2023年01月16日

太川&蛭子の路線バス乗継の旅 青森港から新潟県萬代橋

太川陽介&蛭子能収(えびす・よしかず)のローカル路線バス乗継の旅 青森県青森港から新潟県萬代橋(ばんだいばし) 2010年9月放送分 BSテレビ東京

 以前観ましたが、歳をとってきて、記憶が薄れて、細かくは思い出せません。何度見ても初めて見るような感覚があります。幸いに、感想記録が残っているので、あとに付記しておきます。

 この回の映像で台風の風景を見ると、おふたりが三船美佳さんとチャレンジした台湾路線バスの旅の映画を思い出します。台風直撃の中、トラブルが続きましたが、台湾の北から南への路線バスルートに挑戦して成功しています。
 台湾の人たちが優しかった。とくに三船美佳さんのお父上である映画俳優三船敏郎さんを慕う台湾の高齢の方のお話が良かった。

 今回、この番組の映像を観ていて、どうして心が落ち着くのかを考えていたら、昔見た邦画『幸せの黄色いハンカチ』の流れに似たような雰囲気があるからだと気づきがありました。
 高倉健さんと武田鉄矢さん、桃井かおりさんと倍賞千恵子さんのロードストーリー(旅をしながら心が成長していく)で、いい映画でした。東京からフェリーで北海道へ渡り、道内を東部から中心部へと赤いマツダファミリアで移動していくのです。よく売れた車でした。うちのきょうだいも乗っていました。
 もう45年ぐらい前の映画であり、武田鉄矢さんも桃井かおりさんも若くて明るいふたりでした。

 番組ゲストの中山エミリさんは、あらためて見て、きれいな女性だなと感じました。

 青森弘前バスターミナル(ひろさきバスターミナル)では、滞在10分間でしたが、歳をとってみると、時間のことにこだわりがなくなります。短時間でも長時間でも、行ったことがない場所に自分の体を置いてそこに存在して、そこにいた記憶や記録を残せたらいいなという気持ちになっています。

 新潟まで406キロという標識があります。
 江戸時代の人は、少しずつ歩いて行ったのでしょう。

 オムライス、天ざるそば、おいしそうでした。
 ほかにも、だんご、お寿司、焼き肉、ラーメン、チャーハン、そして温泉、えびすさんはパチンコ、旅の楽しみがいっぱいです。
 
 中山エミリさんが、サンダルばきだったので驚きました。
 サンダルで、長距離は歩けません。
 

(前回の感想 2021年7月)
太川陽介&蛭子能収(えびす・よしかず)のローカル路線バス乗継の旅 青森県青森港から新潟県萬代橋(ばんだいばし) 2010年9月放送分 BSテレビ東京

 たまに火曜日の夜7時ごろに、昔放映したこの旅番組が再放送されていることを知り、最近楽しみにして観ています。自分にとっては観たことがないので新作です。
 うちのテレビでは、BS放送の録画ができない契約なので、晩ごはんを食べながらいっしょうけんめい観ています。(その後、光ケーブルの契約をしてからハードディスクに録画ができるようになりました)
 青森には行ったことが二度ありますし、新潟の萬代橋(ばんだいばし)も、だいぶ昔ですが、仕事で行ったときに、仕事を終えたあとの空き時間を利用して見学したことがあります。映像を観ていて親しみが湧きます。
 当時は、日本一長い新潟県の信濃川というのを見てみたかった。ただ、橋の上に立った感想としては、ふつうの川と橋だと感じただけでした。(ひとつのつながる水域系統として日本一、新潟県での呼称は信濃川、長野県では千曲川ということは最近知りました)
 新潟駅近くのビジネスホテルで泊まりましたが、魚介類の料理が安くておいしくて驚きました。あとは、いろんな種類の日本酒がたくさん並んでいました。冷酒で注文をするのが不思議でした。お店の日本酒は熱燗(あつかん)だけだと思い込んでいました。どちらかの選択式にはなっていました。

 太川陽介さんも、いまは60歳を過ぎてしまいましたが、11年前の映像の中の太川陽介さんは若い。えびすさんも元気満々です。ゲストは、中山エミリさんです。

①血液型A型几帳面な太川陽介さんが、血液型0型おおざっぱなえびすさんを責め(せめ)たてます。半そでボタンダウンシャツのえりのボタンをとめないえびすさんがとても気になる太川陽介さんでした。なんどもえりのボタンをしてくれと求めます。

②とおりがかりの女性からもらったバナナがあります。そのあと朝食として食べた時にえびすさんは、いただいたバナナがかたいと言います。ふたりが、しばらく時間をおいて熟してから食べるバナナなだと言葉を添えます。いらぬことを言って反感をかうのですが許される個性のえびすさんです。

③りんごの産地である青森県の地元の方のおっしゃったことが印象的でした。『りんごは買ったことがない。りんごは(自分の家で)つくるか、つくっている人がくれるものです』

④マージャン好きのえびすさんの話がおもしろかった。むかし劇団『東京乾電池』で青森に来たとき、夜、麻雀荘をみんなと探して歩き回ったが見つからなかった。

⑤バスをおりたあと、えびすさんがころんで、突然、姿が見えなくなる。(じべたにしゃがんだので)どうもポケットから小銭が道路にばらけたようすがありました。(えびすさんは財布をもたない。銀行ATM横にある現金を入れる封筒に紙幣を入れて、自分のズボンのポケットに突っ込んでいます。小銭はそのまま、もう一方のポケットに入れています)

⑥えびすさんが喫茶店の壁にかけてある東南アジアの魔除けのような大きな彫り物飾りを見て「お客が入らないようにするために飾ってある」と、お店の人に、また、いらぬことを言う。

⑦商店街がさびれています。この番組からは離れるのですが、最近グーグルマップで昔自分が中学生だった頃の地方のまちの商店街やアーケード街の現在の写真を見たのですが、かなりショックを受けました。老朽化が著しく、廃屋のようになっているところもありました。
商店街の人出が多くてにぎやかだったころを覚えているのでせつなくなりました。テレビ番組のアド街ック天国で紹介される東京の商店街はにぎやかですが、地方のまちの商店街は力を失っているところが多い。人口が集中する都市部のひとり勝ちのように思えます。

⑧歩く旅です。かなり歩いています。中山エミリさんとえびすさんの言葉に実感がこもっています。「どんなに遠回りでもいいからもう歩きたくない(遠回りになるバス路線で行きたい)」

⑨秋田県の能代(のしろ)から東京池袋まで行けるバスのバス停が現地にあったのでびっくりしました。

⑩夕食にラーメンと焼き肉と生ビール(ただしえびすさんは、アルコールは飲めません)えびすさんは、たぶんウーロン茶で、がんばろうの満面の笑顔です。

⑪中山エミリさんは、仕事が休みの日は、家でいつまでも寝ていてゴロゴロしているそうです。だんなさんから、(そんなだらしないことが人間として)信じられないと言われるそうです。

⑫なにせ、人が少ないのか、お店がありません。喫茶店もローソンもないと言う女性が、三人に家でとれた大きくて赤く熟したおいしいスイカをふるまってくださいました。

⑬遊ぶ施設はありませんが、農薬をまくリモコン操作のヘリコプターがよかった。なかなか見られません。

⑭バスの運転手さんの乗り換えメモがありがたい。

⑮橋の上で釣りをしていた人にも驚きました。クロダイです。麻の手提げ袋に魚を入れて橋の下の海に沈めていたのにも驚きました。いろんな生活があります。

⑯太川陽介さんと中山エミリさんのふたりが、バスの中で、えびすさんの太ったおなかをなでなでしていたのがおもしろかった。えびすさんがにこにこしながら「(ここに)うんこが入っている」

⑰バスの中から見る夕映え時間帯に近い日本海の海が美しい。

⑱「象潟:きさかたと読みます。地名です」中山エミリさんが「ゾウ…」読めないのは無理もありません。行ったことはありませんが、昔、仕事のからみで読み方を知ったことがあります。あわせて、江戸時代に大きな地震があって、名勝だった景色が変化したこともそのときに知りました。

⑲ちょうどロケ中に台風が来て、強風で苦労するメンバーです。ひたすら風にうたれて歩いています。雨が少なくて良かった。風が強い。

⑳長時間の徒歩が続いて、パチンコ屋で休憩して、えびすさんがパチンコで1000円使ってというのが、敗因だったのかもしれませんが、旅にトラブルはつきものです。トイレ休憩もいります。人間はロボットではありませんし、機械もときたま壊れます。

 新潟県の萬代橋(ばんだいばし)まで、結局ゴールはできませんで したが、思い出はいっぱいできました。でもえびすさんは、認知症になってしまったので、もう忘れているかもしれません。  

2023年01月14日

東京ロンダリング 原田ひ香

東京ロンダリング 原田ひ香(はらだ・ひか) 集英社文庫

 共同住宅の事故物件(変死など)を洗浄(せんじょう。ロンダリング)するために、仕事として、事故物件に住む人のことが書いてあるのだと思います。
 以前、邦画を観たことがありますが、この本が原作かどうかはわかりません。(調べたらやはり原作ではありませんでした。同趣旨の違う映画でした)

 内田りさ子:主人公。31歳。髪がきれい。スタイルもいい。162cm。48kg。後記の佐伯との浮気がばれて、離婚、家を追い出された。金なし。

 榊原健夫(さかきばら・たけお):3週間前、自室で病死していた。
 加藤孝子:榊原健夫を好きだった女。榊原の死を知らなかった。

 相場(あいば):相場不動産の経営者。娘が東京吉祥寺(きちじょうじ)にいる。孫が3人いる。

 菅(すが):変死部屋に住む同業者50代男性。ルームロンダリングを職としている。頼まれると断れない気の弱さで、友人からの借金を断れなかったり保証人になったりして、お金に苦労した。借金の返済はしてもらえなかったようです。

 佐伯(さえき): 建築会社の営業マン。内田りさ子の浮気相手だった。内田りさ子と彼女の夫から逃げるために行方(ゆくえ)をくらませたらしい。

 事故物件といういわくつきの部屋ゆえに、夜中に変な訪問者が来るところから始まります。
 午前1時半のドアノックは不気味です。

 数ページを読んで、この本は、女性向けだと悟る(さとる)。
 
 事故物件というのは、いっぱいあるらしい。いったん一定期間住んで、事故物件であることを消去する。売れないお笑い芸人や舞台女優がやりたがる仕事らしい。
 幽霊よりも訪ねてくる人が怖い。(自分は、現実には、この世には、幽霊はいないと思う。ただし、人生における不吉な物事の流れは存在すると思う)
 
 デルフト焼:陶器。オランダ産。
 
 テレビ番組『家、ついていって、イイですか?』を見ていると、東京の家賃の高さにびっくりします。
 部屋が、狭くて高い。地方の常識(相場:そうば)からは考えられない。
 この物語の物件は、家賃6万8000円。6畳ワンルーム。ユニットバス。東向きです。ただし、ロンダリング目的の居住ですから、家賃無料、日当5000円です。月15万円ぐらいの収入です。その部屋で暮らしながら仕事にも行けるという条件です。
 ただ、ずっと同じところに住むわけではないので、なにかしら生活に不都合が発生しそうです。

 ひとり暮らし高齢者の孤独死部屋。
 いっぽう、一生(いっしょう)に一度も、住居を借りることがない人もいます。
 人生には、いろんなパターンがあります。

 人が変死した部屋を転々とする生活は、感受性が強い人には耐えられそうにもありません。

 変死者が居たという部屋に住みたいという人は変死者の関係者(思い出がある人)だったりもする。これもまた、人生いろいろです。
 
 木造アパート、トイレと台所はあるが6畳ひと間でフロなし。目の前に銭湯あり。されど、やっかいな家主のおばあさんがいる(70代真鍋夫人)。
 地方出身25歳の女性が男がらみで刃物沙汰(はものざた)のトラブルあり。
 さみしい雰囲気がただよう部屋に、うっとうしそうな人間関係がありそうです。

(つづく)

 居酒屋「富士屋」:藤本親子である70代の父(小柄で太っている)と30代の息子(180cmぐらいでやせている。藤本亮)が経営している。
 真鍋夫人がらみで、無理やりな展開に発展していくのですが、文章がじょうずです。おもしろい。

 お風呂屋の悦子ちゃん。
 元夫の父:池内義男 元夫:池内泰弘
 元義父からのさみしい話があります。(ここには書けません)
 じょうずにつくってあります。(ただ事故物件のロンダリングという仕事は成立しにくいと読み始めから考えながら読んでいます。わざわざ経費を使わなくても関係者がそこに住んで仕事に行けば目的を達成できます。なんというか、たとえば、病院であれば、大部屋でも個室でも病死者が出て不思議はないのです。そのときそのときの人間が、その場での世界を個々につくっていくのです。そして、人がどこかで死ぬのは当たり前のことであり不思議なことではありません)
 
 この話に出てくる人たちは、食べ物をしっかりと食べています。
 先日読んだ『おいしいごはんが食べられますように 高瀬準子(たかせ・じゅんこ) 講談社』を思い出します。おいしいごはんを食べれば、愛情のある人間になれるのです。その本に書いてあったことが『ちゃんとしたごはんを食べるのは自分を大切にすることだって……』ちゃんとした食生活から、ちゃんとした暮らしが始まります。

 ジャパン地所。女優の自殺。
 高級マンションは刑務所と同じようです。あるいは、病院の入院病棟と同じです。監視されての自由です。
 
 わずらわしい人間関係がある場所のほうが、生き心地が良かったりもします。いいこと半分、いやなこと半分です。人間関係がなくなったら、静かな孤独だけになって、人間は死んでしまいます。
 この本では『交感神経と副交感神経』という言葉でメッセージを表現しています。雨の日もあれば、晴れの日もあります。
 
 2011年(平成23年)に刊行された作品でした。
 これからこの作者の本を何冊か読む予定です。  

Posted by 熊太郎 at 07:51Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2023年01月13日

トラのじゅうたんになりたかったトラ

トラのじゅうたんになりたかったトラ ジェラルド・ローズ(香港生まれ、イギリス育ち)/文と絵 ふしみ・みさを/訳 岩波書店

 タイトルを見て?
 トラはトラではないのか。
 トラはトラであるからして、わざわざじゅうたんになる必要はなかろうに。

 『インドのジャングルにトラがおったそうな』から始まります。
 歳をとってやせこけて、骨川筋衛門(ほねかわすじえもん)になっていたそうな。
 だから、サルがバカにしてトラに木の実をぶつけていたそうな。(うーー そのトラは、わしらあのような高齢者のトラか)

 インドの宮殿(きゅうでん)にトラが行くそうな。
 インドの宮殿といえば、タージ・マハルじゃな。
 (調べたらタージ・マハルは、宮殿ではなく、お墓じゃった(霊廟れいびょう)。絵本の絵は、タージ・マハルの絵です。まっ、いいか)

 発想がおもしろい。

 孤独でいることがイヤなトラです。
 王さまの一族の中に入りたい。
 そして、ぜいたくが好きです。
 お気楽なじいさんトラですね。
 そのようにありたいとは思う。

 じゅうたんに化けているから、洗濯されるのはしかたがない。
 トラの洗濯がおもしろい。
 こどもさんは、ここのページで、大笑いするかもしれません。

 どろぼう三人組の登場です。
 物語の『起承転結(きしょうてんけつ)』の流れの『転』の部分です。
 
 番犬代わり(ばんけんがわり)の番トラです。
 トラが、じゅうたんではなく、本物のトラであることがばれました。
 (わたしは、トラが、城の警備員に鉄砲で撃ち殺されると予想しました)

 わたしの予想は、ハズレーー
 さて、どうなったでしょう?
 知りたい方は、この絵本を買って読んでください。

 トラじいさんは、王族にとって、命の恩人です。
 いいお話でした。今年読んで良かった一冊です。
 この絵本を、こんど自分のきょうだいの孫たちに会ったときの、プレゼントにする候補の一冊にしようと思いました。  

Posted by 熊太郎 at 07:17Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2023年01月12日

旅猿22 静岡・愛知で歴史巡りの旅

旅猿22 静岡・愛知で歴史巡りの旅 2022年12月  動画配信サービス

 初回と2回目を見たところで感想を書き始めます。
 身近な地域なので興味をもって観始めました。
 どうも日帰りのようで、かなりハードなロケです。
 東名高速道路沿いを巡るようですが、移動時間・移動距離が長い。とても一泊二日で回るルートではありません。この先、もめそうです。とくに東野さんが怒りそうです。なんでまたこんな無理やりな見学コースにしたのか。しかも雨天です。

 NHK大河ドラマ『どうする家康』がらみの企画だそうです。
 ゲストの歴史好きロバート山本さんの歴史解説の言葉は説得力があってなかなか見ていて学びがあり感謝したくなります。支配するだけでは組織はもたない。学ばせて、忍耐して、人を育てる。
 江戸の街づくりを考えると、優秀な人材が豊富に、家康のまわりにいたと考えるのです。
 
 静岡駅前でロケがスタートして、家康が人質として幼少時にいた静岡市内の清見寺で梵鐘を見学しました。
 愛知県岡崎市に移動して、自害を思いとどまった場所といわれる大樹寺(だいじゅじ)、家康が食べたという資料に基づいてつくったうどんを食べられるうどん屋さんなども巡ります。
 そこからまた静岡に戻って、三方ヶ原の合戦跡地の見学です。(どうして戻るのだろう? その後、なるべく家康の成長に合わせながら移動していることがわかりました)
 古戦場跡は、去年の初夏にドライブに行った浜名湖舘山寺(かんざんじ)の東北あたりで、行ったことはありませんが、雰囲気はなんとなくわかります。戦場の跡地というところは、いなかの風景が多い。武田信玄と徳川家康が戦って、徳川家康が大敗したところです。徳川家康が戦に負けた時の苦しい表情をした有名な肖像画があります。
 三人はその後『酒井の太鼓』という歴史上意義のある太鼓を見学しに磐田市の旧見附学校をおとずれています。しかし、なんと、ハードスケジュールな移動なのだろう。スタッフはもう少し、出演者の体調などを考えてプランを立てたほうがいい。駆け足(かけあし)すぎます。

(つづく)

 なかなか忙しい。その割に移動時間ばかりが長い。
 あたりが真っ暗になって到着した場所が古戦場跡でした。『とりいすねえもん』という足軽(あしがる)に関するロバート山本さんの熱弁が良かった。

 その後立ち寄った蓬莱牛(ほうらいぎゅう)のお店のお料理がすごかった。びっくりしました。
 注文したのは、シングルステーキと白ご飯に生ビールでしたが、次から次へと豪華なサービス料理が出てました。
 茶碗蒸し、おつくり(刺身。マグロ、サバ、のどぐろ)、地酒、カニ、しゃぶしゃぶ、ステーキ二種類。お礼に東野さんたちが、来春のお店の移転オープンの時にお花を出すらしい。まあ、びっくりしました。

(つづく)
 
 場所は『大浜稲荷社(おおはまいなりしゃ)』というところに移りました。初めて聞きました。
 愛知県の碧南市内(へきなん)にあります。近くの水族館には、まだこどもたちが小さかった時に何度か行ったことがあるのを思い出しました。
 昔から伊勢湾内は船の航路だったわけで、三重県方面から知多半島方面への船での移動は(番組のなかでは、1582年。家康の伊賀越え(本能寺の変のあとの徳川家康の岡崎城への帰還の紹介あり)、源氏や平家の時代から盛んだったと思います。もう440年ぐらい昔の徳川家康が移動した話ですが、当時は、陸路よりも海路の移動のほうが速かったと感ずるのです。
 
 最後の見学地が、小牧・長久手の戦い(こまき・ながくてのたたかい)の地であった長久手市内にある古戦場公園のロケでした。たまに、車を運転してその公園の横を通ることがあるので、東野さんたちがここに立ち寄ったのかと不思議な気分でした。
 思うに、ほんの半世紀ぐらい前は、いろいろな古戦場の場所だったところは、見渡すところ原野や里山の風景でした。宅地開発がなされて、区画整理できれいになって、戸建てが並んで、静かな住宅地に変わるのを見てきました。第二次世界大戦の終戦後、日本中の都市近郊だった田舎が都市化に向かって急速に風景を変化させました。
 ゆえに、桶狭間(おけはざま)の古戦場から北にかけての地域は、どこでも戦乱が繰り広げられていたことが想像できるのです。ひとつの狭い場所で集中的に戦っていたというイメージが自分にはありません。今のウクライナみたいな感じで、土地を遠くまで見通せる時代があったのでしょう。

 最後のロバート山本さんによる紙芝居を使用した時代説明が良かった。
 徳川家康は、部下たちの人間力を重視して、組織を形成して、組織を維持していった。組織運営が好きだった人という印象をもちました。  

2023年01月11日

バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅 奈良東大寺~滋賀彦根城

バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅 太川陽介VS村井美樹 奈良東大寺~滋賀彦根城 テレビ番組

 (路線バス)太川陽介チーム:フリーアナウンサー宇賀なつみさん(わたしは最初のうち、間違えていて、以前コース取りで太川陽介さんと、もめた元TBSアナウンサー宇垣美里さんだと思って見ていました。たしか山梨県の河口湖あたりのルートどりで、宇垣美里さんは、太川陽介さんともめました。そのとき見ていたわたしは、宇垣美里さんが提案したルートのほうが、太川陽介さんの考えるルートよりもいいと判断しました。あれだけもめたのに、宇垣さんは、よくまたこの番組に出たなあと思って見ていたら、今回の出演者は、別の人でした。(失礼しました)。確か、そのとき、えびすよしかずさんが『女の人の言うことは聞いといたほうがいいよ』と太川陽介さんを促す(うながす)ように、慰める(なぐさめる)ように励ましていました。結果は宇垣さんの提案したルートが正解でした) 今回のゲストのもうひとりは、フットボールアワー岩尾望さん(のんちゃん)です。

 (鉄道)村井美樹チーム:モデル貴島明日香さん(きじま・あすかさん) FUJIWARA原西孝幸さん

 最後は、村井美樹さん鉄道チームが勝利しました。良かった。応援していました。村井美樹さんが勝てて自分も嬉しい気持ちになれました。
 観終えた後、タビリスさんというキャラクターの答え合わせの動画配信を見ました。なるほどと感心しました。
 『急がば回れ』なのです。『もう間に合わないは、まだいける』なのです。
 推理ドラマのようです。タクシーの使い方にコツがあります。距離の長短は、コース取りの検討資料にはならないのです。とはいえ、すごいなあバス旅担当の太川陽介選手です。

 この番組のルーツにあたる当初の路線バス乗り継ぎ人情旅シリーズ第二弾『東京日本橋から京都三条大橋』までの映像は、先日BSテレ東の再放送で見たばかりなので覚えています。たしか、滋賀県彦根の近く『河瀬』というバス停までが限界で、チャレンジは失敗に終わっています。
 当時は、ものすごい大雪の中での断念でした。ゲストは相本久美子さんで、2008年3月22日放送分でした。(平成20年)

 奈良東大寺あたりには、何度も行ったことがあります。ゆえに、地理はだいたいわかります。なのに、タレントさんたちは全然といっていいほど、地理をご存知ありませんでした。修学旅行先の定番なのですが、その点が見ていて不思議でした。
 鉄道チームが移動していた近鉄線の先、おそらく乗り換えをした大和西大寺駅(やまとさいだいじえき)は、昨年夏、元総理大臣が凶弾に倒れたところですが、どなたも気づいておられない様子でした。それはそれでいいし、そのほうがいいような気がしました。

 大和郡山(やまとこおりやま)での金魚すくいはむずかしい。よく成功されました。とくに村井美樹さんチームががんばりました。

 全国的にどこもイオンショッピングセンターにつながる路線バスが充実しています。スーパー業界で、イオンはモンスターみたいな存在になりました。ひとり勝ちです。

 信楽焼(しがらきやき)の里である信楽町(しがらきちょう)では、たぬきの焼き物が問題になるかと予想しましたが、お茶だったの意外でした。
 グルメの値段当て問題はむずかしい。どなただったか、同じ店で最近ロケをしたというゲストがいましたが、解答につながる記憶が消えていました。まあそういうものなのでしょう。太川陽介チームの人でした。ああ、思い出しました。岩尾望さんです。

 軍曹(村井美樹さん)への靴のプレゼントが太川陽介さんからあったそうです。
 そのことの流れがあってか、村井美樹さんが使用していた靴は、長距離歩きに向かない貴島明日香さんがはいていた靴と交換になります。良かった。
 歩行距離がかなり長い(往復16km)ですが、鉄道チームとしては、最初からわかっていることです。考え方次第です。たかが16kmです。思い出してみると、もう大昔、とても若かった自分が仕事をしていたときは、一日15kmぐらいを毎日のように歩いていたことがあります。朝から晩までです。仕事は厳しいのです。苦労しないとお金はもらえないのです。
 
 滋賀県大津市にある近江神宮(おうみじんじゃ)は、これもまた自分は勘違いして、三井寺(みいでら)だと思っていました。
 昨年読んだ『塞王の楯(さいおうのたて) 今村翔吾(いまむらしょうご) 集英社』を思い出しながらテレビの映像を観ていて誤解しました。(三井寺のそばに大津城があって、西暦1600年関ケ原の合戦の直前に大津城攻めがありました)
 近江神社でのかるた取りのかるたの文言がおもしろかった。愉快でした。番組である現実のバス旅・鉄道旅の出来事にピッタリ合っていました。
 琵琶湖大橋は、昔、自家用車で走ったことがあります。渋滞していました。両チームとも徒歩で渡られてたいしたものです。

 鉄道選択は得意だけれど、村井美樹さんのヘボなところがおもしろい。
①方向オンチです。いつも道を間違えます。村井さんの道選択はリーダーだからといって信じてはいけません。信じるとひどいめにあいます。
②グルメ問題が当たらない。どうやったら、あんなにうまく正解をはずせるのだろうかと、見ていて困惑することがあります。逆の意味で、たいしたものです。
③村井さんは、かるたを取れない。目の前にあるカードさえ取れません。なにか、現実とは違う風景が目の前に広がっているのだろうか。
④メンバーの原西孝幸さんの名前を間違え続ける。原西さんのことを『原口さん』と大きな声で、ずーっと間違ったまま呼び続けます。原西さんが困っています。スタッフが放置せずに、教えてあげたほうがいい。
 村井美樹さんは、なかなかたいしたものです。タレントとして成功しています。

 近江牛(おうみぎゅう)がおいしそう。食べたい。
 正解を拾い続けました。『ハラミ』→『ヒレ』→『シャトーブリアン』→『リブロース』→『カルビ』→『レバー』→『タン』ああ、食べたい。いつか食べてやる。
 村井美樹さんが『ザブトン』と答えました。どこの部位だろう。肩ロースのあばら骨側(村井さんの答は、不正解でした)
 
 グループからはぐれて、道に迷うバスチームの太川陽介さんです。
 同じく、グループからはぐれて、道に迷う鉄道チームの貴島明日香さんです。
 集団から離れないようにしましょう。

 野洲駅(やすえき):間違えて「のすえき」と自分は読んでいました。

 負けたのんちゃん(岩尾望さん敗者の言葉)『あんなに歩いたのに』
 村井美樹さんの言葉『カルタほしいわあ』対して太川陽介さんが、あげられませーんみたいな返事。おもしろかった。

 最後の彦根城内ゴールのところで笑いました。
 もう暗くなってしまった上り坂階段をハアハアと息を切らせながらお城がある広場まであがると、宝箱だったか玉手箱だったかが置いてあるゴール地点で出迎えてくれていた像、彦根市のキャラクター『ひこにゃん』のことを、村井美樹さんが『せんとくん(奈良県のキャラクター。まあ出発地点が奈良東大寺でしたから勘違いもわかります)』と言い間違えました。笑いました。
 たまたまこの文章をつくっているノートパソコンの自分の手元近くに両方のぬいぐるみがあるので、写真にしてここに、おとしておきます。いつも寝ているおふとんの上でおちゃんこしてもらいました。



 ふたりの声です。『果敢(かかん。思い切って)にチャレンジされた旅人のみなさん、おつかれさまでした』

 『せんとくん』は、たしか10年ぐらい前に、奈良県法隆寺に行ったときに買いました。『ひこにゃん』のほうも、やはり10年ぐらい前に、滋賀県彦根城で買いました。どちらも、家の車を家族で、交代で運転しながら自宅から現地まで行きました。なつかしい。  

2023年01月10日

出川哲朗の充電バイクの旅 福井県小浜~京都市下鴨生神社

出川哲朗の充電バイクの旅 福井県小浜~京都市下鴨生神社 東海地区2022年12月24日放送分(関東地区は同年11月19日放送分)

 2週に分けて放送されましたが、たまたま最初の半分は見ていません。
 後半のゲスト長嶋一茂さんの部分だけ見ました。これから充電バイクを運転するというのに、運転免許証を持ってくるのを忘れたそうで、レンタサイクルのママチャリ自転車に乗って、爆走しておられました。(さすが、元プロ野球選手です。脚力が強い。気温33℃だったこともあり汗びっしょりです)
 自動車運転免許証は、別荘があるハワイの車の中にあるそうで、その忘れ物出来事の豪快さと壮大さに驚かされました。おもしろい!
 以前、充電バイク旅の北海道ロケで、ゲストであるずんのやすさんが、やはり東京に運転免許証を忘れて来て、借りた自転車で道内の道路をかなりの距離移動されていました。あきれました。ロケの終わりがけに仕事が休みだったマネージャーさんが急遽(きゅうきょ)やすさんの運転免許証を飛行機に乗って届けてくれましたが、女性マネージャーさんがお気の毒でした。珍しいことがあるものだとその時は思いましたが、今回、同様に自動車運転免許証忘れのゲストの人が出て、これはもう本人だけの責任ではなく、一度あったことですから、スタッフなりマネージャーなりが気をつけておかねばならないことです。そうしないと、また、同じことが起こります。

 自分は番組タイトルにある福井県の小浜市も京都の下鴨神社も行ったことがあるので、映像を楽しみにして見ました。福井の小浜市の部分は見ることはできませんでしたが、下鴨神社(しもかもじんじゃ)それから三千院(さんぜんいん)も訪れたことがあるので映像を楽しみました。
 三千院は十代の後半か二十代の初めに行きました。もう半世紀ぐらい昔のことです。その当時にはまだ生まれていなかったであろう寺院のスタッフさんたちのお若い姿を見て不思議な感覚がありました。そのときこの世に居なかった人たちに映像とはいえ、その場で今会える。阿弥陀如来(あみだにょらい)さまのお力(ちから)なのでしょう。なんだかスピリチュアルの世界みたいになってしまいました。(目に見えない世界。神、霊、心、精神。まあ非科学的な世界です。なお、わたしはスピリチュアルの信者ではありません。都合のいいときだけ神仏を信じる平凡な日本人です)

 いつもドジな土方(ひじかた)ディレクターが、家の鍵が入っていた自分のズボンをホテルに忘れて来たと照れ笑いをしているのを見て笑いました。(それもホテルから連絡をもらうまで気づかなかったようすです)
 バス旅のえびすよしかずさんみたいなキャラクターで、この番組を盛り上げてくださいます。(仕事用のオーバーオールのジーンズにはき替えて、脱いだ自分のズボンをホテルの部屋に忘れてきたようです)

 お昼ご飯は、養殖アユのつかみどりとうなぎの白焼きというアトラクションも楽しい。一茂さんは、焼いたものが出てきたほうがいい。自分で焼くのはいやだみたいに言われましたが、凡人には値段の安さが魅力です。

 白髭神社(しらひげじんじゃ)の琵琶湖に浮かぶ赤い鳥居は、広島県にある厳島神社(いつくしまじんじゃ)みたいでかっこいい。
 お宮参りのあかちゃんが可愛かった。

 ヒッチハイクに挑戦した長嶋一茂さんです。
 有名人ですから、瞬間的に車が止まってくれました。車のご夫婦に感謝です。

 下鴨神社は自然の風情があるところです。
 入口で出川さんが、内線電話の呼び出しボタンがないと騒いでいるのを見て、出川さんは事務職をしたことがないので、受話器にボタンがあることを知らないのだなと、ねっからの芸能人なのだなということがわかりました。

 ふと気づいたのですが、見ていて気持ちが落ち着く時間帯があるのは、さだまさしさんの『北の国から』の歌が流れているからということがわかりました。当時の世相(せそう。世の中のありさま)からはずいぶん変化して、時代は変わってしまいましたが、いいドラマでした。

(追記:2023年5月)
 三重テレビの番組表を見ていたら、この回の放送で、前半部の放送があったので見てみました。
 感想を追加しておきます。
 関東地方では、2022年の11月に放送されたようですが、地方局では、遅れて、まちまちで、放送されているこの番組です。

 前回見たときは、土方ディレクターが、ホテルに自前のズボンを忘れていて笑いましたが、今回の前半部を見たら、同じホテルに、出川哲朗さんは、ルームキーを忘れそうになっています。
 後半ゲストの長嶋一茂さんは、運転免許証をハワイの家にある車に忘れてくるし、この回のロケは、忘れ物だらけです。こんなこともあるのですねぇ。

 前半ゲストの児島一哉さんのお人柄が良かった。苦労されています。
 いなかの風景も心落ち着くものでよかった。
 見ていてのんびりできます。
 先日読んだ本に、大都会の電車では、ベビーカーの乗車は嫌がられるとか、ちいさいこどもがいると、走り回る足音が階下の住人に迷惑だとか、子育てのたいへんさが書いてあり、いなかならそんなこと気にしなくてもいいのになあと思ったしだいです。

 福井県小浜湾のそとも巡りの遊覧船には乗ったことがあります。小浜湾は、海水が透きとおっていてとてもきれいな海です。
 
 鯖街道(さばかいどう)では、以前、太川陽介さんとの路線バスの旅で、えびすよしかずさんが、海鮮類はにがてなので、サバ寿司のお店で『オレ、サバ寿司は食べたくない』と言い、ガリだけ召し上がっておられました。ガリ:甘酢しょうが。そんなことを思い出しました。
 こちらの充電バイクの映像では、サバのお寿司とおそば、おとうふ料理がおいしそうでした。

 中学校でのリレー対決、あいかわらず、こどもさんたちとのからみがおもしろく楽しい。
 こどもたちは元気いっぱいです。
 
 ほかのシーンでも、ちっちゃな男の子ふたりが、出川さんと児島一哉さんにぴったりくっついてはなれなかったり、漫才師錦鯉の真似で「コ・ン・ニ・チ・ワー」と大きな声でギャクを見せてくれる太っちょの男子がいたり、とても楽しいシーンでした。

 福井県のお宅は、都会人から見ると、豪邸が多い。敷地が広い屋敷です。

 児島一哉さんが言った『神回』の意味を調べておきました。番組で、特におもしろかった回だそうです。毎回、おもしろいですよ。