2024年10月17日
出川哲朗の充電バイクの旅 千葉県養老渓谷から犬吠埼
出川哲朗の充電バイクの旅 千葉県養老渓谷から犬吠埼 hulu(フールー)とか、ネットもテレ東とか、TVer(ティーバー)とか。
行け絶景の千葉縦断120キロ!養老渓谷から九十九里をズズーっと北上してゴールは“犬吠埼”ですがクロちゃん&オカリナが大ピンチ連発でヤバイよヤバイよSP
四国お遍路さんロケのときお金に意地汚かったクロちゃんが、今回は、金離れが良かった。好感度が上がりました。
オカリナさんは苦労されました。人情が身にしみました。いい人がいっぱいおられました。
あわただしく、クロちゃんが帰っていったあとに交代したオカリナさんからの経過がとても良かった。中身の濃い、いい旅でした。人生のようです。耐えて、耐えて、耐え抜いた先に、幸せが待っていてくれるのです。
今読んでいる本、『赤と青のガウン オックスフォード留学記 彬子女王(あきこじょうおう。大正天皇のひ孫。ヒゲの殿下の第一女子) PHP文庫』に、『忍之一字(にんのいちじ)』:成し遂げるために最も大切なことは、耐え忍ぶことであるという記事がありました。
観始めはゲストがクロちゃんでがっかりしました。お賽銭(さいせん)まで番組制作会社の予算から出すように要求する人です。人に夢を与える芸能人として残念な行為です。
ところが今回は、やけに金払いが良かった。なにか悔い改めたのだろうか。
そんなこともあって、クロちゃんゲストの時間帯は、お金の話ばかりでした。
『お金より大事なものは?』という質問に、地元の5歳ぐらいの女の子が答えていました。『心です』。
金運がつくというお寺さんのキャッチフレーズは、『仏教のディズニーランド』でした。おもしろい。
クロちゃんと小学6年生ぐらいの女の子のかけあいもおもしろかった。
『クロちゃんです』
『アンナちゃんです』
『(ふたりで)わーわーわー』
安田大サーカスのHIROさんにそっくりな焼き肉屋のお兄さんのもびっくりしました。
さらにびっくりしたのは、オカリナさんにそっくりな充電承諾先のお嬢さんもいたことでした。
おふたりともほんとうによく似ていました。
今回の地域では、人に恵まれました。
いい人がたくさんいました。
心広く、人が優しい。
にぎやかで、こどもたちがたくさんいました。
犬も喜んでいました。
外国の人もいました。
みんな優しい人ばかりです。
オカリナさんは苦労したかいがありました。よかったね。
海の波打ち際で、空手で体を動かして交流を楽しみます。
ピタゴラスイッチのメロディーがいいなーーと感じました。一瞬でしたけれど。
出川さんとオカリナさんが、料理で、充電承諾先のお宅で恩返しです。
オカリナさんのいためものをするときの鍋扱いがじょうずでした。
偶然のお祭りで、太鼓に合わせて即興でふたりが踊ります。
楽しい。
どこまでが、仕事で、どこまでが旅を楽しんでいるのか区別がつかなくなりました。
暑い夏のロケだからかき氷がおいしい。
がんばる60歳の出川哲朗さんです。
次回は、秋田で、二枚目のふたりがゲストです。
楽しみです。柳葉敏郎さんと藤木直人さんです。
行け絶景の千葉縦断120キロ!養老渓谷から九十九里をズズーっと北上してゴールは“犬吠埼”ですがクロちゃん&オカリナが大ピンチ連発でヤバイよヤバイよSP
四国お遍路さんロケのときお金に意地汚かったクロちゃんが、今回は、金離れが良かった。好感度が上がりました。
オカリナさんは苦労されました。人情が身にしみました。いい人がいっぱいおられました。
あわただしく、クロちゃんが帰っていったあとに交代したオカリナさんからの経過がとても良かった。中身の濃い、いい旅でした。人生のようです。耐えて、耐えて、耐え抜いた先に、幸せが待っていてくれるのです。
今読んでいる本、『赤と青のガウン オックスフォード留学記 彬子女王(あきこじょうおう。大正天皇のひ孫。ヒゲの殿下の第一女子) PHP文庫』に、『忍之一字(にんのいちじ)』:成し遂げるために最も大切なことは、耐え忍ぶことであるという記事がありました。
観始めはゲストがクロちゃんでがっかりしました。お賽銭(さいせん)まで番組制作会社の予算から出すように要求する人です。人に夢を与える芸能人として残念な行為です。
ところが今回は、やけに金払いが良かった。なにか悔い改めたのだろうか。
そんなこともあって、クロちゃんゲストの時間帯は、お金の話ばかりでした。
『お金より大事なものは?』という質問に、地元の5歳ぐらいの女の子が答えていました。『心です』。
金運がつくというお寺さんのキャッチフレーズは、『仏教のディズニーランド』でした。おもしろい。
クロちゃんと小学6年生ぐらいの女の子のかけあいもおもしろかった。
『クロちゃんです』
『アンナちゃんです』
『(ふたりで)わーわーわー』
安田大サーカスのHIROさんにそっくりな焼き肉屋のお兄さんのもびっくりしました。
さらにびっくりしたのは、オカリナさんにそっくりな充電承諾先のお嬢さんもいたことでした。
おふたりともほんとうによく似ていました。
今回の地域では、人に恵まれました。
いい人がたくさんいました。
心広く、人が優しい。
にぎやかで、こどもたちがたくさんいました。
犬も喜んでいました。
外国の人もいました。
みんな優しい人ばかりです。
オカリナさんは苦労したかいがありました。よかったね。
海の波打ち際で、空手で体を動かして交流を楽しみます。
ピタゴラスイッチのメロディーがいいなーーと感じました。一瞬でしたけれど。
出川さんとオカリナさんが、料理で、充電承諾先のお宅で恩返しです。
オカリナさんのいためものをするときの鍋扱いがじょうずでした。
偶然のお祭りで、太鼓に合わせて即興でふたりが踊ります。
楽しい。
どこまでが、仕事で、どこまでが旅を楽しんでいるのか区別がつかなくなりました。
暑い夏のロケだからかき氷がおいしい。
がんばる60歳の出川哲朗さんです。
次回は、秋田で、二枚目のふたりがゲストです。
楽しみです。柳葉敏郎さんと藤木直人さんです。
2024年10月16日
団地のふたり 第6回と第7回 NHKBSドラマ
団地のふたり 第6回と第7回 NHKBSドラマ 毎週日曜日午後10時放送中
『第6回放送分(10月6日放送分)』
女性の体の話です。更年期障害とか、小学三年生10歳女児はるなちゃんの生理準備とか、乳がんとか……
このドラマは明るいのがいい。明るい家族の話です。人が優しい。悪人は出てきません。みんないい人です。安心します。
暮らしていて、いろいろあるけれど、最後は円満解決です。
なにもかもを更年期障害だからと決めつける。
汗がふきだす。冷蔵庫の音がイヤ。扇風機のほこりをそうじすることがイヤ。おばさんと呼ばれることがイヤ。いろいろあります。
55歳を過ぎたら、いつ、あなたはがんですと宣告されてもおかしくない年齢です。
耳鳴り、めまいは、脳みその病気を疑います。
ノイチ(小泉今日子)となっちゃん(小林聡美)のおふたりで、漫才みたいなやりとりをすることがほほえましい。
ノイチの離婚しただんなとか、なっちゃんの再婚話(内縁の夫はいたけれど、結婚したことはない)とか、恋の話も出ます。
BGMの音楽が優しい。
女性は、『無料キャンペーン』というメッセージに弱いということが強調されています。なかなかいい感じです。
『第7回放送分(10月13日)』
なっちゃん(小林聡美)と、ノイチ(小泉今日子さん)とがケンカして気まずくなったところからスタートします。けっこう長時間の険悪話が続きました。
まあ、友だちや夫婦間でもたまにあることです。ちょっとしたことでカチンときて会わなくなったり、口をきかなくなったりしますが、長年の付き合いだと、時間がたてば、自然と元にもどります。お互いに、相手が自分にとって必要な人間なのです。
昭和歌謡は、『異邦人(いほうじん) 久保田早紀』です。なつかしい。たしか、昭和50年代の歌謡曲です。メロディーが美しい、いい歌です。(調べたら1979年(昭和54年)でした)
古くなった団地の建て替え話が出ますが、本格的なゴタゴタは次回第8回で放送されるようです。
なっちゃんが、冷蔵庫と台所のすきまに落ちたワサビのチューブを金属製の孫の手を使って取り出した経過がおもしろくて笑いました。がんばれがんばれ→やれました。
幼稚園のときの同級生で、小学校にあがって小児がんでなくなったそらちゃんの命日です。団地にあるそらちゃんの家に行き、ふたりでお参りします。
五十代になるとわかるのですが、十代のころ同じ教室にいたメンバーのうちの何人かはもうこの世にいません。
五十代になってもらった同窓会名簿を見ると、同級生や先輩後輩のうちの何人かは亡くなっています。病気や事故、自然災害や事件、人間は簡単に死んでしまいます。
きょう隣にいる人が、あすも隣にいるとは限りません。人の命ははかない。
ノイチが大学の非常勤講師という立場で悩んでいます。
非常勤講師は、いてもいなくてもいい存在で、透明人間みたいだそうです。いつ辞めてもらってもいい。代わりはいますという立場だそうです。人間の『役割』について考えるテーマです。
次回当たりで、なにか出来事が起きるかもしれません。
最後は、おいしい料理でまとめるドラマです。
(その後のこと)
自分が書いた小泉今日子さんの役柄である、『ノイチ』は、『ノエチ』が正しいことに気づきました。
歳をとって、耳が聞こえにくくなりました。
『ノエチ』だと気づいたのですが、自分にはやっぱり、『ノイチ』と聞こえるのです。
日常生活において、たまに、相手がなにかを話しているのはわかるのですが、なにを話しているのかが理解できないことがあります。
加齢で、脳みその能力も衰えてきているようです。
『第6回放送分(10月6日放送分)』
女性の体の話です。更年期障害とか、小学三年生10歳女児はるなちゃんの生理準備とか、乳がんとか……
このドラマは明るいのがいい。明るい家族の話です。人が優しい。悪人は出てきません。みんないい人です。安心します。
暮らしていて、いろいろあるけれど、最後は円満解決です。
なにもかもを更年期障害だからと決めつける。
汗がふきだす。冷蔵庫の音がイヤ。扇風機のほこりをそうじすることがイヤ。おばさんと呼ばれることがイヤ。いろいろあります。
55歳を過ぎたら、いつ、あなたはがんですと宣告されてもおかしくない年齢です。
耳鳴り、めまいは、脳みその病気を疑います。
ノイチ(小泉今日子)となっちゃん(小林聡美)のおふたりで、漫才みたいなやりとりをすることがほほえましい。
ノイチの離婚しただんなとか、なっちゃんの再婚話(内縁の夫はいたけれど、結婚したことはない)とか、恋の話も出ます。
BGMの音楽が優しい。
女性は、『無料キャンペーン』というメッセージに弱いということが強調されています。なかなかいい感じです。
『第7回放送分(10月13日)』
なっちゃん(小林聡美)と、ノイチ(小泉今日子さん)とがケンカして気まずくなったところからスタートします。けっこう長時間の険悪話が続きました。
まあ、友だちや夫婦間でもたまにあることです。ちょっとしたことでカチンときて会わなくなったり、口をきかなくなったりしますが、長年の付き合いだと、時間がたてば、自然と元にもどります。お互いに、相手が自分にとって必要な人間なのです。
昭和歌謡は、『異邦人(いほうじん) 久保田早紀』です。なつかしい。たしか、昭和50年代の歌謡曲です。メロディーが美しい、いい歌です。(調べたら1979年(昭和54年)でした)
古くなった団地の建て替え話が出ますが、本格的なゴタゴタは次回第8回で放送されるようです。
なっちゃんが、冷蔵庫と台所のすきまに落ちたワサビのチューブを金属製の孫の手を使って取り出した経過がおもしろくて笑いました。がんばれがんばれ→やれました。
幼稚園のときの同級生で、小学校にあがって小児がんでなくなったそらちゃんの命日です。団地にあるそらちゃんの家に行き、ふたりでお参りします。
五十代になるとわかるのですが、十代のころ同じ教室にいたメンバーのうちの何人かはもうこの世にいません。
五十代になってもらった同窓会名簿を見ると、同級生や先輩後輩のうちの何人かは亡くなっています。病気や事故、自然災害や事件、人間は簡単に死んでしまいます。
きょう隣にいる人が、あすも隣にいるとは限りません。人の命ははかない。
ノイチが大学の非常勤講師という立場で悩んでいます。
非常勤講師は、いてもいなくてもいい存在で、透明人間みたいだそうです。いつ辞めてもらってもいい。代わりはいますという立場だそうです。人間の『役割』について考えるテーマです。
次回当たりで、なにか出来事が起きるかもしれません。
最後は、おいしい料理でまとめるドラマです。
(その後のこと)
自分が書いた小泉今日子さんの役柄である、『ノイチ』は、『ノエチ』が正しいことに気づきました。
歳をとって、耳が聞こえにくくなりました。
『ノエチ』だと気づいたのですが、自分にはやっぱり、『ノイチ』と聞こえるのです。
日常生活において、たまに、相手がなにかを話しているのはわかるのですが、なにを話しているのかが理解できないことがあります。
加齢で、脳みその能力も衰えてきているようです。
2024年10月15日
福岡県 田川市の石炭・歴史博物館、そして、飯塚市のこと。
福岡県 田川市の石炭・歴史博物館、そして、飯塚市のこと。
高齢で施設に入所している親族に面会したあと、祖父母のお墓参りに行って、そのあと時間があったので、事前に、近くで観光地はないかと探して見つけた田川市内にある石炭・歴史博物館を訪れました。移動手段は車です。
福岡県の筑豊地区(ちくほうちく)は、江戸時代から昭和時代(1965年代ぐらい、昭和40年代ぐらいまで)にかけて、炭鉱で栄えた地域です。
それ以前の歴史は古く、縄文時代とか弥生時代の古墳とか遺跡、土器や石器などがたくさん発見されています。また、大和朝廷の時代から大宰府を中心にして国家として治められていた地域だと思います。卑弥呼(ひみこ)がいた239年ころ(卑弥呼が魏に使者を派遣した)にも、この地域で人間が活動していたと思います。
筑豊地区を舞台にした小説作品としては、五木寛之さんの、『青春の門』があって、映画化もされています。自分は高校生のときに映画館で、『青春の門』を観ました。その前に小説も読んでいました。
映画では、大竹しのぶさんがまだデビューしたばかりのころで、大竹しのぶさんの清純さと、新鮮さに、こんなに素敵な女優さんがいるのかと、とても驚いた記憶が残っています。
映画、『青春の門』での大竹しのぶさんの最初のシーンは、たしか、田川市内にある中元寺川(ちゅうげんじがわ)の川沿いのまだ舗装されていない道を走っているシーンでした。まあ、もう半世紀ぐらい前の記憶なので、本当にそうだったのかは自信がありませんが…… なにせ、清新(せいしん。きよらかで新しい。さわやか)な人が現れたという衝撃を受けました。
話は変わりますが、昔、太川陽介さんとえびす・よしかずさんの路線バス乗り継ぎの旅で、福岡県内を移動していたときに、太川陽介さんが、自分の名前と同じ読み方をする市があると言って、こちらの田川市のことをお話しされていました。
筑豊地区出身で、全国区で有名な政治家や芸能人の方がたくさんおられます。
麻生太郎元総理、劇作家・演出家つかこうへいさん、お笑い芸人のバカリズムさん、小峠英二さん、俳優の瀬戸康史さん、将棋棋士加藤一二三さん、シンガーソングライターの井上陽水さん、IKKOさん、大相撲の力士魁皇(かいおう)関(ぜき。関取せきとり)、山田パンダさん(フォークグループ元かぐや姫のメンバー)、演歌歌手の仁支川峰子さん(旧芸名:西川峰子さん)、ほかにもわたしが知らない方がいろいろおられると思います。
それだけこの地域にエネルギーがある証拠だと思っています。
田川市の石炭・歴史博物館には、炭鉱記録画家の山本作兵衛さんの展示がありました。たしか、以前見学した飯塚市歴史資料館にもありました。
もうとうの昔に老齢で亡くなりましたが、高校の担任の先生が、山本作兵衛さんのことを教室で話しをされていました。
今こうして、ノートパソコンを打っているわたしの左前にある本棚には、『炭鉱に生きる(ヤマにいきる) 地の底の人生記録 山本作兵衛 新装版 講談社』という本が立ててあります。おもに、明治・大正時代の炭鉱の記録です。独学で絵を勉強して描かれています。克明な記録です。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の『世界記憶遺産』に指定されています。たいしたものです。
次の写真の左側の建物が、田川市にある、『石炭・歴史博物館』です。右側の建物は、医療関係の建物でした。駐車場から写真を撮りました。
おもしろい自動販売機があったので、写真を撮りました。
炭坑節の歌詞が書いてあります。
蒸気機関車です。
わたしがこどものころは、まだ実際に走っていました。走っている姿を毎日のように目にしていました。昭和40年代のころです。(1965年代)
次の写真の赤い鉄骨の構築物は、『竪坑(たてこう)』です。
炭鉱労働者である人間や資材を、エレベーターのように、地中深くへと運ぶための構築物でした。こどものころ、じっさいに稼働(かどう)している竪坑(たてこう)を見たことがあります。鉄骨の構築物の真下に、縦穴が深く掘られているのです。
(この文章を仕上げた数日後のこと)
日曜日の夜に、いつものように、テレビ東京の番組、『家、ついて行っていいですか?』を見始めたら、いきなり、こちらの『田川市石炭・歴史博物館』の映像が流れだしたのでびっくりしました。炭坑節の踊りのお祭りイベントが行われている映像でした。
つい2週間ぐらい前に、次の写真にある長屋の前で、夫婦で立って記念写真をとった場所です。 テレビ映像を見ながら、夫婦でおおいに盛り上がりました。本当にびっくりしました。
炭坑節の中に出てくる、『あんまり煙突が高いので、さぞやお月さん煙たかろ さのよいよい』の煙突は、この煙突ではなかろうか。次の写真です。
次の写真の山は、香春岳(かわらだけ)なのですが、長い歳月を経て、山頂部分がぺったんこになってしまいました。
セメントの材料を切り出した結果です。半世紀ぐらい前は、山ですから、三角のような形状のふつうの山の形でした。
映画、『青春の門』でも映像が出ていました。
次の写真は、炭鉱で働く男女のブロンズ像です。
明治、大正の時代から、女性は、男性と同じように坑内(こうない。地の底のトンネル部分)で働いていました。過酷な肉体労働です。坑内で出産してしまうこともあったと聞いたことがあります。
山本作兵衛さんの絵には、背中にあかちゃんをおんぶした10歳ぐらいの男の子が(あかちゃんの兄)が、坑内を歩いているものがあります。
博物館の建物の中には、昔の坑道の中での作業を再現した模型などが展示されていました。
以前、栃木県にある足尾銅山(あしおどうざん)の観光施設を見学したことがあるのですが、似たようなつくりの展示でした。
あれこれ見学して思ったのは、明治時代、大正時代の人たちは、ものすごく知恵のある高い能力をもっていたということです。
なにもないところに必要なものをつくりだす。道具も今ほどそろっていません。考え抜いて、工夫して(くふうして)、時間をかけて、しっかりした建築物、構築物、機械、道具をこさえられています。(製造されています)。たいしたものです。
次からの写真は、田川市のお隣にある飯塚市の風景です。
わたしは、中学・高校6年間のうちの5年間ぐらいをこのあたりで過ごした体験がありますが、正面に見える3つのボタ山は、(石炭を掘ったあとの残土の山)、当時は、色は真っ黒で、形は鋭い三角錐(さんかくすい)でした。半世紀ぐらいがたって、びっくりするぐらい木が生えて、ふつうの山みたいになってしまいました。
次の写真は、飯塚市の繁華街の近くにある、『嚢祖八幡宮(のうそはちまんぐう)』です。
たしか、映画、『青春の門』に映像があったような気がするのですが、記憶に自信がありません。
この日は、(さきほどの田川市石炭・歴史博物館を訪れた日とは異なります)、このあと、アーケードの商店街(長崎街道沿いの)本町商店街、東町商店街、嘉穂劇場(かほげきじょう)、そのあと橋を渡って、ゆめタウン(ショッピングセンター)から飯塚駅まで歩きましたが、シャッターがおりた店舗が多く、半世紀前のにぎわいを知るものとしては、それなりのショックを受けました。
次の写真は、嘉穂劇場(かほげきじょう)というところで、休館中です。中には入れないように門が閉められていました。
以前、建物内を見学したことがあります。けっこう有名な人たちが舞台を踏んでおられます。
2015年(平成27年)10月に夫婦で見学した記録が残っていました。映画、『男はつらいよ』のロケ地にもなっていました。1986年(昭和61年)公開、第37作、『男はつらいよ 幸福の青い鳥』、出演者とマドンナは、長渕剛さんと志穂美悦子さんでした。
わたしは中学生の時、お正月に祖父に連れられて、嘉穂劇場でチャンバラ演劇を観ました。長い時が流れて、孫だったわたしは祖父になりました。今年の夏は、孫を連れて、名古屋伏見にある、『御園座(みそのざ)』へ、ピーターパンの劇を観に行きました。なんというか、親や祖父母というものは、自分がやってもらったように、自分の子や孫にやってあげるものなのです。そういうことがわかる年齢になりました。
筑豊地区のいいところは、山の形が美しいことです。
高い山ではありませんが、地域全体が山々に囲まれています。
山の頂上をつなぐ稜線(りょうせん)がきれいです。
春夏秋冬、四季が変わるごとに、山の色も変化していきます。
朝方などは、靄(もや)がかかって、風情があります。(ふぜい)
この地に住む若い人たちは、胸にいっぱいの夢をかかえて、福岡市経由、あるいは大阪市経由などで、東京を目指していくのです。まあ、直接、東京へはばたく人もいるのでしょうが。
今は、交通の便が昔と比べて格段に便利になりましたので、昔ほどの距離感や、惜別のつらい気持ちは小さくなりました。
どこかのお店にあったチラシ置き場で、『第10回筑前の國(ちくぜんのくに) いいづか街道まつり』のチラシを手にしました。
お祭りの開催日である10月27日(日)は、衆議院選挙の投票日です。重なってしまいましたが、投票に行くのには、期日前投票もあるのでだいじょうぶでしょう。
高齢で施設に入所している親族に面会したあと、祖父母のお墓参りに行って、そのあと時間があったので、事前に、近くで観光地はないかと探して見つけた田川市内にある石炭・歴史博物館を訪れました。移動手段は車です。
福岡県の筑豊地区(ちくほうちく)は、江戸時代から昭和時代(1965年代ぐらい、昭和40年代ぐらいまで)にかけて、炭鉱で栄えた地域です。
それ以前の歴史は古く、縄文時代とか弥生時代の古墳とか遺跡、土器や石器などがたくさん発見されています。また、大和朝廷の時代から大宰府を中心にして国家として治められていた地域だと思います。卑弥呼(ひみこ)がいた239年ころ(卑弥呼が魏に使者を派遣した)にも、この地域で人間が活動していたと思います。
筑豊地区を舞台にした小説作品としては、五木寛之さんの、『青春の門』があって、映画化もされています。自分は高校生のときに映画館で、『青春の門』を観ました。その前に小説も読んでいました。
映画では、大竹しのぶさんがまだデビューしたばかりのころで、大竹しのぶさんの清純さと、新鮮さに、こんなに素敵な女優さんがいるのかと、とても驚いた記憶が残っています。
映画、『青春の門』での大竹しのぶさんの最初のシーンは、たしか、田川市内にある中元寺川(ちゅうげんじがわ)の川沿いのまだ舗装されていない道を走っているシーンでした。まあ、もう半世紀ぐらい前の記憶なので、本当にそうだったのかは自信がありませんが…… なにせ、清新(せいしん。きよらかで新しい。さわやか)な人が現れたという衝撃を受けました。
話は変わりますが、昔、太川陽介さんとえびす・よしかずさんの路線バス乗り継ぎの旅で、福岡県内を移動していたときに、太川陽介さんが、自分の名前と同じ読み方をする市があると言って、こちらの田川市のことをお話しされていました。
筑豊地区出身で、全国区で有名な政治家や芸能人の方がたくさんおられます。
麻生太郎元総理、劇作家・演出家つかこうへいさん、お笑い芸人のバカリズムさん、小峠英二さん、俳優の瀬戸康史さん、将棋棋士加藤一二三さん、シンガーソングライターの井上陽水さん、IKKOさん、大相撲の力士魁皇(かいおう)関(ぜき。関取せきとり)、山田パンダさん(フォークグループ元かぐや姫のメンバー)、演歌歌手の仁支川峰子さん(旧芸名:西川峰子さん)、ほかにもわたしが知らない方がいろいろおられると思います。
それだけこの地域にエネルギーがある証拠だと思っています。
田川市の石炭・歴史博物館には、炭鉱記録画家の山本作兵衛さんの展示がありました。たしか、以前見学した飯塚市歴史資料館にもありました。
もうとうの昔に老齢で亡くなりましたが、高校の担任の先生が、山本作兵衛さんのことを教室で話しをされていました。
今こうして、ノートパソコンを打っているわたしの左前にある本棚には、『炭鉱に生きる(ヤマにいきる) 地の底の人生記録 山本作兵衛 新装版 講談社』という本が立ててあります。おもに、明治・大正時代の炭鉱の記録です。独学で絵を勉強して描かれています。克明な記録です。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の『世界記憶遺産』に指定されています。たいしたものです。
次の写真の左側の建物が、田川市にある、『石炭・歴史博物館』です。右側の建物は、医療関係の建物でした。駐車場から写真を撮りました。
おもしろい自動販売機があったので、写真を撮りました。
炭坑節の歌詞が書いてあります。
蒸気機関車です。
わたしがこどものころは、まだ実際に走っていました。走っている姿を毎日のように目にしていました。昭和40年代のころです。(1965年代)
次の写真の赤い鉄骨の構築物は、『竪坑(たてこう)』です。
炭鉱労働者である人間や資材を、エレベーターのように、地中深くへと運ぶための構築物でした。こどものころ、じっさいに稼働(かどう)している竪坑(たてこう)を見たことがあります。鉄骨の構築物の真下に、縦穴が深く掘られているのです。
(この文章を仕上げた数日後のこと)
日曜日の夜に、いつものように、テレビ東京の番組、『家、ついて行っていいですか?』を見始めたら、いきなり、こちらの『田川市石炭・歴史博物館』の映像が流れだしたのでびっくりしました。炭坑節の踊りのお祭りイベントが行われている映像でした。
つい2週間ぐらい前に、次の写真にある長屋の前で、夫婦で立って記念写真をとった場所です。 テレビ映像を見ながら、夫婦でおおいに盛り上がりました。本当にびっくりしました。
炭坑節の中に出てくる、『あんまり煙突が高いので、さぞやお月さん煙たかろ さのよいよい』の煙突は、この煙突ではなかろうか。次の写真です。
次の写真の山は、香春岳(かわらだけ)なのですが、長い歳月を経て、山頂部分がぺったんこになってしまいました。
セメントの材料を切り出した結果です。半世紀ぐらい前は、山ですから、三角のような形状のふつうの山の形でした。
映画、『青春の門』でも映像が出ていました。
次の写真は、炭鉱で働く男女のブロンズ像です。
明治、大正の時代から、女性は、男性と同じように坑内(こうない。地の底のトンネル部分)で働いていました。過酷な肉体労働です。坑内で出産してしまうこともあったと聞いたことがあります。
山本作兵衛さんの絵には、背中にあかちゃんをおんぶした10歳ぐらいの男の子が(あかちゃんの兄)が、坑内を歩いているものがあります。
博物館の建物の中には、昔の坑道の中での作業を再現した模型などが展示されていました。
以前、栃木県にある足尾銅山(あしおどうざん)の観光施設を見学したことがあるのですが、似たようなつくりの展示でした。
あれこれ見学して思ったのは、明治時代、大正時代の人たちは、ものすごく知恵のある高い能力をもっていたということです。
なにもないところに必要なものをつくりだす。道具も今ほどそろっていません。考え抜いて、工夫して(くふうして)、時間をかけて、しっかりした建築物、構築物、機械、道具をこさえられています。(製造されています)。たいしたものです。
次からの写真は、田川市のお隣にある飯塚市の風景です。
わたしは、中学・高校6年間のうちの5年間ぐらいをこのあたりで過ごした体験がありますが、正面に見える3つのボタ山は、(石炭を掘ったあとの残土の山)、当時は、色は真っ黒で、形は鋭い三角錐(さんかくすい)でした。半世紀ぐらいがたって、びっくりするぐらい木が生えて、ふつうの山みたいになってしまいました。
次の写真は、飯塚市の繁華街の近くにある、『嚢祖八幡宮(のうそはちまんぐう)』です。
たしか、映画、『青春の門』に映像があったような気がするのですが、記憶に自信がありません。
この日は、(さきほどの田川市石炭・歴史博物館を訪れた日とは異なります)、このあと、アーケードの商店街(長崎街道沿いの)本町商店街、東町商店街、嘉穂劇場(かほげきじょう)、そのあと橋を渡って、ゆめタウン(ショッピングセンター)から飯塚駅まで歩きましたが、シャッターがおりた店舗が多く、半世紀前のにぎわいを知るものとしては、それなりのショックを受けました。
次の写真は、嘉穂劇場(かほげきじょう)というところで、休館中です。中には入れないように門が閉められていました。
以前、建物内を見学したことがあります。けっこう有名な人たちが舞台を踏んでおられます。
2015年(平成27年)10月に夫婦で見学した記録が残っていました。映画、『男はつらいよ』のロケ地にもなっていました。1986年(昭和61年)公開、第37作、『男はつらいよ 幸福の青い鳥』、出演者とマドンナは、長渕剛さんと志穂美悦子さんでした。
わたしは中学生の時、お正月に祖父に連れられて、嘉穂劇場でチャンバラ演劇を観ました。長い時が流れて、孫だったわたしは祖父になりました。今年の夏は、孫を連れて、名古屋伏見にある、『御園座(みそのざ)』へ、ピーターパンの劇を観に行きました。なんというか、親や祖父母というものは、自分がやってもらったように、自分の子や孫にやってあげるものなのです。そういうことがわかる年齢になりました。
筑豊地区のいいところは、山の形が美しいことです。
高い山ではありませんが、地域全体が山々に囲まれています。
山の頂上をつなぐ稜線(りょうせん)がきれいです。
春夏秋冬、四季が変わるごとに、山の色も変化していきます。
朝方などは、靄(もや)がかかって、風情があります。(ふぜい)
この地に住む若い人たちは、胸にいっぱいの夢をかかえて、福岡市経由、あるいは大阪市経由などで、東京を目指していくのです。まあ、直接、東京へはばたく人もいるのでしょうが。
今は、交通の便が昔と比べて格段に便利になりましたので、昔ほどの距離感や、惜別のつらい気持ちは小さくなりました。
どこかのお店にあったチラシ置き場で、『第10回筑前の國(ちくぜんのくに) いいづか街道まつり』のチラシを手にしました。
お祭りの開催日である10月27日(日)は、衆議院選挙の投票日です。重なってしまいましたが、投票に行くのには、期日前投票もあるのでだいじょうぶでしょう。
2024年10月14日
顔も見たくない人
顔も見たくない人
歳をとって今は、ずいぶん楽になったと思います。
先日読んだ本は、『ユダヤ人大富豪の教え 一生もののお金と人生の教養 100万人に読み継がれるビジネス書を変えた金字塔 本田健 だいわ文庫』です。
本の中に、『自由人、不自由人』という項目が出てきます。
サラリーマンは、不自由人です。
そして、自分が思うには、定年退職した無職の年金生活者である今の自分は自由人です。
拘束がありません。(こうそく:行動の自由を縛る(しばる)こと)
もうどこの組織にも属する気持ちはありません。
もう収入を得るために、だれかの指示に従う義務を負うこともありません。
ほんとうに、心身ともに楽になりました。
『立場で物を言う』
そんな苦労がありました。
自分の腹の中で思っていることと、相手の主張が同じなのです。
でも、仕事だと、自分の意思とは正反対のことを相手に話さなければならないことがあります。
そうしないと、給料をもらえないのです。生活していくためには、お金が必要なのです。自分だけの生活費ではありません。配偶者やこどもたちの生活費でもあります。仕事を辞めることはできません。
テレビで報道される衆議院選挙のことでいろいろと思うことがあります。国会とか、永田町で起きていることは、日本の社会の縮図だと感じるのです。お金のことにしろ、世襲のことにしろ、どこでもあることなのです。
人間界には、『理想』と『現実』があります。立場や人生体験によって、言うことが違ってきたりもします。
世の中は、不合理、不条理、理不尽、不公平が下地になってできあがっています。
純白も真っ黒もありません。あるのは灰色です。つねに、グレーゾーンのどこでお互いが妥協するかでしのぎを削っているのです。(互いに激しく争う。鎬(しのぎ):刀剣で、刀身(とうしん)の筋(すじ))。
競争社会です。そして、民主主義は、自分たちとあいつらの世界です。どうしたって、ふたてに分かれるようなシステム(制度)なのです。
どろどろとしていて、なかなか正義は通らないのです。組織においては、権力を握っている(お金とか人事とかの権限)人間が強いのです。権力闘争があります。きれいごとだけでは通りません。それが人間界です。
『勇気ってなんだろう 江川紹子 岩波ジュニア文庫』という本があります。職場の不祥事を内部告発した本人とその家族・親族がぼろぼろになっていく記事がありました。世の中は、正しいか、正しくないかという基準だけで回っているわけではないのです。
まず大きな利益の固まりがあって(世の中での一番のお金の塊りは(かたまり)は、『税金』です)、そこにたくさんの人たちが群がって(むらがって)利益を分かち合おうとするのです。各自の利益の取得を阻む(はばむ)存在は干される(ほされる)のが、人間社会の厳しい現実なのです。
『あの日あの時あの場所で、あの人に会わなければ、あんなひどい目にあわなくて済んだのに……』ということは、だれしもにあてはまる人生体験です。
人生を送っていくなかで、自分にひどい不利益をもたらした人、自分の人格を否定するような行為をした人、自分に大恥をかかせた人、仕返ししたいとか、復讐したいとか、そういうことを通りこして、『もう顔も見たくない人』というのは、だれしもにあるような気がします。
そして、自分自身もだれかに、そう思われているということもあると思います。
だから、『お互いさま』という言葉があるのだと思います。
だれかが、『お互いさま』という言葉をつくったのだと思います。
いっぽう、『あの日あの時あの場所で、あの人に会ったから、今の自分がある』という感謝の気持ちがこもった言葉もあります。
人間界は、二面性でできあがっています。バランスをとるのです。白か黒かではなく、灰色(グレーゾーン)をめざそうとするのです。それが現実です。
歳をとって今は、ずいぶん楽になったと思います。
先日読んだ本は、『ユダヤ人大富豪の教え 一生もののお金と人生の教養 100万人に読み継がれるビジネス書を変えた金字塔 本田健 だいわ文庫』です。
本の中に、『自由人、不自由人』という項目が出てきます。
サラリーマンは、不自由人です。
そして、自分が思うには、定年退職した無職の年金生活者である今の自分は自由人です。
拘束がありません。(こうそく:行動の自由を縛る(しばる)こと)
もうどこの組織にも属する気持ちはありません。
もう収入を得るために、だれかの指示に従う義務を負うこともありません。
ほんとうに、心身ともに楽になりました。
『立場で物を言う』
そんな苦労がありました。
自分の腹の中で思っていることと、相手の主張が同じなのです。
でも、仕事だと、自分の意思とは正反対のことを相手に話さなければならないことがあります。
そうしないと、給料をもらえないのです。生活していくためには、お金が必要なのです。自分だけの生活費ではありません。配偶者やこどもたちの生活費でもあります。仕事を辞めることはできません。
テレビで報道される衆議院選挙のことでいろいろと思うことがあります。国会とか、永田町で起きていることは、日本の社会の縮図だと感じるのです。お金のことにしろ、世襲のことにしろ、どこでもあることなのです。
人間界には、『理想』と『現実』があります。立場や人生体験によって、言うことが違ってきたりもします。
世の中は、不合理、不条理、理不尽、不公平が下地になってできあがっています。
純白も真っ黒もありません。あるのは灰色です。つねに、グレーゾーンのどこでお互いが妥協するかでしのぎを削っているのです。(互いに激しく争う。鎬(しのぎ):刀剣で、刀身(とうしん)の筋(すじ))。
競争社会です。そして、民主主義は、自分たちとあいつらの世界です。どうしたって、ふたてに分かれるようなシステム(制度)なのです。
どろどろとしていて、なかなか正義は通らないのです。組織においては、権力を握っている(お金とか人事とかの権限)人間が強いのです。権力闘争があります。きれいごとだけでは通りません。それが人間界です。
『勇気ってなんだろう 江川紹子 岩波ジュニア文庫』という本があります。職場の不祥事を内部告発した本人とその家族・親族がぼろぼろになっていく記事がありました。世の中は、正しいか、正しくないかという基準だけで回っているわけではないのです。
まず大きな利益の固まりがあって(世の中での一番のお金の塊りは(かたまり)は、『税金』です)、そこにたくさんの人たちが群がって(むらがって)利益を分かち合おうとするのです。各自の利益の取得を阻む(はばむ)存在は干される(ほされる)のが、人間社会の厳しい現実なのです。
『あの日あの時あの場所で、あの人に会わなければ、あんなひどい目にあわなくて済んだのに……』ということは、だれしもにあてはまる人生体験です。
人生を送っていくなかで、自分にひどい不利益をもたらした人、自分の人格を否定するような行為をした人、自分に大恥をかかせた人、仕返ししたいとか、復讐したいとか、そういうことを通りこして、『もう顔も見たくない人』というのは、だれしもにあるような気がします。
そして、自分自身もだれかに、そう思われているということもあると思います。
だから、『お互いさま』という言葉があるのだと思います。
だれかが、『お互いさま』という言葉をつくったのだと思います。
いっぽう、『あの日あの時あの場所で、あの人に会ったから、今の自分がある』という感謝の気持ちがこもった言葉もあります。
人間界は、二面性でできあがっています。バランスをとるのです。白か黒かではなく、灰色(グレーゾーン)をめざそうとするのです。それが現実です。
2024年10月13日
ユダヤ人大富豪の教え 本田健
ユダヤ人大富豪の教え 一生もののお金と人生の教養 100万人に読み継がれるビジネス書を変えた金字塔 本田健 だいわ文庫
単行本は2003年(平成15年)の発行ですから、もう20年ぐらい前の本になります。
自分としては、ユダヤ人でなくてもいいと思って読み始めます。
(1回目の本読み)
わたしが実用書を読むときは、まず、最初から最後まで、ゆっくりページをめくりながら、どんなことが書いてあるのかをだいたい把握してから2回目の本読みをします。
『第6の秘訣 スピーチの天才になる』
現在進行中のアメリカ大統領選挙の活動を思い浮かべました。
つくりとして、先日読んだ、『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 田内学 東洋経済新報社』と類似しているという印象をもちました。そちらは、2023年(令和5年)の発売です。
45ページにある『不自由人』と『自由人』のところが目に入りました。
自分は、定年退職前までは、不自由人だったが、定年退職後は、自由人になったと理解しました。
ゲラーという老齢者が出てきます。
わたしは、ユリ・ゲラーという人しか頭に浮かんできません。イスラエルの超能力者を名乗る人です。スプーンを曲げる人です。ハンガリー系ユダヤ人。
『金持ちになるためには、最初に稼がなくてはならない……』(わたしが思うには、なるべく無職の期間を短くすることが、お金で苦労しない秘訣です)
稼ぐことができないと、次のステップにいきにくい。
『必要なものと欲しいものの違いを知る』
『貧乏人の口癖は、「ふだん頑張っているご褒美(ほうび)に買っちゃおう!!」』(なかなかおもしろい)
『たくさん稼いで、がっちり守る』
『投資家の道を経ずして、金持ちになるのは難しい』(なるほど)
『分かち合う』
『社長のスミスさんでなければ……』(だれでも対応できるようにしておく)
『ミリオネア・メンタリティ』(豊かさ意識。百万長者(富豪)の精神)
マニュアル本ですな。お金持ちになるための手引きです。
『幸せに成功するためには、夢を見ることが必要だ……』(ああなりたい、こうなりたいという目標をもつ)
『……経済的に成功した人間の多くが個人的にはボロボロの生活を送る……』(家族、パートナー、友人に関連してのことです。仕事だけ集中だと、そのほかのことで人望を失う)。職場で輝いている人は、家に帰るとひとりぼっちということはあります。
(2回目の本読みです)
本には、17の秘訣が書いてあります。
僕:二十歳ぐらいの日本人学生。ボランティア団体の招きで、アメリカ合衆国で講演活動をしている。とありますが、年齢・実績からして不思議で不可解ではあります。アメリカ合衆国に一年間滞在した。大企業に就職するつもりはなかった。起業するつもりだった。
ゲラー氏:アメリカ人。『僕』はこの人と出会って、この人の話を聞いて、人生が変わったというような出だしの記述です。場所はフロリダ州です。アメリカ合衆国のメキシコ湾に面した南東部の半島です。南にキューバ、フロリダ州には、都市としてマイアミがあります。
なお老人であるゲラー氏は大金持ちです。屋敷には、バトラー(執事)がいます。老人は、オーストリア生まれのユダヤ人だそうです。父親は実業家。ナチスドイツから逃れるために、ヨーロッパ→シベリア→日本を経て、アメリカ合衆国へ移住されたそうです。ゲラー氏は、不動産業。ホテル、ショッピングセンターを展開している。
『困難をアイデアで乗り越える』
『幸せなお金持ち』になる。『不幸せなお金もち』にはならないようにする。
『自己責任をもつ』(うまくいかなくても人のせいにしない)
『幸せなお金持ちになるノウハウ(知識とやり方)を、あとの世代に伝授する』
『自分らしい人生を生きることに集中する(お金のことを忘れる。お金にこだわると幸せなお金持ちにはなれない)』
『「現実」をしっかり見る。成功するために、「学歴」、「家柄」、「才能」、「運」はまったく関係がない』
『第1の秘訣 社会の成り立ちを知る』
読んでいて思うのですが、番号順で書いてある秘訣のタイトルを見ても、すぐにピンとはこないのです。いまひとつ、びしっと決まっていないフレーズ(文章)です。
比較です。
年収500万円の人と、年収5億円の人は、どちらが忙しく働いているだろうか?
年収500万円の人の方が忙しく働いているのです。
年収5億円の人は、年収500万円の人たちを雇って働かせているから、自分はその人ほど忙しくはないのです。
さて、お金もちになるにはどうしたらいいかです。
人はその手法を教えてくれません。
自分の脳みそで一生懸命考えるのです。
サービスを提供した分だけ、自分に利益が返ってくる。
世の中には、依存しない人間と、依存しない人間に依存する人間のふたとおりがある。
自由な人と、不自由な人ともいう。
不自由な人は、会社員・公務員、大企業の社員、自営業者、中小企業の経営者、医者、弁護士……
自由な人は、印税が入る作家、画家、家賃収入を得る人、スポーツ選手、株式等の投資家……と続きます。
大金持ちになりたかったら、会社員や公務員を続けてはいけない。
できるだけ早くサラリーマンを辞めて、自由な人になったほうがいい。
従業員がなるべく少ないビジネスシステムをつくる。
勉強ができるから成功するという考えは幻想でしかない。
不動産や株をもっている人は自由人だ。
自由人は、『義務』が少ない。
自由人は、アイデアノートをもっている。
『第2の秘訣 自分を知り、大好きなことをやる』
この部分の内容を読み終えての感想は、う~むでした。
ちょっとわたしとは意見が異なります。
著者の主張は、自分が好きなことを仕事にするというものです。
それで、食べていけるならいいですが、たいていは食べていけません。わたしの考えでは、自分の好きなことは趣味にします。利益を求めません。
好きとか嫌いとかではなく、自分はこれしかできないから、給料が高かろうが安かろうが、これ一筋で行くという人はいます。たいていは、そうなります。
ローンのことが書いてありますが、ローンは、『消費』ではなく、『資産の形成』につながることもあります。土地付き一戸建ての購入は、ローンの返済が終われば、売却してお金に変えることができる不動産という資産が残ります。
『第3の秘訣 ものや人を見る目を養い、直観力を高める』
人を判断するときの物差しはもっていたほうがいい。以下は、わたしの物差しです。
タバコを吸う人やながらスマホをする人には近づかないほうがいい。人に迷惑をかけても自分は許されると勘違いしている人たちです。
お金を貸してくれという人も避けたほうがいい。貸したお金は返ってきません。金の切れ目が縁の切れ目です。
自分がやるべきこと、自分でできることを人にやらせようとする人にも近づかいほうがいい。相手の都合のいいように利用されるだけです。
奇人でも善人(ぜんにん。いい人)と付き合ったほうがいい。心が優しい人が一番です。
『直観力』(ひらめきは大事です)
うまくいくとはまります。うまくいかなかったときは、あきらめるだけです。
『成功するのに必要なのは、流れを読む力だ……』
いいなと思ったフレーズとして、『シーソーゲーム』。人生はシーソーゲームなのです。自分の力ではどうすることもできない運が悪い時期、運がいい時期という波があります。
『……考えなさい。今は、ブレーキを踏むときか、それとも、アクセルを踏むときなのか……』
(書いてあるとおりだと思いました)
『第4の秘訣 思考と感情の力を知る』
わかりにくい理屈ではあります。
『ふだん考えることが現実の人生をつくる』
考える+行動する。それが人生であるとのこと。
内面で起きている自分のことを紙に書く。
(わたしはメモ魔なので、そうしています)
紙に書くことで、考えを整理整頓することができます。
この本では、書くことで、自分で自分とコミュニケーションを図るというように書いてあります。
『第5の秘訣 セールスの達人になる』
(あなたの人生の成功を応援するという内容で)1000人の署名を集める:署名のお礼として、折り鶴をプレゼントする。
1000個の電灯を、1個1ドルを超える価格で売る:電気器具への電球の取り付けまでを料金込みにする。
わたしは、『仕事は、才能と努力と人間関係』だと思っています。この本では、『仕事は、アイデア(工夫(くふう))と努力と人間関係(自分を応援してくれる人を付ける)』と読み取れます。
う~む。本に書いてあることについてですが、現実はそんなふうにうまくは運びません。
行動心理学:どうすれば、人間は、(自分のために)動いてくれるか。
動機付けが大切だそうです。まず、自分への動機づけ、そして、他人への動機づけです。
セールス:最初は、新規顧客を得るために、ものすごくがんばる。ある程度顧客の数が増えて安定期に入ったら、がんばりを減らす。お得意さんをつくって、末永くきてもらえるお客さんになってもらう。
自分なりにさらに考えてみました。
まず、お金を持っている人たちの集団に入っていく。そのなかの何人かと親しくなる。その後、定例的に購入してくれる顧客を付ける。昔は、そういう商売をする人が多かった。
MBA:経営学修士。
お金持ちの学歴が高いとは限らない。
セールスとは何かを知る人間は、学歴がなくとも、学歴がある人間を雇用してお金持ちであることを維持しているそうです。
『セールスは感情だ』そうです。
絶対売る。顧客との信頼関係が大事。イメージを描ける話し方をする。商品とサービスの完璧な知識をもつ。契約までに至る技術をもつ。(なかなかむずかしい。テレビのテレホンショッピングみたいです)
『第6の秘訣 スピーチの天才になる』、『第7の秘訣 人脈を使いこなす』、『第8の秘訣 お金の法則を学ぶ』
167ページまで読んできて思ったことです。
『これから』という未来がある人が読む本です。
もう老齢のわたしにとっては、終わったことです。
書いてある内容は、わたしには役立つことでもありません。
なにしろわたしは、現役の労働者ではないのですから。無職で、さきざきは、お葬式待ちの年金生活者です。お金より健康がだいじです。できるだけ長く、自分の足で歩きたい。老後を楽しみたい。
142ページあたりまで読んで、もう読まなくてもいいかなあという気持ちになりましたが、もったいないので、最後まで読んでみます。
なんというか、この本のとおりにやれば、商売で成功できるのかもしれませんが、つまらない人生になりそうです。お金持ちになるための教科書に従った人生です。
スピーチがうまい人になろうと書いてあります。
アメリカ合衆国大統領候補のトランプ氏みたいになろうということです。人を引き付けるのです。
『感情』がだいじだと書いてあります。なめらかに話すのではなく、感情をこめて話すのです。真実を話す。ウソを話してはいけない。(トランプさんはウソが多いけれど)
なんだか、人を洗脳(マインドコントロール。人心を操作する)するようでもあります。
人脈の話です。
今絶頂にある人とつながるのではなく、キーパンソン(コネクター。人と人をつなげる役割を果たしている人)とつながりをもつ。
学校ではお金のことを教えてくれない。
理科、社会、算数などを、小中高12年間教わるよりも、お金のことを学校で教えるべきだ。(う~む。教職員や教育関係者でも、金銭的に破たんしている人もいそうです)
稼ぐ、使う、守る、投資する、分かち合うことが書かれています。
金持ちになりたかったら、投資することは必須です。
『お金は社会を流れる川のようなもの』(同感です)
『第9の秘訣 自分のビジネスをもつ』
価値や物を提供することで利益を得ることがビジネスである。
人がお金を払ってもいいという価値がある物とサービスを提供する。
読んでいて思うのは、優秀な人ばかりではない。だからといって、優秀でない人(平凡も含めて)を切り捨てるわけにはいかない。
努力すれば、だれでも、100%のうちの60%ぐらいはできるようになる。
あとは、メンバー同士の助け合いで、能力のすき間を埋める。
それが、チームワークである。
『第10の秘訣 アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする』
この本は、お金持ちになるためのマニュアル本です。
『第11の秘訣 多くの人に気持ちよく助けてもらう』、『第12の秘訣 パートナーシップの力を知る』、『第13の秘訣 ミリオネア・メンタリティを身につける』
194ページから221ページまで読んでみて、ためになるようなことは書かれていないと感じました。ゲラーさんの自慢話が続くだけです。
『第14の秘訣 勇気をもって決断し、情熱的に行動すること』
このへんからまたいい内容になってきました。
自分という主体性がない人がいます。
自分のことなのに、人に決めてもらおうとする人がいます。
うまくいかなかったときに、あのとき、あの人がこう言ったからと、人のせいにして、自分を守る人です。卑怯者です。ひきょうもの:正々堂々としていない人間。
先延ばしはいけないことと説明があります。同感です。すぐやったほうがいい。たいていのことは、すぐに済みます。
『決断に失敗はない』
『……間違ったり、失敗しなければ何も学べない……』
『第15の秘訣 失敗とうまくつき合う』
『「失敗」は、あきらめたときに失敗という。』
『第16の秘訣 夢を見ること』、『第17の秘訣 人生がもたらす、すべてを受け取る』
この世で起きることはすべて、『中立』とあります。良いも悪いもない。(同感です)
世の中は、白か黒かではなく、たいていは、濃淡のある灰色です。
仕事に専念すればするほど、家族との距離は離れていきます。
もうかったら、もうかっただけ、不幸が訪れます。病気や事故、事件や災害に巻き込まれます。
(わたしが常日頃思う、厄除け(やくよけ)のためにお金を使うということにも通じます)
最後の感想です。
書いてあることを書いてあるとおりにやれる人ばかりでもありません。ちょっと現実的ではない部分もあります。それでも、大きな冒険はできないけれど、小さな冒険はできそうです。
単行本は2003年(平成15年)の発行ですから、もう20年ぐらい前の本になります。
自分としては、ユダヤ人でなくてもいいと思って読み始めます。
(1回目の本読み)
わたしが実用書を読むときは、まず、最初から最後まで、ゆっくりページをめくりながら、どんなことが書いてあるのかをだいたい把握してから2回目の本読みをします。
『第6の秘訣 スピーチの天才になる』
現在進行中のアメリカ大統領選挙の活動を思い浮かべました。
つくりとして、先日読んだ、『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 田内学 東洋経済新報社』と類似しているという印象をもちました。そちらは、2023年(令和5年)の発売です。
45ページにある『不自由人』と『自由人』のところが目に入りました。
自分は、定年退職前までは、不自由人だったが、定年退職後は、自由人になったと理解しました。
ゲラーという老齢者が出てきます。
わたしは、ユリ・ゲラーという人しか頭に浮かんできません。イスラエルの超能力者を名乗る人です。スプーンを曲げる人です。ハンガリー系ユダヤ人。
『金持ちになるためには、最初に稼がなくてはならない……』(わたしが思うには、なるべく無職の期間を短くすることが、お金で苦労しない秘訣です)
稼ぐことができないと、次のステップにいきにくい。
『必要なものと欲しいものの違いを知る』
『貧乏人の口癖は、「ふだん頑張っているご褒美(ほうび)に買っちゃおう!!」』(なかなかおもしろい)
『たくさん稼いで、がっちり守る』
『投資家の道を経ずして、金持ちになるのは難しい』(なるほど)
『分かち合う』
『社長のスミスさんでなければ……』(だれでも対応できるようにしておく)
『ミリオネア・メンタリティ』(豊かさ意識。百万長者(富豪)の精神)
マニュアル本ですな。お金持ちになるための手引きです。
『幸せに成功するためには、夢を見ることが必要だ……』(ああなりたい、こうなりたいという目標をもつ)
『……経済的に成功した人間の多くが個人的にはボロボロの生活を送る……』(家族、パートナー、友人に関連してのことです。仕事だけ集中だと、そのほかのことで人望を失う)。職場で輝いている人は、家に帰るとひとりぼっちということはあります。
(2回目の本読みです)
本には、17の秘訣が書いてあります。
僕:二十歳ぐらいの日本人学生。ボランティア団体の招きで、アメリカ合衆国で講演活動をしている。とありますが、年齢・実績からして不思議で不可解ではあります。アメリカ合衆国に一年間滞在した。大企業に就職するつもりはなかった。起業するつもりだった。
ゲラー氏:アメリカ人。『僕』はこの人と出会って、この人の話を聞いて、人生が変わったというような出だしの記述です。場所はフロリダ州です。アメリカ合衆国のメキシコ湾に面した南東部の半島です。南にキューバ、フロリダ州には、都市としてマイアミがあります。
なお老人であるゲラー氏は大金持ちです。屋敷には、バトラー(執事)がいます。老人は、オーストリア生まれのユダヤ人だそうです。父親は実業家。ナチスドイツから逃れるために、ヨーロッパ→シベリア→日本を経て、アメリカ合衆国へ移住されたそうです。ゲラー氏は、不動産業。ホテル、ショッピングセンターを展開している。
『困難をアイデアで乗り越える』
『幸せなお金持ち』になる。『不幸せなお金もち』にはならないようにする。
『自己責任をもつ』(うまくいかなくても人のせいにしない)
『幸せなお金持ちになるノウハウ(知識とやり方)を、あとの世代に伝授する』
『自分らしい人生を生きることに集中する(お金のことを忘れる。お金にこだわると幸せなお金持ちにはなれない)』
『「現実」をしっかり見る。成功するために、「学歴」、「家柄」、「才能」、「運」はまったく関係がない』
『第1の秘訣 社会の成り立ちを知る』
読んでいて思うのですが、番号順で書いてある秘訣のタイトルを見ても、すぐにピンとはこないのです。いまひとつ、びしっと決まっていないフレーズ(文章)です。
比較です。
年収500万円の人と、年収5億円の人は、どちらが忙しく働いているだろうか?
年収500万円の人の方が忙しく働いているのです。
年収5億円の人は、年収500万円の人たちを雇って働かせているから、自分はその人ほど忙しくはないのです。
さて、お金もちになるにはどうしたらいいかです。
人はその手法を教えてくれません。
自分の脳みそで一生懸命考えるのです。
サービスを提供した分だけ、自分に利益が返ってくる。
世の中には、依存しない人間と、依存しない人間に依存する人間のふたとおりがある。
自由な人と、不自由な人ともいう。
不自由な人は、会社員・公務員、大企業の社員、自営業者、中小企業の経営者、医者、弁護士……
自由な人は、印税が入る作家、画家、家賃収入を得る人、スポーツ選手、株式等の投資家……と続きます。
大金持ちになりたかったら、会社員や公務員を続けてはいけない。
できるだけ早くサラリーマンを辞めて、自由な人になったほうがいい。
従業員がなるべく少ないビジネスシステムをつくる。
勉強ができるから成功するという考えは幻想でしかない。
不動産や株をもっている人は自由人だ。
自由人は、『義務』が少ない。
自由人は、アイデアノートをもっている。
『第2の秘訣 自分を知り、大好きなことをやる』
この部分の内容を読み終えての感想は、う~むでした。
ちょっとわたしとは意見が異なります。
著者の主張は、自分が好きなことを仕事にするというものです。
それで、食べていけるならいいですが、たいていは食べていけません。わたしの考えでは、自分の好きなことは趣味にします。利益を求めません。
好きとか嫌いとかではなく、自分はこれしかできないから、給料が高かろうが安かろうが、これ一筋で行くという人はいます。たいていは、そうなります。
ローンのことが書いてありますが、ローンは、『消費』ではなく、『資産の形成』につながることもあります。土地付き一戸建ての購入は、ローンの返済が終われば、売却してお金に変えることができる不動産という資産が残ります。
『第3の秘訣 ものや人を見る目を養い、直観力を高める』
人を判断するときの物差しはもっていたほうがいい。以下は、わたしの物差しです。
タバコを吸う人やながらスマホをする人には近づかないほうがいい。人に迷惑をかけても自分は許されると勘違いしている人たちです。
お金を貸してくれという人も避けたほうがいい。貸したお金は返ってきません。金の切れ目が縁の切れ目です。
自分がやるべきこと、自分でできることを人にやらせようとする人にも近づかいほうがいい。相手の都合のいいように利用されるだけです。
奇人でも善人(ぜんにん。いい人)と付き合ったほうがいい。心が優しい人が一番です。
『直観力』(ひらめきは大事です)
うまくいくとはまります。うまくいかなかったときは、あきらめるだけです。
『成功するのに必要なのは、流れを読む力だ……』
いいなと思ったフレーズとして、『シーソーゲーム』。人生はシーソーゲームなのです。自分の力ではどうすることもできない運が悪い時期、運がいい時期という波があります。
『……考えなさい。今は、ブレーキを踏むときか、それとも、アクセルを踏むときなのか……』
(書いてあるとおりだと思いました)
『第4の秘訣 思考と感情の力を知る』
わかりにくい理屈ではあります。
『ふだん考えることが現実の人生をつくる』
考える+行動する。それが人生であるとのこと。
内面で起きている自分のことを紙に書く。
(わたしはメモ魔なので、そうしています)
紙に書くことで、考えを整理整頓することができます。
この本では、書くことで、自分で自分とコミュニケーションを図るというように書いてあります。
『第5の秘訣 セールスの達人になる』
(あなたの人生の成功を応援するという内容で)1000人の署名を集める:署名のお礼として、折り鶴をプレゼントする。
1000個の電灯を、1個1ドルを超える価格で売る:電気器具への電球の取り付けまでを料金込みにする。
わたしは、『仕事は、才能と努力と人間関係』だと思っています。この本では、『仕事は、アイデア(工夫(くふう))と努力と人間関係(自分を応援してくれる人を付ける)』と読み取れます。
う~む。本に書いてあることについてですが、現実はそんなふうにうまくは運びません。
行動心理学:どうすれば、人間は、(自分のために)動いてくれるか。
動機付けが大切だそうです。まず、自分への動機づけ、そして、他人への動機づけです。
セールス:最初は、新規顧客を得るために、ものすごくがんばる。ある程度顧客の数が増えて安定期に入ったら、がんばりを減らす。お得意さんをつくって、末永くきてもらえるお客さんになってもらう。
自分なりにさらに考えてみました。
まず、お金を持っている人たちの集団に入っていく。そのなかの何人かと親しくなる。その後、定例的に購入してくれる顧客を付ける。昔は、そういう商売をする人が多かった。
MBA:経営学修士。
お金持ちの学歴が高いとは限らない。
セールスとは何かを知る人間は、学歴がなくとも、学歴がある人間を雇用してお金持ちであることを維持しているそうです。
『セールスは感情だ』そうです。
絶対売る。顧客との信頼関係が大事。イメージを描ける話し方をする。商品とサービスの完璧な知識をもつ。契約までに至る技術をもつ。(なかなかむずかしい。テレビのテレホンショッピングみたいです)
『第6の秘訣 スピーチの天才になる』、『第7の秘訣 人脈を使いこなす』、『第8の秘訣 お金の法則を学ぶ』
167ページまで読んできて思ったことです。
『これから』という未来がある人が読む本です。
もう老齢のわたしにとっては、終わったことです。
書いてある内容は、わたしには役立つことでもありません。
なにしろわたしは、現役の労働者ではないのですから。無職で、さきざきは、お葬式待ちの年金生活者です。お金より健康がだいじです。できるだけ長く、自分の足で歩きたい。老後を楽しみたい。
142ページあたりまで読んで、もう読まなくてもいいかなあという気持ちになりましたが、もったいないので、最後まで読んでみます。
なんというか、この本のとおりにやれば、商売で成功できるのかもしれませんが、つまらない人生になりそうです。お金持ちになるための教科書に従った人生です。
スピーチがうまい人になろうと書いてあります。
アメリカ合衆国大統領候補のトランプ氏みたいになろうということです。人を引き付けるのです。
『感情』がだいじだと書いてあります。なめらかに話すのではなく、感情をこめて話すのです。真実を話す。ウソを話してはいけない。(トランプさんはウソが多いけれど)
なんだか、人を洗脳(マインドコントロール。人心を操作する)するようでもあります。
人脈の話です。
今絶頂にある人とつながるのではなく、キーパンソン(コネクター。人と人をつなげる役割を果たしている人)とつながりをもつ。
学校ではお金のことを教えてくれない。
理科、社会、算数などを、小中高12年間教わるよりも、お金のことを学校で教えるべきだ。(う~む。教職員や教育関係者でも、金銭的に破たんしている人もいそうです)
稼ぐ、使う、守る、投資する、分かち合うことが書かれています。
金持ちになりたかったら、投資することは必須です。
『お金は社会を流れる川のようなもの』(同感です)
『第9の秘訣 自分のビジネスをもつ』
価値や物を提供することで利益を得ることがビジネスである。
人がお金を払ってもいいという価値がある物とサービスを提供する。
読んでいて思うのは、優秀な人ばかりではない。だからといって、優秀でない人(平凡も含めて)を切り捨てるわけにはいかない。
努力すれば、だれでも、100%のうちの60%ぐらいはできるようになる。
あとは、メンバー同士の助け合いで、能力のすき間を埋める。
それが、チームワークである。
『第10の秘訣 アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする』
この本は、お金持ちになるためのマニュアル本です。
『第11の秘訣 多くの人に気持ちよく助けてもらう』、『第12の秘訣 パートナーシップの力を知る』、『第13の秘訣 ミリオネア・メンタリティを身につける』
194ページから221ページまで読んでみて、ためになるようなことは書かれていないと感じました。ゲラーさんの自慢話が続くだけです。
『第14の秘訣 勇気をもって決断し、情熱的に行動すること』
このへんからまたいい内容になってきました。
自分という主体性がない人がいます。
自分のことなのに、人に決めてもらおうとする人がいます。
うまくいかなかったときに、あのとき、あの人がこう言ったからと、人のせいにして、自分を守る人です。卑怯者です。ひきょうもの:正々堂々としていない人間。
先延ばしはいけないことと説明があります。同感です。すぐやったほうがいい。たいていのことは、すぐに済みます。
『決断に失敗はない』
『……間違ったり、失敗しなければ何も学べない……』
『第15の秘訣 失敗とうまくつき合う』
『「失敗」は、あきらめたときに失敗という。』
『第16の秘訣 夢を見ること』、『第17の秘訣 人生がもたらす、すべてを受け取る』
この世で起きることはすべて、『中立』とあります。良いも悪いもない。(同感です)
世の中は、白か黒かではなく、たいていは、濃淡のある灰色です。
仕事に専念すればするほど、家族との距離は離れていきます。
もうかったら、もうかっただけ、不幸が訪れます。病気や事故、事件や災害に巻き込まれます。
(わたしが常日頃思う、厄除け(やくよけ)のためにお金を使うということにも通じます)
最後の感想です。
書いてあることを書いてあるとおりにやれる人ばかりでもありません。ちょっと現実的ではない部分もあります。それでも、大きな冒険はできないけれど、小さな冒険はできそうです。
2024年10月12日
ぱんつさん たなかひかる
ぱんつさん たなかひかる ポプラ社
表紙のカバーの絵のことです。
おーっ!! 60人もぱんつさんがいます。
ぱんつの模様(もよう)のデザイン本だろうか。
ぱんつのカタログみたい。(商品目録)
あれ?
ひとり、ぱんつをはいていない人がいます。
『のーぱんつさん』と紹介があります。
カバーの下にある絵本の裏表紙に、『ほんぱんつさん』の絵がありました。
ばんつに、ぱんだの顔が表紙に描いてある本の絵があります。
『もこ もこ もこ もこ』(なんだろう?)
(ほほーう)
『ずぼ ずぼ ずぼ ずぼ』(男たちが現れました)
ラジオ体操みたいな体操が始まりました。
おもしろいリズムがあります。
こっち向いてホイ! あっち向いてホイッと!
あれ? マンガの『進撃の巨人』みたい。
大きな腕が出てきて、ぱんつさんが、大きなてのひらでぎゅっとつかまれてしまいました。
なんじゃこりゃ?
栓抜き(せんぬき)じゃん。ポン!
おもしろい!
ぱんつさんが、ぱんつさんをつかんでにぎりしめています。
綱が伸びてきました。
なになにまたか!
おもしろい! マトリョーシカ状態です。(ロシアの玩具がんぐ。人形の中に人形が入っている)
きりがない。(終わりがない)
ぱんつさんは出てきますが、ぱんつの柄(がら)の紹介記事はありません。
ぱんつさんが、おもちゃです。
なーるほど! ふたりのぱんつさんが、おせんたくものを留める(とめる)洗濯ばさみです。
ありゃありゃりゃーー 人生に災難はつきものです。雨が降り始めて、おせんたくものが濡れます。
どしゃぶりじゃーー これ、どうなるの?
『あめ やんだ』(そうそう、終わりのない苦労はないのよ)
最後のページあたりは、すごいオチです。(話の締め(しめ))
感服しました。(かんぷく:おそれいりました)
なかなかない発想です。
表紙のカバーの絵のことです。
おーっ!! 60人もぱんつさんがいます。
ぱんつの模様(もよう)のデザイン本だろうか。
ぱんつのカタログみたい。(商品目録)
あれ?
ひとり、ぱんつをはいていない人がいます。
『のーぱんつさん』と紹介があります。
カバーの下にある絵本の裏表紙に、『ほんぱんつさん』の絵がありました。
ばんつに、ぱんだの顔が表紙に描いてある本の絵があります。
『もこ もこ もこ もこ』(なんだろう?)
(ほほーう)
『ずぼ ずぼ ずぼ ずぼ』(男たちが現れました)
ラジオ体操みたいな体操が始まりました。
おもしろいリズムがあります。
こっち向いてホイ! あっち向いてホイッと!
あれ? マンガの『進撃の巨人』みたい。
大きな腕が出てきて、ぱんつさんが、大きなてのひらでぎゅっとつかまれてしまいました。
なんじゃこりゃ?
栓抜き(せんぬき)じゃん。ポン!
おもしろい!
ぱんつさんが、ぱんつさんをつかんでにぎりしめています。
綱が伸びてきました。
なになにまたか!
おもしろい! マトリョーシカ状態です。(ロシアの玩具がんぐ。人形の中に人形が入っている)
きりがない。(終わりがない)
ぱんつさんは出てきますが、ぱんつの柄(がら)の紹介記事はありません。
ぱんつさんが、おもちゃです。
なーるほど! ふたりのぱんつさんが、おせんたくものを留める(とめる)洗濯ばさみです。
ありゃありゃりゃーー 人生に災難はつきものです。雨が降り始めて、おせんたくものが濡れます。
どしゃぶりじゃーー これ、どうなるの?
『あめ やんだ』(そうそう、終わりのない苦労はないのよ)
最後のページあたりは、すごいオチです。(話の締め(しめ))
感服しました。(かんぷく:おそれいりました)
なかなかない発想です。