2025年03月19日

ホットスポット #10 最終話 この町を救う 

ホットスポット #10 最終話 この町を救う  日曜ドラマ10時30分 日本テレビ 動画配信サービス

脚本:バカリズム
俳優:角田晃広(お笑いトリオ東京03 この人が宇宙人です)、市川実日子(いちかわ・みかこ)、平岩紙(ひらいわ・かみ)、鈴木杏(すずき・あん)、夏帆(かほ)、坂井真紀、田中直樹、小日向文世(こひなた・ふみよ)、志田未来、山本耕史

 最後の回でした。
 なかなか良かった。
 とくにラストシーン近くで、これまでのことがらについて次々と話を回収してまとめていったあたりが、すがすがしかった。
 謎の未来人古田(演者:山本耕史さん)の起用がとてもおもしろい。物語の中では、いなくてもいいとも思える登場人物の起用ですが、『娯楽(人の心を楽しませる)』という意味が十分あります。愉快でした。しつこさがいい。こういう笑いのつくり方があるのかと驚かされました。未来人という同じ設定と動向で重なる演者が、小日向文世さん(こひなた・ふみよさん)と山本耕史さんでした。
 
 ドラマは、宇宙人高橋が、女性市長と女性ホテルオーナー(不動産業者)との贈収賄(ぞうしゅうわい)を証明するために相手にとっては、ヤバイ書類(贈収賄の合意書)を盗み出すというスリリング(ヒヤヒヤする)なシーンから始まります。(盗難品が、証拠品として採用されるのかという疑問はあるのですが……)
 宇宙人高橋のすばやい動きが気持ちいい。すばらしい! かっこいい! その後の展開も含めて、以降、幾度も同様のステキな体の動きが見られます。
 ストーリーの進行のしかたが、練りに練ってあるのがいい。話は素直にまっすぐには進みません。(視聴者の予想はなかなか当たりません)
 女性陣の、のんびりした感じがいい。癒されます(いやされます)。

 大きな白い満月の輝きと、黒い影の宇宙人高橋の対比が美しい。洋画、『E.T.(イーティー)』を思い出しました。宇宙人と少年少女たちとの気持ちの交流を扱った、心あたたまるいい映画でした。

 宇宙人高橋がときおりまわりの人たちにかける心優しい言葉がいい=『特別ね』

 以前食事場所で宇宙人高橋の幼なじみの男性たちの口から出た、自分では、伏線だと思っていた、『エロスケ』の続きの話はありませんでした。
 あとは、富士山がシンボルのドラマでした。

 若葉(女子中学生。市川実日子さんの長女)が、宇宙人だったという話にはびっくりしました。
 祖父が、4分の1、父(市川実日子さんの離婚した元夫)が、8分の1、若葉が16分の1で、宇宙人の血が混じっているらしい。おもしろい。(運動神経がいい。バスケット部で、ゴールに入らず戻ってくるボールをとる(リバウンド)ときの跳躍力が人並み以上にある)

 小学校での卒業式で、『卒業生答辞(とうじ)』がとても良かった。自分も小学生だった時に同じ体験があります。久しぶりに思い出しました。みんなで合唱するように、在校生(小学5年生)の送辞(そうじ)に対して返しました。なつかしい。まだわたしは12歳でしたが、気持ちはいっぱしの一人前の(いちにんまえの)大人(おとな)の気分でした。
 小学校の卒業シーンである今の時期に番組内容が合わせてあります。ガソリンスタンドでの犯人逮捕騒ぎは、番組放送日と同じく3月16日の設定でした。

 新ホテルオーナーの小野寺充(おのでら・みつる)君の話も良かった。
 
 ドラマのメッセージとして、自然を大切にしよう。お金もうけより、人として、あたりまえのことをあたりまえにやろうがあったと思います。

 タイムリーパー:未来から過去へ来た人
 ディストピア:ユートピア(理想社会)の反対。暗黒社会、不幸せな(ふしあわせな)社会

 宇宙人高橋に渡したガンプラのプレゼントも良かった。(アニメ作品、『機動戦士ガンダム』のプラモデル)

 全体をとおして:おもしろかったなあ。

(話は脱線してしまうのですが)
 たまに用事があって、福岡県内にある、『新飯塚駅(しんいいづかえき)』を利用します。
 駅のそばに、幹線道路が走っていて、その道路の北側に、バカリズムさんが通っていた高校があります。
 幹線道路の南側には、元総理大臣のご実家があります。(現在は、会社が管理しています)
 市内には、フォークシンガーの井上陽水さんが生まれた地域があります。フォークグループ、『かぐや姫』の山田パンダさんや、俳優の瀬戸康史さんが通った高校もあります。
 駅前から路線バスで20分ぐらい乗ると、将棋棋士の加藤一二三さんが少年時代を過ごした地域があります。さらに路線バスに乗って山のふもとのほうへ20分ぐらい向かって行くと、劇作家、演出家、小説家だったつかこうへいさんが住んでいた地域があります。
 ほかにもお隣の田川市あたりに行くと、小峠英二さんとか、仁支川峰子(旧芸名西川峰子さん)さんとか、IKKO(イッコーさん)とか、有名になられた人たちが東京進出前に生活していた地域があります。思うに、芸能界以外の世界でも有能な人たちが、そのあたりの地域から東京方面へ転出されていったのでしょう。
 今は、春の別れと出会いという節目の時期であり、山に囲まれたあの地域から、若い人たちが胸に夢をいっぱいかかえて、昔で言えば、国鉄(今はJR)の筑豊線に乗って、博多駅や小倉駅から東にある東京や大阪、名古屋を目指したのでしょう。国鉄以外にも、西鉄バスを利用された人もおられるかもしれません。春を迎える時期にあって、そんなことを思索しました。しさく:思いをめぐらせる。地方から都会へ出て行く若い人たちの今後の健闘を祈ります。

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