2020年02月17日

旅バラ 路線バスVS鉄道対決 秩父駅から日光東照宮

旅バラ ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決 埼玉県秩父駅から栃木県日光東照宮 テレビ番組

路線バスチーム:太川陽介、土屋アンナ、内山信二
鉄道チーム:村井美樹(タレント、鉄道マニア、ニックネームが鬼軍曹。見ていて、本当に鬼軍曹でした)、馬場ももこ(フリーアナウンサー、金沢の暴れ馬、こちらも本当に暴れ馬でした)、じゅんいちダビッドソン

 村井美樹さんの的確な判断には感服しました。とくに、わたらせ渓谷鉄道駅から逆戻りのコースを選択されたときにはできる人だと感心しました。こどものころ、同鉄道の沿線地域で暮らしていたことがあり、映像がなつかしかった。テレビを観ていて、過疎化や建物の老朽化が進んでいるように見えました。50年ちょっと前までは、蒸気機関車が走っていて、毎日のように線路のそばで、蒸気機関車が走りすぎるのをながめていました。ときおり旅番組でこの鉄道路線を見かけますが、番組制作側にとっては、ロケがしやすいのでしょう。
 う○こコンビの男子ふたりが情けないのですが、番組的にはおもしろかった。体調管理には気をつけて撮影に臨みましょう。
 4分差で敗れた太川陽介さんはいつものように真剣そのものでしたが、運に恵まれませんでした。戦国時代の武将のごとく策略、計略、図り事に専念するのですが、道を間違えるというバチが当たってしまいました。やっぱり、人間、正直が一番です。
 土屋アンナさんのコメント、「東照宮は、動物園だと思っていた」には、ひっくりかえりました。さらに続けて、内山信二さんの、「だれかが眠っている」のヒントに、アンナさんが、「徳永家康」と答えたので爆笑できました。(徳川家康が正解)なんというか、人は、完ぺきではないわけで、それでも、日常生活を送れるのだと励まされたような気がしました。
 最後にじゅんいちダビッドソンさんの言葉で、「(村井美樹さんについて)ずっと、時刻とルートの話ばかりで、人柄がわからなかった」は、そこまで、一生懸命な村井美樹さんが怖くなりました。
 馬場ももこさんの昼食での熱い焼きそば早食いがすごかった。地方局のアナウンサーをしていたので、なんでもやらなければならないので、食事は速く食べなければならなかったそうです。さらにびっくりしたのは、みんなのお金であるタクシー資金二日で一万円の一部を私的流用されたことです。危ない人です。でも、番組的にはおもしろかった。ただひたすら、速さだけを競うだけでは、視聴者の「笑顔」は生まれてきません。
 事前に電話で依頼して乗車する「デマンドバス」というシステムがおもしろかった。便利です。
  

2020年02月16日

出川哲朗充電バイクの旅 福井県縦断 永平寺→気比の松原

出川哲朗充電バイクの旅 福井県縦断 永平寺→気比の松原(けひのまつばら) テレビ番組

 前半ゲスト井森美幸さん、後半ゲスト夏菜さん。
 充電バイクの充電を依頼するために立ち寄るお宅は、どちらも敷地が広いお屋敷で、福井県の住宅事情の良さがうらやましいです。とくに玄関が広い。農家形式の家屋が多いのでしょう。
 雪国のためか、玄関先が雪除けのためのスペースがとってあったりもします。薪(まき)は3年間乾かすというお話からは、穏やかでゆっくりとすすむ福井時間というようなものを体感できました。人間は、常にどっしり構えてそうありたい。田舎のルールがゆるい雰囲気も、見ていて、ほっとするものがありました。
 出川さんからマルコメ君と呼ばれた丸坊主の青年が可愛らしかった。
 夏菜さんが、元気で可愛い。
 いつものように、撮影会、ご近所さんや出会った人たちとの交流が楽しい。

<その後>
 福井県民の幸福度情報の資料を読んで考えさせられました。持ち家が当たり前、車はひとりに1台、ゆえに維持費にお金がかかる。
 一番負担がいくのがお嫁さんで、夫の親の介護や夫を含めた兄弟姉妹親族の世話、子どもの教育などで必要なお金を得るために働くので自分の時間がない。
 プライバシーのない狭い地域社会と負担になるほどの濃厚な人間関係とありました。
 外から見ると良さそうですが、いろいろとうまくいかないこともあるようです。

 後半の続きです。
 日本海の穏やかな海面がキラキラと輝いてきれいです。
 越前ガニは、ボリュームがあって、カニ料理をおいしそうに食べる夏菜さんです。ぜいたくだなあ。おひとりさま1万5000円の料理です。
 従業員さんの「(出川さんと夏菜さんのふたりに会えて)仕事をしていて良かった」というひとことが良かった。仕事はお金のためだけにしているのではありません。仕事をすることは、いい思い出づくりです。

 お宿探しは苦労しましたが、古民家を改装した料理旅館でいい部屋が見つかって良かった。
 次々といろいろな出来事が起こるのでスタッフもたいへんでしょう。
 干し柿がおいしそうでした。
 愛知県のファンの方が、同じバイク、同じスイカヘルメット、出川組と書かれた同じジャンパーで現れました。出川さんは感激して喜んでいました。
 気比の松原(けひのまつばら)の映像は、静岡県にある三保の松原の雰囲気に似ていました。  

2020年02月15日

ルドルフとスノーホワイト 斉藤洋

ルドルフとスノーホワイト 斉藤洋・作 杉浦範茂(すぎうら・はんも)・絵 講談社

 この本は2012年が初版本です。このシリーズの本では、4冊目で、1冊目の初版は、1987年です。
 25年が経過していますが、物語のなかでは、ルドルフが岐阜市からトラックで東京都江戸川区内に来てから2年半の経過です。
 作者の自由な記述が続きます。絵はユニーク(独特)です。

 この物語のパターンは、「……だったんだけれど、いまは……」、例として、「対立していたけれど、和解して、あるいは、互いを理解して、今は仲良し」です。
 
 アメリカン・ショートヘアのメスねこミーシャと白黒のぶちねこブッチーとの間には、子ねこが三匹生まれています。オス、オス、メスで、オスのクッキー(葛飾柴又帝釈天の参道近くにあるの床屋バーバー・林へもらわれていきます)、同じくオスのラッキー(葛飾区奥戸へもらわれていきます)、白地に黒の毛並みでメス猫の名前はチェリーです。

 もらわれていくこねこたち(ブッチーとミーシャ夫婦の三匹の子どものうち、長男クッキー、次男ラッキー)を見送る父親のブッチーとドラゴン三兄弟の一番下のテリー、そして、岐阜からきたのらねこの黒ねこルドルフがいます。
 彼らのそれぞれの気持ちが語られます。読みながら心にしみるものがあります。親子関係のことで、それぞれ、感じ方が違います。
 ブッチーとテリーがけんかになりました。もらわれていくことがわかっているから、さびしくなることを避けるために、ルドルフは、子どもたちに距離を置いた付き合いをします。

 ブッチーが、どこかでけんかをして傷ついて帰ってきましたが、本人はなにがあったのかを言いません。

 舞台となる地域は、映画男はつらいよフーテンの寅さんが生きていたころの雰囲気が残る場所です。柴又、新柴又、矢切、江戸川、中川、新中川、京成金町、京成高砂、京成小岩、総武線小岩駅などがあります。以前観光で訪問したことがありますので、なじみ深い。

 ブッチーとミーシャのこどもである子ねこのチェリーが行方不明になります。ルドルフとスノーホワイトが横浜へ探しに行きます。

 マリンタワーとか、シーバスとか、氷川丸とか、行ったことがあるので、書いてあることが身近です。

 なんだか、やくざ映画を観ているような内容で、シリーズのこれまでの3冊とは雰囲気が違います。

 横浜港山下公園あたりで、物語は展開していきます。その付近を仕切っているボスが、ブチねこブルースとアメリカン・ショートヘアのジェントル・ジョニーです。

 「ポケット版ことわざ辞典」をもとにして、「柳の下にいつもどじょうはいない」とか、「あとの祭り」とか、「虎穴に入らざれば虎子を得ず」など、言葉のお勉強の時間が続いていきます。このシリーズはもしかしたらこの本で終わるのかもしれないという感想をもちました。
  

Posted by 熊太郎 at 07:18Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2020年02月14日

出川哲朗の充電バイクの旅 高野山から白崎海洋公園

出川哲朗の充電バイクの旅 和歌山県高野山から和歌山県白崎海洋公園 テレビ番組

 ゲストは、森三中のリレーで、黒沢かずこさん→大島美幸さん→村上和子さんでした。

「黒沢かずこさん」
 雨女だそうで、今回のような雨中の電動バイクロケは過酷です。たいへんそう。
 途中、充電で立ち寄ったお姉さんの古着屋さんが素敵でした。
 地元の子どもたちの声で、「てっちゃーん」が良かった。

「大島美幸さん」
 ハラペコの様子で、熊野牛を食べて、ラーメンを食べて、それでも腹六分目とのこと。
 途中で立ち寄った小劇場がおもしろかった。
 オレンジ色の海の夕映えがとてもきれい。
 ライトアップの夜景が美しい遊園地でのロケが楽しかった。

「村上和子さん」
 夜に突然充電依頼で寄った家は、ご夫婦ともパジャマ姿でした。この日は、奥さんのお姉さんの命日だそうで、今年は、親族の結婚、就職、そして、出川さんの訪問があったと喜んでおられました。

「そのほか」
 撮影スタッフの土方(ひじかた)ディレクターは独特です。説明コメント不足だったり、バイクの電池が切れて無言のまま突然脱落したり、ホテルのキーをもったままチェックアウトしたり。だいじょうぶだろうか。

 しょうゆづくりのお店、それから、銭湯跡の資料館が、風情があって良かった。お好み焼き屋さんで、昼間からお酒を飲む朝が早い漁業従事者の人たちも良かった。いろんな暮らしがある日本です。
  

2020年02月13日

太川&蛭子ローカル鉄道寄り道の旅 盛岡から青森市

太川&蛭子(えびす)ローカル鉄道寄り道の旅 テレビ番組 岩手県盛岡から青森県青森市 2019年2月ごろの映像

 映像が始まったとたん、ものすごい量の雪です。雪国東北です。
 ゲストは鈴木奈々さん、明るいことはいいのですが、やかましかった。ふたりを不安であおらないでほしい。
 蛭子さんたちの語録として、
「(電車の入口で)こういう座敷か(ほんとうは、座席というべきところ)」
「(鈴木奈々さんが、旅の賞金を使って奈々さんが忘れてきた手袋を買うことになって蛭子さんが)オレもなにか忘れてくれば良かった」
「(賞金をもらって)もし、競艇場があったらやっていい?」
「(途中で出会って案内をしてくれることになった若いアルバイト男性が)店長ゆるいんで大丈夫」
「(電話でバイトに遅れるという了解をもらったアルバイト男性に蛭子さんが、きみはバイトとして)あんまり必要とされてないかも」
「(神社でお参りをしたあと、太川さんになにをお参りしたかを各自聞かれて、蛭子さんが今回の旅で)会計を頼まれたので、最後に計算が合いますように」
「(温泉に寄ろうという提案に対して)服、脱ぐのめんどくさくない?」
「(武士の甲冑(かっちゅうの試着で着替えるときに、蛭子さんが、服を脱ぎすぎて、ももひき姿になり、太川さんと鈴木奈々さんから)脱ぎすぎだって!)
「(旅が成功して、高級料亭の料理をふるまわれ)三日に分けて食いたい」

 雪をかぶった岩手山が美しかった。以前、岩手山の横を車で走ったことがありますが、あいにく頂上付近が雲で隠れていて見えなかったことがありました。
 岩手県小繋駅(こつなぎえき)での映画「待合室」命のノートのお話には感動しました。心に残ったコメントとして、「絶望の隣には、希望があるというよ」
 一戸(いちのへ)でのフランス人若い男性による渦巻きかりんとうの紹介も良かった。初めて見るかりんとうの形でした。
 今回、せんべえ汁が食べられるという「八食センター(はっしょくせんたー)」は、別の番組でも見たことがあります。
  

2020年02月12日

ルドルフといくねこくるねこ 斉藤洋

ルドルフといくねこくるねこ ルドルフとイッパイアッテナⅢ 斉藤洋・作 杉浦範茂(すぎうらはんも)・絵 講談社

 2002年2月初版です。前回読んだ2作目の初版が1988年ですから、14年が経過しています。
 5月から始まりました。英語の本に対する苦情があります。アイ・アム・ア・ボーイ。ぼくは少年です。そんなことは、見ればわかる。わざわざ説明する理由がわからないとのこと。
 ネコであるイッパイアッテナことタイガーの飼い主である日野さんは、仕事で日米を行ったり来たりしています。
 事件発生、なんとなく、ヤクザの世界風です。千葉県市川市、松戸市、船橋市などの地名が出てきます。以前、そのあたりで道に迷ってタクシーを利用したことがあります。競馬場があって、ああここに中山競馬場があるのかと思ったのを覚えています。まだ、都市化されていない田舎道の風景でした。
 市川のネコ、ドラゴン三兄弟(ブラッド・ジャック・テリー)のトラブルが紹介されます。どうもドーベルマン犬に襲われたらしい。長男のブラッドがやられて入院中です。イッパイアッテナとルドルフに助けてのお願いがあります。三兄弟の飼い主は、モンタというダックスフントも飼っているという補足があります。
 なお、ルドルフとイッパイアッテナは、江戸川区内にいて、今回イッパイアッテナは、野良犬から東京を守るために市川市へでかけて、ほとんど登場シーンがありません。
 
(つづく)

 柴又の帝釈天(たいしゃくてん)が登場しました。男はつらいよフーテンの寅さんの舞台です。

 そば屋の三毛猫は、言いふらしの「放送局」というニックネームで、「鉄橋の下に、いつでもふなだんす(船の中におくたんす)がある」という話をブッチーに残します。

 ねこたちは、電車に乗って、浅草の浅草寺へ、食べるために、鳩を捕りに出かけました。(鳩をつかまえる理由が後半に出てきますが、せつない理由です)
 どうも、地下鉄にも乗車するようです。
 野生動物にとって人間はたいてい敵で、ペットにとっての人間は味方という動物と人間の関係があります。
 ねこたちが電車にのっていても無関心な都会の人たちです。
 鉄道は、一時的な滞在地であり、通過地点に過ぎません。
 鉄道に乗車体験があるこどもでないと、書いてあることに共感ができないでしょう。
 浅草寺雷門に到着しました。大きなちょうちんに、「松下電器」の表示があります。ああ、なつかしい。むかしは、街中に、「松下電器」の看板をたくさん見かけました。今のパナソニックです。
 浅草寺の境内で、ルドルフはドラマチックな体験をします。偶然、岐阜にいたときの飼い主リエちゃんと遭遇します。リエちゃんはいま、中学生です。再会シーンですが、リエちゃんはルドルフに気づけません。似ているねこがいるというだけで、以前自分が飼っていた本当のルドルフとは思いません。なんだか、リエちゃんとルドルフの関係が、恋人や夫婦の関係に思えてきます。そこに、愛情の発生があります。リエちゃんの家には、いなくなったルドルフの代わりに、その後生まれたルドルフの弟ねこ、黒ねこの新しいルドルフがいます。再会は、浅草寺の観音様のお導きでしょうが、もう、ルドルフは、リエちゃんの岐阜の家では居場所がありません。

 「ふなだんす」の話が出てきました。たんすの引き出しは、人間の引き出しのようなもので、引き出しの中に思い出をしまっておくのです。

 ルドルフは文字の読み書きができるので、図書館で本を読んで学習を積んでいます。

 ルドルフのともだちであるブッチーの彼女は、獣医が飼っている「アメリカンショート・ヘア:よく見かける縞模様のねこ」です。

 ねこたちは、「親分」にちなんで、お互いの名前の末尾にブンを付けて呼び、相手を立てます。テリーは、テーブンです。

 電車に乗るとき自動券売機が出てきますが、令和になった今は、ICカードです。

 人間界の現実が出てきます。ホームセンターができて金物屋がつぶれて、金物屋で飼っていた飼い猫は、金物屋さんの家族の転居先アパートのついていくことができません。だから、飼い猫は野良猫として自分で鳩を捕まえて生きていこうとします。なんとかなると思ってもなんともなりません。

 後半の野良犬との対決シーンはスリルがありました。野良犬になりたくて、野良犬になるわけではないので、作品は、ほかのことも含めて、グレーな大人の世界が広がる内容となっています。それでも生きていくのです。後半は、血統とか、純潔種とか、雑種とか、血統による身分の区別とか差別に関することも出てきます。

 調べた単語などとして、「能書き:自己宣伝のための文句」

 心に残った猫の言葉として、「おれは、おれ。飼い猫だとか、野良猫だとか、そんなことは関係ない」
 ねこたちの会話は、中学1、2年生同士の会話内容にも思えました。
  

Posted by 熊太郎 at 06:32Comments(0)TrackBack(0)読書感想文