2023年04月06日
でんしゃのひみつ しんかんせんの1日
でんしゃのひみつ しんかんせんの1日 え・溝口イタル 交通新聞社
先日読んだ絵本が『しごとば 鈴木のりたけ ブロンズ新社』で、複数描かれていた仕事のなかに、新幹線運転士がありました。
こちらの絵本では、新幹線運転士に着目して、詳しい情報が提供されています。
自分は、これまではコロナ禍が続いて、移動がしにくかった期間が三年間ぐらいありました。
コロナ禍がおさまってきたので、これからは、新幹線に乗る回数が増えそうです。
先日用事があって千葉方面に、二泊三日の移動で、往復に新幹線を利用しました。
移動時間が短くて済むので、たいへん便利です。
往復ともに雲がかかって、富士山の上のほうが見えなかったことが残念でした。
自分の体験では、新幹線は、博多駅から仙台駅の間で利用したことがあります。
絵本では、1本の新幹線が、列車番号を変えながら、福岡県にある博多駅から東京駅までを一日に一往復半します。
のぞみ8号:午前7時29分博多駅発。午前9時50分新大阪駅着。(JR西日本の運転士からJR東海の運転士に交代。女性運転士も複数おられるそうです)。8ページに運転席付近の絵があります。12時33分東京駅着。
のぞみ8号は、名前をのぞみ35号に変えて、東京駅から博多駅を目指します。午後1時10分出発です。午後6時14分博多駅着です。
のぞみ35号は、名前をのぞみ64号に変えて、博多駅から東京駅を目指します。午後11時45分に東京駅着です。(そしてまた、翌朝から動くのでしょう)
運転士は「点呼」から始まります。点呼(てんこ):本日の業務内容、運転士の健康状態の確認。飲酒状態の確認もあるのでしょう。飛行機のパイロットも同じだと思います。
想像するに、電車は運転士がいないと発車できないわけですから、運転士はけして遅れてはならないわけで、出発時刻の1時間から30分ぐらい前には現地に出勤しているであろうというイメージです。間違っても、乗車時刻ギリギリの出勤はないと推測します。
そして駅は、ホテルのような施設になっているでしょう。食事ができる食堂のような部屋、宿泊ができるベッドの部屋、おふろ、台所もあるのでしょう。さらに、会議室や休憩室もあるのでしょう。一般人は立ち入ることができない区域でしょう。
運転指令室がある場所のことを秘密の場所と書いてあるのですが、その部分を読んだ時、秘密ではないと思いました。
調べたら、今は秘密になっているそうです。昔は公開で、見学も受けていたそうです。
テロ行為の防止のためもあるのでしょう。(政治的な目的や意味をもっての無差別大量殺人事件)
人間というのはむずかしい生き物です。施設を破壊することで自分や組織の目標を達成できるとは思えません。
本の構成として、新幹線の移動の合間に運転士の行動が入れ込んであることが筋立てとしてわかりにくいです。移動は移動、業務内容は業務内容で、ふたつに分けて書いてもらったほうが理解しやすい。
それから『運転士』に敬称の『さん』は付けないほうが読み手にとってはわかりやすく読みやすいです。児童書でよくみかけますが、氏名に「さん付け」や「くん付け」をされると読むリズムにのれなくて読みにくいです。つくり手はていねいさを表現しているのでしょうが、かえって迷惑です。
秘密の指令所で働くことはけっこう精神的にストレスがありそうです。ストレス:苦しみ。
閉鎖空間で、電子機器相手にマニュアルに従ってロボットのように機械的に働く。
毎日長く続けていくには自己コントロールにおいてむずかしいものがあります。健康第一で気をつけて働かねばなりません。心身の故障を招きそうです。
ふだんは機械的に動けばいいのですが、イレギュラー(予定外)なことが起きたときがたいへんです。
事故や事件、自然災害の発生などです。日頃からどうするか決めて、訓練もやっておかねばなりません。人の命を守るための安全第一を目指す交通機関の義務と基本です。
そしてトラブルは必ず起きるのです。
絵本の中で、新幹線は、到着した東京駅で車内清掃作業をします。
水濡れセンサーがついたほうきというのは初めて見ました。
以前新幹線で見たことがありますが、大量のゴミを座席のまえの網ポケットのところに入れっぱなしにしたまま下車した乗客の人たちがいて、次に乗車してきたお客さんたちがたいへん怒っていました。(おこっていました)自分が出したごみは自分で片付けましょう。マナー(礼儀・作法)が悪い人は迷惑客です。
忘れ物も困りものです。
忘れ物は忘れた人が一番悪いのに、自分は悪いと思わない人もいます。変な人です。
27ページまでで絵本の部分は終りです。
28ページからは資料編のような構成になっています。
歴史です。新幹線は最初から今の路線でスタートしたわけではないのです。路線が整備されてから生まれた人たちにとっては実感がわかないでしょう。老齢である自分の世代は、これまでの経過をこどものころから体験しています。それまでは、寝台車とか、急行列車などで長距離を移動していました。わたしの祖父母の時代は蒸気機関車で日本列島を移動していました。九州で暮らしていた祖父母が、自分たちが若い頃は、蒸気機関車で神戸や東京まで行っていたと話してくれました。もうしわしわのおじいちゃんやおばあちゃんになってしまっていた祖父母にも若々しくてピカピカした青春時代があったのだと不思議な気分で話を聞いていました。
1964年(昭和39年):東京-新大阪 4時間 ひかり号で片道2480円
1965年(昭和40年):東京-新大阪 3時間10分
1972年(昭和47年):新大阪-岡山 開業
1974年(昭和49年):食堂車登場 (2000年 平成12年廃止)
1975年(昭和50年):岡山-博多 開業
1986年(昭和61年):東京-新大阪 2時間52分
1987年(昭和62年):国鉄(日本国有鉄道)が分割民営化
国内最高速が東北新幹線と秋田新幹線で320キロメートルとあります。昨年秋に宮城県に行ったときに『こまち』に乗車しました。地形的に速度を上げやすいのでしょう。
車両の検査について書いてあります。
経費節減のための検査期間延ばしはやめたほうがいい。故障や事故につながります。新幹線以外の交通機関、移動手段も含めて、安全であるために点検は適時適切にやっておいてほしい。
現在リニアモーターカーが建設中です。
東京から名古屋が片道40分ぐらいだと聞きました。
正直言って、わたしは、今の新幹線のままで十分です。移動にかかる時間は、1時間40分ぐらいです。ほどほどの時間で、とても便利です。駅弁やコーヒータイム、本や雑誌を見たり、雪をかぶった富士山の景色も楽しめたりします。
リニアモーターカーの40分間トンネル内閉鎖空間移動というのは、仕事用の移動です。
先日読んだ絵本が『しごとば 鈴木のりたけ ブロンズ新社』で、複数描かれていた仕事のなかに、新幹線運転士がありました。
こちらの絵本では、新幹線運転士に着目して、詳しい情報が提供されています。
自分は、これまではコロナ禍が続いて、移動がしにくかった期間が三年間ぐらいありました。
コロナ禍がおさまってきたので、これからは、新幹線に乗る回数が増えそうです。
先日用事があって千葉方面に、二泊三日の移動で、往復に新幹線を利用しました。
移動時間が短くて済むので、たいへん便利です。
往復ともに雲がかかって、富士山の上のほうが見えなかったことが残念でした。
自分の体験では、新幹線は、博多駅から仙台駅の間で利用したことがあります。
絵本では、1本の新幹線が、列車番号を変えながら、福岡県にある博多駅から東京駅までを一日に一往復半します。
のぞみ8号:午前7時29分博多駅発。午前9時50分新大阪駅着。(JR西日本の運転士からJR東海の運転士に交代。女性運転士も複数おられるそうです)。8ページに運転席付近の絵があります。12時33分東京駅着。
のぞみ8号は、名前をのぞみ35号に変えて、東京駅から博多駅を目指します。午後1時10分出発です。午後6時14分博多駅着です。
のぞみ35号は、名前をのぞみ64号に変えて、博多駅から東京駅を目指します。午後11時45分に東京駅着です。(そしてまた、翌朝から動くのでしょう)
運転士は「点呼」から始まります。点呼(てんこ):本日の業務内容、運転士の健康状態の確認。飲酒状態の確認もあるのでしょう。飛行機のパイロットも同じだと思います。
想像するに、電車は運転士がいないと発車できないわけですから、運転士はけして遅れてはならないわけで、出発時刻の1時間から30分ぐらい前には現地に出勤しているであろうというイメージです。間違っても、乗車時刻ギリギリの出勤はないと推測します。
そして駅は、ホテルのような施設になっているでしょう。食事ができる食堂のような部屋、宿泊ができるベッドの部屋、おふろ、台所もあるのでしょう。さらに、会議室や休憩室もあるのでしょう。一般人は立ち入ることができない区域でしょう。
運転指令室がある場所のことを秘密の場所と書いてあるのですが、その部分を読んだ時、秘密ではないと思いました。
調べたら、今は秘密になっているそうです。昔は公開で、見学も受けていたそうです。
テロ行為の防止のためもあるのでしょう。(政治的な目的や意味をもっての無差別大量殺人事件)
人間というのはむずかしい生き物です。施設を破壊することで自分や組織の目標を達成できるとは思えません。
本の構成として、新幹線の移動の合間に運転士の行動が入れ込んであることが筋立てとしてわかりにくいです。移動は移動、業務内容は業務内容で、ふたつに分けて書いてもらったほうが理解しやすい。
それから『運転士』に敬称の『さん』は付けないほうが読み手にとってはわかりやすく読みやすいです。児童書でよくみかけますが、氏名に「さん付け」や「くん付け」をされると読むリズムにのれなくて読みにくいです。つくり手はていねいさを表現しているのでしょうが、かえって迷惑です。
秘密の指令所で働くことはけっこう精神的にストレスがありそうです。ストレス:苦しみ。
閉鎖空間で、電子機器相手にマニュアルに従ってロボットのように機械的に働く。
毎日長く続けていくには自己コントロールにおいてむずかしいものがあります。健康第一で気をつけて働かねばなりません。心身の故障を招きそうです。
ふだんは機械的に動けばいいのですが、イレギュラー(予定外)なことが起きたときがたいへんです。
事故や事件、自然災害の発生などです。日頃からどうするか決めて、訓練もやっておかねばなりません。人の命を守るための安全第一を目指す交通機関の義務と基本です。
そしてトラブルは必ず起きるのです。
絵本の中で、新幹線は、到着した東京駅で車内清掃作業をします。
水濡れセンサーがついたほうきというのは初めて見ました。
以前新幹線で見たことがありますが、大量のゴミを座席のまえの網ポケットのところに入れっぱなしにしたまま下車した乗客の人たちがいて、次に乗車してきたお客さんたちがたいへん怒っていました。(おこっていました)自分が出したごみは自分で片付けましょう。マナー(礼儀・作法)が悪い人は迷惑客です。
忘れ物も困りものです。
忘れ物は忘れた人が一番悪いのに、自分は悪いと思わない人もいます。変な人です。
27ページまでで絵本の部分は終りです。
28ページからは資料編のような構成になっています。
歴史です。新幹線は最初から今の路線でスタートしたわけではないのです。路線が整備されてから生まれた人たちにとっては実感がわかないでしょう。老齢である自分の世代は、これまでの経過をこどものころから体験しています。それまでは、寝台車とか、急行列車などで長距離を移動していました。わたしの祖父母の時代は蒸気機関車で日本列島を移動していました。九州で暮らしていた祖父母が、自分たちが若い頃は、蒸気機関車で神戸や東京まで行っていたと話してくれました。もうしわしわのおじいちゃんやおばあちゃんになってしまっていた祖父母にも若々しくてピカピカした青春時代があったのだと不思議な気分で話を聞いていました。
1964年(昭和39年):東京-新大阪 4時間 ひかり号で片道2480円
1965年(昭和40年):東京-新大阪 3時間10分
1972年(昭和47年):新大阪-岡山 開業
1974年(昭和49年):食堂車登場 (2000年 平成12年廃止)
1975年(昭和50年):岡山-博多 開業
1986年(昭和61年):東京-新大阪 2時間52分
1987年(昭和62年):国鉄(日本国有鉄道)が分割民営化
国内最高速が東北新幹線と秋田新幹線で320キロメートルとあります。昨年秋に宮城県に行ったときに『こまち』に乗車しました。地形的に速度を上げやすいのでしょう。
車両の検査について書いてあります。
経費節減のための検査期間延ばしはやめたほうがいい。故障や事故につながります。新幹線以外の交通機関、移動手段も含めて、安全であるために点検は適時適切にやっておいてほしい。
現在リニアモーターカーが建設中です。
東京から名古屋が片道40分ぐらいだと聞きました。
正直言って、わたしは、今の新幹線のままで十分です。移動にかかる時間は、1時間40分ぐらいです。ほどほどの時間で、とても便利です。駅弁やコーヒータイム、本や雑誌を見たり、雪をかぶった富士山の景色も楽しめたりします。
リニアモーターカーの40分間トンネル内閉鎖空間移動というのは、仕事用の移動です。