2019年10月13日

トラさん ~僕が猫になったワケ~ 邦画DVD

トラさん ~僕が猫になったワケ~ 邦画DVD 2019年公開

 親子・夫婦愛、母子家庭、こどもの貧困、そのあたりを扱った映画でした。
 「ネコマン」という連載漫画の最終回をなかなか書けない作者の高畑寿々男(すずお)です。小学生の娘がひとりいます。みゅうちゃんです。最初父子家庭かと思ったら、スーパーでパート仕事をする奥さんのナツコさんがお店から帰ってきます。すずさんは、ヒモみたい。
 へそくりを盗って、競輪に賭けて、大当たりをして、交通事故に遭って、夫であり、父親であるすずさんは、この世からいなくなってしまいました。
 途中、頭に浮かんだオチは、はずれました。
 映画では、ネコがパパだとわかるようにもっていかねばなりません。
 バカリズムさんのシーンは、以前、バカリズムさん作の「世にも奇妙な物語」を観たときの内容と雰囲気が似ています。そういう世界が好きな方なのでしょう。
 「笑いとか笑顔」に対するこだわりがある内容です。
 展望台から見渡せるブルーの海の景色がきれいでした。
 「トラさん」という名前の響きとネコのしぐさの雰囲気が一致せずピンときませんでした。
 言葉で語りすぎて、理屈っぽい印象を受けました。
 死ぬ→「(作品を)遺す(のこす)」あたりのこだわりには共感します。
 映像で見るよりも言葉のやりとりがおもで、観た限り、わりとあっさりとした親子関係の表現で、ことに、二人目のこどもの扱いが薄かったような気がしました。  

2019年10月12日

ノラネコぐんだんパンこうじょう 工藤ノリコ

ノラネコぐんだんパンこうじょう 工藤ノリコ 白泉社

 ページをめくると、8ひきのネコが建物の外からパンこうじょうの窓をのぞいています。表紙にもどると、ニャーと鼻ちょうちんをふくらませながら中をのぞいているネコたちの顔を見ることができます。おもしろい絵の組み合わせがある発想です。
 こどもさんむけの有名なシリーズ絵本です。知りませんでした。
 イヌさんがパンをつくって、ネコさんはじめいろんなどうぶつたちがおきゃくさんです。
 食パンとイギリスパンはどう違うのだろう。調べました。形が違う。食パンはしかくで、イギリスパンは山のかたち。イギリスパンは、そとはぱりっとしていて、なかはもっちりしている。
 ノラネコぐんだんですから、ネコの集団です。ノラネコだからか、悪いことをするようです。8匹のノラネコたちが、盗賊のようなかっこうをして、夜中にパン工場内にしんにゅうしました。
 小麦粉、牛乳、卵、砂糖、塩、どうも自分たちでパンをつくるようです。
 ネコたちの絵がおもしろい。悪者の顔をしています。でも、やっていることは、まじめなパンづくりです。
 パンを大きくつくりすぎたようです。これはいかん!!
 あーあ、やってしまった。
 ばつとして、パン祭りでパンを売る。
 そりゃそうです。
 しっぱいしてもめげないノラネコ軍団の団結力がステキです。  

Posted by 熊太郎 at 05:54Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年10月11日

えびす&つるの房総を激走ワゴンふれあいの旅 テレビ番組

えびす&つるの房総を激走ワゴンふれあいの旅 テレビ番組

 台風15号の被害を受ける前の収録でしょう。停電被害、お見舞い申し上げます。(きょうは再び大型台風19号が近づいてきます。備えましょう)
 蛭子能収(えびす・よしかず)さん、つるの剛士(つるの・たけし)さん、白鳥久美子(たんぽぽ)さんの3人が軽自動車ワゴンを運転しながら千葉県を名物とか名所を目指して巡ります。初めて観ました。蛭子さんのいい加減さが好きです。
 蛭子さんは魚嫌いです。刺身なんかは、「魚の死体に見える」と別の番組で言っていました。外川漁港(とかわ)近くの佃煮屋さんでためしたマグロを煮たものは、食べてみてたいへんおいしかったそうです。味はきっと、お肉のような味がしたと思います。食わず嫌いの面があります。長崎出身なのに魚が苦手とは不思議です。
 物々交換で素材を提供してくれた相手さんにお礼で渡す蛭子さんの似顔絵はヘタウマでおもしろい。心はこもっています。
 88歳のおばあちゃんがお元気で良かった。
 十分、村おこしの趣旨にかなった内容でした。
 字が読めなかった「匝瑳市:そうさし」、「山武市:さんむし」
 おいしいぶたしゃぶ(花愁かしゅう肉)、福島から移って来た和牛肉、食べてみたいものばかりでした。イヌマキという松に似た木にかかる夕陽の風景も良かった。  

2019年10月10日

線は僕を描く 砥上裕將

線は、僕を描く(せんはぼくをえがく) 砥上裕將(とがみ・ひろまさ) 講談社

 マンガチック(おおげさ)な出だしです。水墨画家のスーパーマンを育成する物語だろうか。
 主人公は大学法学部の学生で、青山霜介(あおやま・そうすけ)、彼の師匠になるだろう人が篠田湖山(しのだ・こざん)先生、先生の孫娘が水墨画家で千瑛(ちあき)大学生。32ページまで読みました。感想を継ぎ足していきます。
 大学生のお話だろうかから入っていきます。大学に入って生まれて初めてアルバイトをする主人公は、お金に苦労がない人と受け取りました。
 名人が描いた水墨画は、黒が赤に見えるぐらい迫力があるようです。

(つづく)

 やはり主人公はお金に困ってはいません。主人公が17歳のときに交通事故死した両親の保険金ほかがかなりあるそうです。
 されど、お金があっても本人は両親を亡くしたショックでへこんでいます。元気がありません。書中で本人が言うとおり、心身ともにあまり健やかではない状況にあります。水墨画を書くことで精神的に癒される方向へと話をもっていくことが読み手には予想されます。
 篠田湖山(しのだ・こざん)先生は、主人公の青山霜介(あおやま・そうすけ)に、「できることが目的ではない。やってみることが目的なんだ」とさとします。
 青山霜介は、いろいろしゃべってくれますが、いつも背景に両親をなくして孤独になった淋しさが感じられます。
 なんとなく、アニメ「ヒカルの碁」を見ているような感じがあります。

(つづく)

 読み進めていますが、人物像が、墨で書いた「線」として見えてくる文脈です。こういう文章を読むのは初めてです。強く推すのではなく、弱く引いている。例として、「(相手の視線が)何を見ているのかわからない。怖くはないがすごく遠い。まるで、水のようだ」
 感服したのは、67ページ付近の文章です。「力を入れるのは誰にだってできる」から始まるあたり。「まじめは、自然じゃない」、「まっすぐな人間はたくさん傷つく。そして、心を閉ざす」、「水墨画は孤独な絵画ではない」そのようには、なかなか書けません。本作品は、もしかしたら来年の本屋大賞にノミネートされるかもしれません。さらに続いて、「もしかしたら、とても重要なことを惜しみなく与えられている」

(つづく)
 
 「川岸さん(女性)後姿は中学生に見える」、名前の表記が、苗字だけだったり、下の雅号だけだったりして、読んでいて、男女の性別がつきにくい。めんどうでもフルネームで書いていただけると読み手には助かります
 
 篠田湖山先生は、青山霜介に水墨画の才能を見いだして、彼を内弟子にして水墨画の描き方を教えていますが、青山くんはまだ、自分の才能に気づいていません。

 言葉づかいがていねいな文章です。

 篠田湖山先生と先生のお孫さんの篠田千瑛(ちあき)さん、青山霜介くんの三人が和室でお茶を飲んでいるシーンを読んでいると、樹木希林さんの映画「日日是好日」のシーンを思い出します。

 篠田千瑛と青山霜介のラブストーリーがありますが、なくてもいいような。水墨画に取り組む青山君の姿だけでいってもいいような気がします。

 水墨画の概略書を読むような部分があります。なじみのない世界ですから、説明が必要でしょう。

 みんなでお茶を飲んで、ひと息ついて、心を落ち着けます。日本人的なシーンです。良質ないい本を読んでいる雰囲気があります。
 マイナス面としては、主人公の青山霜介くんに元気がありません。文脈に甘えがあります。彼はほんとうに水墨画をやって絵師になろうという気概(強い意志)があるのか。少なくとも、145ページ付近を読んでいる限り、彼にはそういう確固たる気持ちはありません。あと半分ぐらい。この先どうなるのか。師匠の篠田湖山(しのだ・こざん)先生だけが、力強い。
 これから主人公は、17歳で両親を突然の交通事故で亡くした主人公の元気のない心のうちを水墨画に反射していくのでしょう。
 彼が両親を事故で亡くしたショックは深い。
 自分が思うに、人生において、事故死は突然に訪れるのですが、前兆はある経験です。ただ、前兆に気づけても避けることはむずかしく、ゆえに「運命」として扱います。
 人には、すぐに死んでしまう人と、死にそうにはなるけれど、しぶとく生き続ける人がいて、それもまた、その人が生まれもった「運命」です。「力」とか「生命力」に言い換えてもいい。
 
 読点(、)が少ない文章です。長文が続きますが苦にはなりません。味わいとリズムがあります。

 篠田千瑛(ちあき)にあるのは、「情熱」ではなくて、「勇気」。読んでいる限りの篠田千瑛は、いい印象ではありません。長身でスリム、美人、美形ではあるけれど、プライドが高い。気が強い。気に入らないものは否定するけれど、いいものを見分ける目はあって、称賛することはいやがらない。行動に腕力がある。男性的です。
 
 読んでいると、植物園に行きたくなる文章です。
 
 大学生の青春もの小説ですが、主人公とヒロインは別々の大学に通っています。

 水墨画でこんなに人が集まるとは思えませんがこれは小説です。
 
 事故で最愛の人を突然亡くして、取り残された気分になっている人へのメッセージ小説です。寄り添いながら回復を祈ります。
 
 調べた単語などとして、「上腕二頭筋:力こぶ」、「花卉画:かきが。観賞用の美しい花を付ける植物の総称の絵」、「春蘭:しゅんらん。山野草。野生の蘭」、「刺々しさ:とげとげしさ」、「花蕾:からい。花とつぼみ」、「揮毫会:きごうかい。水墨画の実演をする。毛筆で文字や絵を書く」、「画仙紙:がせんし。書画に用いる大判の用紙。約70cm×138cmが全紙。半分が半紙」、「若輩:じゃくはい。経験が浅くて未熟」、「怖じ怖じして:おじおじして。こわがる。びくびくする」、「怜悧:れいり。利口なこと。優れていて賢い」、「気韻:きいん。楽しんでいるかどうか」、「割筆:かっぴつ。筆先が割れている」、「崖蘭:けいらん。崖に咲く蘭の花」、「画賛、落款:がさん、らっかん。文章、印」、「四君子:人格者。画題として、春蘭、竹、梅、菊」、「直截性:ちょくせつせい。まわりくどくなくずばりと言う」、「ご託宣:ごたくせん。神さまのお告げ」、「蔓(植物のつる)」、「リフレイン:歌や詩でなんども繰り返される部分」、「表装:ひょうそう。書画を掛け軸などに仕立てる」、「軸装:じくそう。掛け軸の形に仕上げる」、「半切:はんせつ。紙のサイズ。全紙の半分。約348cm×1350cm」、「顔彩:がんさい。顔料を原料にした固形の絵の具」、「付立法:つけたてほう。輪郭なしに表す」、「右に倣え:みぎにならえ」

 印象に残ったフレーズの趣旨として、「ぼくはいったいどんな人間なんだろう」、「小さな手ごたえを感じていた」、「まじめは悪くはないけれど自然じゃない」、「絵に命を描く」、「水墨は森羅万象を描く世界。森羅万象とは、宇宙、宇宙とは現象、現象は、外にあるだけではなく、心の内側にもある」、「マグカップを文鎮代わりにする」、「(水墨画を描きながら)美は求めていない」、「蘭は孤独や孤高の象徴」、「青山君、あなたは、もうひとりじゃない(千瑛に泣いてすがりつきたい)」、「水墨画に『塗る』はない。『描く』のみ」、「究極の技法は、『線を引くこと』」、「絵は絵空事(現実ではない)」、「描いて見せたことは、この世界では教えたことになる」、「厳しい世界をくぐりぬけなければ超一流を続けられない」、「大切なことは描くことではない。自分の心をながめることが大切」、「彼女の絵には余白があった」、「(両親が交通事故死してからの)この3年間、ほとんど笑わなかった」、「ぼくは、満たされている」、「生きる意味を見出す」、「僕はもうひとりではない」。短い文章や決めゼリフにいいものがたくさんありました。  

Posted by 熊太郎 at 06:06Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年10月09日

アメトーク DVD

アメトーク DVD (2019年6月29日から記述を開始。同年10月7日でとりあえず打ち止め)

 20年間ぐらい、テレビは、ニュースと天気予報ぐらいしか見ない生活を送りました。
 現在は、DVDの鑑賞をしながら、知らずに通り過ぎてきた過去を掘り起こす作業をしています。
 「アメトーク」という番組は耳にすることはありましたが見たことはありません。
 芸能人の事務所をとおさない闇営業の影響で、たまたま、話題になっています。
 どんな番組なのかDVDで見てみます。
 映像の冒頭で、漫才コンビ雨上がり決死隊のトーク番組だからアメトークと説明がありました。

Vol.1 2009年製作分DVD
[家電芸人]
 ひとつの趣向でくくって、愛好者の芸能人メンバーを集めて話をする番組だということがわかりました。
 爆笑でした。関根勤さんのお話がとくに面白かった。テレビの創成期とか、痔で悩んでいたときのウォッシュレットとか。映像が美しい巨大なテレビで観るエロい話も笑えました。
 いわゆるオタクですが、こういう人たちもいるんだと。世の中なかには、いろんな人がいるんだと。分野はそれぞれですが、各自が、のめりこめる世界があります。聴いていて楽しかった。とくに買い物時のポイントの話がおもしろかった。
 数日前に亡くなったばかりの高島忠雄さんの話とか、山里亮太さんと結婚した蒼井優さんの話しがタイムリーでした。みなさん若い。もう11年ぐらい前に放映された番組の記録です。

[ガンダム芸人]
 知識がないのでわかりませんが、勧善懲悪ではない戦争アニメドラマで心に響くものがあるということはよく伝わってきました。

[メガネ芸人]
 とくだん、これというものはなかったのですが、さきほどの蒼井優さんと結婚した山里亮太さんが出ていたのでびっくりしました。

Vol.2
「高田純次と絡みやすい仲間たち」
 60歳還暦スペシャルとあります。以前本人が書いた自叙伝を読んだことがあります。テキトー人間というキャラクターを演じている。いつもどうやって食べて行こうかと不安を抱えながら過ごしていると本音が書いてありました。まじめな内容でした。
 番組のほうはむちゃくちゃで笑いました。15年ぐらい前の映像です。出川哲朗さんが若い。
 高田純次さんの「電池切れ」がおもしろい。勢いがあるのは最初のうちだけなのです。

「六本木ホテルアイビス 大阪芸人の宿泊ホテル」
 こういうことがトークのテーマになるのかとびっくりしました。
 民間ホテルがまるで独身寮のようです。
 途中、おもしろくなかったのですが、冷房が寒いとか、年間136泊したとか、東京に住居を構えるのでホテル宿泊の卒業式とか、そのへんは笑えました。なんでも笑いの素材になります。

「中川家&次長課長即興コント」
 内輪にはうけているのですが、見ている自分は、笑いの場所、ポイントがわかりませんでした。動作はこっけいですが、状況がよくわからず、話している言葉も聞き取りにくかった。コンビネーションがおもしろいようです。

Vol.3
「中学の時イケてないグループに属していた芸人」
 ニックネームがおもしろかった。
 個々が非常にユニークでした。
 いたずら、ちょっと目立ちたい、もてない男たち。
 今の中学生諸君に夢を与えるような部分もありありました。

「餃子の王将芸人」と「江頭2:50ひとりゲスト」
 わたしには、合わない内容でした。

「ガンダム芸人VS越中詩郎芸人」
 こしなか・しろうさんと読む芸人さんだと思っていました。えっちゅう・しろうさんというプロレスラーでした。ガンダムのほうもわからないので、知っている人だと楽しめるのでしょう。

「ハンサム芸人」
 実りのない話が続きました。深夜放送のばか騒ぎの印象です。最後の記念撮影で、当時の時代を反映してガラ系の携帯電話ばかりだったのが記憶に残りました。

「竜平会」
 ダチョウ倶楽部とその仲間たちです。得るものがあまりありません。

*DVDの5巻以降は、ピックアップして観ることにします。

Vol.8
「スラムダンク芸人」
 1990年代初めの頃のアニメです。こどもたちがまだ小さかった頃によくテレビで観ました。おもしろかったのでぼんやりと記憶に残っています。たしか、役所の講堂で土曜日に映画会があって、みなさん爆笑していました。
 芸人さんたちの話を聞きながらなつかしかった。番組の放映自体は2008年か2009年ごろだったようです。みなさん若い。
 ふつーにおもしろかった。

「最近の一発屋事情」
 これも2009年頃の放映です。それから10年ぐらい、一発屋は増加しています。
 有吉さん、ゲッツさん、ムーディさん、つぶやきシローさん、長洲小力さん、レーザーラモンHGさん、藤崎マーケットさん、さんぺいさんが出ていて、なんだか同窓会のようなあったかみがありました。

「ミドル3」
 さまーず(大竹、三村)、雨上がり決死隊(宮迫、蛍原)、クリームシチュー(上田、有田)、いずれもあまり知りませんが、話を聞きながら、いろんな変な人がいるんだなあと、とくに、「お互いの苦情を言う」部分で、相当変だなあと。テレビで観るのと楽屋の姿はだいぶ違うようです。

Vol.10
「町工場芸人」
 U字工事、ダブルコロンのねづっち、中川家の兄、剛(つよし)、ピース綾部、ロッチ中岡創一
 製造業の工程内容がよくわかりました。
 ご存じないのに、枕詞の「みなさまご存知のように…」で専門用語が出てくるのがおもしろかった。
 綾部さんのいすのガタ取りがお見事でした。
 実際に起きたトラブル話や内輪話がとてもおかしくて笑えました。
 「整いました」ではじまるなぞかけがむかしはやったのを思い出しました。ねづっちです。

Vol.16
「中学のときいけていないグループに属していた芸人
 第3弾です。このテーマで見て、勇気づけられた中学生がいるそうです。なるほど、勇気づけられます。中学のときにぱっとしなくても、おとなになって、芸人で輝いている。よくわかります。

「男子校芸人」
 くだらないといえばくだらない。だけど、おもしろい。爆笑した部分もありました。

Vol.17
「運動神経悪い芸人」
 サッカーのひとりドリブルでボールをゴールすることができない。水泳の飛び込みで、水面が地面に見える。バスケットボールのゴール、どうやったらあんなふうになるのだろう。走り幅跳び、踏切の瞬間に踏み切る足を変えてしまう。野球のゴロのキャッチ、最初からボールを捕る気がない。笑えるけれど、だんだん、得るものがないと、飽きてきました。

Vol.22メ
「読書芸人」
 作家が、昭和20年代から40年代の太宰治とか三島由紀夫の時代に偏っていたと思いますが、内容は楽しいものでした。

「勉強しかしてこなかった芸人」
 いろいろおもしろかった。みなさん、その苦労が報われているので良かったと思います。

Vol.27
「勉強大好き芸人」
 納得できる話が多かった。記憶の仕方として、語呂合わせ、イメージづくり・関連付け、書いて覚える。描いて覚える。役に立ちました。

「ガリガリ芸人、デブ芸人」
 大笑いできました。食べない。体重は50kg前半、なかには、39kgの男子もいて、驚きです。デブのほうは、パワーがありました。ただ、暑苦しかった。

Vol.28
「運動神経悪い芸人vsガリガリ芸人」
 おもしろいけれど、少し飽きてきました。

「オシャレって何なの芸人」
 オシャレの基準はあるようでないようでむずかしい。
 途中、オシャレを否定するような意見が出てきてちょっと険悪。そこまで真剣に対抗しなくても。
 全体的な感想として、ファッションって、おもしろい。

Vol.41
「本屋で読書芸人」
 又吉直樹さんはじめ本好き芸人さんたちの読んだ本談義を楽しみました。おおげさかなと思う部分もありましたが、読んだことがある本がたくさん紹介されていました。紹介された本の中でまだ読んでいない何冊かは後日読んでみるつもりです。
 各自の本棚紹介は、たくさんためる人と古書店へ処分する人がいて、自分は処分する人ですので、共感しました。また、同じタイトルの本を複数冊買うことも共通していて親しみをもちました。
 みなさんかなり、のめりこむタイプであることがわかりました。

Vol.42
「鉄道芸人&鉄道ファンクラブ」
 かなりおもしろかった。
 盛り上がり方がすごい。
 細かい話が多い。
 気に入った部分としては、①鉄道川柳。駅名で5・7・5②プラレールを横から見る。③日本の古い車両が、インドネシアやアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで走っている。④SLの息づかいは、人間に似ている。SLはまるで生きている。⑤いろんなタイプの電車がある。
 三重県四日市市の「あすなろ鉄道」というのは、出張先でたまたま乗ったことがあるのを思い出しました。貴重な路線と車両とは知りませんでした。
 奈良大和西大寺駅も何度も行きました。いろんな方面へ列車を振り分ける駅になっているとはこれまた知りませんでした。

*ここまでで、今回の感想の記述はとりあえず止めます。一区切りとします。DVDは、興味をもったテーマをさがしてまた観てみるつもりです。  

2019年10月08日

北の国から‘95秘密 DVD

北の国から‘95秘密 DVD

 田中邦衛さんがメインのシーンは減って、宮沢りえさんありきの脚本立てて、りえさんと純(吉岡秀隆さん)がメインで進行していき、螢(中島朋子さん)の不倫話が添えられます。
 のどかな北海道の田舎風景からスタートします。青空良し、雨も良し、夕映え良しの1994年秋です。黒板五郎(田中邦衛さん)がひとり暮らしで住む家は石造りの家です。純は、富良野で市役所のごみ収集業務に従事しています。
 心に響いたセリフです。
 『山辺山麓デパート』最初に出て、伏線として続いて、最後に決めゼリフが出ました。「山辺山麓デパートでCDデッキの掘り出し物が見つかりました」見事でした。
 黒板五郎役田中邦衛さんの言葉として、「8時間は短い」、「(蛍が)なにをしようとオレは(蛍の)味方だ」、「幸せが何より。そのことが一番」、「螢、いつでも富良野に帰って来るんだぞ」、「人間は長くやっていると石けんで落ちない汚れがどうしたってついてくる。おとうさんは、汚れだらけだ。(シュウを許さない純に対して)落ちない汚れはどうしたらいいんだ」
 黒板蛍役中島朋子さんの言葉として、「ごめんなさい(蛍はいつもごめんなさいを言うのが口癖になっています)」、「疲れちゃった」、「ひどいね私」、「父さんお願い。私を見捨てないでください」
 純とれいちゃんは、最後にフランス映画「シェルブールの雨傘」のようになるのかと思ったら、アメリカ映画の「卒業」のほうへと流れていきました。
 シュウの言葉として、「炭鉱が閉山になって、中学を卒業して東京へ行って、給料が安くて、電気店の店先にあったCDデッキがほしくて…」炭鉱暮らしを知る人も減ってきました。いまは、安いCDデッキが出回るような時代になりました。
 れいちゃんは変わってしまった。正吉君は立派な青年になりました。大竹しのぶさんの演技は鬼気迫るものがあります。すごい女優さんです。
 タイトルにある「秘密」とは、女性の前歴であり、男と女のあれこれをさします。母親のいしだあゆみさん、母親の妹の竹下景子さんが不倫をしていました。まさか、それで苦労した螢ちゃんが不倫をするとは信じられない思いです。父親の黒板五郎(田中邦衛さん)の気持ちがわかります。
 純は嘘つきですが、父親の五郎さんは正直者です。純はこどもころからほんとうにだめな男です。
 中島朋子さんの螢ちゃんは、ドラマを離れて、本当にこの世に存在するような感覚があります。