2024年12月05日

悪魔の棲む家(あくまのすむいえ) アメリカ映画 1979年

悪魔の棲む家(あくまのすむいえ) アメリカ映画 1979年(昭和54年) 1時間57分 動画配信サービス

 動画配信サービス画面に、『超異常現象ホラー映画』と紹介がありました。
 されど、観終えて、なにせ、古い映画です。45年ぐらい前の映画です。当時は、すごいと感じるものがあったのでしょうが、
 今では陳腐(ちんぷ。古臭い)な映像でした。されど、積み重ねの歴史は大事です。経験が未来に向かって内容を濃くし、充実したものに伸ばしてくれます。

 先日読んだ本が、小泉今日子さんが書いた、『黄色いマンション 黒い猫 新潮文庫』でした。
 若い頃、ホラー映画にはまって、よく観ていたそうです。
 キョンキョンのお勧めホラー映画です。
 1978年(昭和53年) ハロウィン
 1979年(昭和54年) 悪魔の棲む家(あくまのすむいえ)
 1980年(昭和55年) 13日の金曜日
 1981年(昭和56年) 死霊のはらわた(しりょうのはらわた)
 1984年(昭和59年) エルム街の悪夢
 キョンキョンが、いちばん怖かったという、『死霊のはらわた』を最初に観ました。
 次に、こちらの『13日の金曜日』を観てみました。その次に、『エルム街の悪夢』を見て、今回がこの映画、『悪魔の棲む家』を観ました。これまでだと、やはり、『死霊のはらわた』が怖かった。

 大きな雷の音で始まります。のちに後半再び雷の音のシーンが出ます。雷で始まり、雷で終わりにする。最初と最後のシーンをそろえるのは、映画製作の基本的なパターンなのでしょう。

 一戸建ての家で一家皆殺しの殺人事件が起きるのです。長男が、家族6人を刺殺します。
 その家が、事故物件として安価で売りに出るのです。大きくて立派な二階建ての家です。そばに湖があるように見えるのですが、作中では、川があると紹介されます。
 その家を買ったファミリーが災難に遭う(あう)のです。夫婦とこども3人(男の子2人と女の子1人)、それからワンちゃん(犬)が1匹います。
 夫婦のふたり劇を中心軸にして、キリスト教の神父とか、警察、親族、友人などがからんできます。

 現実と過去(殺人事件のようすと呪われた(のろわれた)過去です。家が建っている土地に暗い歴史があったのです)が、交互に映像で出てきます。

 悪魔の憑依(ひょうい。のりうつり)があります。
 神父の祈りがあります。

 あんまり、コワイとは思えません。
 日記のように、時系列の順番で出来事が紹介されていきます。
 規則的なので、先が読めて、退屈です。正攻法なのでおもしろくないのか。宗教色が強い。魔女狩り裁判、悪魔崇拝、生贄(いけにえ)、エネルギーは形を変えて蓄積(ちくせき)される。十字架をかざして立ち向かう。
 夫はそれほど悩むことでもないことで悩みますし、妻は悪い夢を見て夜中に叫びます。
 しかけは単純です。
 車のハンドルがうまく動かなくなる。ハエがたかる。お札が消える。鍵がないのにドアがあかなくなる。窓が突然締まる。なにもかもが古い。ダイヤル式電話機、パタパタと時刻表示の数値が変わる時計など。細工の規模が小さいので、今となっては迫力がありません。
 観ていて楽しい映画ではありません。なんだかつまらない。理屈が成立しない話の運びです。
 <あの家には、邪悪(じゃあく。人の道からはずれている)なものが棲みついている(すみついている)>ホラーハウスです。
 神父は熱演です。(観ていて、がんばれと応援したくなります)

 地下室になにかある。
 井戸が悪魔の通り道。
 
(こんな家、買うんじゃなかったな。不動産を買う時はよく考えたほうがいい)
(そして映画は、家族がお化け屋敷から引っ越しをして終わりました。あっけなかった)