2025年04月22日

対岸の家事 ~これが、私の生きる道!~ TBS火曜ドラマ

対岸の家事 ~これが、私の生きる道!~ TBS火曜ドラマ 22:00~22:57 動画配信サービス

原作:『対岸の家事 朱野帰子(あけの・かえるこ) 講談社』
第3話:"肩代わり"で問題解決…??
俳優:
多部未華子(専業主婦。村上詩穂。娘が、苺(いちご)2歳半ぐらいに見えます)

一ノ瀬ワタル(村上虎朗むらかみ・とらお 多部未華子さんのだんなさん役。かなり優しい性格です)

江口のりこ(長野礼子。こどもふたりを保育園に預けて働いている。だんなの長野量平(川西賢志郎)は仕事で多忙なようす。実質ひとりで子育てと家庭のきりもり(物事をとりさばく)をしているように見えます。息子が、篤正(あつまさ。4歳か5歳ぐらいに見えます)で、娘が、星香(ほしか。まだ1歳半ぐらいに見えます)

ディーン・フジオカ(中谷達也。妻はアラブ首長国連邦都市型国家であるドバイで働くキャリアウーマン。中谷達也本人は、厚生労働省の職員)。中谷達也は、2年間の育児休業中です。娘は1歳ぐらいの佳恋(かれん)です。

 今回のお話では、なかなか重たい項目がいくつか提示されました。
 じっさいに、働くことと、子育てを両立させようとすると、心がゆがむような苦痛を味わうことになります。

・こどもが急病になったときに、急遽(きゅうきょ)休むことになった社員の仕事を肩代わりした社員に、『肩代わり手当』という調整手当が支給されます。
 大企業でないとできない制度でしょう。
 ただし、ドラマにもあるように、頼まれるほうはいつも同じ人で、頼まれた人は、自分の予定がくずれるのです。(ドラマでは、若い男性社員の愛犬が病気で死にそうになっているときに、「肩代わり手当」での代替仕事の依頼があり、同社員はやむなく受け入れています。彼は泣きます。彼にとって、愛犬は家族なのです)

・こどもが急病になったときに、どうしても仕事を休むことができなくて、お隣の専業主婦に病気のこどもや、病気ではないが、ふたりいるうちのもうひとりのこどもを預かってもらう(母親は、病気のこどもを病院に連れて行く)。そういうことがたびたび重なって、隣人づきあいがおかしくなっていく。さらに、預けるほうが、こどもの預かり賃を専業主婦に渡すという厳しい話になっていく。(劇中にもありますが、こどもの預かり賃というお金を受け取ると、預かるほうに、『責任』が発生します。預かるにあたってお金が動くなら、『契約書』をつくっておかないと、事件や事故があったときに相当にもめます。ドラマでは、おたふくかぜの間のこどもの預かり賃が、8万円でした。1日1万円プラスアルファということだろうか。「ベビー預かります」の商売になってしまいます。命を預かるのは、責任が重い。じっさいドラマでも、預かったこどもがふざけてお菓子を鼻の穴に入れてとれなくなって病院行きになりました。

・いまどきは核家族ですから、昔のように、祖父母や兄弟姉妹の協力を得ることもむずかしいのでしょう。

 絵本にまつわるたとえ話があったのですが、わたしにはその内容が、きちんと伝わってきませんでした。
 海面に、雨が降っている。そこに船がいなければ、雨が降っていることはわからない。
 江口のりこさん演じる母親が、『雨』で、専業主婦の多部未華子さんが、『船』で、雨を見つけた船は、雨を見て、知らん顔はできないというような趣旨だったと思います。
 
 ディーン・フジオカさんが演じる父親が、子育てに関して、けっこう厳しいことを言われますが、本音が含まれています。相手の心を傷つけるような、言いにくいことを、ズバズバ言われるので、そのようすを見て、共感される視聴者もいるとは思います。筋は通っています。

 なんというか、こどもが病気になったときは、夫か妻か、どっちかが、仕事を休むしかないのです。
 わたしも共働きの子育てをしたので、そのときの苦しい気持ちがよくわかります。40年ぐらい前は、日本では、専業主婦が多かった時代です。仕事場の先輩から、『嫁さんはなにをやっているんだ!』と怒鳴られたこともあります。こどもを病院に連れて行ったときに、男性の年配医師から同様のことを言われたことがあります。『奥さんは何をやっているんですか!』
 そんな体験を何度か繰り返した時に、気づいたことがありました。
 こどもの病気で何日か休んで、仕事場に迷惑をかけて、出勤した朝に、まわりの人たちにぺこぺこ頭を下げてまわっておわびして、30分もたつと、そんなことはなかったというような雰囲気になるのです。
 仕事場では、いつまでもそんなことには、こだわってはいられないのです。目の前にある仕事を各自が処理していかなければならないのです。
 気にしなくていい。こどもの病気で仕事を休んでまわりに迷惑をかけることについて、くよくよ悩んでこだわる必要はないのです。メンバーがそろえば、まず仕事に取り組む勢いにのるのです。

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