2024年04月08日
正直不動産 スペシャルとシーズン2
正直不動産 スペシャルとシーズン2 動画配信サービス
最初のシリーズであった2022年(令和4年)の全10話を観て、いいドラマでした。
今度は、今年(2024年)年明けから放送された分を見てみます。
最終話はすでに終わっています。
自分が観るのは、これからが初めてです。
『まずは、スペシャル版の回を観ました』
『いいえ、わたしは、ウソがつけない人間なんです。』
テーマは、『正直』であることです。
とことん、『正直』で押します。
そういうドラマです。
原野商法にひっかかった人がまた、だまされます。(そういうことが現実にありました。1970年代から80年代(昭和45年から昭和55年、そして昭和64年(平成元年)あたり)だまされやすい人は、何度でもだまされる傾向があるのです。人を信じやすい人は、良くも悪くも、お人よしなのです。(だれにでもやさしいからだまされる人のことです)
『カスタマーファースト』(それは、現実には、ありえない夢です。理想です。どこかで線引きしないと、共倒れの危険性があります。だけど、ドラマの中ではありえます)
『家』はだいじです。家の中をどういうふうにレイアウトして飾るかもだいじです。家を買ったけれど、住宅ローンを返済できない話です。一度は手に入れた家を手ばなさなければなりません。
映像自体は、舞台劇を観ているようでした。
家の中の風景が出ますが、家財道具が新品の部屋であり、こどもさんの身長の成長記録が見えるシーンでは、今、全部つくったというような状態に見えます。映像の中に家族の歴史がありませんでした。
借金とか、お金について考える。
他力本願(たりきほんがん)では、財産はなかなかつくれません。
不動産取引において、信頼関係はだいじです。
友だちだからお金を貸してくれと言う人がいます。そんな人は友だちではありません。
自分が若い頃、お金を貸したら、相手が音沙汰なし(おとさたなし)になったことが何度かありました。ひどいやつらでした。若い頃は失敗ばかりしました。わたしは若いころ、だまされやすい人でした。お人よしでした。助けてくれと言うから、お金を貸したのに、貸したお金を返してくれないような人間は、友だちではありません。
ドラマの主人公が、仕事で疲れ果てて、本人の根気が切れます。
『もうオレにできることはない。』
ストーリーには、父親と息子の対立があります。
人情噺(にんじょうばなし。思いやりの話。今回のドラマの場合は、親子間の思いやり)が続きます。
世帯主は、自分の気持ちだけで、家族全体のことを決めてはなりません。自分の気持ちはおいといて、家族全体のために、結論を導く方向で動くのが、世帯主の役割と責任です。
世帯主が自分ひとりの考えで、家族について、すべてのことを決めてしまうのは、独裁者であり、世帯主であるあなたはまだこどもだということです。
おとなは、みんなの考えを聞いて、その結論が自分の意見に反することでも、みんなのために、やるべきことはやります。そうすれば、尊敬してもらえます。たぶん。
父親から息子への謝罪があります。
現実には、ここまで親子関係がこじれていると、今回の話のようにうまくは運びませんが、これはドラマです。
このドラマは、『物語で人を幸せにする。』作品です。
にぎやかでいい雰囲気です。
善良VS悪党です。
正直不動産は善良で、ウソはつけないのです。
『第一話から第十話』
<エピソード1 嘘がつけなくなった不動産屋>
男はつらいよ。フーテンの寅さん映画の冒頭シーンみたい。寅次郎が夢をみるのです。
不動産が素材ですから、お金持ちの人たちのお話です。
新幹線で東京へ行くときに、品川駅が近づくと新幹線の車窓からタワーマンションがたくさん見えます。
自分は、タワーマンションに住みたいとは思いません。
自分が分譲マンションに住んでいたころは、住宅ローンに加えて、管理費、修繕積立金、駐車場代、固定資産税などの合計額が大きな負担でした。住宅ローンが終わっても諸経費の支払いは続きます。その点、戸建てなら駐車場代もいりません。外壁塗装はしますが、13年間に1回ぐらいの間隔と感覚で、やるもやらぬも自分たちの考え次第です。自由度が高い。
マンションは共同住宅ですから、管理費や修繕積立金等を滞納する人がいます。大規模改修では修繕積立金を原資とした改修費が不足してもめます。諸経費を払ってくれない人は、なにがなんでも払ってくれないので、諸経費を値上げして、ほかの人で負担しなければならないのかというへんな雰囲気になります。
あわせて、高い階は、鳥や空飛ぶ昆虫たちが住む世界です。(夏になると、セミがベランダに飛び込んできて、死骸だらけになったことがあります)。人間が住むのには住みにくかった。
エレベーターの利用もエレベーターが止まればたいへんです。ふだんでも、建物内での上下移動に時間がかかります。エレベーターが、絶対に安全とか完璧に大丈夫とか、そんなことはありえません。
今回のドラマは、そんな話の回でした。
なんだか、へんな新入社員がドラマに複数現れます。困り者たちです。
顧客の家族のこどもさんの言葉に助けられました。
『(タワーマンションへの引っ越しは)本当はイヤ』
歳をとってからの段差とか坂道はとてもつらいです。たいていお年寄りは転んで(ころんで)から具合が大きく悪くなります。
虚栄心は引っ込めよう。プライドのためだけに不動産を手に入れることはやめたほうがいい。家族みんなの暮らしやすさで住居を選択すべきです。
資金がないのに不動産を購入してはいけない。大きな金額です。うまくいかなければ自己破産の危険性をはらんでいます。今の家を売却できてから新しい家を購入するという順番はだいじです。お金があって、無理ではないのなら、買ってから売るという順番はありです。加えて、今も住んでいる状態ではなかなか売れません。空き家にしてからのほうが売れる確率が高いということはあると思います。
勝つとか負けるとか、自分たちとあいつらとか、そういうことが、民主主義の良くないところです。必ずふたつ以上のグループに分かれるのです。民主主義は、競争主義社会です。
『(営業マンは)どこを向いているんだ。お客さまのほうを向こう。』まあ、ドラマです。現実では、顧客のほうが、もし自分たちがここに住んだらどうなるのかを、購入前によく調べて、十分気をつけたほうがいい。
<エピソード2 1位にこだわる理由>
不動産トラブルの話です。
法律のドラマです。勉強になります。
祖父と孫が暮らしている家と土地を、別居している息子(孫の父)が売却しようとします。いろいろわけありです。
その家の所有者でも賃貸借契約者でもない人は、居住権がないのではないか。(あります)
そんな話です。
身内(親族)の問題です。
『それって、不動産屋の仕事ですか?』という声が不動産屋の社員から出ます。
『わたしの仕事のやりかたです!』別の社員が民事に介入していきます。
ドラマを観ていて思ったのは、人生は、長生きした人が勝ちではないか。最後まで生き残って、その家に住み続けることができた人が、一番の勝利者ではないのかということでした。生きている人が所有権を主張できるのです。
もうひとつは、不動産収入で暮らしている人は、不動産収入以外のことで借金がふくらむと、不動産を失います。かなりきつい思いをすることになります。
演者の演技のしかたとして、大きな声をあげて自分の意見を主張するのではなく、静かな声で、気持ちをこめながら、淡々とセリフを言ったほうが、説得力が増すような気がしました。
<エピソード3 信じられるパートナーとは>
狭小住宅(三階建ての戸建て)の売買の話です。
メリットは、安い。駅から近い。
デメリットは、狭い。狭いことで夫婦がケンカになる。売りたいけれど、狭小物件だから、買い手が見つからない。値段を下げるけれど、それでも買い手が見つからない。
さてどうしようです。
5歳児ぐらいの女の子が解決の鍵をにぎっています。
パパとママは、家が狭いことでケンカばかりしている。もうケンカはやめてです。
別居とか、離婚の話まで出てきておおごとになります。
こどもさんは、ピアノを弾きたい。
いろいろあります。
さて解決策は?
不動産屋のメンバーも含めて、みんな一生懸命です。
こどもさんがいいセリフを言います。『この家のせいで、みんながケンカになっちゃうの。本当は、パパもママも仲がいいんだよ。』(泣かせるいいセリフです)
親子の絆(きずな)を大切にしたいいドラマでした。
<エピソード4 いい部屋の定義>
信用調査に落ちた顧客の話でした。
ローンの返済ができなかった過去の履歴があります。
しかたありません。
『信用』はだいじです。
ギャンブルの借金がどうしたこうしたで、どこかで聞いたことがあるような話です。(野球選手の通訳の話)
そんな男でも見捨てない女性がいます。
男と女は理屈通りにはいきません。
どこかひとつでも尊敬できるところが相手にあれば、あとのことは目をつぶれるということはあります。
されど、どこかで線引きをしなければ共倒れになることもあります。
これは、ドラマですから修復がききましたが、現実ではそうはいきません。
無理な運びのあるお話でした。
お金のやりとりに、人情はいれないほうがいい。
解決策の手法が、『手紙』でした。
手紙は大きなトラブルになることがあるので、気をつけたほうがいい。
以前、手紙がきっかけで、複数の殺人事件につながった事件がありました。手紙ではなくて、ちゃんと会って言葉で自分の気持ちを伝えたほうがいい。それでも気持ちが伝わらないのなら、あきらめるしかありません。
<エピソード5 優しい噓>
う~む。つくってあるお話でした。
フラット35(35年固定金利ローン)の不正利用です。
虚偽申請があります。
やってはいけないことです。
不動産業界には、悪徳業者があるという設定です。ウソをついて大金を動かして手に入れて、ばれるまえに計画倒産をして逃げ切る手法があります。
顧客は相当痛い目にあいます。顧客の自己破産もありえます。
主人公は、状況設定として、風が吹いて、ほっぺたがふくらんで、本音を言い始めます。(正直なのです)
おもしろい。
人を信用しすぎてはいけない。
知り合いだからというのは、信用する根拠にはならない。むしろなにかの取引をするときは、知り合いではない人に頼んだ方が無難です。なにかあったときに、断りやすい。
うわべだけの思いやりはいらない。ルールの範囲内にいるようにする。自分側の人間を防衛する気持ちを忘れない。
ドラマに出てくるライバル会社の営業マンが、どうして、ときおり、お馬さんのようにタップ(ダンス)を踏むのだろう。(ヘンです)(その後、交通事故で亡くなった奥さんとこどもさんがらみであることがわかりました)
<エピソード6 仕事をする理由>
家賃を滞納している女優志望の若い女子の話でした。
単純にいえば、家賃を払えないのなら退去です。退去が、女優になる夢をあきらめることになるというつながりの設定です。そこに、Z世代という、必要以上に働かない若い男性社員がからんできます。
主人公が、普通なら言えない本音を言ってしまうのが、このドラマの肝(きも。重要な点)です。
胸がスーッとします。
最後はうまくまとまるというパターンです。
大家が親代わりという時代がありました。
雇い主が親代わりという時代もありました。
独身寮の寮生を、世話をする寮長のような人が親代わりという時代もありました。
あの昭和の時代はどこかへ行ってしまいました。
がんばる人は応援したい。
されど、お金がないということはつらい。
『夢』をあきらめなければならないときもあります。
夢を追うことの決心は、ドラマの中だけということもあります。現実には、あきらめたほうが、賢明なときもあります。
家賃を払えないあなたは、夢をあきらめてください。
まず、家賃を払ってから夢を追ってください。
知恵をふりしぼる。
そもそも、自分で払える家賃のところに住んでください。
仕事人間がいます。
タイパ:タイムパフォーマンス。時間と効果
コスパ:費用対効果
親ガチャ:生まれた家の環境で人生が左右される。(どこの家に生まれてきても、それなりの苦労はあります)
なんというか。効率だけが人生ではありません。
むだだと思える時間に、楽しみがあります。人生は気持ちです。
めんどうくさい作業の中に、やりがいがあります。成果が楽しみです。
効率がいい人生を送っている人を、幸せな人だとは思いません。
人間は、AI(人工知能)ロボットじゃありません。
<エピソード7 過去の自分と今の自分>
ウソをつく話です。
おとなである孫娘が、おばあちゃんにウソのカレシ、ウソの結婚話みたいなことを言います。おばあちゃんは、孫娘にタワーマンションをプレゼントしたいそうです。
さらに、不動産会社の女性社員が、出会い系サイトを利用して、男をだまして、マンションを売りつけたい話もでます。
全体的に結婚詐欺の話です。
主人公の男性は、正直不動産ですから、ウソをつくことができません。
人にだまされないための研修ビデオのようでもあります。
(案外相手をだましているようで、実は相手にだまされていたというパターンもありそうです)
不動産の契約ですから、大きなお金が動きます。
物件はローンで買えるけれど、手付金を払えないから、不動産屋に手付金分のお金を貸してもらう。(違法だそうです)
顧客から、いろいろ不正を申し込まれます。
(小さな声でもいいから、できないことは、できませんと言いましょう。断らないと、あとで深く悩むことになります。そんなふうなら買ってもらわなくていいですと言える心の余裕をもちましょう)
タワーマンションから見える景色の自慢話が出ます。
観光地などで観る展望台からの景色です。
わたしは、そういう景色は、観光地で、たまに見るだけでいいです。
まあ、つくり話ではあります。
ディーンフジオカさんの役が、恨まれ役(うらまれやく)です。ドラマには、悪役が必要です。悪役がいないと、ドラマの中身が引き締まりません(ひきしまりません)。
名言の趣旨として、『夢と人生設計は、本人のもの。たとえ血縁関係のある親族でも、本人の夢を奪うことはできない』
あたりまえのことをあたりまえにやる。(法令は人の暮らしを守るためにある)
『正直不動産は、不動産で、お客さまを不幸にするようなことはしない。』
(従業員のチョンボで(失策で(しっさくで))、500万円がパーになってしまいました)
500万円を貸した社長の言葉として、『(貸した500万円は)いらん。仕事で返せ。』(さすが社長です)
『1番はだれにも譲らない。そう約束した。(だれと?)(交通事故で亡くなった妻子とでした)』
<エピソード8 信じること>
投資用のワンルームマンションを購入する話に、だましたり、だまされたりの話がからんだ回です。
投資の罠(わな)に陥って(おちいって)、人生で転落していく。
だまされやすい人は何度もでもだまされる。
そこを、阻止しなければならないというのが、正直不動産のモットー(目標とするもの。行動指針)です。
NHKのバラエティー番組、『有吉のお金発見突撃!カネオくん』にでているそらちゃんが受験生の役で出ていました。役柄として、将来、弱きものを助ける弁護士になりたいそうです。
課長代理の藤原さんがかっこよかった。自分の顧客名簿が入ったUSBメモリを、そっと、困っている社員に渡します。
登坂不動産(とさかふどうさん)のメンバーはみんな心優しい。応援したくなります。
このドラマは、第3弾があるような気もしました。
<エピソード9 神木という男>
不動産持ち、お金持ちの人たちのお話です。
賃貸借物件のサブリース契約というものが話の素材になっています。
物件の管理を不動産会社にやってもらって、家主が手間賃を不動産会社に払う契約のようです。
貸主(家主)にとって不利だそうです。借主(不動産会社)にとって有利だそうです。家賃の値下げを家主に提案できるとか、家主から違約金をとることもできるという借主有利な借地借家法だそうです。
登坂不動産VSミネルヴァ不動産というライバル関係が、このドラマの屋台骨になっているのですが、ミネルヴァ不動産の神木さん(ディーンフジオカさん)が、悪の根源のような扱いになっています。
神木さんが悪人になった理由が、交通事故で妻子を亡くしたことという事情説明があります。
正直、よくわからない事情でした。精神的にやられて、頭がおかしくなってしまったとしか思えません。ときおりタップダンスをする理由の説明もありました。BGM(バックグラウンドミュージック)が雰囲気を高めます。
妻子の幽霊が出るという暗示の世界です。わたしは、ついていけません。そういうものがみえるはずがありません。見えたら脳みその病気です。受診した方がいい。レビー小体型認知症にありそうです。
つくり手側の心理として、苦しまぎれに幻想の世界へと逃げたという印象があります。
まあ、ドラマです。つくってある話です。
不動産の悪徳業者を退治する内容のドラマです。
正直者が悪者(わるもの)に勝つのです。勧善懲悪(かんぜんちょうあく。善事を勧め、悪事をこらしめる)です。
<エピソード10 最終話 正直不動産、誕生>
9話とこの最終は尻すぼみに感じました。息切れの内容です。
現実味のないマンガのようでした。(おおげさ。極端)
農地転用による倉庫用地としての大規模開発話(プロジェクト)があります。
そこにライバル不動産会社から妨害が入ります。
主人公の結婚話も、相手の彼女がニューヨーク支店に転勤辞令が出て、いますぐは無理になります。(おそらく続編があるのでしょう。だから、今だ、未了設定にしておく。わたしは、とらえず別居での結婚でもいいと思いました)
主人公の大事な手帳を盗む話が出てくるのですが、ふつう、だいじなものは、バックアップ(同じ内容の物をもうひとつ以上)をとっておきます。
あわせて、プロジェクトの話はもう済んだこととしてもいいような内容です。これまでは、大事な手帳でしたが、今はもう手帳は、思い出の品です。
みんな仕事人間なのねと思いましたが、家族がいる人にとっては、家族のための仕事でした。
決めゼリフとしては、『一生幸せでいたかったら、正直(しょうじき)でいろ!』です。
最初のシリーズであった2022年(令和4年)の全10話を観て、いいドラマでした。
今度は、今年(2024年)年明けから放送された分を見てみます。
最終話はすでに終わっています。
自分が観るのは、これからが初めてです。
『まずは、スペシャル版の回を観ました』
『いいえ、わたしは、ウソがつけない人間なんです。』
テーマは、『正直』であることです。
とことん、『正直』で押します。
そういうドラマです。
原野商法にひっかかった人がまた、だまされます。(そういうことが現実にありました。1970年代から80年代(昭和45年から昭和55年、そして昭和64年(平成元年)あたり)だまされやすい人は、何度でもだまされる傾向があるのです。人を信じやすい人は、良くも悪くも、お人よしなのです。(だれにでもやさしいからだまされる人のことです)
『カスタマーファースト』(それは、現実には、ありえない夢です。理想です。どこかで線引きしないと、共倒れの危険性があります。だけど、ドラマの中ではありえます)
『家』はだいじです。家の中をどういうふうにレイアウトして飾るかもだいじです。家を買ったけれど、住宅ローンを返済できない話です。一度は手に入れた家を手ばなさなければなりません。
映像自体は、舞台劇を観ているようでした。
家の中の風景が出ますが、家財道具が新品の部屋であり、こどもさんの身長の成長記録が見えるシーンでは、今、全部つくったというような状態に見えます。映像の中に家族の歴史がありませんでした。
借金とか、お金について考える。
他力本願(たりきほんがん)では、財産はなかなかつくれません。
不動産取引において、信頼関係はだいじです。
友だちだからお金を貸してくれと言う人がいます。そんな人は友だちではありません。
自分が若い頃、お金を貸したら、相手が音沙汰なし(おとさたなし)になったことが何度かありました。ひどいやつらでした。若い頃は失敗ばかりしました。わたしは若いころ、だまされやすい人でした。お人よしでした。助けてくれと言うから、お金を貸したのに、貸したお金を返してくれないような人間は、友だちではありません。
ドラマの主人公が、仕事で疲れ果てて、本人の根気が切れます。
『もうオレにできることはない。』
ストーリーには、父親と息子の対立があります。
人情噺(にんじょうばなし。思いやりの話。今回のドラマの場合は、親子間の思いやり)が続きます。
世帯主は、自分の気持ちだけで、家族全体のことを決めてはなりません。自分の気持ちはおいといて、家族全体のために、結論を導く方向で動くのが、世帯主の役割と責任です。
世帯主が自分ひとりの考えで、家族について、すべてのことを決めてしまうのは、独裁者であり、世帯主であるあなたはまだこどもだということです。
おとなは、みんなの考えを聞いて、その結論が自分の意見に反することでも、みんなのために、やるべきことはやります。そうすれば、尊敬してもらえます。たぶん。
父親から息子への謝罪があります。
現実には、ここまで親子関係がこじれていると、今回の話のようにうまくは運びませんが、これはドラマです。
このドラマは、『物語で人を幸せにする。』作品です。
にぎやかでいい雰囲気です。
善良VS悪党です。
正直不動産は善良で、ウソはつけないのです。
『第一話から第十話』
<エピソード1 嘘がつけなくなった不動産屋>
男はつらいよ。フーテンの寅さん映画の冒頭シーンみたい。寅次郎が夢をみるのです。
不動産が素材ですから、お金持ちの人たちのお話です。
新幹線で東京へ行くときに、品川駅が近づくと新幹線の車窓からタワーマンションがたくさん見えます。
自分は、タワーマンションに住みたいとは思いません。
自分が分譲マンションに住んでいたころは、住宅ローンに加えて、管理費、修繕積立金、駐車場代、固定資産税などの合計額が大きな負担でした。住宅ローンが終わっても諸経費の支払いは続きます。その点、戸建てなら駐車場代もいりません。外壁塗装はしますが、13年間に1回ぐらいの間隔と感覚で、やるもやらぬも自分たちの考え次第です。自由度が高い。
マンションは共同住宅ですから、管理費や修繕積立金等を滞納する人がいます。大規模改修では修繕積立金を原資とした改修費が不足してもめます。諸経費を払ってくれない人は、なにがなんでも払ってくれないので、諸経費を値上げして、ほかの人で負担しなければならないのかというへんな雰囲気になります。
あわせて、高い階は、鳥や空飛ぶ昆虫たちが住む世界です。(夏になると、セミがベランダに飛び込んできて、死骸だらけになったことがあります)。人間が住むのには住みにくかった。
エレベーターの利用もエレベーターが止まればたいへんです。ふだんでも、建物内での上下移動に時間がかかります。エレベーターが、絶対に安全とか完璧に大丈夫とか、そんなことはありえません。
今回のドラマは、そんな話の回でした。
なんだか、へんな新入社員がドラマに複数現れます。困り者たちです。
顧客の家族のこどもさんの言葉に助けられました。
『(タワーマンションへの引っ越しは)本当はイヤ』
歳をとってからの段差とか坂道はとてもつらいです。たいていお年寄りは転んで(ころんで)から具合が大きく悪くなります。
虚栄心は引っ込めよう。プライドのためだけに不動産を手に入れることはやめたほうがいい。家族みんなの暮らしやすさで住居を選択すべきです。
資金がないのに不動産を購入してはいけない。大きな金額です。うまくいかなければ自己破産の危険性をはらんでいます。今の家を売却できてから新しい家を購入するという順番はだいじです。お金があって、無理ではないのなら、買ってから売るという順番はありです。加えて、今も住んでいる状態ではなかなか売れません。空き家にしてからのほうが売れる確率が高いということはあると思います。
勝つとか負けるとか、自分たちとあいつらとか、そういうことが、民主主義の良くないところです。必ずふたつ以上のグループに分かれるのです。民主主義は、競争主義社会です。
『(営業マンは)どこを向いているんだ。お客さまのほうを向こう。』まあ、ドラマです。現実では、顧客のほうが、もし自分たちがここに住んだらどうなるのかを、購入前によく調べて、十分気をつけたほうがいい。
<エピソード2 1位にこだわる理由>
不動産トラブルの話です。
法律のドラマです。勉強になります。
祖父と孫が暮らしている家と土地を、別居している息子(孫の父)が売却しようとします。いろいろわけありです。
その家の所有者でも賃貸借契約者でもない人は、居住権がないのではないか。(あります)
そんな話です。
身内(親族)の問題です。
『それって、不動産屋の仕事ですか?』という声が不動産屋の社員から出ます。
『わたしの仕事のやりかたです!』別の社員が民事に介入していきます。
ドラマを観ていて思ったのは、人生は、長生きした人が勝ちではないか。最後まで生き残って、その家に住み続けることができた人が、一番の勝利者ではないのかということでした。生きている人が所有権を主張できるのです。
もうひとつは、不動産収入で暮らしている人は、不動産収入以外のことで借金がふくらむと、不動産を失います。かなりきつい思いをすることになります。
演者の演技のしかたとして、大きな声をあげて自分の意見を主張するのではなく、静かな声で、気持ちをこめながら、淡々とセリフを言ったほうが、説得力が増すような気がしました。
<エピソード3 信じられるパートナーとは>
狭小住宅(三階建ての戸建て)の売買の話です。
メリットは、安い。駅から近い。
デメリットは、狭い。狭いことで夫婦がケンカになる。売りたいけれど、狭小物件だから、買い手が見つからない。値段を下げるけれど、それでも買い手が見つからない。
さてどうしようです。
5歳児ぐらいの女の子が解決の鍵をにぎっています。
パパとママは、家が狭いことでケンカばかりしている。もうケンカはやめてです。
別居とか、離婚の話まで出てきておおごとになります。
こどもさんは、ピアノを弾きたい。
いろいろあります。
さて解決策は?
不動産屋のメンバーも含めて、みんな一生懸命です。
こどもさんがいいセリフを言います。『この家のせいで、みんながケンカになっちゃうの。本当は、パパもママも仲がいいんだよ。』(泣かせるいいセリフです)
親子の絆(きずな)を大切にしたいいドラマでした。
<エピソード4 いい部屋の定義>
信用調査に落ちた顧客の話でした。
ローンの返済ができなかった過去の履歴があります。
しかたありません。
『信用』はだいじです。
ギャンブルの借金がどうしたこうしたで、どこかで聞いたことがあるような話です。(野球選手の通訳の話)
そんな男でも見捨てない女性がいます。
男と女は理屈通りにはいきません。
どこかひとつでも尊敬できるところが相手にあれば、あとのことは目をつぶれるということはあります。
されど、どこかで線引きをしなければ共倒れになることもあります。
これは、ドラマですから修復がききましたが、現実ではそうはいきません。
無理な運びのあるお話でした。
お金のやりとりに、人情はいれないほうがいい。
解決策の手法が、『手紙』でした。
手紙は大きなトラブルになることがあるので、気をつけたほうがいい。
以前、手紙がきっかけで、複数の殺人事件につながった事件がありました。手紙ではなくて、ちゃんと会って言葉で自分の気持ちを伝えたほうがいい。それでも気持ちが伝わらないのなら、あきらめるしかありません。
<エピソード5 優しい噓>
う~む。つくってあるお話でした。
フラット35(35年固定金利ローン)の不正利用です。
虚偽申請があります。
やってはいけないことです。
不動産業界には、悪徳業者があるという設定です。ウソをついて大金を動かして手に入れて、ばれるまえに計画倒産をして逃げ切る手法があります。
顧客は相当痛い目にあいます。顧客の自己破産もありえます。
主人公は、状況設定として、風が吹いて、ほっぺたがふくらんで、本音を言い始めます。(正直なのです)
おもしろい。
人を信用しすぎてはいけない。
知り合いだからというのは、信用する根拠にはならない。むしろなにかの取引をするときは、知り合いではない人に頼んだ方が無難です。なにかあったときに、断りやすい。
うわべだけの思いやりはいらない。ルールの範囲内にいるようにする。自分側の人間を防衛する気持ちを忘れない。
ドラマに出てくるライバル会社の営業マンが、どうして、ときおり、お馬さんのようにタップ(ダンス)を踏むのだろう。(ヘンです)(その後、交通事故で亡くなった奥さんとこどもさんがらみであることがわかりました)
<エピソード6 仕事をする理由>
家賃を滞納している女優志望の若い女子の話でした。
単純にいえば、家賃を払えないのなら退去です。退去が、女優になる夢をあきらめることになるというつながりの設定です。そこに、Z世代という、必要以上に働かない若い男性社員がからんできます。
主人公が、普通なら言えない本音を言ってしまうのが、このドラマの肝(きも。重要な点)です。
胸がスーッとします。
最後はうまくまとまるというパターンです。
大家が親代わりという時代がありました。
雇い主が親代わりという時代もありました。
独身寮の寮生を、世話をする寮長のような人が親代わりという時代もありました。
あの昭和の時代はどこかへ行ってしまいました。
がんばる人は応援したい。
されど、お金がないということはつらい。
『夢』をあきらめなければならないときもあります。
夢を追うことの決心は、ドラマの中だけということもあります。現実には、あきらめたほうが、賢明なときもあります。
家賃を払えないあなたは、夢をあきらめてください。
まず、家賃を払ってから夢を追ってください。
知恵をふりしぼる。
そもそも、自分で払える家賃のところに住んでください。
仕事人間がいます。
タイパ:タイムパフォーマンス。時間と効果
コスパ:費用対効果
親ガチャ:生まれた家の環境で人生が左右される。(どこの家に生まれてきても、それなりの苦労はあります)
なんというか。効率だけが人生ではありません。
むだだと思える時間に、楽しみがあります。人生は気持ちです。
めんどうくさい作業の中に、やりがいがあります。成果が楽しみです。
効率がいい人生を送っている人を、幸せな人だとは思いません。
人間は、AI(人工知能)ロボットじゃありません。
<エピソード7 過去の自分と今の自分>
ウソをつく話です。
おとなである孫娘が、おばあちゃんにウソのカレシ、ウソの結婚話みたいなことを言います。おばあちゃんは、孫娘にタワーマンションをプレゼントしたいそうです。
さらに、不動産会社の女性社員が、出会い系サイトを利用して、男をだまして、マンションを売りつけたい話もでます。
全体的に結婚詐欺の話です。
主人公の男性は、正直不動産ですから、ウソをつくことができません。
人にだまされないための研修ビデオのようでもあります。
(案外相手をだましているようで、実は相手にだまされていたというパターンもありそうです)
不動産の契約ですから、大きなお金が動きます。
物件はローンで買えるけれど、手付金を払えないから、不動産屋に手付金分のお金を貸してもらう。(違法だそうです)
顧客から、いろいろ不正を申し込まれます。
(小さな声でもいいから、できないことは、できませんと言いましょう。断らないと、あとで深く悩むことになります。そんなふうなら買ってもらわなくていいですと言える心の余裕をもちましょう)
タワーマンションから見える景色の自慢話が出ます。
観光地などで観る展望台からの景色です。
わたしは、そういう景色は、観光地で、たまに見るだけでいいです。
まあ、つくり話ではあります。
ディーンフジオカさんの役が、恨まれ役(うらまれやく)です。ドラマには、悪役が必要です。悪役がいないと、ドラマの中身が引き締まりません(ひきしまりません)。
名言の趣旨として、『夢と人生設計は、本人のもの。たとえ血縁関係のある親族でも、本人の夢を奪うことはできない』
あたりまえのことをあたりまえにやる。(法令は人の暮らしを守るためにある)
『正直不動産は、不動産で、お客さまを不幸にするようなことはしない。』
(従業員のチョンボで(失策で(しっさくで))、500万円がパーになってしまいました)
500万円を貸した社長の言葉として、『(貸した500万円は)いらん。仕事で返せ。』(さすが社長です)
『1番はだれにも譲らない。そう約束した。(だれと?)(交通事故で亡くなった妻子とでした)』
<エピソード8 信じること>
投資用のワンルームマンションを購入する話に、だましたり、だまされたりの話がからんだ回です。
投資の罠(わな)に陥って(おちいって)、人生で転落していく。
だまされやすい人は何度もでもだまされる。
そこを、阻止しなければならないというのが、正直不動産のモットー(目標とするもの。行動指針)です。
NHKのバラエティー番組、『有吉のお金発見突撃!カネオくん』にでているそらちゃんが受験生の役で出ていました。役柄として、将来、弱きものを助ける弁護士になりたいそうです。
課長代理の藤原さんがかっこよかった。自分の顧客名簿が入ったUSBメモリを、そっと、困っている社員に渡します。
登坂不動産(とさかふどうさん)のメンバーはみんな心優しい。応援したくなります。
このドラマは、第3弾があるような気もしました。
<エピソード9 神木という男>
不動産持ち、お金持ちの人たちのお話です。
賃貸借物件のサブリース契約というものが話の素材になっています。
物件の管理を不動産会社にやってもらって、家主が手間賃を不動産会社に払う契約のようです。
貸主(家主)にとって不利だそうです。借主(不動産会社)にとって有利だそうです。家賃の値下げを家主に提案できるとか、家主から違約金をとることもできるという借主有利な借地借家法だそうです。
登坂不動産VSミネルヴァ不動産というライバル関係が、このドラマの屋台骨になっているのですが、ミネルヴァ不動産の神木さん(ディーンフジオカさん)が、悪の根源のような扱いになっています。
神木さんが悪人になった理由が、交通事故で妻子を亡くしたことという事情説明があります。
正直、よくわからない事情でした。精神的にやられて、頭がおかしくなってしまったとしか思えません。ときおりタップダンスをする理由の説明もありました。BGM(バックグラウンドミュージック)が雰囲気を高めます。
妻子の幽霊が出るという暗示の世界です。わたしは、ついていけません。そういうものがみえるはずがありません。見えたら脳みその病気です。受診した方がいい。レビー小体型認知症にありそうです。
つくり手側の心理として、苦しまぎれに幻想の世界へと逃げたという印象があります。
まあ、ドラマです。つくってある話です。
不動産の悪徳業者を退治する内容のドラマです。
正直者が悪者(わるもの)に勝つのです。勧善懲悪(かんぜんちょうあく。善事を勧め、悪事をこらしめる)です。
<エピソード10 最終話 正直不動産、誕生>
9話とこの最終は尻すぼみに感じました。息切れの内容です。
現実味のないマンガのようでした。(おおげさ。極端)
農地転用による倉庫用地としての大規模開発話(プロジェクト)があります。
そこにライバル不動産会社から妨害が入ります。
主人公の結婚話も、相手の彼女がニューヨーク支店に転勤辞令が出て、いますぐは無理になります。(おそらく続編があるのでしょう。だから、今だ、未了設定にしておく。わたしは、とらえず別居での結婚でもいいと思いました)
主人公の大事な手帳を盗む話が出てくるのですが、ふつう、だいじなものは、バックアップ(同じ内容の物をもうひとつ以上)をとっておきます。
あわせて、プロジェクトの話はもう済んだこととしてもいいような内容です。これまでは、大事な手帳でしたが、今はもう手帳は、思い出の品です。
みんな仕事人間なのねと思いましたが、家族がいる人にとっては、家族のための仕事でした。
決めゼリフとしては、『一生幸せでいたかったら、正直(しょうじき)でいろ!』です。
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