2020年08月01日

アリー/スター誕生 洋画DVD

アリー/スター誕生 原題は、「A STER IS BORN」 2018年日本公開 洋画DVD

 プロモーションビデオを観ているような、ミュージックビデオ(音楽関係物品販売促進)を観ているような雰囲気で始まりました。
 ラブストーリーで、男性はジャック、女性はアリーで、基本的にはふたり芝居で進行していきます。
 レディーガガさんを名前しか知らなかったので、今回の映画で、歌を初めて聴きました。お上手です。男性の歌声もよかった。
 映像の中のシーンとして、練習もしないで、いきなりふたりでステージでは歌えるものではありませんが、でも、まあ、映画だからいいか。
 なんでも、「愛してる」で、うやむやに進んでいきますが、まあ、いいか。
 男性の歌の歌詞は、りくつっぽくて、湿った歌詞が続きます。悲しんでばかりいても……

 アリーさんの出世物語の部分もあるのですが、立身出世というよりも、最初から最後までスターでした。
 相方の男性ジャックさんは、音楽のジャンルとしてカントリーウェスタンの有名なスターという設定なのに、最初からアル中で、困った人でした。ドラッグもやるそうです。自殺願望もあります。自滅していくのですが、自業自得の部分が大きい。自らの行いが悪いので物事が悪い方向へと動いていきます。
 親や家庭に恵まれなかった生活が原因らしいのですが、だからといって、容認できるものでもありません。ときおり彼のお兄さんがいいセリフを弟であるジャックに話していました。兄の言葉は正しい。「(自分は)飲んだくれのオヤジと飲んだくれの弟の世話をしてきた」「(音楽をやりたかった自分に)才能がない人間は音楽をやるなと(飲んだくれの弟に)言われた:」「(弟のジャックに向かって)おまえとは離れた方が楽だ。困ったことがあったら電話しろ」
 
 チャーリーという犬の演技が良かった。名演技です。

 アリーとチャーリーのふたりは、出会わなかったほうが、お互いのために良かったのかもしれない。
 「スター」というものは、だれかを踏み台にしてなるものというメッセージが隠れています。

 「曲」というものは、作者の手から離れたら、受け取った人がそれぞれで解釈をして、理解して楽しむもの。だから、「曲」は、作者の意思とはべっこに理解される。

 (結局)過去をふりかえって、あれは、あれでよかったと思って、これからも生きていくしかない。