2020年02月26日

今日も嫌がらせ弁当 邦画DVD

今日も嫌がらせ弁当 邦画DVD 2019年公開

 喜劇でした。ほろりと落涙する映画でした。とくにラスト付近、高校卒業最後のお弁当には泣けます。今年観て良かった1本です。
 前半はつくりもののようで違和感がありましたが、中盤から真剣味が増して、リアルで、心温まるいい映画でした。
 夫が事故死した母子家庭で、母ひとり、高校生の娘ひとりの母子家庭です。(長女はすでに独立してひとり暮らし中)
 高校生の娘は反抗期で、母親とはしゃべりません。目の前にいるのに、スマホを使った文字の会話はリアルな現実なのでしょう。
 娘に言葉を発しさせるために娘が嫌がるキャラ弁をつくり続ける母親です。赤ずきんちゃんに始まって、スギちゃん、酒茶漬け、木工用ボンド、りんぐの貞子、メッセージ弁当、クイズ弁当とつながっていきます。さらに、小島よしお、視力検査、ゾンビ弁当、たこさんウィンナーとつくるなかで、母親は、ブログで父子家庭の父親と仲良しになります。高校生娘の恋心と母親の恋心、母子家庭と父子家庭の事情が重なりながら、2本立てのストーリーが進んでいきます。
 母親の苦労がよく伝わってくる映画でした。映画の下地に「愛情」があります。
 何度か出てきたセリフとして、「ここも東京ですが(ロケ地は八丈島でした。人口7500人、本土から飛行機で55分、船で10時間だそうです)」、「オムライス(月末になると家計が苦しくなってオムライスの日が多くなる)」、「頑張れ」、「途中で映画が終わりかと思わせるエンドロールの導入」、「無駄なことは何もない」
 弁当渡しでの娘の失恋シーンは観ていて予想できました。
 母親の見た目が若すぎるような。(これを観る前日に母親役をしている1991年頃の篠原涼子さんのお笑いDVDを見たので、感慨深いものがありました)