2019年10月21日

図解でわかる14歳からの天皇と皇室入門

図解でわかる14歳からの天皇と皇室入門 太田出版

 最初のきっかけは、斉藤洋作白狐魔記(しらこまき。白いキツネが人間に化けて歴史上の有名人に会う)をおもしろく読んだことでした。日本史に興味が湧きました。

 天皇の系図というのは、西暦400年ぐらいから始まったと勘違いしていたことに、この入門本を読んで気づきました。紀元前660年神武天皇から始まっています。
 2019年の今年、中華人民共和国は建国して、まだわずか70年です。大韓民国と北朝鮮が71年、アメリカ合衆国が243年です。日本は、2679年です。驚きました。世界一です。すごい。
 読んでいて目からうろこが落ちる気持ちになりました。まだまだ、知らないことがたくさんあります。
 昔、博物館の学芸員さんが余興で、天皇の名前を暗記しているので全部言いますと言ってじっさいにそらんじたのを見たことがあります。今現在だと126代目の令和天皇です。そんな話を知り合いにしたら、昔の人たちは、ある程度は、暗唱できる人が多いそうです。80代以上の人たちです。教育をうけたのでしょう。
 
 一般人とは扱いが異なります。
 戸籍はなく、かわりに別のものに記録される。皇籍というものです。
 一般人は憲法に基づいて、婚姻は両性の合意でできるのですが、皇室の方々には、それはあてはまらないと説明文があります。初耳です。皇室の方々は、国民ではないのだろうかと変な疑問が湧きました。議論の余地があるのでしょう。皇室典範に基づき皇室会議での了承で、結婚・離婚を決めるそうです。

 なかなか一度読んだだけでは理解できそうにありません。繰り返し読む本になりそうです。

 読んでいると、人間というのは、常時、争いの絶えない生き物だと思います。

 皇室典範は法規(法律のひとつ)で、皇室には、職業選択の自由、居住の自由がない。

 今年読んで良かった本です。

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