2023年08月15日

ねずみくんのチョッキ 作・なかえよしを 絵・上野紀子

ねずみくんのチョッキ 作・なかえよしを 絵・上野紀子 ポプラ社

 『おかさんがあんでくれた ぼくのチョッキ……』(こどもは、おかあさんが好きです)(でもこどもがにがてなおかあさんもいます)(こどもは悲しい思いをします)(最近そんな事件のニュースがいくつかありました)

 ネズミくんのおかあさんが編んでくれたチョッキが旅をするようです。
 チョッキをアヒルに貸しました。
 ふむ。かわいらしい絵です。
 ページの広さをうまく使ってあります。
 余白=広さです。

 こんどは、おさるさんです。
 おさるさんに、お母さんが編んでくれたチョッキを貸します。
 おさるさんの体には、チョッキが少しきつい。いやいやかなりきつい。

 アシカの登場です。
 この作品についての作者の発想の始発点はどんなふうだったのだろう?
 
 ライオン! ライオンの顔がこわい。
 不思議なタッチ(筆致ひっち)の絵です。
 ライオンの顔が人間のようでもある。
 
 馬?! 馬がチョッキを着るのか!
 馬が2本足で立っている(おもしろい)
 
 ついにゾウが登場しました。
 この絵本は、ページの下地の色は、緑色です。
 文字は、白色です。

 ゾウが、チョッキを着用しました。
 よく伸びるチョッキです。
 どういうわけか、ドラえもんののび太の顔があたまに浮かびました。
 『のび太』の名前の由来はなんだろう。ドラえもんの漫画は全巻読みましたが書いてあったかなあ?(調べました。第2巻に書いてあるそうです。父親の願いとして「すこやかにどこまでも大きくのびてほしい」こちらの絵本ではネズミのお母さんがつくってくれたチョッキがのびます)

 大きなゾウと小さなネズミの比較があります。
 びろーんとチョキがのびてしまって、もうチョッキの形がありません。
 チョッキとして着用することはできません。ネズミの子はしょんぼりしています。(こういうオチなのか。これで終わってしまうのか。いえいえ終わりません)

 な~るほど。
 のびたチョッキは、ゾウのお鼻にかけられて、ネズミの子にとってのブランコになりました。
 アイデア遊びの絵本でした。  

Posted by 熊太郎 at 06:39Comments(0)TrackBack(0)読書感想文