2023年04月15日

出川哲朗の充電バイクの旅 大分県日田市から福岡タワー

出川哲朗の充電バイクの旅 生放送スペシャル 大分県日田市から福岡市福岡タワー テレビ番組

 もうだいぶ前の放送で、2月4日土曜日に放送された内容ですが、自分はゴールの福岡タワーにのぼって夜景を見たことがあったので、録画してあったこの番組を見ながら感想を書いてみます。
 福岡タワーの展望室は、それほど広いスペースはなかったと思いますが、よくぞ、思い切って、しかも生放送をからめてやられたものです。お見事です。

 生放送中に流れた録画番組のゲストは、前半が神田愛花さんで、後半が小島よしおさんでした。お元気なおふたりでした。神田愛花さんは、よく歌う人です。バイクに乗りながらしょっちゅう歌を口ずさんでおられました。
 神田愛花さんの登場シーンでは、大分県内、山奥にある川沿いの道路は、車で走ったことがあるのでなつかしかった。ちょうど、自分が車で走った時のように雨で濡れたような風景で、味わいがありました。

 もうずいぶん昔のことですが、親戚が運転する車に乗って、雨天だった阿蘇山方面から北上して日田市内を通り、福岡県内を目指しました。途中、大分県の旧中津江村(現在日田市)で見学したのが、鯛生(たいお)金山でした。季節は11月下旬の3連休で、その日は、豪雨でした。
 そのときの鯛生(たいお)金山には、国からのふるさと創生1億円事業で製作された金の雌雄(しゆう。オスメス)の鯛(たい)が展示されていたのですが、わたしたちが坑内で見学した数か月後に雄の金の鯛は盗まれました。
 実は、わたしは鯛尾金山を見学したときに、警戒のゆるさを感じ、そのうち盗難に遭うのではないかと心配したのでした。なにせ山奥で、人気(ひとけ)が無く、夜はだれも近寄ることもなかったことでしょう。
 金の雄鯛を盗んだ犯人は逮捕されましたが、雄鯛は溶かされて売却済みでした。その後、金価格が上昇し、残っていた金の雌鯛を売却して、最初の雌雄の額よりも多い額の収入を得ました。「有事(ゆうじ)の時の金」といわれています。今のご時世(じせい)にも通じます(社会が混乱するときは「金(きん)」の価値が上がる)

 ほかには、旧中津江村(現在日田市)は、たしか、ワールドカップサッカーでのカメルーン国のキャンプ合宿地として有名になったところでした。もうずいぶん昔のことになってしまいました。(調べたら2002年(平成14年)のことでした)

 後半、小島よしおさんのシーンは過激でした。雪が降った朝の景色で、さらに、すごい吹雪にもなってきて壮絶でした。小島よしおさんは裸になりたい人ですから。寒そうでしたが、見るからにいい体をされていました。

 結婚式場でのスピーチシーンが良かった。映像を見ていて、幸せを分けてもらえました。吉田拓郎さんの曲『結婚しようよ』がBGMで流れたのですが、そういえば、自分たち夫婦も結婚式のときに『結婚しようよ』をマイクを持ちながら、親戚や職場の人たちの前で、ふたりで歌ったことを思い出しました。もうすっかり忘れていました。もう四十年近く昔のことです。なつかしい。
 出川さんと新郎さんの披露宴会場でのショートコントは、見ていて嵐が吹いているようでした。亡くなりましたが、ダチョウ俱楽部の上島竜兵さん(うえしまりゅうへさん)のことを思い出しました。結婚式場のスタッフの方たちも、じょうずに協力されていて好感をもちました。すごく盛り上がって、いい結婚式でした。
 人生は思い出づくりです。『いい人生とは思い出がたくさんある人生です』昔、そんな言葉を聞いたことがあることを思い出しました。
 
 生放送の福岡博多にある唐人町商店街(とうじんちょうしょうてんがい)のようすも良かった。
 生放送は大冒険です。
 にぎやかで良かった。
 女性やこどもさんはスキンシップが大好きです。握手に、抱きつき、キスもありました。

 録画放送の中で、出川哲朗さんは、お店の名称『紫陽花』が読めませんでした。“あじさい”です。
 テレビ番組でタレントさんを見ていると、案外漢字の読み書きができない人がいます。でもみなさん稼いでいます(かせいでいます)。そうすると、学歴ってなんだろうという思いが浮かんでくるのです。わたしの両親の世代はほとんどが義務教育の中学を出ると就職していました。祖父母の時代は小学校卒で働いていたと思います。(尋常小学校じんじょうしょうがっこう)

 録画の放送では、山奥の風景映像を楽しみます。
 山々に霞(かすみ。水蒸気)がかかって、風情があるのが、九州にある山の風景の特徴です。わたしは気に入っています。

 豊後牛(ぶんごうし)、日田やきそば、油そうめん(生放送中の食事として。鹿児島県にある奄美大島の料理だそうです)、ごぼ天うどん。おいしいものを食べてリフレッシュ(仕事やイヤなことを忘れて気分転換)です。おいしいものを食べると、生きてて良かったという気分になれるときがあります。
 以前東野&岡村の旅猿という番組で、長崎を訪問したときのゲストの吉村崇さん(よしむらたかしさん)がしみじみとコメントされていました。『(自分は)なんで東京になんか住んでいるのだろう。こんなおいしいものが地方にはいっぱいある』おいしい食べ物を食べて、美しい景色に包まれて暮らしを送る。そうしたい。そうしたかったというお気持ちがこもっていました。

 大分県日田市は、先日亡くなったムツゴロウさん、畑正則さんが中学・高校時代を過ごされた地でもあります。自分が九州にいた高校生の頃、畑さんが書いた本を読んだことがあります。ムツゴロウのなんたらかんたらというシリーズを読みました。成人してからは、麻雀(マージャン)がらみの雑誌に登場する畑さんの記事を熱心に読んだことを覚えています。畑正則さんは麻雀が大好きでした。
 それから『進撃の巨人』の作者諌山創(いさやま・はじめ)さんのふるさとでもあります。日田市をとり囲む周りの山々が巨人の侵入をさえぎる高い塀というイメージだったということをどこかの記事だったかテレビ番組だったかで知ったことがあります。

 この旅番組を見続けていて思うのは、日本には温泉がたくさんあるのだなあということです。
 旅の途中で立ち寄った温泉宿では、広間に経営者の小さいお孫さんがおられました。こういうところに生まれるといい気分だろうなあとうらやましく思いました。(でも当事者の方にとっては、イヤなこともあるのかもしれません)『親ガチャ』という言葉がありますが、たいていは、こどもというものは、どこの家に生まれてもわずらわしきことはあるのです。

 たまたまですが、映像の中で入浴した福岡県内にある二日市温泉(ふつかいちおんせん)では、この番組に出た宿とは異なるとある温泉宿が、大浴場のお湯の入れ替えを年に二回しかしていなかったことから衛生管理ができていないと叩かれて、最後は、追い詰められたように元経営者の方が亡くなってしまいました。後味の悪い結末でした。追い込んだ組織や人たちは知らんふりです。
 旅番組を見ていると変なことを思い出したり考えたりすることがあります。

 出川哲朗さんのこどもたちに対する心優しい声かけが好きです。
 今回は、生放送という、人がたくさん集まってくるという、うれしいけれど、交通整理がたいへんな企画にチャレンジされました。裏方の人たちはたいへんご苦労されたと思いますが、その甲斐(かい。努力の効果)はあったと思います。

 いやーー すごいことをやりましたねーー
 たいしたものです。  

2023年04月14日

君のクイズ 小川哲

君のクイズ 小川哲(おがわ・さとし) 朝日新聞出版

 初めて読む作家さんです。
 本屋大賞の候補作と帯に書いてあります。(大賞には別の作品が選ばれました)
 クイズ番組『Q-1グランプリ』決勝とあります。
 三島玲央(みしま・れお。男性)がいて、本庄絆(ほんじょう・きずな)がいる。
 本庄絆はクイズ問題が出る前に、クイズの答がわかるそうです。
 なぜだろう。
 読み始めます。

 話は、クイズ番組が生放送されているテレビスタジオの中から始まります。
 三島玲央と本庄絆の対決です。

 三島玲央(みしま・れお。男子大学生):彼の語りで物語は進行していきます。身長171cm。医療系の出版社勤務。23歳。

 桐崎:女性。三島玲央の同棲相手。旅行代理店勤務。23歳

 本庄絆(ほんじょう・きずな。男性):クイズの解答がすばらしい。クイズの神さまみたいな存在に思えます。東大医学部四年生。22歳。スター性あり。身長185cm
 今回の件(問題が出る前に正答ができた)は、本来、直接、面と向かって、本庄絆に不正の有無を聞くべきですが、物語はそうはいきません。
 まあ、大相撲(おおずもう)で言えば審判からの『物言い』がついて、審議すべきことがらです。
 本庄一家は、2011年3月11日(東日本大震災の日)、山形県鶴岡市にいた(日本海側にある市)。当時、本庄絆は、中学生だった。
 本庄絆は、中学生時代いじめにあって不登校だった時期がある。本庄絆は、いじめに対する復讐の手段として『クイズ』を選んだ。いじめたやつらに、自分が成功した姿を見せつけてやる。

 『ママ、クリーニング小野寺よ』(争点となる本庄絆の答です。正解です。でも、問題が読まれる前に答えています。おかしい。不正があったとこの本の読者も思う)
 本庄絆はこの正解で、クイズ大会で優勝しました。おかしすぎる。

 坂田泰彦(さかた・やすひこ):クイズ番組の総合演出担当者

 準決勝出場者として、三島玲央意外に6人がいます。
 優勝賞金は1000万円でした。

 やってる:やらせ。わたしは「不正」と受け取りました。あとは、自分は、テレビ番組というものは「加工」されていると思いながら見ています。だからだまされちゃいけない。

 23ページまで読んで思うことです。
 『クイズ』は、娯楽であって、仕事ではない。
 不可解なことがあったとしても、実害が大きいとはいえない。
 ゆえに読み手としては、事(こと)の重大性に気持ちがのらない。
 されど、なにか、しかけがあるようなので、それを知りたい。
 推理小説です。
 『なぜ、読まれていないクイズ問題の正答がわかったのか』
 おもしろい。
 
(つづく)

 テレビ番組製作スタッフはいいかげんなところがあるに違いない。約束をきちんと守らない慣例があるように感じます。やりますといいながら、やるわけないよと腹の中で思っていることもあるでしょう。まあ、テレビに限らず、ほかの世界でもありそうです。釈明会見をやるといいつつ、うやむやになる。まあ、人間というものは信用ならない。

 一対一のクイズの勝負の雰囲気は洋画『リアルスチール』のようでもある。戦闘ロボット対戦闘ロボットとの闘いです。

 ページ45。ふと、ピンとくるものがある。
 この物語には、なにか仕掛け(しかけ)がしてある。
 これまでのページの分(ぶん)は、現実ではない可能性がある。
 思い過ごしだろうか。(考えすぎでした)

 創造力遊びの文脈です。
 
 優秀なクイズプレーヤーは、テレビ局番組制作者にとっては、視聴率をとってスポンサーを喜ばせるための都合のいいロボットです。各自に勇ましい肩書きをつけて、興奮をあおる。

 大阪の天保山(てんぽうざん)といえば、そばに水族館の『海遊館(かいゆうかん)』があります。何度か行きました。
 
 abc:大学四年生以下が対象の短文早押しクイズ大会。学生クイズプレーヤーのオリンピック大会のようなもの。

 『クイズが生きている……』

 東日本大震災と本庄絆のクイズ解答能力の向上がつながっているようです。

 三島玲央のクイズ美学:正解を確信してから美しい早押しをする。

 クイズで勝利するコツとして:『恥ずかしい』という感情を捨てる。(なにごとにもいえます)クイズで間違えることは恥ずかしいことではない。同様に、若い頃の失敗は、失敗ではない。(歳をとってからの失敗は、とりかえしがつかないということはあります)
 人の生き方の教示(きょうじ。教え)があります。

 読んでいて『演技』という言葉が頭に浮かびます。
 テレビ番組を盛り上げるための演技です。
 やらせともいえます。
 本庄絆を役者にする。
 本庄絆というクイズの英雄がテレビ番組制作者によって創られていく。(つくられていく)本人の実態とは別のキャラクター(個性)が作成される。お金のための広告塔としての役割を果たすようにキャラクターを設定していく。(ありがちな現実です)
 さらに、クイズ番組にストーリー性をつくる。物語としての流れをつくる。
 
(つづく)
 
 クイズ解答者としての『ライバル』という存在があるからこと成り立つ物語です。(事項について考察できる人間がいる)

 クイズの問題を答える側の人間と、クイズの問題をつくる側の人間がいます。
 本庄絆は、つくる側の人間の思考をもっている。
 
 クイズを解く立場にある人間から見て、どんなクイズ問題でも正解する、正解できるということが前提です。(間違えることはない)
 大事なことは、対戦相手よりも早く解答するために、早くボタンを押すことなのです。

 野島断層(のじまだんそう):兵庫県淡路島にある活断層。淡路島出身の有名人のことが出ます。阿久悠(あく・ゆう)、上沼恵美子(かみぬま・えみこ)、堀井雄二、渡哲也、渡瀬恒彦。先日、昔の太川&えびすローカルバス乗り継ぎの旅にマドンナとして出演されていた宮地真緒(みやじ・まお)さんも淡路島出身でした。

 本庄絆を疑っていた三島玲央が、本所絆を擁護(ようご。かばう)する方向へと変わっていきます。
 反発から擁護への変化があります。

 背理法(はいりほう):偽(にせ)と仮定して矛盾(むじゅん。理屈が合わない)を導く経過の中で、偽ではないという結論を導く。
 
 良かった表現として『ピンポンという音は、解答者を「君は正しい」と肯定してくれる音でもある』クイズが、僕の人生を肯定してくれる。
 『僕は……人間としてはとても未熟だ……』
 
 千葉駅前の交番の話が出ます。
 先月旅行の途中で千葉駅に行ったばかりなので縁を感じました。

 クイズプレーヤーは、しょせん、クイズ番組制作者の手のひらの上でころがされているのにすぎない。(洗脳されている。いいように利用されている)
 緊張感があります。
 
 シンボリルドルフ:なつかしい。競走馬の名前です。この馬が走っていた頃、自分は競馬に熱中していました。競馬で家が建つと錯覚していました。競馬をやり始めた時はもうけましたが、やがて、儲け以上に損をして競馬に関心がなくなりました。

 読み終えて、現実が書いてある小説でした。
 人間界の(社会の)常識です。
 利益を得ようとすると、自然でなくなる。
 人類の歴史として『狩猟生活』(やがて傷んでしまう(いたんでしまう)肉をその場で分かち合う)から『農耕生活』(米を備蓄できて、上下関係と貧富の差ができる)を再現したような物語だったと感じました。  

Posted by 熊太郎 at 07:04Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2023年04月13日

ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 県境越えまくり! 鬼ごっこ

ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 県境越えまくり! 1都4県またぎ 鬼ごっこ第8弾春休み合戦 テレビ番組

 太川陽介チーム:春香クリスティーン(はるかクリスティーン) チャンス大城(チャンスおおしろ)

 松本利夫チーム:マーク・パンサー (ニッチェ)近藤くみこ

 見終わって、たいへん満足しました。
 太川陽介さん勝利おめでとうございます!
 負けていると思っていた勝負でした。
 わずか15分差の勝利でした。
 松本利夫チームの健闘も良かった。最後の粘りがありました。惜しい(おしい)。
 見ごたえがありました。
 勝てばすべてが報われる(むくわれる)。
 負ければそれまでの努力と忍耐が消えていく。
 勝つときもあれば、負ける時もあるのが『勝負』です。
 次回も楽しみにしています。

 スタート地点の東京葛飾区柴又の帝釈天(たいしゃくてん)の映像がなつかしい。
 今はもう小学生になったうちの男児の孫が2歳ぐらいのときに行きました。
 2歳の孫が、お寺の廊下のてすりにつかまって大きな声で歌っていました。映像を見ていたらその欄干(らんかん。てすり。柵)が映ってなつかしかった。
 孫は『まっかだなーー まっかだなーー つたーのはっぱがまっかだなーー もみじのはっぱもまっかだなーー』と童謡『まっかな秋』を歌っていました。
 もう今は出演者のほとんどが亡くなってしまいましたが、邦画『男はつらいよ』のメンバーが偲ばれます(しのばれます)。先日土曜の夜に第二作の映像をBSテレ東で見ました。ミヤコ蝶々さんが、渥美清さんが演じる寅さん(とらさん)のお母さんで、京都に住んでいるという設定です。
 昭和40年代なかばの作品です。たまたまうちに泊まりに来ていた親せきといっしょに映像を見ながら昔話に花が咲いて、楽しいひとときを過ごせました。

 路線バスで追いかけっこのこちらの番組は、東京から始まって、千葉、埼玉、千葉、茨城、千葉、埼玉というようにあちゃこちゃ移動が激しい。
 江戸川と利根川をはさんで、バスや徒歩、タクシーも使っての鬼ごっこがスリリング(ハラハラ、ドキドキ、ヒヤヒヤ)に進行していきます。『川』が鍵を握る競争でした。
 タッチの差で逃げ切ったと思ったら、次の場所でアウトだったりしておもしろかった。ジェットコースターのようです。
 なかなかじょうずに企画(プラン)をねってあります。
 
 太川陽介さんは今年65歳ぐらいだと思いますが、歳を重ねて、これまでやれていたことが少しずつやれなくなってきている年齢です。わたしも歳をとってきて実感があります。
①老眼で手もとが見えない、見えにくい。文字が読みにくい。
②記憶が残らない。太川陽介さんは、自分が「東武動物公園行き路線バス」の発車時刻を地図に書き込んだことを忘れています。(太川さんが、ああ「メモしておけば良かった」と落胆される映像が流れます。じっさいは、自分でメモしたのに、お忘れでした)ただ、そういうことって六十代になるとあります。わたしは、今年二月に大分県にある別府駅前に、写真撮影に熱中しすぎて、手荷物のひとつ、大きな麻袋を放置して忘れました。(15分後にそのまま見つかりました)
③太川陽介さんは、路上で、すぐそばに、逃げている松本利夫チームのメンバーがいたのに、立ち止まって、地図を見ていて、相手チームをつかまえそこねました。(鬼から逃げている相手は、ここにいないという思い込みが強い。脳みその柔軟性がなくなってきている)
④太川陽介さんは、脱いだ自分のコートを道ばたの柵にかけたまま忘れて移動したのに、コートは、「道の駅」に忘れて来たと勘違いしていた。(再び同じ道を歩いたので、柵にかかっていたコートを見つけました)

 マーク・パンサーさんの大分県別府での活動の話も、自分が最近別府に行ったこともあって、おもしろかった。大分県に実家があるglobe(グローブ)のメンバーのKEIKOさんの話も出て、出川哲朗さんの充電バイクの番組で何度かKEIKOさんのご実家(料亭)を訪れたシーンを思い出して、つながりがあって、見ていていい感じがしました。
(そういえば、自分は株式投資をしているのですが、コロナ禍で株価が低迷していたころに購入したおふたりが所属するエイベックスの株がだんだん上昇してきたので、その後利益を確定させてもらいました。ありがとう)

 チェックポイントの『モルック』という競技は初めて見ました。スリルがあります。マーク・パンサーさんのプレイがすごい。最高のプレイでした。うまい。

 初日午後7時30分で打ち止めは、一泊二日の藤井聡太くんの将棋の勝負みたいです。最後に居た場所が『封じ手(ふうじて。翌朝はそこから開始)』みたいで見ていていい感じでした。

 映像の経過を見ていて、春香クリスティーンさんは、とてもまじめな人だと思いました。
 (この番組を観た数日後の夜、NHKのニュース番組でコメンター(番組で自分の意見を述べる人)として出ておられたのでびっくりしました)

 このあと、TVer(ティーバー)で選択ルートの答え合わせも見ました。
 いろんなルートがあったのだと感心しました。  

2023年04月12日

おしりをしりたい 鈴木のりたけ

おしりをしりたい 鈴木のりたけ 小学館

 ざーっとページをめくって『にんげんのおしりだいしゅうごう』の見開き2ページのところがおもしろい。
 いろんな人、いろんなタイプのおしりが12種類描いてあります。けして、エロ本ではありません。こどもさん向けの絵本です。
 「ちいさなおしり」「おおきなおしり」「つきでたおしり」「たいらなおしり」「きんにくしつなおしり」「ながいおしり」「たれたおしり」「しわだらけのおしり」……などとつづいていきます。こどもさんは、よろこぶでしょう。じっさいにありそうなおしりばかりです。

 漫才のような本です。
 落語のようでもある。
 言葉あそびがあります。
 リズミカルです。

 ああ、そういう言葉がありました。気づきがあります。
 『しりが ながい』(人の家に来て、なかなか帰ろうとしない人のこと)
 『しりが おもい』(うごきがにぶい。動こうとしない人のこと)
 『しりを たたく』(励ましの意味をこめて、けしかけること)
 ほかにもいろいろ書いてあります。

 おしりの分析があります。
 どこからどこまでが『おしり』で、どこからが『あし』で、どこからが『せなか』なのか。

 おもしろい。
 こんど親戚のちびっこたちに会ったときにプレゼントする絵本の候補の一冊にします。

 自分のおしりを直接見るのはむずかしい。
 おしりをだいじにしよう。
 さいごのオチもよかった。
 『この本のおしりです』

 裏表紙にある絵『シリマンジャロ』に笑いました。
 アフリカにある山、キリマンジャロに似たおしりの形をした山の絵です。  

Posted by 熊太郎 at 07:41Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2023年04月11日

太川&蛭子バス旅 静岡県御殿場から新潟県直江津 再放送

太川陽介&蛭子能収ローカル路線バス乗継の旅 第18弾 静岡県御殿場から新潟県直江津 ロケ2014年8月19日-同月22日 BSテレ東の再放送

 いつも県境をまたぐ路線バスがなかなかありません。(バス会社の営業区域が県内だから)。たいてい歩いて県境を越えて、隣県のバス停をさがして路線バスに乗ります。かなりの距離を歩くことが多い。今回は、長野県から新潟県へと苦労します。

 食事として、冷やし中華、豚の生姜焼き定食(しょうがやきていしょく)、おいしそう。
 長野県なので、おそば屋さんでの食事が続きます。
 (以前見た出川哲朗さんの充電バイク旅では、山梨県で「ほうとう」のお店が続きました)
 野菜炒め(いため)、中華丼(ちゅうかどん)、かつ丼(かつどん)、どれもおいしそうでした。

 えびすさんの大切なものとして『自由とお金』
 マドンナの野村真美さん『愛は?』
 えびすさん『愛は…… 愛は壊れるから……』
 三人『お金で(男に)惹かれる(ひかれる)愛はあるね』(顔やスタイルがたいしたことなくてもお金がある男には女の人がひかれるという現実的なお話をされていました)

 バス路線はつながるものの途中は、尺取り虫です。(少しずつしか進めない)

 途中、長野県の善光寺の映像が出てきました。
 去年のゴールデンウイーク明けに、夫婦で善光寺にお参りしてきました。到着した日に、『びんずるさん』という木で造られたお坊さんの体をなでました。自分の体の悪いところをなでると良くなるという言い伝えです。
 駅前のホテルで一泊して、翌日も善光寺へ路線バスに乗って足を運んで『びんずるさん』をなでなでしました。
 この昔の旅番組を観た翌日、善光寺の『びんずるさん』が盗まれたというニュースを聞いて、ひっくりかえるほどびっくりしました。なんで、そんなことをするのだろうということと、あの仏像は、置いてあるだけだったのか。くくりつけてなかったのかという驚きでした。たしか、300年ぐらいたっている仏像でした。重たいと思います。よくひとりで、かかえることができたものだと、それはそれで、また驚きでした。犯人が捕まって『びんずるさん』は戻りました。良かった。良かった。

 えびすさんがホテルの予約係です。
 平成26年夏のことで、えびすさんが使用している電話はテレビ局の電話だと思うのですが、折り畳み式のガラ系の携帯電話です。なつかしい。わたしも使っていました。自分がスマホを使い出したのは、2018年(平成30年)からです。

 あと、おもしろかったのは、長野県で、川中島の合戦の地の近くを通るのですが、えびすさんが、川中島の合戦は、源氏と平家の戦いだよね、みたいなことを言うのですが(武田信玄(たけだしんげん)と上杉謙信(うえすぎけんしん)の戦いです)、太川陽介さんが、ぼくに歴史のことを聞かないでくれというように返すのです。けっこう、歴史が苦手な人は多い。


(2021年1月に観たときの感想です)
太川陽介&蛭子能収ローカル路線バス乗継の旅 第18弾 静岡県御殿場から新潟県直江津 ロケ2014年8月19日-同月22日 DVD

 前半は、けっこう穏やかで静かに淡々と進んで行きます。最近の番組にある鉄道との競争方式とか、陣取り対決方式と比べて平和です。されど、後半では路線がつながらず苦難の旅でした。
 マドンナゲストは、野村真美さんでした。登山が趣味だそうでなかなか健脚で明るいお人柄の女性でした。

 蛭子能収(えびすよしかず)さん語録です。
 (泉ピン子さんに対して)以前テレビ番組でいっしょになったときひどく叱られた。あの人(オレに)ぜったい愛情ないと思う。

 (マドンナから、えびすさんはこどものころに、なにか運動をやっていたかと聞かれて)「剣道部に入ったけれどすぐやめた。痛くて」

 「(長野県内で太川さんが)川中島だよ」「(えびすさんが)源氏と平家だったっけ?」

 三人がバスの発車まであと30秒しかなくて、案内所の女性係員さんの協力もあって、バスに飛び乗ったときには、すごい!と思わず声が出ました。

 <映像を見ていて、なんてめんどくさい旅のしかたなのだろうと思いました。車だったら短時間で行けるところへ気が遠くなるほどの苦労をして行き着きます>

 「(太川さんがえびすさんに)楽観的にはなれない」「(えびすさんが)そうなんだ。じゃっかんてきではだめなんだ」

 「(えびすさんがズッキーニ(きゅうりに似たウリ)を食べながら)おいしいメロンだ」

 「(太川さんがえびすさんに)われわれは今回どこから出発したでしょーか?」「(えびすさんが)五反田(ごたんだ。東京都内)。あれ、ちがうか」御殿場(ごてんば。静岡県内)が正解です。

 知らない土地でバスに乗るのは、乗り方がわからないので勇気がいります。

 雷と突然の大粒の雨、後半はえびすさんが何度ももう今回のゴールは無理だと繰り返しますが、そのあとドラマチックな展開になってバス旅は成功します。午後8時6分に直江津に到着しました。お疲れさまでした。撮影隊もたいへんだったことでしょう。ほんとうにお疲れさまでした。

 昔は「直江津市(なおえつし)」がありましたが、1971年に上越市になっていることを今回調べて知りました。

 映像にあった長野県白樺湖あたりは、こどもたちがまだ小学生だったころ、夏にキャンプで何度か行ったことがあるので地理的にわかりやすかった。そこから北はよくわかりませんでした。新潟県の日本海側沿岸は観光バス旅行で通ったことがあるのでなんとなくわかります。太川さんたちはすごいなあ。  

2023年04月10日

太川・蛭子のバス旅 第17弾 山口駅から室戸岬 再放送

太川・蛭子のローカル路線バス乗り継ぎの旅 第17弾 山口駅から室戸岬 2014年分(平成26年)再放送 BSテレ東

 かなり過酷な旅だった記憶があります。
 瀬戸内海にかかるいくつかの橋を渡るのですが、橋の上を通る路線バスがなくて、結局すべての橋を徒歩で渡りました。かなりの距離でした。
 途中、ゲストの負けず嫌いな宮地真緒さんが、限界だとお話しされて大泣きされます。くやしさがにじみでていました。それでも、三人のチャレンジは成功します。すばらしい。苦労したぶんだけ喜びが大きい。四日間のバス旅は長い。
 前半はなかなかつながらなかったバス路線が、たしか、高知県の山奥から高知市内に直通で行く地元のバスがあり、そのあともスムーズに路線バスの乗り継ぎができて、結局、その当時で、このシリーズの最速到着記録をつくっています。直通長距離運行バスはありがたい。

 こぢんまりと、まとまりながら移動していく感じがいい。
 スタッフさんもお疲れさまです。
 島の上にかかった立派な虹が美しかった。

 宮尾登美子さんとか前首相が泊まった民宿の雰囲気が良かった。
 八十歳のおかみさんが優しい。

 バス車内で、おばあさんが、このバス旅の番組は知らない。テレビはNHKをつけっぱなしという話も良かった。えびすさんは意外に話好きなのです。



(2021年11月のときの感想)
太川・蛭子のローカル路線バス乗り継ぎの旅 第17弾 山口駅から室戸岬 2014年分再放送 BSテレ東
 何度か観た回です。何度でも観ます。
 最近の太川陽介さんの旅番組は、『競争』で、とげとげしい雰囲気になる時があるので、観ていて緊張するときがあります。
 昔バージョン(作品)のこちらの再放送の中身のほうが自分には合います。
 えびすさんは、意外に話好きで、バスの中で、ほかのお客さんたちに積極的に話しかけます。
 ゲストは宮地真緒さんです。途中安芸の宮島(あきのみやじま)を横目に通過するのですが、「みやじまお」さんが「みやじま」と重なるので緊張されるとお話が宮地真緒さんからあり、なるほどと納得しました。

 太川陽介さんが最初のほうで、えびすさんに「えびすさんは、瀬戸内海を泳いで渡ってね」と冗談を言いますが、泳ぎはしませんでしたが、三人は、結局、たくさんの橋を渡って、瀬戸内海を歩いて本州から四国まで到達します。すごいなあ。

 先日夜の番組「家ついて行っていいですか」を見ていたら、この路線バス旅番組のファンの方が映像で出ておられました。自分と同じようなことをする人がほかにもいて親近感をもちました。
 行ったことがないところの映像を楽しめますし、行ったことがあるところの映像は、思い出がよみがえります。

 えびすさんが、宮地真緒さんに「(NHK朝ドラの「まんてん」に出たと聞いて)ああ、宇宙旅行士のドラマですね」みたいに答えました。「宇宙飛行士」が正解です。言い間違えのしかたがおもしろい。

 えびすさんは、三泊四日のロケに、二日分の下着しか用意がなく、着た下着をコインランドリーで洗って乾かします。ユニークです。

 歩く旅です。広島県大竹市にあったこいのぼり岩アートがきれいでした。

 喫茶店でのえびすさんとお客さんのおじさんとの会話で、えびすさんはダサいと思っていたら、インテリだった。誤解していましたとおじさんが言ったことが印象的でした。

 コミュニティバスであろうハートバスが、黄色とか青色とかに色分けされていたことが、感じが良かった。

 時期的に、どこも桜がきれいでした。2014年4月26日放送分です。

 宮地真緒さんがバスの中でえびすさんのことを「だめなおとなという感じ(がします)」

 とても過酷な三泊四日です。

 室戸岬にある銅像が「中岡慎太郎」像であることを調べて初めて知りました。坂本龍馬とともに京都で暗殺されています。

 三人は、山口県山口駅から高知県室戸岬まで路線バスを乗り継いで来ました。12時58分が到着時刻でした。路線バス33本、690kmだそうです。

 宮地真緒さんの言葉「ここに来られれば、何かを乗り越えられる気がした」
 えびすさんの言葉「おじいさんをいじめてくれるなよ」
 お疲れさまでした。

(2020年に地上波で再放送を見た時の感想メモ)
太川陽介&蛭子能収路線バス乗継の旅 第17弾 山口県山口駅から高知県室戸岬 2014年 テレビ番組

 再放送ですが観たことがありません。自分が行ったことがあるところとか、自家用車を運転していて、通ったところが出るといいなあと思いながら観ていたらそのようになったので楽しめました。
 山口県の岩国錦帯橋(きんたいきょう)、広島県の宮島厳島神社(いつくしまじんじゃ)、竹原市の古い街並み、尾道市などに行ったことがあります。

 ゲストは、宮地真緒さんでした。過酷な徒歩旅によく耐えられました。もうこりごりだと思われたのではないでしょうか。一日目の乗り換えは順調でしたが、しまなみ海道の橋を徒歩で歩いたようなもので、二日目は20キロ以上歩かれました。

 「村上水軍」ゆかりの土地の映像を観ながら、以前読んだことがある「村上海賊の娘」を思い出しました。海賊の家に生まれた大柄な娘が大暴れする物語で、織田信長の時代でした。読んでいて気持ちがたいへん盛り上がる優れた娯楽小説でした。いつかは映画になるといいのにと思い続けています。

 おもしろかったシーンなどとして、
 えびすさんが、トイレから出たあと、服で手をふくので、あとのふたりがからかうと、「(着ている服は)全部ハンカチ(みたいなもの)」
 バス営業所案内所の職員さんが、高速道路は走ってはいけないということをすでに知っていて、なにも説明しなくても、「ルール、わかる、わかる」話が早く通じるのがいい感じでした。
 ビジネスホテルでの宿泊が大好きなえびすさんが、民宿しかない地域で、「民宿はいいよ(良いよ)」本当はしかたなくそう言っていることがわかりました。
 えびすさんがバスの中で宮地真緒さんと『あっちむいてほいゲーム』をやるのですが、じゃんけんをして勝った人が示した方向に相手の顔が向いたらそれが正しくてよろしいというゲームだと勘違いしていたシーン。加えて、ジャンケンで勝ったときに、方向を指でさすのではなく、グーで指すと思っていたらしいシーン