2019年05月05日

童話の花束 第49回JXTG童話賞作品集

童話の花束 第49回JXTG童話賞作品集

 他県に行ったおりに、親戚から借りた車を満タン・洗車して返そうと入ったガソリンスタンドのサービスルームに、この冊子が置いてありました。「ご自由に」とあったので、軽く目を通して持ち帰り、家で読み返しました。童話のコンテスト入賞作品集です。
 いくつかピックアップして感想を記してみます。1話がだいたい原稿用紙5枚の長さです。
 童話というのは、自分なりに、小学1・2年生ぐらいまでが読む子ども向けのお話、空想的な物語と解釈していますが、おさめられている作品は、年配の方のものも多く、大人向け童話、亡き人を思う心とか、思い出の記録という内容のものもあります。とはいえ、特段抵抗感はありません。
「月の道」
 大人向けの物語です。亡くなった奥さんが優しい人で良かった。死んだあとまでわたしについて来ないでと言われたら男はつらい。
「ばあちゃんからのラブレター」
 片親家庭の中学生男子です。お弁当箱に祖母からの手紙が入っています。いよかんのダジャレが良かった。
「おいっ子のギモン」
 髪の毛がない話です。審査員の受けはいいのですが、わたしにはピンときませんでした。
「一番星」
 年配の人の作品です。長生き競争という単語が良かった。
「漢字仙人がやってきた」
 好みです。わたしの好きな世界です。
「ゆらゆらな傘の空」
 冊子の中では一番好みの作品です。色彩描写がすばらしい。宮沢賢治作品のようにカラフルでキラキラ輝いています。物語性が弱いのかもしれませんが、わたしは十分満足しました。
「今日から六月」
 出てくるなぞなぞで、「まみむねも、これなんだ」の答が、いまだにわかりません。(その後、調べました。わかりました。めがないので、「めがね」が答えです)  

Posted by 熊太郎 at 05:48Comments(0)TrackBack(0)読書感想文