2020年04月24日

ハリーポッターと謎のプリンス 洋画DVD

ハリーポッターと謎のプリンス 洋画DVD 2009年公開

 冒頭は、パニック映画のような映像シーンでした。

 4年ぶりの作品のためか、冒頭は、自己紹介みたいな成長したみんなの紹介です。
 ダンブルドア校長は150才ぐらいになられたそうです。

 たくさんの人が出てくるので、あらすじがすんなり頭に入ってきません。魔法の世界もよくわからないことばかりでした。

 闇の力が、魔法学校の生徒を利用しようとしている。

 空飛ぶほうきにのってのボールゲームは、新鮮味はなくなったとはいえ昔がなつかしい。

 キスでもめる。カップルの相手でひともんちゃくあるような。

 活劇シーンは少ない。
 静かに淡々と進んでいきます。
 過去にあったことを示す映像が鍵を握る。「分霊箱」というものがある。

 沼のような液体から、人間みたいなものがいっぱい出てきました。気持ち悪い。

 うーむ。よくわかりませんでした。
  

2020年04月23日

最初の晩餐 邦画DVD

最初の晩餐 邦画DVD 2019年公開

 「家族」を考える映画でした。

 お通夜のワンシーンに、回想をからませながら、最後まで引っ張ります。

 五人家族ですが、夫の連れ子がふたり(お姉ちゃんと弟)、妻の連れ子がひとり(高校生ぐらい男子)で、再婚同士です。継父、継母、血縁関係がないきょうだいの関係があります。子どもにとっては、かなりつらい。子どもはあきらめるしかない。
 有名な役者さんばかりなので、ひとりひとりが独立しているようで、見ていて、夫婦は夫婦のように見えないし、親子は親子のように見えないし、きょうだいはきょうだいのように見えなくて、そういう点で、うまくいかない家族像が上手に構成されていました。

 おそらく癌で亡くなったのが、父親役の永瀬正敏さんです。彼が残した遺言代わりのレシピをもとにして回想が進んでいきます。
 最初の晩餐が、「創作目玉焼き」でした。以降、みそ汁(赤味噌、白みそでもめるのは、体験したことがある人間にはわかりやすい)、やきいも、焼き魚の骨(骨がのどにひっかからないようにするための、おまじないがあります)、マッシュルームピザ、餃子(ぎょうざ)、大きなチャーシューが入ったラーメン、すき焼き、おはぎと続いていきます。

 登場人物たちは、九州弁でしゃべりますが、背景の風景は九州ではありません。本州のアルプスがある地方に見えます。九州地方で育ったことのある人間には違和感があります。

 暗い。無言の時間帯が、観ていて重苦しい。亡くなった永瀬正敏さんは、「すまん」を繰り返すばかりです。

 母親役斉藤由貴さんの存在感が薄いと感じていたのですが、彼女の告白によって、後半部になって、それまで隠れていた家族の秘密が表面に出てきます。
 重苦しい。セリフのひとつとして、「おれたちは、お互いに知らないことだらけだ」

 家族って何だろうという問いが繰り返されます。「家族」は、与えられるものではなく、お互いが努力しないと、「家族」は成立しない。
 どうして結婚するのか、どうして、叔父叔母がいるのかという問いもあります。ひとりだとさみしいから支え合うために配偶者を求め、子をつくり、血縁関係や姻族関係を築くということはあります。

 最後は、亡くなった父親役永瀬正敏さんの食事の趣向で楽しく終わる映画でした。
  

2020年04月22日

WOOD JOB 神去なあなあ日常 邦画DVD

WOOD JOB (ウッジョブ) 神去なあなあ日常(かむさりなあなあにちじょう) 邦画DVD 2014年公開

 大学入試に失敗した若者が、縁あって林業の研修生になってがんばるお話です。最初はだめ人間だった主人公の成長物語です。ユーモアをまじえながら、明るく楽しい映画に仕上げてあります。
 笑ったシーンとして、
①スマホが傘にたまっていた水の中に落ちた。
②まむしを手づかみで捕まえる。
③「(勧誘カタログの)写真はイメージです」(合わせて、美人の吸引力は強い)
④鼻汁をふーんと吹き飛ばした。
⑤白髪のおばあちゃんたちが、屋外でマージャン卓を囲んでいた。
⑥斜面をころげ落ちて泥だらけ
⑦お尻にひっついたヒルを、ライターの火をあててはがす。
⑧ニューヨークの女(日本人女性のヘアースタイル)
⑨おばあさんの入れ歯がはずれた。それから、いくつかのまむし酒のシーン
⑩ヤモリ
⑪「愛羅武勇」(アイラブユー)

 田舎の関係者の人が見たら(ばかにされていると)怒らないだろうかと心配になりましたが、厳しい肉体労働が林業ですということが伝わってきたので大丈夫でしょう。

 こどもたちが可愛かった。
 テレビ番組「ポツンと一軒家」みたいな風景とか、緑が濃い山の木々の姿が、すがすがしかった。
  

2020年04月21日

相棒 シーズン8 2009年10月(平成21年)DVD

相棒 シーズン8 2009年10月(平成21年)-2010年3月(平成22年) DVD

 まずは整理します。
 警察庁が、国の組織で、警視庁が、東京都の組織。
 杉下右京(水谷豊) 警視庁特命係 警部(課長補佐・係長級)
  警視総監-警視監-警視長-警視正-警視-警部-警部補-巡査部長-巡査長-巡査
 神戸尊(かんべ・たける、及川光博)警視から警部補に降格になって特命係へ配属された。
 小野田公顕・おのだこうけん(岸部一徳) 警察庁長官官房室長
 米沢守(六角精児) 警視庁鑑識課巡査部長
 大河内春樹(神保悟志) 警視庁警務部首席監察官 警視正
 内村完爾・うちむらかんじ(片桐竜次) 警視庁刑事部長 警視正
 中園照生(小野了) 警視庁刑事部参事官 警視正
 三浦信輔(大谷亮平) 警視庁捜査一課刑事 巡査部長
 伊丹憲一(川原和久) 警視庁捜査一課刑事 巡査部長
 芹沢慶二(山中崇史) 警視庁捜査一課刑事 巡査部長

 杉下右京の個性:警察上層部の命令に従わない(命令とは、警察の保身が目的)。慇懃無礼な態度(いんぎんぶれい。あまりに丁寧な態度が逆に失礼。嫌味で誠意がこもっていない)されど、天才的頭脳の持ち主であり、頭脳明晰(ずのうめいせき)な思考で、名推理に秀でている(ひいでる)。正義感が強い。紅茶とチェスを好む。
 相棒となる神戸尊(かんべ・たける):警察上層部の密命を受けて、意図的な二階級降格を受けて、杉下右京の動きをさぐって報告する。警備部出身。死体が苦手
 公安:公共の安全と秩序。テロ対策。

「第一話 カナリアの娘 2時間スペシャル」
 ロンドン帰りの杉下右京、成田空港到着からスタートです。
 最初の仕掛けは見破れました。白バイの追跡(たぶんこの部分は芝居だろう-当たりました。だいぶ相棒の脚本に慣れてきました)
 爆弾づくりを通して、親子関係、父と娘の関係を考える作品です。
 痛快な内容になることが途中で予想でき、じっさいそのとおりになりましたが、後半は、ゆるんだような。
 カナリアは、爆弾テロ組織を指します。

「第二話 さよなら、バードランド」
 バードランドは、ジャズ雑誌です。若い頃、ジャズバンドを組んでいたメンバーが3年おきに集まって一泊温泉旅行をしていますが、敵は身近なところにいました。頭がいい殺人犯行計画を杉下右京が暴いて(あばいて)いきます。
 交換殺人にみせかけた仕掛けのある犯行でした。

「第三話 ミス・グリーンの秘密」
 ガーデニングが好きな老いた女性を草笛光子さんが好演されていました。
 神戸尊刑事(かんべたける、及川光博)のセリフ「イヤです」、「あなたに新しい芽はつめません」が良かった。
 単なる推理ドラマを超えて、人間ドラマに仕上げてありました。いたずらを仕掛けられて事故死した妹の復讐をミスター・グリーン(草笛光子)さんが果たそうとします。

「第四話 錯覚の殺人」
 人の目をあざむくことが得意な知覚心理学者である大学の先生による愛憎がらみの殺人事件です。殺人実行シーンは怖い。
 スパイ役の相棒神戸尊の杉下右京評です。「着想の原点が凡人とは異なる。彼には、常人には見えないものが見えているのではないか」
 観ていて、たぶんこうだろうというトリック解読の予測が裏をかかれます。視聴者がだまされるのです。

「第五話 背信の徒花(あだばな、咲いても実を結ばない。無駄)」
 鑑識米沢さん(六角精児さん)の鉄道おたく話から始まり、駅の映像に犯罪発見のきっかけが浮かびます。
 高速道路建設に伴う官製談合から、立退料で儲けたいという話へ発展していきます。善良な市民の顔をした悪魔がいます。
 5年前の自殺に見せかけた殺人を杉下右京が明らかにしていきます。
 転落死させたトリックには気づけませんでした。

「第六話 フェンスの町で」
 フェンスの向こうは米軍基地です。15歳中学生男子が郵便局強盗をします。相棒は、普通のお話づくりはしない脚本なので、事件は終わったようで、終わりません。
 中学生に対して説教は必要です。杉下右京と神戸尊は、さらに、説得をします。「土本君が君を助けてほしいと言っています」、「友だちは君しかいないと言っています」
 離婚して、苗字が変わるこどもたちへの配慮も必要なのかと気づきました。離婚しないのが一番いいのですが。
 ラストワードとして、「許す」という言葉は、表面には出されませんでした。

「第七話 鶏と牛刀」
 鶏を殺すのに、大きな刃物を使うのはなぜかという内容の犯罪背景があります。裏に大きな組織の犯罪が隠れています。組織を守るために、雇われの人が自殺にみせかけられて殺されます。
 以前の相棒、亀山薫刑事がなつかしい。こんどの相棒、神戸尊は、杉下右京にとっては、敵のようなスパイポストです。珍しい設定です。
 消えた年金問題を巡る不祥事が素材です。あれから10年ちょっと経ちました。

「第八話 消えた乗客」
 路線バスの中の様子が変です。運転手と乗客四人が消えたというところから始まりました。車内には血痕(けっこん)が残っています。ひとりの犯人で四人の人質を束縛できるのだろうかという疑問をもちながら視聴を続けました。

「第九話 仮釈放」
 刑務所内の内部犯行を扱った作品でした。第八話も第九話も相棒らしくない脚本だったと感じました。
 角田課長の演技に味わいがありました。

「第十話 特命係西へ! 死体が握っていた数字と消えた幻の茶器の謎 2時間半スペシャル」
 歴史ものでした。千利休、織田信長、明智光秀の本能寺の変、豊臣秀吉の話などに、相棒役神戸尊の大学時代の恋話がくっついてきます。
 わたしには合わない作品内容でした。
 特命係は相変わらず組織のなかのカヤの外扱いでした。
 話があちこち飛んでわかりにくかった。

「第十一話 願い」
 静かに淡々と進んでいきます。
 まだ、「時効」があったときの物語です。16年前のおぞましい誘拐殺人事件の犯人が明らかになりますが、時効の壁で罪を問うことができません。やりきれない事件です。
 物語は、「盗聴器」から始まります。始まって30分が経過してから話が深まっていきます。たいしたものです。

「第十二話 SPY」
 スパイの話です。相棒神戸尊に電話をかけてきた銀座のホステスが殺されます。
 おもしろい部分も多々ありました。神戸尊「取り調べられてきます」
 警察内部の不祥事で、見ていてあまり感じのいい内容ではありませんでした。
 「エス」がスパイです。警察組織内部でスパイ行為があります。犯人役の方は、ハスキーボイスが魅力的でした。
 見ていて、そこまでして、仕事をしなければならないのかと胸が詰まる思いでした。
 すごいなあ。

「第十三話 マジック」
 手品師(マジシャン)による殺人計画と実行です。
 このシリーズの手段のひとつとして、杉下右京の面前で殺人事件が起こるパターンです。特命係のふたりには上層部からの捜査はずしの意図があるので、そうして、事件との関わりをもたせるのです。
 「別れさせ屋」というのが登場します。離婚請負人です。配偶者に非をつくって、慰謝料逃れを画策する。
 ちょっと異常な世界でした。いつでも自分が一番でないとがまんできない。自分を追い抜く者は、弟子でも息子でも許さない。病院に行ったほうがいい。

「第十四話 堕ちた偶像」
 国会議員による殺人事件です。当人は、自分のためなら正義を貫くが、政策実施のためなら踏み外すこともありと判断してしまいます。目標を達成できるならば、悪もまた正義なり。
 天才杉下右京の暗号メモの解読がすばらしい。

「第十五話 狙われた刑事」
 伊丹刑事が命を狙われます。10年前、同刑事が違法すれすれの取り調べをして、その後の経過において、同刑事に怨みをもつ犯人が復讐のために同刑事の殺害に関与します。
 神戸尊の言葉、「(杉下右京のこととして)天才には、凡人には見えないものが見えて必ず結果を出す」が良かった。
 みんな、刑事らしくなかった。(俳優らしかった)
 相棒らしく、簡単には決着をつけませんでしたが、暗い雰囲気がありました。

「第十六話 隠されていた顔」
 観終わって爽快な気分が残りました。サブリミナル効果→マインドコントロール→確認行為の経過で真犯人を突きとめました。
 タバコに支配された人間の悲しみがありました。タバコの奴隷から解放されましょう。
 タバコへの点火でガス爆発死します。被害者は恐喝の加害者でもありました。
 杉下右京が容疑者をときおり強く𠮟りつけるのですが、立場の弱いものを守る趣旨の言葉が、いつも正論で気持ちがいい。

「第十七話」
 コメディタッチでおもしろかった。三人組の男性が民家へ空き巣に入るのですが、住人のほうが上手の強盗犯罪者だったのです。そこへ、杉下右京が、がちあいます。杉下右京のいるところで犯罪が起こるパターンです。
 杉下右京は天才です。安心して見ていられます。
 もう10年前の作品ですので、世の中の状況は変化しました。三億円強盗事件なのですが、いまや電子マネーの時代になりました。現金を大量に搬送することは減ったことでしょう。

「第十八話 右京、風邪をひく」
 最初に時系列を崩した内容で放映して、いったん終了後、時系列で放映するという手法でした。
 「気持ちを伝える」小さな女の子から身寄りのない66歳のひとり暮らし男性に気持ちが伝わりますが、男性は殺されてしまいます。
 殺人の動機があとあとまでわかりませんでした。偶発的なきっかけでした。そういうことかと納得しました。
 運とか縁の話もありました。

「最終話 神の憂鬱」
 タイトルは、FRSフェイシャル・レコーディング・システム防犯カメラの顔認証システムで、機械を操作する人間が神になったかのような気分になることを表しています。
 みなさん芸達者の役さんばかりで楽しめました。良かった。いい作品でした。

 ふたつのスパイを重ねてあります。杉下右京の身辺調査をする相棒の神戸尊と産業スパイです。

 商社ビルの8階からの転落死から別の殺人事件まで続きます。事件内容には警察活動がからんでいます。警察は、自らの組織を守るために権限を行使して組織防衛を図ります。そこへ、正義感の固まりの天才杉下右京が乗り込みます。天才職員たちのぶつかりあいがおもしろい。

 10年前のシステム開発の話です。10年後の今は実用化されていると思います。そういったことも考えながら映像を観ています。歴史の流れを感じることができます。

 組織人として生きるということは、「黒」を「白」にみせかけるために、限りなく「灰色」にもっていくということがわかります。それぞれの立場に、苦しい葛藤があります。されど、杉下右京には、「黒は黒」しかありません。そこが、このドラマの魅力です。

 このシリーズを最初から見始めて、ようやく10年前にたどり着きました。楽しみを早く消化してしまわないよう、これからもゆっくり観続けていきます。
  

2020年04月20日

NARUTO ナルト 岸本斉史

NARUTO ナルト 岸本斉史(きしもと・まさし) 集英社

 現代歌舞伎の原作になっていることは今回読むときに初めて知りました。また、内容が忍者ものということも初めて知りました。

巻ノ一 2000年第一刷
登場人物として、
うずまきナルト:九尾狐(きゅうびぎつね)という魔物のバケ狐が、彼の体の中に封印されている。家に帰ってもだれもいない。ずっこけたところがある少年で、忍者学校で忍術を習っている。
火影:ほかげ。忍者の里のトップとなる忍者。現在は三代目
木の葉丸:三代目火影(ほかげ)の孫
エビス:木の葉丸の家庭教師
イルカ先生
春野さくら:可愛い女の子ですが、言動は男みたい
うちはサスケ:かっこいい男子

 女体が出てきました。エッチ路線のマンガかも。ドラゴンボールの雰囲気に似ています。うっふーんのお色気の術です。影分身の術とお色気の術を合わせて、ハーレムの術とする。
 封印の書:初代火影(ほかげ)が封印した危険な書物(忍術のやり方が書いてあるようです)

 うずまきナルト、春野さくら、うちはサスケの3人がグループとなります。グループの指導者が、はたけ・カカシという忍者です。サバイバル演習で学びます。
 忍者学校は、大学のひな壇教室風です。

 狐の話はどうなったのだろうか。

 アクションマンガのようすが出てきました。
 はたけ・カカシさんは強い。

巻ノ二 
 サバイバル演習試験合格への秘訣は、三人のチームワークという宣言があります。
 格付けとして、火影(ほかげ)>はたけ・カカシ(上忍。じょうにん)>イルカ(中忍)>ナルト・サクラ・サスケ(下忍)>候補生

 対決の繰り返しがあります。「殺す」という文字が多い。合わせて、「死ぬ」も多い。こどもさんが読むのに、それはどうかと思います。
 忍術を使う時のようすは、ハリーポッターが杖を出して呪文を唱える魔法に似ている。
 
 タズナ:海運会社の大富豪ガトーに命を狙われているおじいさんのこと

 裏の裏をかくパターンが繰り返されます。

 「チャクラ」は、スターウォーズの「フォース」の力を思い出します。
 物語のつくり方として、「念力」の使用は不可欠なのでしょう。

巻の三
 ギャング組織ガトー専属で、ボディガード役を果たす忍者として、ワラジとゾウリが登場しました。
 
 ナルトは、一瞬にして、超人と化すときがある。アクションは、スピード感にあふれる。そういうところがこのマンガの魅力なのでしょう。巻の一でみられたエッチ路線は消えました。
 ちょっと、理屈が多いかな。
  

Posted by 熊太郎 at 07:21Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2020年04月19日

ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅 富岡製糸場→松本城

ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅 群馬県富岡製糸場→長野県松本城 テレビ番組

(路線バス) 太川陽介チーム:中川翔子 村上健志(むらかみ・けんじ フルーツポンチ)
(鉄道) 村井美樹チーム:ゆきぽよ(ギャルモデル) あらぽん(ANZEN漫才)

 名作です。
 鉄道チームの村井美樹さんは、前回の日光東照宮行きで、群馬県と栃木県の県境を走るわたらせ渓谷鉄道をあと戻りしたときに、たいした人だと感銘しました。判断力、決断力、実行力に秀でています。そういう厳しいところは好きです。今回は負けてしまいましたが、基本的に「歩く時間」をできるだけ少なくして、遠回りでもいいから「鉄道を利用する」ことが勝利につながることが見えてきました。

 全体を見渡して、中川翔子さん以外のメンバーは、ハンディとなる顔ぶれですが、みなさん文句を言いながらもたいへんな忍耐と努力をされました。最後半部は、「ゆきぽよ→ぼろぽよ」と「あらぽん→ぼろぽん」という身なりで、ふらふらのぼろぼろでしたが、ふたりとも立派でした。路線バスチームの村上健志さんは、ホテルの鍵を持って出てしまうというチョンボがありました。アメトークでは、運動神経が悪い芸人ということで、ひざしん(ひざが曲がらない)と呼ばれていますが、抜けていても、番組的には、おもしろおかしい必要な個性です。

 群馬県安中市の「めがね橋(碓氷第三橋梁 うすいだいさんきょうりょう)」というのは、かなりでかいということがわかりました。
 
 接戦で、スリルと笑いありの楽しい2時間半でした。実際には、一泊二日、徒歩長時間のロケなので、編集が大変だったことでしょう。

 「峠の釜めし」がおいしそうでした。

 両チームのすれ違いシーンで、電車の車窓にあらぽんさんの姿が見えたシーンが良かった。

 太川さんも蛭子さん同様に歳をとられました。今まででは考えられないようなミスがいくつか見られました。①神社の名称を間違えて、違う神社へ行こうとする②荷物を置き忘れそうになる。

 ゆきぽよさんが、公衆電話を生まれてはじめて使うとか、電話機に100円玉を入れておつりが出ないことにショックを受けているとか、いまどきの若い人は急速な社会変化を体験した経験がないので大変です。

 太ったあらぽんさんは、タクシーのシートベルトをするのに5分もかかってしまい、その間の待機時間のタクシー料金が1000円いってしまい、映像を見ていてびっくりしました。やせましょう。

 都市部や観光地の宿泊施設は年中無休ですが、お客さんの数に波がある山奥での宿泊所は休館日があることに、いまさらながら気づきました。