2018年09月16日

はじまりのうた 洋画DVD

はじまりのうた 洋画DVD 2015年公開

 音楽映画でした。昨日見た「ラ・ラ・ランド」と合い通じるものがあります。

 冒頭の主人公はクソ野郎です。ニコチンとアルコール漬け、14歳の娘と一緒に無銭飲食の食い逃げ、ホームレス状態です。
欠陥のある主人公を登場させて、良い方向へ成長させていく。物語づくりのひとつの秘訣です。
 最初のシーンへ途中でバックして関連付けをする。見事です。
 音楽と歌が流れ続けます。二人芝居が延々と続くのはラ・ラ・ランドと同じです。
 ネット社会が始まった頃の音楽業界の問題点を指摘しています。
 CDを捨てることができますか。
 この曲はヒットさせるための曲じゃない。他人の反応を気にする曲じゃない。この曲の良さを生かすアレンジをするというようなところが気に入りました。  

2018年09月15日

ディス・イズ・ザ・デイ 津村記久子

ディス・イズ・ザ・デイ 津村記久子 朝日新聞出版

 サッカーJリーグ二部リーグの仮想チーム名が土台で、サッカーの応援が話の素材集という印象をもちます。まだ、第1話34ページまでを読んだところです。全部で11話、それにエピローグがたしてあります。

第1話
 糸川貴志の中学から大学までです。地元チームが三鷹ロスゲレロス。青森県出身松下広務君との交流です。
 三鷹市ってどこなのかわからないので調べました。わかりました。

(つづく)

第2話
 ディス・イズ・ザ・デイの意味を調べる。「これは日々である」日常ということだろうか。
 舞台は大阪、そして滋賀県のサッカーチームです。4人家族の中でこれまで大阪を応援していた息子高校1年生が別行動に移ります。
 それぞれの道がある。ひいきの選手がいる。自分の投影がひいきの選手なのでしょう。家族の中でも各自の意見が分かれてくる。中身時代はおおごとではない。なごやかです。
 この本は、複数の家族物語です。家族が互いを思いやる。優しさがにじみ出ています。北海道で大地震が発災した今読むと胸にじーんとくる部分があります。文章量の多さはすごい。筆力がすごい。
 良かった表現として、「芯のない話」、調べた言葉として、「デフォルト:初期状態」、「エンブレム:紋章」

第3話
 ひきこもりの女子大生3年生がサッカーの試合を観に行きます。
 良かった表現として、「鈍くうなずく(にぶくうなずく)」
 サッカースタジアムの描写に臨場感があります。
 癒しの物語でした。

第4話
 作者が登場人物のひとりにひとりにのりうつってその人の心情を述べていく。
 いい話でした。

第5話
 両親を亡くして二人暮らしをしている社会人兄と高校生弟のふたり家族です。
 良かった文節として、「会社の屋台骨になる」
 兄弟でもやがてひいきのサッカーチームが分かれます。
 しみじみくる一作です。

第6話
 亡くなった夫のお話です。サッカー観戦を浮気をしていたと夫を亡くした奥さんは勘違いしています。

第7話
 「ごんげんさま」という獅子舞のかしらをかぶっている青年のお話です。彼は職場に居るある人とうまくいっていません。

第8話
 舞台は高知県、サッカーを通じて、浜松の女性と東京の女性が、最初は見ず知らずだったのですが、だんだん深い交流を結びます。
 調べた単語として、「フラッペ:氷をシロップと混ぜたもの」

第9話
 8歳のときに両親が離婚して、母の連れ子になって、今、大学3年生になった男子がいます。母方祖母の通夜の時に父方祖母と十年以上ぶりで再会します。ふたりはサッカー観戦をとおして交流が始まります。
 調べた単語として「韜晦:とうかい。本心を隠すこと」
 お互いが生きているときの「時間」について考えました。
 現実にはあり得ないことですが、あり得ることという期待感をもたせてくれる。

第10話
 高校1年生吹奏楽部男子がいます。彼は、1学年上の先輩女子に惹かれていますが、彼女は退部してしまいます。その理由は最後まで明かされません。
 偶然が重なって、サッカー無知の彼は、地元サッカーチームの応援団で演奏を始めます。
 最後まで読んでひとこと彼に対して、「よかったね」と言葉がこぼれました。

第11話
 これまでの全体をまとめるお話でした。


 この本は、サッカーの見方がわかる本です。
 この本は、なにか、賞をとってほしい。  

Posted by 熊太郎 at 06:49Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2018年09月14日

ラ・ラ・ランド 洋画DVD

ラ・ラ・ランド 洋画DVD 2017年公開

 ビデオ屋さんでたくさん貸し出されていたので手に取りました。

 冒頭、渋滞からの発展性が良かった。
 前情報なしで観始めました。
 ミュージカルか。

 女優志願の女性がいる。
 人気が衰えていくジャズ好きのピアニストがいる。

 やがてふたりは恋をして、仕事も成功の道に向かうけれど、せつない別れに終わる。

 二人だけの時間がとても長い。二人芝居です。

 女性が、藤色のセーターを着て、歌を歌うシーンが、歌声がきれいで良かった。  

2018年09月13日

ミニオンズ 洋画DVD

ミニオンズ 洋画DVD 2015年公開

 キャラクターは見かけるのですが内容を知らないので観ました。

 幼児向けかと思いきや、こどもさんにはわからない部分もあります。
 英国のブラックユーモアがきいた歴史とか地理とかの知識も要る映画です。面白さは、ミスター・ビーンみたい。ロンドンの観光案内みたい。死刑、残酷、チェーンソー、大きな剣、イギリス風です。そして追いかけっこ。
 絵は、人間は細いか、足だけ細いか、顔は鼻が高い。
 ミニオンズとは、一つ目という固定観念をもっていました。二つ目もあります。劇中の言葉を借りれば、「黄色く輝くオーバーオールの使者(バナナが元のようです)」
 最後に出てきたペンギン小僧グルーはおもしろそう。
 ビートルズぽい、日本のおすもうさん登場、ミニオンズはかわいい、おもしろい。  

2018年09月11日

くまのぷーさん 洋画DVD

くまのぷーさん 洋画DVD

 これまで観たことがなかったのでどんなものだろうと観ました。
 もっと大きなくまをイメージしていましたが、小さなこぐまでした。はちみつ好きなところは人間の2歳児ぐらいに見えます。中国の主席に似ているという話があるようですが、動画を見ると全然似ていません。
 物語は、ブレインストーミングのアイデア出しがすごい。ミュージカル風でもあります。
 全体的に穏やか、ゆったり、のんびりです。
 アルファベットの文字が道具になっています。
 ロバのイーオーが自分のしっぽをなくす。ぬいぐるみの持ち主である少年クリストファー・ロビンがでかける。彼が残したメモの内容を読み間違える。妖怪だか、怪獣だか、化け物だか、「すぐもどる」がみんなを攻撃する生き物扱いになる。ドタバタコメディタイプの内容でした。  

2018年09月09日

ズートピア 洋画DVD

ズートピア 洋画DVD 2016年公開

 ズー(動物園)+ユートピア(楽園)=ズートピアなのでしょう。肉食動物が草食動物を食べない平和な社会です。

 警察官になりたいウサギさん女子がいるところから始まります。
 現実はユートピアのようにはいきません。
 ウサギは警察組織の中で差別されます。ここはウサギが就職するところではない。
 同様に社会ではキツネが差別されます。キツネはすべて詐欺師というレッテルあり。

 前半から中盤にかけては物語性が高く、さすがディズニー作品と感心しましたが、やがて理屈っぽくなり、後半の展開は尻すぼみでした。ギャングが出てきたあたり、警察署長のパワハラ、市行政の腐敗、リアルな大人社会でこどもさんには楽しめない内容です。あとは、時間が長すぎます。108分の映画ですが、20分ぐらいは短くできるような気がします。

 映像はきれいです。先日映画館で観た「ポケモン」とかDVDで観た「DESTINY 鎌倉物語」、「千と千寿の神隠し」などと共通する美しさがありますが、この映画はさらに立体的です。キャラクターの中に人間が入っているのではないと思えるものもあります。

 メッセージとして、平等な社会をつくる。人種差別をしない。