2019年10月24日

ファーストマン 洋画DVD

ファーストマン 洋画DVD 2019年公開

 月に人類で初めて一歩を記したニール・アームストロング船長を「ファーストマン」とする映画です。
 こどもの頃に白黒テレビで早朝に生映像を見た記憶があります。
 今、なぜ、この映画なのかと(これまでにすでに出ていてもいい)思いましたが、あれから50年ぐらいがたったから記念なのかなと勝手に理由を考えました。映画の雰囲気は後半になるまで暗い感じが続きます。ちょっと重苦しい。1969年7月20日が月面着陸日。
 主人公が、月面で、亡くなった娘さんのミサンガを手放したときに胸にぐっとくるものがありました。途中、机の引き出しにミサンガ(プロミスリング。祈願)をしまうシーンが少しだけ出るのですが、きっと、それが、後半に出てくる伏線であろうことは予測できました。
 いろいろうまくいかないことがいっぱいあって、それらをくぐりぬけてきて、目標を達成できた時の喜びが表現されています。
 映画館で観た方がいい。煙の中から浮上した白いロケットがきれいでした。映画館なら、観客も宇宙旅行をしている気分になれる大画面、音響だったことでしょう。宇宙から見る地球は美しい。ブルーの海と空、そして、白い雲の固まりです。そして、丸い。
 最初のうちは、アメリカ合衆国の自慢話かという気持ちで映像をながめていました。宇宙飛行士にとっては、危険は承知のうえの自らが選択した「仕事」ですから、文句を言える立場にはありません。
 宇宙開発は、「戦争目的」でもあります。ソ連との冷戦についても表現があります。あとは、妻子のほうが仕事よりも大事だろうという主張があります。(事故で死んではいけない)。病死した娘さんのこともからめて、「命」を考える映画でもありました。
 月は遠い。観ている途中、長いなあと感じました。白人、人種差別、多岐に渡る世情(宇宙開発に費やすお金がもったいない)、いろいろありすぎて、見ていて疲れました。
 良かったセリフなどとして、「(月面着陸が成功したと仮定して)妻にも自慢する権利がある。(ノーベル賞受賞の夫婦そろっての記者会見を思い出しました)
 主人公は、うそをつけない人でした。だから、生きることに苦しさを伴った。

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