2019年06月30日

東野・岡村の旅猿 三重・伊勢志摩満喫の旅DVD

東野・岡村の旅猿 三重・伊勢志摩満喫の旅DVD 2018年(平成30年)4月

 シーズン13となり、テーマを「仲良くする」にすると、ふたりが言います。仲間内での衝突が多い旅猿です。
 観終わってみると、いい旅でした。ゲストはベッキーさんです。最初から最後までベッキーさんが、マニュアル車のレンタカーを運転されたのでびっくりです。岡村さんはオートマ限定、東野さんはもう何十年もマニュアル車を運転していない。ベッキーさんは、マニュアル車しか運転できないというのであれば、しかたがありません。
 ベッキーさんがゲストだと、華やかです。男っぽい。強くなられたようです。失敗した人を徹底的に叩き潰そうとする日本になってしまっています。再起を否定しない日本であってほしい。
 東野さんと岡村さんとの浮気話とか異性交渉話がおもしろい。ふたりして、下半身を押さえながら、タマタマばれなかっただけと言葉があります。笑いました。
 今回の旅の費用は、わけあって、東野さんのおごりという設定です。たくさん稼いでいらっしゃるはずなのに、映像を観るとせこい東野さんです。番組のためにそうしているとも思えませんでした。
 ベッキーさんの仕事の範囲は広い。ハンガリー、イタリア、パリ、名古屋ときて、今日は、伊勢志摩だそうです。
 猿田彦神社が、芸能・芸術の神さまとは知りませんでした。吉本興業の芸人さんが良く来る。森三中の人が結婚式を挙げたと紹介がありました。
 観光地鳥羽のにぎわいが楽しい。映像を観ていて、「富士見台展望台」には、はるか昔に当時まだ小学生だった子どもとのぼったことを思い出しました。風が強かった。イルカ島のイルカタッチもしました。なつかしい。映像にあるイルカたちがかわいい。
 梅沢富美男さんとか、上戸彩さんとかへ贈り物を送るにあたってのいろいろ話がよかった。芸能界の裏話です。最近お昼にNHK番組で、東野さんたちが出ている理由がわかりました。まんぷく農家メシ。
 ドライブ中の鳥羽湾沿い、海沿いの道から見える海の風景がきれいです。
 ウォーターボール(海の上を動く大きなボールの中に人が入る)にベッキーさんと岡村さんが入っているときの東野さんのコメントがおもしろかった。
 みなさんが宿泊されたホテルのお風呂に大理石でできた黒いクジラがあり、かなり遠い昔の記憶ですが、そのお風呂に入ったことがあるような気がします。お風呂のどこかにそのクジラの重さが書いてあり、かなり重たい数値だったので記憶に残っています。(ホームページを見たら原石が10トンで、完成形が4トンとありました)
 三人は、朝早くからの一泊二日旅で大変です。翌朝は、地中海村というところで朝食で、映像の中では三人とも、スペイン風の風景に感激されていました。
 伊勢神宮内宮の五十鈴川の映像では、旅猿の過去の映像、インドガンジス河の光景を思い出しました。境内は杉木立が立派です。お参りをしたあとの三人の表情がきりっとしていました。まじめになった三人で、それまでは、おとこ二人のぐちや番組製作スタッフへの文句が多かったのですが、急にかしこまった雰囲気になってへんな感じがしました。
 ディスカバージャパン、日本再発見です。伊勢神宮には、日本の原風景があります。  

2019年06月29日

からすのパンやさん かこさとし

からすのパンやさん かこさとし 偕成社

 からすはよくもわるくも、みじかな鳥さんです。
 ゴミ収集の日には、近くの電信柱の上で、カアカアとなきながら、なにやら、仲間に合図を送っています。
 「いずみがもりは、からすのまちでした」から始まる物語です。見開き15シーンぐらいです。
 からす夫婦のこどもたちが四羽で、各自の色が白(オモチ)、黄色(レモン)、赤(リンゴ)、茶色(チョコ)というのが、最初の衝撃です。からすなのに、黒くない。理由は書いてありません。
 からす夫婦は共働きの自営業者でパン屋を営んでいます。自分たちで焼いたパンを販売しています。忙しい。忙しいけれど、子だくさんなので、夫婦仲はいいはず。たぶん。
 こどもたちを食べさせるために稼がなければなりません。なんだか、人間の夫婦と親子に見えてきました。愛情のためにはまず収入が必要です。
 でも、夫婦は貧乏なのです。子育てに力を入れたから、お客さんを待たせたり、お店がちらかったままで、お客さんが離れていきます。これはいかん。
 四人の子どもからすが、パン販売の宣伝活動を行って、お客さんが戻ってきました。
 パンの絵がすごい。
 きれいです。
 カラスの数がすごい。パンの数もすごい。物量が半端ありません。パンの種類がものすごい。テレビパンは、ブラウン管式家具調テレビです。(今の子はわからないかもしれない)
 こどもたちはきっと大喜びするでしょう。
 サイチどんというのは、人間かと思ったらからすでした。同じく、消防署に電話をかけたゴロベエどんもからすでした。ここは、からすの国です。人間はいないのです。
 消防隊員、救急隊員、そして、「武装警官」が緊急出動です。武装警官に、ちょっとびっくりしました。
 親戚一同、ご近所のみなさま、テレビ局のカメラマンも来て、すごいことになってきました。
 パン屋さんは、大忙しです。先日行ってきたポケモンセンターのにぎわいを思い出しました。おひとりさまぬいぐるみ10個以内にしてくださいと掲示がありました。レジ支払い待ちの行列が長かった。話が脱線してしまいました。
 もうかりましたなあ。よかった。よかった。かざぐるまをつかった交通整理策もよかった。名作です。1951年がアイデア発想の時期とあとがきにあります。一羽一羽のからすの表情にくふうを凝らしたそうです。すごいなあ。くちばしが、ミサイルの先端のようで、勢いとスピード感があります。  

Posted by 熊太郎 at 05:51Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年06月28日

とんとんとん とめてくださいな こいでたん こいでやすこ

とんとんとん とめてくださいな こいでたん・ぶん こいでやすこ・え 福音館書店

 中古書店で、最初は、タイトルが「とんとんとん」で、共同住宅のともだちの家をたずねるのですが、なかなかともだちの住む部屋がわからなくて苦労するという絵本を見て、おもしろいけれど、絵が怖いページがあり、怖がりな子どもには読みづらいと、その本棚に戻し、しばらく棚を見て回ってから、やっぱり手に入れてみようと見まわしたものの、広い棚のどこにあるのかわからなくなり、その本の代わりに似たようなタイトルで、この本を見つけて、とりあえず、今日はこれにしようと決めて手に入れた「とんとんとん」です。こちらは、人探しではありませんが、どちらも扉をたたく音「とんとんとん」であることは同じです。

 ざっとページをめくりながら絵をながめて、「親切」とか、「仲間を思う心」が主題であろうと予想して読み始めました。
 三匹のねずみさん、今夜泊る所がなくて困っています。山の中に一軒家を見つけました。
 先日読んだ屋久島の本をふと思い出しました。縄文杉のある場所までの間に、有人管理人のいる小屋があればいいのにというお話でした。
 だれかの家だけれど、だれの家なのかはわかりません。ねずみたちは、しかたなく勝手に入って行きました。鍵がかかっていないのは、なぜだろう。そこが、この物語を解き明かすヒントです。
 二匹のうさぎがきて、三匹のねずみといっしょになりました。みんな道に迷ったものたちです。なんか、人生という道に迷っていることと重なります。
 みんなが善人でないと、なかなかひとつのベッドに全員で入ることはむずかしい。こんどは、三匹のたぬきが来ました。どうぞ、どうぞで、みんなお仲間です。
 ベッドに横並びで寝るかれらの絵が楽しい。
 「くまおじさん」はなんていい人なんだろう。くまおじさんは、くまの顔で、アニメのくまのような顔ではなくて、いのししのようなほんとうのくまの顔です。
 最後のページ、「カーッ」という、みんなのイビキが聞こえてきそうです。
 作者はご夫婦ですが、すでにおふたりとも亡くなっています。ご主人は、47歳、奥さんは、71歳で亡くなっています。作者は亡くなっても絵本は残り読み継がれます。1981年発行の絵本です。  

Posted by 熊太郎 at 06:12Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年06月27日

しょうがっこうがだいすき うい

しょうがっこうがだいすき うい Gakken

 テレビで紹介されていました。
 8歳女児の作品です。
 参考書のような、マニュアルブックのような。ちょこっと仕事っぽい。
 小学1年生になるよろこびってあったかなあ。親や祖父母が喜ぶだけで、本人はなにもわからずとか、保育園・幼稚園がイヤで、早く小学生になりたいとか、ケースバイケースでしょう。なにがあるのかわからなかったので、さしあたっての不安はなかったような。
 この本は、こどもが読む前に、親に読んでもらったほうがいい。こどもの力だけではどうにもならないこともあります。とくにお金がからんでくること。教育にはお金がかかります。
 おとなもこどもも、「読み・書き・計算」が基本です。こどもは、おそかれはやかれ、ある程度はできるようになるので、遅いからと言って心配するのは無用です。とりあえず、「読む」ところからはじめないと、書くことも計算することもできません。
 「さけばないようにしょう」には笑いました。思うに、とりあえず、手を上げて、「せんせい、おしっこ」と言えるようになろう。授業中におしっこをちびると、あとがみじめです。事前に、れんしゅうしておきましょう。
 おおきい子に気をつかうようなことが書いてありますが、まずは、大きい子が小さい子のめんどうをみるようにしましょう。
 勉強のことはあるけれど、親としては、とりあえず、健康で元気でいればいい。いやがらずに学校に行ってくれればいい。学校が、安全で安心できる環境であればいい。
 「いっしょうけんめいにやろう」とあります。人と比べることはないとあります。そのとおりです。ライバルは自分です。自分の過去の記録との競争です。ほかの人との競争ではありません。
 ともだちへの気づかいの記述があります。加えるなら、共通の趣味でつながろう。無理して仲介役をするととてもつかれます。
 手紙の交換の記述がありますが、お勧めしません。文字のみのやりとりはトラブルになる危険性を含んでいます。誤解が生まれます。めんとむかって言ったほうがいい。
 「せんせい」にもいろんな人がいます。いろんなおとなを見て、いろいろ考えてください。
 まじめな内容の本です。あんまり「いい子」になると、心がこわれてしまいます。てきどにさぼりましょう。
 早寝早起きには賛成です。あと、整理整とんも大事です。ある程度はきちょうめんでないと勉強も仕事もできません。
 最近は、通学路での交通事故や無差別殺傷など、こどもに対する不幸が続いています。すべてのおとなを信用できないむずかしい時代になりました。
 先は長い。ゆっくりいこう。
 ああ、こういう本もあるんだなあという読後感でした。  

Posted by 熊太郎 at 06:10Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年06月26日

洋画 アラジン 映画館

洋画 アラジン 字幕 映画館

 にぎやかな映画でした。
 インド映画を観ているようでした。アクションミュージカルという雰囲気のディズニー映画です。また、ディズニーランドへ行きたくなりました。歌声はのびやかで美しい。建物や衣装の色彩はカラフルできらびやか。なにもかもがきれいで、若々しさに満ちています。観客層も若く、女性が多かった。先日観た「長いお別れ」は、認知症になったおじいさんと彼を囲む家族のお話だったので、観客がおじいさん・おばあさんばかりでした。映画は、観客数が少ないのか、一日4回だった上映回数が午前と夕方の2回に減っていました。
 さて、アラジンと聞いて、なぜ、いまさら感がありました。7歳ぐらい、小学1年生の頃に本を読んだことがある記憶です。アラビアの千夜一夜物語だったと思います。アラジンが魔法のランプをこすると大魔神が出てきて、アラジンの願いをかなえてくれるのです。「ハクション大魔王」というテレビマンガもありました。
 アラビアンナイトのアラジンでは、お願いの回数に制限はなかったような気がします。今回の映画では、お願いは3個に限られます。1個目は、閉じ込められた洞窟から外への脱出、2個目が王子になること、3個目をここに書くことはやめておきます。
 アメリカ合衆国の底力を見せつけられたような大迫力の映画に仕上がっています。実写ですが、まんが映画を観ているような流れや雰囲気があります。「動」から「静」、そして再び「動」という展開です。そして、ピンチからの逆転劇です。
観たのは字幕なので、セリフや歌について、吹き替えはどうなっているのかはわかりません。
 子ザルのアブーとじゅうたんの動きがいい。やはり、物語づくりは、「桃太郎」が基本です。主人公がいて、主人公を助ける犬、サル、キジがいるという設定です。
 「自由」を尊び、「自由」を求める映画です。登場している役者さんたちのほとんどが白人ではないことで、多民族国家アメリカ合衆国の誇りと愛情をアピールしていると感じました。
 終りがけになってからの最初と最後のシーンのつなぎが見事でした。

(その翌週 日本語吹き替え版を観ました)
 歌は英語だろうと予想していましたが、日本人俳優・声優さんの歌声でした。みなさんお上手で、高品質なまとまりでしたが、やはり、原語の歌のほうが、声量が豊かで胸に湧き上がる感動、そして、波のように押し寄せる感動があります。
 日本語だと、前回観たときに見忘れたことが細かく言葉でとらえることができた部分が良かった点ですが、理屈っぽくて、詳しすぎて、めんどうくさく、事細かさがマイナスにつながりました。それに対して、セリフの文字を見落とすことが多い字幕のほうが、躍動感にあふれる迫力とか、体で感じる衝撃が強く、きれいな色彩の衣装とか、雰囲気に満ちた風景に目がいって、心が満たされる時間帯が長く、映画を観ているという実感がありました。
 劇中の空飛ぶじゅうたんが、英語だと「カーペット」と聞き取れて、日本語だと「じゅうたん」になるのですが、カーペットのほうが、実感が湧きます。ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪のいったんもめんの原点は、アラジンの魔法のじゅうたんではないかと推測しました。それにしても、昔の人は、ランプをこすると大魔神みたいなランプの精が出てきて希望をかなえてくれるという発想をされたわけで、たいしたものだと感心します。
 三つのお願いがかなえられるわけですが、実際は、よっつではなかったかと首をひねりました。みっつめのときは、ランプをこすっていなかったので、カウントされないそうです。
 劇中の虎はCG(コンピューター・グラフィックス)なのでしょうが、よくできています。怖いけれど安心して観ていられます。
 何かと何かが交錯するタイミングをよく考えてある映画です。音楽も楽しかった。すごいな。
 日本語版で、観に来ているのは、小学生、とくに女子が多い。月曜日でしたが、日曜日に運動会でもあって代休なのでしょう。月曜日は観覧料が安いということははじめて知りました。  

2019年06月25日

あかちゃんのりものえほん コトコトでんしゃ

あかちゃんのりものえほん コトコトでんしゃ とよたかずひこ アリス館

 同じ単語の繰り返しで、どのように効果的に、なにかを上手に表現するかという手法を研究します。
 まずは、絵がきれいで、わかりやすい。色調がいい。
 「コトコトコトン コトコトコトン でんしゃがはしる」
 電車が、川に架かる鉄橋を渡るときは、「ゴトゴトゴトン」と濁点に変化します。
 うしさんの「モー」をコトコトコトンに重ねます。
 トンネルの入口と出口で、「プアーン」
 「コトコトコトン」本当に電車が走っているようです。
 一定のリズムが続きます。
 くまさん、かもしかさん、おさるさんが登場しました。
 電車が来るのを、駅のホームで立って待っている駅員さんがかわいらしい。
 ICカードの自動改札機じゃないところがいい。紙券乗車券の手渡し回収です。昔、そういう時代がたしかにありました。機械化になって、人がいなくなりました。雇用の場が減りました。
 最後のページまできました。
 ひたすら、のどかです。
 ほっとします。
 折り返し運転ですから、「いってらっしゃい、電車さん」コトコトコトン、コトコトコトン  

Posted by 熊太郎 at 05:51Comments(0)TrackBack(0)読書感想文