2024年04月11日

出川哲朗充電バイクの旅 高知四万十川から愛媛段畑

出川哲朗の充電させてもらえませんか? 高知四万十川から愛媛遊子荷浦(ゆすみずがうら)の段畑 TVer(ティーバー)

おかげ様で8年目!行くぞ清流四万十川(しまんとがわ)からだるま夕日に宇和島のピラミッド!絶景だらけの118キロ!なんですが澤部とあばれる君が有頂天すぎてヤバイよヤバイよSP


 もう何十年も前のことですが、自分が19歳のころ、車で四国を回った時に通ったルートだったので、なつかしく拝見しました。
 この番組は、めでたく8年目を迎えられたそうですので、出川哲朗さんもゲストさんたちも健康に留意して番組を継続してくださいな。
 いつも映像ででてくる景色を楽しみに観ています。行ったことがないところでも、たぶんこんなふうなところなんだろうなと想像しながら、イメージをふくらませています。

 宿毛(「すくも」と呼びます):自分が車で四国を回った時は、地名の読み方を間違えて、通りがかりの中年男女二人連れに、『この道は、しゅくげまでつながっていますか?』とたずねたら、『しゅくげ』というところは聞いたことがないと言われました。漢字で書くと宿(やど)に毛ですと再度聞いたら、すくもと呼ぶんだよと笑いながら教えてくださいました。道路に間違いはありませんでしたが、当時の道は、道幅が狭く、舗装もされていなかったような記憶で、本当にこの道で宿毛に行けるのだろうかと不安でした。当時は今のようなカーナビという気のきいたものもありませんでした。もちろん車はマニュアル車で、エアコンも付いていませんでした。高知から→途中に「中村」という地名があった記憶です→宿毛(すくも)→宇和島→松山へと移動しました。

 番組では、メンバーは、ずいぶんといなかのほうを回られました。人があまりいないから、自然が豊かです。人間がいると、どうしても自然が汚れてしまいます。
 
 土方ディレクター(ひじかたディレクター)はあいかわらず段取りが悪くておもしろい。太川陽介さんと路線バスの旅に出ていたえびすよしかずさんみたいで笑いを提供してもらえます。
 ハライチの澤部さんはバイクに乗り慣れていないようすで、また、この番組のゲストさんは、数日前に突然出演することを教えてもらうようで、心の準備がたいへんそうです。

 だるま夕日の景色が良かった。(海に沈む太陽が反射して、だるまさんのように見える)
 
 地元のお祭り会場はにぎやかです。海辺のお祭りです。
 どこへ行っても芸能人見物めあてに、すごい数の人たちが集まってきます。
 こどもさんたちも多い。

 ゴール前のバッテリー電池切れでドタバタ騒ぎは、ちょっとうるさすぎるかなあと感じました。
 この番組の場合、ゴールはあってないようなものなので、ゴールできなくてもだいじょうぶですよ。  

2024年04月08日

正直不動産 スペシャルとシーズン2

正直不動産 スペシャルとシーズン2 動画配信サービス

 最初のシリーズであった2022年(令和4年)の全10話を観て、いいドラマでした。
 今度は、今年(2024年)年明けから放送された分を見てみます。
 最終話はすでに終わっています。
 自分が観るのは、これからが初めてです。

『まずは、スペシャル版の回を観ました』
 『いいえ、わたしは、ウソがつけない人間なんです。』
 テーマは、『正直』であることです。
 とことん、『正直』で押します。
 そういうドラマです。

 原野商法にひっかかった人がまた、だまされます。(そういうことが現実にありました。1970年代から80年代(昭和45年から昭和55年、そして昭和64年(平成元年)あたり)だまされやすい人は、何度でもだまされる傾向があるのです。人を信じやすい人は、良くも悪くも、お人よしなのです。(だれにでもやさしいからだまされる人のことです)

 『カスタマーファースト』(それは、現実には、ありえない夢です。理想です。どこかで線引きしないと、共倒れの危険性があります。だけど、ドラマの中ではありえます)
 『家』はだいじです。家の中をどういうふうにレイアウトして飾るかもだいじです。家を買ったけれど、住宅ローンを返済できない話です。一度は手に入れた家を手ばなさなければなりません。

 映像自体は、舞台劇を観ているようでした。
 家の中の風景が出ますが、家財道具が新品の部屋であり、こどもさんの身長の成長記録が見えるシーンでは、今、全部つくったというような状態に見えます。映像の中に家族の歴史がありませんでした。
 
 借金とか、お金について考える。
 他力本願(たりきほんがん)では、財産はなかなかつくれません。
 不動産取引において、信頼関係はだいじです。

 友だちだからお金を貸してくれと言う人がいます。そんな人は友だちではありません。
 自分が若い頃、お金を貸したら、相手が音沙汰なし(おとさたなし)になったことが何度かありました。ひどいやつらでした。若い頃は失敗ばかりしました。わたしは若いころ、だまされやすい人でした。お人よしでした。助けてくれと言うから、お金を貸したのに、貸したお金を返してくれないような人間は、友だちではありません。

 ドラマの主人公が、仕事で疲れ果てて、本人の根気が切れます。
 『もうオレにできることはない。』
 
 ストーリーには、父親と息子の対立があります。
 人情噺(にんじょうばなし。思いやりの話。今回のドラマの場合は、親子間の思いやり)が続きます。
 世帯主は、自分の気持ちだけで、家族全体のことを決めてはなりません。自分の気持ちはおいといて、家族全体のために、結論を導く方向で動くのが、世帯主の役割と責任です。
 世帯主が自分ひとりの考えで、家族について、すべてのことを決めてしまうのは、独裁者であり、世帯主であるあなたはまだこどもだということです。
 おとなは、みんなの考えを聞いて、その結論が自分の意見に反することでも、みんなのために、やるべきことはやります。そうすれば、尊敬してもらえます。たぶん。

 父親から息子への謝罪があります。
 
 現実には、ここまで親子関係がこじれていると、今回の話のようにうまくは運びませんが、これはドラマです。
 このドラマは、『物語で人を幸せにする。』作品です。
 にぎやかでいい雰囲気です。
 善良VS悪党です。
 正直不動産は善良で、ウソはつけないのです。

『第一話から第十話』
<エピソード1 嘘がつけなくなった不動産屋>
 男はつらいよ。フーテンの寅さん映画の冒頭シーンみたい。寅次郎が夢をみるのです。
 不動産が素材ですから、お金持ちの人たちのお話です。
 新幹線で東京へ行くときに、品川駅が近づくと新幹線の車窓からタワーマンションがたくさん見えます。
 自分は、タワーマンションに住みたいとは思いません。
 自分が分譲マンションに住んでいたころは、住宅ローンに加えて、管理費、修繕積立金、駐車場代、固定資産税などの合計額が大きな負担でした。住宅ローンが終わっても諸経費の支払いは続きます。その点、戸建てなら駐車場代もいりません。外壁塗装はしますが、13年間に1回ぐらいの間隔と感覚で、やるもやらぬも自分たちの考え次第です。自由度が高い。
 マンションは共同住宅ですから、管理費や修繕積立金等を滞納する人がいます。大規模改修では修繕積立金を原資とした改修費が不足してもめます。諸経費を払ってくれない人は、なにがなんでも払ってくれないので、諸経費を値上げして、ほかの人で負担しなければならないのかというへんな雰囲気になります。
 あわせて、高い階は、鳥や空飛ぶ昆虫たちが住む世界です。(夏になると、セミがベランダに飛び込んできて、死骸だらけになったことがあります)。人間が住むのには住みにくかった。
 エレベーターの利用もエレベーターが止まればたいへんです。ふだんでも、建物内での上下移動に時間がかかります。エレベーターが、絶対に安全とか完璧に大丈夫とか、そんなことはありえません。
 今回のドラマは、そんな話の回でした。
 なんだか、へんな新入社員がドラマに複数現れます。困り者たちです。
 顧客の家族のこどもさんの言葉に助けられました。
 『(タワーマンションへの引っ越しは)本当はイヤ』
 歳をとってからの段差とか坂道はとてもつらいです。たいていお年寄りは転んで(ころんで)から具合が大きく悪くなります。
 虚栄心は引っ込めよう。プライドのためだけに不動産を手に入れることはやめたほうがいい。家族みんなの暮らしやすさで住居を選択すべきです。

 資金がないのに不動産を購入してはいけない。大きな金額です。うまくいかなければ自己破産の危険性をはらんでいます。今の家を売却できてから新しい家を購入するという順番はだいじです。お金があって、無理ではないのなら、買ってから売るという順番はありです。加えて、今も住んでいる状態ではなかなか売れません。空き家にしてからのほうが売れる確率が高いということはあると思います。

 勝つとか負けるとか、自分たちとあいつらとか、そういうことが、民主主義の良くないところです。必ずふたつ以上のグループに分かれるのです。民主主義は、競争主義社会です。
 『(営業マンは)どこを向いているんだ。お客さまのほうを向こう。』まあ、ドラマです。現実では、顧客のほうが、もし自分たちがここに住んだらどうなるのかを、購入前によく調べて、十分気をつけたほうがいい。

<エピソード2 1位にこだわる理由>
 不動産トラブルの話です。
 法律のドラマです。勉強になります。
 
 祖父と孫が暮らしている家と土地を、別居している息子(孫の父)が売却しようとします。いろいろわけありです。

 その家の所有者でも賃貸借契約者でもない人は、居住権がないのではないか。(あります)
 そんな話です。

 身内(親族)の問題です。
 『それって、不動産屋の仕事ですか?』という声が不動産屋の社員から出ます。
 『わたしの仕事のやりかたです!』別の社員が民事に介入していきます。

 ドラマを観ていて思ったのは、人生は、長生きした人が勝ちではないか。最後まで生き残って、その家に住み続けることができた人が、一番の勝利者ではないのかということでした。生きている人が所有権を主張できるのです。

 もうひとつは、不動産収入で暮らしている人は、不動産収入以外のことで借金がふくらむと、不動産を失います。かなりきつい思いをすることになります。

 演者の演技のしかたとして、大きな声をあげて自分の意見を主張するのではなく、静かな声で、気持ちをこめながら、淡々とセリフを言ったほうが、説得力が増すような気がしました。

<エピソード3 信じられるパートナーとは>
 狭小住宅(三階建ての戸建て)の売買の話です。
 メリットは、安い。駅から近い。
 デメリットは、狭い。狭いことで夫婦がケンカになる。売りたいけれど、狭小物件だから、買い手が見つからない。値段を下げるけれど、それでも買い手が見つからない。
 さてどうしようです。

 5歳児ぐらいの女の子が解決の鍵をにぎっています。
 パパとママは、家が狭いことでケンカばかりしている。もうケンカはやめてです。
 別居とか、離婚の話まで出てきておおごとになります。
 こどもさんは、ピアノを弾きたい。
 いろいろあります。

 さて解決策は?
 不動産屋のメンバーも含めて、みんな一生懸命です。
 こどもさんがいいセリフを言います。『この家のせいで、みんながケンカになっちゃうの。本当は、パパもママも仲がいいんだよ。』(泣かせるいいセリフです)

 親子の絆(きずな)を大切にしたいいドラマでした。

<エピソード4 いい部屋の定義>
 信用調査に落ちた顧客の話でした。
 ローンの返済ができなかった過去の履歴があります。
 しかたありません。
 『信用』はだいじです。
 ギャンブルの借金がどうしたこうしたで、どこかで聞いたことがあるような話です。(野球選手の通訳の話)

 そんな男でも見捨てない女性がいます。
 男と女は理屈通りにはいきません。
 どこかひとつでも尊敬できるところが相手にあれば、あとのことは目をつぶれるということはあります。
 されど、どこかで線引きをしなければ共倒れになることもあります。
 これは、ドラマですから修復がききましたが、現実ではそうはいきません。
 無理な運びのあるお話でした。
 お金のやりとりに、人情はいれないほうがいい。
 解決策の手法が、『手紙』でした。
 手紙は大きなトラブルになることがあるので、気をつけたほうがいい。
 以前、手紙がきっかけで、複数の殺人事件につながった事件がありました。手紙ではなくて、ちゃんと会って言葉で自分の気持ちを伝えたほうがいい。それでも気持ちが伝わらないのなら、あきらめるしかありません。

<エピソード5 優しい噓>
 う~む。つくってあるお話でした。
 フラット35(35年固定金利ローン)の不正利用です。
 虚偽申請があります。
 やってはいけないことです。
 不動産業界には、悪徳業者があるという設定です。ウソをついて大金を動かして手に入れて、ばれるまえに計画倒産をして逃げ切る手法があります。
 顧客は相当痛い目にあいます。顧客の自己破産もありえます。
 
 主人公は、状況設定として、風が吹いて、ほっぺたがふくらんで、本音を言い始めます。(正直なのです)
 おもしろい。

 人を信用しすぎてはいけない。
 知り合いだからというのは、信用する根拠にはならない。むしろなにかの取引をするときは、知り合いではない人に頼んだ方が無難です。なにかあったときに、断りやすい。
 うわべだけの思いやりはいらない。ルールの範囲内にいるようにする。自分側の人間を防衛する気持ちを忘れない。
 
 ドラマに出てくるライバル会社の営業マンが、どうして、ときおり、お馬さんのようにタップ(ダンス)を踏むのだろう。(ヘンです)(その後、交通事故で亡くなった奥さんとこどもさんがらみであることがわかりました)

<エピソード6 仕事をする理由>
 家賃を滞納している女優志望の若い女子の話でした。
 単純にいえば、家賃を払えないのなら退去です。退去が、女優になる夢をあきらめることになるというつながりの設定です。そこに、Z世代という、必要以上に働かない若い男性社員がからんできます。

 主人公が、普通なら言えない本音を言ってしまうのが、このドラマの肝(きも。重要な点)です。
 胸がスーッとします。
 最後はうまくまとまるというパターンです。
 
 大家が親代わりという時代がありました。
 雇い主が親代わりという時代もありました。
 独身寮の寮生を、世話をする寮長のような人が親代わりという時代もありました。
 あの昭和の時代はどこかへ行ってしまいました。

 がんばる人は応援したい。
 されど、お金がないということはつらい。
 『夢』をあきらめなければならないときもあります。
 夢を追うことの決心は、ドラマの中だけということもあります。現実には、あきらめたほうが、賢明なときもあります。

 家賃を払えないあなたは、夢をあきらめてください。
 まず、家賃を払ってから夢を追ってください。
 知恵をふりしぼる。
 そもそも、自分で払える家賃のところに住んでください。
 
 仕事人間がいます。

 タイパ:タイムパフォーマンス。時間と効果
 コスパ:費用対効果
 親ガチャ:生まれた家の環境で人生が左右される。(どこの家に生まれてきても、それなりの苦労はあります)

 なんというか。効率だけが人生ではありません。
 むだだと思える時間に、楽しみがあります。人生は気持ちです。
 めんどうくさい作業の中に、やりがいがあります。成果が楽しみです。
 効率がいい人生を送っている人を、幸せな人だとは思いません。
 人間は、AI(人工知能)ロボットじゃありません。

<エピソード7 過去の自分と今の自分>
 ウソをつく話です。
 おとなである孫娘が、おばあちゃんにウソのカレシ、ウソの結婚話みたいなことを言います。おばあちゃんは、孫娘にタワーマンションをプレゼントしたいそうです。
 さらに、不動産会社の女性社員が、出会い系サイトを利用して、男をだまして、マンションを売りつけたい話もでます。
 全体的に結婚詐欺の話です。

 主人公の男性は、正直不動産ですから、ウソをつくことができません。
 
 人にだまされないための研修ビデオのようでもあります。
 (案外相手をだましているようで、実は相手にだまされていたというパターンもありそうです)
 不動産の契約ですから、大きなお金が動きます。
 物件はローンで買えるけれど、手付金を払えないから、不動産屋に手付金分のお金を貸してもらう。(違法だそうです)
 顧客から、いろいろ不正を申し込まれます。
 (小さな声でもいいから、できないことは、できませんと言いましょう。断らないと、あとで深く悩むことになります。そんなふうなら買ってもらわなくていいですと言える心の余裕をもちましょう)

 タワーマンションから見える景色の自慢話が出ます。
 観光地などで観る展望台からの景色です。
 わたしは、そういう景色は、観光地で、たまに見るだけでいいです。
 
 まあ、つくり話ではあります。
 ディーンフジオカさんの役が、恨まれ役(うらまれやく)です。ドラマには、悪役が必要です。悪役がいないと、ドラマの中身が引き締まりません(ひきしまりません)。

 名言の趣旨として、『夢と人生設計は、本人のもの。たとえ血縁関係のある親族でも、本人の夢を奪うことはできない』
 あたりまえのことをあたりまえにやる。(法令は人の暮らしを守るためにある)
 『正直不動産は、不動産で、お客さまを不幸にするようなことはしない。』
 (従業員のチョンボで(失策で(しっさくで))、500万円がパーになってしまいました)
 500万円を貸した社長の言葉として、『(貸した500万円は)いらん。仕事で返せ。』(さすが社長です)
 『1番はだれにも譲らない。そう約束した。(だれと?)(交通事故で亡くなった妻子とでした)』

<エピソード8 信じること>
 投資用のワンルームマンションを購入する話に、だましたり、だまされたりの話がからんだ回です。
 投資の罠(わな)に陥って(おちいって)、人生で転落していく。
 だまされやすい人は何度もでもだまされる。
 そこを、阻止しなければならないというのが、正直不動産のモットー(目標とするもの。行動指針)です。

 NHKのバラエティー番組、『有吉のお金発見突撃!カネオくん』にでているそらちゃんが受験生の役で出ていました。役柄として、将来、弱きものを助ける弁護士になりたいそうです。

 課長代理の藤原さんがかっこよかった。自分の顧客名簿が入ったUSBメモリを、そっと、困っている社員に渡します。

 登坂不動産(とさかふどうさん)のメンバーはみんな心優しい。応援したくなります。
 このドラマは、第3弾があるような気もしました。

<エピソード9 神木という男>
 不動産持ち、お金持ちの人たちのお話です。
 賃貸借物件のサブリース契約というものが話の素材になっています。
 物件の管理を不動産会社にやってもらって、家主が手間賃を不動産会社に払う契約のようです。
 貸主(家主)にとって不利だそうです。借主(不動産会社)にとって有利だそうです。家賃の値下げを家主に提案できるとか、家主から違約金をとることもできるという借主有利な借地借家法だそうです。

 登坂不動産VSミネルヴァ不動産というライバル関係が、このドラマの屋台骨になっているのですが、ミネルヴァ不動産の神木さん(ディーンフジオカさん)が、悪の根源のような扱いになっています。
 神木さんが悪人になった理由が、交通事故で妻子を亡くしたことという事情説明があります。
 正直、よくわからない事情でした。精神的にやられて、頭がおかしくなってしまったとしか思えません。ときおりタップダンスをする理由の説明もありました。BGM(バックグラウンドミュージック)が雰囲気を高めます。
 妻子の幽霊が出るという暗示の世界です。わたしは、ついていけません。そういうものがみえるはずがありません。見えたら脳みその病気です。受診した方がいい。レビー小体型認知症にありそうです。
 つくり手側の心理として、苦しまぎれに幻想の世界へと逃げたという印象があります。

 まあ、ドラマです。つくってある話です。
 不動産の悪徳業者を退治する内容のドラマです。
 正直者が悪者(わるもの)に勝つのです。勧善懲悪(かんぜんちょうあく。善事を勧め、悪事をこらしめる)です。

<エピソード10 最終話 正直不動産、誕生>
 9話とこの最終は尻すぼみに感じました。息切れの内容です。
 現実味のないマンガのようでした。(おおげさ。極端)
 
 農地転用による倉庫用地としての大規模開発話(プロジェクト)があります。
 そこにライバル不動産会社から妨害が入ります。
 主人公の結婚話も、相手の彼女がニューヨーク支店に転勤辞令が出て、いますぐは無理になります。(おそらく続編があるのでしょう。だから、今だ、未了設定にしておく。わたしは、とらえず別居での結婚でもいいと思いました)

 主人公の大事な手帳を盗む話が出てくるのですが、ふつう、だいじなものは、バックアップ(同じ内容の物をもうひとつ以上)をとっておきます。
 あわせて、プロジェクトの話はもう済んだこととしてもいいような内容です。これまでは、大事な手帳でしたが、今はもう手帳は、思い出の品です。

 みんな仕事人間なのねと思いましたが、家族がいる人にとっては、家族のための仕事でした。

 決めゼリフとしては、『一生幸せでいたかったら、正直(しょうじき)でいろ!』です。  

2024年04月02日

愛情物語 洋画 1956年(昭和31年)

愛情物語 洋画 1956年(昭和31年) 2時間2分 字幕 動画配信サービス

 テレビ番組をなんとなく見ていたら、『孫に伝えたい映画』みたいな取り上げ方があって、徳光和夫さんが、こちらの、『愛情物語』を提案されて、熱っぽく中身の解説をされていました。
 自分は見たことがない映画(タイトルは聞いたことがあります)だったので、観てみることにしました。あわせて、わたしなりに、『孫に伝えたい映画』を付記してみます。

 男性ピアニストが出てきます。お金持ちの家の女性と恋をして結婚して、赤ちゃんが生まれますが、出産時に具合が悪くなって奥さんは亡くなってしまいます。
 主人公の男性は妻を亡くしてショックです。妊娠させた自分に妻の死があると責任を感じます。生まれてきた息子に対して、おまえが生まれてきたから、最愛の妻を亡くしたと、息子に距離をおくようになります。(不思議な思考ではあります)
 父親は、息子を自分の親族に預けて、演奏旅行に出て、長期間息子に会いません。
 ほったからしにされた息子は成長して、小学生ぐらいになります。親子が再会しても、息子は自分をほったらかしにした父親になじめません。
 そんな話が続きます。
 そして、父親は、自分自身が、余命宣告を受けるような病気にかかります。
 父親と息子の気持ちの修復話があります。父親の再婚話もあります。
 まあ、つらい話です。
 途中、第二次世界大戦がからみます。
 戦争体験者の世代が見ると、胸にジーンとくるものがあると思います。
 以上がおおまかな流れです。

 以下、感想です。
 きれいな音楽です。(ピアノ曲。ショパンのノクターン)
 この映画で何度もピアノ演奏曲が流れます。いろいろな曲です。何度聴いても心地いい。(ここちいい)。
 管楽器の音も心地いい。
 生演奏で男女のダンスがあります。いい感じです。
 
 風景は、ニューヨーク、エンパイアステートビルディングとセントラルパークです。
 赤いパラソル(傘)とか、赤いドレスがいい感じでマッチしています。
 男女に恋愛感情が生まれます。
 (このあとどうなる)(いいことばかりは続きません)
 
 ヴァイオリン、クラリネット、ピアノなどの音楽を聴きながら、物語はなめらかに流れていきます。ミュージカルのようでもあります。
 結婚式という人生のハイライト(輝く時)を迎えました。

 お天気が、感情を表現する映画でもあります。
 雪が降る日があります。雨の日もあります。大雪の日があります。
 音楽がきれいです。
 クリスマスの頃、雨の日に、こどもが生まれました。(男の子で、ピーターと名づけられました)
 手を尽くしましたが…… 主人公の妻が亡くなりました。
 主役の男性は、頭がおかしくなったようです。『メリー・クリスマス』を連呼します。
 父親は、妻が産んだあかちゃんを親族に預けて、南米へ演奏旅行に行ってしまいました。長いこと帰ってきません。再会するのは5年後、その後父親は第二次世界大戦の戦地へ行ってしまいます。

 主人公は荒廃したおそらくアジアのどこかにある戦地で、自分の息子ぐらいの年齢の東洋人男の子と、戦災でボロになったピアノを連弾します。(れんだん。いっしょに弾く)。
 父親は自分の息子を思い出します。後悔します。心を入れ替えることを決心します。(以前NHKの番組、『駅ピアノ ロンドン編』で観た、ダウン症の女の子と男性ミュージシャンの連弾シーンを思い出しました。そのシーンを観たときに、感動がありました)
 ジャズです。東洋人の男の子もじょうずに鍵盤をたたきます。音楽は人を救う。みんな、笑顔です。音楽は、世界共通の言葉です。

 帰国後、息子が父親になつきません。失意の父親です。ちゃんとめんどうをみてこなかったから、父親に息子がなついていません。
 父親は強引です。見ていて、ばかだなあ、このオヤジと思ってしまいます。父親のやりかたを知らない男です。
 助けてくれる女性が現れます。彼女はがんこでぶきような少年の父親に負けていません。少年のことを思って、少年の父親に激しくくってかかります。すばらしい。
 あなたは、ピアニストとしては優秀ですが、人間としては、ダメ人間です。
 強気な女の人がかっこいい。
 男が(父親)が折れました。(それでいい)

 最初に再会した時の5歳児ぐらいのピーターがとてもかわいい。
 洋画『クレイマー、クレイマー』とか、『チャンプ』、『リアル・スティール』を思い出しました。どれも父親と小さなこどもとの心温まる(あたたまる)いい映画でした。

 コントラバスの音がいい。ブンブンブンブン。
 こどもたちの演奏もいい。
 ピアノ、ドラム、クラリネット、トロンボーン、トランペット、合奏がなかなかいい。
 マラカス、タンバリン、ボンゴ、ギター、ベース、ヴァイオリン、フルート、ピッコロ、聴いていて、また、ミュージカル劇を観に行きたくなりました。

 音楽演奏が中心の映画です。
 『平和』であることが大事(だいじ)というメッセージもあります。

 父親の性格として、どうしてこの人は、人の言うことをきかないがんこ者だろうと観ていて思うことがあります。
 それでも、父親をあんなにきらっていたのに、ほったらかしにされたと怒っていたのに、ピーターは父親になつくようになります。
 だけど、父親は病気にかかって余命宣告を受けます。(なんの病気なのかは映画を観ていてもわかりませんでした)
 自分が死んだあとのことも考えたのか、父親は息子がなついている女性にプロポーズします。されど、すんなりとは話がまとまりません。
 女性『あなたの妻になります』
 男性『同情はいらない』
 そんなやりとりがあります。
 
 人の暮らしにおいては、健康で、心すこやかに生活できることが一番いいことです。
 ピアノの連弾で締めます。
 舞台劇のようです。
 <明るくいこう! 暗い気持ちのときこそ、明るくいこう!>
 生きていることは、ありがたいことなんです。

 さて、わたしが孫に伝えたい映画をパラパラと書き出して終わりにします。
 『ブタがいた教室』、『武士の一分』、『砂の器(すなのうつわ)』、『プラダを着た悪魔』、『俺たちは天使じゃない』、『フォレスト・ガンプ』、『スウィングガールズ』、『ローマの休日』、『クールランニング』、『シックス・センス』、『幸せの黄色いハンカチ(しあわせのきいろいハンカチ)』、『カサブランカ』、『レインマン』、『素晴らしき哉(かな)、人生!』、『ひまわり』、『リアル・スティール』、『街の灯』、『マイ・フェア・レディ』、『天使のくれた時間』、『蝉(せみ)しぐれ』、『ひまわり』、『椿三十郎』、『ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ』、『八甲田山(はっこうださん)』、『ツナグ』、『60歳のラブレター』、『二十四の瞳』、『のど自慢』、『歓喜の歌』、『幼な子われらに生まれ』、『家族はつらいよ』、『男はつらいよシリーズ』、『人魚の眠る家』、『きみはいい子』、『レナードの朝』、『ゴースト ニューヨークの幻(まぼろし)』、『ナイトミュージアムシリーズ』、『スピード』、『チャンプ』、『クレイマー、クレイマー』、『太川&蛭子(えびす)のローカル路線バス乗り継ぎの旅 台湾編 マドンナ 三船美佳』、『ゼロ・グラビティ(無重力)』、『スタンドバイミー』、『ホームアローンシリーズ』、『朝が来る』、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?』、『トイストーリ3』、『壬生義士伝(みぶぎしでん)』、『シャイロックの子供たち』、『ぼけますから、よろしくお願いします』、『ちいさな哲学者たち』、『ロッキー』、『プライベート・ライアン』、『ジョゼと虎と魚たち』、『百円の恋』、『若おかみは小学生』、『アルキメデスの大戦』、『ヒミズ』、『異人たちとの夏』、『ニュー・シネマパラダイス』、『シンドラーのリスト』、『ダイハード』。いっぱい書いてしまいました。  

2024年04月01日

東野&岡村の旅猿24 オリックスの宮崎キャンプを満喫しよう!

東野&岡村の旅猿24 オリックスの宮崎キャンプを満喫しよう! hulu(フールー)

 小雨パラパラ降る宮崎市です。
 宮崎市には行ったことがないのでいつか訪れてみたい。
 九州の西海岸は新幹線や高速道路があって行きやすいのですが、東海岸にある宮崎へ行くには、うちの場合だと、中部国際空港セントレアから飛行機で往復になりそうです。(この企画の最終回の番組放送でも、天候が悪くなりそうなので、予定よりも早い飛行機に搭乗して羽田へ帰りましょうという経過になりました)

 さて、恒例のオリックスファン岡田圭右さん(ますだおかだのおかだけいすけさん)が登場する回の旅猿です。
 スケジュールの都合で、岡田圭右さんは遅れて参加されるそうです。
 楽しい旅になりそうです。

 わたしも息子が中学で野球をしていたころは、プロ野球観戦で、日本各地にある球場に観戦のため足を運びましたが、その後息子の進路が変わって、野球とは縁遠くなりました。最近の野球選手の名前もわかりません。

 キャンプ地の球場を訪れてもりあがる東野幸治さんと岡村隆史さんです。
 選手始め関係者のみなさんと談笑が続きます。
 なごやかです。

(つづく)

 太ももの筋肉が松ノ木の根っこのようにごつい選手がいます。びっくりです。さすがです。
 イケメンの選手が多い。
 若手も生き生きしています。
 昔は、(キャンプ地が沖縄県宮古島のときは)、見学に来るファンは少なかったそうです。ファンは、10人ぐらいしかいなかったそうです。今では、行列ができるぐらい見学に来てくださるのでうれしいそうです。

 遅れてきた岡田圭右さんが、自分は暗黒の時代(負け続けていたときのことでしょう)からのファンとして続けてきたのに、自分をさしおいて、東野・岡村のおふたりさんが、気軽に、次々とたくさんの選手と会話をすることがけしからんと怒ります。(おこります)
 東野幸治さんは、選手に(たぶん有名な)、『あなたのポジションはどこですか?』と質問します。岡田圭右さんが、そんな失礼な質問をするな!と怒ります。(ごもっともですが、東野幸治さんは野球を知らないし野球のプレイも未経験だそうです)

 わきあいあいとしていて、仲がいい。いい感じです。明るいのがいい。
 岡田圭右さんは、カメラが回っているときはものすごいおしゃべりですが、そうでないとき、ふだんは、無口で暗い雰囲気だと、以前、旅猿の中で、岡村隆史さんが紹介していたような記憶があります。
 無理にスイッチを入れて、仕事をされているのかもしれません。人はいろいろです。(あとから、岡田圭右さんが、東野幸治さんも同様で、ふだんは無口だと話をされていました)

 三人でバッティングセンターに行きました。
 三人ともおじょうずです。
 あんな速い球、バットにあてるだけでもたいしたものですが、ヒット性のあたりも出ていました。感心しました。

(つづく)
 一行は(いっこうは)、宮崎で巨人軍の選手が宿泊するホテルの屋上露天風呂に入りに行きました。(入浴だけです)
 以前わたしが泊まったことがある愛知県知多半島にあるホテルのように、屋上に設置されている露天風呂から広々とした海をながめることができるところでした。とても気持ちがいいものです。
 三人の話は大盛り上がりです。漫才の話です。仕事の話です。まあ、にぎやかでした。

 晩御飯は、宮崎地鶏(じどり)のおいしいお店でした。オリックスの若手選手たちも来ていました。
 せせり:首回りのお肉
 タタキ:生肉の表面を炙り(あぶり)細かく切る。
 ぜいたくですなあ。
 午後8時45分にお開きで、オリックスの選手が宿泊するホテルに三人も泊まりました。

 観ていて、昔の太川さんとえびすさんのローカル路線バス乗り継ぎの旅を思い出しました。
 四国を回るルートでした。調べたら感想が残っていました。
 『遠藤久美子さんのコメントでおもしろかったところです。太川陽介さんが、高知県の安芸市(あきし)でプロ野球の阪神タイガースの選手がキャンプをしていると話をしたら、遠藤久美子さんが、テントを張って、寝袋で寝ているんですよねと確認の質問を太川陽介さんに返したことです。プロ野球を知らない人にとっては、「キャンプ」の意味が「合同強化練習」のこととはわからないのでしょう。たぶん、選手はキャンプ中、快適なホテル暮らしをしているでしょう。』
 
 プロ野球のキャンプは一度だけ見たことがあります。
 もうずいぶん昔のことですが、40年ぐらい前に、グァム島でジャイアンツのキャンプを見たことがあります。
 なんというか、プロ選手の場合は、才能が一番で、練習は二番と感じました。レベルが高いので練習しなくてもプレイできそうに見えました。選手には、生まれもったずばぬけた野球の才能が身についているのです。日本人の人口1臆2300万人のなかからプロ野球選手として選ばれた人たちです。練習しなくてもできちゃうのです。そんなふうに見えました。

 映像では、なんだか、お忙しい三人さんです。
 旅も、仕事のスキマ時間を使ってのようでたいへんです。
 今回、プロの選手のインタビューはたくさんできたけれど、選手たちが、投げる、打つの姿を近くで見ることができなかったとのことでした。

 宮崎編は今回で終わりです。
 次回の旅猿は、ゲストがずん飯尾さんで、場所は北海道函館で、イカ食べまくりの企画だそうです。
 ずん飯尾さんは、こないだは、出川哲朗さんの充電バイクの旅で、湘南を走って、横浜での『出川哲朗還暦祭り』に向けての番組で出演されていたわけで、旅好きのタレントさんは、あちこちの旅番組をかけもちされているようです。  

2024年03月25日

怪物 邦画 2023年

怪物 邦画 2023年 1時間58分 動画配信サービス

 話題になった映画です。フランスカンヌ国際映画祭での受賞作品です。
 初めて観ました。

 小学校5年生の少年ふたりが出ているのですが、ラストシーンをどう見るか、ふたてに分かれる気がします。私は、少年たちは土砂崩れに埋まって亡くなったと判断しました。

 麦野沙織(むぎの・沙織):安藤サクラさんが熱演します。母子家庭の母親です。夫は事故死したそうです。

 麦野湊(むぎの・みなと):麦野沙織の長男。小学5年生には、見えませんでした。中学1年生か2年生ぐらいに見えました。

 星川依里(ほしかわ・より):麦野湊のクラスメート。こちらは小学5年生に見えました。才能を感じる演技でした。言動がうまい。父子家庭。母は友人と温泉に行って事故死したらしい。父親(中村獅童さん)から虐待を受けている。背中や腕に傷やあざがある。外見ではわからない。

 堀通利(ほり・みちとし):少年ふたりの担任教師。若い男性。すったもんだのトラブルに巻き込まれて、精神的に病みそうです。(やみそうです)

 小学校の女性校長:田中裕子さん。すごい演技です。昔、山田太一さんの『思い出づくり。』というドラマを見ていましたが、自分も含めて、同世代の人たちは、お互いに歳をとったなあと実感しました。昭和56年のドラマです。1981年。ほかに、古手川祐子さんとか、森昌子さん、柴田恭兵さんなどが出演されていました。女性陣は、当時は24歳ぐらいでした。こちらの映画では、田中裕子さんが、精神的に虚ろ(うつろ)ではあるけれど、形を整えようと冷静な鬼になります。

 火事のシーンが何度か出てきます。
 少年たちが放火犯かとにおわせる表現がありますが、事実は明らかにはされません。

 小学校でのいじめ、父親から息子に対する虐待、いいかげんな教師たち、モンスターペアレントというもの、まあ、暗い映画でした。

 安藤サクラさんが乗っている自家用車が、旧型のシエンタで黄色でした。昔レンタカーでよく借りました。運転席からの見晴らしがいい、運転しやすい車でした。6人以上でも乗れるコンパクトな車でした。
 安藤サクラさんのバックでの車庫入れが、おおざっぱで、映像を見ながら、車の後ろがぶつかりそうだと心配していたら、本当にぶつかったのでびっくりしました。

 時刻の表現が、順番ではありません。
 最初の地点がBで、そのうち過去のA地点へいったん戻って、A地点から、B地点に向かって時間が流れていきます。
 その経過のなかで、本当のことが明らかにされていきます。
 B地点のときの判断には誤りがあります。事実誤認です。
 悪い人だと思われていた人が、そうではなかったという潔白がやがて証明されます。
 この世は、誤解と錯覚で成り立っているのです。
(わたしが思うに、時間の流れは、時系列で良かったのではないか。(順番通りということです)。観ていてわかりにくい内容でした。時間軸の変化についていけない時間帯が状況設定を変更した時にありました。それでも、映画の味わいが落ちるということはありません)
(もうひとつは、若い男性教師の変わりようが、極端すぎる気がしました。同じ人間とは思えません)

 学校でいろいろトラブルがあります。
 怪物だとか、化け物(ばけもの)だとか、おまえの脳はブタの脳だとか、ぶっそうな言葉が飛びかいます。
 いろいろややこしい。真実が隠れて、うわべだけが問題にされるから、問題の根本的な解決に至りません。だれかを悪人にして、責任をとらせて、うやむやにする手法です。

 最初からしばらくは、状況がよくわからないという状態です。
 母親と息子のふたり芝居が続きます。
 教師たちは、無表情で、意思表示をしない人たちです。彼らの言葉は整ってはいますが、気持ちはこもっていません。演技です。
 みんなが怪物に見えます。おとなもこどもも怪物です。人間じゃない怪物です。

 頭のいい人たちは、追いつめられると知らん顔をします。『記憶にありません』と言います。
 そんなことは、現実にはなかったと、事実を消しゴムで消すように消し去ってしまいます。
 時間が過ぎれば、初めからそのことは、なかったことになります。
 
 外国人がこの映画を観たらどう思うのだろう。
 外国の小学校は、雰囲気が明るいような気がします。
 映像にある日本版の小学校の雰囲気はとても暗い。

 『生まれ変わったかな?』
 繰り返し、この言葉が出ます。
 ゆえに、ラストシーンは、ふたりの少年は、死んで、別の世界で生まれ変わったと、わたしは思うのです。

 ゆがんだ世界を表現してあります。
 事実がゆがんでいる世界をあぶり出します。
 『教師』がこどもにはめられた。(悪い策略によって落とし入れられた。だまされた。ワナにひっかけられた)

 マスコミが混乱に拍車をかける。事実ではないことを記事にして、大々的に宣伝する。
 正義の味方のような顔をしているマスコミは、実は、ひどい加害者である。かれらは世間で話題の主を素材にして、金もうけをしたいだけである。

 レンゲの花がきれいでした。春の花がいっぱい出てきます。
 少年たちにとっての楽園です。
 レトロな街並みがきれいでした。明るい雰囲気がありました。
 電車ごっこは、むじゃきで良かった。
 作文で、わざと鏡文字を使って、メッセージを送る。
 
 教室の後ろのほうに座っていた髪の毛が長い女の子の存在感が強かった。ひとこともセリフはありませんでしたが、何か話の鍵を握っているのではないかと考えました。(考えすぎだったようです)

 おばあちゃんの家に引っ越して、転校する。(父親に捨てられることを意味する)

 なんか、男同士のラブの表現もあります。
 思いきりましたなあ。
 もしかしたら、男も女も、だれでもそういう性質が心の奥にあるのかもしれない。

 たてまえだらけの社会です。
 内情はドロドロです。
 それでも生きていかなければなりません。
 人は、理不尽、不合理、不条理な社会を、気持ちに折り合いをつけて、やりくりして生きていかねばなりません。

 トロンボーンと、ホルンの演奏があります。
 だれにも言えないことは、(ラッパに口をつけて)『ふーって』(やるの)
 だれにも手に入らないものが、『幸せ』ともうひとつなにか言葉がありましたが、聞き逃してしまいました。ほかにも聞き取れないセリフがいくつもありました。加齢で耳が遠くなっているようです。

 観終えて、悲しい映画だと思いました。
 この文章を書き終えて、そんなこともないかと思いました。
 ふたりの少年は、幸せになったのです。

 音楽が、亡くなった坂本龍一さんであることを最後の文字メッセージで知りました。
 最近は、昔からなじみの音楽関係者の人たちが次々と亡くなっていきます。
 自分と同じ時代を過ごしてきた人たちの訃報はこれからも続くのでしょう。
 長い時が流れました。  

2024年03月22日

VIVANT(ヴィヴァン) TBS日曜劇場ドラマ

VIVANT(ヴィヴァン) TBS日曜劇場ドラマ Tver(ティーバー)と地上波の録画(お正月のとき)

 話題になったドラマですが、わたしには、なんだかわかりません。
 たまたまTverで別の番組を観ていて、このドラマの第五話までを3月9日土曜日まで放送していたので、いっきに観ようと挑戦してみました。
 最初は、タイトルの読みもわかりませんでした。ヴィバントかな? Tは読まないようです。
 前知識として、推理仕立ての展開が良かったという評判を耳にしたことがあります。わたしがいつも見ている東野&岡村の旅番組、『旅猿』で、インドを訪れた東野幸治さんが、飛行機の移動時間で、機内にて、全部を観たというコメントがありました。

 その後のニュースでは、日本ではうけたけれど、外国ではうけなかった。興行収入としては、赤字で終わった。次回作の製作予定はいまのところないというものでした。
 日本では砂漠は珍しいけれど、外国では砂漠の風景は珍しくない。ストーリー展開について、山や谷が浅かった。そんなことが書いてある記事を読みました。

第一話と第二話を続けて観ました。
 う~む。あまりおもしろくない。
 お金の話です。
 どこかで聞いたようなニュースの話題です。
 大金を誤送金したら、受け取った相手にお金を奪われてしまった。返してくれない。
 お金を返してくださいというようなことが物語の素材です。
 なんだか、せこい。
 生きるか死ぬかの話ではありません。
 深刻な人間ドラマがあるようには思えません。
 推理を楽しむ頭の体操ドラマだろうか。

 日本の大きな商事会社が、振り込みで、誤送金をしてしまった。
 そのお金は、外国にある。
 バルカ国際銀行に振り込んだ。
 少女(ジャミーン。難病をもっているようです)が出てきて、少女が話の鍵をもつなにかをにぎっているようです。
 国としては、モンゴルの西あたりにある国です。『バルカ共和国』という国で、首都は、『クーダン』です。
 拳銃で脅して(おどして)言うことをきかせる国です。
 <おカネ、おカネ、おカネが欲しいというドラマか>
 昔のヤクザ映画みたいなシーンもあります。
 おまえらを殺して、俺も死ぬ。ダイナマイトを体に巻いてまわりの人間を巻き添えにして自爆する。
 (う~む。おもしろいとは思えません)
 
 BGM(バックグラウンドミュージック)で、話を引っ張る手法法です。ずーっとBGMが流れます。音楽で観ている人間の感情を操作誘導する手法を、自分はキライです。自然な音が好ましい。

 スマホからときおり、人工知能のような女性の声が聞こえてきます。ゲームみたいです。
 きれいに並んだ車の渋滞は、車の展示ショーのようです。
 アクションは、豪快ではある。
 
 『VIVANT(ヴィヴァン)』の意味の解読が始まります。
 結局は、日本におけるテロ防止のための組織、その組織の隊員をさすことがわかります。
 
 人間を描く物語性が薄いのではないか。
 
 商社内部のだれかが、誤送金事故が起きるように画策して実行した。その犯人を他人(堺雅人さん)になすりつけた。そんな話です。
 容疑者は5人います。
 水上了(みずがみ・りょう)、宇佐美哲也、長野利彦、原智彦、太田梨歩

 ときおり、もうひとりの堺雅人さんが出てきて、堺雅人さん同士で会話をします。自問自答だろうか。マンガみたい。ほかのことも含めて、内容が軽いような。
 
 パレスチナガザ地区の地下道みたいな場所が映ります。
 自衛隊の組織のことであれやこれや、長い話がありました。
 『別班(べっぱん。ヴィヴァンのことらしい)』が、日本でのテロを防いでいる。
 
 砂漠をラクダに乗って移動しているところで終わりました。
 砂嵐も来ました。
 いつのまにか、ラクダからひとりがいなくなりました。背中に乗っていたのに、移動中に転落したか、自らどこかへ姿を消したか、わかりません。

第三話
 モンゴルあたりの砂漠の風景をバックにしたロケ映像が続きます。
 誤送金に関する決算まであと7日間だそうです。
 頭で考えるのか、気持ちで考えるのか。ラクダから転落してしまった柚月薫(ゆづき・かおる)女医を救わねばなりません。

 う~む。セリフが大人(おとな)のセリフではありません。
 ロールプレイングゲームの映像を見ているようです。テレビゲームです。
 ラクダに話しかけるのは変です。
 会話をはじめ、いろいろマンガ的です。
 もう見るのはやめようかという気持ちになります。時間がムダだと。退屈な流れです。
 このドラマは、どこが良くてあんなにいい評判だったのだろう。
 宣伝が誇大だったのではなかろうか。そんな気持ちになりました。
 そういえば、自分のまわりにいる人間たちとの日常会話の雑談で、このドラマのことが話題になることもありませんでした。
 
 誤送金された億単位の大金は宝石に代えられた。

 舞台は日本、東京都内に移って、サイバー犯罪担当で、濱田岳さんが出てきました。

 サーバー室への侵入があります。
 ここ最近、大きな組織は、サーバーを置くというやりかたではなく、クラウドというものを使っているのではないかという、自分の少ないIT知識で疑問に思いました。
 
 隠れ場所として、床下の利用か。そういえば、床はそういう構造でした。床下にコンピューター関係の線を中心に、はわせてありました。あの床を何と言ったっけ? う~む。思い出せない。なんとかフロアだ…… 二重床のことだ。思い出しました。『OAフロア』だ。仕事をリタイアしてもう何年もたつので忘れていました。オフィスオートメーション、フリーアクセスフロアーのことです。事務室において、配線を収納するための二重床です。

第四話
 なんだか薄っぺらい進行です。見ていても、気持ちをドラマに没頭させることができません。
 
 少女ジャミーンの扱いは今後どうなっていくのだろうか。まだ今はわき役です。

 誤送金の陰謀が徐々に明らかになっていきます。

 人の履歴にこだわります。学歴にこだわります。若い時の空白期間(2年ぐらい)にこだわります。(特殊な訓練を受けていた期間であろうという推理のもとに)

 警察公安(テロ対策部署)の人たちがいっぱい出てきます。

 いままで、長い時間観てきて、前評判ほどおもしろくないと失望していました。なんとなく義務感でここまで見てきました。
 この第四話、あと残り30分のところで、『時(とき)』が訪れました。
 そういうことか! いっきに、爽快な(そうかいな)気分が、胸いっぱいに広がりました。胸がすーっとしました。感動しました。
 すごいなあ。おもしろい!!
 (ここにはその理由は書けません)
 たいしたもんです。
 いいドラマです。

 恐ろしい(おそろしい)話が続きます。
 SNSは、犯罪の温床(おんしょう。原因になる場所。ソーシャル・ネットワーキングサービス)ですな。
 テロの標的は、日本です。

第五話
 意外だったこととして、ドラムという外国人役の男性は、外見が太くてごついので、そのようなキャラクター(腕力が強くて暴れ者という個性。プロレスラーみたいな)だと思っていたら違いました。反対でした。優しくて強くもない。そして、セリフがないのです。スマホの翻訳機能を使用して日本語を表現します。
 今回のTVer(ティーバー)による動画配信は、第五話までしかないので、感想はここで終わりです。
 自分としては、第四話までで終わりで良かった。
 そんな気分と感想です。

 では、第五話の感想を付け足します。
 始まった映像で、出演者に、『キムラ緑子さん』のお名前を見つけました。先月、ミュージカル『トッツイ―』で、舞台にあがっておられました。オーディションの審査をされていたようなシーンを覚えています。
 
 警視庁があって、自衛隊のテロ防止組織があって、テロリストの集団がある。
 日本がテロの標的になっている。
 そこに、『復讐』がからんでくる。
 そんな構図のドラマです。

 堺雅人さんはときに、先日観ていたNHKドラマ『正直不動産』の主役山下智久さんのようになります。強い風が吹くと、山下さんは正直者になるのです。堺さんは、頭が痛くなると、しっかりさん(人物。強気の人)が出てきます。

 いいなと思ったセリフです。『お前は自分の仕事をしただけだ。(あなたに恨み(うらみ)などない)』(現実社会での仕事というものは、会社や組織から与えられた役回りを演じて、自分の役割を果たすということです。自分個人の感情や考えは抑えます(おさえます)。ときには、自分が考えている意見と反対の言動を相手にしなければならないこともあります。たいへん苦しいです。だけど、給料というお金をもらうためには、そうするしかないのです)

 バルカ共和国の警察のボスの手のひらは、事務屋さんの手のひらです。きれいで、柔らかそうで小さい。とても警察職員の手には見えません。体を使う労働者の手は、ごつくて大きいのです。

 話の筋立てが、薄っぺらい。
 脅迫で相手を従わせることが、このドラマの柱です。もういいかなという気分になりました。
 最後のほうのどんでんがえしは予想できました。

第六話~最終話(第十話 地上波の録画)
 第五話までで、自分は終わりのつもりでいましたが、第六話以降最終話まで見ることができました。
 年始に地上波で放送されたものが、テレビに録画されていました。地震騒ぎとか、羽田空港航空機衝突炎上事故とかで、録画予約を入れてあったことを忘れていました。

 されど、第六話以降の感想も、第五話までの感想と同じです。このドラマは、第四話で終わっておけば良かった。

 登場人物の皆さんは、画面映像の中で盛り上がるのですが、IT(インターネットテクノロジー)にうといわたしには何のことかわかりません。内容が、ハッカーとか、自分にとっては仕組みがわからないことです。

 第八話で、黒澤監督映画を思い出しました。七人の侍です。第九話あたりでも同じくそう思いました。

 彼らが動く動機がわかりません。人間が生きていくための主題(テーマ)が弱い。
 明確で現実的なメッセージとか、意志が伝わってきません。

 地上波録画の画面に、能登半島地震のテロップが何度も表示されます。この再放送されたドラマは、今年、1月3日あたりの放送でした。
 
 半導体の原料となる、『フローライト』を手に入れるために土地を買収する。『フローライト』は、莫大(ばくだい)な利益を生む。

 モニター:テロ組織(テント)の指示で動く人間

 山陰地方の『たたら』の話が出ます。以前、東野&岡村の旅猿という番組で、ふたりが現地を訪れたことがありました。製鉄の手段で、熱い熱を出すための設備でした。足で踏んで、空気を送る。

 砂漠を走るのは、ラジコンのミニカーで、空を飛ぶのもラジコンのヘリコプターでした。(映像では、本物のつもりです)

 なんでも殺しちゃうのね。
 拷問を加えることもあります。
 なんてひどい番組なんだという気持ちになりました。
 お茶の間で楽しむ娯楽ではありません。
 (そして、ひんぱんに、能登半島地震の情報が、画面にテロップで現れます)

 ドラマでは、過去からの経過説明がとても長い。
 なんだか、軽々しい(かるがるしい)。
 暴力ばかりです。

 最終話は、手品の(てじなの)種明かしを見るようでした。
 
 お金というものは、だれかがひとり占めしょうとすると、かなりもめます。
 ドラマでは、お金を分配する話が出ます。
 ドラマでは、この世では、お金だけが大事な世の中として現実を訴えます。
 かけひきがあります。
 策略もあります。
 言葉数が多い。
 説明に聞こえます。
 心に響きません。

 根っこは、『復讐(ふくしゅう)』か。
 自分のキャリア(出世、昇進)のために、他人を捨てる人が上位の地位にのぼっていく。

 理屈が多い。
 前置きが多い。

(ショックだったこと)
 最初は、この話は、TVer(ティーバー)で第五話まで観て、このドラマを観るのは、第五話、そこで終わり(第六話以降のTVerでの放送はないため)と思っていました。

 三年前に相次いで亡くなった高齢の義父母宅から、ふたりが見ていた録画機能付きのテレビをうちへ運んできて、居間ではない部屋で時々見ているのですが、VIVANT(ヴィヴァン)の第五話以降を年始に録画予約していたことを失念していました。

 能登半島地震とか翌日の羽田空港航空機衝突炎上事故の騒ぎで、録画予約をしたことを忘れていました。先日、テレビの録画ボタンを押してようやく思い出しました。どこかの政治家みたいに、記憶がないんですよねみたいな状態です。自分でやっておいて、覚えがないのです。政治家たちもわたしも、認知症が始まっていてもおかしくない年齢です。

 今は3月下旬で、大きな地震が起きた元旦からもう三か月が経過しようとしています。月日が経つのは早いものです。時間は淡々と確実に過ぎていきます。
 これ以上認知症みたいにならないように、頭を使って心身ともに健康で長生きしたいものです。