2020年08月27日

アウトブレイク アメリカ映画DVD

アウトブレイク アメリカ映画DVD 1995年公開

 タイトルの意味は、「ウィルスの爆発的な感染拡大」です。

 ウィルスの感染経過などです。
 ときはさかのぼり、1967年7月にアフリカザイール(現在コンゴ民主共和国)のモターバ川流域での戦闘シーンからスタートします。
 戦闘中に、原因不明の病気が流行しだします。発熱、嘔吐、皮膚がただれたようになります。この地で、後日、「ミスター・モターバ」と命名されるウィルスが発生しました。感染して、二、三日で発病して100%死亡します。
 米軍は、ウィルスの感染拡大を防ぐために、米軍の兵士ともども病気にかかった村人たちを殺害するために、村に爆弾を投下しました。皆殺しによるウィルスの撲滅です。すごい爆発シーンです。2020年8月4日にレバノンのベイルートで起きた爆発事故のような猛烈な爆風が吹く爆発です。かつ、ふたりの米軍人がウィルスを手に入れて、極秘に生物兵器として母国に持ち帰ります。さらに極秘に、ワクチンがつくられます。そのことは、隠蔽(いんぺい。悪意をもって故意に隠す)されます。

 時は流れて、現代(1995年)です。ウィルス「ミスター・モターバ」の感染拡大が広がります。
 ザイールのモターバ流域で捕獲されたウィルスをもつキツネザルみたいなサルが空輸されて、空港から、ペットショップ、映画館へとウィルスの感染が広がります。
 感染が広がった町を1967年と同様に、皆殺し爆破計画が米軍の企画でもちあがります。アメリカ軍は、自国民に向けて爆弾を落とすのかとびっくりしました。
 別途、ウィルスの研究が進みます。ウィルスの変異が確認されます。感染経過の追跡が続きます。抗体を求める作業が継続します。そして、軍の上層部の陰謀、隠蔽があばかれます。

 軍隊を使って薬品を運ぶ。軍隊を使って、感染者が出たカリフォルニアの町を封鎖します。夜間外出禁止令にもとづくパトロールをする。違反者は捕まえて従わない家族には制裁を与える。

 主人公ダスティン・ホフマン夫婦の離婚話は、最初のうちは、余計な感じがしていました。ウィルス対策中心でいってもよかったのではないか。まあ、アメリカ映画らしい。ラブを入れて、ハッピーエンドにしたいのでしょう。

 伝染病医学研究所には、多種多様なウィルスが保管されています。中国武漢にもこういう研究所があるのかと思いながら映像を観ていました。

 広島や長崎に原子爆弾を投下したパイロットに観てほしい映画でした。
 軽自動車みたいなヘリコプターに乗ったダスティン・ホフマンが爆弾を積んだ爆撃機のパイロットに向かって叫びます。「命令だから(爆弾を)落とすというようなバカなことをするな!」適法でも不当な命令には従う必要はないのです。