2022年12月07日

妖怪人間ベム 1967年 「恐怖の貨物列車」

妖怪人間ベム 1967年(昭和42年) シーズン1 エピソード1 「恐怖の貨物列車」 動画配信サービス

 こどものころに白黒テレビで見ていた動画マンガです。
 冒頭の歌を聴いて記憶がよみがえりました。
 『やみにかくれていきる おれたちゃ ようかいにんげんなのさ …… 「はやくにんげんになりたい」……』
 ベム(お父さんみたい)、ベラ(お母さんみたい)、ベロ(ふたりのこどもみたい)、そして、三人とも昆虫みたいな、両生類、爬虫類(はちゅうるい)みたな妖怪なのです。

 『早く人間になりたい』という決めゼリフを思い出します。
 自分の記憶違いかもしれませんが、なにかひとついいことをすると、体の一部が人間の体に変わるという設定があったような気がします。いやいやそれは別のアニメ『どろろ』だろうか。(調べました。やはり『どろろ』のほうでした)

 今回見て感じたことです。
 ストーリーはそれほどおもしろくありません。
 こどものころは惰性で見ていたのでしょう。(だせい:マンガだから、テレビをつけっぱなしにするような状況でながめていた)
 登場人物の絵は、外国人に見えるのですが、言葉づかいやしぐさは日本人的で古くさい。『あねごー あと5分ですぜ』。理屈っぽい。ベラが、人間になるために、自分のことは自分でやるという教育をこどものベロにします。
 ベラの言葉数が多い。(物語の進行役です)ベラは、ベロの母親のようで、そうではない。妖怪人間の仲間です。(この部分を当時や現在の時代背景にあてはめて深く考えると、少数派の標準的ではない人間を標準化させようという意図や意識が感じられます)

 水木しげる作品『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる目玉のおやじみたいな目玉がたくさん出てきました。
 ガイコツの骨でできた鉄道線路の絵がなかなかいい。骨でできている線路という発想がいい。
 ずーッと見ていると、やはり不気味で怖い(ぶきみでこわい)。幻惑の世界です。(げんわく。人心をまどわせる。混乱させる。ありもしないものをあるように表現する)。