2021年05月06日

グッバイ・リチャード アメリカ映画DVD

グッバイ・リチャード アメリカ映画DVD 2020日本公開

 前知識として、癌で短い余命を宣告された男性のお話と知り観ました。
 これまでの自分の人生で二十代のころから六十代の今までに、複数の人たちが癌の宣告を受けて志(こころざし)なかばで無念の涙を流しながら亡くなっていかれたことを思い出しつつ鑑賞しました。
 人間、五十代を迎えるといつ癌の宣告を受けてもおかしくない年齢に至ります。いくら平均寿命が延びたとはいえ個別に命の長短の事情は異なります。

 冒頭部を観ながら、人生は『時間』だと悟ります。大学で先生をしている主人公のリチャードは、癌の宣告を受けました。余命はいくばくもありません。(生きていられる時間がわずかしかありません)
 彼は、仕事を休んで、アメリカ文学史に残る名作を書くと周囲に意思表示をします。
 それなのに、虚しさが(むなしさが)ただよってくる内容が続きます。
 夫婦関係は破たんしていて、娘との親子関係もぎくしゃくしていておかしい。
 深刻な話なのに、下ネタばかりが続いて、喜劇っぽくなってきました。どういうわけか、主人公は、ナニの玉が3個あることにこだわり続けます。
 女同士、男同士の同性愛の話が出ます。
 お互いの心とか愛情よりも行為が前面に出て優先されることが不可解です。まずは愛情あってのことだと思うのです。これでは誤解を生みます。
 短期間で死んでしまうから、もう、やりたいほうだいなのだろうか。
 薬物使用もあります。

 良かったセリフとして「ひるむことなく自分を貫いている(つらぬいている)」
 主役のジョニー・デップさんのひとり芝居に近い演技が続きます。先日テレビ番組「月曜から夜ふかし」で、2013年に来日した時に、日本人素人さんとジョニー・デップさんが長いこと会話をされているシーンを観ました。ジョニー・デップさんは、相手をおもんばかる心温かい、いい人です。

 メッセージとして受け取ったこの映画の主題の部分です。
 『死を前にしてわかったことがある。人生のほとんどにおいてわたしは間違っていた。一生懸命生きてこなかった。だれかを愛していたとか、だれかに愛されていたとか、そういうことがあって、人生を楽しめる。自分が妻をしっかり愛していなかったから妻が不倫をした。自分が娘をしっかり愛していなかったから、娘の気持ちが自分から離れていった』
 この映画からそういうふうにメッセージを受け取りました。

 あいまいでぼんやりした部分が多かった映画ですが、ラストシーンの夜空に輝く星は、亡くなった人たちの魂の輝きだと感じとりました。
 主人公である彼にとって人生の終わりの時期なのに、どうして、三人家族がバラバラにならなくちゃならいのだろうかという悲しみが心に広がりました。  

2021年05月04日

ふうせんねこ せなけいこ

ふうせんねこ せなけいこ 福音館書店

 「おこっているぞー」のねこです。
 かなりおこっています。
 ますますおこっています。
 おこっているけれど、可愛い。
 ねこの動作は、乳幼児の動作と共通しています。
 「なんとかかんとかぷー」がねこの口癖です。
 「あれ かってくれなきゃ いやだ ぷー」とあります。
 どこかで見たことのあるこどもさんのわがままポーズです。
 ねこさんは、おこって、ふくれて、ふうせんになって、お空の上へ消えていきました。
 おもしろかった。今年読んで良かった一冊です。
 1972年(昭和47年)初版の絵本でした。  

Posted by 熊太郎 at 07:13Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2021年05月03日

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書と日本史の教科書

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」 ムンディ先生こと山﨑圭一 SBクリエイティブ

 雑談で歴史好きな友人たちの話をそばで聞いていて、昨年の秋ぐらいから歴史に興味をもつようになりました。
 地理はもともと好きでしたが、歴史は、過ぎてしまった過去のことを知ってもしかたがない。済んでしまったことはもう変えられないという考えで距離を置いていました。
 学校で習ったことはもう覚えていません。テストのためだけの学習でした。
 何も知らずにパソコンで歴史勉強の検索をして、YouTubeでこの方の動画を観つけました。
 本があるということを知り、こちらの本二冊を手に入れました。
 書評を観ると、世界史は抜群で、日本史は普通という評価でした。
 YouTubeは、今は、世界史で、全体で200回ぐらいあるうちの50回目ぐらいを見て楽しんでいます。

 自分の実用書の読み方として、何回もページをめくるという手法があります。最初は荒く、だんだん細やかにです。タイトルには、「一度読んだら」とありますが、なんども読みながら少しずつ知識を増やしていくのが自分の手法です。読み終わるということはないのです。
 二冊同時にいっぺんに読んでみます。

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」
(1回目の本読み)
 最初から最後までページをめくり、目を通します。精読はしません。ページをめくり終わると全部読んだ気になれます。心が落ち着きます。
 
 年号が記述にありませんというのが本の特徴です。大丈夫です。巻末におおまかな年号表が付いています。
 最初のほうの記述は、YouTubeで学んだことなのでだいたい輪郭はつかめます。中近東地域、地中海沿岸地域というのは人類の歴史の始まりに深く関わっていたということがよくわかりました。
 現在のトルコ、シリア、イラン、イラク、エジプト、ヨルダン、イスラエル、それからギリシャ、ローマなどの国々です。アフリカ大陸北部地中海沿岸などの地域も関係があります。時代はとても古く、紀元前をはさんだあたりの年代です。
 
 キリスト教がユダヤ教から生まれたということをいまごろになって知りました。キリスト教とユダヤ教からイスラム教ができています。旧約聖書がユダヤ教の経典で、旧約聖書と新約聖書がキリスト教の経典であることもいまようやく知りました。
 旧約聖書が歴史、新約聖書が、イエスキリストと弟子たちの話であると把握しました。聖書を見たことはありますが、内容はちんぷんかんぷんで興味も湧きませんでした。

 インドが出てきます。テレビ番組「東野・岡村の旅猿 インド編」を観たので、番組と本で、相互に参考になります。いまはコロナの感染者が大量に出てたいへんそうです。
 大昔の人は、病気とか自然災害とか、不安なことがいっぱいあったのでしょう。生活していくための心のよりどころもほしかったのでしょう。平和な社会であるための決まり事も必要だったのでしょう。ゆえに「宗教」が生まれたと考えました。

 身分制度があります。階級があります。支配する者と奴隷と、何千年も経過していますが、人類のやりかたの底の部分に変化はないようです。

 中国の歴史があります。日本との関係は、協力したり戦ったりです。太古の日本は中国に学びました。遣隋使、遣唐使などがありました。それから思うに、昔の交通移動手段として「船」がとても発達していたのでしょう。自由自在な感じで、海面上を移動していた印象があります。

 イギリスの歴史があります。フランスも出てきて、世界中に植民地ができます。王政になったり民主主義になったり、試行錯誤を繰り返す人類です。

 ドイツが出てきます。戦争がからみます。第一次世界大戦と第二次世界大戦です。

 アメリカ合衆国も登場しました。

 インドのガンディーさんも出てきました。本が歴史物語書のようです。

 中国の国民党と共産党が出てきました。

 後半では「テレビ」の力が大きかったそうです。

 このあと二回目の本読みが楽しみです。

(2回目の本読み)
 いちおう巻末の年号一覧を流し読みしました。

(3回目の本読み)
 中東の歴史を柱にしてヨーロッパや中国の歴史を比較するようにつなげていく。なるほど。中東の歴史は世界史の背骨です。
 なつかしい洋画『猿の惑星』は中学生の時に観ました。ラストシーンでは、強い衝撃を受けました。そして本のほうは、アウストラロピテクス→北京原人・ジャワ原人→ネアンデルタール人→クロマニョンと出てくる世界です。

 大河のまわりに人類が集まって農耕を始める。小さな人類の集まりがやがて大きな国家に成長していく。権力が生まれ、上下関係が生まれ、戦いが繰り返される。農業に適していない土地で灌漑(かんがい。水を引く)のために協力関係ができて文明が生まれる。かえって不便なところのほうが、文明が生まれやすい。

 ヨーロッパ文化のルーツ(根っこ)はギリシャから始まる。
 ヨーロッパのライバルが中東。

 最初、地図が見にくかったのですが(陸地と海がどちらなのか?でした)、だんだん慣れてきてわかるようになりました。白いところが陸地でした。

 国というものは民族単位でできる。ゆえに多民族国家というのはたいしたものだと感心しました。
 中国の歴史で「西夏せいか」というのは以前、井上靖作品「敦煌(とんこう)」という小説と映画を観たことがあります。たしか、「西夏文字」というのが鍵を握っていました。

 個別に活動していた地域がやがて一体化していきます。国際社会の始まりです。
 ヴァスコ=ダ=ガマ、コロンブス、アメリゴ=ヴェスプッチ、マゼランなどの名前が出てきます。

 キリスト教会の変遷図というものを初めて見ました。宗派の違いをわかったような気になれました。
 産業革命が始まります。社会体制の革命も始まります。君主国家から民主主義をめざして共和制へ。それでも押したり引いたり、一進一退の面もあります。
 武力で統治することの限界があります。ドラマチックな物語のようになってきました。外国版の大河ドラマです。
 アメリカ合衆国内部でも南北戦争があります。
 イギリスとフランスが、仲が悪かったことを今ごろ知りました。
 
(4回目の本読み)
 速読しながら、全ページの文字を追ってみます。
 民主主義は、古代ギリシャから始まった。
 「平等」と「仲が良い」は違う。
 共和制ローマでの「三頭政治」ポンペイウス、クラッスス、カエサル
 フランスはもともと農業国。
 ゲルマン人(イタリア、フランス、ドイツ、オランダ、スカンジナビア半島方面)、ノルマン人(ヴァイキング。イギリス方面)、スラヴ人(東スラヴ人はロシア人)
 ヘブライ人がのちのユダヤ人となる。パレスチナにいたがエジプトに連れ去られて奴隷の扱いを受けた。指導者のモーセが、エジプトからヘブライ人を脱出させて、海を割って、シナイ半島(スエズ運河とアカバ湾の間)へ渡った。
 「お金」が社会の分断や対立を招くようになった。
 中国で誕生した「紙の製造法」が広がる。
 インドのタージマハルはお墓のこと。(東野・岡村の「旅猿」の映像で観ました)
 劉備、曹操、孫権の三国時代。
 隋(ずい)の時代に黄河と長江をつなぐ大運河を建設した。完成が610年。聖徳太子の十七条の憲法が604年です。607年に遣隋使、小野妹子(おののいもこ。男性)です。
 唐の制度が平城京や平安京があった時代に取り入れられています。
 楊貴妃という美女に皇帝が溺れて政治が混乱します。
 金品を支払って、平和を買う(お金があるうちはいいのですが、お金が減っていきます)
 万里の長城は、地域のそれぞれで造られ始めて、やがてつなげるようになった。知りませんでした。
 ヘアスタイルの辮髪(べんぱつ)のことが出ます。以前、魯迅(ろじん)氏の小説で出てきていたのを読んだことがあります。
 アジアの香辛料が巨万の富をヨーロッパにもたらすということが不思議でした。
 アメリカ大陸の名称は、イタリアの探検家・地理学者アメリゴ・ヴェスプッチからとった。
 宗教の対立による戦争がけっこうあります。
 そして、革命の時代を迎えました。「アメリカ独立革命」「産業革命」「フランス革命」と続きます。「手工業」から「機械工業」へと変化します。技術革新です。「王の国家」から「人の国家」へと社会構造が変化します。君主が国を治めるのではなく法律に基づいて住民が国を治める法治国家の誕生です。
 国内部の反乱と国家対国家の戦争が続きます。戦争中の経済活動はどうなっていのだろうかという疑問が生じます。再び王制に戻る時期もありました。
 ロシアの動きが表面に出てきます。そして社会主義国家が誕生します。
 アメリカ合衆国の南部の地域はもともとメキシコだったようです。メキシコからの移民を拒む今、不思議な感じがします。また、奴隷解放の理由は、北部が労働力を南部から得たかったからと読み取れます。差別撤廃が第一理由ではなかったのか。解放された奴隷は、やはり元の奴隷主のところで小作人として働いていたそうです。
 世界大恐慌のことが書いてあります。「まさか」はまさかでなく、実際に起きる。これから先も同様です。では、「まさか」に備えてどうしたらいいのか。
 独立に当たってインドは苦労しています。
 中国の厳しい状況や苦しい立場が過去を振り返るとよくわかります。
 原子力発電所のメリットは大きいのですが、いざ事故を起こしたときのデメリットのほうがはるかに大きい。(1986年のチェルノブイリ原子力発電所の事故。周辺諸国の放射能の数値が跳ね上がっています)
 目を通し終えて非常におもしろかった。これからゆっくりすこしずつ内容を繰り返し読んで世界史を楽しみます。


「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」
(一回目の本読み)
 平安時代の400年間ぐらいは、国家の上層部では紛争があったようですが、庶民にとっては、暮らしやすい時代だったろうと考えました。平和で落ち着いて、人々は淡々と自然の幸(さち。食べ物)を楽しみながら生活を送っていたような気がします。平和がなによりです。

 日本史に登場する政権担当者「天皇、将軍、内閣総理大臣の一覧表」なるものを生まれて初めて見ました。わかりやすいです。
 
 本にある青森県の三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき。縄文時代)と佐賀県にある吉野ケ里遺跡(よしのがりいせき。弥生時代)そのほか、古墳などで訪れたことがある場所が出てきてなつかしいです。

 人類というものは、やはりトップ(王のような君主、民主主義のような代表者)がいて、そのまわりに知恵ある人たちがいて、人心を掌握して、社会を運営していくという形でこれまできて、これからもそうであるのだろうと推測と確認がとれる歴史経過です。

 米や労役や特産品(租庸調そようちょう)などの税金を使って経済をコントロールしていきます。

 対立ばかりが多い国家の上層部です。権力闘争です。勝者に統治のずばぬけた能力があるかというとそうでもないような歴史経過です。そう考えると徳川家康さんはすごかったし、すばらしかった。

 江戸時代は、国家を統治していくために、上下関係を尊ぶ教育が重視されています。上下関係の秩序として新井白石さんの朱子学が紹介されています。

 長いことペリーさんの黒船(戦艦)は一隻(いっせき)だと思い込んでいました。四隻でした。はるか遠いアメリカ合衆国から四隻そろって日本まで来ることができるということはすごい技術力です。翌年は七隻で来日しています。

 だんだん幕末・明治のNHK大河ドラマの世界のページに近づいてきました。

 日本と中国、韓国、北朝鮮地域とのむずかしい関係が出てきました。

 選挙の重要性が説かれています。
 軍事介入があります。権力をもちたい者は、がまんができなくなったら暴力を行使します。
 日本にも二・二六事件などのテロ事件がありました。
 第二次世界大戦、太平洋戦争で世界中が大混乱です。やはり、暴力による権力奪取は最後には負けます。
 
 今の年配の人たちは、これまでの人生で、まさか存命中にこんなことが起こるなんて信じられないというような体験を続けてきました。戦争、大規模自然災害(大地震、大津波、河川の氾濫(はんらん)、高度経済成長と、バブル経済とその崩壊、社会のIT化、不況、思うに、もしかしたら自分が生きている間に、富士山の噴火とか太平洋沿岸地帯を襲う巨大地震の発災まで体験してしまうのではないかという不安があります。備えるしかありません。歴史を学んで、気持ちの備えと物品などの備えが心の安心のために必要です。戦争だけにはならないでほしい。

(二回目の本読み)
 一回目の本読みのときに、二回目の本読みで読もうと思ったページに付箋(ふせん)をペタペタはっておきました。そこを読んでみます。
 日本史に登場する政権担当者一覧表。初めのうちは、天皇の名前が並びます。天皇制、貴族が社会をコントロールする時代です。足利尊氏から武将が登場して江戸時代で終わります。明治時代から内閣総理大臣職にあたる人たちです。
 人数は多そうですが、そうでもありません。

 対立する勢力があって、その間を調整しようとする人物がいる。どの時代でもそういうパターンだったのでしょう。
 現在だと、中国側とアメリカ合衆国側の仲介役は、どこの国がやれるのだろう。日本がやれたら素晴らしい。

 選挙制度の重要性がわかります。もし、選挙制度がなければ、血が流れます。それでも最近は実施した選挙に不正があったと主張して結果を否定する人物や勢力が出てきています。非常に危険な思想で、内戦につながりかねません。
 
(三回目の本読み)
 ゆっくりとながめながらページをめくって、興味をひく記事があったら簡単に読みます。
 2万年前、日本とユーラシア大陸は一部分がつながっていて行き来ができた。かすかな記憶としてそういうことが頭に残っていますが、今回ページにある図を見て理解できました。
 複数の遺跡の名称と場所が書いてあります。地理は好きなので、行ったことがある場所がたくさんあって嬉しい。
 福岡県の志賀島で発見された後漢の光武帝からたしか西暦57年当時の日本の王に送られた金印のレプリカを九州の博物館にあったおみやげ屋で買ったことを思い出しました。ちいさなものでした。今は押し入れの中のどこかで眠っています。
 社会秩序を形成し維持していくために、君主(天皇)がいて、宗教(仏教)があって、法律(聖徳太子の憲法十七条)があります。西暦600年代です。
 当時の中国の制度や文化からいろいろと学んでいます。
 対立する者の戦いがあって、勝者が決まって、国づくりがあります。軍事力と知恵の強い者が権力を握っていたようです。
  受験のための参考書とか、テスト対策のためのテキストというよりも、この本は、ストーリー(物語)で読みやすくわかりやすい。その当時の権力者を中心において、政治がどのように動いていったかが書いてあると理解できます。
 鎌倉仏教の種類となかみの図があります。そうかといまごろになって理解します。
 フビライ=ハンによる元寇の記事をみながら、そうか、鎌倉時代にモンゴル軍が来たのか。今は大相撲だな。そういえば、ハワイ出身の力士とかトンガ王国の力士がいた時代もあったなと過去に思いを巡らせたのです。
 裏切り者として、鎌倉幕府の意向を裏切った足利尊氏(本では当時の名前足利高氏とあります)、関ケ原の合戦で、豊臣側の石田三成を裏切った小早川秀秋(関ケ原の合戦の二年後に二十歳で病死されています)
 江戸幕府の職制図は初めて見ました。大老とか老中の地位がわかりました。将軍がいて、幹部がいて部下がいる。会社組織か行政組織のようです。
 藩ごとの徳川家の系図も歴史を楽しむ参考になります。
 そして、ペリーが四隻の黒船でやってきました。されど、このずいぶん前から各国の外国船がたびたび来て通商要求をしていたということを知ったのは最近のことです。そういうことがなくいきなりペリーが来たと誤解していました。
 井伊直弼の殺害は先日大河ドラマ「青天を衝け(せいてんをつけ)」で見ました。
 明治天皇の五箇条の御誓文(神に誓う)として、①政治は会議を開いて公平な議論によって決める。②身分の上下にこだわらず心を合わせて国を治める。③公家、武家、庶民のすべてが、その志を実現して希望を失わないようにする。④悪しき慣習をやめて世界の正しい道理に合った行動をする⑤知識を世界から取り入れて国を発展させる基礎を築く。
 高い理想を掲げたのに、どうしてその後、戦争へと突入していったのだろう。
 元士族の不満が高まります。
 経済力が必要です。
 いつもなにかとなにかが対立する構図で歴史は流れていきます。

(四回目の本読み)
 荒っぽく文章を流し読みしていきます。
 権力者を軸にして、時代を経過しながら、政治、経済、社会、外交を知る。
 「豪族の時代」→「天皇の時代」→「武士の時代」→「議会制民主主義の時代」
 日本・群馬県・岩宿遺跡が3万5000年前の打製石器が発見されている。打製石器を使用しながら移住生活を送っていた。そのころマンモスもいたに違いない。マンモスが絶滅したのが1万年前ぐらいか。ナウマンゾウとマンモスは違うのか。(違っていました。そういえば愛知万博があったときにマンモスの標本を見学しました)
 「稲作」があって「税(米)」がある。
 「倭人(わじん)」というのは、「小さい人」という意味であることをつい最近知りました。
 「仏教」と「律令(りつりょう)」で社会がコントロールされる。
 遣隋使や遣唐使に行って帰ってきた人たちが、隋や唐を参考にして日本国内の政治体制を形成する。
 世界史のほうもチェックしている最中なので中国との関連が遣隋使や遣唐使でよくわかります。多い時には500人ほどの使節団だったそうです。西暦600年代以降のこととして、風力だけで海を渡って、すごい技術だと思います。最澄や空海も遣唐使の時代の人です。やっぱりいいものを取り入れるには、未知の世界のことを知って見聞を広めるのがいい。
 大宝律令が701年。決まり事で社会をコントロールします。
 歴史は親族間の権力闘争が多い。
 土地に税を課すのは固定資産税の始まりのようです。そこに土地があれば、なにがしかの恩恵を受けているということもあるでしょう。
 読みながら人は財産だと思います。人材です。
 世襲が多い。
 荘園:国の土地給付制度。
 鎌倉幕府の役割は治安維持。
 
 世界史の本の説明はドラマチックでしたが、日本史のこの本のほうは歴史出来事の箇条書きのようです。
 
 139ページの記事が良かった。「くじ引き将軍」の記事なのですが、六代足利将軍をくじ引きで決めています。そんないいかげんでいいのかと思ったのですが、「神意を問う(しんいをという)」ということで妙に納得できました。

 親族間の権力闘争が多い。おじとおい。
 去年見た「麒麟が来る」大河ドラマに登場する人物の名前がみられるようになりました。戦国時代です。

 天正遣欧使節:1582年に、そういうことがあったのか。(本能寺の変が起こった年です)

 江戸時代は、「お米(武士・農民)」と「お金(商人・職人)」の経済がうまくかみ合わなくなっていった。

 法的な仕組みで、大名を統制する。

 朱印船というのは、渡航許可書の朱印状からきている。船による国際交流が頻繁に行われていて意外でした。日本人はもう地球が丸いということは知っていたように思います。

 お寺の檀家というものは、強制的なものだったということも初めて知りました。

 戦いに強い大名から、学問を学んで、政治力に強い大名になることをめざす。

 以前自分が旅行で行ったことがあるところとして、東京の「湯島聖堂」の記事がありました。1690年、五代将軍徳川綱吉によって建てられています。

 ペリーの黒船というのはどれぐらいの大きさだったのだろう。軍艦で、2450トンとあります。四隻で乗り付けて、翌年には七隻で乗り付けています。
 調べました。乗組員が四隻でおよそ1000人。蒸気で動く。大砲が装備されている。船の長さは長いもので76mぐらい。

 静岡県韮山(にらやま)の反射炉も旅行で観に行きました。なつかしい。

 明治時代に移りました。大河ドラマの主人公である渋沢栄一氏の時代です。明治時代というのは夢と希望にあふれていた面があったと思います。
 
 外国の模倣です。(もほう。ものまね)フランス、イギリス、ドイツなどの国家の制度、政治の仕組み、法律を真似します。
 
 権力闘争の思惑から国民全員に選挙権が与えられるわけではありません。税金を一定額以上治める者だけが投票できるようにすると、金持ち優遇の世の中ができあがります。されど、金持ちは一生金持ちでいられるわけでもありません。

 いろんな人が努力した明治時代です。初めて見るお名前もあります。
 ロシアと東アジアの国々もまだ未成熟です。
 
 読んでいて気になったので調べてまとめてみました。
 志(こころざし)なかばで暗殺(政治的、宗教的理由などで、要人を計画的に不意打ちで殺害する)された人たちです。
 大久保利通:1830年(文正13年)-1878年(明治11年)47歳没。政治家。馬車で皇居へ向かう途中不平をもつ6人の士族六人に殺害された。
 伊藤博文:1841年(天保12年)-1909年(明治42年)68歳没。初代内閣総理大臣。中国ハルビン駅で外国の民族運動家に射殺された。
 原敬(はら・たかし):1856年(安政3年)-1921年(大正10年)65歳没。東京駅で青年駅員に刺殺された。
 犬養毅(いぬかい・つよし):1855年(安政2年)-1932年(昭和7年)76歳没。内閣総理大臣経験者。五・一五事件で軍人たちによって射殺。

 政党政治が行き詰まります。政治が機能しなくなると軍部が力をもち戦争になります。

 知識の宝庫だと思いながら本を読み続けています。まだまだ知らないことがいっぱいあるので長生きをしなければなりません。

 何度も内閣総辞職が繰り返されます。
 政党代表による内閣が成立できなくなり、海軍大将が首相に就任します。軍国主義化が進みます。
 
 日独伊三国軍事同盟は、ドイツもイタリアも日本からは遠く離れた国であり、どうやって協力関係を築いたのか疑問をもちました。アメリカ合衆国を意識したものだったようです。

 最後通牒(さいごつうちょう):外交文書。交渉における最終的な要求が書かれた文書。受け入れられなければ交渉を打ち切る。(宣戦布告する)

 戦争が終わって、きのうまで敵国だったアメリカ合衆国と、手のひらを返すように仲良くなったような日本です。これもまた不思議です。
 以降日本はアメリカ合衆国の助けを借りながら経済発展をしていきます。
 日本の非軍事化が目的だったアメリカ合衆国が、日本を社会主義国家との壁にするために軍事化します。いろいろと矛盾(むじゅん。くいちがい。理屈と現実が一致しない)が生まれてきます。

 女性が選挙で投票できるようになったのは、ついこないだのことのようです。(終戦後)
 男女差別はいまも残っています。

 インフレーション:物価が上昇し続ける。

 いつの時代でも政治は悪戦苦闘しています。

 『東京裁判』という映画を若い頃映画館で観たことがあります。長かった。277分ですから4時間以上です。
 
 中華人民共和国の成立:1949年。建国されてまだ71年です。意外です。短い。

 1ドル360円:たしかにそういう時代がありました。1949年(昭和24年)-1973年(昭和48年)まで固定相場でした。

 朝鮮戦争:1950年(昭和25年)-1953年(昭和28年)

 荒っぽく読み終えました。
 これからちょくちょく辞典をめくるみたいに拾い読みをしながら楽しみます。

(その後)
 あらかたおおまかに読み終えて思ったのは、歴史は、人間を変えながら、同じようなパターンで繰り返されてきているということでした。
 会社とか法人組織の場合で考えてみました。会社や法人組織にも人生があるし、歴史があります。
 立ち上げがあって、順調に軌道にのって、やがてうまくいかなくなる時期があって、課題を克服できなければ消滅します。
 消滅しないために、いい人材を集める。継続的に組織内で研修を積んでいく。先輩後輩、上司部下で、固く結束するほどのチームワークをつくる。
 現状を分析して問題点を洗い出して、解決の糸口を探しながら、創意工夫を重ねていく。生き残ることができる仕組みをしっかりとつくっていく。
 不断の努力を怠らない。(途絶えることなく継続していく)  

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2021年05月01日

きょうりゅうのかいかた くさのだいすけ

きょうりゅうのかいかた くさのだいすけ・文 やぶうちまさゆき・絵 岩波書店

 1983年(昭和58年)初版の絵本です。
 読み終えてみて、昭和時代の匂いが伝わってきて、なつかしさにつつまれました。登場人物たちが来ている服を見てそう思いました。

 珍しく、姉と妹の姉妹が恐竜を飼育するお話になっています。男性優先の日本国の傾向にあって、たいていは兄と弟の兄弟が主人公になるような気がするのですが、昭和58年という時代背景で珍しいことだと思いました。
 姉の名前が「まき」で妹の名前が「めぐみ」です。きょうりゅうのこどもをもらってきてくれたのが、おとうさんで、姉妹だけではなく姉妹の友だちも加わってたくさんの人数で、きょうりゅうのこどもの世話をします。いわゆるおもしろい空想ほら話です。
 (このあとよーく確認したら、まきさんは男でした。でもわたしには女子に見えます)

 文章を区切る句読点(くとうてん)が不思議でした。「、」ではなく「,」カンマになっています。最初は違和感がありましたが、読み進めるうちになんとも思わなくなりました。

 きょうりゅうのこどもの名前は「どん」です。
 地球上にいた恐竜が隕石の衝突で滅亡したのが、たしか6600万年前でした。現代の人類の祖先が登場したのが、20万年前ぐらいでした。(クロマニョン人ほか)両者が同時に地球上に生存していたことはなかったわけですが、物語では可能です。

 恐竜に家はいらないような気もしますが、まず、恐竜のこどもの家づくりから始まりました。どんの体長は10m、体高は5mもあります。どんの絵は、大きいけれど、童顔の可愛い恐竜です。
 大工さんたちが来てくれました。レトロな昭和の雰囲気がただよっています。古きよきものを懐かしむ感覚です。
 今は聞かなくなった「おひゃくしょうさんたち」という言葉が出てきます。
 「ばきゅーむかー」もなつかしい。今も残っているところはあるのでしょうが、昔はたいていが汲み取り式便所で、ばきゅーむかーがきたときに、汲み取り券を従事者に言われて渡していました。「おくさーん、きょうは〇枚ねー」というぐあいです。
 懐かしさから、今年読んで良かった一冊です。
 
 物語のほうは食べる・排泄するの世話です。
 乳幼児の世話と同じです。
 
 恐竜のどんは、ワンちゃんみたいです。市役所から獣医師さんが来て、きょうりゅうのこどもであるどんに予防注射を打ってもらいました。
 
 みんなが、きょうりゅうのこどものどんに運動をさせるようすを見ていて、もう寿命で亡くなってしまいましたが、動物園にいた歳をとったアフリカゾウを思い出しました。
 いっしょにいた仲間のゾウたちが亡くなって、一頭だけになってしまったアフリカゾウと飼育員さんが飼育スペースにある広場で遊んでいるのを時々見かけました。
 飼育員さんがひとりぼっちになったアフリカゾウの家族や仲間の代わりでした。

 高い木の葉っぱを食べる恐竜の絵はキリンのようでもあります。
 
 いきようよう:得意げで威勢がいい。誇らしい。
 生きているということは、いい気分でいようということだと解釈しました。  

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2021年04月30日

おぼえていろよおおきな木 佐野洋子

おぼえていろよおおきな木 佐野洋子 講談社

 サクラだろうか、モクレンだろうか。
 おおきな木があって、ちょっといじわるそうなおじさんがいます。
 おじさんは乱暴です。不満があって大樹を足で蹴り(けり)ます。
 自分にとって都合が悪いものは排除する性格のおじさんです。差別があります。
 秋になると大きな赤い実がなる木です。リンゴの木だろうか。
 描いてある絵は、こどもさんから見たら親しみやすい筆致(ひっち。タッチ)です。
 おじさんは、斧(おの)で大樹を切ってしまいました。
 失って気づくものがあります。人を失ったときも同じです。
 最近の孤独をよしとする風潮には疑問をもちます。
 人が生きていくときに必要なものは、水と空気、そしてコミュニケーションです。
 なにかひとつ相手に尊敬できるところがあれば、ほかのいやなことはがまんできるということもあります。
 絵本にリズムがあります。文章に一定の独特なリズムがあります。
 木を失うということは、自分を失うということ。
 切り株から、新芽は出ないのだろうか。
 おじさんにとって、後悔とか謝罪とか。
 そうか。
 よかった。  

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2021年04月28日

おれはねこだぜ 佐野洋子

おれはねこだぜ 佐野洋子 講談社

 おとなびたちょっと反抗期であるようなねこの絵です。
 心がひねくれたようなねこの好物は、お魚のさばだそうです。
 ねこのぼうしに何かがぶちあたりました。
 えッ?!
 おもしろい! ネタバレになるので、何が飛んできたのかはここには書きません。
 ページをめくって、ますますおもしろくなりました。こどもさんにうけるでしょう。
 愉快です。
 今年読んで良かった一冊です。
 これからどうなるのだろう。
 うぉー すごい。
 こわい。
 これは、終わりのない物語です。ぐるぐるぐるぐる。
 1993年初版の絵本でした。  

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2021年04月27日

まんげつのよるに 木村裕一・作 あべ弘士・絵

まんげつのよるに 木村裕一・作 あべ弘士・絵 講談社

 シリーズ「あらしのよるに」の第7話でこれが最終話です。
 第6話で雪崩に飲み込まれたオオカミのガブはどうなったのか心配です。
 ガブは物語の主人公ですから必ず生きているはずです。
 ほら生きていました。よかった。
 えッ?! なんとそれはヤギのメイの夢でした。

 二匹の思い出の回想が続きます。
 
 「命」について考える物語です。

 そして「満月」へのこだわりがあります。
 そういえば先日読んだ「はてしない物語」」ミヒャエル・エンデ作品でも月にこだわる部分がありました。なぜ、こども文学作品の創作者たちは「月」にこだわるのだろう。月に引き寄せられる魅力があるのでしょう。

 さて、ヤギのメイのともだちの相方であるオオカミのガブはどうなったのか。

 失礼ながら、ページをめくったときに、ブタの絵と見えました。ブタではなく、ヤギのメイでした。よーくみるとやっぱりヤギで、生き生きとした絵でした。衝撃があってなかなかいい絵です。

 生きていなければいけません。死んではだめです。本には「いきて はたさなければ ならない やくそくが あるかのように。」と書いてあります。

 オオカミが出てきたのですがようすが変です。どうしたんだ。現れたオオカミは、ガブではないのか。
 ガブは、雪崩に巻き込まれて頭を打って、これまでの記憶を失ってしまったのですね。
 そうか…… すごい展開になってきました。ガブがメイを食べてしまいそうです。「だまれ、おまえは ただのえさなんだよ。」と書いてあります。ヤギのメイを救わねばなりません。

 なんだか、人間の男と女みたいです。ガブはDV男になってしまったのか。

 メイは、ガブに食べられて、ガブの体の中で存在するという結末なのか。むかしそんなふうな小説を読みました。クローン人間の話で「私の中のあなた」ジョディ・ピコー作、早川書房でした。

 そしてお話は「あらしのよるに」戻ります。物語の最後は最初に戻ることが基本のひとつです。

 あの日あの時あの場所で、あなたという人と出会わなければ、こんな不幸な境遇には、ならずにすんだのにと考えるのか、あるいは、それでもあれはあれで自分にとってはいい思い出なのですとふりかえるのか。
 幸せというものの選択肢が目の前にあります。何が幸せなのかは、自分の気持ちの持ちよう次第という結論に達するのですが、まとめると、人それぞれの感じ方ということで終わります。
 気が合う人というのはなかなか見つからないものです。
 よかった言葉として「ここまで きたら いく ところまで いってみますか。」
 感動的な終わり方でした。一本の映画を観終えたような感覚が心に広がりました。今年読んでよかった一冊でした。  

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