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2017年11月30日

アナログ ビートたけし

アナログ ビートたけし 新潮社

 最後近くまで読んできて「作者は、これを書きたかったのか…」
 タイトルそのもの「アナログ:手動、時代遅れ(昭和時代)、対してデジタルが平成時代」

 作者近著「バカ論」に、死ぬまでに恋愛小説を1冊書きたいと思い立ち1年かけて書いたとあり、読んでみたい気になった。
 文章は、本人が書いたのに間違いはないでしょうが、別の人が書いたような文章です。
作者の多面性の一(いち)個性が書いた。

 ギャグには勢いがあります。
 
 恋愛の対象相手「みゆき」は、最初、ゆうれい的存在です。実在しない。想像上の女性。やがて「みゆき」は、ゆうれいから人間の姿に近い人口人造ロボットのような存在に思えてきます。いまどきのAIというものか。そうするとアナログではなくデジタルになってしまうのですが。

 大人の童話なのか。

 思春期(中学生ぐらい)の恋の内容ですが、対象者は30代です。違和感があります。
 下ネタは面白いのですが、量が多すぎます。閉口しました。
 セリフで物語の進行を引っ張る手法の小説表記です。漫才方式です。読感は好みが別れるでしょう。
 扱っている世界は狭い。東京、大阪、建築現場、料理店、介護施設
 なんだかなあ。ピアノに高木や山下が来るのはヘンじゃないか。
 まあ、男たちのうちのひとりぐらいはモデルとなった人物がいるのでしょう。

 以下、いくつかの疑問
 東京支社、大阪支社、本社はどこ? 今は本社がないのがふつうなのか。
 スマホと書かずに「携帯」と書く。高齢世代の書いた小説と思いきや、うしろになって、「スマホ」と書く。
 なぜ、サラリーマンをしたことがないのに、サラリーマン世界で舞台を設定したのか。
 みゆきに対する愛情の理由は彼女の見た目・雰囲気の美しさだけなのか。
 「ピアノ」という店名には伏線があるのですが、地名・場所として表記されると理解しにくい。ピアノは楽器です。
 母は何歳? 各人の年齢設定はないけれど、年齢差のバランスがとれない。
 
 「プレゼン:提案」、「アキレスと亀:正直よくわからない」

 再来年の大河ドラマで作者が古今亭志ん生を演じると聞いた。
 この本に、これからそうなる伏線が書いてある。

 たとえば老夫婦。片方が重病で意思表示を表情で出せない。されど意思はある。
 握り合う夫婦の両手で意思疎通をする。そういう光景です。

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