2023年07月04日

るるるるる 五味太郎

るるるるる 五味太郎(ごみ・たろう) 偕成社

 とくにちっちゃい子どもさん向けの絵本です。
 親戚に今年5月に生まれた男の子がいて、その子にプレゼントするつもりです。本人が絵本の内容を理解できるまでには、まだ時間がかかりますが、そのときまでの楽しみがあります。

 前知識として『る』のひと文字しか使用されていないと聞いた記憶があります。(読み終えて:違っていました。『る』以外の文字も登場してきてびっくりしました)
 
 ちっちゃなプロペラ飛行機が、左から右へと飛んでいます。
 飛行機の色は、朱色、オレンジ色、黒、黄色、尾翼(びよく)には、白い星のマークがあります。
 見開き2ページ、全部青い空です。『るるるるる』の白い文字が、ページの左上あたりを飛んでいます。
 ちっちゃなプロペラ飛行機は、てんとう虫みたい。
 『るるるるる』いい感じ。
 
 ページの右はじに、白い雲の一部が見えてきました。
 おーっ。見開き2ページのうちの右半分以上が白い雲におおわれました。
 『るるるるる』白い雲の中。おもしろい。
 あれ? 『る』以外の文字が出てきました。『れ』です。
 そして、右前方は、真っ黒で塗りつぶされています。
 『れれれれれ』天才バカボンに出てくるレレレのおじさんみたい。
 『れ』と『る』でにぎやかになってきました。
 おーっ。なかなかの発展です。色が増えて、飛行機の数が増えて、いい感じ。赤と緑は色の世界では、反対色です。
 なんじゃこりゃという声が読み手の自分から出ました。
 ちっちゃい飛行機の飛行は延々(えんえん)と続きます。
 ありゃりゃーー ちっちゃな飛行機が、墜落(ついらく)しました。
 最後のページをめくります。
 おっ!! 再起? ガンバレ!!
 いいなーー この絵本
 1991年(平成3年)初版の絵本です。今年、32歳ですな。
 今年5月令和5年に生まれたぼくちゃんにプレゼントします。


(追記:2023年8月)
 うちに泊まりに来た親族の小学校低学年のちびっこたちにこの絵本を読んであげました。
 意外にうけました。
 年齢が高いからといって、うけないという先入観がいけませんでした。
 単純なものが笑いにつながるという原則があります。  

Posted by 熊太郎 at 06:16Comments(0)TrackBack(0)読書感想文