2023年01月16日

太川&蛭子の路線バス乗継の旅 青森港から新潟県萬代橋

太川陽介&蛭子能収(えびす・よしかず)のローカル路線バス乗継の旅 青森県青森港から新潟県萬代橋(ばんだいばし) 2010年9月放送分 BSテレビ東京

 以前観ましたが、歳をとってきて、記憶が薄れて、細かくは思い出せません。何度見ても初めて見るような感覚があります。幸いに、感想記録が残っているので、あとに付記しておきます。

 この回の映像で台風の風景を見ると、おふたりが三船美佳さんとチャレンジした台湾路線バスの旅の映画を思い出します。台風直撃の中、トラブルが続きましたが、台湾の北から南への路線バスルートに挑戦して成功しています。
 台湾の人たちが優しかった。とくに三船美佳さんのお父上である映画俳優三船敏郎さんを慕う台湾の高齢の方のお話が良かった。

 今回、この番組の映像を観ていて、どうして心が落ち着くのかを考えていたら、昔見た邦画『幸せの黄色いハンカチ』の流れに似たような雰囲気があるからだと気づきがありました。
 高倉健さんと武田鉄矢さん、桃井かおりさんと倍賞千恵子さんのロードストーリー(旅をしながら心が成長していく)で、いい映画でした。東京からフェリーで北海道へ渡り、道内を東部から中心部へと赤いマツダファミリアで移動していくのです。よく売れた車でした。うちのきょうだいも乗っていました。
 もう45年ぐらい前の映画であり、武田鉄矢さんも桃井かおりさんも若くて明るいふたりでした。

 番組ゲストの中山エミリさんは、あらためて見て、きれいな女性だなと感じました。

 青森弘前バスターミナル(ひろさきバスターミナル)では、滞在10分間でしたが、歳をとってみると、時間のことにこだわりがなくなります。短時間でも長時間でも、行ったことがない場所に自分の体を置いてそこに存在して、そこにいた記憶や記録を残せたらいいなという気持ちになっています。

 新潟まで406キロという標識があります。
 江戸時代の人は、少しずつ歩いて行ったのでしょう。

 オムライス、天ざるそば、おいしそうでした。
 ほかにも、だんご、お寿司、焼き肉、ラーメン、チャーハン、そして温泉、えびすさんはパチンコ、旅の楽しみがいっぱいです。
 
 中山エミリさんが、サンダルばきだったので驚きました。
 サンダルで、長距離は歩けません。
 

(前回の感想 2021年7月)
太川陽介&蛭子能収(えびす・よしかず)のローカル路線バス乗継の旅 青森県青森港から新潟県萬代橋(ばんだいばし) 2010年9月放送分 BSテレビ東京

 たまに火曜日の夜7時ごろに、昔放映したこの旅番組が再放送されていることを知り、最近楽しみにして観ています。自分にとっては観たことがないので新作です。
 うちのテレビでは、BS放送の録画ができない契約なので、晩ごはんを食べながらいっしょうけんめい観ています。(その後、光ケーブルの契約をしてからハードディスクに録画ができるようになりました)
 青森には行ったことが二度ありますし、新潟の萬代橋(ばんだいばし)も、だいぶ昔ですが、仕事で行ったときに、仕事を終えたあとの空き時間を利用して見学したことがあります。映像を観ていて親しみが湧きます。
 当時は、日本一長い新潟県の信濃川というのを見てみたかった。ただ、橋の上に立った感想としては、ふつうの川と橋だと感じただけでした。(ひとつのつながる水域系統として日本一、新潟県での呼称は信濃川、長野県では千曲川ということは最近知りました)
 新潟駅近くのビジネスホテルで泊まりましたが、魚介類の料理が安くておいしくて驚きました。あとは、いろんな種類の日本酒がたくさん並んでいました。冷酒で注文をするのが不思議でした。お店の日本酒は熱燗(あつかん)だけだと思い込んでいました。どちらかの選択式にはなっていました。

 太川陽介さんも、いまは60歳を過ぎてしまいましたが、11年前の映像の中の太川陽介さんは若い。えびすさんも元気満々です。ゲストは、中山エミリさんです。

①血液型A型几帳面な太川陽介さんが、血液型0型おおざっぱなえびすさんを責め(せめ)たてます。半そでボタンダウンシャツのえりのボタンをとめないえびすさんがとても気になる太川陽介さんでした。なんどもえりのボタンをしてくれと求めます。

②とおりがかりの女性からもらったバナナがあります。そのあと朝食として食べた時にえびすさんは、いただいたバナナがかたいと言います。ふたりが、しばらく時間をおいて熟してから食べるバナナなだと言葉を添えます。いらぬことを言って反感をかうのですが許される個性のえびすさんです。

③りんごの産地である青森県の地元の方のおっしゃったことが印象的でした。『りんごは買ったことがない。りんごは(自分の家で)つくるか、つくっている人がくれるものです』

④マージャン好きのえびすさんの話がおもしろかった。むかし劇団『東京乾電池』で青森に来たとき、夜、麻雀荘をみんなと探して歩き回ったが見つからなかった。

⑤バスをおりたあと、えびすさんがころんで、突然、姿が見えなくなる。(じべたにしゃがんだので)どうもポケットから小銭が道路にばらけたようすがありました。(えびすさんは財布をもたない。銀行ATM横にある現金を入れる封筒に紙幣を入れて、自分のズボンのポケットに突っ込んでいます。小銭はそのまま、もう一方のポケットに入れています)

⑥えびすさんが喫茶店の壁にかけてある東南アジアの魔除けのような大きな彫り物飾りを見て「お客が入らないようにするために飾ってある」と、お店の人に、また、いらぬことを言う。

⑦商店街がさびれています。この番組からは離れるのですが、最近グーグルマップで昔自分が中学生だった頃の地方のまちの商店街やアーケード街の現在の写真を見たのですが、かなりショックを受けました。老朽化が著しく、廃屋のようになっているところもありました。
商店街の人出が多くてにぎやかだったころを覚えているのでせつなくなりました。テレビ番組のアド街ック天国で紹介される東京の商店街はにぎやかですが、地方のまちの商店街は力を失っているところが多い。人口が集中する都市部のひとり勝ちのように思えます。

⑧歩く旅です。かなり歩いています。中山エミリさんとえびすさんの言葉に実感がこもっています。「どんなに遠回りでもいいからもう歩きたくない(遠回りになるバス路線で行きたい)」

⑨秋田県の能代(のしろ)から東京池袋まで行けるバスのバス停が現地にあったのでびっくりしました。

⑩夕食にラーメンと焼き肉と生ビール(ただしえびすさんは、アルコールは飲めません)えびすさんは、たぶんウーロン茶で、がんばろうの満面の笑顔です。

⑪中山エミリさんは、仕事が休みの日は、家でいつまでも寝ていてゴロゴロしているそうです。だんなさんから、(そんなだらしないことが人間として)信じられないと言われるそうです。

⑫なにせ、人が少ないのか、お店がありません。喫茶店もローソンもないと言う女性が、三人に家でとれた大きくて赤く熟したおいしいスイカをふるまってくださいました。

⑬遊ぶ施設はありませんが、農薬をまくリモコン操作のヘリコプターがよかった。なかなか見られません。

⑭バスの運転手さんの乗り換えメモがありがたい。

⑮橋の上で釣りをしていた人にも驚きました。クロダイです。麻の手提げ袋に魚を入れて橋の下の海に沈めていたのにも驚きました。いろんな生活があります。

⑯太川陽介さんと中山エミリさんのふたりが、バスの中で、えびすさんの太ったおなかをなでなでしていたのがおもしろかった。えびすさんがにこにこしながら「(ここに)うんこが入っている」

⑰バスの中から見る夕映え時間帯に近い日本海の海が美しい。

⑱「象潟:きさかたと読みます。地名です」中山エミリさんが「ゾウ…」読めないのは無理もありません。行ったことはありませんが、昔、仕事のからみで読み方を知ったことがあります。あわせて、江戸時代に大きな地震があって、名勝だった景色が変化したこともそのときに知りました。

⑲ちょうどロケ中に台風が来て、強風で苦労するメンバーです。ひたすら風にうたれて歩いています。雨が少なくて良かった。風が強い。

⑳長時間の徒歩が続いて、パチンコ屋で休憩して、えびすさんがパチンコで1000円使ってというのが、敗因だったのかもしれませんが、旅にトラブルはつきものです。トイレ休憩もいります。人間はロボットではありませんし、機械もときたま壊れます。

 新潟県の萬代橋(ばんだいばし)まで、結局ゴールはできませんで したが、思い出はいっぱいできました。でもえびすさんは、認知症になってしまったので、もう忘れているかもしれません。