2023年08月09日

あかたろうの1・2・3の3・4・5 きたやまようこ

あかたろうの1・2・3の3・4・5 きたやまようこ 偕成社

 おにのこどもが出てきます。
 男の子です。5歳ぐらいに見えます。
 おにですから、頭に2本、ツノが生えています。
 あかおにだそうで、おなまえは『あかたろう』です。

 家の中で、おかあさんがいないらしい。
 おかあさんが見つからない。

 おかあさーん!
 読んでいるほうも不安になってきます。
 おかあさんは、どこに行ってしまったのだろう?

 「かくれんぼ」みたいです。
 1977年(昭和52年)初版の絵本です。
 絵の中に書かれている家具類が古い型(かた。タイプ)ばかりです。
 洗濯機の型も古い。
 タイムマシンにのって、過去に来たようです。
 
 おかあさんが見つからないので、あかたろうは、近所に住む祖母に電話をかけます。
 電話機の型がこれまた古い。ダイヤル式の電話です。(でも、今でもそのような電話機を使用している人をわたしは複数知っています)
 もしもし、ぼく、あかたろう。
 おばあちゃんのところの電話番号が、1・2・3の3・4・5です。

 おばあちゃんと電話がつながって、それからいろいろ展開があります。
 おかあさんは、さっきまで、おばあちゃんの家にいたけれど自宅に帰ったそうです。

 やおや:みどりおに。でんわばんごうは、3・4・5の5・6・7 にんじん1,たまねぎ2、じゃがいも3
 さかなや:あおおに。でんわばんごうは、5・6・7の7・8・9 えび4
 きのみや:きいおに。でんわばんごうは、7・8・9の0・0・0 ほしぶどう5

 あかたろうのおるすばんがすみました。
 おかあさんが、帰ってきました。
 
 その後のふたりの会話に、なるほど。
 うまくできています。
 前半の仕掛けが伏線になって、じょうずにお話がまとまっています。
 「数」の勉強にもなっています。

 おいしいばんごはんの時間です。
 楽しい会話がはずむ食事はだいじです。
 
 最後のページでふと思う。
 (なんで、おになんだろう?)  

Posted by 熊太郎 at 06:19Comments(0)TrackBack(0)読書感想文