2024年04月16日
ふたりっ子バンザイ 石亀泰郎写真集
ふたりっ子バンザイ 石亀泰郎写真集(いしがめ・やすお) 復刊 夏葉社(なつはしゃ)
小さなこどもさんふたりの白黒写真集です。
男の子ふたりです。
1965年(昭和40年)に出版された写真集の復刊です。(2017年(平成29年)発行)
昭和40年のころ、わたしは小学生でした。
なつかしい暮らしが白黒写真の中に残っています。
作者の、『あとがきにかえて』の文章に胸を突かれるものがあります。
(ご自身は)小学5年生のときに朝鮮半島から引き揚げてきた。(満州(まんしゅう)からの引き上げでしょう。第二次世界大戦で、日本は敗戦国でした)
13歳のときに北海道の叔母のところに養子にだされた。
きょうだいはいなかった。つまらなかった。
(そうか。自分には兄弟がいるのでさびしいと思ったことはありませんが、兄弟姉妹がだれもいないとさびしいだろうなあ)
結婚して、25歳ぐらいのときに、年子で男の子がふたり生まれた。(その喜びが自分にもわかります。こんな自分でも父親になれたという、一生に一度だけ体験できる大きな喜びでした)
写真集では、63の項目がひとつひとつの白黒写真になっています。
『ぼくらの世界のはじまり』から始まって、『これゴーゴーっていうんだ』で終わります。
最初の写真は、まだちいさい(男の子ふたりです)
ひとりは、口に哺乳瓶を(ほにゅうびんを)くわえています。
人生の始まりですな。
なにもかもが新世界です。
見るもの聞くもの、すべてに興味がわくころです。
ひとりを三輪車にのせて、もうひとりが三輪車を押しています。
かわいい。
こどもは、遊ぶのが仕事です。
おにいちゃんは、笑顔です。
1歳と0歳ぐらいに見えます。
ふたりのちびっこは、くっついては離れ、離れてはくっつき、親としては手がかかるころです。でも、どんどん大きくなっていきます。
ケンカして、仲直りして、またぶつかってのくりかえしです。
いっしょに並んで寝ます。
親がほっとひと息つける時間帯です。
おんなじようなかっこうをして、あおむけで寝ているふたりです。
ときには、その横で、パパが寝ていたりもするのでしょう。
ワンちゃんもいます。
飼い犬です。
もう、おちんちんは、ほおりだし状態ですな。
同じようなポーズが続きます。
立ち上がる。上を見る。リンゴをかじる。
にぎやかです。
たいへんそう。
こどもの笑顔にほっとする。
雪がふったのでしょう。
生まれて初めて見た雪かもしれません。
ママの顔と髪をくしゃくしゃにします。
もうひとりは、小さなお手手で、ママのお鼻をつまみます。
笑い顔があります。
泣き顔があります。
生きています
〇〇ごっこが好きな年齢です。
でんしゃごっことか。鉄砲ごっことか。
公園ではすべりだいですべるし、お砂場で砂だらけになったりもします。
雨がふれば、泥遊びです。
雪がふれば、雪遊びです。
お馬さんごっこもするし、電話ごっこもします。電話機は、ダイヤル式の黒電話です。
ふたりは、成長して、だんだん大きくなってきました。
しっかりした体格になってきました。
ふたりで幼稚園へ行きます。年中さんと年少さんでしょう。4歳と5歳です。
こどもというものは、ずっとちいさなままでいてくれるといいのになあと思うことがあります。
2歳半ぐらいのころが、一番見た目がかわいい。天使か妖精のようです。
浮き輪を付けて、海水浴のようなシーンがあります。
川原で遊ぶ。夏祭りに行く。わたあめを食べる。楽しいことがいっぱいあります。
ひとつ、この年頃のこどもたちの洋画を思い出しました。
『ちいさな哲学者たち フランス映画 2010年公開』以下は観たときの感想の一部です。
4歳から5歳児の幼稚園のこどもたちに先生が哲学の授業をします。けっこう、探求心が深い。 テロのニュース、青少年がネット漬けになっているニュースから始まります。
ろうそくを出して、『考える』ということについて話し合いが始まりました。『考える』は目に見えないから、口を開けて言葉を使って自分の意思を相手に伝える。
映画を観ている人へのアナウンスとして、わたしたちは哲学をします。幼稚園に哲学の時間帯があります。こどもは熟考します。こどもたちの多民族に驚かされます。肌の色はさまざま、国籍もいろいろ、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど。
テーマは、『愛情(の種類、ありよう)』『死とは』『友情』『結婚』『性』など、心の根っこに関することです。
哲学とはと問われたこどもが、『自分に質問すること』と答えます。先生が、『わたしたちをとりまく世界を教えること』と説明します。
正解はあってないようなものですが、大事なことは『考えること』です。
同性愛は可能か、同性は結婚できないか「結婚の法則とはなにか」にまで話が届きます。園児は答えます。同性でも好きだけど恋じゃないという答えが女児から返ってきました。
そして、あやまらないと恋は続かないということをこどもが導き出します。
写真集にもどります。
幼稚園のお散歩なのか、遠足なのか、生きたカエルを手につかまらせます。
このころ、生き物をこわがる子と、こわがらない子がいます。
わたしは動物類が好きでした。虫とかも好きでした。歳をとった今はにがてです。
最後の写真では、ひとりがギターを弾き、もうひとりは、なにかを太鼓にしてたたいていました。
カラー写真じゃなくて、この写真集のように白黒写真のほうが、味わいがあったりもします。
小さなこどもさんふたりの白黒写真集です。
男の子ふたりです。
1965年(昭和40年)に出版された写真集の復刊です。(2017年(平成29年)発行)
昭和40年のころ、わたしは小学生でした。
なつかしい暮らしが白黒写真の中に残っています。
作者の、『あとがきにかえて』の文章に胸を突かれるものがあります。
(ご自身は)小学5年生のときに朝鮮半島から引き揚げてきた。(満州(まんしゅう)からの引き上げでしょう。第二次世界大戦で、日本は敗戦国でした)
13歳のときに北海道の叔母のところに養子にだされた。
きょうだいはいなかった。つまらなかった。
(そうか。自分には兄弟がいるのでさびしいと思ったことはありませんが、兄弟姉妹がだれもいないとさびしいだろうなあ)
結婚して、25歳ぐらいのときに、年子で男の子がふたり生まれた。(その喜びが自分にもわかります。こんな自分でも父親になれたという、一生に一度だけ体験できる大きな喜びでした)
写真集では、63の項目がひとつひとつの白黒写真になっています。
『ぼくらの世界のはじまり』から始まって、『これゴーゴーっていうんだ』で終わります。
最初の写真は、まだちいさい(男の子ふたりです)
ひとりは、口に哺乳瓶を(ほにゅうびんを)くわえています。
人生の始まりですな。
なにもかもが新世界です。
見るもの聞くもの、すべてに興味がわくころです。
ひとりを三輪車にのせて、もうひとりが三輪車を押しています。
かわいい。
こどもは、遊ぶのが仕事です。
おにいちゃんは、笑顔です。
1歳と0歳ぐらいに見えます。
ふたりのちびっこは、くっついては離れ、離れてはくっつき、親としては手がかかるころです。でも、どんどん大きくなっていきます。
ケンカして、仲直りして、またぶつかってのくりかえしです。
いっしょに並んで寝ます。
親がほっとひと息つける時間帯です。
おんなじようなかっこうをして、あおむけで寝ているふたりです。
ときには、その横で、パパが寝ていたりもするのでしょう。
ワンちゃんもいます。
飼い犬です。
もう、おちんちんは、ほおりだし状態ですな。
同じようなポーズが続きます。
立ち上がる。上を見る。リンゴをかじる。
にぎやかです。
たいへんそう。
こどもの笑顔にほっとする。
雪がふったのでしょう。
生まれて初めて見た雪かもしれません。
ママの顔と髪をくしゃくしゃにします。
もうひとりは、小さなお手手で、ママのお鼻をつまみます。
笑い顔があります。
泣き顔があります。
生きています
〇〇ごっこが好きな年齢です。
でんしゃごっことか。鉄砲ごっことか。
公園ではすべりだいですべるし、お砂場で砂だらけになったりもします。
雨がふれば、泥遊びです。
雪がふれば、雪遊びです。
お馬さんごっこもするし、電話ごっこもします。電話機は、ダイヤル式の黒電話です。
ふたりは、成長して、だんだん大きくなってきました。
しっかりした体格になってきました。
ふたりで幼稚園へ行きます。年中さんと年少さんでしょう。4歳と5歳です。
こどもというものは、ずっとちいさなままでいてくれるといいのになあと思うことがあります。
2歳半ぐらいのころが、一番見た目がかわいい。天使か妖精のようです。
浮き輪を付けて、海水浴のようなシーンがあります。
川原で遊ぶ。夏祭りに行く。わたあめを食べる。楽しいことがいっぱいあります。
ひとつ、この年頃のこどもたちの洋画を思い出しました。
『ちいさな哲学者たち フランス映画 2010年公開』以下は観たときの感想の一部です。
4歳から5歳児の幼稚園のこどもたちに先生が哲学の授業をします。けっこう、探求心が深い。 テロのニュース、青少年がネット漬けになっているニュースから始まります。
ろうそくを出して、『考える』ということについて話し合いが始まりました。『考える』は目に見えないから、口を開けて言葉を使って自分の意思を相手に伝える。
映画を観ている人へのアナウンスとして、わたしたちは哲学をします。幼稚園に哲学の時間帯があります。こどもは熟考します。こどもたちの多民族に驚かされます。肌の色はさまざま、国籍もいろいろ、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど。
テーマは、『愛情(の種類、ありよう)』『死とは』『友情』『結婚』『性』など、心の根っこに関することです。
哲学とはと問われたこどもが、『自分に質問すること』と答えます。先生が、『わたしたちをとりまく世界を教えること』と説明します。
正解はあってないようなものですが、大事なことは『考えること』です。
同性愛は可能か、同性は結婚できないか「結婚の法則とはなにか」にまで話が届きます。園児は答えます。同性でも好きだけど恋じゃないという答えが女児から返ってきました。
そして、あやまらないと恋は続かないということをこどもが導き出します。
写真集にもどります。
幼稚園のお散歩なのか、遠足なのか、生きたカエルを手につかまらせます。
このころ、生き物をこわがる子と、こわがらない子がいます。
わたしは動物類が好きでした。虫とかも好きでした。歳をとった今はにがてです。
最後の写真では、ひとりがギターを弾き、もうひとりは、なにかを太鼓にしてたたいていました。
カラー写真じゃなくて、この写真集のように白黒写真のほうが、味わいがあったりもします。