとって、いいふう(つごうの良いように)考える。自分の背中に羽が生えるからだいじょうぶ。
自己暗示ですな。自己催眠でもありますな。
バンジージャンプの結果は安全だとわかっているから、あとは、度胸だけです。
モーモクロスは、無事(ぶじ)にジャンプできました。(なるほど)
『かいじゅう その2 サスピッチのばあい』
サスピッチは注射がキライだそうです。(注射が好きだという人をわたしは聞いたことがありません。わたしの場合は持病があって、4週間に1回、血液検査のために採血があります。毎回イヤだな~と思いますが健康管理のためですからしかたがありません。あきらめています)
注射対策が提示されました。体がカチンコチンになる(固まる)そうです。絵を見て笑えました。
固くなると注射針を刺(さ)せなくなるのではないか。
むしろ、とうふや、コンニャクのように柔らかくなったほうがいいのではないか。
リラックスしたほうが、いいとわたしは思います。
『かいじゅう その3 パルリラのばあい』
パルリラは、おおぜいの前で発表することがにがてだそうです。緊張するのです。まあ、だれでもそうでしょう。
ページをめくりました。どうかなあと思う対策です。
大きな息を吐いたら、お客さんが全員どこかへふっとんでいきました。
対策は、演じる技術を身につけるということです。演劇でなくても、ふつうの人でも自分ではない自分のようなものを演じながら仕事をしています。人間はみんな役者なのです。悪いことではありません。
『かいじゅう その4 ガラーブのばあい』
ガラーブは、暗いところがこわいそうです。
夜中はこわくてトイレに行けません。
ついに行けませんでした。(照明で明るくすればいいのに)
ガラーブは、おしっこがとまったと言いましたが、おねしょをしたかもしれません。
行かねばならないときは、行かねばなりません。やらねばならないことは、歯をくいしばってやらねばなりません。
最初は、ゆっくり、少しずつでやっていけば、だんだん慣れていきます。なにごとも、そのようにやれば、たいていは、うまくいきます。
全体のまとめに入りました。
パルリラが、自分たちは、逃げただけじゃないかとみんなに問題提起します。
こわいものから逃げたくない。(逃げてもいい時はあります)
『こわい』の原因は、『ゾワゾワ』だそうです。
そうしたら、ゾワゾワが4つ出てきました。黄色で、星みたいな形をしています。大きくはありません。
次に、ゾワゾワの親分のような、黄色いウニみたいなかいじゅうが出てきました。『ゾワゾワキング』だそうです。
うまくやるコツは、ゾワゾワをつぶすのではなくて、ゾワゾワと仲良しになることだそうです。
う~む。できることはできるし、できないことはできない。それでいいし、それだけのことだと、わたしは思います。
説明が抽象的で、こどもさんにはわかりにくい。
こどものころにはわからないことがあります。
人は、お金を手に入れて生活していくということです。
食べていくためにはお金がいるのです。
勉強だけをしていてもお金は懐に(ふところに)入ってきません。
おとなになるとわかります。
だから、つらいことがあっても、お金を手に入れるために、がんばったり、いやなことでもやったりできるのです。
お金をもらうとうれしくなるのです。
先日読んだ文章でなるほどと思うものがありました。
日本人は、宝くじで高額賞金が当たると、仕事を辞める(やめる)ことを考える。
外国人は、宝くじで当たったお金を資金にして、事業を始めて、さらにもうけることを考える。
日本人の気質をじょうずに言い当てていると感心しました。日本人は、ネガティブ(うしろ向き)なのです。
困ったことがあったときに励ましたり、なぐさめたりしてくれる仲間がいると心にいいということはあります。
ただ、人間的に同じようなタイプで、お互いの傷をなめ合う関係だと、愚痴をこぼしあうだけで、状況は好転せず、現状維持か、堕ちていく(おちていく)ことになります。
なかなかむずかしい。
2024年07月25日
隣人X 邦画 2023年
隣人X 邦画 2023年(令和5年) 2時間 動画配信サービス
観始めからしばらくは、なんだこの映画は? という感じでしたが、終わってみればいい映画でした。さわやかな気持ちが最後に胸に残ります。
以下鑑賞しながらの感想の経過です。
宇宙人が、人間になりかわっているという無茶で無理な設定です。
SF映画の未来感覚はなく、週刊誌編集部記者たちの現実的な映像が続きます。
サイエンスフィクションだけど、うそくさい。
冒頭しばらくして、観ている自分は、主人公である林遣都さんが、宇宙人Xなんじゃなかろうかと思ってしまう。
人間が、宇宙人にスキャンされて、トレースされる。スキャンはわかりますが、トレースがわかりませんでした。
トレース:なぞるようにして、人間に姿を変えるということか。
ふたつの恋愛話が同時進行で流れていくストーリーでした。
途中、ありえないような状況設定なので、なんだかばかばかしくなって、どう楽しめばいい映画なのか困惑しました。
いえることは、週刊誌のネタにしてお金をもうけるために、ひとりの女性をだまして犠牲者にするという動機は不純です。つまらない。
雨の匂いが好き:変な表現だと思いました。
本がちらちらと出てくるのです。自分が読んだ本もあります。
『あひる 今村夏子 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)』、『博士の愛した数式 小川洋子 小学館』、青山美智子作品として、『赤と青とエスキース 青山美智子 PHP(かなりいい作品です)』、『お探し物は図書室まで 青山美智子 ポプラ社(読みました。なかなかおもしろい、いい本です。)』、『猫のお告げは樹の下で 青山美智子 宝島社文庫(読んだことがありません。そのうち読んでみます)』、『星の王子さま サン・テグジュペリ 新潮文庫(読んだことはありますが、良さがピンときませんでした)』
なんだか、盛り上がらない内容です。
宇宙人の何が恐怖なの?
宇宙人は、侵略者なの? そうではないような雰囲気です。
強調されることは、『相手を色眼鏡で観ない(先入観をもたない。とくに悪い方向で先入観をもたない』、『相手を外見で見るのではなく、自分の心で、相手の心を観る』、『かんじんなことは、目には見えないんだよ』
おとなが、ごっこ遊びをしているような映像に見えます。
施設に入所している認知症のおばあちゃんが、自分の指輪を息子の恋人である女性に渡しました。でも、息子は、週刊誌のトクダネ記事を書くために女性をだましているのです。とんでもない男です。
宇宙人の髪の毛のDNA鑑定はどうなっているのか。
握手をしたときに、電気が走ったのはどういう現象なのか。
いろいろあいまいです。
ロケ地は北海道の湖のほとりかと思っていたら琵琶湖周辺でした。彦根とか長浜はよく訪れたのですが、映像を観ても気づけませんでした。
伏線があります。
こどものころにすごした木造の古い家屋、宝くじ(スクラッチで、9マスのうちタテヨコナナメのいずれかで、同じマークが並べば当たりです)、おばあさんの大きな石がついた指輪(願いとか祈りがこめられています)。
マスコミの人間の傍若無人さがあります。ぼうじゃくぶじん:まわりに人がいても、勝手に押しかけてひどい行為を平然とする。かれらは、正義の味方ではありません。
トカゲのしっぽ切り、担当者のせいにして、担当者に責任をとってもらう。(手切れ金は渡す)
恋愛は、破談の方向へとものすごいスピードで進んでいきます。二組ともです。カップルは破たんします。ただ、映画ですから、ただそれだけでは終われません。現実では、お別れでしょう。とくに主人公は、あまりにもひどいことをしでかしました。
う~む。認知症入所施設の利用料が払えない理由がわかりませんでした。
年金に応じて払っているだろうし、払える人が入所できているはずです。利用料をとりはぐれたら施設は経営がたちいかなくなってしまいます。
よかれと思ってやっていても、相手に迷惑をかけていたということは、よくあることです。
人間の生活は、そんなものなのです。
時間が過ぎてから、あれはあれで良かったと思うしかないのです。
差別や偏見をのりこえて、共存しましょうというメッセージです。
いい映画でした。
(疑問)
途中、同じ人間が、いっぽうは逮捕されて、もういっぽうはふつうに生活しています。
意味を理解できませんでした。
もともと人間だった人物がいて、その人物をコピーした宇宙人がいるというように想像しました。
それぞれの存在の理屈はわかりません。同一人物の犯罪と逮捕というシーンはないほうが、話がすっきりします。
観始めからしばらくは、なんだこの映画は? という感じでしたが、終わってみればいい映画でした。さわやかな気持ちが最後に胸に残ります。
以下鑑賞しながらの感想の経過です。
宇宙人が、人間になりかわっているという無茶で無理な設定です。
SF映画の未来感覚はなく、週刊誌編集部記者たちの現実的な映像が続きます。
サイエンスフィクションだけど、うそくさい。
冒頭しばらくして、観ている自分は、主人公である林遣都さんが、宇宙人Xなんじゃなかろうかと思ってしまう。
人間が、宇宙人にスキャンされて、トレースされる。スキャンはわかりますが、トレースがわかりませんでした。
トレース:なぞるようにして、人間に姿を変えるということか。
ふたつの恋愛話が同時進行で流れていくストーリーでした。
途中、ありえないような状況設定なので、なんだかばかばかしくなって、どう楽しめばいい映画なのか困惑しました。
いえることは、週刊誌のネタにしてお金をもうけるために、ひとりの女性をだまして犠牲者にするという動機は不純です。つまらない。
雨の匂いが好き:変な表現だと思いました。
本がちらちらと出てくるのです。自分が読んだ本もあります。
『あひる 今村夏子 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)』、『博士の愛した数式 小川洋子 小学館』、青山美智子作品として、『赤と青とエスキース 青山美智子 PHP(かなりいい作品です)』、『お探し物は図書室まで 青山美智子 ポプラ社(読みました。なかなかおもしろい、いい本です。)』、『猫のお告げは樹の下で 青山美智子 宝島社文庫(読んだことがありません。そのうち読んでみます)』、『星の王子さま サン・テグジュペリ 新潮文庫(読んだことはありますが、良さがピンときませんでした)』
なんだか、盛り上がらない内容です。
宇宙人の何が恐怖なの?
宇宙人は、侵略者なの? そうではないような雰囲気です。
強調されることは、『相手を色眼鏡で観ない(先入観をもたない。とくに悪い方向で先入観をもたない』、『相手を外見で見るのではなく、自分の心で、相手の心を観る』、『かんじんなことは、目には見えないんだよ』
おとなが、ごっこ遊びをしているような映像に見えます。
施設に入所している認知症のおばあちゃんが、自分の指輪を息子の恋人である女性に渡しました。でも、息子は、週刊誌のトクダネ記事を書くために女性をだましているのです。とんでもない男です。
宇宙人の髪の毛のDNA鑑定はどうなっているのか。
握手をしたときに、電気が走ったのはどういう現象なのか。
いろいろあいまいです。
ロケ地は北海道の湖のほとりかと思っていたら琵琶湖周辺でした。彦根とか長浜はよく訪れたのですが、映像を観ても気づけませんでした。
伏線があります。
こどものころにすごした木造の古い家屋、宝くじ(スクラッチで、9マスのうちタテヨコナナメのいずれかで、同じマークが並べば当たりです)、おばあさんの大きな石がついた指輪(願いとか祈りがこめられています)。
マスコミの人間の傍若無人さがあります。ぼうじゃくぶじん:まわりに人がいても、勝手に押しかけてひどい行為を平然とする。かれらは、正義の味方ではありません。
トカゲのしっぽ切り、担当者のせいにして、担当者に責任をとってもらう。(手切れ金は渡す)
恋愛は、破談の方向へとものすごいスピードで進んでいきます。二組ともです。カップルは破たんします。ただ、映画ですから、ただそれだけでは終われません。現実では、お別れでしょう。とくに主人公は、あまりにもひどいことをしでかしました。
う~む。認知症入所施設の利用料が払えない理由がわかりませんでした。
年金に応じて払っているだろうし、払える人が入所できているはずです。利用料をとりはぐれたら施設は経営がたちいかなくなってしまいます。
よかれと思ってやっていても、相手に迷惑をかけていたということは、よくあることです。
人間の生活は、そんなものなのです。
時間が過ぎてから、あれはあれで良かったと思うしかないのです。
差別や偏見をのりこえて、共存しましょうというメッセージです。
いい映画でした。
(疑問)
途中、同じ人間が、いっぽうは逮捕されて、もういっぽうはふつうに生活しています。
意味を理解できませんでした。
もともと人間だった人物がいて、その人物をコピーした宇宙人がいるというように想像しました。
それぞれの存在の理屈はわかりません。同一人物の犯罪と逮捕というシーンはないほうが、話がすっきりします。
2024年07月24日
希望のひとしずく キース・カラブレーゼ
希望のひとしずく キース・カラブレーゼ 代田亜香子(だいた・あかこ)訳 理論社
(1回目の本読み)
最後までページをゆっくりめくります。
『主な登場人物』に、31人も書いてあります。『主な(おもな)』だから、ふつう数人ではなかろうか。ちょっと読むのがたいへんそう。だいじょうぶかなあ。
中学生たちの物語で児童文学です。
アーネスト・ウィルメット:1945年にできた大工場ウィルメット工業製作所の経営者のひとり息子で、大金持ちの家のこどもだそうです。アーネスト・ウィルメットのひいおじいさんが創業した。アーネスト・ウィルメットは跡継ぎの立場にあります。
アメリカ合衆国中西部にあるオハイオ州の高級住宅地に住んでいる。中学一年生になったばかりの12歳の彼は、『奇跡を信じている』そうです。
亡くなったおじいちゃんの名前が、エディ・ウィルメット。死ぬ8週間前に、屋根裏部屋の整理をアーネストに頼んで約束した。おじいちゃんは、アーネスト・ウィルメットが住む家とは別の家に住んでいた。アーネスト・ウィルメットは、屋根裏部屋でりっぱな『お絵かきセット』を見つけました。(このお絵かきセットが伏線になって、話をいい方向へと導いてくれます)
エディ・ウィルメットの弟がロバート(ロロ)で、心肥大(しんひだい。心臓の筋肉が厚くなり、心臓の機能が低下する)という病気で9歳のときに亡くなっています。ロロの親友が、ジャック・ホー。ジャック・ホーの家族を長年支えてきたのが、今は介護施設に入っている元刑事で、スタンリー・ドナン。アーネスト・ウィルメットは、自分の体が小柄であることを気にしているようすです。
最近両親のようすがおかしい。なにかを隠している。こどもの前では深刻な話をしない両親に対して、アーネスト・ウィルメットは不信感をもっています。
大家族がいいとして、両親は大きな家を建てたけれど、こどもは、アーネスト・ウィルメットひとりしか生まれなかった。
親の工場は経営が傾いているらしい。
アーネスト・ウィルメットは、忘れん坊のようです。ときどき、物を置き忘れます。
ライアン・ハーディ:父親が、アーネスト・ウィルメットの工場の従業員で現場監督をしている。人は人、自分は自分という考え方をする少年だそうです。
ライアン・ハーディは、お金持ちのアーネスト・ウィルメットをよくは思っていない。父親が従業員の立場なので、アーネスト・ウィルメットとはあまり関係をもちたくない。
アーネスト・ウィルメットは、エラそうにしていない。いつもニコニコしている。人なつっこくて、いつもゴキゲン。物事を明るく考える人間。そういうところが、ライアン・ハーディはキライだそうです。
ライアン・ハーディの向かいの家に住んでいるのが、アニー・ヘメルレ(体重が40キロくらいしかないおばあちゃん。少しぼけが始まっているようです)さん。
ヘメルレの孫娘が、テス。冒頭付近では、ヘメルレ宅の芝刈りをアルバイトとしてやっている。ヘメルレ家のおじいちゃんは二年前に亡くなった。ご夫人は、『(蓄えを。たくわえを)切り崩して生活』している。
ライアン・ハーディは、アーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメット宅の芝刈りもしていた。エディは、お金持ちなのに、『サウス』に住んでいたとあります。きっと、『サウス』は、お金持ちが住むようなところではないのでしょう。一般人が住むところなのでしょう。
ライアン・ハーディの母親の名前は、カレン・ハーディ。父親の名前は、ダグ・ハーディ。ライアン・ハーディには、あかちゃんのデクランという弟がいる。ライアン・ハーディの母親であるカレン・ハーディとアーネスト・ウィルメットの母親は仲がいい。
リジー・マコーマー:ライアン・ハーディと幼なじみの女子中学生でライアンに気があるみたいです。ママは看護師長をしている。ママの名前は、ジュリア・マコーマー。リジー・マコーマーのおばさんがパティ。パティの娘がチェルシーで、リジーからみていとこです。
チェルシーは、派手好きで、チェルシーは、リジー・マコーマーの改造計画を始める。同じくパティの娘が、アンバーで、姉チェルシーとは性格が正反対。おとなしい。
リジー・マコーマー本人は成績優秀、読書大好き。でも、おとぎ話はキライだそうです。母ジュリア・マコーマーと同じ病院で働いているドクターが、トム・シェイ。同じく看護師が、ジーン。ジーンのカレシが、エアライン(航空会社)の係員で、ドリュー。
ママは離婚している。今のママにはどうもカレシがいる。リジー・マコーマーは、実父のパパに会いたい。
リジー・マコーマーは、お化粧などをして、きれいになりたい。
ウィンストン・パティル:転校生で引っ越してきたばかり。まだ友だちがいない。いつも絵を描いている。パパはドクターで、評判のいい外科医。世界をまたにかけている。(回っている)。
シカゴからオハイオ州クリフ・ドネリーに引っ越してきた。違和感が大きい。
ウィンストン・パティルは、インド系のファミリーの一員。人種が多いシカゴでは溶け込めたが、いなかであるクリフ・ドネリーでは、アウェイ感満載(まんさい。浮いている。敵地。歓迎されていない。避けられている)
トミー・ブリックス:いじめっこ。三人兄弟の末っ子。兄ふたりは問題児。長男ウェイドは傷害罪で刑務所にいる。次男サムは海兵隊にいるが、刑務所と海兵隊とどちらかを選べと裁判で言われて海兵隊を選んだ。
トミー・ブリックスは、実は乱暴者ではない。父親のハーラン・ブリックスが酒飲み、ふたりの兄が乱暴者であることから近所の人たちにトミー・ブリックスもおかしいと思われている。トミー・ブリックスは、そのことで気持ちに迷いがある。
海兵隊に入った次兄サムの工具:兄がトミー・ブリックスに預けた。酒飲みのオヤジに見つかるとオヤジは工具を売却して酒を買ってしまう。トミー・ブリックスは、工具を学校のロッカーの壁の奥に隠したい。
アーロン・ロビネット:ビッグフットがいると信じている。(ビッグフット:足が大きい? アメリカ合衆国の話。大きな猿人(えんじん)に見えます)。サスクワッチ:未確認動物。大きな足跡、毛むくじゃらの体。
ジェイミー・ダール:アーロン・ロビネットの親友。ビッグフットの存在は信じていない。父親は刑事で、名前は、アート・ダール。アート・ダールの甥っ子が、バディで、森でタバコを吸っている。
ジェシュ・レディガー:海兵隊員の兄マット・レディが-が、アフガニスタンで亡くなった。マット・レディガ-の親友が、アフガニスタンから帰国した元海兵隊員のチャド・フィネガン。
ペイジ・バーネット:美人の人気者。弟のセス(小学一年生)が字を読めないことを心配している。(識字障害だろうか。伊予原新作品(いよはら・しん作品)、『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 文藝春秋』に書いてありました。文字のフォント(デザイン)で、ディスレクシアの人でも文字や文章を読めることがある。
マーカス・アール:担任の先生。男性。想像力が豊かで話がじょうず。マーカル・アールの大学の同級生で、元カノで(カノジョ)、テレビの放送記者が、アンドレア・チェイス。
アンドレア・チェイスはいい人ではありません。地域のゴシップ(うわさ話)をネタにして、お金もうけになる記事を書く人です。後半で、トラブルの原因になります。見た目は美しく賢く仕事で成功しているそうです。強くて自身に満ちあふれているそうです。
マーカス・アールの昔の日曜学校の先生が、エヴリン・リーヴスで、本を書いている。アール先生は、ライアン・ハーディのお気に入りの先生。生徒に人気がある。服装はセンスがなくダサイ。背が高い。両親の人種が異なっているのでハーフだが、両親の民族が不明。ライアン・ハーディのクラスで、英語とホームルームを担当している。
トルーマン:中学校の用務員。何十年も働いている。
ネイト・コリンズ:消防署長で、元海兵隊員
アート・ダール:ジェイミー・ダールの父親。刑事をしている。甥っ子が(おいっこ)、バディ。
ジェイニー・ダベンポート:高校二年生。図書館でボランティアをしている。
コンウェー:ジェイニー・ダベンポートがボランティアをしている図書館の司書。5歳の息子ジェイソンがいる。
ブロディリック先生:ジェイニー・ダベンポートの通う高校の生物の先生。
ビルクス:アーネスト・ウィルメットの父親の会社経営資金に関する相談相手。
ハックウェル:理科の先生。
うしろのほうにある訳者あとがきを読みました。
主人公は、三人の中学生だそうです。
その三人が、通称、『残念な町』で、奇跡を起こすそうです。
ジグソーパズルの小さなピースが集まって、やがて美しい絵ができあがるような感覚だそうです。
人の思いやりとか想像力で、奇跡を起こすというメッセージがあるそうです。
(2回目の本読み)
ちいさな文章の固まりが順番に出てきます。
それぞれ語る人が異なります。
語る人を変えていく記述手法がとられています。
アーネスト・ウィルメットもライアン・ハーディも、きちんと話をしたことがないから、お互いを誤解しています。それぞれが思いこんでいるような相手の人格ではなさそうです。『世界は、誤解と錯覚で成り立っている』。以前、なにかの本でその言葉を読んだことがあります。真実でしょう。
ディする:相手を批判する。けなす。
おとこ運:めぐりあわせの良し悪し(あし)
クリフ・ドネリー:登場人物たちが住んでいる町の名称。人口22,177人。1835年にできた。(日本では1853年がペリーの黒船来航)
作者が、それぞれの人物になりきって、ひとり語りが続きます。心地よい。
ロッド・サーリング中学校:1930年代創立(日本だと昭和5年代)。校舎は3階建てで、広い中庭がある。
スケープ・ゴート:生贄(いけにえ)、犠牲。身代わり。
トンプキンス井戸:ノースサイド公園にある井戸。コインを投げて、願い事をする。言い伝えとして、孫の命を救うために身代わりになったのが、エゼキエル・トンプキンスという人物。この井戸が、あとあと物語の伏線になっていきます。
井戸の下につながる洞穴(ほらあな)があって、井戸の真下である洞穴の中にいると、願い事をしに来た井戸の上にいる人の願い事を願う声が聞こえるのです。おもしろいなあ。
ノースとサウス:読んでいるとどうも、ノースは、資本家(経営者。お金持ち)が住む地域で、サウスが、労働者が住む地域のようです。労働者は、お金持ちではないという比較があります。
サウスの人間は、おとなに告げ口はしないそうです。こどもの世界でトラブルがあったときは、おとなには話をせずに、こどもの世界で解決するそうです。
自然保護区があるそうです。ノースサイド公園に出口がある。
ノースサイド公園で、悪魔崇拝の儀式をやっているという噂がある。
(つづく)
ウィンストン・パティルがきっかけで、アーネスト・ウィルメットがからみ、ライアン・ハーディとトミー・ブリックスがケンカになりそうです。
トミー・ブリックスが、ウィンストン・パティルの絵をばかにした。それを見たアーネスト・ウィルメットがトミー・ブリックスを注意した。
アーネスト・ウィルメットは、父親が働く会社の経営者なので、ライアン・ハーディが仲介に入ったという流れです。トミー・ブリックスは、止めに入ったライアン・ハーディを不愉快に思ってケンカするぞ!になるのですが、トミー・ブリックスは、世間の評判と違って、頭の中身は暴力的ではないのです。彼の父親と兄ふたりが暴力的なのです。
トミー・ブリックスは、彼なりに迷い困っているのです。ライアン・ハーディと殴り合いのケンカはしたくないけれど、自分の威厳は保ちたい。いえるのは、トミー・ブリックスは、根っからのいじめっこじゃない。
いい話が続きます。
みんな、それぞれ、悩みをかかえています。
表面上見える人柄と本当の人格は異なっています。
69ページでちょっとびっくりしました。
『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパという文章が出てきました。
わたしは、去年の秋に、東京帝国劇場で、ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』を観劇しました。にぎやかでいい雰囲気でした。ウンパルンパ役の人たちもがんばっておられました。
色彩とか映像・音楽がきれいな舞台でした。
オッカムのカミソリ理論:ものごとを説明するときに必要以上に多くを仮定してはならない。
ティリー:アーネスト・ウィルメットがつくった架空のおばさん。今年の1月で87歳になる。
ダドリー:アーネスト・ウィルメットのいとこ。
デビッド・オルティーズ:米国プロ野球選手。
本のタイトル、『希望のひとしずく』の、ひとしずくは、コインのことをさすのだろうか。古井戸に願い事をしながら投げ込むコインのことです。古井戸の下にいる少年二人に願いが伝わって、少年たちが願いごとをかなえるように努力するという全体像でいいのだろうか。読み進めてみます。
アーネスト・ウィルメットのおじいちゃんの家の屋根裏にあるもの。
ボードゲーム(カラーフォーム。くっつけたりはがしたりできる)、靴下でつくったサルの人形、おもちゃのピストル、手づくりのキルト、古い消火器。
ヘメルレおばあちゃんが、大昔の写真を出してきます。白黒写真にこどもが3人写っています。14歳くらいの男の子(エディ・ウィルメット。アーネスト・ウィルメットの祖父)、9歳ぐらいの女の子(ヘメルレさん)、もうひとりの9歳ぐらいの男の子(エディ・ウィルメットの弟。ロバート。愛称がロロ。顔がアーネスト・ウィルメットにそっくり)。
リジー・マコーマーに、ライアン・ハーディがトンプキンス井戸の下にいたことがばれました。こんどは、ライアン・ハーディが、リジー・マコーマーをトンプキンス井戸の下に連れて行くことになりました。
ドリトスくさい:お菓子のドリトス(スナック菓子)のにおい。
輻輳不全(ふくそうふぜん):近くの文字を読もうとするときに、寄り目がうまくできない症状。医療系の話。ペイジ・バーネットの小学一年生の弟セスの症状。
カレン:ペイジ・バーネットの弟小学一年生セスの担任教師。
アーネスト・ウィルメットの亡くなった祖父が屋根裏部屋に遺してくれた(のこしてくれた)品物が、幸せの町の人たちの幸せにつながっていくというお話の流れです。
今度は消火器です。長さ1m近く。直径15センチ以上あります。古い消火器です。(その後、使うことになります)。エルクハート社製のヴィンテージ真鍮(しんちゅう)消火器。ヴィンテージ:古い。
4人組の高校生:男ふたり(バディ:好きなものは、タバコ、破壊すること、汚い茶色のコートを着ること(タバコが火災の原因になります)。
バディは、図書館でボランティアをしているジェニー・ダベンボートの父親で刑事のアート・ダールの甥(おい。兄弟姉妹のこども)。もうひとりの男子が、ドレイク)。女ふたり(ヘザーとマーゴ)。ドレイクとマーゴがカップル。
ジャック・ホー:9歳で亡くなったアーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメットの弟ロロ(ロバート)の親友。ロロが亡くなった日は、ロロの誕生日だった。その日に、ジャック・ホーの父親が家を出て行った。ジャック・ホーと母親が家に残された。
ジャック・ホーは、ロロへの誕生日プレゼントに、サルのぬいぐるみを贈ることにした。靴下でつくったサルの人形だった。(人形の中に秘密があります。『ホルヨークの赤いダイヤモンド』が人形に隠されていました。1952年(日本だと昭和27年)シカゴの豪商ユースタス・ホルヨークの地下室から盗まれたダイヤモンドです。ジャック・ホーの父親は盗みをする人でした)
チャド・フィネガン:海兵隊でアフガニスタンの戦争に行っていた。親友が、マット・レディガ-だったが、マットは地雷を踏んで亡くなった。
サスクワッチ:ビッグフット。体の大きな猿人のような生き物。足が大きい。
アーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメットが屋根裏に遺した品物は、彼の9歳で病死した弟ロロへのプレゼントだった。
ネイト・コリンズ:消防署長
シェイディ・レーンズ(介護施設の名称):金曜日にジャック・ホー(9歳で亡くなったアーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメットの弟ロロ(ロバート)の親友)が入所者スタンリー・ドナン(元刑事)に会いに行く。スタンリー・ドナンは、ジャック・ホーの父親が家を出たあと、ジャック・ホーと彼の母親の面倒を見た。ジャック・ホーの父親ベン・マッティングリーは空き巣狙いの犯罪者だった。拠点はイリノイ州シカゴ、インディアナ州のインディアナポリスで空き巣をしていた。
なかなかややこしい話です。日本人中学生が読むのにはむずかしい本です。
オルスン・マルドゥーン:盗品(宝石とか)の仲介屋。故買(こばい)
182ページで、ライアンとアーネストとリジーは、もうトンプキンス井戸の下には行かないことにしました。
(つづく)
アーネスト・ウィルメットの祖父宅の屋根裏にあったものから、『キルト(緑と青の柄のパッチワーク布)』と『古いおもちゃのピストル』をアーネスト・ウィルメットが持ち出して、ライアン・ハーディに預けました。
ヘメルレおばあさんが亡くなりました。
自宅の椅子に座ったまま、眠るように亡くなっていました。
911番:日本でいうところの119番と110番。救急、消防、警察に連絡する緊急用の電話番号。
ライアン・ハーディは、亡くなっているヘメルレさんにキルトをそーっとかけました。
ライアン・ハーディは泣きますが、眠るように死ねたら大往生(だいおうじょう。安らかに死ぬ)です。泣くことはありません。長寿を全うしたのです。まっとう:自分の役割を完全に果たした。
超悪趣味な茶色のコートを着た人物:喫煙男子高校生のバディのことです。タバコが火災の原因になりました。バディは、刑事アート・ダールの甥っ子です。おいっこ:兄弟姉妹のこども。叔父・甥の関係。ビッグフットの存在を信じているアーロン・ロビネットの親友ジェイミー・ダールの父親。
ハーラン・ブリックス:トミー・ブリックスの父親。
スラッピー・ジョー:サンドイッチの種類のひとつ。
イエロージャーナリズム:新聞の発行部数を伸ばすために、おおげさで感情的な報道をすること。
ジュリア・マコーマー:リジー・マコーマーの母親で看護師長。ER担当。ER:救急室、救急外来。
チャック:カメラマン。アンドレア・チェイスと行動を共にしている。
スキャンダル:不祥事、不正。
よくわからないのですが、トンプキンス井戸の下でこどもたちが、願いを聞いて、願いがかなうように行動したことが、テレビ記者に問題視されるのです。美談に裏事情ありです。そんなに、問題視することだろうか。
If only:「たられば」。仮定の話。もし~なら。
ジョシュ・レディガー:トンプキンス井戸で、お願いをした。アフガニスタンで戦死した兄のために家庭が壊れた。家族を元通りにしたい。
ウィンストン・パティルのおばあちゃん。インド人。
最後の一品(ひとしな)である、『おもちゃのピストル』はどうなるのだろう。
ワダ・パーヴ:インドのハンバーガー。
241ページにある、『ジニー』は、『ジーン』の間違いではなかろうか。ジーン:看護師。
243ページの歌の歌詞を見て、洋画『ペーパームーン』を思い出しました。
テス:ヘメルレおばあちゃんの孫娘。
246ページまで読みました。あと少しです。あと61ページぐらい。なかなかややこしい。
(つづく)
なかなかややこしい。
ミステリー(推理小説)のような展開になってきました。
亡くなったヘメルレおばあさんの孫娘であるテスがいます。
こどもたちの担任男性教師のマーカス・アールがいます。
父がアーネスト・ウィルメットの父親の従業員であるライアン・ハーディがいます。
警官が、アーネスト・ウィルメットの亡くなった祖父のエディ・ウィルメットの家から出てきます。
テレビの放送女性記者であるアンドレア・チェイスが手錠を付けられた状態で玄関から出てきます。
担任男性教師マーカス・アールが話をでっちあげた。(つくり話を成立させた)
9歳で亡くなったロロの親友のジャック・ホーの父親であるベン・マッティングリーは、ホルヨークの赤いダイヤを盗んだが単独犯ではない。
宝石の売買に関与したのは、マルドゥーンではない。
エドガー・ウィルメットが売買に関与した。エドガー・ウィルメットは、ウィルメット工業製作所の創設者である。
ここからがわからないことです。
リジー・マコーマーは、男の子ふたりと施設にいたと書いてありますが、施設とは、『トンプキンス井戸』のことを指すのだろうか。
男の子ふたりで、そのうちのひとりが、アーネスト・ウィルメットである。エドガー・ウィルメットのひ孫である。
エドガー・ウィルメットとベン・マッティングリーは共犯者である。
エドガー・ウィルメットは、自分の工場を利用して、ベン・マッティングリーが盗んで得たお金をロンダリングしていた。ロンダリング:資金洗浄。不正なお金を正当なお金にみせかける。
エドガー・ウィルメットが、盗品を自宅に隠していた。そして、その家を息子のエディ・ウィルメットが引き継いで死ぬまで住んだ。
地下室の壁が二重構造になっていて、いまでも、その中に、ベン・マッティングリーが盗んだ宝石やお金がいっぱい入っている。
3人目の協力者が、介護施設に入っている元刑事のスタンリー・ドナンである。
オーソン・マルドゥーンは、ベン・マッティングリーを殺していない。
スタンリー・ドナンが、ベン・マッティングリーを殺した。
なんだか、わかったような、わからないような筋書きです。
すべてが事実とも思えない。さらに、どんでん返しがあるかもしれません。
読み続けます。
(その後)
読み終えました。
長かった。
この物語の内容を中学生がすんなり理解できるとは思いにくい。読書感想文の課題図書として適しているとは思えませんでした。
では、継ぎ足しの感想メモです。
ドクター・トム・シェイ:スーツを着た背の高いイケメンのおじさん。リジー・マコーマーの看護師長である母親のジュリア・マコーマーの仕事仲間。心臓外科医。そして、ジュリア・マコーマーのカレシ。ただし、ジュリア・マコーマーには、家を出て行った夫がいます。その後、ジュリア・マコーマーとドクター・トムは結婚していますが、離婚が成立していたのか、婚姻中でも式だけでも挙げたのか(あげたのか)わからなかったのですが、おそらくきちんと離婚していて、結婚ができたのでしょう。
ヘメルレおばあさんが、ライアン・ハーディに、家の清掃等をしてくれた報酬を支払っていない話が出ます。払おうとしても、ライアン・ハーディが、もうもらってあるとウソを言い続けたのです。そのあたりの趣旨がどういう意味なのかわかりません。作者は読者に何を言いたいのだろう。日本人と外国人の感覚の違いがあるのかもしれません。
アドレナリン:ストレスに対抗するホルモン。
後半になるにしたがって、おとなの事情の話が入りこんできます。こども世界だけのきれいな話ではありません。
会社がつぶれるとか、お金のやりくりの話です。
危機をくぐりぬけるために芝居を打つ。(ウソでのりきる)
チャド・フィネガン:消防署の職員。
コリンズ署長:消防署長。
SF映画、『フラッシュゴードン』の写真が付いている箱に、古い光線銃のおもちゃが入っている。
ドリュー:看護師ジーンのカレシ。飛行場で登場受付の仕事をしている。
ミズ・チェイス:飛行場の受け付けで、ファーストクラスへのアップグレードをドリューに断られた美人の乗客。
エヴリン・リーヴス:マーカス・アール先生の昔の日曜学校の先生。本を書いている。
アンバー:リジー・マコーマーのいとこ。パティの妹。
民話とか、伝説とか、物語が必要な話が書いてあります。
子どもにおとなの言うことを聞かせるために物語が必要だという考えが示されます。
物語は人間を結びつける。人と人とのつながりをつくってくれる。
ラストで、文章を読んでいると、作者の気持ちは高揚しています。こうよう:精神や気分が高まっている。
複雑で長いお話でした。
人と人との出会いで、幸せが生まれる。
そんなことが書いてあったお話でした。
250ページの最初の数行の意味をとれませんでした。
<リジーが男の子ふたりと施設にいたっていってただろ?>
さきほども書きましたが、『施設』というのは、トンプキンス井戸のことだろうか? わたしにとっては謎です。
そこにいた3人の少年少女のことが、どうして、アーネスト・ウィルメットのひいおじいさんエドガー・ウィルメットの犯罪共犯者の話の証拠になるのだろうか。不可解でした。
すいぶん長い文章になってしまいましたが、最後に、主な人物一覧を並べておきます。
かなりややこしい。
アーネスト・ウィルメット:12歳、中学一年生、お金持ち工場経営者のひとり息子。
両親がいる。祖父が、エディ・ウィルメット。祖父の弟が、ロバート・ウィルメット(愛称がロロ)で、9歳の時に心肥大で亡くなった。ロバートウィルメット(ロロ)の親友がジャック・ホーで、ジャック・ホーの母子家庭の生活を支えていたのが、元刑事で、今は介護施設に入所しているスタンリー・ドナン。
ライアン・ハーディ:アーネスト・ウィルメットのクラスメート。
アーネスト・ウィルメットの父親が経営する会社で、ライアン・ハーディの父親が働いている。彼の父親は工場で現場監督をしている。
自宅の向かいにひとりぐらい高齢者のアニー・ヘメルレおばあちゃんが暮らしていて、ライアン・ハーディが、お宅の芝刈りのアルバイトをしている。
ライアン・ハーディの母親カレン・ハーディとアーネスト・ウィルメットの母親は仲がいい。
父親の名前は、ダグ・ハーディで、弟の名前はデグラン(まだあかちゃん)。
リジー・マコーマー:前記ふたりの生徒のクラスメート。
ライアン・ハーディに気があるみたい。(恋)
母親は、ジュリア・マコーマーで病院の看護師長をしている。夫とは離婚している。今は、カレシがいて、最後はそのカレシと結婚する。
母親姉妹であるパティがおばにあたる。
おばのパティの長女が、チェルシー(にぎやか)、次女が、アンバー(おとなしい)
ウィン・パテル:クラスメート。インド人男子。転校してきた。
いつも絵を描いている。
大都市シカゴから、田舎町のオハイオ州クリフ・ドネリーに引っ越してきた。
父親は、外科医。
トミー・ブリックス:クラスメート。
周囲からいじめっ子と言われているが、本当はそうではない。いい奴(やつ)
父と兄ふたりに恵まれていない。
酒乱の父、乱暴者の兄ふたり。長兄は刑務所に入っている。次兄は海兵隊にいる。
アーロン・ロビネット:クラスメート。
ビッグ・フット(野猿、巨人)がいると信じている。
ジェイミー・ダール:クラスメート。
アーロン・ロビネットの親友。父親が、刑事のアート・ダール。アート・ダールの甥っ子(おいっこ)がバディ。バディは不良の高校生男子。
ペイジ・バーネット:クラスメート。女生徒。
弟セス(小学一年生)が、字を読めない。
マーカス・アール:担任の男先生。ハーフ。
大学の同級生で元カノが、テレビ放送記者のアンドレア・チェイス。
マーカス・アールが関係する昔の日曜学校の先生が、エヴリン・リーヴスで、本を書く人。
(1回目の本読み)
最後までページをゆっくりめくります。
『主な登場人物』に、31人も書いてあります。『主な(おもな)』だから、ふつう数人ではなかろうか。ちょっと読むのがたいへんそう。だいじょうぶかなあ。
中学生たちの物語で児童文学です。
アーネスト・ウィルメット:1945年にできた大工場ウィルメット工業製作所の経営者のひとり息子で、大金持ちの家のこどもだそうです。アーネスト・ウィルメットのひいおじいさんが創業した。アーネスト・ウィルメットは跡継ぎの立場にあります。
アメリカ合衆国中西部にあるオハイオ州の高級住宅地に住んでいる。中学一年生になったばかりの12歳の彼は、『奇跡を信じている』そうです。
亡くなったおじいちゃんの名前が、エディ・ウィルメット。死ぬ8週間前に、屋根裏部屋の整理をアーネストに頼んで約束した。おじいちゃんは、アーネスト・ウィルメットが住む家とは別の家に住んでいた。アーネスト・ウィルメットは、屋根裏部屋でりっぱな『お絵かきセット』を見つけました。(このお絵かきセットが伏線になって、話をいい方向へと導いてくれます)
エディ・ウィルメットの弟がロバート(ロロ)で、心肥大(しんひだい。心臓の筋肉が厚くなり、心臓の機能が低下する)という病気で9歳のときに亡くなっています。ロロの親友が、ジャック・ホー。ジャック・ホーの家族を長年支えてきたのが、今は介護施設に入っている元刑事で、スタンリー・ドナン。アーネスト・ウィルメットは、自分の体が小柄であることを気にしているようすです。
最近両親のようすがおかしい。なにかを隠している。こどもの前では深刻な話をしない両親に対して、アーネスト・ウィルメットは不信感をもっています。
大家族がいいとして、両親は大きな家を建てたけれど、こどもは、アーネスト・ウィルメットひとりしか生まれなかった。
親の工場は経営が傾いているらしい。
アーネスト・ウィルメットは、忘れん坊のようです。ときどき、物を置き忘れます。
ライアン・ハーディ:父親が、アーネスト・ウィルメットの工場の従業員で現場監督をしている。人は人、自分は自分という考え方をする少年だそうです。
ライアン・ハーディは、お金持ちのアーネスト・ウィルメットをよくは思っていない。父親が従業員の立場なので、アーネスト・ウィルメットとはあまり関係をもちたくない。
アーネスト・ウィルメットは、エラそうにしていない。いつもニコニコしている。人なつっこくて、いつもゴキゲン。物事を明るく考える人間。そういうところが、ライアン・ハーディはキライだそうです。
ライアン・ハーディの向かいの家に住んでいるのが、アニー・ヘメルレ(体重が40キロくらいしかないおばあちゃん。少しぼけが始まっているようです)さん。
ヘメルレの孫娘が、テス。冒頭付近では、ヘメルレ宅の芝刈りをアルバイトとしてやっている。ヘメルレ家のおじいちゃんは二年前に亡くなった。ご夫人は、『(蓄えを。たくわえを)切り崩して生活』している。
ライアン・ハーディは、アーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメット宅の芝刈りもしていた。エディは、お金持ちなのに、『サウス』に住んでいたとあります。きっと、『サウス』は、お金持ちが住むようなところではないのでしょう。一般人が住むところなのでしょう。
ライアン・ハーディの母親の名前は、カレン・ハーディ。父親の名前は、ダグ・ハーディ。ライアン・ハーディには、あかちゃんのデクランという弟がいる。ライアン・ハーディの母親であるカレン・ハーディとアーネスト・ウィルメットの母親は仲がいい。
リジー・マコーマー:ライアン・ハーディと幼なじみの女子中学生でライアンに気があるみたいです。ママは看護師長をしている。ママの名前は、ジュリア・マコーマー。リジー・マコーマーのおばさんがパティ。パティの娘がチェルシーで、リジーからみていとこです。
チェルシーは、派手好きで、チェルシーは、リジー・マコーマーの改造計画を始める。同じくパティの娘が、アンバーで、姉チェルシーとは性格が正反対。おとなしい。
リジー・マコーマー本人は成績優秀、読書大好き。でも、おとぎ話はキライだそうです。母ジュリア・マコーマーと同じ病院で働いているドクターが、トム・シェイ。同じく看護師が、ジーン。ジーンのカレシが、エアライン(航空会社)の係員で、ドリュー。
ママは離婚している。今のママにはどうもカレシがいる。リジー・マコーマーは、実父のパパに会いたい。
リジー・マコーマーは、お化粧などをして、きれいになりたい。
ウィンストン・パティル:転校生で引っ越してきたばかり。まだ友だちがいない。いつも絵を描いている。パパはドクターで、評判のいい外科医。世界をまたにかけている。(回っている)。
シカゴからオハイオ州クリフ・ドネリーに引っ越してきた。違和感が大きい。
ウィンストン・パティルは、インド系のファミリーの一員。人種が多いシカゴでは溶け込めたが、いなかであるクリフ・ドネリーでは、アウェイ感満載(まんさい。浮いている。敵地。歓迎されていない。避けられている)
トミー・ブリックス:いじめっこ。三人兄弟の末っ子。兄ふたりは問題児。長男ウェイドは傷害罪で刑務所にいる。次男サムは海兵隊にいるが、刑務所と海兵隊とどちらかを選べと裁判で言われて海兵隊を選んだ。
トミー・ブリックスは、実は乱暴者ではない。父親のハーラン・ブリックスが酒飲み、ふたりの兄が乱暴者であることから近所の人たちにトミー・ブリックスもおかしいと思われている。トミー・ブリックスは、そのことで気持ちに迷いがある。
海兵隊に入った次兄サムの工具:兄がトミー・ブリックスに預けた。酒飲みのオヤジに見つかるとオヤジは工具を売却して酒を買ってしまう。トミー・ブリックスは、工具を学校のロッカーの壁の奥に隠したい。
アーロン・ロビネット:ビッグフットがいると信じている。(ビッグフット:足が大きい? アメリカ合衆国の話。大きな猿人(えんじん)に見えます)。サスクワッチ:未確認動物。大きな足跡、毛むくじゃらの体。
ジェイミー・ダール:アーロン・ロビネットの親友。ビッグフットの存在は信じていない。父親は刑事で、名前は、アート・ダール。アート・ダールの甥っ子が、バディで、森でタバコを吸っている。
ジェシュ・レディガー:海兵隊員の兄マット・レディが-が、アフガニスタンで亡くなった。マット・レディガ-の親友が、アフガニスタンから帰国した元海兵隊員のチャド・フィネガン。
ペイジ・バーネット:美人の人気者。弟のセス(小学一年生)が字を読めないことを心配している。(識字障害だろうか。伊予原新作品(いよはら・しん作品)、『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 文藝春秋』に書いてありました。文字のフォント(デザイン)で、ディスレクシアの人でも文字や文章を読めることがある。
マーカス・アール:担任の先生。男性。想像力が豊かで話がじょうず。マーカル・アールの大学の同級生で、元カノで(カノジョ)、テレビの放送記者が、アンドレア・チェイス。
アンドレア・チェイスはいい人ではありません。地域のゴシップ(うわさ話)をネタにして、お金もうけになる記事を書く人です。後半で、トラブルの原因になります。見た目は美しく賢く仕事で成功しているそうです。強くて自身に満ちあふれているそうです。
マーカス・アールの昔の日曜学校の先生が、エヴリン・リーヴスで、本を書いている。アール先生は、ライアン・ハーディのお気に入りの先生。生徒に人気がある。服装はセンスがなくダサイ。背が高い。両親の人種が異なっているのでハーフだが、両親の民族が不明。ライアン・ハーディのクラスで、英語とホームルームを担当している。
トルーマン:中学校の用務員。何十年も働いている。
ネイト・コリンズ:消防署長で、元海兵隊員
アート・ダール:ジェイミー・ダールの父親。刑事をしている。甥っ子が(おいっこ)、バディ。
ジェイニー・ダベンポート:高校二年生。図書館でボランティアをしている。
コンウェー:ジェイニー・ダベンポートがボランティアをしている図書館の司書。5歳の息子ジェイソンがいる。
ブロディリック先生:ジェイニー・ダベンポートの通う高校の生物の先生。
ビルクス:アーネスト・ウィルメットの父親の会社経営資金に関する相談相手。
ハックウェル:理科の先生。
うしろのほうにある訳者あとがきを読みました。
主人公は、三人の中学生だそうです。
その三人が、通称、『残念な町』で、奇跡を起こすそうです。
ジグソーパズルの小さなピースが集まって、やがて美しい絵ができあがるような感覚だそうです。
人の思いやりとか想像力で、奇跡を起こすというメッセージがあるそうです。
(2回目の本読み)
ちいさな文章の固まりが順番に出てきます。
それぞれ語る人が異なります。
語る人を変えていく記述手法がとられています。
アーネスト・ウィルメットもライアン・ハーディも、きちんと話をしたことがないから、お互いを誤解しています。それぞれが思いこんでいるような相手の人格ではなさそうです。『世界は、誤解と錯覚で成り立っている』。以前、なにかの本でその言葉を読んだことがあります。真実でしょう。
ディする:相手を批判する。けなす。
おとこ運:めぐりあわせの良し悪し(あし)
クリフ・ドネリー:登場人物たちが住んでいる町の名称。人口22,177人。1835年にできた。(日本では1853年がペリーの黒船来航)
作者が、それぞれの人物になりきって、ひとり語りが続きます。心地よい。
ロッド・サーリング中学校:1930年代創立(日本だと昭和5年代)。校舎は3階建てで、広い中庭がある。
スケープ・ゴート:生贄(いけにえ)、犠牲。身代わり。
トンプキンス井戸:ノースサイド公園にある井戸。コインを投げて、願い事をする。言い伝えとして、孫の命を救うために身代わりになったのが、エゼキエル・トンプキンスという人物。この井戸が、あとあと物語の伏線になっていきます。
井戸の下につながる洞穴(ほらあな)があって、井戸の真下である洞穴の中にいると、願い事をしに来た井戸の上にいる人の願い事を願う声が聞こえるのです。おもしろいなあ。
ノースとサウス:読んでいるとどうも、ノースは、資本家(経営者。お金持ち)が住む地域で、サウスが、労働者が住む地域のようです。労働者は、お金持ちではないという比較があります。
サウスの人間は、おとなに告げ口はしないそうです。こどもの世界でトラブルがあったときは、おとなには話をせずに、こどもの世界で解決するそうです。
自然保護区があるそうです。ノースサイド公園に出口がある。
ノースサイド公園で、悪魔崇拝の儀式をやっているという噂がある。
(つづく)
ウィンストン・パティルがきっかけで、アーネスト・ウィルメットがからみ、ライアン・ハーディとトミー・ブリックスがケンカになりそうです。
トミー・ブリックスが、ウィンストン・パティルの絵をばかにした。それを見たアーネスト・ウィルメットがトミー・ブリックスを注意した。
アーネスト・ウィルメットは、父親が働く会社の経営者なので、ライアン・ハーディが仲介に入ったという流れです。トミー・ブリックスは、止めに入ったライアン・ハーディを不愉快に思ってケンカするぞ!になるのですが、トミー・ブリックスは、世間の評判と違って、頭の中身は暴力的ではないのです。彼の父親と兄ふたりが暴力的なのです。
トミー・ブリックスは、彼なりに迷い困っているのです。ライアン・ハーディと殴り合いのケンカはしたくないけれど、自分の威厳は保ちたい。いえるのは、トミー・ブリックスは、根っからのいじめっこじゃない。
いい話が続きます。
みんな、それぞれ、悩みをかかえています。
表面上見える人柄と本当の人格は異なっています。
69ページでちょっとびっくりしました。
『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパという文章が出てきました。
わたしは、去年の秋に、東京帝国劇場で、ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』を観劇しました。にぎやかでいい雰囲気でした。ウンパルンパ役の人たちもがんばっておられました。
色彩とか映像・音楽がきれいな舞台でした。
オッカムのカミソリ理論:ものごとを説明するときに必要以上に多くを仮定してはならない。
ティリー:アーネスト・ウィルメットがつくった架空のおばさん。今年の1月で87歳になる。
ダドリー:アーネスト・ウィルメットのいとこ。
デビッド・オルティーズ:米国プロ野球選手。
本のタイトル、『希望のひとしずく』の、ひとしずくは、コインのことをさすのだろうか。古井戸に願い事をしながら投げ込むコインのことです。古井戸の下にいる少年二人に願いが伝わって、少年たちが願いごとをかなえるように努力するという全体像でいいのだろうか。読み進めてみます。
アーネスト・ウィルメットのおじいちゃんの家の屋根裏にあるもの。
ボードゲーム(カラーフォーム。くっつけたりはがしたりできる)、靴下でつくったサルの人形、おもちゃのピストル、手づくりのキルト、古い消火器。
ヘメルレおばあちゃんが、大昔の写真を出してきます。白黒写真にこどもが3人写っています。14歳くらいの男の子(エディ・ウィルメット。アーネスト・ウィルメットの祖父)、9歳ぐらいの女の子(ヘメルレさん)、もうひとりの9歳ぐらいの男の子(エディ・ウィルメットの弟。ロバート。愛称がロロ。顔がアーネスト・ウィルメットにそっくり)。
リジー・マコーマーに、ライアン・ハーディがトンプキンス井戸の下にいたことがばれました。こんどは、ライアン・ハーディが、リジー・マコーマーをトンプキンス井戸の下に連れて行くことになりました。
ドリトスくさい:お菓子のドリトス(スナック菓子)のにおい。
輻輳不全(ふくそうふぜん):近くの文字を読もうとするときに、寄り目がうまくできない症状。医療系の話。ペイジ・バーネットの小学一年生の弟セスの症状。
カレン:ペイジ・バーネットの弟小学一年生セスの担任教師。
アーネスト・ウィルメットの亡くなった祖父が屋根裏部屋に遺してくれた(のこしてくれた)品物が、幸せの町の人たちの幸せにつながっていくというお話の流れです。
今度は消火器です。長さ1m近く。直径15センチ以上あります。古い消火器です。(その後、使うことになります)。エルクハート社製のヴィンテージ真鍮(しんちゅう)消火器。ヴィンテージ:古い。
4人組の高校生:男ふたり(バディ:好きなものは、タバコ、破壊すること、汚い茶色のコートを着ること(タバコが火災の原因になります)。
バディは、図書館でボランティアをしているジェニー・ダベンボートの父親で刑事のアート・ダールの甥(おい。兄弟姉妹のこども)。もうひとりの男子が、ドレイク)。女ふたり(ヘザーとマーゴ)。ドレイクとマーゴがカップル。
ジャック・ホー:9歳で亡くなったアーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメットの弟ロロ(ロバート)の親友。ロロが亡くなった日は、ロロの誕生日だった。その日に、ジャック・ホーの父親が家を出て行った。ジャック・ホーと母親が家に残された。
ジャック・ホーは、ロロへの誕生日プレゼントに、サルのぬいぐるみを贈ることにした。靴下でつくったサルの人形だった。(人形の中に秘密があります。『ホルヨークの赤いダイヤモンド』が人形に隠されていました。1952年(日本だと昭和27年)シカゴの豪商ユースタス・ホルヨークの地下室から盗まれたダイヤモンドです。ジャック・ホーの父親は盗みをする人でした)
チャド・フィネガン:海兵隊でアフガニスタンの戦争に行っていた。親友が、マット・レディガ-だったが、マットは地雷を踏んで亡くなった。
サスクワッチ:ビッグフット。体の大きな猿人のような生き物。足が大きい。
アーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメットが屋根裏に遺した品物は、彼の9歳で病死した弟ロロへのプレゼントだった。
ネイト・コリンズ:消防署長
シェイディ・レーンズ(介護施設の名称):金曜日にジャック・ホー(9歳で亡くなったアーネスト・ウィルメットの祖父エディ・ウィルメットの弟ロロ(ロバート)の親友)が入所者スタンリー・ドナン(元刑事)に会いに行く。スタンリー・ドナンは、ジャック・ホーの父親が家を出たあと、ジャック・ホーと彼の母親の面倒を見た。ジャック・ホーの父親ベン・マッティングリーは空き巣狙いの犯罪者だった。拠点はイリノイ州シカゴ、インディアナ州のインディアナポリスで空き巣をしていた。
なかなかややこしい話です。日本人中学生が読むのにはむずかしい本です。
オルスン・マルドゥーン:盗品(宝石とか)の仲介屋。故買(こばい)
182ページで、ライアンとアーネストとリジーは、もうトンプキンス井戸の下には行かないことにしました。
(つづく)
アーネスト・ウィルメットの祖父宅の屋根裏にあったものから、『キルト(緑と青の柄のパッチワーク布)』と『古いおもちゃのピストル』をアーネスト・ウィルメットが持ち出して、ライアン・ハーディに預けました。
ヘメルレおばあさんが亡くなりました。
自宅の椅子に座ったまま、眠るように亡くなっていました。
911番:日本でいうところの119番と110番。救急、消防、警察に連絡する緊急用の電話番号。
ライアン・ハーディは、亡くなっているヘメルレさんにキルトをそーっとかけました。
ライアン・ハーディは泣きますが、眠るように死ねたら大往生(だいおうじょう。安らかに死ぬ)です。泣くことはありません。長寿を全うしたのです。まっとう:自分の役割を完全に果たした。
超悪趣味な茶色のコートを着た人物:喫煙男子高校生のバディのことです。タバコが火災の原因になりました。バディは、刑事アート・ダールの甥っ子です。おいっこ:兄弟姉妹のこども。叔父・甥の関係。ビッグフットの存在を信じているアーロン・ロビネットの親友ジェイミー・ダールの父親。
ハーラン・ブリックス:トミー・ブリックスの父親。
スラッピー・ジョー:サンドイッチの種類のひとつ。
イエロージャーナリズム:新聞の発行部数を伸ばすために、おおげさで感情的な報道をすること。
ジュリア・マコーマー:リジー・マコーマーの母親で看護師長。ER担当。ER:救急室、救急外来。
チャック:カメラマン。アンドレア・チェイスと行動を共にしている。
スキャンダル:不祥事、不正。
よくわからないのですが、トンプキンス井戸の下でこどもたちが、願いを聞いて、願いがかなうように行動したことが、テレビ記者に問題視されるのです。美談に裏事情ありです。そんなに、問題視することだろうか。
If only:「たられば」。仮定の話。もし~なら。
ジョシュ・レディガー:トンプキンス井戸で、お願いをした。アフガニスタンで戦死した兄のために家庭が壊れた。家族を元通りにしたい。
ウィンストン・パティルのおばあちゃん。インド人。
最後の一品(ひとしな)である、『おもちゃのピストル』はどうなるのだろう。
ワダ・パーヴ:インドのハンバーガー。
241ページにある、『ジニー』は、『ジーン』の間違いではなかろうか。ジーン:看護師。
243ページの歌の歌詞を見て、洋画『ペーパームーン』を思い出しました。
テス:ヘメルレおばあちゃんの孫娘。
246ページまで読みました。あと少しです。あと61ページぐらい。なかなかややこしい。
(つづく)
なかなかややこしい。
ミステリー(推理小説)のような展開になってきました。
亡くなったヘメルレおばあさんの孫娘であるテスがいます。
こどもたちの担任男性教師のマーカス・アールがいます。
父がアーネスト・ウィルメットの父親の従業員であるライアン・ハーディがいます。
警官が、アーネスト・ウィルメットの亡くなった祖父のエディ・ウィルメットの家から出てきます。
テレビの放送女性記者であるアンドレア・チェイスが手錠を付けられた状態で玄関から出てきます。
担任男性教師マーカス・アールが話をでっちあげた。(つくり話を成立させた)
9歳で亡くなったロロの親友のジャック・ホーの父親であるベン・マッティングリーは、ホルヨークの赤いダイヤを盗んだが単独犯ではない。
宝石の売買に関与したのは、マルドゥーンではない。
エドガー・ウィルメットが売買に関与した。エドガー・ウィルメットは、ウィルメット工業製作所の創設者である。
ここからがわからないことです。
リジー・マコーマーは、男の子ふたりと施設にいたと書いてありますが、施設とは、『トンプキンス井戸』のことを指すのだろうか。
男の子ふたりで、そのうちのひとりが、アーネスト・ウィルメットである。エドガー・ウィルメットのひ孫である。
エドガー・ウィルメットとベン・マッティングリーは共犯者である。
エドガー・ウィルメットは、自分の工場を利用して、ベン・マッティングリーが盗んで得たお金をロンダリングしていた。ロンダリング:資金洗浄。不正なお金を正当なお金にみせかける。
エドガー・ウィルメットが、盗品を自宅に隠していた。そして、その家を息子のエディ・ウィルメットが引き継いで死ぬまで住んだ。
地下室の壁が二重構造になっていて、いまでも、その中に、ベン・マッティングリーが盗んだ宝石やお金がいっぱい入っている。
3人目の協力者が、介護施設に入っている元刑事のスタンリー・ドナンである。
オーソン・マルドゥーンは、ベン・マッティングリーを殺していない。
スタンリー・ドナンが、ベン・マッティングリーを殺した。
なんだか、わかったような、わからないような筋書きです。
すべてが事実とも思えない。さらに、どんでん返しがあるかもしれません。
読み続けます。
(その後)
読み終えました。
長かった。
この物語の内容を中学生がすんなり理解できるとは思いにくい。読書感想文の課題図書として適しているとは思えませんでした。
では、継ぎ足しの感想メモです。
ドクター・トム・シェイ:スーツを着た背の高いイケメンのおじさん。リジー・マコーマーの看護師長である母親のジュリア・マコーマーの仕事仲間。心臓外科医。そして、ジュリア・マコーマーのカレシ。ただし、ジュリア・マコーマーには、家を出て行った夫がいます。その後、ジュリア・マコーマーとドクター・トムは結婚していますが、離婚が成立していたのか、婚姻中でも式だけでも挙げたのか(あげたのか)わからなかったのですが、おそらくきちんと離婚していて、結婚ができたのでしょう。
ヘメルレおばあさんが、ライアン・ハーディに、家の清掃等をしてくれた報酬を支払っていない話が出ます。払おうとしても、ライアン・ハーディが、もうもらってあるとウソを言い続けたのです。そのあたりの趣旨がどういう意味なのかわかりません。作者は読者に何を言いたいのだろう。日本人と外国人の感覚の違いがあるのかもしれません。
アドレナリン:ストレスに対抗するホルモン。
後半になるにしたがって、おとなの事情の話が入りこんできます。こども世界だけのきれいな話ではありません。
会社がつぶれるとか、お金のやりくりの話です。
危機をくぐりぬけるために芝居を打つ。(ウソでのりきる)
チャド・フィネガン:消防署の職員。
コリンズ署長:消防署長。
SF映画、『フラッシュゴードン』の写真が付いている箱に、古い光線銃のおもちゃが入っている。
ドリュー:看護師ジーンのカレシ。飛行場で登場受付の仕事をしている。
ミズ・チェイス:飛行場の受け付けで、ファーストクラスへのアップグレードをドリューに断られた美人の乗客。
エヴリン・リーヴス:マーカス・アール先生の昔の日曜学校の先生。本を書いている。
アンバー:リジー・マコーマーのいとこ。パティの妹。
民話とか、伝説とか、物語が必要な話が書いてあります。
子どもにおとなの言うことを聞かせるために物語が必要だという考えが示されます。
物語は人間を結びつける。人と人とのつながりをつくってくれる。
ラストで、文章を読んでいると、作者の気持ちは高揚しています。こうよう:精神や気分が高まっている。
複雑で長いお話でした。
人と人との出会いで、幸せが生まれる。
そんなことが書いてあったお話でした。
250ページの最初の数行の意味をとれませんでした。
<リジーが男の子ふたりと施設にいたっていってただろ?>
さきほども書きましたが、『施設』というのは、トンプキンス井戸のことだろうか? わたしにとっては謎です。
そこにいた3人の少年少女のことが、どうして、アーネスト・ウィルメットのひいおじいさんエドガー・ウィルメットの犯罪共犯者の話の証拠になるのだろうか。不可解でした。
すいぶん長い文章になってしまいましたが、最後に、主な人物一覧を並べておきます。
かなりややこしい。
アーネスト・ウィルメット:12歳、中学一年生、お金持ち工場経営者のひとり息子。
両親がいる。祖父が、エディ・ウィルメット。祖父の弟が、ロバート・ウィルメット(愛称がロロ)で、9歳の時に心肥大で亡くなった。ロバートウィルメット(ロロ)の親友がジャック・ホーで、ジャック・ホーの母子家庭の生活を支えていたのが、元刑事で、今は介護施設に入所しているスタンリー・ドナン。
ライアン・ハーディ:アーネスト・ウィルメットのクラスメート。
アーネスト・ウィルメットの父親が経営する会社で、ライアン・ハーディの父親が働いている。彼の父親は工場で現場監督をしている。
自宅の向かいにひとりぐらい高齢者のアニー・ヘメルレおばあちゃんが暮らしていて、ライアン・ハーディが、お宅の芝刈りのアルバイトをしている。
ライアン・ハーディの母親カレン・ハーディとアーネスト・ウィルメットの母親は仲がいい。
父親の名前は、ダグ・ハーディで、弟の名前はデグラン(まだあかちゃん)。
リジー・マコーマー:前記ふたりの生徒のクラスメート。
ライアン・ハーディに気があるみたい。(恋)
母親は、ジュリア・マコーマーで病院の看護師長をしている。夫とは離婚している。今は、カレシがいて、最後はそのカレシと結婚する。
母親姉妹であるパティがおばにあたる。
おばのパティの長女が、チェルシー(にぎやか)、次女が、アンバー(おとなしい)
ウィン・パテル:クラスメート。インド人男子。転校してきた。
いつも絵を描いている。
大都市シカゴから、田舎町のオハイオ州クリフ・ドネリーに引っ越してきた。
父親は、外科医。
トミー・ブリックス:クラスメート。
周囲からいじめっ子と言われているが、本当はそうではない。いい奴(やつ)
父と兄ふたりに恵まれていない。
酒乱の父、乱暴者の兄ふたり。長兄は刑務所に入っている。次兄は海兵隊にいる。
アーロン・ロビネット:クラスメート。
ビッグ・フット(野猿、巨人)がいると信じている。
ジェイミー・ダール:クラスメート。
アーロン・ロビネットの親友。父親が、刑事のアート・ダール。アート・ダールの甥っ子(おいっこ)がバディ。バディは不良の高校生男子。
ペイジ・バーネット:クラスメート。女生徒。
弟セス(小学一年生)が、字を読めない。
マーカス・アール:担任の男先生。ハーフ。
大学の同級生で元カノが、テレビ放送記者のアンドレア・チェイス。
マーカス・アールが関係する昔の日曜学校の先生が、エヴリン・リーヴスで、本を書く人。