2012年02月12日

日本沈没 映画 ケーブルTV録画

日本沈没 映画 ケーブルTV録画

 1973年(昭和48年)の映画で、その後に発生する阪神淡路大震災と東日本大震災を予知する内容となっています。
 全体に流れているのは地震に関する学習です。学者さんの説明はわかりやすい。地球は動いている。地球はとても大きな生き物ですという解説に説得力があります。今日、明日ではありませんが、日本列島は、気が遠くなるほど遠い未来に海に沈んでしまうのは確実なのです。冒頭付近にある地球誕生後の地球の地形の変化はこれからも続きます。地学の勉強をしているようでした。
 火山の爆発や津波の襲来映像は当時の時代背景を思い起こすと怪獣映画の延長でしょう。力作です。原子力発電所は登場しません。いまほど数がなかったでしょうし、原発は絶対大丈夫という安全神話がありました。
 科学をどこまで信じることができるのだろう。科学が正確でもコントロールする人間の意志が働けばあるいは働かなければ、正確さはくずれます。いくらでも捏造(ねつぞう、うそをつく)できます。今がよければあとのことはかまわないとういう金儲け主義でいくのか、いつまでたっても発展しないこととひきかえに人命尊重主義にとどまるのか。いずれを選んでも日本列島は沈む。沈む前に環境破壊で荒れ野原になるのか。すっきりした答は出ない。
 映画を観ながら、いずれ純粋な「日本人」民族はなくなってしまうと予想できます。1億1000万人は船や航空機で海外へ脱出します。当初、外国は受け入れに難色を示します。山本総理大臣の言葉は心に残ります。「1人だっていいから受け入れてほしい。人間の血はあったかい。」から続くセリフの最後で、「信じる以外にない。」と結ばれます。
 小松左京氏が金字塔を打ち立てたSF小説の映画化でした。(サイエンス・フィクション。科学空想小説)

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