2019年10月25日

M-1グランプリ2001 DVD

M-1グランプリ2001 DVD

 20年間ぐらい、あまりテレビを見ない生活を送ってきました。
 今はリタイヤして、知らずに過ぎた20年間を掘り起こす作業をしています。
 漫才の一番を決める番組だときいたことはありますが見たことはありません。タレントさんの名前もあまり知りません。

 全体を見て、優勝は、「中川家」でしたが、自分の好みでは、「中川家」と「麒麟」でした。麒麟は出来が良かったのに残念でした。ホームレス中学生の本が売れる前のことでしょう。

① 中川家 中川剛31歳、中川礼二29歳
 電車ネタがおもしろい。リズミカル。あざやか。台風の時に川でこどもが溺れているのを助ける話ぐらいから入りました。
 決勝は、生きていると腹が立つことがあるという導入で、釣銭の渡し方をはじめ、日常生活にあることをネタとして広げていく手法でした。こちらも新幹線の発車時刻に間に合うようにタクシーに乗るという電車ネタがありました。「鉄道」の話は、鉄板なのでしょう。(やればうける。間違いない。本命)

② フットボールアワー 岩尾望26歳、後藤輝基27歳
早口言葉から入ります。こどものころ、おとなっぽかった。女の子のタイプ。エレベーターガールの話は古くないか。2001年当時百貨店にエレベーターガールがいただろうか。

③ チュートリアル 徳井義実26歳、福田充徳26歳
こどもの絵本や童話の本読みの話で、あまり笑えませんでした。

④ アメリカザリガニ 柳原哲也29歳、平井善之27歳
3オクターブの声が出ることが特徴らしいのですが、柳原さんの甲高い声が逆に耳障りでした。ドライブスルーで、歌いながら注文をするネタでした。あまり笑えませんでした。

⑤ おぎやはぎ 小木博明30歳、矢作兼31歳
音楽ライブとかボーリングの話。あまり笑えませんでした。

⑥ キングコング 西野亮廣21歳、梶原雄太21歳
若くて元気はつらつです。激しいぶつかり合いです。謝り方の話でした。若い人向けです。

⑦ 麒麟 田村裕22歳、川島明21歳
川島さんの低音の声がいい。「間」があっていい。小説を漫才に取り入れる。最初に戻るという展開がいい。聞いていて心地よい。一番良かったのに採点方法にうまくいかないところがあったのでしょう。

⑧ ますだおかだ 岡田圭右33歳、増田英彦31歳
 青少年犯罪から岡田さんの葬儀まで。「おかだをどかしとけや」がおもしろかった(ギャグが寒いからいらないという意味)

⑨ DonDocoDon 山口智充32歳、平畠啓史33歳
 平畠さんの髭が砂鉄という話から入りました。迷子案内の放送。下ネタ。携帯電話の取り方。徹子の部屋。ふつーな感じの漫才でした。

⑩ ハリガネロック ユウキロック29歳、大上邦博28歳
 美空ひばり、音楽、映画、うんこ座り、結婚、年上女房。あんまり笑えませんでしたが、決勝進出者でした。  

2019年10月24日

ファーストマン 洋画DVD

ファーストマン 洋画DVD 2019年公開

 月に人類で初めて一歩を記したニール・アームストロング船長を「ファーストマン」とする映画です。
 こどもの頃に白黒テレビで早朝に生映像を見た記憶があります。
 今、なぜ、この映画なのかと(これまでにすでに出ていてもいい)思いましたが、あれから50年ぐらいがたったから記念なのかなと勝手に理由を考えました。映画の雰囲気は後半になるまで暗い感じが続きます。ちょっと重苦しい。1969年7月20日が月面着陸日。
 主人公が、月面で、亡くなった娘さんのミサンガを手放したときに胸にぐっとくるものがありました。途中、机の引き出しにミサンガ(プロミスリング。祈願)をしまうシーンが少しだけ出るのですが、きっと、それが、後半に出てくる伏線であろうことは予測できました。
 いろいろうまくいかないことがいっぱいあって、それらをくぐりぬけてきて、目標を達成できた時の喜びが表現されています。
 映画館で観た方がいい。煙の中から浮上した白いロケットがきれいでした。映画館なら、観客も宇宙旅行をしている気分になれる大画面、音響だったことでしょう。宇宙から見る地球は美しい。ブルーの海と空、そして、白い雲の固まりです。そして、丸い。
 最初のうちは、アメリカ合衆国の自慢話かという気持ちで映像をながめていました。宇宙飛行士にとっては、危険は承知のうえの自らが選択した「仕事」ですから、文句を言える立場にはありません。
 宇宙開発は、「戦争目的」でもあります。ソ連との冷戦についても表現があります。あとは、妻子のほうが仕事よりも大事だろうという主張があります。(事故で死んではいけない)。病死した娘さんのこともからめて、「命」を考える映画でもありました。
 月は遠い。観ている途中、長いなあと感じました。白人、人種差別、多岐に渡る世情(宇宙開発に費やすお金がもったいない)、いろいろありすぎて、見ていて疲れました。
 良かったセリフなどとして、「(月面着陸が成功したと仮定して)妻にも自慢する権利がある。(ノーベル賞受賞の夫婦そろっての記者会見を思い出しました)
 主人公は、うそをつけない人でした。だから、生きることに苦しさを伴った。  

2019年10月23日

太川&蛭子の路線バス乗り継ぎの旅 新潟県上越市~福井県東尋坊

太川陽介&蛭子能収のローカル路線バス乗り継ぎの旅 新潟県上越市~福井県東尋坊 テレビ番組

 ゴールである東尋坊の手前20kmぐらいで先へ行けなくなって失敗に終わりましたが、けっこう楽しめました。
 ゲストは、元宝塚の遼河はるひ(りょうが・はるひさん。しくじり先生で生徒の席に座っていました)さんで、蛭子能収さんと個性が似ていて笑えました。
 いくつかの笑いを振り返ります。
 蛭子さんがトイレのあと、濡れた手をズボンのお尻の部分でふくので、ズボンが濡れていた。
 ふたりが「バス旅ゴールをめざすぞ!の目標達成の意欲」がない。(まあ、ゴールできなくても番組が成立すればいいという考え方はあります。番組は、ひたすら、太川陽介さんの責任感と前進する意欲にかかっています)
 蛭子さんが、出会ったおじいさんと、「ふたりともおなじミサンガ(腕輪)をしている」と盛り上がる。
 蛭子さんが、ボタンを押して入る方式のトイレにボタンを押して入ったあと、トイレから出られなくなる。内側にあるボタンを押さずに、太川陽介さんが、無理やり手でドアを開ける。蛭子さんは、ドアが重いと嘆く。
 蛭子さんも遼河さんも、刺身は食べない。パンとやきそばが好き。
 蛭子さんが、バス停の名称「木下新」を人の名前だと言う。
 蛭子さんの描いた遼河はるひさんの似顔絵において、えくぼが、ほうれい線に見える。
 そのほか、以前鉄道の旅で出会ったヒスイのおじさんと再会する。(縁がある人とは何度でも出会います)
 よく歩きました。日本中の各地に足跡を残すおふたりです。
 遼河はるひさんが、バスの中で、宝塚が好きな女子高生にした話が良かった。「人生のすべてで使う根性をそこで(宝塚で)使い切った」  

Posted by 熊太郎 at 06:33Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年10月22日

出川哲朗の充電バイク 富山県長坂の棚田

出川哲朗の充電バイク 富山県長坂の棚田~岐阜県五箇山・白川郷 テレビ番組 関東地区6月放送分


 120kmの行程です。おもちゃのような電気充電バイクで、よく長距離を移動できるものだと感心して、驚きます。
 ゲストは、スピードワゴンの井戸田潤さんです。番組内の紹介では、ピンクのハーレーダビッドソンが自慢のバイク野郎らしい。
 ギャグの「ハンバーグ」は、番組中の焼き肉屋で、松坂牛のハンバーグを食べて披露がありました。
 富山湾は寒ブリの時期でした。あちこち、飛び込みのロケですが、どこでも大歓迎です。出川さんに会いたいとずっと言っていた少年との出会いがあります。少年の「かっこいい」という言葉にたいして、「そんなわけないだろ」と出川さんが返します。芸能人というのは、庶民に夢を与える職業だと実感が湧きます。笑いでみんなをハッピーな気分にする。
 ちっちゃな子どもが、「やばいよ、やばいよ」を連発して可愛い。
 国宝瑞龍寺の住職のお話が良かった。「恩人がいたから感謝できる」
 お寺の入口で、孫連れで出会ったおばあちゃんが可愛かった。
 人がいっぱい。交流風景に心がなごみます。
 旅館の人たちもおしゃれで楽しかった。
 次回はベッキーがゲストで、チューリップとか岐阜をめぐるようです。

(次の回)
 見ることができなかったので省略します。

(後日 追記)
 後半部分は、まだ、放送されていませんでした。番組を見ることができたので感想を追加します。ちなみに、関東地区の放送は2019年6月8日だったという表示が出ました。

 砺波(となみ)のチューリップ公園です。途中で出会った女性がゲストのベッキーさんに、「まっすぐなあなたが好き」と言葉があり、涙が出そうになりました。
 すごい量のチューリップが咲いています。きれいです。お金も手間もかかっています。雪の壁を模した「花の大谷(おおたに)」です。

 立山連峰が雪をかぶってきれいな風景です。

 瑞泉寺の井波彫刻も風情がありました。
 おそばやさんで、お店の小さな女の子が、おいしいものとして、「そばケーキ、そばプリン」をすすめてくれたのがかわいらしかった。

 電動バイクで通過途中の風景がきれいです。
 わらぶき屋根の家は、こどもの頃に住んでいた大きな農家を思い出します。やはりわらぶき屋根でした。若い頃に五箇山集落に行ったこともありますが、囲炉裏端(いろりばた)で歴史的なお話を聞いた光景しか記憶が残っていません。
 番組はあいにくタイムアップで目標地の白川郷まで到着できませんでしたが、またいつかチャレンジするそうです。楽しみにしています。  

2019年10月21日

図解でわかる14歳からの天皇と皇室入門

図解でわかる14歳からの天皇と皇室入門 太田出版

 最初のきっかけは、斉藤洋作白狐魔記(しらこまき。白いキツネが人間に化けて歴史上の有名人に会う)をおもしろく読んだことでした。日本史に興味が湧きました。

 天皇の系図というのは、西暦400年ぐらいから始まったと勘違いしていたことに、この入門本を読んで気づきました。紀元前660年神武天皇から始まっています。
 2019年の今年、中華人民共和国は建国して、まだわずか70年です。大韓民国と北朝鮮が71年、アメリカ合衆国が243年です。日本は、2679年です。驚きました。世界一です。すごい。
 読んでいて目からうろこが落ちる気持ちになりました。まだまだ、知らないことがたくさんあります。
 昔、博物館の学芸員さんが余興で、天皇の名前を暗記しているので全部言いますと言ってじっさいにそらんじたのを見たことがあります。今現在だと126代目の令和天皇です。そんな話を知り合いにしたら、昔の人たちは、ある程度は、暗唱できる人が多いそうです。80代以上の人たちです。教育をうけたのでしょう。
 
 一般人とは扱いが異なります。
 戸籍はなく、かわりに別のものに記録される。皇籍というものです。
 一般人は憲法に基づいて、婚姻は両性の合意でできるのですが、皇室の方々には、それはあてはまらないと説明文があります。初耳です。皇室の方々は、国民ではないのだろうかと変な疑問が湧きました。議論の余地があるのでしょう。皇室典範に基づき皇室会議での了承で、結婚・離婚を決めるそうです。

 なかなか一度読んだだけでは理解できそうにありません。繰り返し読む本になりそうです。

 読んでいると、人間というのは、常時、争いの絶えない生き物だと思います。

 皇室典範は法規(法律のひとつ)で、皇室には、職業選択の自由、居住の自由がない。

 今年読んで良かった本です。  

Posted by 熊太郎 at 06:49Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年10月20日

北の国から2002 遺言 前編・後編 DVD

北の国から2002 遺言 前編・後編 DVD

 21年間かけてつくられたドラマの最終話です。もう20年ぐらい前のテレビ放映ですが、観るのは初めてです。
 家族をつくって維持していくということはたいへんなことで、たいへんではあるけれど、楽しいことなんだというメッセージがあるドラマでした。
 終盤付近で、いつも富良野駅で旅立つ人を見送っていた黒板螢が、3歳7か月の息子を抱いて、電車に乗って見送られていきました。螢はいつも見送って、電車を追いかける立場でした。螢が駅で見送られるシーンを初めて観ました。
 タイトルは、「遺言」です。出演されたみなさんが遺したかったのが、このドラマ作品だったのだと思いました。
 
 孫をめぐってのありがちなおじいさんと娘の対立に笑いました。
 
 おかしかった部分として、
「(結婚式の入場を表して)新郎妊婦の入場です」
すみえさんの婚約相手、柳葉敏郎さんがおもしろかった。暗いドラマのなかにあって、明るい人がいるとほっとします。エコ話が続きますが、そこから20年ぐらいがたっています。今はどうなのだろう。完ぺきに実現はなされていない気がします。「クソ発電」
 結から純へのプロポーズの言葉として、「純ちゃん、(わたしと結婚する)覚悟はある? わたしをお嫁さんにしてくれる気はある? そういう気持ちで付き合ってくれてる?」

 これまでに出演された方たちの今の状態の顔見世のような雰囲気です。同窓会です。

 高村結(ゆい)を演じる内田有紀さんの個性設定が意外でした。ボーイッシュで、気が強い、打たれ強い、あまりしゃべらない。人妻役ですが、だんなは、女をつくって家を出ています。

 「手紙」が人と人とをつなぐ手段となっているドラマです。現代は、テレビ電話もあり、時代がすっかり変わりました。

 黒板五郎の健康診断の様子は、あまりにも素人の扱いで、ちょっと引きます。おおげさです。

 北海道の自然風景がきれいです。とくに樹木の色と光線の動きがいい。黄色いミニヒマワリ満開風景も美しい。冬の猛烈な寒波風景は、寒そう。

 若い男子のだらしなさが目立ちました。携帯中毒の竹下景子さんの息子大介くん、純もそれなりにだめなやつです。トドの息子(結衣の戸籍上の旦那のこと)。映像を見ていて、どうやったらこういう人間が育つのだろうかと情けなくなります。
 純は、「少しは戦え」と言われて、改心します。「こそこそしているのはもうイヤなんだよ。めんどうなことから逃げて、ずーっと生きてきた。そういうやり方が、もうイヤなんだ」

 なんでこんな天候が悪い日に漁に出たのか。ときおり、無理やりなお話づくりがドラマ内に入れてあります。
 トドの親父さん(高村五平・唐十郎さん)の静から動への変貌ぶりがすさまじく、同じ人間の個性とは思えませんでした。

 まあ、ぼろぼろの人間模様です。そこが、このドラマの魅力です。劇中に登場人物が発言していますが、「結婚しないのに子どもをつくったり、職もないのに結婚しようとしたり」ぼろぼろの妹と兄です。

 これでひととおり観終えました。また、観ることがあるかもしれません。