2024年07月04日

スマートEX。交通系ICカードで新幹線に乗車する。

スマートEXを利用する。交通系ICカードで新幹線に乗車する。

 用事があって、久しぶりにひとりだけで、名古屋駅から博多駅へ行くことになりました。
 いつもは、親族と複数で移動するので、新幹線チケットは名古屋駅まで事前に買いに行っていました。
 東京駅へ行くときは、親戚からJR東海の運賃が割引になる株主優待券を譲ってもらえるので、用紙に記入して優待券を添えてみどりの窓口に並んで買っています。それ以外のルートのときは、自動券売機で座席を指定して複数枚を買ったりしています。
 スマートEXは、ずいぶん前から加入していましたが、空席の位置を確認するだけに使っていました。申込用紙に、何号車の何番にある空席に座りたいと書いて窓口で交渉していました。

(名古屋駅から博多駅へ行く前のこと)
 今回のひとり旅をきっかけに、交通系ICカードでスマートEXにチャレンジしてみることにしました。
 当地には、敬老パスというものがあって、わたしは所持しています。(交通系のICカードです。名古屋市内の地下鉄・市バスほか一部の交通機関の乗車料金が無料です。利用にあたっては、いろいろ条件があるようですが、極端な使い方をしない限りトラブルになるとは思えません。所得に応じて自己負担があります。わたしは年間5000円の自己負担額を納めています。65歳以上がもらえる対象です)
 敬老パスで、地下鉄に乗って、そのあと引き続き、敬老パスで新幹線に乗ってみることにしました。2万円がチャージ(入金)の限度額なので、往路の片道利用です。(オートチャージなるものがありますが、わたしはやりません)【博多から帰宅して、その後わかったこと:わたしは勘違いをしていました。新幹線の乗車料金は、交通系ICカードにチャージしてあるお金から落ちるものだと思いこんでいました。チャージは関係ありません。クレジットカード利用で、銀行口座から落ちます。チャージしてある金額が0円でも新幹線に乗車できるのです。すばらしい。わたしの場合、敬老パス1枚で、新幹線駅のどこへでも行けるのです。まことに、すばらしい】

 ネットで、スマートEXのホームページを操作して、こわごわと入力を続けて、無事に自分が乗りたいのぞみ号を予約しました。(スマホアプリもありますが、わたしは、ホームページの画面のほうが操作しやすいです)
 当日は、名古屋駅の改札口で敬老パスをタッチすると、細長い改札機の先でスマートEXの利用票が出てくるそうです。その紙片をとって乗車すればいいらしい。最初のときはドキドキしそうです。係員がいるそばの自動改札機を利用して、うまくいかなかったときは、『初めてです。お助けください』と、お願いしよう。

 さらに思いつきました。
 机の引き出しを探したら、もう何年も前に使用していた通勤定期用の交通系ICカードが出てきました。もしかしたら復路(帰路)で利用できるかもしれない。(定期券に書いてある経路などを見ていたら、人事異動の転勤で車通勤だった頃のことも含めて、朝早くから夜遅くまで、くたくたになるまで働いていたことを思い出して、よくがんばったなあと自分をほめたくなりました。冷静に考えると、過酷な通勤でひどいめにあいました。仕事というものは、まず通勤の習慣が身に付かないと継続はむずかしい。慣れてくると、頭で考えなくても体が勝手に通勤してくれる状態をつくってくれます)

 地下鉄駅の券売機でさきほどの定期券として使用していた交通系ICカードにチャージができました。何年も前に使っていたICカードだったので、処理速度が遅いような気がして胸がドキドキしました。チャージする前のカードの残高は33円でした。
 この定期券だった交通系ICカードを使って、博多駅から名古屋駅への復路(帰路)でスマートEXに挑戦してみよう。
 スマートEXのネットのホームページに、使用する交通系ICカードが変更できるという欄がありました。帰りの復路では、行きの時の交通系ICカード(敬老パス)の番号から、定期券で使用していた交通系ICカードに書いてある番号に変更します。【さきほども書きましたが、チャージしてあるお金から新幹線の乗車料金が落ちるわけではなく、クレジットカード利用で銀行口座から落ちます。この文章全体は、博多へ行く前に書いた文章に、行ったあとのことを合わせた文章になっています】
 複数人で利用する場合には、利用者の交通系ICカードの番号を追加入力すればよろしいということになっています。わたしの場合、配偶者も敬老パスを持っているので、その番号を入力することになります。


(博多駅まで行ったあとのこと。実際に使ってみての感想です)
 『スマートEX』、これはいい! なかなかいいシステムです。ステキだ!!
 新幹線車内3人掛けのC席(通路側)を選択して乗車しましたが、結局名古屋駅から博多駅までA席、B席にはだれも来ず、ひとりで3席を使っているような気分でした。さらに、後ろの3席にもだれもこず、リクライニングを深く倒して寝っ転がるような姿勢でのんびりできました。

 アプリについて:自分は、ホームページの画面のほうがわかりやすいので、その画面で操作しますが、スマホにインストールしたアプリの情報もなかなかいい。たまたま帰るときは、梅雨時の大雨に当たってしまったのですが、アプリを見ると、運行状況がていねいに表示されています。列車の号数と何分遅れているかが図も使って表示してあって、参考になるし、なにより安心します。

 さきほども書きましたが、大雨の帰路だったので、予定を早めて帰ることにして、あらかじめ予約していた列車を早い時刻のものに変更しました。
 博多駅の新幹線改札口の横で、スマホを使って、30分後ぐらいに発車するのぞみ号に変更入力をしました。
 そのあと、定期券で使っていた交通系ICカードで改札機に入り、出てきた、『EXご利用票』を手に取って、ホームへ向かいました。スムーズです。窓口に並ばなくていいし、自分の座りたい席を簡単におさえることができます。【これも、さきほど書きましたが、敬老パス1枚で済む話でした】
 JRさんありがとう。
 半世紀ぐらい前の新幹線窓口予約や、ブルートレインという長距離寝台車でのひと晩かけての移動を思い出すと、ほんとうに便利になりました。こういうシステムを構築された技術者のみなさんに対しては、感謝しかありません。
 土曜日の夜に、NHKのテレビ番組で似たような技術開発のことが紹介されています。『新プロジェクトX(エックス)~挑戦者たち~』です。たいしたものです。日本人の誇りです。  

Posted by 熊太郎 at 07:02Comments(0)TrackBack(0)熊太郎の語り