2024年08月04日
ミッドウェイ 洋画 2020年
ミッドウェイ 洋画 2020年(令和2年) 2時間18分 動画配信サービス
先日観たのが邦画の、『トラ・トラ・トラ』でした。
その映画もこちらの映画も、太平洋戦争開始における、『真珠湾攻撃』が起点になっています。
『トラ・トラ・トラ』は、日本側から見た真珠湾攻撃、『ミッドウェイ』は、米国側から見た真珠湾攻撃とその後の日本海軍が大敗したミッドウェイ開戦を描いています。
『ミッドウェイ』は、米国から見た復讐劇です。結果としてタイミングが宣戦布告前に日本軍による奇襲攻撃となってしまったのですが、真珠湾攻撃に対する米国側の報復がミッドウェイ開戦という位置づけで、この映画は進行していきます。真珠湾攻撃は、日本軍による米国への奇襲という卑怯な(ひきょうな)やりかただったのです。
米国留学歴がある山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令官は、戦争で戦っても、日本は巨大な力をもつ米国には勝てないという持論をもちながらも、軍上層部の強引な方針に引っ張られて行って命を落とされます。
石油の80%を米国に依存している日本だそうです。長い戦いになれば、日本はアメリカ合衆国に勝てない。軍事に使用する艦船や戦闘機の燃料を敵対国である米国から確保できなくなるのでしょう。本来なら日本国は、アメリカ合衆国に燃料を依存して国家の生き残りを図らなければならない立場だったようです。どこで、歯車が狂ってしまったのだろう。
山本五十六氏の言葉です。『眠れる巨人を起こし、恐ろしい(おそろしい)決断をさせてしまった』、もうひとつ、『現実は受け入れなければならぬ』
山本五十六氏は、1943年(昭和18年)4月18日ソロモン諸島で乗っていた飛行機が撃墜されて戦死されました。59歳没。
全体を観終えてですが、娯楽も含んだアメリカ合衆国の映画です。
史実を下地にしながら、物語は進んでいきますが、非現実的な人間模様です。つくったお話の映画でした。脚本が弱い。日本映画の『トラ・トラ・トラ』のほうが、真剣味がありました。
こちらの映画では、制服職場(上官や上層部からの命令には絶対的な服従あり)なのに、オレが(ひとりで日本軍を)やっつけてやるみたいな人物が出てきてヒーロー扱いです。現実にはありえません。命令違反は出来がいい仕事をしたとしても処罰の対象です。それが許されたら組織の秩序を保てません。
トラ・トラ・トラの特撮映像もすごかったのですが、こちらのミッドウェイも迫力がありました。
アクションシーンが続きます。なんだろう。戦争ゆえに、アクションシーンを観ても感動はしません。米軍戦闘機が、日本軍戦闘機を撃ち落とします。人間がアリを踏みつぶすように無慈悲に死んでいきます。命が消えていきます。
戦争です。米軍の罠(わな)があります。日本軍はみごとにひっかかります。
日本軍の通信暗号は、米国に解読されています。
勝負事はかけひきです。感情的になって怒りをぶつけても理論で優れた(すぐれた)相手にはかわされます。冷静になって、作戦を組んで実行します。そして、うまくいかないときは、引き時、負け時を知らねばなりません。上手に(じょうずに)負けて、その後時間をかけて盛り返すこともできないことはありません。
ミッドウェイ開戦:1942年(昭和17年。日米開戦の翌年)6月5日から同月7日のこと。日本が大敗して、主導権が米国に移った。日本軍は3057人が戦死した。米軍は362人戦死。(史実をたどると、日本軍が元気だったのは、真珠湾攻撃(12月)から翌年6月までの短い期間だったのだとわかります)。それから3年間もかけて戦争が続いたのは悲劇です。1945年8月終戦。
650マイル:1マイルが、1609mぐらい。1942年(昭和17年)4月18日日本の東1045.85kmあたりの話が出ます。ドーリットル空襲というそうです。米国がそんな早い時期に、東京を空襲した話は、この映画を観て初めて知りました。東京、名古屋、神戸などを空襲した。
なんというか、タバコ映画です。あんなにタバコばかりを吸っていたら、仕事がやりにくいだろうに。
途中、日本軍に捕まった米国軍人が、『真珠湾で友だちがおおぜい死んだ』と言って、米軍の軍事秘密を言えという日本軍人の指示に従わなかったことを理由に海に落とされて沈められていきます。彼は死にました。
昔読んだ本に、中国人で同じようなことが書いてありました。中国の領土を奪う日本の軍人に対して、『ひざまずいて生きるよりも、立って死にたい』と言ったそうです。
日本は、第二次世界大戦をした結果、のちのちの世代までも、恨まれる(うらまれる)立場の民族になってしまいました。
尊い(とうとい)命がどんどん消えていきます。
世界中で起きる戦争は、だれが仕組んだのか。
自分がだれかのために死んでもいいと思って戦ってはいけません。
戦死を美談にしてはいけません。
『真珠湾のお返しだ!』
ラスト近くに、感動的なシーンが待ち受けています。
生きてて良かった(生還)です。
現代人には通用しない言葉もありました。『陛下に忠誠を尽くすこと』
1945年9月2日、日本降伏調印式。
ミッドウェイ島:ハワイホノルルの西北方向に位置する。
先日観たのが邦画の、『トラ・トラ・トラ』でした。
その映画もこちらの映画も、太平洋戦争開始における、『真珠湾攻撃』が起点になっています。
『トラ・トラ・トラ』は、日本側から見た真珠湾攻撃、『ミッドウェイ』は、米国側から見た真珠湾攻撃とその後の日本海軍が大敗したミッドウェイ開戦を描いています。
『ミッドウェイ』は、米国から見た復讐劇です。結果としてタイミングが宣戦布告前に日本軍による奇襲攻撃となってしまったのですが、真珠湾攻撃に対する米国側の報復がミッドウェイ開戦という位置づけで、この映画は進行していきます。真珠湾攻撃は、日本軍による米国への奇襲という卑怯な(ひきょうな)やりかただったのです。
米国留学歴がある山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令官は、戦争で戦っても、日本は巨大な力をもつ米国には勝てないという持論をもちながらも、軍上層部の強引な方針に引っ張られて行って命を落とされます。
石油の80%を米国に依存している日本だそうです。長い戦いになれば、日本はアメリカ合衆国に勝てない。軍事に使用する艦船や戦闘機の燃料を敵対国である米国から確保できなくなるのでしょう。本来なら日本国は、アメリカ合衆国に燃料を依存して国家の生き残りを図らなければならない立場だったようです。どこで、歯車が狂ってしまったのだろう。
山本五十六氏の言葉です。『眠れる巨人を起こし、恐ろしい(おそろしい)決断をさせてしまった』、もうひとつ、『現実は受け入れなければならぬ』
山本五十六氏は、1943年(昭和18年)4月18日ソロモン諸島で乗っていた飛行機が撃墜されて戦死されました。59歳没。
全体を観終えてですが、娯楽も含んだアメリカ合衆国の映画です。
史実を下地にしながら、物語は進んでいきますが、非現実的な人間模様です。つくったお話の映画でした。脚本が弱い。日本映画の『トラ・トラ・トラ』のほうが、真剣味がありました。
こちらの映画では、制服職場(上官や上層部からの命令には絶対的な服従あり)なのに、オレが(ひとりで日本軍を)やっつけてやるみたいな人物が出てきてヒーロー扱いです。現実にはありえません。命令違反は出来がいい仕事をしたとしても処罰の対象です。それが許されたら組織の秩序を保てません。
トラ・トラ・トラの特撮映像もすごかったのですが、こちらのミッドウェイも迫力がありました。
アクションシーンが続きます。なんだろう。戦争ゆえに、アクションシーンを観ても感動はしません。米軍戦闘機が、日本軍戦闘機を撃ち落とします。人間がアリを踏みつぶすように無慈悲に死んでいきます。命が消えていきます。
戦争です。米軍の罠(わな)があります。日本軍はみごとにひっかかります。
日本軍の通信暗号は、米国に解読されています。
勝負事はかけひきです。感情的になって怒りをぶつけても理論で優れた(すぐれた)相手にはかわされます。冷静になって、作戦を組んで実行します。そして、うまくいかないときは、引き時、負け時を知らねばなりません。上手に(じょうずに)負けて、その後時間をかけて盛り返すこともできないことはありません。
ミッドウェイ開戦:1942年(昭和17年。日米開戦の翌年)6月5日から同月7日のこと。日本が大敗して、主導権が米国に移った。日本軍は3057人が戦死した。米軍は362人戦死。(史実をたどると、日本軍が元気だったのは、真珠湾攻撃(12月)から翌年6月までの短い期間だったのだとわかります)。それから3年間もかけて戦争が続いたのは悲劇です。1945年8月終戦。
650マイル:1マイルが、1609mぐらい。1942年(昭和17年)4月18日日本の東1045.85kmあたりの話が出ます。ドーリットル空襲というそうです。米国がそんな早い時期に、東京を空襲した話は、この映画を観て初めて知りました。東京、名古屋、神戸などを空襲した。
なんというか、タバコ映画です。あんなにタバコばかりを吸っていたら、仕事がやりにくいだろうに。
途中、日本軍に捕まった米国軍人が、『真珠湾で友だちがおおぜい死んだ』と言って、米軍の軍事秘密を言えという日本軍人の指示に従わなかったことを理由に海に落とされて沈められていきます。彼は死にました。
昔読んだ本に、中国人で同じようなことが書いてありました。中国の領土を奪う日本の軍人に対して、『ひざまずいて生きるよりも、立って死にたい』と言ったそうです。
日本は、第二次世界大戦をした結果、のちのちの世代までも、恨まれる(うらまれる)立場の民族になってしまいました。
尊い(とうとい)命がどんどん消えていきます。
世界中で起きる戦争は、だれが仕組んだのか。
自分がだれかのために死んでもいいと思って戦ってはいけません。
戦死を美談にしてはいけません。
『真珠湾のお返しだ!』
ラスト近くに、感動的なシーンが待ち受けています。
生きてて良かった(生還)です。
現代人には通用しない言葉もありました。『陛下に忠誠を尽くすこと』
1945年9月2日、日本降伏調印式。
ミッドウェイ島:ハワイホノルルの西北方向に位置する。