2022年12月05日

おそ松くん 1989年(平成元年)

おそ松くん シーズン1 エピソード1 「シェーッ! 六つ子ザンス」 1989年(平成元年) 動画配信サービス 初回放送は1966年(昭和41年)

 自分がこどもの頃に見た映像ではありませんが(実際に見たものは、もっと古い)、楽しめました。
 白黒映像で見た記憶がかすかに残っていましたが、今回、この映像を観て、いろいろな記憶が復活して驚かされました。 こどものときに観たマンガ動画などを、歳をとって再び観ると、頭の奥でふたをされていた記憶がよみがえってきて、認知症の予防に良さそうです。
 昔のマンガ動画を見て頭の体操をして、YouTubeを観ながら体の体操をしています。
 
 ナンセンス(意味のないばかばかしさの世界)を楽しんで、気楽な気分にひたる娯楽です。
 笑点の林家木久扇(はやしや・きくおう)さんがつくる世界です。
 
 六つ子(むつご)のおそ松くんたちが主役というよりも、かれらのまわりにいる人たちがグループ集団として笑いをつくるコントです。(コント:人を笑わせる小さな劇)
 特にイヤミさんがいい役割を果たしています。『ザンス、シェ~~』『なんザンス、ミーー』
 観ているうちにどんどん思い出してきました。
 おまわりさんが、ラーメンを食べています。お化けのQ太郎にもラーメンをしょっちゅう食べている小池さんというキャラクターがいました。おそ松くんで出てくるおまわりさんは『タイホするー』というセリフが口癖です。
 きっと、それぞれのキャラクターには、もととなったモデルの人物がいたに違いない。

 『チビ太』がなつかしい。そういえば、小学生の頃の自分のあだ名がチビ太でした。あの頃は背が低かった。その後普通に成長しました。

 『ダヨンのおじさん(この放映回では駅員役)』昔は、自動改札機はありませんでした。ダヨンのおじさんは、切符切り担当の駅員さんです。

 ゲジゲジみたいな絵が出てきました。何って言ったっけー。あのキャラクター。
 『ケムンパス』だ! 古い友だちに会えたようなうれしさがあります。
 こどものころ小学校で、毎日のように紙に落書きで書いていたのが、ケムンパスでした。
 『ニャロメ』『ケムンパス』『べし』の絵を小学校の机の上で、鉛筆で紙に何回も書いていた自分がいました。なつかしい。もう忘れていました。

 今回の番組では、イヤミが発明したアイデア商品として『たわし石鹸(せっけん)』が紹介されます。石鹸をつけて、すぐに、たわしでこすることができるというものです。昔は訪問販売の押し売りさんがたくさんいました。今は見かけません。

 映像の中の箱型テレビがなつかしい。
 『デカパン』さんも出てきました。自分は、こどもの頃、だれかのでっかいパンツをはいて、デカパンの真似をしていました。だれのパンツだろう。思い出した。ばあちゃんのパンツだ。

 秘密のアッコちゃんみたいな顔をした女の子の名前が思い出せません。
 『トト子(ととこ)』今、初めて彼女の名前を知りました。「ととこ」というのか。
 時代を越えて楽しめました。ある意味、あの頃、幸せでした。  

2022年12月03日

宮城県仙台市へ行く

宮城県仙台市へ行く

(以下の記述は、2022年10月下旬につくりました)
 長い間生きてきましたが、まだ宮城県の仙台市内を訪れたことが一度もありません。
 日本の有名な市なので、寿命が来てお迎えが来る前に一度は訪れたいという希望をしばらく前からもっています。
 先日『全国旅行支援』を活用して、仙台市内のホテルを予約することができました。
 そしてきょうは、駅の窓口で、JR新幹線の切符を買ってきました。
 東北新幹線に乗ったのはもう何十年も前で、東京駅→栃木県宇都宮駅までの短距離です。
 きょうは、乗車券購入の時にちょっと戸惑いました。自分にいろいろ誤解がありました。東北新幹線の自由席は、やまびこ車両の1号車と2号車だけだと思い込んでいました。さらに、座席番号の列数が思っていたよりも少なかった。

 自由席車両:やまびこ号(準速達列車10両または17両で運行する)おおむね1号車~4号車が自由席。駅で、指定席乗車券を購入するときに3号車をお願いしたら「(1号車から4号車まで)自由席」ですと言われたのでびっくりしました。
 ときには、5号車から7号車までが自由席のときもあるようです。さらに12号車から17号車(17両編成の時)が自由席の時もあるそうです。
 窓口で、指定席のある車両号車を聞いて、座席の番号を言ったらそのような大きな数値の番号はありませんと言われました。東海道新幹線だと、はしっこが18番(列)です。

 はやぶさ号(最速達列車)とこまち号(秋田-盛岡-東京):自由席はない。すべて指定席。

<往路の東京から仙台までの切符は地元の駅で事前購入して、復路の仙台から東京は、仙台駅の窓口で購入しました>
 仙台から東京の復路は、はやぶさ号とこまち号の連結でした。
 (座席の配置について)
 やまびこ号とはやぶさ号は、通路をはさんで、2列と3列の座席です。
 こまち号は、通路をはさんで、2列と2列のシートでした。全車指定席で、満席に近い状態だったようで、夫婦横並びの座席がとれませんでした。窓口で勧められて、通路側の前後で2席をとりました。不都合はなにもありませんでした。

<以下は、行ってみてのリポートです>
 行き:「やまびこ号」。東京駅から仙台駅まで、2時間ぐらいの数駅停車でした。無知であるがゆえに、30分ぐらい速く到着できる「はやぶさ号」にすれば良かったと乗車中は思いました。
 でも、帰路「やまびこ号」と「こまち号」の連結車両で(東京駅まで1時間半ぐらい)、「こまち号」に乗ったのですが、観光の場合、気持ち的には、やまびこ号のほうがのんびりできると感じました。
 「こまち号」が、秋田駅から盛岡駅経由で東京駅に行くということを今ごろになって知りました。実際に乗ってみないと知らないことばかりです。
 復路(仙台駅-東京駅)で利用した「はやぶさ号・こまち号」連結車両の車内の雰囲気はビジネス列車で、平日だったせいもあるのでしょうが、サラリーマンが多く、座席でもノートパソコンを叩いたりしていて、まるで車内が、事務室か会議室にいるみたいな雰囲気です。声は出されませんが、画面を見ながら、リモート会議をしているような人も見かけました。座席は、満席に近い状態でした。
 往路(東京駅-仙台駅)に利用したやまびこ号は、地元のお年寄りや中年女性主婦のような人たちが乗っていて、車内の雰囲気は柔らかく、空席もあります。ただし車内販売はありません。
 車窓から、栃木県から福島県、宮城県と続く山並みが見えます。途中駅で、はやぶさ号に抜いてもらうためか、停車駅で待機の時間待ちがあったりして、時間がもったいない気持ちになりましたが、終わってみれば、それでもいいかと許容できます。
 仙台旅行の前に、BSテレ東で、村井美樹さんと西野未姫(にしのみき)さんの『ローカル線よくばり絶景の旅』を観たので、そのときの栃木県から福島県につながる山奥鉄道ルートが、車窓から見えるあの山の向こうあたりにあるのだなと想像しながら景色を楽しみました。

<ここからは、10月につくった記述です>
 東北新幹線:1982年(昭和57年)6月に埼玉県大宮駅-岩手県盛岡駅が開業した。2010年(平成22年)12月に全線が開通した。東京駅-新青森駅。

 仙台で一泊して二日間観光したあと、二日目の夜には、関東地方に住む親族のところに移動する予定です。
 帰路の東海道新幹線(東京-名古屋)は、親戚に譲ってもらったJR東海の株主優待券を使って、切符は割引料金にしてもらい購入しました。
 参考までに、乗り換え駅の品川駅までは、交通系ICカードのマナカを使います。千葉県内の駅で、マナカを使用して改札口から入場して、品川駅の新幹線乗りかえ改札口では改札機に『乗車券と特急券を改札機に入れてから、マナカでタッチして入場します』
 なお、自分たちは、東京駅での新幹線への乗り換えは苦手です。進行方向が直線的ではないし、段差もあり、地下がからんだ移動のうえ人が多くて、人にもまれるように歩きながら、やりきれない気持ちになるので、たいていは、在来線(ざいらいせん。新幹線以外の路線)には、品川駅で乗り換えます。
 品川駅での乗り換えは、直線的でわかりやすく、在来線ホームからエスカレーターで上にあがるとすぐ左手に新幹線乗りかえ改札口があるので便利です。

 仙台市内のテレビ映像は、先日路線バス乗り継ぎVS鉄道対決旅の番組で見ました。高島礼子さんVS村井美樹さんで、ゴールが仙台城跡でした。
 その後、いとうあさこさんとかたせ梨乃(かたせ・りの)さんの5万円旅の番組で仙台城跡の映像を見ました。
 城跡があんな山の上にあるのかと驚きました。上り坂が大変そうです。がんばらねば。上り坂を登れば、見晴らしのいい風景が迎えてくれそうです。初日は仙台城跡で夜景を見て、翌日は午前中の景色を同じところから見てもいい。

 仙台市内をあちこち移動して回る元気はありません。
 若い頃は、限られた時間内にできるだけたくさんの場所を回ることが目標でした。
 歳をとったので、同じ場所で長い時間じーっとしていたい。自分が動くのではなく、周りが動く光景や景色を見て楽しみたい。
 とりあえずの予定は、二日間とも『るーぷる仙台』という市内を右回りに回るバスで移動するつもりです。電子書籍のガイドブックを参考にしてプランを立ててみました。

 瑞鳳殿(ずいほうでん):伊達政宗さんのお墓でいいのでしょう。伊達政宗:1567年-1636年。68歳没。山形、宮城、福島管轄の戦国大名。仙台藩の初代藩主。瑞鳳殿は、1945年(昭和20年)に戦争で焼失後、1979年(昭和54年)に再建された。<結局、行きませんでした>

 仙台城跡:初日は城跡から見えるであろう夜景を楽しんで、翌日は昼間の見晴らしを楽しみたい。1600年に築城開始。定番ですが、伊達政宗公騎馬像の前で記念写真を撮りたい。<行きませんでした>

 大崎八幡宮(おおさきはちまんぐう):1607年創建。色鮮やかな彫刻があるそうです。国宝に指定されているそうです。<行きませんでした>

 あとは、定禅寺通り(じょうぜんじどおり)でおみやげのこけしを見て、食べ物は、牛タンとか、ずんだもちとか、カキとかを楽しみたい。

(その後。瑞鳳殿と仙台城跡伊達政宗騎馬像が修復中であることを知りました。騎馬像は現地にはありません。現地にはパネル写真の展示があるそうです。両者ともに、来年の3月に修復が終わるそうです)
 老朽化が瑞鳳殿改修の理由、地震で傾いたので修理するのが騎馬像だそうです。
 がっかりしましたがしかたがありません。
 見学場所の変更も考えましたが、予定通りバスで回ってみます。<結局行きませんでした。バスは駅前で、るーぷる仙台と表示されたバスを見かけただけで、乗車はしませんでした>

(さらにその後)
 読み始めた本が、伊坂幸太郎作品『ペッパーズ・ゴースト』です。
 作中に登場するモデルとなった宮城球場を見に行くことにしました。
 仙台駅から近い。
 JR『宮城野原』まで、ふた駅、4分とあります。<結局現地には行きませんでしたが、駅前にある「アエル」というビルの展望テラスから球場を見ることはできました>

(またその後 11月のこと)
 昨夜BSテレ東の再放送番組で、太川陽介さんとえびすよしかずさんの路線バス乗り継ぎの旅を観ました。平成21年ころ放送された番組です。『松島』が出てきて、妻と松島を見に行こうということになりました。
 そのかわり、修復工事中の瑞鳳殿と仙台城跡の見学はパスすることにしました。また次回ということもあるでしょう。
 初日は、駅前のホテルでチェックインしたあと、部屋に荷物を置いて、JR仙北線(せんぽくせん)「仙台駅」-「宮城野原駅」で、宮城球場を見て「宮城野原駅」-「あおば通」と戻って、繁華街(アーケード街)でおみやげを買います。翌日は仙北線「仙台駅」-「松島海岸」。松島を見学したあと、関東地方にある親族の家を訪ねます。<その後、当日のルートは、若干(じゃっかん)変わりました>

(仙台へ出発する前日のこと)
 計画はコロコロかわります。
 やめたのは、るーぷる仙台バスでの周遊。仙台城跡と瑞鳳殿、大崎八幡宮、宮城球場の見学です。
 予定としては、到着後、チェックインをしてホテルの近くにある朝市の見学(朝市ですが、一日中やってるそうです)、市内中心部の散策(アーケード街)、アエルというビルの展望テラスで夜景を楽しんだあと、仙台駅付近で夕食、夜はホテルの天然温泉を楽しむ。
 二日目は、アエルの展望テラスで午前の見晴らしを楽しんだあと、JR仙石線(せんせきせん)で松島海岸へ行き、海岸と瑞巌寺(ずいがんじ)を見学、再びJR仙石線で本塩釜へ戻り、先日うちに遊びに来てくれた年下の友だちが教えてくれたお寿司屋さんで昼食をとって、まったりしたあと、新幹線で親族の住む関東へ移動するつもりです。楽しみです。<これも当日は少し変更がありました。展望テラスへは、午前ではなく、夕方に行きました>

(じっさいに行ってきました。写真は仙台駅の風景です)
 初めて仙台に来ました。
 駅でポケモンが迎えてくれました。
 実は、数日前に、孫たちから、この絵を見せられて、欲しいみたいなアピールがありました。びっくりしました。(数日後、愛知県に戻ったとき、名古屋駅でも観ました。どうも全国の新幹線主要駅でPRしているようです)











 ペデストリアンデッキ(歩行者専用高架橋)からは、太川陽介さんや蛭子能収さん、藤田朋子さんたちが、階段を駆け降りてバス乗り場に向かった場所がわかりました。
 また、仙台から帰って来てから、11月29日(火)いい肉の日の番組として、BS東京『いい肉 夢気分 東北三大牛ペロリ旅』の映像で、花田虎上(はなだ・まさる)さんと遼河はるひ(りょうが・はるひ)さんが、デッキの上でロケをした映像を観ました。
 いろいろと楽しめました。(つづく)








 蛇足(だそく。なくてもいい話)ですが、今回、東北新幹線を利用して、時刻表やガイドブックなどを見ていて、青森県恐山(おそれざん)訪問のことをあれこれ考えました。
 来年行くつもりですが、当初は、飛行機とレンタカーの利用を考えていました。歳をとってきたので、レンタカーの長時間運転はしんどい。青森空港から恐山までは片道3時間はかかりそうです。
 先日うちに遊びに来た年下の友だちが東北好きで、いろいろ教えてくれたのですが、恐山までは、鉄道と地元の路線バスで行けることがわかりました。
 八戸から青い森鉄道で野辺地、JR大湊線(おおみなとせん)に乗り換えて、下北駅下車、路線バスは、下北駅から恐山ルートです。路線バスだと恐山までは、40分間ぐらいです。
 長時間の運転にならないならば、下北付近でレンタカーを借りて、下北半島巡りをしてもいい。どこかで二泊するほうが無難です。
 来年の楽しみができました。

 もうひとつの蛇足です。
 勘違いをしていたことがありました。
 「名古屋駅-博多駅間」よりも「名古屋駅-仙台駅間」のほうが遠いと思い込んでいました。
 「名古屋駅-博多駅間」のほうが遠いが正解でした。
 名古屋駅-博多駅:鉄道で、808.9km 直行で、3時間18分ぐらい。
 名古屋駅-仙台駅:鉄道で、717.8km 東京駅で乗り換えて、3時間16分ぐらい。  

Posted by 熊太郎 at 10:37Comments(0)TrackBack(0)宮城県

2022年12月02日

ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎

ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎 朝日新聞出版

 読み始めます。
 ペッパーズ:胡椒(コショウ)。別の意味で(野球での)トスバッティング(作中、プロ野球へのこだわりがありそうなので)
 ゴースト:幽霊、亡霊、怨霊
 『死んだ人間が、幽霊になって存在している』と、タイトルを読み取るようです。(ネット情報)

 檀千郷(だん・ちさと):女性かと思っていたら、男性でした。35歳。中学校国語教師。

 布藤鞠子(ふとう・まりこ):中学2年生。小説を書く。

 吉村:40歳ぐらい。中学校女性教師。数学担当。貫禄がある。

 ロシアンブル:猫のような名前だが、人間(あるいは幽霊)。職業ネコジハンター。ネコジとは、飼い猫など猫を虐待する人間のこと。そのような虐待人間を捕まえて罰を加える職。悲観的。口ぐせが『もうおしまいだ』。『ロシア』に関連づけている。書中では『シアンさん』と呼ばれる。

 アメショー:ロシアンブルと同じく、職業はネコジハンター。『アメリカ合衆国』に関連づけてある名前。楽観的。

 罰森罰太郎(ばつもり・ばつたろう):50歳。経営者。富豪。ユーチューバーか。ひとり暮らし。猫を虐待している動画を流して、虐待行為が好きなファンを集めている。ネット上のアカウントが、たぶん<猫ゴロシ>

 ネコジコ:猫を虐待してネットに虐待映像を流して楽しんでいる人間。

 楽天球場:宮城球場のことでしょう。行ったことはありませんが、来週仙台に行く予定があるので見学してみようかと思い始めました。仙台駅からそれほど遠くない位置にあります。(この部分を書いた時には、まだ仙台に行っていませんでした。球場見学をする時間はありませんでしたが、駅前にあるビルの展望テラスから球場が見えました。赤いスタンドの椅子が広がっていました)
 書中では、東北イーグルス VS 東京ジャイアンツの試合とあります。
 天童将(てんどう・まさる):東京ジャイアンツの4番バッター。ホームラン60本の天才ホームランバッターのようです。
 
 中学校が舞台のようです。
 中学生向けの小説だろうか。
 1990年代。アフリカルワンダで起きた虐殺のお話が出ます。(どうも中学生向けではないようです)

 ロシア、ウクライナ戦争みたいです。
 『ナチハンター』という単語が出ます。

 ロトくじという単語が出てきます。
 コロナ支援金誤交付後に詐欺行為があったことが思い出されました。

 引き攣らせる:ひきつらせる。
 
 虐待した人間は、虐待される人間になる。

 誰が語っているのだろう=檀千郷(だん・ちさと)先生です。

 だれが復讐するのか=猫が猫を虐待した人に復讐するのではない。人が人を雇って復讐する。

 松尾芭蕉が出てきます。
 そういえば、以前、岩手県中尊寺金色堂(こんじきどう)を見学した時に、松尾芭蕉の像が現地にありました。
 読んでいて、自分たちが小中学生・高校生だった時、学校は週休二日制ではなかったと思い出します。土曜日は半ドン(午前中授業)でした。
 おとなもこどもも、居たくもない場所が『学校』です。

 たぶんキーワードになると予測されるものが『牡蠣料理(かきりょうり)』(予想は、はずれました)

 学校に携帯端末を持って来てはいけない。(タブレットのことだろうか。自分たちの時代にはそのようなものはこの世に存在していなかった)
 教師と生徒の理詰めの会話が進みます。
 学校ではルールを守りなさいと教わりますが、社会に出ると、ルールを守らない人間がたくさんいることに気づきます。

 里見大地(さとみ・だいち):中学2年生。父子家庭。父と祖母と暮らしている。

 里見八賢(さとみ・はっけん):里見大地の父親。公務員。(市役所職員とかではなく、テロ対策部署で働くような国家公務員)
 
 アメリカ合衆国が中東の政治家を暗殺した。

 東北新幹線の車両が傾いた。けが人あり。(現実の出来事としては2022年3月16日脱線事故あり。宮城県白石市内。この本の出版はその前、2021年です。あとでも書きますが、未来を予知するような不思議な成り立ちがこの本にはあります)この話では、事故の原因は不明です。テロか。(無差別大量殺人事件)

 NASH:非アルコール性脂肪性肝炎

 『自分以外の誰かが苦しんでいるのを眺めるのがとにかく快感……』

 カジさん:家事代行サービスの女性

 なんとなく気になる言葉が『ハラショー、アメショー、松尾芭蕉』(相手を仲間だと確認する合言葉でした)

(つづく)

 二つのお話が並列で進行していくことが、わかりにくいです。

 布藤鞠子がつくっている小説に出てくるネコを虐待する人をこらしめるふたりの人物のお話と、もうひとつは、近い未来が予想できる人(檀千郷(中学教師))のお話です。

 檀千郷教諭は、大きな事件や事故が『先行上映』で見えてしまう。
 思い出すに、類似のパターンとして、百田尚樹作品『フォルティナの瞳(予知能力者。他人の死期がわかる)』それから邦画で『サトラレ(まわりにいる人間の心のつぶやきが聞こえる)』があります。

 中学2年生女子の布藤鞠子(ふとう・まりこ)が小説を書いている。
 その小説に書いてあるのが、ロシアンブルとアメショーが出てくるネコジハンターの話です。猫を虐待する人間を責めるのです。ロシアンブルとアメショーは、両者ともに猫ではありません。人物です。
 読んでいると、悲観的なロシアンブル―と楽観的なアメショーは同一人物に思えます。人間には二面性があるのです。

 中学国語教師檀千郷(だん・ちさと)には、6年前に、すい臓がんで死んだ父親がいました。予知能力は先祖代々のもので、亡父も予知光景が脳裏に浮かぶ体質だったそうです。

 ニーチェ:1844年-1900年。55歳没。ドイツ・プロイセン王国の思想家。
 自分が10年ぐらい前に読んだときのニーチェ本の読書メモが残っていました。
『ツァラトゥストラはこう言った 上・下 ニーチェ著 氷上英廣訳 岩波文庫』
 「16歳の教科書 講談社」に出ていたある先生のおひとりが、記述にとりあげられていたことが読むきっかけでした。
 ニーチェという人は、ドイツの哲学者です。記述はキリスト教の預言書のようです。ツァラトゥストラ氏は孤独です。精神世界のことが綴られていきます。
 教わらなければ人間は獣(けだもの)と同じ。
 教育の重要性を説く部分だろうと意味をとれた箇所がありました。人間のなかには、「おのれ」と「わたし」が同居している。「おのれ」は本能で、「わたし」が理性です。
 そして両者は常に争っている。人間の心を形成しているものが、「知識」と「知恵」そして「理性」です。
 人間は最終的に人間の手によって滅びると預言しているようです。
 ニーチェ氏は、人間を否定している。なんとも陰気です。比喩(ひゆ)の連続から、国家・制度に闘いを挑み自由を愛するというメッセージはわかります。たが、むずかしい。
 普段は読まない巻末の解説部分を読んでみました。それでも理解できないまま下巻へとすすみました。ドイツの社会背景を知らないことが理解できない要因のようです。
 ニーチェ氏は外の現実社会を知らなかった人ではなかろうか。今でいうところのニートとかひきこもりとかで、仕事は何をしていたのだろう。どうやって生活していたのだろう。
 やはり晩年は狂人となられたようです。

(つづく)

 メタ認知:自己の認知をさらに認知する。自分自身の認知行動を客観的に観察するということだろうと理解しました。
 クラッカーロープ:ロープの両端にボールのようなものが付いている。

 テロ『カフェ・ダイヤモンド事件(5年前の5月22日発生)』で、身内の命を失った被害者遺族の会があります。『サークル』という名称の集まりです。テロ行為で、29人が死亡しています。

 成美彪子(なるみ・ひょうこ):サークルのメンバー。全員で12人。成美彪子は、両親がテロで爆死している。二十代女性。昼はトレーニングジムで働き、夜は、後楽園球場でビール販売員をしている。
 部長というニックネームのビール販売員(女性。成美彪子より12歳ぐらい年上)がいる。

 なかなかややこしい。
 3Dプリンターを使用して銃や爆弾をつくった。

 ピーター・セラーズ:イギリスのコメディアン。1980年(昭和55年)54歳没。
 『チャンス』という映画を引用しながら『金はあるけれど知能はゼロ…… 金はないけれど知性はある』のくだり(話)がなんだかいい感じでした。

 引きこもりのニート=自分は、家に資産があるから何もしていない駄目人間(だめにんげん)だった。サークルのメンバー野口勇人(のぐち・はやと)の言葉です。

 マイク育馬(まいく・いくま):テレビ番組の司会者。テロ事件の生放送で、警察の動きをテレビで教えてしまった。結果、爆死者が出た。さらに、爆死なら楽に死ねただろうとの趣旨の発言もあった。マイク育馬は、被害者家族の憎しみの対象者となっている。

 『ごめんなさいを言えない人間は多い。』作品中の言葉です。
 自分なりに付け加えるならば『おまかせします』が言えたら、夫婦関係は円満に進んで行きます。

 谷崎潤一郎作品『痴人の愛』喫茶店の店員であった15歳の娘を育てて自分の妻にしようとした男がいたが、男は、その娘にふりまわされて、やがて立場が逆転して娘に振り回された。
 『谷崎潤一郎』と『ジャッキーチェン』と『ビートルズ』が成美彪子(なるみ・ひょうこ)の父親の三種の神器(じんぎ。尊い物)

 スパルタンX:1984年(昭和54年)ジャッキーチェンのアクション映画。

 今、141ページにいます。うーむ。何が書いてあるのかわからないのです。
 球場でビール売り中に、ガラの悪い男3人に、成美彪子が囲まれました。
 うーむ。ちょっとだけ意味がわかりました。

(つづく)
 
 家政婦がだれかに殺害されて、ひとりの人物が行方不明になっています。
 作家は自由自在に物語を動かしています。読者の未来予想は当たらない。まるで、株式相場のような動きです。
 ときおり、90年代、アフリカにあるルワンダで起きた虐殺のことが出ます。
 
 プラスチック爆弾:粘土のように容易に変形できる爆弾。(今、同時進行で『セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ ロイストン・M・ロバーツ 安藤喬志・訳 DOJIN BUNKO』を読んでいるのですが、同書で出てくるノーベルがプラスチック爆弾作成にからんでいるそうです。読書の『偶然』です)

 小説家は小説を読むのだろうか。
 読まないような気がします。
 自分の作品をつくることで、生活時間は占められていそうです。

 カフェ・ダイヤモンド事件の関係者メンバーとして、野口、哲夫、佐央莉、将五、そして成美彪子(なるみ・ひょうこ)。

 『人間は本心でないことも言葉にできる』

黒のマンクスのランピー:黒い色のマンクス(猫の種類。出身地がイギリスにあるマン島)。ランピーは、しっぽがないということ。

 1ミリもない:否定する。ないことを強調する。(わたしは、この表現は嫌いです。ミリは、ものの長さの表現です。気持ちの軽さが伝わってきて、聞かされて、元気がなくなる表現方法です。)

 仮想の人間(猫の虐待加害者)罰森罰太郎(ばつもり・ばつたろう)の娘が、現実世界にいる布藤鞠子(ふとうまりこ)なのか。

 一口齧ってくれた:ひとくちかじってくれた。
 嘲る:あざける。ばかにして悪く言ったり笑ったりする。

 テロ行為の加害者メンバーは、被害者の会の中にいる。
 209ページで、ふたつのストーリーが合体します。
 
 不思議で、不可解です。書いてあることが、なにやら現実に起きた事件と重なるのです。
 さきほど書いた東北新幹線の脱線事故とか、カルロース・ゴーン氏の航空機を使用した逃亡劇(2019年レバノンへ出国 楽器の箱の中に隠れた)とか、大阪市で発生したクリニックガソリン点火爆発大量死事件(2021年12月)とか、元首相への襲撃殺害事件(2022年7月)、プロ野球のホームラン記録の更新とか(2022年10月)、韓国で起きた群衆雪崩(ぐんしゅうなだれ)による大量圧死とか(2022年10月)、ロシア大統領の核による脅し(おどし)とアジア地域における核兵器実験のニュース、コロナウィルスの世界的な大流行…… この本ができたのは、2021年10月です。未来予知本の側面もこの本はもっているのだろうか。不気味です。小説の中と現実がタブるのです。『先行上映』が作者にあったのだろうか。
 人は死んでいるけれど、本当は、死んでいない。人類によるこの世の出来事は、現実ではなく、すべてが芝居で、虚構で、実は何も起きていない。
 ペッパーズ・ゴースト=出来事はすべて幻想の世界。何者かが人類に警告を発している暗示の世界。

 プラベートジェット、空港職員の買収。爆弾持ち込み。テロ(無差別大量殺人)。人質、立てこもり。

 どうゆうわけか、プロ野球の試合がからんできます。ジャイアンツ対イーグルスです。

 パンデミック:感染症の世界的な大流行。

 核のボタン。

 テロ行為をしようとする犯人たちの動機がわかりません。
 仲間割れ?
 
 何が書いてあるのかわかりません。
 自分には合わない作品です。

 不幸を連鎖させて、自分たちのうっぷん(不満、ストレス、憤り(いきどおり))を晴らす。「人間とは何か」を考える世界なのか。

 自爆死を選択することもあるのだろうか。
 それとも、すべてがお芝居のなのか。
 動機は『憎しみ』とか『復讐』。
 一般人=無関心。事件に対する無関心さに腹をたてているのが犯人たちか。
 順風満帆(じゅんぷうまんぱん)⇔天歩艱難(てんぽかんなん)
 野球場がテロ行為の場所に選ばれたわけか。
 『先行上映』というものを見ながらも、過去をみているようでもあります。
 あと追い集団自殺なのか。

(つづく)

 『やすらぎ胃腸クリニックの籠城事件(ろうじょうじけん)』犯人ひとり、人質三人が死亡。

 躊躇う:ためらう。

 『王様は裸だ、と叫んでいるおまえも裸じゃないか……』
 
 野球は、ナイターじゃなかった。昼間の試合です。勘違いをしながら読んでいました。
 この小説は、1回読んだだけでは、状況を把握できかねます。複数回の読みが必要です。伊坂ワールドという世界の体験です。

 最終部分では、これまでのことは、過去のこととして語られます。
 PTSD:心的外傷後ストレス障害。過去のショッキングな出来事が思い出されて、不安と緊張が高まる。
 爆弾テロ、集団自殺。
 だけど、死なない。
 閃き:ひらめき。

 わかりにくい読書メモになってしまいました。
 もう一度最初からゆっくりページをめくってみます。

(その後)
 翌日の出来事が見える。近未来が見える。
 飛沫感染で、未来が見える。
 美術館、洋風創作料理店『カフェ・ダイヤモンド』、後楽園球場。
 永遠回帰:始まりも終わりもない。
 ニヒリズム:虚無主義。真理も価値もない。
 ペッパーズ・ゴースト:そこにはいない。別の場所にいる。
 自殺する人がいて、復讐する人がいる。されど、死んではいないかもしれない。今もどこかで生きている可能性があるかも。
 うーむ。ちょっとわたしにはむずかしい作品でした。

(追記 読書感想メモとは関係ありませんが)
 ワールドカップサッカーカタール2022
 日本代表 VS スペイン (日本時間本日午前4時試合開始)
 日本勝利おめでとう!
 かっこよかった。  

Posted by 熊太郎 at 07:14Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2022年12月01日

セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ

セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ ロイストン・M・ロバーツ 安藤喬志・訳 DOJIN BUNKO

 セレンディピティ:素敵な偶然に出会うこと。予想外のものを発見すること。なにかを探しているときに、さがしているものではないけれど、偶然、価値あるものを発見すること。ふとした偶然をきっかけとして、幸運をつかむこと。

 知人から『セレンディピティ』という言葉を教えてもらいました。
 ネットで検索したらこの本が見つかったので読み始めることにしました。

 1993年(平成5年)発行の本を文庫化した本です。
 もう30年ぐらいが経過しています。

 著者は、アメリカ合衆国で『化学』を担当する大学教授です。

 化学とか、ノーベル賞のことを思い浮かべます。
 『偶然』の新発見があるのです。
 予測しがたい展開があります。
 例として、面ファスナー(マジックテープ。面と面をくっつける)、ペニシリン(抗生物質。抗菌剤)、X線(レントゲン)、テフロン(水をはじくコーティング剤(表面をおおう))、ダイナマイト、死海文書の発見(洞窟で紀元前の文書が発見された)。それらに共通するものが『セレンディピティ』とされています。

 重要な発見は、単純な偶然ではないそうです。
 偶然は必然とも読み取れます。
 キーワードは『創造』だそうです。ちょっとその意味は読み始めた今はまだ理解できません。
 
 チャールズ・グッドイヤーという人の話は、グッドイヤータイヤのことなのでしょう。(アメリカ合衆国のゴム・タイヤ製造会社)
 
 アルキメデス:紀元前三世紀、アルキメデスが、入浴中に発見したこと。入浴してこぼれた水と自分の体の体積は同じ。純金の王冠が本当に純金かを調べるために、王冠を水に沈めて、同じ重さの本物の純金を水に沈めて、両者の水の体積を比較して、王冠が純金ではないことを証明した。純金ではない偽物の王冠を王に提供した業者は処罰された。王冠には混ぜ物がしてあったので、純金の体積よりも王冠の体積のほうが大きかった。偽物には銀が混じっていた。(わかりやすい)
 アルキメデスの言葉として『ユリイカ(わかった)』

 この本では、そのような偶然の発見を過去からさかのぼって紹介してくれるそうです。

 目次を見ます。
 全部で36章あります。

(つづく)

・コロンブスのアメリカ大陸発見までの経緯とその後。コロンブスは15歳から船乗りを始めています。1451年(日本は室町時代。八代征夷大将軍足利義政)-コロンブスは、1506年死去。探検家。

・マラリア(感染症。発熱、頭痛、関節痛など)に効くキニーネ(マラリアの特効薬。南米アンデス山脈に自生する植物に含まれている)の発見。現地のインディオが解毒剤として使用していた。

・アイザック・ニュートンによる『万有引力の発想』彼が20歳の頃、木からりんごの実が落ちるのを見て万有引力を発想した。なぜリンゴは、真下に落ちるのか。なぜりんごは、横や上には動かないのか。地球がりんごを引っぱっている。物質同士は引き合う。地球がりんごを引っぱるように、りんごは地球を引っぱっている。その力は、宇宙全体に広がっている。そこから、お互いの距離、大きさ、規則的な動き(公転)を検討し始めた。ニュートンは、イングランドの自然哲学者、数学者。1643年(日本は江戸時代。三代将軍徳川家光)ニュートンは、1727年84歳没。

・電流の存在をカエルの脚(あし)で証明した。1786年の気づき。イタリアの生理学者ルイジ・ガルバニ。

・天然痘のワクチンにまつわる発見。牛の乳しぼりをしている女性は天然痘にかからない。イギリス人エドワード・ジェンナーが19歳のときにそのことに気づいた。ジェンナーは、牛痘接種(ぎゅうとうせっしゅ)の道を切り開いた。ジェンナーは、1749年-1823年。73歳没。

 以下、ずーっとセレンディピティ(偶然の発見)が列記されていきます。
 自分なりに目についたものを選び出して記録しておきます。

 『酸素』『ヨウ素』『ヘリウム』の発見。
 『麻酔剤』の発見。
 
 『尿素』『ビタミン12』
 1800年代のヨーロッパの化学では優れた研究が続いていた。

 『写真』『ゴム』
 この本は、化学を学ぶ人向けです。

 パストゥール:フランスの生化学者、細菌学者。
 偶然と思われるような発見は、実は偶然ではなく、努力し続けていれば、必然的に巡ってくる出来事というような趣旨が書いてあります。

 ノーベル賞のことが、多くのページをかけて書いてあります。
 ノーベルは莫大な富を保有していたが、不幸な人生を送ったというようなことが書いてあります。人生は『お金』があっても不幸なのです。彼の人生には、病気、悲劇、孤独、うつ病があったそうです。
 
 『セルロイド』『レーヨン』
 
 話題はさらに考古学へと移ります。
 『イタリアポンペイ遺跡(1709年農夫が井戸掘り中に見つけた)』『1974年(昭和49年)秦の始皇帝兵馬俑坑(へいばようこう)の発見(井戸掘り工事中に見つかった)』『ドイツのネアンデルタール人(1857年採石夫が発見した)』『メキシコアステカの円盤発見(1978年(昭和53年)電気会社の作業員が発見)』『アメリカ合衆国コロンビアマンモスの発見(1974年(昭和49年)ブルドーザーの運転手が発見』『フランス・ラスコーの壁画発見(1940年(昭和15年)4人の少年が発見)』ほかにもいろいろ書いてあります。

 発見のお話はどんどん広がりをみせます。
 天文学(ビッグバン(膨張宇宙論))、冥王星(めいおうせい)のことなど。

 インスリン(血糖値を下げるホルモン)の発見(犬の動物実験で気づきがあった。1922年ころより治療に使用。大正11年)、ピル(経口避妊薬。メキシコに野生するヤマイモから始まった)。

 レントゲン(1800年代後半にX線の存在に気づきがあった。謎の光線だからX線)、キュリー夫人は白血病で亡くなった。1934年。昭和9年66歳没。
 鉱石から放射能をもつ物質を見つけた。ラジウムとポロニウム。放射線は病気の治療に使われる。

 原子爆弾のこと。人工甘味料のこと。セレンディピティ(偶然と思われるような必然の発見)の範囲はとても広い。
 飛び散らない安全ガラス、抗菌性物質(ペニシリン)。カエルの皮膚から抗菌物質が見つかります。自然界にいる生物、植物から薬剤をつくる。

 『戦争のために』という目的で技術が磨かれている分野があります。
 ナイロンは軍事用のパラシュートとして使われます。
 ポリエチレン、テフロン。

 ガソリン工業技術の紹介があります。
 薬の紹介として、アスピリン、ペニシリン、向精神薬(1950年代以降、昭和25年以降)、不整脈治療剤、インターフェロン。

 面ファスナー(植物の「ひっつきむし」がヒントになった)、

『エピローグ「おしまいに」』
 幸運を待ち受ける心:旺盛な好奇心(幸運をなんとか理解しようとする)。めんどうくさいと思わない。(注目する)。誰も考えなかったことを考える。下地となる学問を十分に勉強しておく。

 学びのある本でした。  

Posted by 熊太郎 at 06:47Comments(0)TrackBack(0)読書感想文