2024年12月27日

身代わり忠臣蔵 邦画 2024年

身代わり忠臣蔵 邦画 2024年(令和6年) 1時間59分 動画配信サービス

 監督:河合勇人(かわい・はやと)
 俳優:ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、柄本明、橋本マナミ、寛一郎、林遣都

 去年の12月上旬は、BSテレビ番組の連続ドラマで、『忠臣蔵(ちゅうしんぐら)』を観ていました。
 松平健さんが主人公の大石内蔵助(おおうちくらのすけ)を演じておられました。
 今年1月に用事があって関東に行った帰りに、品川駅で予約した新幹線待ちの時間があったので、高輪ゲートウェイ駅(たかなわゲートウェイえき)から歩いて、泉岳寺(せんがくじへ)へ行き、じっさいの忠臣蔵でお亡くなりになった赤穂藩(あこうはん)の皆さんのお墓参りをしました。
 その後今年7月には、東京明治座で、松平健さんの時代劇とマツケンサンバ歌謡ショーを楽しみました。
 また、チャンスがあったら、泉岳寺を訪れてお参りしたいと思っています。そんな下地があって、今回の映画を観ました。

 吉良上野介(きらこうずけのすけ)がムロツヨシさんです。芸達者です。
 大石内蔵助が、永山瑛太さんです。

 観始めて、あれッ?!と思う。
 コメディか?
 なんか、想像していた忠臣蔵と違う。

 おもしろそう。
 映画だから、いかようにもつくれる。
 はしょりすぎ(省略しすぎ)のような。

 この時代に(江戸時代)、お金(貨幣)に執着するとは思えない。庶民の世界ではまだ、物々交換が主流だったと思います。
 忠臣蔵討ち入りの日:江戸時代の元禄15年12月14日(西暦だと1703年1月30日)です。お犬様(犬公方いぬくぼう)の徳川綱吉が江戸幕府の将軍だったころです。

 おもしろい。
 筋立てとしては、江戸城中で切り付けられた吉良上野介(きらこうずけのすけ)が、傷の影響なのか、自分のお屋敷で療養中に病死してしまうのです。
 江戸幕府は、そのことは知らずに、吉良上野介がもし亡くなったら、吉良家を取り潰す(つぶす)という方針を表明したのです。
 だから、吉良上野介にそっくりの彼の弟を藩主に仕立て上げたのです。

 いろいろとおもしろいギャグのような言葉や動作が続きます。(まじめに見ている人は、腹が立ってくるかもしれません。なんじゃこの映画はと、がっかりするかもしれません)
 これは、忠臣蔵ではないような……

 身代わりになったムロツヨシさんが演じる吉良上野介は、人間味がある個性です。人に優しい。人情コメディ映画です。

 うらみを晴らす。
 雪が降る夜の風景が美しい。
 『ありがとう』と、お礼をいうようにして、偽(にせ)の吉良さん(きらさん)は死を覚悟しました。
 『けじめはつけねばならぬ』
 仇討ち(あだうち)をされたほうも、仇討ちをしたほうも、事(こと)の最中(さいちゅう)や事が終わったあと、ほとんどの人は命を落とすのです。(加害者は江戸幕府の命令により切腹です)。
 
 情(じょう)や愛情がないと、この世は地獄だみたいなことを偽物(にせもの)の吉良上野介が言います。(そのとおりです)。
 
 屋根に白い雪が積もっています。美しい。
 
 ラグビーをプレイしたことがない人が映像を観たら、最後のあたりのシーンは、腹が立つかもしれません。
 ボールは大事。ボールは、『命』です。(映画では、布でくるまれた首がボールになります)パスして、ボールを持って守って、最後にゴール(勝利)します。
 自分が高校生の頃、体育でラグビーの授業がありました。わたしはボールを持って走る相手にタックルをして倒すことが大好きでした。高校最後の体育の授業がラグビーの試合で、試合が終了する直前に、自分の手でトライできたことが、高校生活のいい思い出として、今も脳裏に残っています。

 映画のラストは、おもしろかった。
 いい感じでした。
 『塩』は大事です。

 ムロツヨシさんは、いい演技でした。
 映画だなあ。
 『これがオレのやりかただ』
 『逃げも隠れもしない。好きにしろ』
 『体が汚れる(けがれる)』

 対立することの無意味さを表現した映画だと受け止めました。

 じょうずに話をつくってあります。
 娯楽映画です。

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