2023年04月12日

おしりをしりたい 鈴木のりたけ

おしりをしりたい 鈴木のりたけ 小学館

 ざーっとページをめくって『にんげんのおしりだいしゅうごう』の見開き2ページのところがおもしろい。
 いろんな人、いろんなタイプのおしりが12種類描いてあります。けして、エロ本ではありません。こどもさん向けの絵本です。
 「ちいさなおしり」「おおきなおしり」「つきでたおしり」「たいらなおしり」「きんにくしつなおしり」「ながいおしり」「たれたおしり」「しわだらけのおしり」……などとつづいていきます。こどもさんは、よろこぶでしょう。じっさいにありそうなおしりばかりです。

 漫才のような本です。
 落語のようでもある。
 言葉あそびがあります。
 リズミカルです。

 ああ、そういう言葉がありました。気づきがあります。
 『しりが ながい』(人の家に来て、なかなか帰ろうとしない人のこと)
 『しりが おもい』(うごきがにぶい。動こうとしない人のこと)
 『しりを たたく』(励ましの意味をこめて、けしかけること)
 ほかにもいろいろ書いてあります。

 おしりの分析があります。
 どこからどこまでが『おしり』で、どこからが『あし』で、どこからが『せなか』なのか。

 おもしろい。
 こんど親戚のちびっこたちに会ったときにプレゼントする絵本の候補の一冊にします。

 自分のおしりを直接見るのはむずかしい。
 おしりをだいじにしよう。
 さいごのオチもよかった。
 『この本のおしりです』

 裏表紙にある絵『シリマンジャロ』に笑いました。
 アフリカにある山、キリマンジャロに似たおしりの形をした山の絵です。  

Posted by 熊太郎 at 07:41Comments(0)TrackBack(0)読書感想文