2019年05月25日

ふらいぱんじいさん 神沢利子

ふらいぱんじいさん 神沢利子(かんざわ・としこ)作 堀内誠一絵 あかね書房

 おもしろい! 愛情あふれる作品です。今年読んで良かった1冊になりました。
 ぜんぶひらがなでかかれたこどもさんむけのほんです。
 元気をなくしたふらいぱんのおじいさん、ふらいぱんじいさんが、ごきぶりにはげまされるという発想に笑いました。
 じいさんは旅に出ます。
 ジャングル。豹(ひょう)夫婦とのやりとりが愉快です。
 漫才の台本を読んでいるようです。
 ふらいぱんの取っ手は、ふらいぱんじいさんの「足」です。足が草にからまって動けなくなります。
 ダチョウもおもしろい。
 ダチョウの卵を焼きたいふらいぱんじいさんですが、ダチョウはオスです。でも、卵を産んでくれと迫るふらいぱんじいさんです。
 らくだのこどもに話しかけるふらいぱんじいさんはまるで生きているかのようです。
 海でさかなたちにおたまじゃくしと呼ばれるふらいぱんじいさんです。とびうおといっしょに海面をジャンプ! 楽しい。
 嵐の海で、鳥さんと出会うふらいぱんじいさんです。
 いるかや、かもめ、たこさんも出てきました。
 砂浜に打ち上げられたふらいぱんじいさんは、思い出にひたります。心優しいじいさんです。
 
 作者の方の「わたしとふらいぱんは仲良しです」というあとがきが気に入りました。  

Posted by 熊太郎 at 06:33Comments(0)TrackBack(0)読書感想文