2024年04月02日

愛情物語 洋画 1956年(昭和31年)

愛情物語 洋画 1956年(昭和31年) 2時間2分 字幕 動画配信サービス

 テレビ番組をなんとなく見ていたら、『孫に伝えたい映画』みたいな取り上げ方があって、徳光和夫さんが、こちらの、『愛情物語』を提案されて、熱っぽく中身の解説をされていました。
 自分は見たことがない映画(タイトルは聞いたことがあります)だったので、観てみることにしました。あわせて、わたしなりに、『孫に伝えたい映画』を付記してみます。

 男性ピアニストが出てきます。お金持ちの家の女性と恋をして結婚して、赤ちゃんが生まれますが、出産時に具合が悪くなって奥さんは亡くなってしまいます。
 主人公の男性は妻を亡くしてショックです。妊娠させた自分に妻の死があると責任を感じます。生まれてきた息子に対して、おまえが生まれてきたから、最愛の妻を亡くしたと、息子に距離をおくようになります。(不思議な思考ではあります)
 父親は、息子を自分の親族に預けて、演奏旅行に出て、長期間息子に会いません。
 ほったからしにされた息子は成長して、小学生ぐらいになります。親子が再会しても、息子は自分をほったらかしにした父親になじめません。
 そんな話が続きます。
 そして、父親は、自分自身が、余命宣告を受けるような病気にかかります。
 父親と息子の気持ちの修復話があります。父親の再婚話もあります。
 まあ、つらい話です。
 途中、第二次世界大戦がからみます。
 戦争体験者の世代が見ると、胸にジーンとくるものがあると思います。
 以上がおおまかな流れです。

 以下、感想です。
 きれいな音楽です。(ピアノ曲。ショパンのノクターン)
 この映画で何度もピアノ演奏曲が流れます。いろいろな曲です。何度聴いても心地いい。(ここちいい)。
 管楽器の音も心地いい。
 生演奏で男女のダンスがあります。いい感じです。
 
 風景は、ニューヨーク、エンパイアステートビルディングとセントラルパークです。
 赤いパラソル(傘)とか、赤いドレスがいい感じでマッチしています。
 男女に恋愛感情が生まれます。
 (このあとどうなる)(いいことばかりは続きません)
 
 ヴァイオリン、クラリネット、ピアノなどの音楽を聴きながら、物語はなめらかに流れていきます。ミュージカルのようでもあります。
 結婚式という人生のハイライト(輝く時)を迎えました。

 お天気が、感情を表現する映画でもあります。
 雪が降る日があります。雨の日もあります。大雪の日があります。
 音楽がきれいです。
 クリスマスの頃、雨の日に、こどもが生まれました。(男の子で、ピーターと名づけられました)
 手を尽くしましたが…… 主人公の妻が亡くなりました。
 主役の男性は、頭がおかしくなったようです。『メリー・クリスマス』を連呼します。
 父親は、妻が産んだあかちゃんを親族に預けて、南米へ演奏旅行に行ってしまいました。長いこと帰ってきません。再会するのは5年後、その後父親は第二次世界大戦の戦地へ行ってしまいます。

 主人公は荒廃したおそらくアジアのどこかにある戦地で、自分の息子ぐらいの年齢の東洋人男の子と、戦災でボロになったピアノを連弾します。(れんだん。いっしょに弾く)。
 父親は自分の息子を思い出します。後悔します。心を入れ替えることを決心します。(以前NHKの番組、『駅ピアノ ロンドン編』で観た、ダウン症の女の子と男性ミュージシャンの連弾シーンを思い出しました。そのシーンを観たときに、感動がありました)
 ジャズです。東洋人の男の子もじょうずに鍵盤をたたきます。音楽は人を救う。みんな、笑顔です。音楽は、世界共通の言葉です。

 帰国後、息子が父親になつきません。失意の父親です。ちゃんとめんどうをみてこなかったから、父親に息子がなついていません。
 父親は強引です。見ていて、ばかだなあ、このオヤジと思ってしまいます。父親のやりかたを知らない男です。
 助けてくれる女性が現れます。彼女はがんこでぶきような少年の父親に負けていません。少年のことを思って、少年の父親に激しくくってかかります。すばらしい。
 あなたは、ピアニストとしては優秀ですが、人間としては、ダメ人間です。
 強気な女の人がかっこいい。
 男が(父親)が折れました。(それでいい)

 最初に再会した時の5歳児ぐらいのピーターがとてもかわいい。
 洋画『クレイマー、クレイマー』とか、『チャンプ』、『リアル・スティール』を思い出しました。どれも父親と小さなこどもとの心温まる(あたたまる)いい映画でした。

 コントラバスの音がいい。ブンブンブンブン。
 こどもたちの演奏もいい。
 ピアノ、ドラム、クラリネット、トロンボーン、トランペット、合奏がなかなかいい。
 マラカス、タンバリン、ボンゴ、ギター、ベース、ヴァイオリン、フルート、ピッコロ、聴いていて、また、ミュージカル劇を観に行きたくなりました。

 音楽演奏が中心の映画です。
 『平和』であることが大事(だいじ)というメッセージもあります。

 父親の性格として、どうしてこの人は、人の言うことをきかないがんこ者だろうと観ていて思うことがあります。
 それでも、父親をあんなにきらっていたのに、ほったらかしにされたと怒っていたのに、ピーターは父親になつくようになります。
 だけど、父親は病気にかかって余命宣告を受けます。(なんの病気なのかは映画を観ていてもわかりませんでした)
 自分が死んだあとのことも考えたのか、父親は息子がなついている女性にプロポーズします。されど、すんなりとは話がまとまりません。
 女性『あなたの妻になります』
 男性『同情はいらない』
 そんなやりとりがあります。
 
 人の暮らしにおいては、健康で、心すこやかに生活できることが一番いいことです。
 ピアノの連弾で締めます。
 舞台劇のようです。
 <明るくいこう! 暗い気持ちのときこそ、明るくいこう!>
 生きていることは、ありがたいことなんです。

 さて、わたしが孫に伝えたい映画をパラパラと書き出して終わりにします。
 『ブタがいた教室』、『武士の一分』、『砂の器(すなのうつわ)』、『プラダを着た悪魔』、『俺たちは天使じゃない』、『フォレスト・ガンプ』、『スウィングガールズ』、『ローマの休日』、『クールランニング』、『シックス・センス』、『幸せの黄色いハンカチ(しあわせのきいろいハンカチ)』、『カサブランカ』、『レインマン』、『素晴らしき哉(かな)、人生!』、『ひまわり』、『リアル・スティール』、『街の灯』、『マイ・フェア・レディ』、『天使のくれた時間』、『蝉(せみ)しぐれ』、『ひまわり』、『椿三十郎』、『ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ』、『八甲田山(はっこうださん)』、『ツナグ』、『60歳のラブレター』、『二十四の瞳』、『のど自慢』、『歓喜の歌』、『幼な子われらに生まれ』、『家族はつらいよ』、『男はつらいよシリーズ』、『人魚の眠る家』、『きみはいい子』、『レナードの朝』、『ゴースト ニューヨークの幻(まぼろし)』、『ナイトミュージアムシリーズ』、『スピード』、『チャンプ』、『クレイマー、クレイマー』、『太川&蛭子(えびす)のローカル路線バス乗り継ぎの旅 台湾編 マドンナ 三船美佳』、『ゼロ・グラビティ(無重力)』、『スタンドバイミー』、『ホームアローンシリーズ』、『朝が来る』、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?』、『トイストーリ3』、『壬生義士伝(みぶぎしでん)』、『シャイロックの子供たち』、『ぼけますから、よろしくお願いします』、『ちいさな哲学者たち』、『ロッキー』、『プライベート・ライアン』、『ジョゼと虎と魚たち』、『百円の恋』、『若おかみは小学生』、『アルキメデスの大戦』、『ヒミズ』、『異人たちとの夏』、『ニュー・シネマパラダイス』、『シンドラーのリスト』、『ダイハード』。いっぱい書いてしまいました。