2024年10月24日
福岡県 博多駅近くにある住吉神社
福岡県 博多駅近くにある住吉神社
9月下旬の日曜日のお話です。月日が流れるのは早いものです。
愛知県ヘ帰るための新幹線の発車時刻に余裕があったので、博多駅近くにある住吉神社を駅から歩いて見に行きました。
ちょうど、境内(けいだい)では専門学校グループのイベントが開催されていて、お天気も良く、たいへんなにぎわいでした。女子学生さんたちがコスプレなんかして、参拝者や観光客相手にクイズなどを出されていました。
住吉神社は、これまでに見学した天神の警固神社(けごじんじゃ)や水鏡八幡宮(すいきょうはちまんぐう)と同様に都市型神社で、ビルに囲まれるような敷地に建っていました。
人が多かったので、ここに載せる写真は人さまが写っていないもので、少しだけにしておきます。
(博多と福岡の違いについて)
『博多』は商人の町、『福岡』は武士の町と、昔習った覚えがあります。
同じ福岡市内ですが、区域が分かれています。
那珂川(なかがわ)の東側が、『博多』で、西側が、『福岡』です。
もともとの名称は、『博多』で、福岡藩(俗称黒田藩)のときに、『福岡』が誕生しているそうです。
写真の力士が、なんとなく、『大の里関(おおのさとぜき)』や『尊富士関(たけるふじぜき)』に見えます。
来月11月、ここ福岡市内で開催される九州場所では、大の里関にとっては、大関昇進後初めての場所として、力を発揮する場所になります。
尊富士関もかなり強い力士です。
ふたりとも、がんばれーーー
いつの日にか、ふたりとも横綱になってほしい。
なお、相撲は神事(しんじ)なので、神社と関係があります。
9月下旬の日曜日のお話です。月日が流れるのは早いものです。
愛知県ヘ帰るための新幹線の発車時刻に余裕があったので、博多駅近くにある住吉神社を駅から歩いて見に行きました。
ちょうど、境内(けいだい)では専門学校グループのイベントが開催されていて、お天気も良く、たいへんなにぎわいでした。女子学生さんたちがコスプレなんかして、参拝者や観光客相手にクイズなどを出されていました。
住吉神社は、これまでに見学した天神の警固神社(けごじんじゃ)や水鏡八幡宮(すいきょうはちまんぐう)と同様に都市型神社で、ビルに囲まれるような敷地に建っていました。
人が多かったので、ここに載せる写真は人さまが写っていないもので、少しだけにしておきます。
(博多と福岡の違いについて)
『博多』は商人の町、『福岡』は武士の町と、昔習った覚えがあります。
同じ福岡市内ですが、区域が分かれています。
那珂川(なかがわ)の東側が、『博多』で、西側が、『福岡』です。
もともとの名称は、『博多』で、福岡藩(俗称黒田藩)のときに、『福岡』が誕生しているそうです。
写真の力士が、なんとなく、『大の里関(おおのさとぜき)』や『尊富士関(たけるふじぜき)』に見えます。
来月11月、ここ福岡市内で開催される九州場所では、大の里関にとっては、大関昇進後初めての場所として、力を発揮する場所になります。
尊富士関もかなり強い力士です。
ふたりとも、がんばれーーー
いつの日にか、ふたりとも横綱になってほしい。
なお、相撲は神事(しんじ)なので、神社と関係があります。
2024年10月23日
ヒート アメリカ映画 1995年
ヒート アメリカ映画 1995年(平成7年) 2時間50分 動画配信サービス
古い映画作品で名画リストというのをネットで見て、この映画があったので観ました。
映画が公開された1995年(平成7年)といえば、阪神・淡路大震災で多数の死傷者が出たりとか、オウム真理教による地下鉄サリン事件で死者を始め犠牲者が出たり、インターネット利用では、ウィンドウズ95のソフトが出て、世の中の動きが大きく変わり始めた時期でした。わたしも共働きの子育てで、毎日仕事を中心にして時間に追われる生活をしていました。映画館で映画を観る時間の余裕はありませんでした。
映画は、銀行強盗のお話です。
電子マネーが普及した映画から約30年後の今観ると、銀行強盗をして、大量の札束を奪うという設定での映画はつくれない時代に変わったと、冒頭付近のシーンで悟ります。(ところが、この部分を書いたその後、NHK土曜ドラマで、『3000万』というトクリュウ(匿名流動型犯罪)に類似する方式で、3000万円の札束が、あちこち動く物語が始まりました。かなりおもしろいです)
こちらの映画は、(刑事役)アル・パチーノと(泥棒役)ロバート・デ・ニーロの大物ふたりによるドンパチアクション映画ということが売りなのでしょう。
ストーリーは(筋立ては)、まあ、たくさん無理があります。ありえない出来事の設定が続きます。ゆえに、わたしには、合わない映画でした。しかたがありません。それぞれ好みがあります。
雰囲気は、アメリカ映画だと思います。冒頭は、病院風景、病院内での光景です。アメリカ的な映像です。
昔あった石原裕次郎軍団の、『西部警察(せいぶけいさつ)』みたいです。ドンパチ、ドカーン、ドカーン、なんでもありです。
アメリカは銃社会だから、ちゅうちょなく犯人を撃ち殺します。犯人も警察職員をガンガン撃ち殺します。もう、裁判はいりません。いきなり死刑です。
犯罪人のことを『一流』と呼ぶことに違和感を覚えました。犯罪に『一流』を付けるのは適切ではなかろうに。
なんだか、ありえないシーンが続きます。リアリティはありません。まあ、アクションムービーです。
恋愛のメロドラマがあります。正直、つまらない。つくりものの世界です。
書店で働く普通の女性店員と悪人組織のボスが深い恋愛感情でくっつくとは思えないのです。
パワハラ男の刑事です。
話が込み入っています。アメリカ人はこれを見て、相互の人間関係がわかるのだろうか。
この世の『悪』と『悲劇』。むなしい理屈がつづきます。
『(オレは)死人と話している』
ちょっとわかりにくいセリフでした。つまり、オレはあなたを殺すという脅し(おどし)なのでしょう。
たびたび都市部の夜景のシーンが出てきます。
とてもきれいです。
途中、逮捕をしないシーンが出てきます。
(話のつくりは、それでいい。じょうずに負けることも必要です)
盗む額が、でかいという話が出ます。
悪い組織のボスは大金持ちであるわけで、今以上にお金を手に入れて、そのお金を何に使うのか不思議でした。もう生活費もぜいたく品もいらないぐらいのお金持ちなのです。
女を男の所有物扱いをする今では通用しない物言いをする男たちです。
捕まるか(つかまるか)、捕まえるか、駆け引き(かけひき)です。
撃ち合いは、破壊です。
お金と命、どちらをとるのかで、お金をとる人たちです。
裏切りがあります。
組織は、外部からの力で壊れるのではなく、内部からの力で壊れるのです。
ラスト付近は興味深い。
どうなる。
どうもっていく。
自殺未遂者が出て、混乱があります。
まあ、仕事ニンゲン、仕事キチガイの世界です。
あきらめないから、不幸の穴に落ちる悪人です。
空港の殺風景なところでラストシーンです。夜です。
『暗(あん)』から、『明(めい)』への転換があります。
終わりだ。
『ムショには戻らんと言ったろ……』
『ああ……』
古い映画作品で名画リストというのをネットで見て、この映画があったので観ました。
映画が公開された1995年(平成7年)といえば、阪神・淡路大震災で多数の死傷者が出たりとか、オウム真理教による地下鉄サリン事件で死者を始め犠牲者が出たり、インターネット利用では、ウィンドウズ95のソフトが出て、世の中の動きが大きく変わり始めた時期でした。わたしも共働きの子育てで、毎日仕事を中心にして時間に追われる生活をしていました。映画館で映画を観る時間の余裕はありませんでした。
映画は、銀行強盗のお話です。
電子マネーが普及した映画から約30年後の今観ると、銀行強盗をして、大量の札束を奪うという設定での映画はつくれない時代に変わったと、冒頭付近のシーンで悟ります。(ところが、この部分を書いたその後、NHK土曜ドラマで、『3000万』というトクリュウ(匿名流動型犯罪)に類似する方式で、3000万円の札束が、あちこち動く物語が始まりました。かなりおもしろいです)
こちらの映画は、(刑事役)アル・パチーノと(泥棒役)ロバート・デ・ニーロの大物ふたりによるドンパチアクション映画ということが売りなのでしょう。
ストーリーは(筋立ては)、まあ、たくさん無理があります。ありえない出来事の設定が続きます。ゆえに、わたしには、合わない映画でした。しかたがありません。それぞれ好みがあります。
雰囲気は、アメリカ映画だと思います。冒頭は、病院風景、病院内での光景です。アメリカ的な映像です。
昔あった石原裕次郎軍団の、『西部警察(せいぶけいさつ)』みたいです。ドンパチ、ドカーン、ドカーン、なんでもありです。
アメリカは銃社会だから、ちゅうちょなく犯人を撃ち殺します。犯人も警察職員をガンガン撃ち殺します。もう、裁判はいりません。いきなり死刑です。
犯罪人のことを『一流』と呼ぶことに違和感を覚えました。犯罪に『一流』を付けるのは適切ではなかろうに。
なんだか、ありえないシーンが続きます。リアリティはありません。まあ、アクションムービーです。
恋愛のメロドラマがあります。正直、つまらない。つくりものの世界です。
書店で働く普通の女性店員と悪人組織のボスが深い恋愛感情でくっつくとは思えないのです。
パワハラ男の刑事です。
話が込み入っています。アメリカ人はこれを見て、相互の人間関係がわかるのだろうか。
この世の『悪』と『悲劇』。むなしい理屈がつづきます。
『(オレは)死人と話している』
ちょっとわかりにくいセリフでした。つまり、オレはあなたを殺すという脅し(おどし)なのでしょう。
たびたび都市部の夜景のシーンが出てきます。
とてもきれいです。
途中、逮捕をしないシーンが出てきます。
(話のつくりは、それでいい。じょうずに負けることも必要です)
盗む額が、でかいという話が出ます。
悪い組織のボスは大金持ちであるわけで、今以上にお金を手に入れて、そのお金を何に使うのか不思議でした。もう生活費もぜいたく品もいらないぐらいのお金持ちなのです。
女を男の所有物扱いをする今では通用しない物言いをする男たちです。
捕まるか(つかまるか)、捕まえるか、駆け引き(かけひき)です。
撃ち合いは、破壊です。
お金と命、どちらをとるのかで、お金をとる人たちです。
裏切りがあります。
組織は、外部からの力で壊れるのではなく、内部からの力で壊れるのです。
ラスト付近は興味深い。
どうなる。
どうもっていく。
自殺未遂者が出て、混乱があります。
まあ、仕事ニンゲン、仕事キチガイの世界です。
あきらめないから、不幸の穴に落ちる悪人です。
空港の殺風景なところでラストシーンです。夜です。
『暗(あん)』から、『明(めい)』への転換があります。
終わりだ。
『ムショには戻らんと言ったろ……』
『ああ……』
2024年10月22日
3000万 NHK土曜ドラマ
3000万 NHK土曜ドラマ 10月5日土曜日夜10時スタート 全8話 NHKとか、NHK+(エネエチケープラス)とか。
家族から、おもしろいドラマがあると聞き観てみました。
なるほど、おもしろい。
登場人物(俳優)
夫婦として、佐々木裕子(安達祐実)、佐々木義光(青木崇高。あおき・むねたか)、小学二年生男児(子役さん)ピアノを習っています。
警察職員として、奥島誠吾(野添義弘)、野崎春奈(愛希れいか(まなき・れいか))
匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)に似ています。犯罪グループのメンバーとして:ソラ(森田想(もりた・こころ)。女性)
『第1話』
住宅ローン返済中、小学生息子のピアノレッスン月謝の値上げ、時給で働く派遣のテレホンクレーム対応パート職の妻、ミュージシャン崩れの交通警備員をしている夫、いろいろお金の話はリアルです。そういう家庭に、犯罪がらみのお金3000万円が突然、ころがりこむのです。
善良に見える夫婦は、最初は正直に警察へ届出しようとするのですが、流れが変なふうに変わってしまうのです。
どういうわけか、だんなさんの親友みたいな定年間近の警察職員男性の存在があります。音楽仲間だそうです。
安達祐実さんは、子役のイメージが強い。『同情するなら金をくれ!』という決まり文句が思い出されます。
でも、観ているうちに、だんだん安達祐実さんのキャラクター(個性。強気)が生き生きと輝きだします。
うまい表現です:『噓つきは泥棒の始まり。泥棒はすべての犯罪の始まり』
『(犯罪グループの女性が)死ぬのを待って、(3000万円の札束現金を)ネコババしよう』
『(3000万円の万札束(たば)を)とりあえず、ここに(自分たち夫婦の自宅・自室寝室に)置いとくのが一番か』
仲のいい夫婦です。(この先、ふつーなら、犯罪グループメンバーに、ふたりとも殺されるかもしれません)
奥さんはいろいろつらい。職場にて、『おめでとうございます! 来月から時給10円アップです!』と会社の上部から言われます。(ばかにしているのか)
罪悪感があっても、正論が、アホらしいときがある。(結局、バレなきゃいいんですよ)
家にあるアップライトピアノの、『ソ』の音が出ない。(でも、お金がないから修理できない。ピアノを習っている息子がみじめだ)
おもしろい。札束の匂いをかいでいるだんなさんです。
奥さんが札束を勘定したから、お札に奥さんの指紋がついちゃった。
スリルがあります。(ファミリーの立場に立つと、心臓がドキドキすることが続きます。警察と犯罪グループ、両方から狙われる(ねらわれる)立ち位置になってしまった夫婦です)
汚いお金です。ここまで観て、自分なりに考えました。
お札をお金だと思うから成立するドラマです。
お札をただの紙だと思えば、成立しないドラマです。
紙ですから、全部燃やして証拠隠滅もできます。燃やせばいい。もともと自分たちのお金ではありません。自分たちの人生において、なかったはずのお金です。ただ、3000万円もあります。なかなか燃やせません。
このあとのストーリーをどう処理していくのか。
平凡に考えると、夫婦は逮捕されるか、犯罪者に消されるかです。
でも、どちらにもころばないでしょう。
わたしが思うには、夫婦は、犯罪者と組むでしょう(グルになる。仲間になる)。そして、案外、定年間近の男性警察職員もグルだったという結末になる。(夫婦に対して優しすぎる警察官です。不審人物です)
伏線として、売れなかったバンドのライブチケット、鉄製のごついフライパン、ケチャップ。
おもしろい。とくに、フライパンはその後、自分が思うとおりの活用になったので愉快でした。コメディの要素もたっぷりあります。
『第2話』
タイムリーな話題に似た事例です。トクリュウ:ここ数日も関東地方で事件が起きてニュースになっています。
リアルな表現があります。生々しい。(なまなましい)。
親分が、『大津』、その下の指示役が、『坂本』、実行犯が、『蒲池(かまち)だけど、どういうわけか「アカマツ」』と、『長田(おさだ)』。
『ソラ(若い女)』が、仲間を裏切って、犯行で得た3000万円をネコババした。ネコババ:自分のものにする。
ソラが犯行後お金を持ってバイクで逃走中、佐々木ファミリーが乗る乗用車にぶつかりそうになって、転倒して意識不明になった。
そのときに、佐々木家のちびっこが、ソラが保有していた3000万円札束入りのバッグを家に持ち帰ってしまったというところから第1話は始まっています。
佐々木夫婦はお金に困っている夫婦です。お金がほしい。そして、目の前に大量の1万札の束(たば)があります。
状況設定と行動が、スレスレで話をつくってあります。会話が絶妙です。おもしろい。
警察のベテラン刑事奥島誠吾が、いやに佐々木ファミリーに優しいことが不自然で気になっています。まあ、ないとは思いますが、もしかしたら奥島誠吾は、悪人の仲間かもしれないと思って観ています。
奥島誠吾は、犯罪グループの被害者おじいさん宅の玄関先で何かを拾いました。(その後、そのシーンは隠れた存在になってしまいました)
ふつうなら、3000万円を横取りした夫婦は、犯罪グループメンバーにボコボコにされて、もしかしたら殺されてしまいます。3000万円は、当然犯罪グループの手元に戻ります。
お金が手元にいっぱいあるのに(3000万円の札束のかたまり)、暗い雰囲気の家族です。使えるお金ではありません。(ところが、その後使ってしまいます。とりかえしがつきません)
伏線で使われるだろうと予想していた、『鉄のフライパン話』がおもしろい。予想通りあとから鉄のフライパンが出てきたのでスカッとしました。
夫婦はなんとしてもお金が欲しい。
犯罪者との『交渉』があります。
映画みたい。おもしろい。
下働きのメンバー(実行犯)は、警察に逮捕されるしか抜け道がない。
犯罪グループの指示役は、お金を巧みに使いながら、夫婦の個人情報を集めて、夫婦に迫っていきます。現実があります。人間の信頼関係とか、守秘義務とか、道徳意識は、案外もろい。
これからどうなる?という連続がおもしろい。
つくり手側は、アイデア出しで苦しんだことでしょう。
今後の展開として、善悪メンバーの混合でチームをつくって、巨悪のトップにいる人間と戦うのではないか……(わたしの勝手な予想です)。意外な人間が、トクリュウのトップにいるのではないか。
『第3話』
のんきなご主人とピリピリする奥さんという佐々木夫婦です。
ドラマのタイトル表示、『3000万』に赤い指紋の跡があるのは、何を意味しているのだろうか。何か意味があるはずです。
犯罪グループのメンバーである現金持ち逃げ女子『ソラ』をかくまう佐々木夫婦です。
やむにやまれぬ状況経過と、お金がいくらかでも欲しいから犯人をかくまうのです。
観ていて不思議だったのは、犯罪グループの実行犯メンバーである太った男性の名前が、ドラマの中では、『アカマツ』と聞こえるのですが、ドラマの最後に映像で紹介される配役一覧では、『蒲池(かまち):加治将樹(かじ・まさき)』と表示されるのです。
登場している人物名は、映像では、『アカマツ・リョウタロウ』と聞こえます。どうして苗字(みょうじ)が異なるのだろう。不思議です。ネットの人物相関図や説明ページでも、『アカマツ』ではなく、『蒲池(かまち)』になっています。(なにか、後半にかけて、仕掛けがあるのかもしれません。意図的に名前をふたつ設定してあるのではないかと勘繰るのです(かんぐる。疑う)のです)
あと、毎回、脚本を書くシナリオライターが異なっていることに気づきました。
たしか、水谷豊さんと寺脇康文さんが出ている刑事ドラマの『相棒』も、そういうやり方でした。
実行犯に指示を出す坂本は、アカマツのアパートに指紋を残してしまいました。運転免許証を警察にスマホで撮影もされたし、そんなふうでは、坂本の身元が割れます。
実行犯の女性の名前、『ソラ』は、『ヤマザキ・ミキ』と判明しました。
お金持ちそうな暮らしをしているソラの母親の言葉:『もう迷惑かけるのだけはやめて。そうお伝えください』
案外、3000万円を奪われた被害者は、ソラの関係者なのではないか。だから、ソラが3000万円を横取りしたという動機の設定が可能です。
再びフライパンが出てきました。また、フライパンでなにか起きそうです。おもしろい。
ソラが病院を脱出した当日の佐々木夫妻のアリバイがありません。(ふたりは、犯行当日、ソラが入院中の病院内に、変装してもぐりこんでいた)
GPSか…
そういえば、奥さんが、バッグの一部を縫っていました。短時間でしたが、縫物(ぬいもの)作業シーンを見ました。
埋め込んだんだ。GPSタグをソラのバッグに。全地球測位システム。奥さんはソラが、今どこにいるのか、即座にわかる。
佐々木夫婦の目的は、ソラから、3000万円を取り返すこと。(佐々木夫婦のお金ではないけれど)
観ていて思ったことです。
わたしは中学生の頃受験勉強をしながら、夜中にラジオ放送で物語を聴いていました。星新一さんのショートショートとか。ドラマを観ていて、そのときと似たような雰囲気を感じます。
妻をだます夫でもあります。(妻に内緒(ないしょ)で、バッグの中の万札現金束(たば)を、自分の音楽バンドのコンサートチケット(売れなかった)とすり替えた)
だらしなさそうに見える夫ですが、案外優れ者(すぐれもの)かもしれません。後半に向けてだんなさんの能力が開花するであろうと期待するのです。
家族から、おもしろいドラマがあると聞き観てみました。
なるほど、おもしろい。
登場人物(俳優)
夫婦として、佐々木裕子(安達祐実)、佐々木義光(青木崇高。あおき・むねたか)、小学二年生男児(子役さん)ピアノを習っています。
警察職員として、奥島誠吾(野添義弘)、野崎春奈(愛希れいか(まなき・れいか))
匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)に似ています。犯罪グループのメンバーとして:ソラ(森田想(もりた・こころ)。女性)
『第1話』
住宅ローン返済中、小学生息子のピアノレッスン月謝の値上げ、時給で働く派遣のテレホンクレーム対応パート職の妻、ミュージシャン崩れの交通警備員をしている夫、いろいろお金の話はリアルです。そういう家庭に、犯罪がらみのお金3000万円が突然、ころがりこむのです。
善良に見える夫婦は、最初は正直に警察へ届出しようとするのですが、流れが変なふうに変わってしまうのです。
どういうわけか、だんなさんの親友みたいな定年間近の警察職員男性の存在があります。音楽仲間だそうです。
安達祐実さんは、子役のイメージが強い。『同情するなら金をくれ!』という決まり文句が思い出されます。
でも、観ているうちに、だんだん安達祐実さんのキャラクター(個性。強気)が生き生きと輝きだします。
うまい表現です:『噓つきは泥棒の始まり。泥棒はすべての犯罪の始まり』
『(犯罪グループの女性が)死ぬのを待って、(3000万円の札束現金を)ネコババしよう』
『(3000万円の万札束(たば)を)とりあえず、ここに(自分たち夫婦の自宅・自室寝室に)置いとくのが一番か』
仲のいい夫婦です。(この先、ふつーなら、犯罪グループメンバーに、ふたりとも殺されるかもしれません)
奥さんはいろいろつらい。職場にて、『おめでとうございます! 来月から時給10円アップです!』と会社の上部から言われます。(ばかにしているのか)
罪悪感があっても、正論が、アホらしいときがある。(結局、バレなきゃいいんですよ)
家にあるアップライトピアノの、『ソ』の音が出ない。(でも、お金がないから修理できない。ピアノを習っている息子がみじめだ)
おもしろい。札束の匂いをかいでいるだんなさんです。
奥さんが札束を勘定したから、お札に奥さんの指紋がついちゃった。
スリルがあります。(ファミリーの立場に立つと、心臓がドキドキすることが続きます。警察と犯罪グループ、両方から狙われる(ねらわれる)立ち位置になってしまった夫婦です)
汚いお金です。ここまで観て、自分なりに考えました。
お札をお金だと思うから成立するドラマです。
お札をただの紙だと思えば、成立しないドラマです。
紙ですから、全部燃やして証拠隠滅もできます。燃やせばいい。もともと自分たちのお金ではありません。自分たちの人生において、なかったはずのお金です。ただ、3000万円もあります。なかなか燃やせません。
このあとのストーリーをどう処理していくのか。
平凡に考えると、夫婦は逮捕されるか、犯罪者に消されるかです。
でも、どちらにもころばないでしょう。
わたしが思うには、夫婦は、犯罪者と組むでしょう(グルになる。仲間になる)。そして、案外、定年間近の男性警察職員もグルだったという結末になる。(夫婦に対して優しすぎる警察官です。不審人物です)
伏線として、売れなかったバンドのライブチケット、鉄製のごついフライパン、ケチャップ。
おもしろい。とくに、フライパンはその後、自分が思うとおりの活用になったので愉快でした。コメディの要素もたっぷりあります。
『第2話』
タイムリーな話題に似た事例です。トクリュウ:ここ数日も関東地方で事件が起きてニュースになっています。
リアルな表現があります。生々しい。(なまなましい)。
親分が、『大津』、その下の指示役が、『坂本』、実行犯が、『蒲池(かまち)だけど、どういうわけか「アカマツ」』と、『長田(おさだ)』。
『ソラ(若い女)』が、仲間を裏切って、犯行で得た3000万円をネコババした。ネコババ:自分のものにする。
ソラが犯行後お金を持ってバイクで逃走中、佐々木ファミリーが乗る乗用車にぶつかりそうになって、転倒して意識不明になった。
そのときに、佐々木家のちびっこが、ソラが保有していた3000万円札束入りのバッグを家に持ち帰ってしまったというところから第1話は始まっています。
佐々木夫婦はお金に困っている夫婦です。お金がほしい。そして、目の前に大量の1万札の束(たば)があります。
状況設定と行動が、スレスレで話をつくってあります。会話が絶妙です。おもしろい。
警察のベテラン刑事奥島誠吾が、いやに佐々木ファミリーに優しいことが不自然で気になっています。まあ、ないとは思いますが、もしかしたら奥島誠吾は、悪人の仲間かもしれないと思って観ています。
奥島誠吾は、犯罪グループの被害者おじいさん宅の玄関先で何かを拾いました。(その後、そのシーンは隠れた存在になってしまいました)
ふつうなら、3000万円を横取りした夫婦は、犯罪グループメンバーにボコボコにされて、もしかしたら殺されてしまいます。3000万円は、当然犯罪グループの手元に戻ります。
お金が手元にいっぱいあるのに(3000万円の札束のかたまり)、暗い雰囲気の家族です。使えるお金ではありません。(ところが、その後使ってしまいます。とりかえしがつきません)
伏線で使われるだろうと予想していた、『鉄のフライパン話』がおもしろい。予想通りあとから鉄のフライパンが出てきたのでスカッとしました。
夫婦はなんとしてもお金が欲しい。
犯罪者との『交渉』があります。
映画みたい。おもしろい。
下働きのメンバー(実行犯)は、警察に逮捕されるしか抜け道がない。
犯罪グループの指示役は、お金を巧みに使いながら、夫婦の個人情報を集めて、夫婦に迫っていきます。現実があります。人間の信頼関係とか、守秘義務とか、道徳意識は、案外もろい。
これからどうなる?という連続がおもしろい。
つくり手側は、アイデア出しで苦しんだことでしょう。
今後の展開として、善悪メンバーの混合でチームをつくって、巨悪のトップにいる人間と戦うのではないか……(わたしの勝手な予想です)。意外な人間が、トクリュウのトップにいるのではないか。
『第3話』
のんきなご主人とピリピリする奥さんという佐々木夫婦です。
ドラマのタイトル表示、『3000万』に赤い指紋の跡があるのは、何を意味しているのだろうか。何か意味があるはずです。
犯罪グループのメンバーである現金持ち逃げ女子『ソラ』をかくまう佐々木夫婦です。
やむにやまれぬ状況経過と、お金がいくらかでも欲しいから犯人をかくまうのです。
観ていて不思議だったのは、犯罪グループの実行犯メンバーである太った男性の名前が、ドラマの中では、『アカマツ』と聞こえるのですが、ドラマの最後に映像で紹介される配役一覧では、『蒲池(かまち):加治将樹(かじ・まさき)』と表示されるのです。
登場している人物名は、映像では、『アカマツ・リョウタロウ』と聞こえます。どうして苗字(みょうじ)が異なるのだろう。不思議です。ネットの人物相関図や説明ページでも、『アカマツ』ではなく、『蒲池(かまち)』になっています。(なにか、後半にかけて、仕掛けがあるのかもしれません。意図的に名前をふたつ設定してあるのではないかと勘繰るのです(かんぐる。疑う)のです)
あと、毎回、脚本を書くシナリオライターが異なっていることに気づきました。
たしか、水谷豊さんと寺脇康文さんが出ている刑事ドラマの『相棒』も、そういうやり方でした。
実行犯に指示を出す坂本は、アカマツのアパートに指紋を残してしまいました。運転免許証を警察にスマホで撮影もされたし、そんなふうでは、坂本の身元が割れます。
実行犯の女性の名前、『ソラ』は、『ヤマザキ・ミキ』と判明しました。
お金持ちそうな暮らしをしているソラの母親の言葉:『もう迷惑かけるのだけはやめて。そうお伝えください』
案外、3000万円を奪われた被害者は、ソラの関係者なのではないか。だから、ソラが3000万円を横取りしたという動機の設定が可能です。
再びフライパンが出てきました。また、フライパンでなにか起きそうです。おもしろい。
ソラが病院を脱出した当日の佐々木夫妻のアリバイがありません。(ふたりは、犯行当日、ソラが入院中の病院内に、変装してもぐりこんでいた)
GPSか…
そういえば、奥さんが、バッグの一部を縫っていました。短時間でしたが、縫物(ぬいもの)作業シーンを見ました。
埋め込んだんだ。GPSタグをソラのバッグに。全地球測位システム。奥さんはソラが、今どこにいるのか、即座にわかる。
佐々木夫婦の目的は、ソラから、3000万円を取り返すこと。(佐々木夫婦のお金ではないけれど)
観ていて思ったことです。
わたしは中学生の頃受験勉強をしながら、夜中にラジオ放送で物語を聴いていました。星新一さんのショートショートとか。ドラマを観ていて、そのときと似たような雰囲気を感じます。
妻をだます夫でもあります。(妻に内緒(ないしょ)で、バッグの中の万札現金束(たば)を、自分の音楽バンドのコンサートチケット(売れなかった)とすり替えた)
だらしなさそうに見える夫ですが、案外優れ者(すぐれもの)かもしれません。後半に向けてだんなさんの能力が開花するであろうと期待するのです。
2024年10月21日
傲慢と善良 辻村深月
傲慢と善良(ごうまんとぜんりょう) 辻村深月(つじむら・みづき) 朝日文庫
昨年の秋ごろはやった文庫本の小説だと思います。やっと読む順番が回ってきました。(わたしは、ダンボール箱に読みたい本が何冊もあらかじめ入れてあって、基本的には購入した順番に読んでいます)
最初の数ページを読みました。
なんだかうっとおしい話が始まりました。
『(男への)依存』、そして、ストーカーに追われているような女性の気持ちが書いてあります。
『助けて。私を助けて。』です。
『第一部』 と『第二部』があります。
全体で、493ページある長編です。
西澤架(にしざわ・かける):男性です。39歳。東京都江東区豊洲のマンション303号室に住んでいる。(坂庭真実との結婚後の新居になる予定だった)。
33歳のとき父親から継いだブリューイング・カンパニーという会社を経営している。輸入業の代理店である。従業員5人。父親はくも膜下出血で急死した。実家は東京三鷹市にある。
あいつ:男性でしょう。ストーカー、さらには、ストーカーされる女性を殺したのではないかという殺人犯人のような雰囲気の書き方です。
坂庭真実(さかにわ・まみ):主人公となる女性でしょう。あるいは、西澤架(にしざわ・かける)のほうが主人公かもしれません。
英会話教室の事務員をしていた。うりざね顔。ひとえまぶた。和風な顔立ち。黒髪。父親似。35歳。結婚式を控えている。婚活で相手の西澤架(にしざわ・かける)を見つけた。
坂庭陽子:坂庭真実の母親。群馬県前橋市居住。二重まぶた。丸顔。パーマをかけた茶髪。
ミサキ:坂庭真実のいとこ。東京都内住まい。
岩間希実(いわま・のぞみ):坂庭真実の姉。東京都江戸川区小岩住まい。顔は、母親似。都内の証券会社勤務。夫剛志はデザイナーで、3歳の娘桐歌(きりか)がいる。
単行本は、2019年3月(平成31年)発行です。今から読むのは文庫本です。
2月2日深夜二時。坂庭真実が行方不明です。消えてしまいました。
スマホは、電波が届かないところか、電源が入っていないそうです。
不安をかりたてる文章がつづく。26ページ付近です。
なにか、(読者をだます、あざむくための)しかけがあるのではないかという疑いをもちながら読んでいるわたしです。
大原:西澤架(にしざわ・かける)の友人。妻ミキと子2人(2歳児ゆうみともうひとり小学一年生)がいる。無精ひげ。彫りが深い顔立ち。
美奈子:西澤架(にしざわ・かける)と付き合いが長い。
梓(あずさ):美奈子とつるんでいる。
アユちゃん:三井亜優子。西澤架(にしざわ・かける)の元カノ。ほかの男と結婚した。西澤架(にしざわ・かける)より6歳年下。
行方不明になったという坂庭真実は、なにか、本人の性格に問題があるのではなかろうか。
読んでいて、本人の意図で、姿を消したようにも思えるのです。
ストーカーという存在は、もともといないのではないか。
ペリエ:フランス起源の炭酸入りナチュラルミネラルウォーター
マリッジブルー:結婚する前の不安。
58ページ付近、もうこれ以上読んでも得られるものはないような気がしてきました。
坂庭真実と西澤架(にしざわ・かける)の結婚式の予定は9月です。
場所は、麻布のミランジェハウス(西澤架(にしざわ・かける)の元カノ三井亜優子が結婚式をあげた場所であることがあとから判明する)
西澤架(にしざわ・かける)は、坂庭真実を婚活で見つけた。
坂庭正治(さかにわ・しょうじ):坂庭真実の父親。元群馬県前橋市市役所職員。長身。
縁結び小野里(おのざと。群馬県県会議員の名前です。屋号かもしれません。(個人事業主が使う時の名称)):前橋市の結婚相談場所。県会議員の妻がひとりでやっている。元市職員の坂庭正治とつながりがある。
坂庭真実は実家の群馬県で積極的に婚活をしていたが、断られたり断ったりで、かなりの人数の男性と面談をしたが、なかなか結婚相手が見つからなかった。
(愛情のない、あるいは、愛情の薄い、結婚願望が見えます。西澤架(にしざわ・かける)の側にも同様のことがあります。西澤架(にしざわ・かける)も多数の女性と婚活をしていたが、元カノのことが忘れられず結婚に乗り気になれなかった)
本音(ほんね)を突く。きれいごとを許さないところが、作者の特徴と持ち味でもあります。
坂庭真実に紹介された男性はふたり。ひとりはすでに結婚している。(ふたりともストーカー犯人とは思えないタイプ)。ふたりの居住地は、前橋市と高崎市。紹介は、もう、6年前の話です。
女性は出産できる時期があるから、いつまでも男を待てない。
『高慢と偏見』:イギリスの小説。ジェーン・オースティン作。恋愛小説。結婚小説。
結婚がうまくいかない理由として、傲慢さ(ごうまんさ)と善良さが要因になっている。
自分と相手を比較する。自分は、何点の人間だからと仮定して、相手にも同様の点数を求める。(70点ではだめなんですとか)。点数的に自分にふさわしくない相手は、結婚相手にしない。
143ページあたり以降を読んでいてですが、なんだか、お昼のラジオ番組である『人生相談』を聞くようです。
母親が、娘の結婚相手をお見合いで、自分好み(職業とか収入、家柄においての母親好み)の男性を娘に夫としてあてがおうとしています。
逆に、お見合いにおいて、娘が好む相手男性は親に拒否されます。そこに見合い相手を紹介してくれた県会議員夫婦への恩義がからんできます。
まあ、娘は苦しい立場です。
この点を、小説では、『(親の)傲慢(ごうまん。相手を見下す(みくだす)。バカにする)』と位置付けます。
でも、現実的な話ではあります。
カナイ・トモユキ:坂庭真実の見合い相手だった男性。前橋市内居住。市内の電子メーカー勤務のエンジニア。のちに、『金居智之 既婚』と判明します。
金居智之は体格がいい。体育会系に見える。日に焼けている。東日本大震災でボランティアの経験あり。金居智之が32歳、坂庭真実が26歳のときに見合いをした。金居智之は、坂庭真実には陰(かげ)があると気づいたとのこと。(見た目と中身が違うということ)。
わたしの考えとして、そもそもこの話で設定されている坂庭真実に対するストーカーはいないのではないか。
傲慢とは(ごうまん。見合い相手の品定めをする):坂庭真実の母親である坂庭陽子のこと。自分好みの男性を、次女である坂庭真実の夫にしようとするから。
善良とは:傲慢な母親の言うことをきこうと努力する坂庭真実のこと。
さらに、見合い相手である(結婚相手でもある)西澤架(にしざわ・かける)の実母が、息子夫婦との同居をさきざき希望している。(わたしが孫のめんどうをみてあげると言う)
いろいろプレッシャーが、坂庭真実33歳にはあります。加えて、男性経験が33歳までなかったという事情が出てきます。
坂庭真実はかなり苦しい。ストーカーに追われているというのは、口実で、じっさいは、ひとりで姿をくらましたような展開です。
199ページまで読んで、これから先のページをペラペラとめくってみました。
327ページから第二部が始まります。
どうも、第二部は、行方不明になっている坂庭真実のひとり語りのようです。
(つづく)
群馬県庁が出てきます。33階建て、上に展望台。自分に、なにかしら記憶があります。
路線バスで鬼ごっこ太川陽介さんとEXILE(エグザイル)松本利夫さんの対決で、ゴール地点になった場所ではなかろうか。調べてみます。調べたら、違っていました。テレビ番組のほうは、前橋市役所21階展望室でした。群馬県庁は、高崎市にあります。
群馬県の県庁所在地は高崎市です。以前、高崎か前橋か、どちらが県庁所在地になるかでかなりもめたという記事を読んだことがあるのを思い出しました。
県の職員採用、その後の共働き結婚生活などを話題にして、地方で暮らす人間の暮らし方に関する記述が続きます。その標準的な暮らし方になじむことができなかった女子は、土地にいづらくなって、東京へと逃げるように出て行くのです。
有阪恵:群馬県庁の臨時職員(1年更新で継続就労中)。25歳で職場結婚した。坂庭真実と同じ年齢。35歳。
お見合いにおいて、自分は、選ばれるほうの人間だと思いこんでいる(誤解している)。
お見合いの相手を見下すことがある。(自分が断ったその相手が、その後別の女性と結婚してこどもができて幸せに暮らしているという事実がある)。
坂庭真実は、ストーカーするほどの価値がある女性ではなさそうです。
『(お見合いで)いい人がいない』→あなた自身が、いい人ではないという裏返しの言葉です。
『在庫処分のセールワゴン』→30歳を過ぎて、売れ残り同士(男女)のお見合いと結婚のことをいう。
泉ちゃん:坂庭真実のにがてな相手。同級生女性35歳。高校は坂庭真美の姉である岩間希実と同じ。大学は、西澤架(にしざわ・かける)と同じ大学。商社で働いていたが出産子育てで高崎市に帰郷している。
学歴とか、卒業校をばかにしている。学歴の優越感で生きている人がいる。
(そして、第一部を読み終えました)
ジャネット:坂庭真実が結婚のために退職した英会話教室での同僚台湾人女性。
花垣歯科医院(群馬県高崎市にある)→代替わりして、フラワー・デンタル・クリニックに名称変更をする。坂庭真美が6年前に見合いをした相手の弟が後を継いでいる。見合いをした相手(長男)が歯科助手をしている(わけあり。長男が跡継ぎになれていない。次男が跡を継いでいる)。
坂庭真実が行方不明になってから3か月が経過している。今は、5月です。
美奈子、梓、渚、多佳子:西澤架(にしざわ・かける)の友人。男女の友人で、恋人関係はない。
坂庭真実は、西澤架(にしざわ・かける)の元カノ三井亜優子(みついあゆっこ)のことを知ったのではないか。(当たりでした)
坂庭真実は、お見合いの相手であったふたりの男性に、傲慢(ごうまん)な態度をとった。自分よりもレベルが下と、見下した(みくだした)。
『皆が行くから大学に行き、親が決めたから就職し、そういうものだからと婚活する』
西澤架(にしざわ・かける)という男性は、婚活の場において、『(坂庭真実にとっての)掘り出し物(いい商品、物件)』だった。
『自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない……』(坂庭真実に対する厳しい人物評が続きます)
読んでいると、(30歳過ぎの男女の結婚って)何なのだろうなあという気分になります。
まわりがそういうから(結婚しろと言うから)、婚活をする。
坂庭真実のストーカー話は、つくり話であることが判明しました。
『第二部』
ストーカー事件に巻き込まれたというウソつき話を西澤架(にしざわ・かける)に持ち出した坂庭真実の語りでしょう。
自立できない女子の悲しい話です。
母親の言いなりになって育って、大人になって、自分の脳みそで自分のことが決められないのです。
男(西澤架(にしざわ・かける))に依存しようとしますが、彼は坂庭真実のことを自分にとっては、70点と点数付けした人間です。せめて、80点は欲しかったと坂庭真美がつぶやきます。西澤架(にしざわ・かける)にとっての100点満点の女性は、彼の元カノの三井亜優子なのです。
『いつ結婚するんだって、親にせかされるのは、もう嫌なの……』
坂庭真実はあせっていた。西澤架(にしざわ・かける)で手を打つことにした。ふたりとも打算(ださん。損得勘定をすること)で結婚するのです。
西澤架(にしざわ・かける)に恋愛感情をもつ女性たちは、西澤架(にしざわ・かける)の婚約者である坂庭真実を激しく攻撃します。彼女の人格を貶めます。(おとしめます。さげすむ)。ありがちな人間的社会です。人の不幸が嬉しい、悪人がいます。
これは、女の生きづらさを書いてある本だろうか。
母親の言いなりです。世の中での生き方を知らない、母親にコントロールされた自主性のない女性が坂庭真実です。坂庭真実は、現実を知りません。
『真面目でいい人』→結婚相手の対象にはなっても、恋愛の対象にはなりにくい。
31歳にもなって、親から、帰りが遅いと言われる坂庭真実です。(親がおかしい。娘を高校生扱いしています)
居場所がない坂庭真実です。
坂庭真実の部分を読みながら、この人は、結婚には向いていないと判断します。『無理』です。『無理』が完成しています。今は、374ページ付近を読んでいます。
偽名を使って、仙台市内で生活する。東日本大震災復興のためのボランティアスタッフとして生活する。
プロセスネット:震災復興の民間組織。
谷川ヨシノ:プロセスネットのスタッフ。三十代はじめぐらいの明るい美人。背が高い。
樫崎写真館(かしざきしゃしんかん):館長が、樫崎正太郎、白髪の老人。芸術家っぽい。その孫が、樫崎耕太郎、彼女あり。
樫崎写真館で寝泊まりしているスタッフが、早苗(38歳)とその小学生のこども男児で力(ちから。11歳)。
震災で汚れた写真を洗ってきれいにする作業をする。
仙台は観光で去年訪れたので、読んでいてイメージがつくれます。
直之:坂庭真実のいとこ。離婚した。
板宮:五十代の男性。地図製作会社の社員。ベテラン地図調査員。地図づくり担当。震災で、家がなくなって、新しい建物がそこにできる。地図でそのことを表示していく。
花垣学:坂庭真実のふたりめのお見合いの相手だった人。しゃべらない人だった。朴念仁(ぼくねんじん。無口で愛想がない(あいそがない))だった。花垣学は、こどものようにオレンジジュースを飲む。
高橋:30歳。地図づくりのアルバイト。背が高くて肩幅が広い。茶髪、ピアスをしている。
震災で被災した写真をきれいに洗って持ち主に渡すという内容は、邦画、『浅田家』を思い出します。
『浅田家』という家族の看板を掲げて、写真家が、『家族』のありかたについてこだわる映画でした。
仙石線:仙台駅から石巻駅。(わたしは乗ったことがあります。読んでいると実感が湧きます)
ネルシャツにチノパン:表面を起毛させた暖かいシャツ。綿やポリエステルのズボン。
(ストーカーの話から、うまくいっていない婚活の話になって、話題は突如、東日本大震災に飛んで、う~む。これでいいのだろうか……)
幸子(さちこ):被災写真の花嫁さん。
健太:幸子さんのこどもさん。
石母田(いしもだ)とその娘:三波神社(みつなみじんじゃ)の人
メグちゃん:坂庭真実が、群馬県庁で働いていたときの同僚。既婚者。
なんというか、亡くなった人が大事に保管していた昔の写真というのは、扱いが難しい。
子孫にとっては、知っている人がだれも映っていない白黒写真もあります。
最終的には処分することになるのですが、簡単そうで、そうでもないのです。放置することが多い。そうすると、時が流れて、さらに縁遠い子孫は困ります。ここにある古い写真を届けるという発想は、届ける人の側の自己満足の感情があります。届ければ、喜ばれると思いこまないほうがいい。相手にとっては迷惑なこともあります。
権禰宜(ごんねぎ):神社の役職。禰宜(ねぎ。役職。一社にひとり。責任者ということか)の補佐役。複数設置可。
472ページあたりから先、ひょうしぬけするような結末へ移行しました。(力が抜ける)。
坂庭真実にとっては重大なことであっても、読み手である傍観者にとっては、その程度のことで、そのような気持ちになるのかと、主人公の思考に寄り添えなくなります。やはり、まだ、気持ちがこどもなのです。
自分に70点という点数をつけた男とこれから先、どうするのか。
傷ついた自分の気持ちをどうするのか。
物語の結末は、わたしには、そうなるとは思えません。
人生は、しんどい。(骨が折れる。難儀(なんぎ)だ)
『私とお母さんは違う人間だということを、どうしてわかってくれないの……』
『母にとっては、私は一生自分の一部のようなもので……』
486ページの展開、うまい!
こういうふうに話をもっていくわけか。
されど、この先は、けっこうしんどい。
親族・身内を拒んで(こばんで)、個別単体で生きていけるほど、世の中は甘くない。
『結婚』というものは、たいてい、こんなはずじゃなかったと思うものです。
そこを乗り越えて、これはこういうものだと、気持ちに折り合いをつけて、やっていかないと結婚生活は長続きしません。
親戚づきあいをしたくない人、親戚づきあいがにがてな人は、結婚は、思いとどまったほうがいいです。
戸籍の届を出して、戸籍ができると、法的に権利義務関係が発生します。扶養の義務も発生します。
人生は障害物競争みたいなものです。
病気や事故、自然災害や事件に巻き込まれることもあります。
一生元気で健康な体を維持できる人はほとんどいません。
ひとり、あるいは、夫婦ふたりだけでは生きにくいのです。
助け合いが必要です。精神的・金銭的援助を親族同士ですることはふつうのことです。そこを割り切れない人は、戸籍をいっしょにせずに、事実婚状態のほうがベターです。
読み終えてわたしは、坂庭真実は、自分をバカにした女友だち複数をもつ西澤架(にしざわ・かける)とやっていけるとは思えないのです。
尻すぼみの終盤でした。
辻村深月作品の特徴は、本当のことを追求して、本当のことを把握して、じゃあどうするんだと考えることです。
例として、作品、『琥珀の夏(こはくのなつ)』があります。
善人とされていた男性指導者の脳みそにあったのは、エロ(性的興味が強い)だったと暴かれています。(あばかれています)。
(その後のこと)
こちらの小説作品が映画化されて現在公開中であることを知りました。
う~む。わたしは観に行かないと思います。
昨年の秋ごろはやった文庫本の小説だと思います。やっと読む順番が回ってきました。(わたしは、ダンボール箱に読みたい本が何冊もあらかじめ入れてあって、基本的には購入した順番に読んでいます)
最初の数ページを読みました。
なんだかうっとおしい話が始まりました。
『(男への)依存』、そして、ストーカーに追われているような女性の気持ちが書いてあります。
『助けて。私を助けて。』です。
『第一部』 と『第二部』があります。
全体で、493ページある長編です。
西澤架(にしざわ・かける):男性です。39歳。東京都江東区豊洲のマンション303号室に住んでいる。(坂庭真実との結婚後の新居になる予定だった)。
33歳のとき父親から継いだブリューイング・カンパニーという会社を経営している。輸入業の代理店である。従業員5人。父親はくも膜下出血で急死した。実家は東京三鷹市にある。
あいつ:男性でしょう。ストーカー、さらには、ストーカーされる女性を殺したのではないかという殺人犯人のような雰囲気の書き方です。
坂庭真実(さかにわ・まみ):主人公となる女性でしょう。あるいは、西澤架(にしざわ・かける)のほうが主人公かもしれません。
英会話教室の事務員をしていた。うりざね顔。ひとえまぶた。和風な顔立ち。黒髪。父親似。35歳。結婚式を控えている。婚活で相手の西澤架(にしざわ・かける)を見つけた。
坂庭陽子:坂庭真実の母親。群馬県前橋市居住。二重まぶた。丸顔。パーマをかけた茶髪。
ミサキ:坂庭真実のいとこ。東京都内住まい。
岩間希実(いわま・のぞみ):坂庭真実の姉。東京都江戸川区小岩住まい。顔は、母親似。都内の証券会社勤務。夫剛志はデザイナーで、3歳の娘桐歌(きりか)がいる。
単行本は、2019年3月(平成31年)発行です。今から読むのは文庫本です。
2月2日深夜二時。坂庭真実が行方不明です。消えてしまいました。
スマホは、電波が届かないところか、電源が入っていないそうです。
不安をかりたてる文章がつづく。26ページ付近です。
なにか、(読者をだます、あざむくための)しかけがあるのではないかという疑いをもちながら読んでいるわたしです。
大原:西澤架(にしざわ・かける)の友人。妻ミキと子2人(2歳児ゆうみともうひとり小学一年生)がいる。無精ひげ。彫りが深い顔立ち。
美奈子:西澤架(にしざわ・かける)と付き合いが長い。
梓(あずさ):美奈子とつるんでいる。
アユちゃん:三井亜優子。西澤架(にしざわ・かける)の元カノ。ほかの男と結婚した。西澤架(にしざわ・かける)より6歳年下。
行方不明になったという坂庭真実は、なにか、本人の性格に問題があるのではなかろうか。
読んでいて、本人の意図で、姿を消したようにも思えるのです。
ストーカーという存在は、もともといないのではないか。
ペリエ:フランス起源の炭酸入りナチュラルミネラルウォーター
マリッジブルー:結婚する前の不安。
58ページ付近、もうこれ以上読んでも得られるものはないような気がしてきました。
坂庭真実と西澤架(にしざわ・かける)の結婚式の予定は9月です。
場所は、麻布のミランジェハウス(西澤架(にしざわ・かける)の元カノ三井亜優子が結婚式をあげた場所であることがあとから判明する)
西澤架(にしざわ・かける)は、坂庭真実を婚活で見つけた。
坂庭正治(さかにわ・しょうじ):坂庭真実の父親。元群馬県前橋市市役所職員。長身。
縁結び小野里(おのざと。群馬県県会議員の名前です。屋号かもしれません。(個人事業主が使う時の名称)):前橋市の結婚相談場所。県会議員の妻がひとりでやっている。元市職員の坂庭正治とつながりがある。
坂庭真実は実家の群馬県で積極的に婚活をしていたが、断られたり断ったりで、かなりの人数の男性と面談をしたが、なかなか結婚相手が見つからなかった。
(愛情のない、あるいは、愛情の薄い、結婚願望が見えます。西澤架(にしざわ・かける)の側にも同様のことがあります。西澤架(にしざわ・かける)も多数の女性と婚活をしていたが、元カノのことが忘れられず結婚に乗り気になれなかった)
本音(ほんね)を突く。きれいごとを許さないところが、作者の特徴と持ち味でもあります。
坂庭真実に紹介された男性はふたり。ひとりはすでに結婚している。(ふたりともストーカー犯人とは思えないタイプ)。ふたりの居住地は、前橋市と高崎市。紹介は、もう、6年前の話です。
女性は出産できる時期があるから、いつまでも男を待てない。
『高慢と偏見』:イギリスの小説。ジェーン・オースティン作。恋愛小説。結婚小説。
結婚がうまくいかない理由として、傲慢さ(ごうまんさ)と善良さが要因になっている。
自分と相手を比較する。自分は、何点の人間だからと仮定して、相手にも同様の点数を求める。(70点ではだめなんですとか)。点数的に自分にふさわしくない相手は、結婚相手にしない。
143ページあたり以降を読んでいてですが、なんだか、お昼のラジオ番組である『人生相談』を聞くようです。
母親が、娘の結婚相手をお見合いで、自分好み(職業とか収入、家柄においての母親好み)の男性を娘に夫としてあてがおうとしています。
逆に、お見合いにおいて、娘が好む相手男性は親に拒否されます。そこに見合い相手を紹介してくれた県会議員夫婦への恩義がからんできます。
まあ、娘は苦しい立場です。
この点を、小説では、『(親の)傲慢(ごうまん。相手を見下す(みくだす)。バカにする)』と位置付けます。
でも、現実的な話ではあります。
カナイ・トモユキ:坂庭真実の見合い相手だった男性。前橋市内居住。市内の電子メーカー勤務のエンジニア。のちに、『金居智之 既婚』と判明します。
金居智之は体格がいい。体育会系に見える。日に焼けている。東日本大震災でボランティアの経験あり。金居智之が32歳、坂庭真実が26歳のときに見合いをした。金居智之は、坂庭真実には陰(かげ)があると気づいたとのこと。(見た目と中身が違うということ)。
わたしの考えとして、そもそもこの話で設定されている坂庭真実に対するストーカーはいないのではないか。
傲慢とは(ごうまん。見合い相手の品定めをする):坂庭真実の母親である坂庭陽子のこと。自分好みの男性を、次女である坂庭真実の夫にしようとするから。
善良とは:傲慢な母親の言うことをきこうと努力する坂庭真実のこと。
さらに、見合い相手である(結婚相手でもある)西澤架(にしざわ・かける)の実母が、息子夫婦との同居をさきざき希望している。(わたしが孫のめんどうをみてあげると言う)
いろいろプレッシャーが、坂庭真実33歳にはあります。加えて、男性経験が33歳までなかったという事情が出てきます。
坂庭真実はかなり苦しい。ストーカーに追われているというのは、口実で、じっさいは、ひとりで姿をくらましたような展開です。
199ページまで読んで、これから先のページをペラペラとめくってみました。
327ページから第二部が始まります。
どうも、第二部は、行方不明になっている坂庭真実のひとり語りのようです。
(つづく)
群馬県庁が出てきます。33階建て、上に展望台。自分に、なにかしら記憶があります。
路線バスで鬼ごっこ太川陽介さんとEXILE(エグザイル)松本利夫さんの対決で、ゴール地点になった場所ではなかろうか。調べてみます。調べたら、違っていました。テレビ番組のほうは、前橋市役所21階展望室でした。群馬県庁は、高崎市にあります。
群馬県の県庁所在地は高崎市です。以前、高崎か前橋か、どちらが県庁所在地になるかでかなりもめたという記事を読んだことがあるのを思い出しました。
県の職員採用、その後の共働き結婚生活などを話題にして、地方で暮らす人間の暮らし方に関する記述が続きます。その標準的な暮らし方になじむことができなかった女子は、土地にいづらくなって、東京へと逃げるように出て行くのです。
有阪恵:群馬県庁の臨時職員(1年更新で継続就労中)。25歳で職場結婚した。坂庭真実と同じ年齢。35歳。
お見合いにおいて、自分は、選ばれるほうの人間だと思いこんでいる(誤解している)。
お見合いの相手を見下すことがある。(自分が断ったその相手が、その後別の女性と結婚してこどもができて幸せに暮らしているという事実がある)。
坂庭真実は、ストーカーするほどの価値がある女性ではなさそうです。
『(お見合いで)いい人がいない』→あなた自身が、いい人ではないという裏返しの言葉です。
『在庫処分のセールワゴン』→30歳を過ぎて、売れ残り同士(男女)のお見合いと結婚のことをいう。
泉ちゃん:坂庭真実のにがてな相手。同級生女性35歳。高校は坂庭真美の姉である岩間希実と同じ。大学は、西澤架(にしざわ・かける)と同じ大学。商社で働いていたが出産子育てで高崎市に帰郷している。
学歴とか、卒業校をばかにしている。学歴の優越感で生きている人がいる。
(そして、第一部を読み終えました)
ジャネット:坂庭真実が結婚のために退職した英会話教室での同僚台湾人女性。
花垣歯科医院(群馬県高崎市にある)→代替わりして、フラワー・デンタル・クリニックに名称変更をする。坂庭真美が6年前に見合いをした相手の弟が後を継いでいる。見合いをした相手(長男)が歯科助手をしている(わけあり。長男が跡継ぎになれていない。次男が跡を継いでいる)。
坂庭真実が行方不明になってから3か月が経過している。今は、5月です。
美奈子、梓、渚、多佳子:西澤架(にしざわ・かける)の友人。男女の友人で、恋人関係はない。
坂庭真実は、西澤架(にしざわ・かける)の元カノ三井亜優子(みついあゆっこ)のことを知ったのではないか。(当たりでした)
坂庭真実は、お見合いの相手であったふたりの男性に、傲慢(ごうまん)な態度をとった。自分よりもレベルが下と、見下した(みくだした)。
『皆が行くから大学に行き、親が決めたから就職し、そういうものだからと婚活する』
西澤架(にしざわ・かける)という男性は、婚活の場において、『(坂庭真実にとっての)掘り出し物(いい商品、物件)』だった。
『自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない……』(坂庭真実に対する厳しい人物評が続きます)
読んでいると、(30歳過ぎの男女の結婚って)何なのだろうなあという気分になります。
まわりがそういうから(結婚しろと言うから)、婚活をする。
坂庭真実のストーカー話は、つくり話であることが判明しました。
『第二部』
ストーカー事件に巻き込まれたというウソつき話を西澤架(にしざわ・かける)に持ち出した坂庭真実の語りでしょう。
自立できない女子の悲しい話です。
母親の言いなりになって育って、大人になって、自分の脳みそで自分のことが決められないのです。
男(西澤架(にしざわ・かける))に依存しようとしますが、彼は坂庭真実のことを自分にとっては、70点と点数付けした人間です。せめて、80点は欲しかったと坂庭真美がつぶやきます。西澤架(にしざわ・かける)にとっての100点満点の女性は、彼の元カノの三井亜優子なのです。
『いつ結婚するんだって、親にせかされるのは、もう嫌なの……』
坂庭真実はあせっていた。西澤架(にしざわ・かける)で手を打つことにした。ふたりとも打算(ださん。損得勘定をすること)で結婚するのです。
西澤架(にしざわ・かける)に恋愛感情をもつ女性たちは、西澤架(にしざわ・かける)の婚約者である坂庭真実を激しく攻撃します。彼女の人格を貶めます。(おとしめます。さげすむ)。ありがちな人間的社会です。人の不幸が嬉しい、悪人がいます。
これは、女の生きづらさを書いてある本だろうか。
母親の言いなりです。世の中での生き方を知らない、母親にコントロールされた自主性のない女性が坂庭真実です。坂庭真実は、現実を知りません。
『真面目でいい人』→結婚相手の対象にはなっても、恋愛の対象にはなりにくい。
31歳にもなって、親から、帰りが遅いと言われる坂庭真実です。(親がおかしい。娘を高校生扱いしています)
居場所がない坂庭真実です。
坂庭真実の部分を読みながら、この人は、結婚には向いていないと判断します。『無理』です。『無理』が完成しています。今は、374ページ付近を読んでいます。
偽名を使って、仙台市内で生活する。東日本大震災復興のためのボランティアスタッフとして生活する。
プロセスネット:震災復興の民間組織。
谷川ヨシノ:プロセスネットのスタッフ。三十代はじめぐらいの明るい美人。背が高い。
樫崎写真館(かしざきしゃしんかん):館長が、樫崎正太郎、白髪の老人。芸術家っぽい。その孫が、樫崎耕太郎、彼女あり。
樫崎写真館で寝泊まりしているスタッフが、早苗(38歳)とその小学生のこども男児で力(ちから。11歳)。
震災で汚れた写真を洗ってきれいにする作業をする。
仙台は観光で去年訪れたので、読んでいてイメージがつくれます。
直之:坂庭真実のいとこ。離婚した。
板宮:五十代の男性。地図製作会社の社員。ベテラン地図調査員。地図づくり担当。震災で、家がなくなって、新しい建物がそこにできる。地図でそのことを表示していく。
花垣学:坂庭真実のふたりめのお見合いの相手だった人。しゃべらない人だった。朴念仁(ぼくねんじん。無口で愛想がない(あいそがない))だった。花垣学は、こどものようにオレンジジュースを飲む。
高橋:30歳。地図づくりのアルバイト。背が高くて肩幅が広い。茶髪、ピアスをしている。
震災で被災した写真をきれいに洗って持ち主に渡すという内容は、邦画、『浅田家』を思い出します。
『浅田家』という家族の看板を掲げて、写真家が、『家族』のありかたについてこだわる映画でした。
仙石線:仙台駅から石巻駅。(わたしは乗ったことがあります。読んでいると実感が湧きます)
ネルシャツにチノパン:表面を起毛させた暖かいシャツ。綿やポリエステルのズボン。
(ストーカーの話から、うまくいっていない婚活の話になって、話題は突如、東日本大震災に飛んで、う~む。これでいいのだろうか……)
幸子(さちこ):被災写真の花嫁さん。
健太:幸子さんのこどもさん。
石母田(いしもだ)とその娘:三波神社(みつなみじんじゃ)の人
メグちゃん:坂庭真実が、群馬県庁で働いていたときの同僚。既婚者。
なんというか、亡くなった人が大事に保管していた昔の写真というのは、扱いが難しい。
子孫にとっては、知っている人がだれも映っていない白黒写真もあります。
最終的には処分することになるのですが、簡単そうで、そうでもないのです。放置することが多い。そうすると、時が流れて、さらに縁遠い子孫は困ります。ここにある古い写真を届けるという発想は、届ける人の側の自己満足の感情があります。届ければ、喜ばれると思いこまないほうがいい。相手にとっては迷惑なこともあります。
権禰宜(ごんねぎ):神社の役職。禰宜(ねぎ。役職。一社にひとり。責任者ということか)の補佐役。複数設置可。
472ページあたりから先、ひょうしぬけするような結末へ移行しました。(力が抜ける)。
坂庭真実にとっては重大なことであっても、読み手である傍観者にとっては、その程度のことで、そのような気持ちになるのかと、主人公の思考に寄り添えなくなります。やはり、まだ、気持ちがこどもなのです。
自分に70点という点数をつけた男とこれから先、どうするのか。
傷ついた自分の気持ちをどうするのか。
物語の結末は、わたしには、そうなるとは思えません。
人生は、しんどい。(骨が折れる。難儀(なんぎ)だ)
『私とお母さんは違う人間だということを、どうしてわかってくれないの……』
『母にとっては、私は一生自分の一部のようなもので……』
486ページの展開、うまい!
こういうふうに話をもっていくわけか。
されど、この先は、けっこうしんどい。
親族・身内を拒んで(こばんで)、個別単体で生きていけるほど、世の中は甘くない。
『結婚』というものは、たいてい、こんなはずじゃなかったと思うものです。
そこを乗り越えて、これはこういうものだと、気持ちに折り合いをつけて、やっていかないと結婚生活は長続きしません。
親戚づきあいをしたくない人、親戚づきあいがにがてな人は、結婚は、思いとどまったほうがいいです。
戸籍の届を出して、戸籍ができると、法的に権利義務関係が発生します。扶養の義務も発生します。
人生は障害物競争みたいなものです。
病気や事故、自然災害や事件に巻き込まれることもあります。
一生元気で健康な体を維持できる人はほとんどいません。
ひとり、あるいは、夫婦ふたりだけでは生きにくいのです。
助け合いが必要です。精神的・金銭的援助を親族同士ですることはふつうのことです。そこを割り切れない人は、戸籍をいっしょにせずに、事実婚状態のほうがベターです。
読み終えてわたしは、坂庭真実は、自分をバカにした女友だち複数をもつ西澤架(にしざわ・かける)とやっていけるとは思えないのです。
尻すぼみの終盤でした。
辻村深月作品の特徴は、本当のことを追求して、本当のことを把握して、じゃあどうするんだと考えることです。
例として、作品、『琥珀の夏(こはくのなつ)』があります。
善人とされていた男性指導者の脳みそにあったのは、エロ(性的興味が強い)だったと暴かれています。(あばかれています)。
(その後のこと)
こちらの小説作品が映画化されて現在公開中であることを知りました。
う~む。わたしは観に行かないと思います。
2024年10月19日
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 第1話と第2話
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 第1話と第2話 NHKドラマ10 毎週火曜日午後10時放送 全10回
本は、今年5月に読みました。『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 伊予原新(いよはら・しん) 文藝春秋』。読書の感想は、5月13日付で長々と書いておきました。読んだ時、ドラマになることは知りませんでした。さっそくドラマを観てみました。
『第1話 夜8時の青空教室』
定時制高校、東京都立東新宿高校です。(架空の高校です)
3人の若者は不良には見えない。スタイルとフェイス(お顔)が良すぎます。<もっとクセのある役者さんが向いている役柄です>
『(勉強とか実験とか研究は)とにかく手を動かすのです』
本を読んだのでわかるのですが、このあと、話は、ものすごくまじめな方向へと向かっていきます。
『(自分は)不良品なんだよ!』
『中卒は、口のききかたも知らんのか!』
『また、クビか』
定時制の高校生である柳田岳人(やなぎだ・たけと)は、一途な(いちずな)人です。直線的な男です。
彼、そして、登場人物たちが、だんだん、宇宙に目が向いていきます。
『ぜんぜん意味が入ってこない』
物理担当の藤竹先生役の窪田正孝さん(くぼた・まさたかさん)が、うまいなあ。いい演技です。
『よってたかってばかにしやがって、ちくしょーー ちくしょーー』
『くっだらねぇ』(映像を観ていて、自分はおもしろい)
『空はなぜ青いのか。知りたくないですか?』
『むだにするかどうかは、自分しだいです』
『ここには(定時制高校)、なんだってあります』
『ここは(定時制高校)、あきらめたものを取り戻す場所です』
ときおり、殴る蹴るのケンカになりそうなシーンがあります。
<一般論として、社会では、暴力を振るったほうの人間の人生が終わります。必ず後悔します。法律は加害者を守ってはくれません。社会的制裁も待ち受けています。仕事が見つからなくなります。感情的になったほうが負けます。だから我慢します>
『もし、なければ、つくればいい』
『科学部をつくりたい。部員が3人いる。柳田くん、いっしょにやりませんか』
『めんどくせえ』
『…… 火星の夕焼けって、青いんです』
『第2話 雲と火山のレシピ』
実験なのです。
これは、物理学者藤竹先生によって企画された実験なのです。
本にそう書いてあったのです。
柳田岳人(やなぎだ・たけと)役の人が、かっこ良すぎます。本のイメージと違います。
ほかの登場人物の役者さんたちも美しすぎます。
映像になると、本読みで味わった自分の想像した世界が失われてしまうということはあります。
現実味が薄くなるのです。
差別があります。
定時制高校の生徒だから、人の物を盗むだろうという思い込みがあります。
根拠のない言いがかりに対しては、写真撮影、動画、録音などしておいて、あとで対抗するときに証拠として残しておいたほうがいい。証人も押さえておく。
『だめだよケンカは』
『ダメダメ暴力はダメ』
<都会はいろいろと出来事が多い>
『まずはとにかく手を動かしましょう(そうやって理解する)』
犯人扱い。外国人に対して、『ガイジン』と言う差別があります。
見た目は外国人でも、中身は同じ人間ということはあります。
いまどきの風潮で、すぐに辞めさせようとします。
日本人の心が狭くなりました。
半世紀ぐらい前は、日本人の心に余裕がありました。『まあ、いいか』の精神がありました。だれだって間違いはあります。お互いさまです。
ドラマでは、藤竹先生の言葉が、『気持ち悪くてすっきりしない』。事実確認をしないで、退学という処分だけを先に決めようとすることを、気持ち悪いと表現します。
紛争事件は、理由なく起きることはありません。経過を把握する。被害者に見えるほうが、実は加害者だったということもあります。
藤竹先生は、『観察』をしている。<実験だから>
なんというか、何かを続けていると、たいてい<辞めようか(やめようか)>と思う時があります。そして、たいてい<もう少しやってみよう>と思って、続ける道を選びます。その繰り返しで、何かをずっと続けているということはあります。
物事(ものごと)というものは、いったん始めたら、きちんとした区切りが付く節目までは続けることが基本ですが、応援してくれる人がいないと続かないということはあります。
言いがかりをつける役の人がうまくない。ロボットみたいです。そこのシーンだけ、雰囲気が違って見えます。言い方が一本調子(いっぽんちょうし。単調)で、セリフに表情がありません。『うぜぇ』という言い方が平坦(へいたん)でつまらなかった。『うっぜぇ(んだよ)!』ぐらい力を入れたほうがいい。自分の大切なものを人に盗まれた人間は、心底から怒ります(いかります)。(受信料を払っているので、正直に書いてしまいます)
生徒はみんなそれぞれ事情があって定時制高校へ通っている。
人間は、『気持ち』で生きている。
『きれいな心』をもつ。
越川アンジェラ40歳女性は、高校生になりたかった。越川アンジェラは、こどものころは小学校の先生になりたかった。
同じ年齢でも、人生体験がずいぶん異なって(ことなって)、おとなっぽい人もいるし、こどもっぽい人もいます。
本は、今年5月に読みました。『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 伊予原新(いよはら・しん) 文藝春秋』。読書の感想は、5月13日付で長々と書いておきました。読んだ時、ドラマになることは知りませんでした。さっそくドラマを観てみました。
『第1話 夜8時の青空教室』
定時制高校、東京都立東新宿高校です。(架空の高校です)
3人の若者は不良には見えない。スタイルとフェイス(お顔)が良すぎます。<もっとクセのある役者さんが向いている役柄です>
『(勉強とか実験とか研究は)とにかく手を動かすのです』
本を読んだのでわかるのですが、このあと、話は、ものすごくまじめな方向へと向かっていきます。
『(自分は)不良品なんだよ!』
『中卒は、口のききかたも知らんのか!』
『また、クビか』
定時制の高校生である柳田岳人(やなぎだ・たけと)は、一途な(いちずな)人です。直線的な男です。
彼、そして、登場人物たちが、だんだん、宇宙に目が向いていきます。
『ぜんぜん意味が入ってこない』
物理担当の藤竹先生役の窪田正孝さん(くぼた・まさたかさん)が、うまいなあ。いい演技です。
『よってたかってばかにしやがって、ちくしょーー ちくしょーー』
『くっだらねぇ』(映像を観ていて、自分はおもしろい)
『空はなぜ青いのか。知りたくないですか?』
『むだにするかどうかは、自分しだいです』
『ここには(定時制高校)、なんだってあります』
『ここは(定時制高校)、あきらめたものを取り戻す場所です』
ときおり、殴る蹴るのケンカになりそうなシーンがあります。
<一般論として、社会では、暴力を振るったほうの人間の人生が終わります。必ず後悔します。法律は加害者を守ってはくれません。社会的制裁も待ち受けています。仕事が見つからなくなります。感情的になったほうが負けます。だから我慢します>
『もし、なければ、つくればいい』
『科学部をつくりたい。部員が3人いる。柳田くん、いっしょにやりませんか』
『めんどくせえ』
『…… 火星の夕焼けって、青いんです』
『第2話 雲と火山のレシピ』
実験なのです。
これは、物理学者藤竹先生によって企画された実験なのです。
本にそう書いてあったのです。
柳田岳人(やなぎだ・たけと)役の人が、かっこ良すぎます。本のイメージと違います。
ほかの登場人物の役者さんたちも美しすぎます。
映像になると、本読みで味わった自分の想像した世界が失われてしまうということはあります。
現実味が薄くなるのです。
差別があります。
定時制高校の生徒だから、人の物を盗むだろうという思い込みがあります。
根拠のない言いがかりに対しては、写真撮影、動画、録音などしておいて、あとで対抗するときに証拠として残しておいたほうがいい。証人も押さえておく。
『だめだよケンカは』
『ダメダメ暴力はダメ』
<都会はいろいろと出来事が多い>
『まずはとにかく手を動かしましょう(そうやって理解する)』
犯人扱い。外国人に対して、『ガイジン』と言う差別があります。
見た目は外国人でも、中身は同じ人間ということはあります。
いまどきの風潮で、すぐに辞めさせようとします。
日本人の心が狭くなりました。
半世紀ぐらい前は、日本人の心に余裕がありました。『まあ、いいか』の精神がありました。だれだって間違いはあります。お互いさまです。
ドラマでは、藤竹先生の言葉が、『気持ち悪くてすっきりしない』。事実確認をしないで、退学という処分だけを先に決めようとすることを、気持ち悪いと表現します。
紛争事件は、理由なく起きることはありません。経過を把握する。被害者に見えるほうが、実は加害者だったということもあります。
藤竹先生は、『観察』をしている。<実験だから>
なんというか、何かを続けていると、たいてい<辞めようか(やめようか)>と思う時があります。そして、たいてい<もう少しやってみよう>と思って、続ける道を選びます。その繰り返しで、何かをずっと続けているということはあります。
物事(ものごと)というものは、いったん始めたら、きちんとした区切りが付く節目までは続けることが基本ですが、応援してくれる人がいないと続かないということはあります。
言いがかりをつける役の人がうまくない。ロボットみたいです。そこのシーンだけ、雰囲気が違って見えます。言い方が一本調子(いっぽんちょうし。単調)で、セリフに表情がありません。『うぜぇ』という言い方が平坦(へいたん)でつまらなかった。『うっぜぇ(んだよ)!』ぐらい力を入れたほうがいい。自分の大切なものを人に盗まれた人間は、心底から怒ります(いかります)。(受信料を払っているので、正直に書いてしまいます)
生徒はみんなそれぞれ事情があって定時制高校へ通っている。
人間は、『気持ち』で生きている。
『きれいな心』をもつ。
越川アンジェラ40歳女性は、高校生になりたかった。越川アンジェラは、こどものころは小学校の先生になりたかった。
同じ年齢でも、人生体験がずいぶん異なって(ことなって)、おとなっぽい人もいるし、こどもっぽい人もいます。
2024年10月18日
ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第4弾 姫路城から松山城
土曜スペシャル ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第4弾 兵庫県姫路城から愛媛県松山城 TVer(ティーバー)とか、ネットもテレ東とか。
高木菜那(たがぎ・なな):今回のリーダー。スピードスケートオリンピック銀メダリスト
村上茉愛(むらかみ・まい):オリンピック体操銅メダリスト
ハシヤスメ・アツコ:元BiSH(ビッシュ。ガールズバンド)のメンバー
なかなか良かった。チャレンジは成功しました。また、チャレンジしてください。
始まりは、三者三様(さんしゃさんよう)の性格、人格に見えました。似てはいません。
長時間いっしょに過ごすうちに、協調が始まり、チームワークが生まれ、目標に向かって猛進していきます。
思い切りがいい。決断して、実行して、後悔しない。
たとえ失敗しても、あれはあれで良かったと、気持ちに折り合いをつける。
すごいなあ。
波に乗ると、運も味方をしてくれます。
後半の乗り継ぎが抜群に良かった。
歩き続けて、バス停に到着して、その瞬間は、何時に来るバスかわからないのですが、待ち時間0分で、次のバスが来ました。すごい! ミラクル。奇跡です。
若い=体力がある。いいことです。がんばれます。なんか、学生さんの集まりのようでもありました。
しまなみ海道を渡るこのルートは、太川陽介さんとえびすよしかずさんの路線バス乗り継ぎの旅、太川陽介さんと村井美樹さんの路線バスVS鉄道乗り継ぎ旅でも記憶があるルートです。
今回のゲストの方たちは、それらの番組は見ておられないのでしょう。見ている自分にとっては、記憶のあるバス停が出てきます。
最初に、①淡路島から四国へ渡る。②瀬戸大橋から四国に渡る。③しまなみ海道で四国に渡る。のいずれを選ぶかという選択があります。三人は、移動しながら迷いつつ、③を選択しました。
わたしは、③しか浮かびませんでしたが、答え合わせ動画を観たら、②のほうが楽だったそうです。わたしは、以前、太川陽介さんたちが、四国の西の方から高松市を目指して、成功しなかったことがあって、四国の瀬戸内海沿岸のバス利用は、本数が少ないのではないかと思いました。
しまなみ海道ルートは、太川陽介さんのときは、橋でつなぐ長距離を三人で歩いて渡った記憶です。今回はルール変更(高速道路を走る路線バスはOK)で救われた面もあるのでしょう。
映像を見ていて思ったのは、そもそも四国の区域内に高速道路があったとしても、都市間の移動に高速道路を使うだろうか。路線をつくったとしてもお客さんがいないのではないかということでした。
今治から松山だったら、鉄道か車を使うと思います。路線バスルートの途中で下車する必要がある人が路線バスを使うでしょう。
歩いているときに、体操選手だった村上茉愛(むらかみ・まい)さんが、『(自分は)歩くよりも、側転で行ったほうが速い』と言われたのがおもしろかった。30分ぐらい、速く目的地に着きそうだとも聞こえました。
海がきれいです。瀬戸内海は美しい。
赤穂(あこお)だったと思いますが、『きらきら坂(海面がきらきらと光っているのが見える)』というところが良かった。海がきれいです。海をながめていると、気持ちが落ち着きます。
村上茉愛(むらかみ・まい)さんが、階段にあった「てすり」を使って、体操選手のポーズをしたのでびっくりしました。すごい。
真夏で熱いロケです。ごくろうさまでした。
港で、船に乗っている漁師さんが、船と岸の間にはしごのような板を渡して、近寄って来てくれて、バスルートを考える相談にのってくれたシーンが良かった。板を渡すようすは始めて見ました。生カキも提供してくださいました。いい人にあたって良かった。
『テクノ中央』というバス停は、太川陽介さんのバス旅でも耳にしたことがある名称です。
女子旅ですから華やかです。食事風景など、まるで、別番組のようでした。(バス旅ではない)。
初日はうまくいきませんでした。ルートがなかなか見つかりません。
昔のバス旅で、えびすよしかずさんがよく怒って(おこって)いたのを思い出しました。
①案内所の人は、自分のバス会社のことしか知らない。他社のバスのことを知らない。(太川さんが、それはしかたがないことだと、えびすさんに説明していました)
②案内所の人の、『(路線は)ない』という返答は、(必死になって探せば)『ある』。(他のバス会社のルートとか、コミュニティバス、路線がない部分を歩いてから、そのあとの路線バスルートなど)。
ふと、思ったのは、人は案外、物事(ものごと)を知らないということです。
人はふだん自分に関係がないことに関心や興味を持ちません。
『見ていない』、『聞いていない』、『読んでいない』。そういう人が、見当違いの文句を感情的になって相手に言います。頼りすぎです。クレーマーにありがちなパターンです。
『調べる⇒作戦を立てる』という行為が続きます。
バス車内の乗客とのやりとりがおもしろい。ゲストも乗客も生き生きとしています。
デラックスツインのひと部屋に3人で泊まります。ベッドはふたつです。
スポーツ選手のふたりは、アスリートはこういうことに慣れているからと言って、ふたりでダブルベッドに入りました。ハシヤスメ・アツコさんは、ひとりでダブルベッドに寝ました。
サバサバしています。
ボリューム満点のお好み焼きがおいしそうでした。
疲労回復です。
髙木菜那さんは、かけっこが速い。
発車しそうなバスを捕まえます。
わたしは、三十代のときに姫路城、十代の時に松山城の天守閣にのぼったことがあります。
五十代のときに、尾道市も行ったので、見ていて、とても親近感が湧きました。
旅は人生の良き思い出です。
映像では、しまなみ海道の夜の道では、大きなカニがたくさん群れていました。自然がいっぱいの中で人間が生活を営んでいます。
タイのお刺身もおいしそうでした。海の幸がたくさんです。
スタッフのかたも含めて、みなさんお疲れさまでした。
高木菜那(たがぎ・なな):今回のリーダー。スピードスケートオリンピック銀メダリスト
村上茉愛(むらかみ・まい):オリンピック体操銅メダリスト
ハシヤスメ・アツコ:元BiSH(ビッシュ。ガールズバンド)のメンバー
なかなか良かった。チャレンジは成功しました。また、チャレンジしてください。
始まりは、三者三様(さんしゃさんよう)の性格、人格に見えました。似てはいません。
長時間いっしょに過ごすうちに、協調が始まり、チームワークが生まれ、目標に向かって猛進していきます。
思い切りがいい。決断して、実行して、後悔しない。
たとえ失敗しても、あれはあれで良かったと、気持ちに折り合いをつける。
すごいなあ。
波に乗ると、運も味方をしてくれます。
後半の乗り継ぎが抜群に良かった。
歩き続けて、バス停に到着して、その瞬間は、何時に来るバスかわからないのですが、待ち時間0分で、次のバスが来ました。すごい! ミラクル。奇跡です。
若い=体力がある。いいことです。がんばれます。なんか、学生さんの集まりのようでもありました。
しまなみ海道を渡るこのルートは、太川陽介さんとえびすよしかずさんの路線バス乗り継ぎの旅、太川陽介さんと村井美樹さんの路線バスVS鉄道乗り継ぎ旅でも記憶があるルートです。
今回のゲストの方たちは、それらの番組は見ておられないのでしょう。見ている自分にとっては、記憶のあるバス停が出てきます。
最初に、①淡路島から四国へ渡る。②瀬戸大橋から四国に渡る。③しまなみ海道で四国に渡る。のいずれを選ぶかという選択があります。三人は、移動しながら迷いつつ、③を選択しました。
わたしは、③しか浮かびませんでしたが、答え合わせ動画を観たら、②のほうが楽だったそうです。わたしは、以前、太川陽介さんたちが、四国の西の方から高松市を目指して、成功しなかったことがあって、四国の瀬戸内海沿岸のバス利用は、本数が少ないのではないかと思いました。
しまなみ海道ルートは、太川陽介さんのときは、橋でつなぐ長距離を三人で歩いて渡った記憶です。今回はルール変更(高速道路を走る路線バスはOK)で救われた面もあるのでしょう。
映像を見ていて思ったのは、そもそも四国の区域内に高速道路があったとしても、都市間の移動に高速道路を使うだろうか。路線をつくったとしてもお客さんがいないのではないかということでした。
今治から松山だったら、鉄道か車を使うと思います。路線バスルートの途中で下車する必要がある人が路線バスを使うでしょう。
歩いているときに、体操選手だった村上茉愛(むらかみ・まい)さんが、『(自分は)歩くよりも、側転で行ったほうが速い』と言われたのがおもしろかった。30分ぐらい、速く目的地に着きそうだとも聞こえました。
海がきれいです。瀬戸内海は美しい。
赤穂(あこお)だったと思いますが、『きらきら坂(海面がきらきらと光っているのが見える)』というところが良かった。海がきれいです。海をながめていると、気持ちが落ち着きます。
村上茉愛(むらかみ・まい)さんが、階段にあった「てすり」を使って、体操選手のポーズをしたのでびっくりしました。すごい。
真夏で熱いロケです。ごくろうさまでした。
港で、船に乗っている漁師さんが、船と岸の間にはしごのような板を渡して、近寄って来てくれて、バスルートを考える相談にのってくれたシーンが良かった。板を渡すようすは始めて見ました。生カキも提供してくださいました。いい人にあたって良かった。
『テクノ中央』というバス停は、太川陽介さんのバス旅でも耳にしたことがある名称です。
女子旅ですから華やかです。食事風景など、まるで、別番組のようでした。(バス旅ではない)。
初日はうまくいきませんでした。ルートがなかなか見つかりません。
昔のバス旅で、えびすよしかずさんがよく怒って(おこって)いたのを思い出しました。
①案内所の人は、自分のバス会社のことしか知らない。他社のバスのことを知らない。(太川さんが、それはしかたがないことだと、えびすさんに説明していました)
②案内所の人の、『(路線は)ない』という返答は、(必死になって探せば)『ある』。(他のバス会社のルートとか、コミュニティバス、路線がない部分を歩いてから、そのあとの路線バスルートなど)。
ふと、思ったのは、人は案外、物事(ものごと)を知らないということです。
人はふだん自分に関係がないことに関心や興味を持ちません。
『見ていない』、『聞いていない』、『読んでいない』。そういう人が、見当違いの文句を感情的になって相手に言います。頼りすぎです。クレーマーにありがちなパターンです。
『調べる⇒作戦を立てる』という行為が続きます。
バス車内の乗客とのやりとりがおもしろい。ゲストも乗客も生き生きとしています。
デラックスツインのひと部屋に3人で泊まります。ベッドはふたつです。
スポーツ選手のふたりは、アスリートはこういうことに慣れているからと言って、ふたりでダブルベッドに入りました。ハシヤスメ・アツコさんは、ひとりでダブルベッドに寝ました。
サバサバしています。
ボリューム満点のお好み焼きがおいしそうでした。
疲労回復です。
髙木菜那さんは、かけっこが速い。
発車しそうなバスを捕まえます。
わたしは、三十代のときに姫路城、十代の時に松山城の天守閣にのぼったことがあります。
五十代のときに、尾道市も行ったので、見ていて、とても親近感が湧きました。
旅は人生の良き思い出です。
映像では、しまなみ海道の夜の道では、大きなカニがたくさん群れていました。自然がいっぱいの中で人間が生活を営んでいます。
タイのお刺身もおいしそうでした。海の幸がたくさんです。
スタッフのかたも含めて、みなさんお疲れさまでした。