2019年10月08日

北の国から‘95秘密 DVD

北の国から‘95秘密 DVD

 田中邦衛さんがメインのシーンは減って、宮沢りえさんありきの脚本立てて、りえさんと純(吉岡秀隆さん)がメインで進行していき、螢(中島朋子さん)の不倫話が添えられます。
 のどかな北海道の田舎風景からスタートします。青空良し、雨も良し、夕映え良しの1994年秋です。黒板五郎(田中邦衛さん)がひとり暮らしで住む家は石造りの家です。純は、富良野で市役所のごみ収集業務に従事しています。
 心に響いたセリフです。
 『山辺山麓デパート』最初に出て、伏線として続いて、最後に決めゼリフが出ました。「山辺山麓デパートでCDデッキの掘り出し物が見つかりました」見事でした。
 黒板五郎役田中邦衛さんの言葉として、「8時間は短い」、「(蛍が)なにをしようとオレは(蛍の)味方だ」、「幸せが何より。そのことが一番」、「螢、いつでも富良野に帰って来るんだぞ」、「人間は長くやっていると石けんで落ちない汚れがどうしたってついてくる。おとうさんは、汚れだらけだ。(シュウを許さない純に対して)落ちない汚れはどうしたらいいんだ」
 黒板蛍役中島朋子さんの言葉として、「ごめんなさい(蛍はいつもごめんなさいを言うのが口癖になっています)」、「疲れちゃった」、「ひどいね私」、「父さんお願い。私を見捨てないでください」
 純とれいちゃんは、最後にフランス映画「シェルブールの雨傘」のようになるのかと思ったら、アメリカ映画の「卒業」のほうへと流れていきました。
 シュウの言葉として、「炭鉱が閉山になって、中学を卒業して東京へ行って、給料が安くて、電気店の店先にあったCDデッキがほしくて…」炭鉱暮らしを知る人も減ってきました。いまは、安いCDデッキが出回るような時代になりました。
 れいちゃんは変わってしまった。正吉君は立派な青年になりました。大竹しのぶさんの演技は鬼気迫るものがあります。すごい女優さんです。
 タイトルにある「秘密」とは、女性の前歴であり、男と女のあれこれをさします。母親のいしだあゆみさん、母親の妹の竹下景子さんが不倫をしていました。まさか、それで苦労した螢ちゃんが不倫をするとは信じられない思いです。父親の黒板五郎(田中邦衛さん)の気持ちがわかります。
 純は嘘つきですが、父親の五郎さんは正直者です。純はこどもころからほんとうにだめな男です。
 中島朋子さんの螢ちゃんは、ドラマを離れて、本当にこの世に存在するような感覚があります。