2020年01月17日

14ひきのあさごはん いわむらかずお

14ひきのあさごはん いわむらかずお 童心社

(1回目の本読み)
 絵本です。
 14ひきののねずみがでてくる大家族のおはなしのようです。
 おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、1・2・3…のじゅんばんで、いっくん、にっくん、さっちゃん、よっちゃん、ごうくん、ろっくん、なっちゃん、はっくん、くんちゃん、とっくん、ぜんいんあわせて、14ひきです。
 まずは、文字を読まずに、一枚ずつめくってながめてみました。
 絵がとても美しい。静止画なのに、動画に見えてきます。映画アニメの映像を見ているようです。色合いに華やかな彩りがあります。光が輝いています。豊かな色彩です。立体的でもあります。
 自然と物語があたまのなかに浮かんできます。今年読んで良かった1冊になりそうです。
 のねずみたちの生活感が伝わってきました。
 とんぼが可愛い。虫もいっぱいでてきます。

(2回目の本読み)
 1枚の絵を見ながら、読み手のおとなと聞き手のこどもさんが、たくさんおしゃべりできそうです。小鳥のさえずりが聞こえて来たり、おじいさんのねずみがあたっているたき火の火の燃える音が聞こえたりしてくるような絵本です。
 14ひきののねずみたちは、みんな同じような顔なので、だれがだれなのかわかりにくい。着ている洋服の柄とか色とか、各自の体の大きさでだれなのかがわかるようになっています。
 あさごはんは、すっと出てくるのではなく、みんなで準備するのです。のいちごをとりに行くところからはじまります。自然がいっぱいある山の中です。昆虫がたくさんいます。のいちごがおいしそう。ほたるぶくろのピンク色がきれい。おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさんは、おうちでパンづくりをしています。10番目のこども「とっくん」もおとなといっしょに、きのこスープづくりです。
 パンとスープとのいちごで、おおぜいで食べるあさごはんです。ジュースとジャムもあります。
 ひとつの丸テーブルをみんなで囲んで、あたらしい一日のはじまりが、さわやかです。
 1983年発行のロングセラー絵本でした。今年読んで良かった1冊でした。
  

Posted by 熊太郎 at 09:16Comments(0)TrackBack(0)読書感想文